恋の病魔事件~恋しちゃうぞアロー

作者:林雪

●恋は苦しくて
 ああ、苦しいな。恋をするってずいぶん苦しいことなんだな。
 彼の名は田野倉ススム16歳。つい最近、恋をした。お相手は吹奏楽部の先輩、つまり年上だ。気が付くと、先輩の声を聞きたいな、と考えてしまうし、部活の時は常に先輩を見つめてしまう……と言ってもまあ、指揮者であるから不自然ではない。
 恋は苦しいな、喉がカラカラだし、なんだか力が入らない。
「本当に、くるしいなぁ……」
「す、すーくんッ?! ちょっとどうしたのッ!!」
 朝食の時間になっても降りてこないススムを心配して部屋を覗きに来た母親が絶叫した。
 ベッドの上に突っ伏したススムは脱水症状、動ける状態ではなかったのだ。

●病魔『恋の病』
「っていう感じの患者さんがね、日本全国で報告されてるんだ」
 ヘリオライダーの安齋・光弦が腕組みして説明を開始した。
「病気の原因は不明、ただ、患者さんに共通してるのは、誰かに純粋な恋をしているってことらしい。そしてその症状は『胸がドキドキして、食べ物も飲み物も喉を通らない』っていうこと。喩えじゃなくて、本当に水すら喉を通らなくて吐きだしちゃうんだって」
 口腔から一切の栄養と水分摂取が出来なくなった患者たちは、病院で点滴などを受けて生命の危機はない状態にまで回復したものの、治療法がわからないままだった。
「でね、怪しんだケルベロスたちが調査をしてくれたら、やっぱり出たよ」
 そう、犯人は病魔である。その名も『恋の病』。
「病魔も色んな奴がいるね……とにかくこいつを倒して、患者さんたちを助けてあげて欲しい」
 この作戦は、病院側とケルベロスで協力して行われることになっている。
「病魔と戦っても大丈夫な病室に患者さんを運んであるから、病室で患者さんから病魔を引き離して戦闘に持ち込んでいいよ。ウィッチドクターの出番だね」
 もし戦いに出向くケルベロスの中にウィッチドクターがいなくとも、事前連絡をして医療機関のウィッチドクターに来て貰えるので問題はない。
「『恋の病』はキューピッドみたいな、ちょっと可愛い見た目してるんだよね病魔には珍しく。戦闘力はそう高くないから、君たちなら戦いは問題ない、と思うんだけど……」
 いったん言葉を切ってから、光弦が続けた。
「病魔さえ倒せば病気は治って、患者のススムくんも意識を取り戻すと思う。でもね、この病気の苦しさがトラウマになって、恋に臆病になるケースが多いみたいなんだ。出来たら君たちの方から、ちょっとフォローしてあげてくれないかな? 高校生から恋に臆病なんて、かわいそうでしょ」


参加者
知識・狗雲(鈴霧・e02174)
据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357)
御剣・冬汰(愛し君へ・e05515)
鏑木・郁(傷だらけのヒーロー・e15512)
ジェミ・ニア(星喰・e23256)
ヒストリア・レーヴン(鳥籠の騎士・e24846)
アイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548)
信宮・織彦(プラトニック・e34867)

■リプレイ

●恋の病
「借りてきたよー、これでススム君運んだげよ!」
 アイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548)が頑丈そうな車椅子を押して部屋に入ってくる。元気のいい声を出してしまってから、あ、と口元を押さえるアイリス。そんな様子にほんの僅か口元を緩めたが、すぐに表情を引き締めてヒストリア・レーヴン(鳥籠の騎士・e24846)がススムを見つめごく静かに言った。
「……恋は病というが、本当に病魔が現れるとは」
 病室のベッドの傍らに立ち、ケルベロスたちはススムの様子を見守る。
「うーん、恋は苦しい……こんなに苦しいのかあ……」
 ベッドに横たわるススムの声は弱弱しい。命の危険は免れたものの、まだ病魔はススムの中に巣くっている。
「恋愛は何も、苦しみばかりじゃないんだけどな……」
 御剣・冬汰(愛し君へ・e05515)が語りかけるような呟きをこぼす。その言葉を受けて、信宮・織彦(プラトニック・e34867)が頷いた。
「恋を叶えるためにも……早く、元気になってもらわないといけませんね」
 病室にいるのは、ケルベロスたちとススムのみである。これからウィッチドクターである据灸庵・赤煙(ドラゴニアンのウィッチドクター・e04357)が病魔召喚の施術を行うのを、同じくウィッチドクターである知識・狗雲(鈴霧・e02174)がサポート、病魔が実体を現わし次第攻撃に移れるようにと、鏑木・郁(傷だらけのヒーロー・e15512)とジェミ・ニア(星喰・e23256)のふたりは気合い十分に身構えていた。では、と頷いて赤煙がススムの耳元に声をかける。
「ススム君、聞こえてますかな。私は医者の据灸庵・赤煙。これより君の中から病魔を呼び出して退治します」
「……」
 返事はないが、ススムはその言葉を聴いている様子だった。
「あとは我々ケルベロスが引き受けます。君は何も心配しなくていい」
 うんうんっ、と頷くアイリス。戦いが始まれば、すぐにススムを運び出す心づもりである。仲間たちが見守る中、赤煙の施術が続く。
「ここですな」
 赤煙がススムの胸元を丁寧に撫で、親指でぐっと押した。ススムの手をぐっと握りしめながら狗雲がその赤煙の手元を神妙に見守り、ヒストリアは病魔と赤煙の間に割り込んで防御に当たれるようにと視軸を固定する。
「……う、」
 ススムの口から呻き声が漏れた。
「……出てくる!」
 狗雲の声で、皆の顔に緊張が走る。
『う、う、うわぁぁあ~~?!』
 明らかにススムのものではない甲高い声とともに飛び出してきたのは、ピンクの髪をした、一見可愛らしい少女だった。ぴょ~ん、とススムの胸元から飛び出し、床にぺちゃんと座り込んで、眉を下げる。これが今回ケルベロスたちが倒すべき敵、病魔『恋の病』である。
『あいたたたぁ~』
「出たー! でたでたぁ!」
 アイリスがベッドに駆け寄り、ススムを車椅子に乗せるのを冬汰が手助けした。額に汗を滲ませるススムに、もう大丈夫だよ、と言い添える冬汰。その移動の盾になるような位置取りでヒストリアが動き、敵に視線を送る。その動きを読み取った織彦も、カバー出来る位置に立っていた。
「お疲れ様でした赤煙さん、お見事です」
「ありがとう、さあもう一仕事、ですね」
 若干疲弊した様子の赤煙を、狗雲が尊敬の混じった視線を送りつつ気遣えば、赤煙も笑顔で答える。
「赤煙殿はしばらく休んでくれ。ここは私が」
 ヒストリアがそう言うや、病魔が立ち上がる。
『んぅう~? 恋しちゃってたのにぃ~、おこ!』
 言いながら病魔は天使の羽根を思わせるデザインの弓に矢を番えて、ケルベロスたちを狙ってくる。その背に生えているのは、禍々しい黒い翼である。
「行こうジェミ!」
「はい!」
 待っていた、とばかりに前に出る郁とジェミ。こうなれば後は倒すのみ!

●必中! 恋しちゃうぞアロー!
『んー! こわこわこわ!』 
 病魔はまるで虫か何かのように、大慌ての様子でピョンピョン病室内を跳ね回った。
「うわ、早く早く!」
 アイリスがススムを乗せた車椅子を押し、冬汰が病室のドアを開閉する。廊下で待機していたスタッフが素早くススムを引き受け、これまた大慌てで別の病室へと運んでいった。
『わぁあああ!』
「こいつ、ちょこまか速いな……!」
 郁がジェミに視線を送り、ジェミが頷きを返す。一瞬のアイコンタクト、直後にふたりは同時に床を滑った。スライディングの体勢でほぼ同時に敵の懐に飛び込み、足元を激しく払う。
「せぇーの!」 
『きゃわああ?!』 
 強烈な両足払いの勢いで『恋の病』の体が吹っ飛ばされる。その隙に、ヒストリアが美しい声を戦場に響かせた。女性の姿に声だと思えばどこか躊躇いが生まれそうになる心を抑えて歌うは、透明な旋律。耳を澄ませ心を透かせ――語り部は静かに。歌に揺さぶられた攻撃手のふたりは、次の一手へと迅速に身を翻す。つられて、狗雲のボクスドラゴン・アスナロも激しいタックルで敵へと突っ込んでいった。対してヒストリアのウイングキャット・リィクはマイペースに涼しい顔で舞い上がる。
「張りきり過ぎ注意ね、アスナロ」
 狗雲が宥めつつ、星座の輝きを呼び出し守りを固める。怖いのは敵の持つあの矢が、どんな作用を持っているかわからない点だ。なんといっても敵は『恋の病』、他人を惑わせたり狂わせたりするのはお手の物だろう。
「……備えて備えすぎ、ということはなさそうです」
 赤煙がそう言って紙兵を派手にばら撒いた。
「よっし……俺も、恋は苦しいばっかりじゃないって、ススム君には教えてあげなきゃだけど……」
 冬汰が武器を片手に病魔に狙いを定めた。恋の力が時に、恐ろしい力を持って敵を討つものにも成り得ることを敵には思い知らせなければならない。
「……オレの心を君の言葉で、心で、息で、満たして、染めて、傷つけて、剰え殺して欲しいな!」
 そうすれば、オレは永遠に君だけのモノ♪ 冬汰がそう唱えた途端、敵の周囲に闇が生まれる。そこから伸びる無数の手が病魔を取り囲む。
『キュウゥウッ?!』
「人の恋路を邪魔する奴は……馬じゃないけど蹴っちゃうよ!」
 病院スタッフにススムを預けて戦線に戻ったアイリスも、遠距離から狙いすまして蹴り飛ばす。ポーンと毬が弾むように吹き飛ぶ病魔だったが、不意に黒い翼を羽ばたかせ、空中で体勢をくるりと変えた。
『いっけぇーぇ! ドキドキしちゃうぞぉー』
 きゅっと眉をつり上げて、高い声をあげ『恋の病』は矢を放つ。
「うわ、何だ?」
 郁が思わず声をあげたのも無理はない。敵の放った矢は真直ぐには飛ばず、空中にやたらハートマークを描く。さながら恋のキューピッドの矢、と言いたいところだが、この矢はもっと質が悪い。
「に、逃げ回る矢、ですか?」
 織彦が驚き、必死に矢の行方を目で追った。
『ドキ―ン!』
 案外なまでの正確な狙いで、『恋の病』の矢はジェミの胸に突き刺さって消えた。
「あっ!」
「あっ?」
 矢を追っていた織彦と、矢を受けたジェミが同時に声をあげた。
「あれ、もしかしてジェミ、ドキドキしちゃってる感じ?」
 ちょっと好奇心をそそられて郁が訊ねる。
「ど……ドキドキ? えっと、どうでしょう……?」
 言われてもいまいちピンと来ない様子で、ジェミが困惑気味にキョロキョロと仲間たちの顔を見回す。
「まさかあの矢、当たると恋してしまう感じなのか……?」
 つい、という風にヒストリアもジェミの様子を伺う。
「しょ、正直興味がないと言えば嘘ですが……とりあえず!」
 作家として興味をかき立てられる気持ちを抑えて、織彦が快楽エネルギーの霧を放ち、ジェミの困惑を吹き飛ばす。
「ど、どうですか?」
 と、織彦が訊ねられ、頷くジェミ。
「ありがとうございます……多分平気かな? ドキドキは特に……」
『ちぇー』
「こら、遊んでるなお前!」
 ふくれる病魔に、郁が拳を振りかざす。そこへあわせてジェミがブラスターを撃ち込んだ。早くも相当のダメージを負っているはずの病魔だが、そういう性質なのかあまり表面的に苦し気な様子は見せない。
「リィク、行って」
 ヒストリアが狗雲をサポートする形で守備的に動き、冬汰とアイリスが遠距離からの援護射撃を放つ。手厚い布陣の中で、主砲として郁とジェミが大いに働いた。
 しかしまだ『恋の病』は倒れない。
『追っかけちゃう、ぞー!』
 再度番え、クニャクニャした軌跡を描く矢を放つ。再度その動きを追おうと試みた織彦だったが。
「あっ!」
 矢の狙いは他ならぬ、織彦自身。魔力は中和させたものの、負ったダメージは少なくない。しかし。
「……まだ、いけますね」
 うそぶいて、織彦は自身の傷の手当てより仲間の防御に徹する。
「大丈夫なのか?!」
 敵を牽制するオーラ弾を放ちながら郁が声をかける。軽く手をあげてみせる織彦だったが、傷が浅くはないと見て取ったヒストリアが素早く両掌の中に治療オーラを溜めて放つ。それを受けて狗雲が術式の準備に入る。
「はいはいっと、後は俺が」
 立て続けの治療で、ほぼ痛みが消えた織彦。
 ここからは、一気に畳み掛ける! とケルベロスたちが動きを速めた。
 冬汰がハンマーで、アイリスが拳でと思い切り攻める。
『うーっ! えい!』
 ケルベロスを狙う余力のなくなった矢は、真上に放たれ、崩れかかる病魔の体を申し訳程度に復元する。だがもう追いつかない。
 郁の全身から黒い獣が発現したのを目の当たりにし、彼の技が敵の姿を飲み込むと確信したジェミは構えた拳を下ろす。研ぎ澄まされた牙と爪が襲いかかり、焼き尽くす。
「……喰らい尽くせ!」
『ウオアアアアエー……』
 可愛らしかった面影は消え失せ、病魔のドス黒い本性が露わになった。ボロボロと土くれのように崩れた『恋の病』は、破れた恋の如く儚く散っていったのだった。

●恋のアフターケアタイム
 戦いを終え、ケルベロスたちはススムが移された病室に集っていた。
「あ、さっきの、お医者さんたちと……運んでくれたお兄さんとお姉さんだ……」
 薄く目を開けたススムがベッドサイドのケルベロスを見回してそう呟いた。狗雲が握ってくれていた手の力強さも、ちゃんと覚えている。
「ススム君、おかえりなさい!」
 冬汰がほろっと笑顔でそう告げる。
 一頻り、改めて事の顛末の説明を受けた上で、ひとりひとりにお礼を言ってから、ススムが力なく笑って言った。
「……やっぱり、柄じゃなかったですね。僕が恋なんてしたから皆さんに迷惑を……」
 何かを諦めた顔をするススムに思わず、という風に郁が詰め寄った。
「違うってススム! 恋したのが悪いんじゃないんだって!」 
「え、でも……」
「その通り。一連の症状は病魔によるものです。君が恋をした事は何も悪い事ではありません」
 赤煙のフォローを受け、郁が更に続けた。
「恋して、大事な人といると世界が広がるんだよ。一緒だと当たり前に見てたものがすごい綺麗に見えたりしてさ、あの……えっと、今よりも一層、その、成長するきっかけになるんだよな」
 言っているうちに照れくさくなったのか、郁の語尾はなんだかゴニョゴニョしだしたが、誰の目から見ても郁がいい恋をしているのだとわかる。郁に対する憧憬の念を一層強くするジェミだが、彼自身はまだ恋を知らない。好きな人、特別な人かぁ……と、思わず思い浮かべてしまったある人の顔を、慌ててぷるぷるっと首を横に振ってかき消す。
「私、恋はまだなんだけどね……」
 アイリスが笑顔で口を開くと、ススムが意外そうな顔をする。
「えっ?」
 アイリスはススムにとっては所謂『綺麗なお姉さん』である。恋などし放題なのではないか、という驚きだったらしい。
「苦しい時もあるけど、すっごいパワーが出るんだって聞いた事あるよ。先輩の事が好きになって、部活を頑張ってたんでしょう?……ていうかそんなに意外? 意外?」
 仲間たちが自分を見て驚いているのだとやっと気づいたアイリスが、きょとんとして小首を傾げる。
 コホン、と咳払いをして気を取り直したヒストリアも、ススムに言葉をかける。
「私は恋はよくわからないのだが……恋愛で結ばれ、私達を産んでくださった両親にはとても感謝している。だから恋愛とは、未来をつくるものではないか、と思っている」
「な……なんか君、すごいしっかりしてるね……?」
 明らかに自分より年下だろうヒストリアの口調も意見も、ススムには随分新鮮だった。
 更に、冬汰がアドバイスする。嘘を言っても仕方ないから、自分の知っている真実を。
「ススム君、さっき、とても苦しかったでしょ。でもね、恋愛はそれよりも苦しかったりするんだ。気になる人が、本当に好きなほど苦しい。伝えたいのに、伝わらないから」
「伝えたいのに、伝わらない……」
 先の苦しさが蘇ったのか、ススムの表情が若干曇る。そこへ。
「『恋の病』に取り憑かれるのは、純粋な恋をしている方だけだそうですよ」
 ずっと仲間たちのやり取りに聞き耳を立て、次回作のプロットまで出来そうだとほくそ笑んでいた織彦が、穏やかに口を開いた。
「恋することでしか味わえない幸せは、たくさんありますから。しっかり食べて元気になってから、ぜひ一歩踏み出してみてください」
「そうそう、ちゃんと病院食から食べてね」
 狗雲が医者らしく告げてみせる。ようやく表情を穏やかにしたススムがぽつりと言った。
「皆さん、ありがとう……俺なんか今、すごく部活に出たいです」
 その言葉に、皆笑顔になる。彼ならきっと大丈夫だろう。冬汰が背を押すように頷く。
「思い切って、ちょっとずつ伝えてごらん。君の勇気がきっと相手の心に響くから……なーんて、年上の彼氏と幸せ生活満喫中の大先輩からの戯言でした☆」
「あれ、惚気だったんですか?」
 と狗雲がからかう。空気が和んだところで、ワイワイと恋バナが続く。
「そういや、ススムくんの好きな先輩って結局どんな人なのー?」
 と何気なくアイリスが訊ねると、ススムは真っ赤になって俯いて、辛うじてこう言った。
「そ……それは、また、こんど……」
 どうもだいぶ初心らしい。微笑ましい反応に、ケルベロスたちが笑う。
「俺で良かったら相談に乗りますよ、なんてね」
 狗雲が笑顔でススムの肩を叩くと、郁も、
「俺もこれ、連絡先っ」
 何だか沢山頼もしい友達が出来たようで、ススムはありがとうを繰り返す。
「大丈夫。もしもまた同じ病気になっても、ケルベロスが必ず君を助けますよ」
 赤煙が頼もしくも穏やかにそう言って、ケルベロスカードをサイドテーブルに置いた。
 ずいぶん酷い目に遭ってしまったが、結果として得たものの方が多かったようだ。恋の行方はわからないが、ケルベロスたちへの感謝の気持ちは絶対に忘れまい、と誓うススムだった。
 

作者:林雪 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年3月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 5
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