湿原の牢獄~ちょっと殺し合おう?

作者:森高兼

 釧路湿原で事件を起こしていた死神『テイネコロカムイ』は、ケルベロス達によって無事に撃破された。
 サーシャ・ライロット(黒魔のヘリオライダー・en0141)がその旨を伝え、顎に手を当てて話を続けてくる。
「奴の目的はグラビティ・チェインを略奪して、牢獄に幽閉されている仲間達を脱獄させることだったようだな。幽閉された者達というのが……『死者の泉』を見つけ出したという、古のヴァルキュリア『レギンレイヴ』と彼女の軍団だ」
 悠久の時を牢獄で生き、世界の全てを憎んで復讐を望んでいるレギンレイヴ。彼女が解放されてしまえば、大勢の一般人が殺される。それによりエインヘリアルが生み出されてしまう重大事件が発生することになるかもしれない。
 そこまで説明したサーシャが、深刻な内容とは裏腹に表情を少し緩めてくる。
「すぐに地上へと出てくる心配は無い。頼みのテイネコロカムイは討たれたからな。とはいえ、絶対は言い切れないぞ。何かの切欠で奴のように脱獄する可能性はある」
 レギンレイヴ達の存在に気づき、他のデウスエクスが利用を企むことも十分に考えられるだろう。
 サーシャは今一度真剣な表情になってきた。
「特に、エインヘリアルの勢力に加えさせるわけにはいかないか」
 だからこそ、ケルベロス達は制圧作戦を実行のために呼び集められたのだ。
 作戦内容がまとめられた資料を配り、サーシャが順を追って話を進めてくる。
「テイネコロカムイは撃破の際に護符を残した。それを利用すると牢獄のある場所に移動可能だ。移動先には40以上の『鳥篭』のようなものが浮いている。それぞれに1体ずつヴァルキュリアか死神が幽閉されているらしい」
 幽閉されている者は鳥篭から外に出ることはできない。だがケルベロス達であれば外を自由に移動することができる。
「君達はテイネコロカムイが幽閉されていた鳥篭に転移後、討伐対象の鳥篭内部に潜入してデウスエクスを討ってくれ」
 内部に潜入が必要となるのは、外から中への攻撃は一切不可能だから。しかも、中から外にはかなり威力が弱まりながらも攻撃可能だという。
「潜入に手間取ると一方的に攻撃を受け続けてしまうことになる。全ての鳥篭から攻撃される危険性はあると思ってもらいたい。弱体化するとはいっても総攻撃を耐えるのは難しいだろう」
 各チームが討伐対象の攻撃を引き受けることで、レギンレイヴを攻撃するチームの負担は軽減できる。
「君達の討伐対象は……神業的狂騒楽団コンダクター『孤独のアリア』という、外見は少年の死神だ。だが不死に退屈を感じ、死闘を楽しんでくる奴だぞ」
 そんなアリアのグラビティは攻撃ばかりだ。
「アリアは命知らずの突撃をしてくる。懐に入られると痛手を負うことになりそうだな」
 欠伸と共に迸らせる波動には、悪夢を生む呪力が帯びている。消すにはヒールしなければならない。
「タクトで指揮を始めれば、どこからともなく音楽が響いてくる。いくつもの音符が具現化し、作り出してくるのは奏者の怨霊だ。飛ばされて爆ぜると周囲に瘴気が散布されるぞ」
 脱獄を図ろうと、ケルベロス達の『グラビティ・チェイン』を求めてもくるアリア。
「倒れた者、危うい者は牢獄の外に撤退させるなどの対策を練っておくべきだ」
 サーシャは決戦に身を投じるケルベロス一人一人に目を合わせてきた。
「デウスエクス達も少しだが、グラビティ・チェインを持っている。安全に事を進めるのならば、同じタイミングで撃破した方が良いかもしれない。万が一にも利用されると……一部の敵が脱獄しないとは言い切れないからな」
 鳥篭型の牢獄からは他チームの戦況を確認できるため、それを狙う余地はあるのだ。
 説明の最後に、皆への差し入れを用意してから微笑んでくる。
「何にせよ、後は君達を信じるとしよう」


参加者
生明・穣(月草之青・e00256)
望月・巌(茜色の空に浮かぶ満月・e00281)
大義・秋櫻(スーパージャスティ・e00752)
白雪・まゆ(月のように太陽のように・e01987)
エンジュ・ヴォルフラム(銀の魔女・e04271)
モモコ・キッドマン(グラビティ兵器技術研究所・e27476)

■リプレイ

●死への誘い
 数十というケルベロスのチームは、それぞれの戦いに挑もうとテイネコロカムイの牢獄に転移していた。
 他チームが行動を開始する中、生明・穣(月草之青・e00256)が動き出す前にウイングキャット『藍華』を撫でる。
「頑張ろうね」
「アリアの鳥篭はあそこのようだぜ」
 望月・巌(茜色の空に浮かぶ満月・e00281)は遠そうな場所に目的地を確認し、皆と急いで目指した。
 四方八方から聞こえてくる、他チームの挑発する声や敵の攻撃と思われる音。
 やはり一直線に駆けるだけではアリアに攻撃されないらしく、バアルルゥルゥ・アンテルエリ(ヴィラン・e34832)が威勢よく叫ぶ。
「ヒャハハハァ! アリアァ! てめェの相手はアタシらだ、余所見してんじゃねェぜ!」
 どうにか標的の注意を引くことに成功して目標の鳥篭手前に辿り着いた。
 到着までに負った傷はフューリー・レッドライト(赤光・e33477)、それともう1人が同チームの中で僅かに深い。
「この程度の負傷は想定内か」
「おちついて、モモコ。あなたならやれる」
 モモコ・キッドマン(グラビティ兵器技術研究所・e27476)は暗示のように呟いてから鳥篭内部に侵入した。
 普通の欠伸をしたアリアが、眠そうな顔で笑みを浮かべてくる。
「やっと殺し合うことができるね。それじゃあ、誰からやられてくれるんだい?」
 侵入と同時に皆が仕かけることはできなく、アリアによって具現化された彼の仲間たる奏者は前衛陣に瘴気を撒き散らしてきた。
 大義・秋櫻(スーパージャスティ・e00752)が瘴気の晴れた後に颯爽とマントを翻す。
「スーパージャスティ参上。あなたの好きにはさせません」
「君達の方からやってきたんだよ?」
「鎮魂歌にするには、貴方の演奏は少し、騒がしすぎるわね」
 怨霊に過ぎない存在を呼び出した『孤独』のアリアを、エンジュ・ヴォルフラム(銀の魔女・e04271)は哀れにも思えた。そんな狂いし彼に告げる。
「さぁ、閉幕の時間……望み通り、永く続いた独奏(アリア)に終止符を」

●序曲
 死闘の幕が上げられて程なくして、皆は照明弾の光を見やった。レギンレイヴと相対するチームからの接触したことを伝える合図だ。
「あれって……まぁ、何でもいっか。僕達は、僕達で楽しもう」
 アリアが戦列を意に介さない大胆不敵な突撃をしてきた。後方にいたバアルルゥルゥにタクトが刺さる。
 猛攻撃に備えるべく、巌は狙撃のような精神集中からの爆破でアリアに呪力を付与した。
「今日の自宅はこの鳥篭だ、自宅警備員はテリトリーじゃあ最強無敗なんだぜ?」
「一応僕の場所のはずなんだけどね。適当に楽しめたら、出ていかせてくれるのかな」
「それは無理な相談だ」
 モモコが黄金の装飾がなされた美しい斬霊刀『イズナ』を構え、刀身に空の霊力を帯びさせる。
(「私の敵は、目の前のデウスエクスではない……自分自身。自分の剣の技を信じるのよ!」)
 元より近かったアリアとの距離を詰めた。幾度となくイズナとタクトを交えていく。
「ここだ!」
 一瞬の隙を見逃さず、アリアの右手諸共タクトを斬りつけた。
 秋櫻が背面に装備したアームドフォート『SJ7・DRAGON-CANNON』の武装を操り、2門キャノン砲が彼を捉える。
「出力全開」
 淡々とした一言の直後、砲弾が発射されて轟音が響いた。
 全力ダッシュで間近のアリアに肉迫した白雪・まゆ(月のように太陽のように・e01987)が、遠心力を得ようと身長以上の長さを誇るハンマーを振るって一回転する。
「一撃必砕! 全・力・全・開っ!」
 叩き込んだドラゴニックハンマー『FeldwebeldesStahles』は超鋼金属製で、『鋼の軍曹』とも呼ばれる大槌だ。
 フューリーによって再びアリアの爆破が行われ、エンジュは雷の壁で瘴気を浄化して前衛陣の呪力耐性も向上させた。これから戦いは本格的に激しさを増していく。
「こんな牢獄にいたら、それはもう退屈だったはずね。最後のひととき、楽しんでもらいましょうか」
「もちろん、そのつもりさ」
 アリアがタクトを振って周囲に無数の音符を発生させてきた。それらがリズムカルに舞い踊りながら膨張し、やがて奏者の姿形に変わる。後衛陣に飛びかかって弾け、むせ返しそうになるような瘴気が付近に飛散した。
 瘴気という不定形の攻撃に、穣も鳥篭の端から青い衝撃波をアリアに浴びせる。
「消えぬ炎は怨嗟の色」
 衝撃波に晒されたアリアの左腕から青い炎が上がった。彼には呪力の炎を消す術が無く、決着の瞬間まで燃え続ける。
 さらに攻撃を抑えていこうと、アリアの得物に銃弾を撃ち込む巌。
 巌と息を合わせられたバアルルゥルゥが、アリアの防御を崩していこうと高く跳んだ。
「ハハハァ! 楽しもうじゃねェか!」
「君の大声が音楽みたいだったなら、もっと良かったなぁ」
 後々に止めを刺し損ねそうになる状況は避けたい。足に重力と流星の煌めきを宿し、飛び蹴りを炸裂させてアリアの機動力を削ぐ。
 フューリーはバアルルゥルゥが下がってからまゆと秋櫻の間より、その鋭い眼光と共に鉄塊剣『赤光』の剣先をアリアに向けた。
「外しはせん……吹き飛べ!」
 赤光に刻まれた血管のごとき紋様が輝き出す。感情の昂ぶりに呼応する仕組みなのだ。接敵してアリアに突き刺すと、破壊の力を一気に解放させる。それにより重力の負荷を強め、彼に一度膝を突かせた。

●間奏
 エンジュがタクトの刺突を受けてしまい、穣が濃縮した快楽エネルギーの霧を放出する。羽ばたくことに専念する藍華も、主の指示通り回復を徹底した。
 まずは耐える段階に移るためにアリアを弱らせておく必要がある。ドラゴニック・パワーの噴射で加速させ、ハンマーにて彼を叩き潰すまゆ。
 アリアは瘴気の『怨楽団』を鳥篭の隅に派遣してきた。
 しかし、秋櫻があまり攻撃されると危ないエンジュを庇いに体を張る。
「あなたはこのスーパージャスティが守ります」
 突入してからの秋櫻は、始めに瘴気を吸ってしまっただけで余力十分だ。攻めの敵とて単体に集中しない攻撃ならば……守り手にとってはまだ微々たるダメージだろう。
(「敵の攻撃が激しければ激しいほど、そこには必ず隙が生まれる。そこをつくのよ」)
 イズナの非物質化で霊体への斬撃を可能にすると、モモコは動作が鈍っているアリアに斬りかかった。その一太刀が重力の呪縛をより強固にさせる。
「ちょっと疲れたかも」
 アリスが一見無防備ながらも隙無く小さな欠伸をしてモモコに波動を放ってきた。ただちにエンジュが彼女の治癒を図ったとはいえ、次はまゆへと躍りかかってくる。完全な攻撃と回避は難しくなろうと、あえて久しく面白い戦いを長引かせているのか。
 仲間が倒れずに済めば願ったり叶ったりで、巌は見切られないアリアに牽制を再開した。
 エンジュが魔術切開でまゆの刺し傷を治癒する。
「誰も倒れさせない。そして、誰も犠牲にさせない」
「ありがとう、エンジュ♪」
 直前に回復したモモコが万全ではないものの、唯一優先的にヒールを担うのは自分だ。手が足りないのは仕方なく、彼女のすべき援護はできている。
 かつての仲間に執着しているのか、アリアは奏者召喚率が高かった。
「誰が最初の犠牲になるか楽しみだよ」
 対象者が多い程に誰かを守る機会はあり、秋櫻が巌の正面に立つ。急を要する際は殆どの者達が自己回復をできるため、かえって対応しやすいだろう。
 薬液の雨で瘴気を中和したエンジュ。だがアリアの波動がバアルルゥルゥに襲いかかってくる。威力を抑制されてなお強力だった。
 アリアを早々に撃破するわけにはいかず……皆が一旦態勢を立て直していく。
 まゆは警護を必要とする隊列を天秤にかけ、ヒールドローンの群れを後衛陣に送った。ここぞとばかりにアリアが拡散させてきた瘴気の一部を、ドローンの起こす風が吹き飛ばす。
「やっぱり、そっちで正解でしたね!」
 無傷とはいかない以上、皆が今一度ヒールするのは賢明と言えよう。
 撃破のタイミングは合わせたい。それにはアリアを一層追い込んでおかなければならないはずだ。
 フューリーの負傷は生憎のところ、鳥篭突入までの傷に限られている。現状で攻撃以外の選択肢は皆無だった。
「……この一撃も外せんな」
 赤光に地獄の炎を纏わせ、峰打ちのようにアリアの腹部に思い切り減り込ませる。
 体を焼かれながらも笑ったままのアリアは、バアルルゥルゥに強襲しようとしてきた。
「そろそろ仕留めてみようか」
 しかし、藍華がバアルルゥルゥを守って事なきを得る。
「あーあー、失敗しちゃったよ」
「ナイスニャンコじゃねェか!」
 バアルルゥルゥはアリアの重力縛りから急所狙いに切り替え、彼の脇腹に蹴りをお見舞いした。
 瀕死のアリアではなさそうだが、皆がヒールなどで様子見しておく。レギンレイヴと死闘中のチームから合図は来ず、このままでは攻撃一辺倒の彼に押し切られてしまう。
「急に勢いがなくなったよね。つまんないなぁ」
 不思議かつ実に騒がしい音色を奏でるアリアの『怨楽団』により、後衛陣の被害は無視できないものになってきた。
 当チームは誰か1人でも離脱すれば、アリア撃破という作戦の流れになっている。
 それでも引き際を間違えて仲間の手を煩わせることになるぐらいなら……と、バアルルゥルゥが自ら退避した。
「くそッ、悪ィ。後は任せたぜ! あァ、それと光の見落とし注意だ!」

●終曲
 アリアは少しだけ冷ややかな表情になった。だがバアルルゥルゥに興味を無くしてから、傷ついた体で躊躇なくモモコに迫ってくる。
「やる気が無いなら終わりにしよう」
 まるで心臓をえぐろうとするつもりだったように、タクトでモモコの鎧を穿ってきた。
(「ピンチの時こそ、冷静に!」)
 精神を研ぎ澄ませたモモコが、イズナの刃でアリアの足を一閃する。
 バアルルゥルゥに代わり、フューリーはアリアに電光石火の蹴りを繰り出した。アリアがモモコに邪悪な波動を迸らせてきて、彼女の盾となる藍華。
 まゆはアリアの死闘を楽しむという感覚にピンと来ていなかった。一方で相手に突っ込んでいくことには、彼と気が合いそうに感じている。
「まゆは、やる気でいっぱいだよ!」
「そうこなくっちゃ」
 ハイテンションで証明するかのごとく、アリアを蹴散らそうと超加速して戦場を駆け回った。
 万が一のことがあっては大変であり、エンジュが藍華を緊急手術しておく。
 タイミング調整は諦めていた皆だったが……その時、レギンレイヴの撃破を報せる光が届いた。辛うじて間に合ったらしい。堅いとは言いがたい守備で後1分も凌ぐのは無理だった。合図があったからには、もはや遠慮などいらない。
「……今更って、言ってもいいよね?」
 アリアは照明弾の意味を皆の雰囲気から察したらしく、前衛陣を後退させようと『怨音団』を差し向けてきた。だが途中で瘴気が分散し、かなり薄まっては到底痛手にはならない。
 そして、穣と巌のアリアとの間合いを踏まえれば、アリアに攻撃を命中させられない確率というものは限りなく低かった。
 ツーカーの仲たる巌とアイコンタクトで彼の行動を先読みすると、穣が熱き心にてアリアの足元から溶岩を噴出させる。
「巌、止めはお願いするよ!」
「おぅ、精々踊らせてやるさ!」
 巌は自宅警備員ならではの手段で、敵を追尾するビームを撃ち出した。重い足取りで回避を試みてくるアリアに、ビームが軌道を変更してくらいつく。
「不死の退屈から解き放ってやるよ。じゃあな」
「躱せなさそうだね」
 意外とあっさり観念してきたアリアは、ごく自然に立ち止まってビームに胸を貫かれた。
 エンジュが前線へと出てきて、最期を迎えるアリアに声をかける。
「アンコールは要らないわ。少しは……貴方の孤独も満たされたかしら?」
「どうかな。まぁ、退屈に『死』をありがとう」
 それは本当の感謝か、捻くれ者の嫌味か。どちらなのか定かではないが、死闘は満足できたような表情で消えていったアリア。
 近辺にある鳥篭の戦況を窺ってから、秋櫻は戦闘モードを解除した。その気配りは良かったものの、喜ばしいことに出る幕は無かったのだ。
 大勢のエインヘリアルが生み出されるような事態は防がれ、一安心しても構わないだろう。
「永遠の命は境遇次第で、こうも暗い心を生むのですね」
 穣が尽きぬ命から精神を病んだ者達がいることに複雑な心境を抱いた。ふと暖かな陽光に思いを馳せる。
「戻りましょう。日の当たる世界へ」
「アンタらァ! 辺りがヤベェことになってきてるぜェ!」
 安全となった鳥篭に舞い戻り、バアルルゥルゥは大声で仲間達に呼びかけた。
 まゆが皆と慌てずにテイネコロカムイの鳥篭から牢獄空間を脱出し、もう護符が使えないことに気づく。
「レギンレイヴが倒されて、空間が消滅したのでしょうね」
 皆は作戦の成功を確信しながら、釧路湿原より撤退していくのだった。

作者:森高兼 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年3月17日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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