ユニコーン・ドロップ

作者:baron

「ここは動物園なのかな?」
 女の子が車に乗っていると色んな動物が通り過ぎて行きます。
 馬さんたちがヒヒンと走り抜け、羊さんの群れはメーメー、牛さんの群れがモーモー。
 遠くの方ではチーターさんと豹さんが追い駆けっこ。凄く早くて柄も良く判りません。
「あれ、あそこに綺麗なウマさんが居る……」
 女の子は近くの泉に、一匹だけの馬が眠っているのを見つけました。
 ソレは不思議な雰囲気で、しかも、真っ白だったのです!
「さわってもおこられないかなあ……」
 女の子は車から降りると、白馬さんの方に歩いて行きました。
 そして、おっかなビックリ近寄ると……。
「あ、角がある! ゆにこーんって言うなんだよね、あたし知ってる!」
 白馬が目を覚まして、ペロリと女の子の顔を舐めました。
 その額には、おっきくて長い角があったと言う事です。
「ねーねー、ゆにこーんさん、のせてよ~のせ……」
 載せてもらおうとしたら、怒ったのか、ビックリしたのか振り落とされてしまいました。
 そして気が付くと、ベットの下です」
「なんだゆめかあ……残念。のりたかった……な……あ」
「私のモザイクは晴れないけれど、あなたの『驚き』はとても新鮮で楽しかったわ」
 声がしたので見上げると、そこには鍵を持った子が鹿さんやユニコーンさんと一緒に居たそうです。
 今度こそ乗せてと言う前に、気絶してしまいましたけどね。


「可愛らしい夢を見た女の子が、ドリームイーターに襲われ、その『驚き』を奪われてしまう事件が起こってしまったようですえ」
 ユエ・シャンティエが絵本を持って説明を始めた。
 その表紙には角の生えた白馬が描かれている。
「既に『驚き』を奪ったドリームイーターは姿を消しているよおですが、奪われた『驚き』を元にして現実化した怪物型のドリームイーターにより、事件を起こそうとしている模様です」
 この怪物型のドリームイーターによる被害が出る前に、このドリームイーターを撃破して下さい。
 ユエはそういうと、半紙をメモ代わりに説明を付け足して行く。
「敵の形状はユニコーンなのですか?」
「ええ。生命の象徴とも言われるユニコーン。今回は一角獣になりますえ」
 地留・夏雪(季節外れの儚い粉雪・e32286)の問いにユエは頷いた。
 説によって色々なすがたや、蹄などの特徴はあるが、今回は絵本で良く見るユニコーンだと説明した。

「毛が長うて角が長く真っ白と、伝承のユニコーンとはちいと違います。童話みたいな感じですわ。戦い方としては角で突進したり、蹄で蹴り飛ばしたりします」
 どちらかといえば伝承より今風の童話ッポイらしい。
 おそらくは、被害者のイメージがそちら側だったのだろう。
 これがモノロケスや、伝承のユニコーンだと茶色の肌だったり、何パターンか居るらしいが、今回に関しては、絵本で良く見るイメージのままらしい。
「ゆうわけで、色々とお手間でしょうが、奪った興味を使って、化け物を生み出し人を襲う様な相手は放置できません」
 ああそうそう、と、ユエは袂から数枚の札を取り出してテーブルに並べつつ、付け加える。
「被害者の方も敵を倒せば目を覚まされますし、女性が待って居れば来るんちゃいますか。もっとも最初の優先くらいでしょうし、よろしうお願いしますえ」
「どっちみち攻撃される、女性が居なくても周囲には居るって事ですね? 時間次第ですけど頑張ります」
 ユエは夏雪の確認に頷いて、露天温泉の無料券と温泉宿の割引チケットを人数分手渡すのであった。
 どうやら近くに温泉があると言うか……、そこの新しい看板がユニコーンで、温泉が豊穣の湯というらしい。
 なんだ、これを見たのかと何人かが話し始めた当たりで、会議が始まった。


参加者
レカ・ビアバルナ(ソムニウム・e00931)
上月・紫緒(テンプティマイソロジー・e01167)
ヴィンセント・ヴォルフ(白銀の秤・e11266)
立花・吹雪(一姫刀閃・e13677)
絡・丁(天蓋花・e21729)
リリー・リー(輝石の花・e28999)
日御碕・鼎(楔石・e29369)
地留・夏雪(季節外れの儚い粉雪・e32286)

■リプレイ


「あっ。ここですねっ」
「ユニコーンさんです……」
 意外にも、最初に現地を見付けたのは男性陣だった。
 やはり、狙って探そうとすると、自分の理想を追ってしまう為にアレは違うと、目に入らないらしい。
 これも一種の物欲センサーかもしれない。
「此の看板が目印、でしたっけ。……。確かに、ユニコーンです。ね。成程、似てます。ね」
 日御碕・鼎(楔石・e29369)はスイっと入口の扉に指を滑らせ、目線を道路に送る。
 そして頷くと、仲間に声を掛けた。
「情報通り。人。居ないですね。お願いします」
「了解です。キープアウトテープで封鎖しておきますね……」
 鼎の言葉に地留・夏雪(季節外れの儚い粉雪・e32286)は念の為に入口に、そして道路の方へパタパタ~。
 誰も戦闘エリアに入ってこないように封鎖した。
「私が絵本で見たユニコーンは目を奪われるほど美しい姿でしたね……」
「リィね、ユニコーンさんって憬れだったの! ユニコーンさん、是非見てみたいのね」
 そこにあったのは、微妙に名作に成り損ねた作品だった。
 レカ・ビアバルナ(ソムニウム・e00931)から見るとデフォルメが過ぎ……。
 一方でリリー・リー(輝石の花・e28999)から見ると生々しい。

「仕方無いんじゃないかしら? だってコレ、温泉のイメージキャラだもの、その時点で理想形とは大違いなのでしょ」
「コレを見て夢にまで見るなんて、被害者の女の子はとても純粋なんですね。その感情を利用するなんて許せません」
 絡・丁(天蓋花・e21729)が残念がる二人を慰める。
 それだけにレカは、可愛らしい想像をした被害者を助けたいと思い、利用したドリームイーターが許せない。
「ユニコーンは様々な伝承があるらしいですね。その意味では、生命力を授ける守護神といった風情です」
「神話やら何やらでよく聞きますよ。ね。ユニコーン。モノロケス。一角獣。色々な逸話があるそう、です。けど。
 立花・吹雪(一姫刀閃・e13677)と鼎は話が収まった所で、冷静に絵を眺めた。
 何しろそこにあったのは丁が言う様に、『豊穣の湯』を守る、子宝温泉の守り神とでも言う様な絵柄だったからだ。
 イメージの焦点から言えば一般的では無いのかも知しれない。
 むしろ被害者は子供だからこそ、余計なイメージを抱かず、純真に童話のユニコーンを想像したのだろう。
「えーっとですね、私すごく気になるのですけど」
「はい、何でしょう」
 ここで上月・紫緒(テンプティマイソロジー・e01167)が挙手。
 吹雪は気真面目にどうぞと行ってしまってから、思わず後悔した。
「今回で言う『心の清らかな』とか『清純な』女性って具体的にはどんな感じなんでしょう? 紫緒、サキュバスですけど」
「リィも気になるの! ウイングキャットのリネットも乙女なのよ!」
「あたしも乙女と認めてくれるのかしら? 心は綺麗よ、見た目も美しいしね。過去の経験……あーあーきこえなーい」
 紫緒だけではない!
 リリーが丁が、思い思いに尋ねて来る。
 この辺は男性陣が気を使い過ぎて、質問できないのとは大違いである。
「……。ユニコーンの乙女の基準も気になるところですが、まずは女の子を助けるためにも皆さん油断せず行きましょう!」
「仕方無いわね、まったく。……ねぇねぇ。ユニコーンが現れたのってここー? 綺麗なんでしょ。見てみたいわね」
 吹雪は照れながら踵を返すと一直線に予想地点に向かい、丁はクスクス笑いながら追いかけるのであった。
 そう言えば、理想的な女性像と言うのは、歌舞伎の女形だと誰かが言った様な……。
 丁は良い事を思いついたと、ニヤリと笑ったのである。


「あれは……。まさしくイメージ通りです」
「どきどきします……」
 レカと夏雪が見付けたのは、純白で流れる髪のようなタテガミを持つ一角獣だった。
 風に揺られ泉に佇み、あとは乙女が居れば最強のエンブレムだ。
「でも、めっちゃめちゃ男性陣を睨んでます……。私達には優しい目なのに」
「(ユニコーン……乙女にしか気を許さない幻獣だったか。とても興味深い……)」
 紫緒はユニコーンが種族を基準としないことに少しホっとし、隠れて居たヴィンセント・ヴォルフ(白銀の秤・e11266)は興味深そうに眺める。
「(オレも女だったらと思えば、面白そう。だった)」
 生命力を第一主義にするなら、死に掛けた病人などの場合はダメなのだろうか?
 あるいは生命力の低そうな……レプリカントあたりはどうだろうと気に成る。それではまるで……。
 吸血鬼と大差ないではないか!
「来た来たー! 乙女は乗れるって聞くんだけど、乗る前に倒しちゃうのっ」
「(そろそろ出番……だな)」
 リリーが何時もの様にウズウズしてたので、ヴィンセントは隠蔽が融けるのも気にせずに動き出した。
 飛びかかれば友好的とは行かないだろう、ここはフォローも兼ねて出撃である。
「今だけ女になってみたかった」
 ヴィンセントが流し眼を送ると、近くの源泉が沸き立つ。
 ただし温度は逆しまだ。
 湯気は冷め、結露さえ生じて凍りついて行く。
 手の様な液状物質が、人にも水にも見える氷の塊に変化して踊りかかる。
「そう? じゃあ、お姐さんが後で、か・な・え・て・あ・げ・る♪」
 丁は唇に指先を当てて投げキッス。
 それと同時にヴィンセントがそうしたように、ナニカが蠢いた。
 ただし、それは金属の様な光沢を持ち、敵ではなく見方の周囲に散布される。
 そして、仲間に向けて飛び掛ろうとしたところを、角を中心にその身で受け止め、流れでた血潮を唇に塗って血化粧を施した。
「ずーるーいー。リィが先に触ろうとしたのにー『集中、集中、なのー!』決戦なのね~」
 リリーは宝石を取り出して、先ほどの流体金属を画布に、世界を染める絵の具に替えた。
 ラピスラズリは宝石であり、顔料であり、初期の錬金術における賢者の石だ。
 いまではパワーストーンとして知られ、仲間達の集中力を高めて行く。

「お待ちしていました。幻想的な姿に騙されそうになってしまいますが、あなたはデウスエクス。討たねばなりません、どうかお覚悟を」
 レカは音魂を矢として放ち一角獣の足を止める。
 途中で弾けて甲高い音と、鈍い爆音に別れてその体を包み込んだ。
「せっかくの温泉を汚したくありません。出て行きなさい」
 続けて吹雪が逆方向から飛び蹴りを浴びせ、体重を掛けると細い足に負担を掛ける。
 なにせ相手の動きは早い。
 まともに組みあっても当てられる気がしない。だから、幾重にも援護を掛け、あるいは足を止めて包囲に掛るのだ。
「温泉、良いですね♪ その前に、おいたする子を倒してしまいましょう」
 紫緒は紫色の刃を一角獣の白い体に突き立て、負荷を増大させるように導いて行った。
 一人一人で叶わずとも、仲間同士で連携するのがケルベロスである。


「大丈夫ですか丁お姉さん。きつい様なら、もうちょっと何とかしますけど……」
「ありがと。でもだいじょ……色々面倒を診てもらおうかしら? スカートの下に興味ある? なんちゃって」
 夏雪は丁の治療をしていたのだが、思わず俯いた。
 頷いたのではなく、赤くなった顔を隠しつつ……おみ足から目を背けたのである。
 なにしろ彼女の飛び蹴りはスカっと外れており、ワザとかと思ったくらいです。
「斯うして悪行を働く様なら、放ってはおけないです。ね」
「しかし、アレを男が受け止めたら……どうなるのかな」
 鼎とヴィンセントは顔を見合わせると、挟み討ちを掛ける様に飛び込んだ。
 戦いにくそうな場所を迂回する事で、鼎が奇襲を掛ける。
 ヴィンセントの方は仲間に視線を送る一角獣の死角を突くことで奇襲を掛けた。
「ユニコーンは処女を好む、だっけ。こんなのが相手で悪いな。去ね、夢喰い」
 鼎は途中で足を止め、弓を構えて撃ち放つ。
 なるほど、確かに弓ならば足場の悪さは関係あるまい。
「今度は炎で」
 ヴィンセントはユニコーンにも匹敵する知名度を誇る、ドラゴンの幻影を呼びだした。
 そして焔の息吹を与え一気に焼き払う。
 例え幻覚であろうとも、ドラゴンであれば灼熱に値するだろう。
 此処に女性陣が多くとも、男性陣だって負けては居ないのだ。

 最初は割りと頻繁に外していた攻撃であるが、仲間達の援護、そして包囲網の完成により当たるようになって来た。
 先ほどはずした丁だって、その内に当たる様になるだろう。
 ならばここは畳みかけるべし、ケルベロス達は猛攻を加え始める。
「さて、どこまで保ってくれるかな……」
 紫緒は拳を握り込むと気力を練り上げて刃を作り上げる。
 どこまでも延びて、目に映る何もかもを切り割こうとするのを、危いところで押し留めた。
 そして両手で剣の柄を握り込むかのように、指輪を中心に刃を紡ぎあげる。
「さあ、とっとと倒してお風呂タイムですよ」
「援護します。温泉の為にもがんばりましょうっ」
 紫緒が飛び込んで行くのを、レカは矢を放って支援した。
 この矢は当たる、必ず当たる。
 そう願って必中を祈願し仲間達への加護を呼びこんだ。
 そして無事に接近した紫緒は刃で斬り付け、そのまま突破して回り込んだのである。


「温泉ですか。ゆっくりと楽しむためにもまずは敵を倒さなくてはいけませんね」
 吹雪は直線的ではなく、弧を描く様な斬撃を浴びせた。
 そして相手の回避に合わせて刃を構え直し、逆袈裟切りに刀を振り上げて行く。
「……中々当て難かったですが、体力はそうでもないようですね。確かに俊敏な動きですがその動きは見切りました!」
「じゃあ、チャンスなのね。……ってあれ、リィ、狙われてるかしら?」
 吹雪は早期に決着をつけられそうな手応えを感じるが、リリーは妙な視線を感じる。
 さっき庇ったり、撫でるフリしてパンチしたのがいけなかったのだろうか?
 文字通り目を付けられて……。
「ここよっ! やらせはしないわ。むしろ、やらかして欲しいと思うくらい」
 丁は再び割って入りつつ、刀の峰に触れて霊力を昂ぶらせた。
 無数の曼珠沙華が花と散り、花弁の形をした衝撃波を生み出して行く。
 そして虚空を色とりどりに染め上げて、視界を、精神を歪ませていくのだ。
「えいえい、リィキックなのよー!」
『えいえいえい……リィ……リィ……リィ』
 リリーの蹴りまでが、無数に分裂して万華鏡のように見え始める。
 万を超えるゴーストアタックは、彼女自身であり、仲間達の姿に重なって行く。

 その結果、リリーの姿をした誰かさん達にユニコーンの視線が映った。
「これは……どっちに来るのでしょうか? 正直、驚きです……」
「あ、こっちに来た。なんだろう、この落ち付く気持ちは」
 夏雪が中の人のリリーさんと、ヴィンセントが中の人のリリーに視線がウロウロ。
 なんだが違う気がするな~と言う感じであったが、結局南極、近い方を選んだようだ。
 ついでに言うと前衛だし旅団仲間だし、回し蹴りを放って居た分だけ、似て居た様な気がするからね。
「作戦の都合上、庇う訳には行かなかったから……いかん、興味が止められない……」
 きっと後で公開する。ヴィンセントはそう理解しながらも、湧き上がる気持ちを止められなかった。
 主に興味が中心であるが、世界の景色や、価値観がひっくり返ったような気がする。
 でも、どこかで見た様な気がするのだ。
 そういえば、七つまでは神の内。男女の性別は関係ないと聞いた様な覚えが……。
「大丈夫ですか? なんだか……」
「見てた。変な目で。疲れたなら休んでおくといいかも。直ぐに倒すから」
 機が付けば、夏雪や鼎が心配そうにこちらを見て居た。
 自分はどんな目で彼らを見て居たのだろうか?
 でも安心して欲しい、このメンバーの中には腐女子や貴腐人は居ないはずだからね。
「まあいいや。女性ばかりで無くて済まないな。選り好みは良くないよ。此れも喰らえ。……。さようなら」
 鼎は手印を汲むと、木生火、木性木類のアヤカシを呼び寄せた。
 招くは狐、天にあれば天狗、地にあれば保食神の眷属。
 現世にて仇なす者には、蒼き火を持って弔うのである。
「で、では……トドメを刺しに行きましょうか」
 レカは手持ちの矢を見ながら、そういえば錯乱させる力があったなーと思い出していた。
 男の子が男の子を見る様な視線じゃなかったけど……とか思いつつ、口には出さないことにした。
 きっとお互いに嫌悪する事に成るに違いないと、手元のグラビティを網目の様に変化させていく。
「そうね。いい加減面倒になって来たし……『女神が微笑む夜の舞、お付き合いくださいな♪』これで終わりよ」
 先ほどの保つ、今のこれで終わり。その言葉は的にではなく自分に向けた物。
 紫緒はホっと息を突きながら、今回も正気でいられたと指輪を握り込む。
 そこに誰かが居るかの様に踊り出し、黒い翼が重力を偏光させ、周囲を呑み込む終末のダンスを踊り切ったのである。

「無事に終わりましたね。周辺の修復と被害者の子を確認したら、ご一緒に行きませんか?
「良いですね。ヒール出来ない人は片付け、そうでない人はヒールと分担しましょうか」
「皆で楽しめると良いですね……」
 レカの呼び掛けに吹雪が頷きヒールを開始。
 治療師の夏雪を中心に、周辺を修復して行った。
「のんびりとお湯に浸かりたいです。ね。温泉チケットがあるそう、ですから。……。ところで。マスクしたままでは駄目ですか?」
「だいじょうぶなのー。リィなんて水着を着て温泉なのー!」
「ちょっと待って。もしかして混……」
 鼎の言葉をリリーが遮ったのだが、ヴィンセントは驚きながらも仕方無いと頷いた。
 流石にこのまま男性陣でレッツゴーというのは気まずい。
 いや、嫌な汗をかきそうだ。否、既にかいて居る。
 だが水着を着て混浴ならば、マシではないだろうか?
「いいんじゃない? 温泉でキュっと日本酒を一杯、とかもいいわねぇ♪」
「そうだ帰りにお土産も探していかないと」
 そんな彼の心配をよそに、丁や紫緒はクスっと笑って温泉に向かうのであった。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年3月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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