剛剣は再び

作者:刑部

 四国中央市の川之江。
 先日ケルベロス達が、巨大な剣を振るう犯罪者エインヘリアルを討伐した地。
 夜半過ぎ、その場所にシスターが佇んでいた。
「この場所もまたケルベロスとデウスエクスが戦う縁の地……ケルベロスに殺される瞬間、彼は何を思っていたのかしら? ……そうね、貴方達、折角だから、彼を回収してくださらない? 何だか素敵なことになりそうですもの」
 そう振り返ったシスターに呼応する様に3体の怪魚が宙を泳ぐ。
 その3体の怪魚が泳ぐ軌跡が、魔法陣の如く浮かび上がるのを見たシスター……否、因縁を喰らう死神『ネクロム』は姿を消す。
 魔法陣の中心に、巨剣を携えたエインヘリアルが、天からの糸に引っ張らり上げられたかの様に姿を現す。
「コロス……ゴロズ……」
 うわ言の様にそう口にしたエインヘリアルは、涎と殺意を垂れ流しながら、爛々と輝く瞳で辺りを見回すのだった。

「四国中央市の川之江、この前倒したエインヘリアルを女性型の死神がサルベージしよったみたいや。確かアギトさんの宿敵、『因縁を喰らうネクロム』っちゅー死神らしいな」
 杠・千尋(浪速のヘリオライダー・en0044)が事件の概要を説明し、今回の首謀者がアギト・ディアブロッサ(終極因子・e00269) の宿敵である事を説明する。
「怪魚型の死神にこっちに殺されたデウスエクスの残滓を集めて、死神の力を注いで変異強化した上でサルベージし、持って帰れと命じとったんは、どうやらネクロムみたいや」
「死んでもまた迷惑を掛ける訳ね。……ほんと救い様がないわよねぇ、中尉」
 そのエインヘリアルと刃を交えた高円寺・杏(中書令・e28520) は、その戦いを思い返して嘆息し、傍らのテレビウムに語り掛ける。

「杏さんの言う通り、先日倒した粗野な感じのする犯罪者エインヘリアルや。
 元々どこか獣じみとったけど、サルベージされて更に獣に近こうなっとるみたいや。
 これに3体の怪魚型死神がおるけど、こっちはたいして強い訳やあらへんと思うから、注意するのはエインヘリアルの方やな。
 前の戦いではその剛剣を操って縦横無尽に暴れとったけど、サルベージされて変異させられてるかもしれん。見た感じではより凶暴性が増しとる感じやったから、ホンマに十分注意してや」
 千尋が杏と中尉に確認を取りながら説明を続ける。
「あ、付近の住人の避難は完了しとるさかい、その辺は気にせんでえぇで」
「なら、戦闘に集中出来るわね」
 付け加える千尋に、杏が満足そうに頷く。

「せやな。ネクロムのサルベージ作戦を防ぐ為にも、敵とは言え勇敢に戦って散った者の尊厳を守る為にも、川之江までヘリオンかっ飛ばすから、宜しく頼むで」
 それに頷いた千尋は、そうケルベロス達の目を見て言い切ると、八重歯を覗かせる笑顔を見せる。


参加者
結城・レオナルド(弱虫ヘラクレス・e00032)
アギト・ディアブロッサ(終極因子・e00269)
楡金・澄華(氷刃・e01056)
八千代・夜散(濫觴・e01441)
千手・明子(ベストスムージーニスト・e02471)
ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)
多留戸・タタン(知恵の実食べた・e14518)
高円寺・杏(中書令・e28520)

■リプレイ


「タタンは死ぬのヤですけどもー死神にサルベージされるのもっとヤです! なんか……ちょっと……オバケみたい? ですね? ジョナ」
 と多留戸・タタン(知恵の実食べた・e14518)が語り掛けると、ミミックの『ジョナ・ゴールド』が賛意を示す様にエクトプラズムで出来た林檎飴型こん棒を掲げ、
「まったく……連中の嗅覚は凄まじいわ、何処にでも現れるわね」
「しかも真贋の見極めが巧い様だ。厄介な奴らばかりサルベージする。もっともこちらも精兵、負けるはずはない。今日も頼むぞ、凍雲、黒夜叉姫」
 倒したばかりのエインヘリアルをサルベージされた高円寺・杏(中書令・e28520)が悪態をつくと、テレビウムの『中尉』がそれを宥める様な動画を画面に流し、杏の言葉に頷いた楡金・澄華(氷刃・e01056)が、語り掛けた二振りの愛刀の柄を強く握る。
「まぁ、生前彼がどのような者だったか俺にはわかりませんが、襲われる人が出ない内に、ここで終わらせましょう」
「……一体何をしたかは知らないけれど、力任せに振るう剣が、わたくしの剣に通用すると思わないでもらいたいわね……って、聞こえてないか」
 結城・レオナルド(弱虫ヘラクレス・e00032)のチキンレッグが軽快に地面を叩いてステップを刻み、千手・明子(ベストスムージーニスト・e02471)が光る魔法陣の中で咆えるエインヘリアルを睨んで独白する。
「ウフォルウウアアァァァ……コロス……ゴロズゥ……」
 周囲を3体の怪魚の回られながら佇み、ただ涎と殺気を垂らしていたエインヘリアルは、ゆっくりと近づいて来るケルベロス達に気付いたのだろう。巨剣を構えて此方を睨み付け、3体の怪魚は彼を護る様に動いて牙を鳴らす。……が、エインヘリアルはその怪魚達を押し退け、得物を振り上げ襲い掛かって来た。
「意気軒昂だな。全力でお相手させていただこう」
「どんな奴でもサルベージされた後は獣そのものだが、こいつは一段とぶっとんでやがるなァ、自我なんざ、あったもんじゃねぇ、破壊の衝動そのものだ。その勢いに免じてくれてやる。持って行けよ、俺の女神のキスを」
 ビーツー・タイト(火を灯す黒瑪瑙・e04339)が地面にグラビティと共に熱量を注ぎ込むと、駆けて来るエインヘリアルの足元から炎の砂礫となって巻き上がり、続けて愛用のリボルバーを持たず徒手空拳で臨む八千代・夜散(濫觴・e01441)は、その腕を銃に見立ててオーラの弾丸を撃ち放つ。
 その弾丸に穿たれながらも身をよじって被害を押え、足を止めないエインヘリアルに、ビーツーのボクスドラゴン『ボクス』がブレスを浴びせ、
「呼び出した死神が慌ててやがる。何を以ってコイツを蘇らせた、ネクロム」
 エインエリアルを慌てて追いかける3体の怪魚を一瞥し、そう呟いたアギト・ディアブロッサ(終極因子・e00269)は、頭上で剣を水平に構え、エインヘリアルが振り下ろした剛剣を受け止める。
「悪いな三下。俺が用があるのはてめぇら人形ではなく、人形遣いの方なんだ」
 踵に土を盛り上げながらも、そのまま刃を滑らせて剛剣の切先で地面を叩かせたアギトは、そのまま体を翻して一回転し、エインヘリアルに一閃を叩き込んだ。


 杏の寂寞の調べが響く中、
「さージョナ! がんばってジャマジャマするですよ! ヴんんんん~~~~はー!」
 エインヘリアルを追って来た怪魚達に向け、ジョナ・ゴールドが愚者の黄金をばら撒くと、タタンが気を練る様に腰に溜めた両掌を、収穫祭のお衣装の裾を揺らして勢いよく繰り出し、放たれた巨大光弾が怪魚達を灼く。
「攻撃を集中するぞ、楡金」
「雑魚は疾くどくがいい、毎度毎度目障りだ」
 その内の一体を狙い、夜散の放ったオーラを纏う礫に穿たれた怪魚を、澄華の双刃が三枚に下ろすかの如く華麗に裂いた。その個体はガチガチを牙鳴らし体液を撒き散らしながら、トンボを切って下がろうとするが、レオナルドと明子がそうはさせじと追撃を掛ける。
「ほう。やるじゃないか」
 だが、その1体を庇う様に怨恨弾を飛ばして立ち塞がる、残り2体の怪魚の動きを夜散がそう評し、ちらりとアギトが押えるエインヘリアルの動きも捉えながら、後退する怪魚に掌を向けドラゴンの幻影を追い縋らせる。その間に、
「邪魔するお魚さんはタタンとジョナがジャマするのです! えい!」
 タタンがスイッチを押すと1体の怪魚の体表が爆ぜ、ジョナ・ゴールドはエクトプラズムで出来た林檎飴型こん棒で、もう1体をバシバシ叩く。
 怨恨弾で受けた傷がビーツーの回復で癒されると、蒼氷のオーラを纏ってその2体の間を抉じ開ける様に踏み込んだ澄華が、
「刀たちよ、私に力を……!」
 2本の愛刀を振るって空間に閃光を奔らせ、空間ごと裂かれた怪魚は臓物と体液を撒き散らして地に落ちる。

「ヴオォルウウアアァァ!」
 叫んだエインヘリアルの体が赤黒い殺気のオーラに包まれる。
「どうした、吼えてるだけか? とっとと掛って来い」
 上に向けた掌の指を3度程折り挑発するアギトに、そのまま剛剣を振り上げ襲い掛かるエインヘリアル。
「ったく、獣は単純でいいねぇ」
 剣が振り下ろされる瞬間、棚引くマフラーの残像をだけを残しアギトが消え……否、その身を沈めて高速の回し蹴りで脛を削り、そのオーラを掻き消した。
「グルウアァァ!」
 だが、エインヘリアルも獣の如き反応を見せ、地面を叩いた切っ先をそのままに地面に円を描く様に体を回転させ、アギトのみならず、怪魚と刃を交える澄華やレオナルド、杏らに砂礫の混じった烈風を叩き付ける。
「グレイクしてこの威力とは、恐ろしいな」
 身振りでボクスにアギトの回復を指示したビーツーは、薬液の雨を降らせて砂礫に被弾した仲間達を癒す。
「まったく骨が折れる……早く頼むぜ」
 ボクスの属性インストールで火山属性になったアギトは、汗を拭って光の盾を出し、涎を垂らすエインヘリアルを牽制する様に切っ先を突き付け、そのエインヘリアル越しに怪魚を戦うタタンや明子の背を見てそう呟いた瞬間、エインヘリアルが一気に踏み込んで来る。
「八千代殿、俺は押えに回るのでそちらは任せた!」
 その苛烈な攻撃にビーツーは戦場全体に意識を向けるのを止め、ボクスと共にアギトの補佐への回る事を決意し、怪魚側の事を夜散へと託す。

 1体が沈み残り2体となった怪魚は、蘇らせたエインヘリアルを守る為に近づこうとするのだが、当のエインヘリアルがアギトに誘われるままに押し捲る上、他のケルベロス達が重厚な布陣を敷き、その進路を阻んでいた。
「あちらも大変なのだから、早く片付けてしまうよ、中尉。その鱗ごと打ち砕く!」
 エインヘリアルの猛攻を捌くアギトと、それを後押しするビーツーから視線を怪魚に戻した杏は、夜散の指示した方の怪魚目掛け、中尉の振るう刃と共に身に纏うオウガメタル『ゾーリンシェイプ』を鋼の鬼と化してその拳を叩き付ける。
「何も考えてないお魚では、剣を通じてもお話しできないのが残念ですわ」
 更にその怪魚に左からの澄華に合わせ、右側から指輪から出した光の剣を突き入れたのは明子。
 技量ある相手だと刃を交えただけでも感じるものがあるが、本能だけで動くこの手の敵にはそういったものがなく、そういう面での物足りなさを嘆いていた。
「ならば早く片付けて、あちらを相手しましょう明子さん。その方が手応えある戦いが出来るでしょう」
 跳び退さる明子に牙を突き立てようと口を開いた怪魚に、横合いから踏鳴を起こし、大太刀『稻羽白兎』で迅雷の如き突きを放ったレオナルドが微笑む。
 それらの攻撃に晒された怪魚達が苦し紛れに吐く怨恨弾を、タタンの放った御霊殲滅砲が掻き消してその身も穿つと、
「心静かに……恐怖よ、今だけは静まれ!」
 レオナルドが繰り出す高速の斬撃。
 怪魚はその太刀筋もわからぬまま、鱗を散らして頭から地面に突っ込んだ。その頃には既に踵を返し、最後の1体である怪魚に踊り掛っていた明子。
「遅い!」
 桜に鵯透かし簪が映える黒髪を棚引かせて仕寄る明子を見て、体をよじって牙を剥く怪魚を光剣で押し返し、そのまま体を回転させて沈め怪魚の腹に一撃を見舞う。更にそこに跳んだ中尉が、上から怪魚の眉間に刃を突き立てた。
「やるね中尉。値千金の動きよ」
 上下からの攻撃に激しく身をよじり臓物を撒き散らす怪魚を前に、中尉を褒めた杏が旋回させる愛槍『国士無双』。その回転が止まり穂先が怪魚を捉えると、一気に繰り出されたその穂先に、目指しになって絶命する最後の怪魚。
 これで残るは暴虐のエインヘリアルただ一人。


「ゴォロォッズウウウウウー!」
「聞き飽きたっつてんだろ!」
 エインヘリアルの振るう剛剣がアギトの振るう剣とぶつかり火花を散らす。
 既にアギトはビーツーによるルーンとボクスによる重ねての属性インストールにより、白橙色に染まり強固な破壊力と耐性を有していたが、その体を己の血で染めたエインヘリアルは、なんら躊躇う事無く剛剣を振るい続けている。
「ガアッ!」
 咆えて踏み込んだエインヘリアルの足元から焔纏う礫が巻き上がりその動きを阻害すると、
「死神が片付いた様だ。だが、気を抜くなよ」
 その礫を起こしたビーツーが、仲間達が怪魚達を片付けた事をアギトに伝える。
 アギトは肩で息をしながら無理やり顔を上げ、駆けて来る仲間達の姿を見ながらボクスの回復を受ける。回復しきれない疲労がその足取りを重くはするが、あともう少しと奮い立たせて剣を構える。
「えいっ、ですよー!」
「ガアアアァァアアアアアア!」
 迫って来る新たなケルベロス達の姿を認めた瞬間、タタンがスイッチを押すと胸元が爆ぜ遠吠えする様に咆えるエインヘリアル。
「その雄叫びは無念の表れ? それとも怒り? 吼えても何もさせないわよ」
 中尉と目配せし合った杏は、アギトを庇う様に回り込み、ジョナ・ゴールドがぴょんぴょん跳びながら愚者の黄金をばら撒く。
「つっ……これが彼の魂の咆吼……」
 体に奔る震えは畏れか武者震いか。レオナルドは目の前の敵と己の心に棲む敵に相対しその身を強張らせる。
「心配するな、頼れる仲間達が居る。恐れず、焦らず、己の出来る事を成すんだ」
 そのレオナルドの肩をポンと叩いた澄華が、ポニーテールを躍らせ斬り掛ってゆく。
「何も考えちゃいねぇ、暴力そのものだ。今度こそ眠ってもらうぜ」
 その澄華に剛剣を振り下ろそうとするエインヘリアル。その肩を狙った夜散の一撃が決まり、軌道がずれた剛剣は虚しく地面を叩く。それにより散る砂礫より速く斬り抜けた澄華に続いて、
「罪人とはいえ、仲間に切り捨てられた上、死後も弄ばれるとは、哀れな。せめて引導を渡してあげるから、大人しくなさい!」
 明子の重い飛び蹴りを見舞われ、エインヘリアルが蹈鞴を踏む。
「グゴ……ゴロズ……ゴロズウウウウ!」
 それでも踏み止まり、波状攻撃を仕掛けるケルベロス達に、体を回転させ強烈な横薙ぎの一閃と、それにより生じた烈風を叩き付けるエインヘリアル。
「その闘志は認めよう。だが、もはやその闘志は無用のものなのだ」
 ビーツーの降らせる薬液の雨が哀れな奮闘を嘆く涙の様に降り注ぐ中、ボクスも今の攻撃で、『任せて、ここは私が引き受ける』とアギトを庇い、一番ダメージを受けた杏の回復を図る。
「悪い心もいっしょにぐっすりおやすみするですよ。くらえージョナあたっくー!」
 ジョナを持ってぐるぐる振り回したタタンがジョナを投げつけるが、首をひねってひょいと躱すエインヘリアル。だが、ジョナがこん棒を出して、すれ違い様に鼻っ先にその一撃を叩き込む。
「ウガッ……」
「敵を前にしてその様な隙を見せると命取りになりますよ」
 不意を突かれた攻撃に鼻を押えるエインヘリアルに突き入れられた杏の槍。その柄を駆けた中尉が追撃を見舞って跳び退くと、
「相手が獣なら狩るまでだ。四方から間断なく攻め立てろ!」
「ガアアアアアアッ!!」
 エインヘリアルの右太腿を昇華弾頭で撃ち抜いた夜散が声を上げ、その心を咆哮で奮い立たせたレオナルドが正面から放つ激しい斬撃。
「ガルァアア、ゴロズゥウウウ!」
 その斬撃を受けながらもレオナルドに抗する様に咆哮し、剛剣を振り上げたエインヘリアルに、
「あなたもまた、ただの獣でしたね」
「心籠らぬ剣が何を裂けると言うのか」
 左右から明子と澄華。明子が振り下ろされた剛剣を擦り上げた所に澄華の一閃が空間ごとエインヘリアルの体を断ち、懐に飛び込んだ明子の刃が更にその傷口を開く。
「綴れ『The World Is Mine.』」
 アギトが放つは愚者が見た最期の夢物語。
 削がれた力が白紙の魔導書にイノチを綴り、パタンとその魔導書が閉じられると、
「ゴ……ロォ……」
 エインヘリアルの腕が垂れて剛剣が転げ落ち、次に膝から崩れ落ち、焦点の会っていない瞳を閉じながら前のめりに倒れて動かなくなったのだった。

「デウスエクスでも、心持正しくあれば、もう少しマシな生き方が出来たはずなのにね」
 血振りをして納刀した明子が、エインヘリアルの骸を見下し踵を返すその後ろで、
「敵とはいえ、亡骸を放置するのは道を外れる。しっかりと供養するとすしよう」
 澄華の言葉に頷いたビーツーとレオナルドが黙祷を捧げる。
「『ネクロム』の姿が無いか、ヤツの狙いはなんだ? サルベージを繰り返されちゃ、堪ったもんじゃねえ」
 煙草から紫煙を漂わせた夜散が吐き捨てる様に言うと、
「回収するにしては効率が悪そうだが、案外倒されることのほうが意味があったり……なんてな」
 アギトもネクロムの顔を思い浮かべ、思案を巡らせる。
「はーたまらんですねー」
 夜散の風上で、タタンが真似をする様にシガーチョコで雰囲気を出すのを傍目に、
「死神にサルベージされない方法はないものかな?」
 と、杏が中尉を共に腕を組んで唸っていた。
 ともあれ、ケルベロス達は死神にサルベージされ、再び脅威となったエインヘリアルを被害者を出す事無く撃破し、帰路についたのだった。

作者:刑部 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年3月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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