エルジェーベトの殺戮メイド

作者:林雪

●白昼の火炎地獄
 東京、池袋。
 何があるわけでなくともいつも混み合う街だが、週末ともなれば格別だ。特にこの周辺は飲食店や行列の出来る屋台、そしてアニメショップやメイド喫茶といったものまでが立ち並ぶ有名な通りである。派手な姿で歩く者も多い。
「メイド喫茶はいかがですかぁ~」
 笑顔でチラシを配るメイド女子も、何人か見受けられる。そこでひとり、異彩を放つのは目を硬質なバイザーで覆った姿の、ラベンダーの髪色をしたメイド。装いは正統派のヴィクトリアンスタイルだが、左腕にはどう見ても銃火器を装備している。そういうコンセプトのメイド、ではない。彼女はメイドダモクレスなのだ。
『……承知、致しました。コマンダー・レジーナ』
 通信用アンテナで指令を傍受したメイドは抑揚のない声でそう呟き、バイザーの端をクイッと持ち上げた。
『エルジェーベト様の教えに従い……任務を遂行致します』
 それだけ言うと、メイドは左腕を人混みに向けた。圧縮された空気とともに炎が、まるで獣の咆哮のような恐ろしい音を立てて放射された。
「ギャアアア―!」
 突然、その場は地獄と化す。燃え盛る炎に飲まれた人々が悲鳴を上げて転げまわるのを、明度は冷たい笑みを浮かべて見下ろしていた。

●殺戮メイド
「虐殺事件の予知だよ。本当、ダモクレスはやり方に容赦がないなあ……それとも指揮官のコマンダーレジーナがそういう性格なのかな?」
 ダモクレス軍団の侵攻は止む気配を見せない。
 ヘリオライダーの安齋・光弦が集まったケルベロスたちに語った事件の予知はシンプルだが凄惨なものだった。
「レジーナ配下でね、メイド型ダモクレスが週末の池袋に現れた。混み合った通りで火炎放射器をぶっ放して、ただただ人を殺そうとしている。絶対にとめて欲しい」
 出現するメイドダモクレスは1体。池袋の人で賑わう通りに、ビラ配りのメイドとして普通に立っているらしい。
「これまでもそこに潜伏してたのかな……一体何の情報集めてたんだろうね? まあそこはわからないけど、とにかく現場は人でごった返してる。ちょっと危険ではあるけど、こちらからメイドに近づいて行って仕掛ける形になるかな」
 通りは歩行者天国になっており、両脇には飲食店やゲームセンターの他にも雑多な店がひしめく。
「他にも何人か、メイドさんの恰好をした女の子たちがいると思うけど、明らかにコイツは様子が違うからね。相手を間違うことはないだろう。でもまあ、世の中マニアックなお店も多いから……コイツの容姿と特徴を頭に叩きこんでおいて」
 最大の特徴は左腕の火炎放射器だろう。目元は不気味にバイザーで覆われその風貌を推し量ることを拒否しているが、口元には冷たい笑み。殺戮のみを生業とした、謎に包まれた少女型ダモクレスである。
「ご主人様にどんな教育受けたんだか知らないけど、とにかく殺しにかかってくるはずだ。裏を返せば、君たちが接触さえすれば、一般人には攻撃せずに戦いを始めるってことだから。不幸中の幸いで通りは歩行者天国になってるし、ケルベロスを名乗って派手に誘導してあげれば、避難にもそう時間はかからないんじゃないかな」
 とは言え、任務が危険であることは変わりない。
「謎のメイドダモクレス。何が起きるかわからないし、街を炎の海にさせるなんて絶対許せない。頼んだよ、ケルベロス」


参加者
秋草・零斗(螺旋執事・e00439)
セルリアン・エクレール(スターリヴォア・e01686)
アレクセイ・ディルクルム(狂愛エトワール・e01772)
空鳴・無月(宵闇の蒼・e04245)
馬鈴・サツマ(取り敢えず芋煮・e08178)
神山・太一(かたる狼少年・e18779)
工藤・千寛(いざないの戦旗・e24608)
レイ・ローレンス(星が沼に沈む・e35786)

■リプレイ

●メイドイン池袋
『エルジェーベト様の教えに従い……任務を遂行致します』
 人混みに紛れるには、あまりにも特徴的なその姿。目元を隠すバイザーをクイッと持ち上げ、左腕の火炎放射器を構えようとした彼女の目の前に、執事服姿の秋草・零斗(螺旋執事・e00439)が立ちはだかった。傍らではライドキャリバーのカタナが、いつでも動けるように控える。
『……』
「……ご無沙汰しています。エルジェーベト様は、今どちらに?」
 一見すれば、執事がメイドの少女に何かお小言を言っているようにすら見える。あまりにも大胆な間合いの詰め方に、後ろに控えていた神山・太一(かたる狼少年・e18779)が息を飲んで敵を見る。メイドさん、っていうことは、ゴシュジンサマがいるのかな……? と、テレビウムのてっくんを抱き寄せる。
「こんな悪いことさせるゴシュジンサマ、許せないよね。僕とてっくんはあんなのよりずっとずっといいゴシュジンサマとジューシャ、だよね!」
 一般の人々の避難の間、零斗は身を焦がしてでも彼女を引き付けておこうという覚悟でもう一歩、距離を詰める。
「はいみなさーん、ケルベロスの到着でーす。向こうは危険なダモクレスが暴れてるのでこちらに避難おねがいしまーす」
 セルリアン・エクレール(スターリヴォア・e01686)が至極落ち着いた口調で人々を誘導しつつ、青い瞳で油断なく周囲に視線を走らせる。と、二人連れの、手にクレープを持った少女たちが不安げに立ち竦んでいるのを見つける。やれやれ、こんな楽しそうな街で火事騒ぎだなんて勘弁だ。セルリアンは少しだけ口調を和らげて、彼女たちを安心させる言葉をかける。
「大丈夫、ケルベロスが来たから安心して逃げて」
 その様子をすこし離れた場所で見ていた工藤・千寛(いざないの戦旗・e24608)も頷いて彼女たちを見、更に周囲の人々に穏やかな表情と向けた。
「私たちケルベロスが皆さんを守りますので、落ち着いて避難をお願いします」
 何と言っても人々はまだここで何が起きているのかを把握していない。不安になるのも無理はないだろう。平和な繁華街での惨劇は絶対に阻止しなくては、と凛として誘導を続ける千寛の姿に安堵する人も多い。
「逃げるなら、あっち……気を付けて……」
 空鳴・無月(宵闇の蒼・e04245)も淡々と人々に声をかける。ぼんやりとして見える彼女の声の感じは、こういう局面では人々を妙に落ち着かせる効果があるようだ。ふとビルの隙間から狭い空を見上げる無月は、こう見えて人々を守るためには身を投げ出す覚悟がある。
 そして。
「ケルベロスです! 皆さん避難してください!」
「きゃっ……?」
 キラキラーっと輝くプリンセス衣装の瞬き……の真ん中で、人々に愛と勇気と癒しと驚きとなんやかんやを与えているのは、馬鈴・サツマ(取り敢えず芋煮・e08178)。筋肉モリモリなのに、何故かプリンセスに見える不思議に人々は戸惑う……だが。
「皆さんは絶対何としても守るっすよ!」
 至って真面目なサツマの熱意が伝わるのか、人々は粛々と避難していく。レイ・ローレンス(星が沼に沈む・e35786)も、その様子を実にキラキラした目で見つめながら隣で同じくプリンセスの輝きを放っていた。
「魔法少女サモニング・ローレン……華麗に参上なの……サツマお兄様も……華麗なの……」
 人々の避難は順調に進み、ほぼ人影の見えなくなったところで念の為にとセルリアンが殺気を放って結界を作る。これで一般人は巻き込まれずに済むはずだ。
「……答えてはもらえませんか。そうでしょうね」
 零斗は相変わらず火炎放射器の銃口の真ん前に、臆することなく立ち続けている。が、メイドを見据えるその目には怒りや憎しみといったものは見えない。あるのは、後悔。あの時は逃げた自分、だが今はもうあの時とは違う。
「お行儀の悪いメイドですね? こんな人通りの多い場所で火器を使うなんて…危険にも程があります」
 アレクセイ・ディルクルム(狂愛エトワール・e01772)がゆっくりとメイドとの距離を計りながらそう告げた。この局面でもアレクセイが想うのは、彼の愛しい細君の事のみだ。優しい彼女、メイドダモクレスが罪を犯すなど、きっと彼女が悲しむことになる。
「……貴女には何一つ狩りとらせません。我が姫を悲しませる要因は全て、排除します」
 避難誘導を終えたケルベロスたちが戦闘配置についた。メイドに相対する零斗と同じく盾の位置にはカタナとてっくん、攻撃手には無月。セルリアンが敵の行動阻害するのをホルスがサポート、サツマ、レイ、エトが味方の防御を固める。そして遠距離から太一が火力を削ぎ、高火力で千寛とアレクセイが攻めたてる作戦である。
「人々を襲うメイドさん……おしおきなの」
 レイが気力を絞って敵にそう告げる。必死な様子にセルリアンがさり気無く助け船を出した。
「さてと。さくさく破壊しようかね」
 囲まれてもなお、メイドは口元に薄笑みを浮かべるだけで、人間らしい所作などはまるで見せなかった。
『複数個体を確認、主の命に従い、速やかに排除致します』
 菫色の髪が揺れ、無機質な声とともに火炎放射器が狙いを定める。
 面影を探す方が間違いなのか、と、零斗が一度目を伏せてから、キッと顔を上げた。
「……参りましょう」

●火炎少女
 ドォン! 轟音とともに砲弾がメイドの足元に炸裂する。
「私は薔薇姫の騎士……彼女を悲しませるものは、何であっても許さない」
 爆炎の隙間からユラリと微笑むのは、満月の色の瞳。戦場であってもアレクセイの姿には気品がある。その影を踏むように前触れなく飛び出したのは無月。
「……見過ごせない」
 メイドの動きも素早い。咄嗟に避けるが間一髪無月の夜天鎗アザヤが速かった。一見彼女には大きすぎるほどの穂先を軽々操り、激しい突きがメイドの肩を抉る。そのタイミングを見計らったセルリアンがもう一方の肩を合わせて狙った。
「神に死毒を、人には糧を!」
 この隙にと、サツマがそう叫び爽やかな様子で農作業が開始された。池袋の路上に芋農園が現れたかのような怪しい光景……だが、この戦陣農園の芋が! 仲間を! 強くする! 今回彼は徹底的にこの芋を使って仲間を補佐する戦法である!
『障害対応致します、掃射』
 焼き芋……を意識したわけではなかろうが、ついに火炎放射器から紅蓮の炎が放たれた。カタナのエンジン音が重く響き、同時に零斗が跳んだ。躊躇なく発射口に掌を押し付け、その熱を一身に引き受ける。
「……っ、スミレ!」
 零斗が低い声でそう呟き、そのまま手の中で爆発を起こす。衝撃で、互いの体が吹き飛んだ。
「……! てっくん!」
 太一がサーヴァントを呼び寄せ、一緒に零斗の体を受け止め支える。
「大丈夫ですか? 秋草さん!」
「恐縮です、太一様」
「……」
 何か引っかかるものを感じつつも、そのまま敵の手元を狙い狙撃を開始する太一。まだ幼い彼の気丈さに内心で尊敬の念を抱きつつ、千寛が魔法光線を放ち敵の足元を牽制する。
「エトお姉様、てっちゃんも……手伝って……なの!」
 レイがそう叫び、オラトリオの翼が光のヴェールを放ち始める。きっと皆を守る、癒す。レイの想いは強い。
「躾のなっていないメイドには、すこし大人しくなって頂きましょう」
 アレクセイが魔法光線を放って動きを封じにかかる。そこへ無月が、再度巨大な穂先を一直線に敵の胸元へと突き込んだ。その速度に、槍の表面はまるで氷塊の如き冷気を纏う。
「……凍てつけ」
 相変わらず無月の赤い目は何を考えているのかわからない。だが、その攻撃は正確だった。
 セルリアンが再度、同じ箇所を狙って突きを繰り出す。だが、メイドはその動きを読みくにゃりと体をしならせた。
「おっと……」
『敵、多数につき出力を倍加します』
 機械的な声でそう言うと、彼女は右手で火炎放射器のバルブを捻った。一連の動きは完璧に機械のそれである。メイドの所作は機械的なほどの正確さを求められる、とはよく言ったものである。
「……大地から生まれたものじゃないってのは、哀れだな」
 サツマが支援の手を止めず、ぼそりとそう呟く。だがその声は、巨大な炎の渦が巻き起こした轟音に遮られてしまう。
『超・火炎放射!』
 放射、と言うよりは突然炎の壁が現れた、という風に射撃手たちを包み込む業火。咄嗟に顔を逸らし身を捩る千寛とアレクセイ。一歩遅れ、熱風をもろに浴びた太一の表情が歪む。
「太一様……!」
 己もまた熱の煽りを受けつつも、レイが悲痛な声をあげる。
「……だいじょうぶ、大丈夫。こんなの、チメイショウにも、なりやしないよ……」
「ご立派です。でも、無理はしないで下さいね」
 穏やかにそう言った千寛だが、一刻も早く勝負を決すべしと目端をつりあげ、敵の懐まで激しく飛び込んで脛を払った。ヴィクトリアンスタイルのメイド服が激しく靡く。
「イグニッション! ……カイゼリンよ……太一様の傷を癒して」
 レイの祈りが癒しの女帝を模したエネルギー体を呼び出した。
「……仲間を傷つけることは許さない。誰かが傷つくことに薔薇の天使がどれほど哀しむか、わからないでしょうが」
 アークトゥルスを捩じ込みながら、アレクセイが若干声を荒げた。
 セルリアンは戦いながら、メイドの動きを具に観察していた。敵はニヤニヤと笑みを浮かべるもののどうやら本当に感情らしいものは見受けられないということと、狙いはかなり正確であるが、攻撃のパターンは案外単調だということを仲間たちと共有する。
「命じられるまま、動く、メイド……」
 無月はふと、戦いの前に見た狭い空を思い出す。とても狭くて窮屈な空ごと一刀両断するように、力一杯武器を振るった。機械人形を斬る重く冷たい手応えが、手に残る。
「ヴィクトリアンメイドかぁ、最近珍しいよね……その古風な趣味のご主人さまはさ、どこにいるわけ?」
 セルリアンは更に何か情報を引き出せないかと敵を言葉で煽ってみる。
「……残念ながら、彼女からはもはや何も引き出せないでしょう」
 ずっと沈黙していた零斗が、極力感情を殺した声でそう言った。その瞬間。
『敵、攻撃の気配を察知。対処します』
 エネルギー光弾がケルベロスたちの間を縫って飛んだ。狙われたのはアレクセイ。だが彼はこの攻撃を読んでいた。夜の闇がじわりと動く気配で最小限の動きで身をかわし、冷たく言い放つ。
「火遊びは、もう終わりにしましょうね?」
「その通りです……スミレ」
 零斗が一度はっきりと、メイドに向かってそう呼びかけた。
「今の私はケルベロスだ。だから、今は人を守る為に……貴女を殺しましょう」
 仲間達が一斉に零斗を見、そして敵を見た。彼らの間にあったこと全てを推し量ることは出来ずとも、零斗が腹を決めたということは皆、理解した。
「総攻撃するっすよ! 敵はそうもたないはずっす」
 サツマが声を張り上げた。応じて太一が撃鉄を起こし、左右に身を逃がそうとするメイドの一手先を読んだ。
「……いくよ、てっくん! この引き金で!」
 鉛の弾が撃ち込まれる。ピキィン、と硬質な音を立ててそれは敵を貫いた。徐々にそうした衝撃を受けるごとに、メイドの体は逆らえず流されるようになっていた。
「竜をも屠る一撃、その身に受けなさい!」
 千寛の手には召喚された竜殺しの英雄の両刃の聖剣。決意を籠めて思い切り振りかぶり、メイドに叩きつける!
『……不具合、発生。対処、を、検討……』
 とどめに至らず、千寛が一瞬悔しそうに眉を寄せるが、すぐに武器を握り直す。紋章を刻んだ旗が勇壮に揺らめき、もう一撃、と思うもそこへ夜の翼を広げたのはアレクセイ。
「甘く苦く麗しい罪の記憶……」
 罪、という単語を胸に受け止めながら、アレクセイの手からするりと黒い茨が伸びてメイドを絡めとる様子を、零斗は黙って見つめていた。
「貴方の罪はどんな華を咲かせるのでしょう?」
 機械の体が引き裂かれ、砕け散る。黒い薔薇の花に飲み込まれる直前、メイドの顔を覆っていたバイザーが外れたかどうかはわからない。
 ケルベロスたちが見守る中、砕けて灰と化した殺戮マシーンは、跡形もなく消え去ったのだった。
「……エルジェーベト様。貴女は……」
 低く呟く零斗の声は決して震えたりはしない。ただ、どうにも拭えない淋しさだけがそこにはあった。

●守られた平和
 通りはケルベロスたちの手によってヒールが施され、やがて通りには人々の姿が戻ってきた。倒れた街路樹や壊れた店舗もすっかり元通り……とはいかないが、メルヘンチックに仕上がった街並みを、少女たちが楽しそうに撮影していた。
「このへんに改めて畑作ってもいいっすかね?」
「そ、それは……どうでしょうか?」
 サツマの提案に、真面目な千寛が軽く考え込んでしまう。
「ふみゅぅぅ~……」
 すっかりくたびれてしまったレイが、路上にぺたんと座り込んでしまう。そこへ歩み寄ったのは、セルリアン。
「……さっき、避難してる女の子たちがいちごの入ったクレープ食べてるの見かけた」
「……!」
 通りにはクレープ屋やアイスクリーム屋、他にも出張屋台の車やチュロスを売る店が営業を再開し、賑やかになっていた。どうやらぶっきらぼうながら、彼なりの食べ歩きの誘いだったらしい。
「僕もご一緒したいです!」
 戦闘を終えて、すっかり元の甘えっこの様子で足元にくっついているてっくんをひっぱりながら、太一も目を輝かせる。
 メイド喫茶の女の子たちも、再度店の宣伝の仕事に戻っていた。その彼女たちを見つめているアレクセイが想うのは、当然彼の妻のことのみ。
(「メイド服を着た姫も絶対可愛い、着てほしいだなんて……一瞬思ってしまいました」)
 無月もヒールを終え、改めて街中の空を眺めてみる。彼女の愛する、広くて自由な空とはすこし違うようだが、この空の下に楽しげな人々の笑顔が戻ったことを、純粋に嬉しいと思う。
 そんな仲間たちの様子を、普段通りの穏やかな様子で見つめる零斗。だが胸の内には既に次の戦いの予感が渦巻いていた。何があろうと、今の自分はケルベロスだ。もう絶対に何物からも逃げることはすまい。そう誓いながら、古い友人に最期の挨拶をと胸に手を当てるのだった。

作者:林雪 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年3月12日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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