灰燼

作者:犬塚ひなこ

●偽の心
「さあ、お行きなさい。グラビティ・チェインを蓄え、ケルベロスに殺されるのです」
 その言葉を背にして少年は踵を返した。
 正確にはそれは人ではなく少年の形をした機械に過ぎない。ただ無感情に下された任務をこなすだけの存在だった彼は今、その身に死神の因子を植え付けられていた。
 因子を与えた黒衣の死神は既に去り、少年は街に向かって歩き出す。
 一見すればそれはごく普通の少年に見えた。だが、その内には脅迫概念めいたひとつの行動理念が渦巻いている。
「殺して、殺される。ヒトを殺して、僕も殺されなければならない」
 譫言のような言葉を発した機械少年は虚ろな瞳を進行方向に向けた。硝子で作られた目には景色が映っているが、本当の意味では何も映してなどいない。戦闘準備に入った少年は額に装着していたゴーグルを目元に下ろし、腕を大剣の形に変形させた。
「僕の役目は命令を忠実に遂行すること。でも……」
 自分は、何の為に戦うのか。
 与えられていた本来の命令と相反する故か、少年は自らの存在理由を造られてから初めて疑う。しかしそれも因子が呼び起こす衝動によって靄が掛かったかのように掻き消された。死神の因子はそれほどまでに強力に彼を支配し、根付いているのだ。
「この件は思考に値しない。取るに足らないことだ」
 そして――少年は殺戮を開始する。

●因子と死の花
 死神によって、因子を埋め込まれたデウスエクスが暴走を始める。
 真夜中、とある小さな町が襲われる予知が見えたと語り、雨森・リルリカ(花雫のヘリオライダー・en0030)はケルベロス達に事件の解決を願った。
「死神の因子を埋め込まれたのはアンドロイド型のダモクレスです。十二、三歳くらいの見た目の普通の少年に見えますが、その実力は侮れないのでございます」
 もし、このダモクレスが大量のグラビティ・チェインを獲得してから死ねば、死神の強力な手駒になってしまう。その為にも敵が人に手を下す前に撃破しなければならない。
 急ぎ現地に向かって欲しいと告げ、リルリカは詳しい説明に入った。
 敵は少年型ダモクレスが一体。
 彼は現在、寝静まった街に降り立ち無差別殺戮を開始しようとしている。
「住民さん達の多くは眠っています。無理に起こして避難させると標的にされてしまいますので、避難誘導をするよりも敵を食い止めた方が被害を防ぐことができますです」
 幸いにもケルベロスはダモクレスが暴れ出す直前に介入できる。
 敵はとにかくグラビティ・チェインを取り込まなければならないという強迫観念にかられている為、立ち塞がりさえすれば気を引けるだろう。
「でもでも、気を付けてください。ただ倒すだけだと問題があるのです」
 その問題とは死神に埋め込まれた因子に起因する。
 敵を倒すとその死体から彼岸花のような花が咲き、亡骸が死神に回収されてしまう。だが、ダモクレスの残り体力に対して過剰なダメージを与えて死亡させた場合は花も咲かず敵が消えることはない。
「出来る限りで大丈夫です。どうか、死神の因子ごと敵を倒してくださいです!」
 死神の狙いは依然として不気味だ。
 しかし、事件が予知された以上はただ見ているだけにはいかない。信頼しています、と語ったリルリカは真っ直ぐに仲間を見つめ、皆の健闘を願った。


参加者
ティアン・バ(このさきさよなら・e00040)
アリッサ・イデア(夢夜の月茨幻葬・e00220)
ミケ・ドール(深灰を照らす月の華・e00283)
泉賀・壬蔭(紅蓮の炎を纏いし者・e00386)
泉本・メイ(待宵の花・e00954)
土竜・岳(ジュエルファインダー・e04093)
アオ・ミッドカイン(空を舞い落ちる星・e24484)

■リプレイ

●其の理由
 静かな夜の最中に思うのは、戦う理由。
 ――何の為に戦うのか。
 それはつよくなりたいから。戦ってでも守りたいものがあったし、あるから。そして、
(「殺したい仇がいるから」)
 ティアン・バ(このさきさよなら・e00040)は灰色の瞳を夜闇に向け、顔をあげる。
 夜目を凝らした土竜・岳(ジュエルファインダー・e04093)も今回の敵が訪れると予測された方向を見つめ、肩を竦めた。
「死神さんは悪趣味です。只々自分達の戦力を増強するための手駒として死者を蘇らせて、それだけでは飽き足らずに死を命じるだなんて」
 酷い話だと呟いた岳に、泉賀・壬蔭(紅蓮の炎を纏いし者・e00386)も同意を示す。
「ええ、死神の因子での支配で脅迫概念を植え付けるとは……」
「彼は何にも悪いことしてないのに、なのに因子を……酷いね……」
 同じく、泉本・メイ(待宵の花・e00954)も小さく頷く。
 メイが少年型ダモクレスの事を思うと、アオ・ミッドカイン(空を舞い落ちる星・e24484)がそれは違うと首を振った。
「放っておけば何処かを襲ったかもしれないし、どっちにしても敵なんだよ。それでも、利用されてる相手を倒すってさ……良い気分はしないよ……」
 されどアオの中にも複雑な思いが渦巻いている。彼女の心情を察したティアンは何も語らず、岳も拳を握り締めた。
 そのとき、前方からひとつの影が現れる。
 それが敵だと気が付いた壬蔭は仲間達と少年型ダモクレスの前に立ち塞がった。レティシア・アークライト(月燈・e22396)も一歩を踏み出し、少年に声をかける。
「こんな夜更けにどちらへお散歩ですか?」
「……人を殺しに、きた」
 無感情に、それでいて何かに嚇かされている様子のダモクレス。彼の姿を眺めたアリッサ・イデア(夢夜の月茨幻葬・e00220)は悲しげに瞳を伏せる。
「心なきデウスエクスといえど、こうして他者の恣意に動かされる姿は憐れなものね」
 アリッサが身構えると、ミケ・ドール(深灰を照らす月の華・e00283)も金瞳に少年の姿を映した。既に敵は戦闘態勢を取っており、今にも戦いが始まりそうだ。
「君達のグラビティ・チェイン、貰うね」
「バンビーノ……殺したくないかもしれないけど、それももう言っても仕方ないこと」
 そして、ミケと少年の視線が交差した。
 次の瞬間、ダモクレスが放った幾重もの弾丸が夜の空気を斬り裂く。その銃声を合図代わりにして番犬達も地を蹴り、戦いの幕はあがった。

●感情紛い
 放たれた弾丸は宙を舞い、前衛に襲い掛かる。
 即座にレティシアとウイングキャットのルーチェが仲間を守り、鋭い衝撃を受け止めた。大丈夫かとアオが問い、すぐさま仲間の傷を癒す。
 メイは仲間達の様子を気遣いながらも反撃を放ちに向かった。
「哀しい因子が彼を苦しめるのは嫌だよ」
 だから絶対に因子ごと破壊する。確かな決意を込めたメイは蹴撃で少年を穿つ。衝撃を利用してくるりと回ったメイが身を捩ると、その射線に向けてティアンが飛び込んだ。
 魔斧を振りあげたティアンの頭の中には先程の思いが巡っていた。
 何の為に。
 少年が抱いた思いや疑問がまるで自分にまで伝播してしまったかのよう。どれほど戦えば、どれほど強くなれば、全部叶うのか。
「わからない、けれど」
 だからと歩みを止められるような願いでは、ない。
 自問するが如き言葉を口にしたティアンの一閃がダモクレスを斬り裂き、敵の身を僅かに揺らがせた。その隙を突いた壬蔭は伸ばした如意棒で敵を真っ直ぐに突く。
「敵の損傷は未だ軽微な状態だ……」
 未だ戦いは序盤。気を引き締めるべきだと告げ、壬蔭は敵との距離を測った。
 その間にアリッサが淡い声で詠唱を紡ぐ。その言葉を鍵として、透き通る天色の花が辺りに満ちてゆく。
「頼りにしているわ、わたしの――いとし子」
 アリッサが仲間に加護を与えていく中、リトヴァと呼ばれたビハインドが攻撃を担う。彼女の声に応えるようにして、リトヴァは金縛りの力を敵に向けた。
 鋭い痛みが敵を襲い、その動きを止める。
 岳は今が好機だと察して避雷の杖を大きく掲げた。
「こんな策には価値がないと思い知っていただくためにも、ぜんぶ撃ち砕きますよ」
 生命を賦活する電撃が岳の周囲に迸り、ミケに力を与える。ありがとう、と仲間に礼を伝えたミケは改めて敵を見遣った。
「終わらせてあげるから、Mi scusi」
 縛霊の一閃で少年の腕を貫き、ミケは凛と言い放つ。しかし、ダモクレスも機械腕を振るって攻撃に再び移った。
「まだ終わる時じゃない。君達を一人でもいいから、殺さないと」
 ただ殺されるわけにはいかないのだと返し、少年はアリッサを狙い打つ。
 メイが、危ない、と声をかけたことでアリッサも身構えたが敵の動きの方が早かった。だが、守り手たるレティシアが間一髪で駆け付ける。レティシアのピンヒールが硬質な音を響かせた刹那、敵の一撃は往なされた。
「穏やかなこの夜を血塗れの夜になど――させてなるものですか」
 代わりに破鎧の衝撃を打ち込み、レティシアは敵を強く見据える。続いたルーチェが尻尾のリングを舞い飛ばして追撃に入った。
 アオはレティシアの様子をしかと見つめ、援護と癒しに向かう。
「気を付けて、油断しちゃいけないからね!」
 仲間に声をかけ、アオが鎖で描いたのは守護の魔法陣だ。皆を守って、と口にしたアオの言葉に呼応するように魔鎖が作用していく。
 少年型ダモクレスに自我めいたものが芽生えたのは、おそらく死神の因子を植えつけられたことが原因だ。何故だか憐憫の気持ちが湧き上がり、アオは僅かに俯いた。
 しかし、戦いをやめるわけにはいかない。
 アオの援護に信頼を感じながら、壬蔭はエネルギー光線を解き放っていく。
 ティアンも更なる攻勢に移り、敵の急所を見定めた。
「いくぞ」
 短い言葉が紡がれ、影の如き一撃が向けられる。瞬時に少年の身を貫いたティアンは身を翻し、もう一度、と二撃目を放った。
 追いつき並び守りたかった背中は、仇に奪われたまま。ずっと遠いままだとしても、だからこそ――今、戦えるように、在りたい。
 己の中で答えを導き出したティアンの髪が夜風に靡き、宙に躍った。
 其処に続いたミケが翼を広げて跳躍し、流星めいた蹴りを放つ。更にリトヴァが魔力を解き放って礫を飛ばす様を見つめ、アリッサは幾重もの加護を施していった。
「いいわ、リトヴァ。このままの調子で行きましょう」
 穏やかな声で呼びかけ、アリッサは戦況をしかと見据えている。
 メイは自分に満ちる援護の力を感じ、ブラックスライムを解放した。少年に狙いを定め、ふと感じたのは彼の中に宿ったかもしれない疑問について。
「きっと、こんな命令、嫌だったよね」
「……」
 少年はメイの声に答えず、ケルベロス達に攻撃を行おうとしている。
 従っていても存在理由を疑ったのは、きっと貴方の心が人間に近いから。例え機械でも貴方の心は温かい。メイはそう信じたいと願う思いと同時に、助けられなくてごめんね、と謝罪の言葉を口にした。
 そこから戦いは巡り、機械少年と番犬達の攻防が繰り広げられる。
 ダモクレスからの攻撃も激しいまま。対する岳は誰も傷つけさせたくはないと思い、守護の雷壁を張り巡らせていった。
「雷光の守護を! 壊されてもめげません。何度でも!」
 誰かが被害に遭うことも、死神の因子が花ひらくことも、許せない。だから全力を尽くすのだと決めた岳は戦う仲間達の背を見つめた。
 少年も負けじと機械腕を振るって突っ込んでくるが、ミケも物怖じはしない。
「手を汚さずに眠らせてあげる。Buona notte,Addio」
 もうすぐ終わるからと告げたミケに合わせて壬蔭も気咬弾を放ち、敵の様子を窺う。
「だいぶ傷が増えてきたな。損傷率もそれなりって感じだろうか?」
「そうみたいだね。そろそろ気を付けて行かないとかな」
 仲間に癒しを与える為に戦場を駆け回っていたアオも頷きを返し、皆にもう少しだと呼びかける。その声を聞いたレティシアは少年の動向を探った。
 無表情で何処か虚ろな目をしたダモクレスを眺め、レティシアは腕を掲げる。
「結局は彼も死神の犠牲者だなんて……許せませんね」
 直接手を下しに来ない死神への思いを押し込め、レティシアはしなやかな動きで以て蔓草の一閃を見舞った。

●咲かぬ花
 尚もダモクレスは銃弾を放ち、ケルベロス達の力を奪おうと狙う。
 壬蔭やティアン、ミケやアリッサは攻撃や不利益を与えることに徹し、レティシアとルーチェは守護に回り続けた。岳とアオは受けた傷を癒しながら仲間に加護を与え、攻防共に援護を施していく。
 やがて、番犬達からの攻撃を受けた少年の身体が大きく傾いだ。
「殺さなきゃ。殺して、殺されて――」
 その際に零れ落ちた言葉を聞いたメイはふるふると首を振って手を伸ばす。眩い光で少年を穿った少女は涙を堪えた。
「本当は暴れたくなんてないよね。殺す必要なんてないよ……」
 少年が気の毒で仕方ない。理不尽な死はあまりにも悲し過ぎる。それ故にメイは、たとえ想いが届かなくてもいいから、と呼びかけ続けた。
 しかし、敵の様子は最初と変わらぬまま。
 メイの思いを感じたミケは、彼を倒すことが救いになるはずだと信じた。
「ここで、眠ったらきっとそれが幸せ」
 少女の月めいた瞳に映るのは慈悲。目も眩むような黄金色の無数の鎖が解放され、あたたかな光が戦場を照らした。
 此処までで癒しも援護も十分に巡っている。
 アオも攻撃に移ろうと決め、風の精霊に呼び掛けていく。
「皆の力になるのも悪くないけど、突っ込まないのは柄じゃないからね!」
 光の翼を羽搏かせたアオが地面を蹴ると、その身体がふわりと浮く。そして、深緑の風が敵の周囲に満ちた。
 其処へ壬蔭が鋭い一撃を打ち込むと、ダモクレスが苦し気な声をあげる。
「殲滅シフトに入る……」
 デカいのを一発入れて確実にオーバーキル狙わないとな、と口にした壬蔭は仲間達に目配せを送った。おそらく、敵は間もなく力尽きる。
 死神の因子を咲かせぬ為には最大限の一撃で葬らなければならない。
 細心の注意を払うべく、レティシアはルーチェを呼び、攻撃を控えるように願う。するとルーチェは凛とした佇まいで以て応え、清浄なる翼を広げた。
 レティシアも真白の霧を呼び寄せ、仲間達に癒しの力を向けてゆく。
「霧よ、恭しく応えよ。暁を纏いて、彼の者に生命の祝福を」
 彼女の声が響き渡ると同時に薔薇の香がやさしく満ちた。やわらかな心地を覚えた岳は小さく笑み、自分も最後まで皆を支えようと心に決める。
「貴方に……いいえ、死神さんには負けません! 皆さんをお守りします!」
 大地を割り、岳が出現させたのはブラッドストーン。
 勇気と勇敢さの言葉を抱く石は赤く光り、その力を発揮していく。一瞬後、粉々に砕け散った無数の欠片が煌めき、夜風と共に流れていった。
 アリッサもリトヴァと一緒に敵を見据え、再び光花を満ちさせていく。
「せめて苦しまぬよう送りましょう」
 ――遙けき冥府、茫洋たる死の海は誰にも等しいのだから。
 アリッサの眼差しはただ真っ直ぐに、少年を映し込んでいる。そして、メイもまたしっかりとダモクレスを見つめていた。
 少年はもう機能停止寸前まで追い込まれている。今だよ、と告げたメイの期待と希望を受け取り、ティアンはこくんと頷きを返した。
 魔力を練り上げ、敵の頭上に繋がる陣を作り上げたティアンは空中に転移する。一瞬後、光の呪で構成された刃が彼女の足元に創り出された。
 後は重力に任せて落下するのみ。此処で、この戦いも終わりになるだろう。
「どいてもらうぞ。ダモクレスにも、死神にも」
 ティアンが静かに告げた言の葉は冷たく、まさに死の宣告そのもの。
 そして――断頭台の刃は下ろされる。

●手向け
 少年の身体は崩れ落ち、全ての機能が停止した。
 レティシアと壬蔭はダモクレスの亡骸を見下ろし、其々の武器を下ろす。
「これで終わりですね」
「因子の影響はあったとは言え、見かけ以上に強敵だったな……」
 激しく巡った戦いを思い返した二人は仲間達に大事が無かったことを確認した。アリッサはリトヴァに労いの言葉をかけ、静けさに満ちた夜の空気を吸い込む。
 死の花は咲かず、死神の目論見も阻止できた。
 だが、この胸に燻る思いは何なのだろう。アオは諸悪の根源である死神への思いを振り払い、倒れたダモクレスを見つめる。
「魂があるかも分からないけれど、せめて死後は安らかでありますように」
「地球の重力の元、今度こそどうか安らかに」
 岳も少年の為に祈りを捧げ、両手を重ねた。ミケも少年の傍に膝をつき、おやすみなさい、とそっと囁く。仲間達からは少しばかり遠巻きに佇むティアンもまた、動かなくなったものへの言葉を送った。
「何の為と、本当に自分でそうおもえる心ができたら、」
 もう一度あえるといい、とだけ告げたティアンは踵を返す。
 死神の因子が消えたように少年の身体もいずれ消失していくだろう。
 それじゃあ戻りましょう、と岳が欠伸をしながら皆を呼ぶとレティシアやアリッサ達も同意した。ミケもメイを誘い、行こうと誘う。
 すると、少し待って、と立ち止まったメイは少年の傍に花を供えた。
「貴方の事、忘れないから」
 メイがそっと落とした思いはせめてもの手向け。
 何の為に戦ったのか。少年はそれすら分からずに死していった。しかし、それでも――自分達が彼を覚えておくことがきっと、餞になる。そんな気がした。

作者:犬塚ひなこ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年3月19日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 0
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