うじゅるじゅる。

作者:天宮朱那

●仕事は選びたい
「もーだめ、もーだめ。あたしアイドルやめたい」
「そんなこと言わないでよコアキちゃん」
 とある地方テレビ局の控え室。洗った後の手にアルコール消毒液をドバドバふりかけながら青ざめた表情で怒ってる少女と、それをなだめるマネージャーらしき男。
「確かにあたしは駆け出しだけど、ね? ここまで仕事選ばないのはどうかと思うの」
「そんな、ただ箱の中身はなんだろなーってだけで……」
「じゃあアンタが触ってみればイイじゃない!? ヌメヌメのヌラヌラでもう、もう気持ち悪いったらありゃしない!!」
 少女はマネージャー目がけて空のペットボトルを投げつけて怒り心頭の様子。
「仕事なんだしさぁ……ナメクジよりマシだと思うんだけどな、カタツムリ」
「殻があるか無いかの違いしかないじゃないのよ!?」
「もう、機嫌直してよ。僕はお先に。東京に戻ったら御馳走するからさ」
「だからローカル深夜番組はイヤだって言ったのよ……」
 男が行った後も少女は自分の手を拭いたりハンドクリームを塗ったりと落ち着かない。
 少しして、彼女の後ろに人影。振り返った少女の左胸に突き刺さるは大きな鍵。
「あ――」
「あはは、私のモザイクは晴れないけど、あなたの『嫌悪』する気持ちもわからなくはないな」
 少女は倒れ、鍵を手にした女――ドリームイーターの第六の魔女・ステュムパロスは小さく微笑んだ。
 『嫌悪』を奪われ、意識を失って倒れ込んだ少女の傍らには、巨大なカタツムリがぬらりと粘液を糸引いて現れたのだった。

●うじゅるじゅる
 予知をしたダンテは少し頭を抱えた。なんでこんなの予知しちゃったかなー、みたいなものは一つや二つはあるはずだが。これもなかなかだった。
「苦手なものへの『嫌悪』を奪って事件を起こすドリームイーターが現れるっす」
 既に何件かは報告があり、都度解決されている、魔女による事件。
 『嫌悪』を奪った張本人は姿を消し、奪われた『嫌悪』から生み出された怪物めいたドリームイーターが事件を起こそうとしているので、それによる被害が発生する前に撃破するのが今回の依頼。
「そいつを倒せば、『嫌悪』を奪われて倒れた被害者さんも目を覚ましてくれるっす」
 それで。問題のそいつとは。
 粘液に覆われたその身は骨すら無く。柔軟で弾力のある身体に纏うは大きな巻き貝。天高く突きだした頭部から伸びる目、角はまるで触手のよう……。
「つまりは、巨大なカタツムリなんスけど。あれがほぼほぼ人間大、と考えると結構不気味だとは思うわけで……」
 つまり、キモい。
 その攻撃方法だが、まずは体表にほとばしる粘液を周囲にぶちまける粘液シャワー。ダメージだけではなく、ずぶ濡れになる。ただし、ずぶ濡れになったからと言って我らがケルベロスの能力に影響は無い。気持ち悪いけど。
 次に愛情表現のようにのしかかって攻撃してくる。重いってかキモい。しかもドレインまでしてくるから厄介だ。
 最後に殻に籠もる回復。自前の殻の中に入って身を癒やす。
 しかもこのカタツムリ、リアクション系バラエティ番組収録が遠因で爆誕したせいなのか何なのか、派手に嫌がる者のところに敢えて突っ込んで行く習性がある。
「出現したのは地方テレビ局が使ってるスタジオの建物っす。控え室から廊下に出てくるはずなんで、そこから隣室の空きスタジオに誘導して戦うとイイ感じかと」
 習性を利用すれば、ホイホイ追いかけてくるはず、である。カタツムリの癖に移動速度も結構速いし。
 演技で嫌がるも良し。本当に気持ち悪いだろうからマジリアクションでも良し。
 逆に、誰も嫌がる素振りを見せずにいるとスルーしてどっかに人間を襲いに行くので注意が必要。
「生理的に嫌なのは仕方ないっス。けど、みんなはカタツムリという生き物を嫌いにならないで欲しいッス。悪いのは嫌悪をこんな形にした魔女の奴だから」
 ダンテはそう告げると、頼みますよ、と一礼した。


参加者
ロウガ・ジェラフィード(戦天使・e04854)
星河・湊音(燃え盛りし紅炎の華・e05116)
草間・影士(焔拳・e05971)
神籬・聖厳(日下開山・e10402)
レグルス・ノーデント(黒賢の魔術師・e14273)
クララ・リンドヴァル(鉄錆魔女・e18856)
ユグゴト・ツァン(凹凸普遍な脳深蕩・e23397)
ミューズ・ヘリオス(清楚系新人アイドル・e36404)

■リプレイ

●ぬめぬら
 季節は春から夏に移り変わる頃。梅雨が始まる少し前。
「風物詩というには月がまだ早い気もするが……」
「………。そろそろ、増えてくる時期ですのね……」
 ロウガ・ジェラフィード(戦天使・e04854)とクララ・リンドヴァル(鉄錆魔女・e18856)は紫陽花の葉っぱの上を歩くあの姿を思い浮かべてはこう呟いた。
 カタツムリ。これから戦う、『嫌悪』が生みだしたドリームイーターはその姿をしているのだと聞いてきているのだが。
「それはそうとして。そこまで気持ち悪いものなのだろうか?」
 ロウガは首を傾げた。彼は別にかの生き物に対する嫌悪は無い。
 だが、ガチで嫌悪を抱いている者たちも中にはいるようだった。
「厭な予感が酷い。私は菌類の仲間故、敵対者に狙われる可能性も」
 菌類を自称する、ユグゴト・ツァン(凹凸普遍な脳深蕩・e23397)は頭を抱えながらカタカタ震えているようにも見える。星河・湊音(燃え盛りし紅炎の華・e05116)は落ち着かせようと彼女の背をさすり、様子を窺う、
「だ、大丈夫……? 普通のカタツムリだったら可愛いものなんだけど、巨大化するなんて、ねぇ……」
「奴等は我ら菌類を食す。即ち脅威」
 サイズ関係無しに怖がってる気がする。
「とりあえず頑張って退治しないと、うん」
 苦笑浮かべつつも湊音はぐっと拳を握り気合いを入れる。
「うん、あれだ。この企画を考えた奴は出てこい」
 レグルス・ノーデント(黒賢の魔術師・e14273)は、そもそもの発端となった、カタツムリを使った番組企画をけしからんと物申す姿勢であった。
「俺がびっちりと一日かけて説教だ。あ、もちろん正座させて。飲食禁止」
「そ、そこまでしなくても……でも同じアイドルとして他人ごとではありません」
 ミューズ・ヘリオス(清楚系新人アイドル・e36404)は今回被害者の少女アイドルのことが心配でたまらない。必ず助けなければ、と思う彼女の服装は、上下とも白のスカートにブラウス、に。ぴんくの下着が完全に透けている。
「……目のやり場に困っだろーよ……んあっ!?」
 レグルスが目を反らした先には、神籬・聖厳(日下開山・e10402)が服を脱いで水着姿になっている所だった。濡れても良いように、とのことらしいが。
「数多のオークを屠ってきて確信したことがある」
「お、おう……?」
「儂は(オークと戦うには)強くなりすぎてしまった……しかし、この巨大なナメク……いや、カタツムリならば儂を満足させてくれるに違いない」
 何の満足だ。というか、深夜番組テイストが急激に高まって来ている気がして仕方ないのは、そんな番組を収録しているスタジオの建物だからなのか。
「空きスタジオはこっちか……で、控え室のある向こうから誘き出して戦う、と」
 フロアマップをちらと見てから、草間・影士(焔拳・e05971)は位置を確認する。受付で事情を話し、一般人はほぼいないことは確認。残る人達には内線で室外に出ないように言ってくれた模様。
「どんな動物も精一杯生きていると思うと可愛らしく見えるものですわ。なのに、彼らを貶めるなんて……」
 クララが静かに怒りを燃やしたその時だった。
 ……ぬめぬめぬらぬらうじゅるじゅる。
 擬音を付けるとこんなカンジだろうか。粘液まみれのドデカい軟体動物が控え室のある廊下の角から、ツノ出せヤリ出せアタマ出せ。
「え……っと……その」
 とても可愛らしいとかいうシロモノじゃあない。絶句し固まるクララ。
「あれ……か、ってでかっ!! デカすぎてマジきしょっっ!!
 レグルスも普通のカタツムリくらいなら平気なのだが、現物を見た瞬間げっそりとイヤ~な顔を隠せない。
「って、なんですかっ、あの巨大カタツムリ! こんなの聞いてませんよ、プロデューサーさんっ!」
 テレビウムの胸倉掴んでガクガク揺さぶりながらミューズも絶叫。
 そんなリアクションの気配を察知したのか、カタツムリがこちらに進路を向け、ウゾウゾと迫ってきた。
「蝸牛苦手――」
 ユグゴトは真っ青な顔で目を回し、腰が抜けそうになった所を影士に支えられる。
「スタジオはあちらだな。向こうの廊下から回りこんで行けるようだ。特に苦手な者から移動頼む」
 影士の言葉に本気嫌がりしている者から指示に従って本気で逃げるように動き出す。
 そしてカタツムリも本気出して追いかけ始める。
「ええっ、なんで私の方に向かってくるんですかっ?! やだっ! こないでっ!」
「はやっ、あいつの動き早すぎねえか!? カタツムリって嘘だろおぃぃーーー!!!」
 少なくとも、ミューズとレグルスは全力で走っている。しかしそれに追いつきそうな勢いでカタツムリは後を追っていった。
「……行ってしまったな。儂らも追わねば」
 聖厳は肩をすくめた。嫌がっているフリをする暇もなく、ガチ嫌がり二人が見事な誘導を果たした為に残る6人(一人放心中)は置いてきぼりを食らった形になったらしい。
 そして6人はスタジオに向かって急ぎ駆けた。

●うじゅるじゅる
「……カ、カタツムリのくせに何でこんなに速く動けるの?」
 湊音はスタジオに入るなり、そう疑問を口にした。
 形はアレでも一応ドリームイーター。常識は通用しないと言う事か。
「上等だ。貴様の精神を貪り尽くす。我が肉体が濡れる前に」
 どうにか体勢を取り戻し、一念気合いを入れたユグゴトを含む8人と1匹は改めて敵を前に戦闘態勢に入る。
「蝸牛は別に苦手ではないが。こう大きいと少々圧倒されるな」
 影士は構えながらも仲間達のうち、誰が敵を嫌がる素振りを見せているのかの把握に努めつつ、まずは初手の一撃=紅牙剣(ヴォルカニックソウル)を放つ。
「攻撃も何が効くものか、試してみるしかないか」
 彼の拳が唸り、炎の剣が敵を焼く。表情も読めず、軟体ボディは手応えらしきものも感じられず。果たしてどこまで効いているのやら。
 その間にロウガが仲間に歌い捧げるは星讃曲『生命の勇者』(オラトリオ・バイタリス・メサイア)。戦意高揚の旋律が確実に力を与えたところで、聖厳は前に出てカタツムリと対峙する。
「や、やめよ! 儂に乱暴する気じゃな? エロ同人みたいに!」
 水着姿で敵に肉弾戦を挑む幼女の時点で少々お茶の間に見せられない絵面ではある。
 粘液もなんのその、ヌメヌメ相手に百戦錬磨な聖厳は究極奥義を仕掛けるにあたって、最大の難点に気がついた。
「此奴ッ、関節が無いッ!?」
 そう、彼女の奥義は関節技。一瞬の迷いは命取り。すかさず地裂撃を叩き込み、間合いを取る。
 その間にもクララはグラビティブレイクを、レグルスはケイオスランサ―を放ち攻撃。
「前衛の連中は頑張れ、後ろに気を向かせないよーにな! なっ!」
 そんなことを後方から叫んだのが仇とでもなったか。
『……』
 ウゾウゾとカタツムリは身を震わせたかと思うと、粘液を後衛にいるレグルスとミューズに向けてアーチ描くように飛ばしてきた!
「うげ!?」
「えっ!」
 襲うダメージ、そしてすっかりずぶ濡れの身体。そう言えばこの二人がさっきも見事に囮でここに引き寄せてたくらい、明らかにカタツムリに愛されてたし。
「ぶはっ!! 気持ち悪ぃー! こんのクソカタツムリが! 焼いて喰らうぞごるぁ!」
 びしょ濡れレグルスの嫌悪は怒りに昇華されたか。中指立てて宣戦布告。
 一方、ミューズはと言うとだ。彼女を見たクララは顔を真っ赤にして叫ぶ。
「ミューズさん、ふ、服が、透け……!」
「って、やだっ! この衣装、濡れて透けちゃってる?!」
 その間にも彼女のプロデューサー(テレビウム)はハンドカメラを手に激しく撮影中。プロデューサーさんが用意した衣装の意図はここにあったと後悔しきり。
「混濁する存在は記録を抹消され、貴様の存在を憎悪する――」
 ユグゴトはその間にも詠唱する。嗚呼、早急に、此の存在を抹消する必要が有る、と心の底から望みつつ、攻撃を続けていた。
「こんな相手はさっさと片付けるに限るよ!」
 湊音はそう叫びながらも気力溜めをミューズに使う。彼女自身も「紅瞳覚醒」で自分達の回復に勤しむが、経験不足な彼女の回復力では到底間に合わない。そして恐らく、もう一度先ほどの攻撃を受ければ戦線離脱は確実。
 早期決着は皆の望むところ。嫌悪の意味でも、戦闘状況的にも。
「瞬きの刃、初手を制し全てを制す!!」
 ロウガの剣が敵の纏う殻に突き刺さるとヒビが入ったのが見えた。
「嫌がる相手を襲うのはあまり褒められたものじゃないな」
 影士はバールを投げつけながらもそう敵に言い放つが、それで言う事を聞くような輩ではないらしく。敵は恐ろしい勢いで前衛女性陣に向かってくる。
「ちょ、こっち、来ないで!」
 ターゲットは湊音。愛ののしかかりに彼女は武器を振り回して抵抗するも、その大きさに耐えかねて押し倒され、粘液たっぷりの身体でスリスリされる。
「か、からだがヌルヌルする……」
 倒れたまましばし放心してる湊音。ずぶ濡れまではいかないけど、ぬめぬめはする。
「お、恐ろしい……あんなの食らったら暫く立ち直れんな」
「頑張って堪えて下さい。何とか前衛の方で食い止めて貰うためにも……」
 攻撃放つレグルスの言葉に、クララはミューズへエレキブーストかけながら声かけた。
「早急に、去ね」
 ユグゴトは鎌を手に斬り付ける。ドレインスラッシュ。斬撃は生命力を奪い、彼女の糧と成る。
「逃げ出したいところだけど、ケルベロスとしては逃げるわけにはいかないからね!」
 湊音は気合い一閃、ドラゴニックスマッシュを放つ。ミューズも必死に歌を奏で、回復に勤しむ。
 嫌悪の悲鳴が時折響く中、幾多の攻防が繰り広げられる。
 クララと湊音の回復に支えられながらも着実に敵に蓄積して与えられていくダメージ。
 カタツムリがとうとう殻に身を引き、自己回復し出した。そろそろ奴も限界か。
 そして着実に蓄積していく精神的ダメージ。愛ののしかかりを受けたユグゴトは死にそうな表情で意識を失いかけたくらいに。
「っと……」
 戦闘も終わりが見えた頃。攻撃時に直接触れかかってロウガは身を思い切り引いた。演技でもあり、積極的に触れたくは無いという思いの行動。
 それがスイッチとなったのか、殻に籠もり始めていた敵は頭を出すとロウガとクララに向けて粘液シャワーを仕掛けた。自分の命より嫌悪を与えることに燃えすぎである。
「み、見ないで……下さいぃ……」
 顔を赤らめ、服を抑えて小刻みに震えるクララ。魔女服の下のセクシーコーデが透けて見える、ような。
 急ぎ彼女の前に庇い立つ湊音。恥じらっている彼女を野郎の視線から守らねば。
 そして違う意味の嫌悪に燃えたのは影士だった。
「その姿かたちではなく。人を襲うその事実が許しがたい。俺はそう言う嫌いなものは潰す事にしている」
 気に入らない、という嫌悪は怒りとなり、強烈なドラゴニックスマッシュの一撃がカタツムリの殻を叩き潰す!
「……奥義を解き放つ術、見出した」
 聖厳は滑るようにカタツムリに迫り、その首元にしがみ着く。
「関節が無い敵、ならば……よーしよしよしよしよし」
 高速で敵の殻を撫で回す聖厳。彼女の究極奥義・裸神活殺六道輪廻とは自ら粘液を分泌した上で繰り出す寝技であり按摩攻撃。粘液と粘液のぶつかり合いというこの上ない――。
「なにこの地獄絵図」
 誰かが呟いたその瞬間。殻に最後に付けられたヒビから亀裂が走り。
 パキィィっっ!!
 殻が割れると同時に、塩に溶けるようにカタツムリは消滅霧散したのだった。

●でろでろ
「ぬ、ぬちゃぬちゃします……」
 長手袋を脱ぎ、床に落とすクララ。レグルスは力尽きたようで床にぐったりねっとり五体投地。
「こういうのは、さっさと忘れるに限るから……」
 ずぶ濡れの服や体をクリーニングで綺麗にし、湊音は出来るだけ忘れようと遠い目しつつ自己暗示。綺麗になったところで思い出したように周囲の仲間に問う。
「ええと、皆も綺麗にする?」
「はいっ!」
「頼む!」
 口々に上がる声。流石に誰もこのまま帰りたいとは思える状態では無さそうだった。
 その間にもロウガは戦場となったスタジオを見渡し、引っ繰り返ったセットや椅子などを元の位置に戻し、多少壊れた箇所にヒールをかけて大体元通りにしておく。
「疲れた。酷く。疲れた」
 衣服も戦場もリカバリしたのを見て、ユグゴトはまだ気持ち悪いのか顔を拭いながらぐったりした様子でその場を立ち去っていく。
「それでは、俺達も退散しようか」
 影士が皆を促したところで、クララがあっと声を上げた。
「被害者さんの様子が気になります」
「そうですよ、大丈夫か見に行きましょう」
 そして向かった控え室。魔女によって嫌悪を抜き出された少女だが、ドリームイーターを倒した事で意識が戻りつつある所だった。
「うぅん……私は一体? ……貴方たち、なんなの?」
 簡単に事情を説明しながら、身を起こせずにいる少女を介抱するケルベロスたち。
「今回は災難だったですけど、一緒に有名アイドルになって、こんな深夜番組のような仕事じゃなくて華やかな舞台で仕事しましょうね!」
 アイドル目指す彼女が少女の手を取ってそう告げると、彼女も大きくニッコリ笑って頷いたのだった。

作者:天宮朱那 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年6月4日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 7
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