「ごめん、晩御飯いらない」
高校生の娘がそう言うと、母親は心配そうに娘を見つめた。
「朝も食べなかったじゃない。お弁当も全部残ってたし……何か食べないと」
「……朝から胸がドキドキしてて、食欲ない」
「そういうことは早くいいなさい。病院は……もう閉まっちゃってるから、明日の朝行きましょ。ちゃんと診てもらった方がいいわ」
「ん」
「それと食欲がなくても水分だけは摂らないと」
母親は冷蔵庫からスポーツドリンクを取り出した。トクトクと小気味よい音を立て、グラスが満たされていく。
手渡されたそれに、娘がしぶしぶ口をつけた途端。娘はバタバタと流し台へと走る。
激しく咳き込みながら、口に含んだ水分をすべて吐き出してしまう我が子を見て、母親は悲鳴をあげた。
「今日、日本各地の病院からある病気についての連絡がありました」
困惑した様子の河内・山河(唐傘のヘリオライダー・en0106)は首を傾げている。
曰く、その病気は、誰かに純粋な恋をしている人がかかっているのだという。
「なんでも『胸がドキドキして、なんも喉を通らん』みたいなんです。比喩やなくて、本当に水も飲まれへんみたいで……」
病院に運ばれた患者達は、点滴を受けて一命を取り留めたものの、治療方法などは判明していない。
しかし、アイオーニオン・クリュスタッロス(凍傷ソーダライト・e10107)達の調査で、『恋の病』という病魔が原因であるということが分かったのだ。
「今回お願いしたいのは、この病魔を倒すことです。それが恋の病に冒されてしまった人を助けることに繋がりますから」
戦場については心配無用。患者は戦闘が出来る病室に運んであるからだ。
病魔を患者から引き離せば、すぐに戦闘に移行できる。ただし、病魔を患者から引き離すにはウィッチドクターの力が必要だ。
集まったケルベロスの中にウィッチドクターがいなくとも、事前に病院に連絡さえしておけば、医療機関のウィッチドクターが手伝ってくれる。
「ウィッチドクターやないと引き離すことが出来へんいうのが厄介といえば厄介ですけど、戦闘能力はそれほど高くありません」
病魔は弓を使って攻撃してくる。
ガトリングのような高速連射、ホーミングアロー、ハートクエイクアローの3つが攻撃手段だ。
山河はやはり困った表情で、唐傘をくるりと回した。
「繰り返すようですけど、病魔自体は強くはありません。せやけど……この病気がトラウマになってしまう可能性が否めません」
朝倉・皐月(萌ゆる緑・en0018)がむぅっと唇を尖らせる。
「病魔のせいで恋に臆病になっちゃうのは頂けないね。助けたらフォローしてあげた方がいいかな」
そう言うと、皐月はぐっと拳を握りしめた。
「とにかくにも、ばーんっとぶっ飛ばしに行こう!」
参加者 | |
---|---|
絶花・頼犬(心殺し・e00301) |
レクシア・クーン(咲き誇る姫紫君子蘭・e00448) |
天谷・砂太郎(月夜に狂いしポンコツ・e00661) |
羽丘・結衣菜(寸胴鍋の化身・e04954) |
カリーナ・ブラック(黒豚カリー・e07985) |
機理原・真理(フォートレスガール・e08508) |
鋼・柳司(雷華戴天・e19340) |
マルレーネ・ユングフラオ(純真無表情・e26685) |
●恋の病
明るく清潔な部屋は、病室としてはごくごく当たり前。
しかし、小さな公園ほどの広さでありながら、設置されたベッドは一床だけ。それも部屋の隅にだ。
そのベッドに横たわるのが『浅野・ミカ』。緩やかに上下する胸が、今は眠っていることを示している。
「恋の病……比喩じゃなくて、こういう病魔が居るのですね」
そう呟いたのは機理原・真理(フォートレスガール・e08508)。
レクシア・クーン(咲き誇る姫紫君子蘭・e00448)の表情は、常のように穏やかではあるが一抹の痛ましさがある。
恋の邪魔をするものが恋心に宿る、そのことがなんだかやるせなくて。その思いはきっとミカ本人が最も強く感じているのだろう。
「人の心に直接乗り込んできて勝手にとりつくって、嫌だね。大事な想いを踏みにじられるみたいでさ」
代弁するかのようなタイミングで朝倉・皐月(萌ゆる緑・en0018)。
「想いを遂げられるよう私達でその障害を取り除きましょう」
「うん」
半ば自分に言い聞かせるような声音のレクシアに、皐月は素直に頷いた。
でも。
カリーナ・ブラック(黒豚カリー・e07985)の小さな声に、二人は振り返る。
「水一滴ものめないくらいの恋、って、なんだかうらやましいの。……ほんとに飲めなくなるのは、止めなきゃだけど」
確かに憧れるねと、皐月は笑った。
体をほぐすように伸びをしていた絶花・頼犬(心殺し・e00301)も、傍らに控えるビハインド『栞』を振り返って言う。
「よし、未来のある女の子を守るか。がんばろう、栞さん」
「どんな名医も草津の湯でも、恋の病は治せない。……でも、ケルベロスなら治せるよね!」
マルレーネ・ユングフラオ(純真無表情・e26685)の顔に浮かぶ感情は薄いが、固い決意が窺える力強い声。
すっと、天谷・砂太郎(月夜に狂いしポンコツ・e00661)がミカの枕元へと向かう。
こんな青春の一コマな類にすら病魔が宿るとは、世も末だ。
「お仕事といきますか」
胸中だけの想いは苦さとなって声に表れる。
砂太郎は木剣へと加工したライトニングロッドでタンッと床を叩き、ミカの上で手をかざした。
「こんな所で倒れてる場合じゃないだろ?」
一つ。
「相手に言いたい事があるんだろ?」
また一つ、励ますように声をかけ。その度に感じる確かな手ごたえ。
砂太郎の背後で、真理とマルレーネは視線を交わす。二人が獲物を構えたのはほぼ同時。
鋼・柳司(雷華戴天・e19340)も己の拳の感触を確かめるように、指に力を入れ、抜いてを繰り返す。ごきり、ごきりと音が鳴る。
関節の音が四度目に差し掛かった頃。
「……来る」
柳司の言葉に合わせ、ずるりとミカの体から引きずり出される。
最後の一押しとばかりに手を砂太郎が振り上げると、病魔は引っ張られるように部屋の中心に姿を現した。
姿を成した病魔は桃色がかった翼を生やした、一見すると可愛らしい少女。
けれど、惑わされる者は一人としていない。
電光石火で距離を詰めた柳司が下から上へと蹴り上げる。
間髪おかずに、病魔の真上から羽丘・結衣菜(寸胴鍋の化身・e04954)が下りてくる。
「せえのっ!」
流星と重力を乗せた蹴りは空を裂き、病魔を打つ。
驚きの表情を浮かべた病魔は体をくの字に曲げた。
シャドウエルフらしく、音もなく忍び寄った頼犬は空の霊力を帯びた刃で斬りかかる。
頼犬が距離を離す間際、栞が心霊の力によって病魔を縛り上げた。
じゃららら。マルレーネがケルベロスチェインを地面に展開した。鎖で描いた魔方陣が最前に立つ仲間に守護を与える。
「その子の恋心、返してもらうよ」
●オモイ
宙に浮いたままの病魔はしなやかな体をくねらせて態勢を整えると、柔らかな微笑を浮かべたまま矢継ぎ早以上ん速さで連射する。
シャーマンズゴースト『まんごうちゃん』がとったとったと走り、レクシアと病魔の斜線を遮った。
まんごうちゃんは無数の矢に貫かれるも、すぐさま祈りを捧げて自らを癒す。
構えていた木剣で砂太郎が空を薙いだ。バチチと電気が走る音と共に、前衛の前に雷の壁が展開される。
力強く床を蹴り、真理は跳び込しざまに痛烈な一撃を病魔に見舞う。
着地し、振り返ってぽつり。
「攻撃はともかく……もう恋が実ってる人には、この病魔は効かない気がするですね」
ちらとマルレーネに投げた視線に、ゆっくりとした瞬きが返される。
その様子を目にした頼犬。戦闘中はキリッと真面目に、イチャイチャしないのがモットーだが、こういうやり取りが目に入ってしまうと、どうしても、こう、その、そうっ!
「今はっ、戦闘中!」
自分への言葉かと思った頼犬の肩が跳ねる。声を上げたのは皐月であった。
人の恋愛に多少の興味があるお年頃ゆえ、どうしても気になってしまうらしい。自分に言い聞かせるように拳をバタバタさせている。
そんな仲間にレクシアはゆるりと笑みを零した。恋とは本来、こういう温かな気持ちにさせられるもののはず。
「悪気はないのでしょうが、症状は放っておけるものではありません。それに彼女の恋の為にも、全力で退治させて頂きます!」
床から壁へ、壁から天井へ。ごくごく僅か時間を滑り、流星の如き一蹴を叩き込む。
病魔は苦痛の表情と共に大きく口を開いたが、悲鳴は無い。
ジトッとした眼差しの無表情のまま、カリーナは剣先で星座を描く。最後の一角を描き終えた途端、パアッとまばゆく光り、自らを含む中衛の仲間に守護を与える。
勢いよく走る皐月が拳を振りかざす。
微笑みを崩すことなく、病魔は翼をはためかせするりと避ける。
しかし、その目はすぐに驚愕で見開かれた。
柳司だ。
「雷華戴天流、絶招が一つ……紫電一閃!!」
グラビティと化した、手刀による絶招。皐月の攻撃を避けることまで予測していたかのように、紫の雷刃は真っすぐに病魔へと走る。
紫が着弾。
さらに、雷刃が描いた軌跡をなぞるカリーナの姿。回転するローラーがボッと音を立てて燃え上がる。
軽やかに、けれど重い、炎を纏ったサマーソルトキック。炎の赤と、二つに結った長い金髪が美しい放物線を描く。
二人に畳みかけられ、病魔は不満そうに頬を膨らませる。
矢を番え、強く弦を引く。
シュパッと砂太郎へと放たれた矢の前に結衣菜が飛び出した。『守』に重きを置く主の意志に沿うように、流体金属は見る間に形を変える。
矢は流体金属ごと結衣菜の心をも貫くが、彼女は笑った。マジシャンとしての矜持が笑みを浮かばせたのだ。
結衣菜自身の色恋はまだだけれども、周囲には恋に生きている人が沢山いる。
その中でも、想いを胸に秘め、溜め込んでいる人が一番苦しそうだから。『恋の病魔』とは納得半分ではある。
だからといって、シャレにならないこの事態を見逃すつもりなどない。
「この恵みを以て、あなたを癒やすわ」
癒すのは結衣菜自身。けれど、赤い瞳は部屋の隅にいるミカへ。
両の掌で魔法の木の葉を呼び集める。白い病室に安らぎを加えるほどの柔らかな緑が、結衣菜に活力を与える。
マルレーネが腕を伸ばす。伸ばした先にいるのは翼を持つ病魔。
「霧に焼かれて踊れ」
言葉に合わせ、襲い掛かったのは桃色の霧。可愛らしい色でありなが強酸性を持つ霧に病魔は苦し気に見悶えた。
病魔の防衛本能だろうか。少しでも長く生き延びるべく、病魔は真っ白な壁際へと後ずさる。
けれど――。
「悪いな、その距離はまだ俺の間合いなんだ」
病魔の眼前に、グラビティで練り上げられた鬼の手が出現する。
ひっ、と聞こえそうなほどに病魔は顔を引きつらせるが、ケルベロスとして、ウィッチドクターとして、勿論構ってなどやらない。
「終わりだ」
砂太郎の言葉を合図に、鬼の手は容赦なく病魔を斬り裂いたのであった。
●青い春
ケルベロス達の視線に応えるように、ミカが小さく身じろぎした。
ゆっくりと瞼が開かれる。
そこまでを見届けると、砂太郎はひらりと手を上げ、壁に背を預けた。
曰く、後のケアは任せる。
色恋沙汰は専門ではないのだ。
「あれ、私……? あんなにも苦しかったのに……?」
「もう大丈夫ですよ」
起き上がろうとするミカに手を貸してやってから、真理はドリンクバーを差し出した。
倒れる前の苦しさを思い出したのか、一瞬躊躇するも、ミカは小さく礼を言い、おずおずと受け取った。
その様子にレクシアは目を伏せる。
確かに、これではケアが必要というもの。
ぽすんっと、皐月がベッドに腰かけた。
「ねっ。好きな人って、どんな人?」
ミカの眉が歪む。
「同じクラスの子だけど、でも……もう、恋なんて……」
「確かにあなたは恋の病に襲われた。けど、恋心を持たないなんて、そんなのは無理な事」
年下に見えるのに、ミカよりも随分と大人びて感じる結衣菜の口調。
「だから、むしろどうか我慢はしないで欲しい。胸の内に溜め込むと病魔関係無く苦しいし」
そこを病魔に付け入られただろうから、という言葉を結衣菜は飲み込んだ。言おうとしたけれど、それは何か違う気がして。
「恋人いるひとはみんな、キラキラしてるの」
友達であるかまぼこを頭に乗せるカリーナ自身に恋人はいない。
愛や恋の欠片も、今は無いけれど。
「毎日そのひとのこと考えて、なにをしてあげたいとか考えるんだって。自分がなにをしたいじゃなくて、相手にしてあげたいって」
そんな彼らの顔がカリーナの脳裏を過る。
これらは知人や友人の受け売りではあるけれど、大事な仲間の言葉だ。カリーナは彼らの言葉を信じている。
「それってすごくすてきだと思うの。だって、相手がいないと考えられないから」
ゆっくりと、噛みしめるように真理は頷いた。
「そう。誰かを好きになるって、すごく素敵な事なのです」
傍らに立つマルレーネへ視線を向ける。
手を繋ごうと手を伸ばしかけたけれど、止めた。ミカの背中を押してあげたいと、ひたむきに向けられる彼女の想いを大事にしたかったからだ。
「思いが強すぎて苦しくなる事もあるかもですが、その何倍も頑張ろう、って思えるですよ」
ね、という声音に、マルレーネはこくりと頷きを返す。
「私はね、一目惚れだった。まだ二、三言しか話してなかったのに告白して、あとは押して押して押しまくった」
「……今は? どうなったんですか?」
「色々あったけど、その人は気持ちを受け入れてくれて……今ではラブラブだよ。あの時告白してなかったら、今の関係はなかったわね」
一歩を踏み出せそうな半面、まだ怖い。今のミカの心境は、きっとそんな感じだ。
「うんうん、この流れは恋語りだねー。よーしおじちゃん頑張っちゃうぞぉ」
頼犬が一際明るい声を上げる。
数分前までの時間を取り戻そうとばかりに、栞の腰を抱き寄せぴたりと身を寄せ合っている。
「俺と栞さんは暗闇で出会ったんだ。暗かったけど、すごくいい香りがしてね。足音はしなかったけど、その後なんやかんやあって、一緒に暮らすことになったんだ」
話を聞けばただのノロケ。ただ、何人かはその根底にあるものにすぐ気が付いたけれど、表情には出さなかった。
出会いから始まった幸せトークの合間合間に、ツッコミを入れるように栞が背中を叩く。
さらに、青春羨ましいと零しながら頭からかまぼこを下ろし、撫でたりつついたり、イチャイチャし始めたカリーナの様子が、ミカに笑みを浮かべさせた。
頼犬もふっと微笑む。
「尊敬してるし、愛してる……愛していた。そんな気が合う人にミカちゃんも出会えるよ、きっと」
言い終えた頼犬は柳司へと水を向けた。
話を聞きたそうな、ミカの眼差し。
柳司が目を泳がせたのは一瞬のこと。すぐに口を開いた。
「大人の陳腐な言葉だが……青春時代を振り返った時、確かにあれはかけがえのない恋だった、と思える」
自分にもそんな時代があった。
無難なフォローに止めるつもりだったけれど、言葉を紡ぐうちに、懐かしさとそのころの記憶が胸に蘇る。
「人が人を好きになり、家族へとなっていくというのはそれだけで尊い事だ」
朴訥な男は、そこで言葉を切るけれど。語ったのは紛れもない事実。
するり、レクシアはミカの手を取った。少しでも同じ目線になろうと、腰を曲げる。
「恋ってまだまだ先があるんです。恋が実って、お相手の方と親密になって、そこからもっともっと大きくなっていくものなんです。柳司さんが言ったように」
レクシアがちらと視線でミカを促す。誘われるままに目を動かせば、いつのまにやら手の中に花を握らされていたことにミカは気付いた。
「だから勇気をもって、その恋心を大切にしてください。きっとあなたに幸せが訪れるはずです」
その言葉に、ミカはゆるゆると頷いた。
「まず恋をぶつけてみよう。結果がどうであれ、胸の内はそれでスッキリすると思うよ。駄目だった時は、思いっきり泣けば良いから」
「ちょっとだけ勇気を出して告白しよう? 大丈夫、貴女の気持ちが伝われば、相手も真剣に考えて返事をくれる。気持ちを伝えずにいるとモヤモヤを抱えたまま後悔しちゃうよ」
結衣菜とマルレーネ、それぞれの言葉に苦笑いしながら、ミカは握った花を指先でしゅるりと回す。
「駄目だった時のことを考えるのは、まだ、怖いけど。もう少し、元気になれたら。勇気を出せたら、その時は、頑張るよ」
「好きな人の為にお洒落したりして、好きな人と行くデートって、多分世界で一番楽しい時間だと思うです」
それは真理の体験談。カリーナも、似たようなことを言っていた。
「……うん。いっぱい悩んだけど、バレンタインのことを考えるの、すごく楽しかった」
もう一度、ミカは笑った。
「すごく、楽しかった」
大丈夫だと分かる、眩しい笑顔だ。
柳司の唇が緩む。涙もろいせいで、ついでとばかりに涙腺も少し緩んだが、男の意地でそれはなんとか堪えて見せた。
「ねぇ」
皐月はミカが握る花を覗き込むと、レクシアへと顔を向けた。
「この花、なんていうの?」
「トリテイアです。花言葉は『淡い恋』、それに『守護』」
きっと、ミカの恋心を守ってくれるはず。そう言って、髪にトリテイアの花を戴く女は優しく微笑んだ。
作者:こーや |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年3月1日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 3
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