「そろそろ頃合ね、あなたに働いてもらうわ。市街地でも何処でも良いから、人が沢山いる場所に向かい、好きなだけ暴れてきなさい」
釧路湿原の奥地で女の姿をしたナニカが、担いでいた大剣を放り投げた。
その剣は突き刺さるのではなく、空に浮いて明滅している。
『ピピピ……』
剣は武器の形をしたダモクレスなのだろう。
奇妙な電子音を立てて、近くに居た魚と一緒に滑空して行く。
それはまるで、飛行機が編隊を組んで居る様にも見えた。
形状が武器である、目的は殺戮だけだろう。
●
「釧路湿原近くで、死神にサルベージされた、第二次侵略期以前に死亡したデウスエクスが暴れ出す事件が起こるようですえ。……ただサルベージされたデウスエクスは、釧路湿原で死亡したものでは無いようで、なんらかの意図で釧路湿原に運ばれたのかもしれませんなあ」
ユエ・シャンティエが巻き物を広げながら説明を始めた。
死神の記述が書かれた物だが、様々なエウスエクスについての記述がある。それらに共通するのは、過去に倒されたデウスエクスであり、時期的にはそれなりに古い様である。
「注意が必要なのはこのサルベージされたデウスエクスは、死神により変異強化されており、周囲に数体の深海魚型の死神を引き連れているようです。目的は当然、市街地の襲撃かと」
幸い、予知によって侵攻経路が判明しているので、湿原の入り口あたりで迎撃する事が可能らしい。
周囲に一般人もおらず、戦闘し易いのが幸いだろうか。
「今回の敵はダモクレスで、形状は剣のようです。剣からビームを出してきたりしますが、チェンソー剣の技を持ちいる模様ですわ」
ユエはそういいながら、簡単に剣の柄を描いた。
ダモクレスは人形や無機物型がいるが、後者らしい。
得意技というほどでもないが、元の形状に近い技を好んで使うとか。
「魚型の死神の方は、噛みついてきたり、口から怨霊を吐きだすみたいですね。こちらは強くありませんが、三体ほどおりますので、ご注意を」
そう言いながら、主犯格は近くに居ないようだとユエは付け加えた。
「死したデウスエクスを復活させ、更なる悪事を働かせようとする死神の策略は放置する事ができません。よろしうお願いしますえ」
ユエはそう言うと、資料と地図を置いて軽く頭を下げた。
参加者 | |
---|---|
ヒルダガルデ・ヴィッダー(弑逆のブリュンヒルデ・e00020) |
鳥羽・雅貴(ノラ・e01795) |
マユ・エンラ(継ぎし祈り・e11555) |
ヒメ・シェナンドアー(白刃・e12330) |
篶屋・もよぎ(遊桜・e13855) |
朱藤・環(飼い猫の爪・e22414) |
カシオペア・ネレイス(秘密結社オリュンポスメイド長・e23468) |
北條・計都(凶兆の鋼鴉・e28570) |
●
「察するにこの辺かな?」
霜を砕く杖はヒルダガルデ・ヴィッダー(弑逆のブリュンヒルデ・e00020)のものだ。
サクリという音が後から聞こえて来るのは、泥の中にこそ氷が張って居るからだろう。
「この辺のはずなんですけどね。随分と前から鳥や動物たちの反応があるので、大きくは違わない筈です」
「ふむ……森が目覚めているとでも言う処か」
朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)が地図とにらめっこしているのを見ながら、ヒルダガルデは森のざわめきに耳を傾けた。
「噂をすれば影、だな。極寒の季節だってのに、相も変わらず活発な死神が居やがるよーで……嫌になるな」
「ったく、いったいどっから湧いて出てきてやがるんだか。成果も出てねえってのに、熱心なことだぜ」
双眼鏡を覗いて居た鳥羽・雅貴(ノラ・e01795)が声を掛けると、マユ・エンラ(継ぎし祈り・e11555)達が視界の先を争って確認する。
レンズの先には、確かに鳥が羽ばたいて居た。
「別の場所から連れてきてるらしいぞ? 何度手駒を送り込もうが無駄だって、思い知らせてやるとしよーか」
「駒は借り物だし、相変わらず厄介な手を使ってくるなぁ。いつになったら張本人を叩けるのか……」
雅貴は疑問に答えつつ双眼鏡を鞄に放り込む。
同様にヒルダガルデはそう言いながら、灯りは不要かと仕舞っておくことにした。
まあ手足を残らず潰せばいずれ辿り着くものだ、今は地道に頑張るとしよう。
「別の場所で死んだデウスエクスの登場、ですか。本当に余計なことしてくれますねー」
彼女らが戦闘準備を始めたことで、環も地図を仕舞い靴をこんこん。
おニューなので汚したくないなと思いつつ、この為にみんなで買い物に行ったので、複雑な気分だ。
「わざわざここを選ぶ事は気になるから何とか相手の狙いを探りたいけど、まずは片付けるとしましょうか」
ヒメ・シェナンドアー(白刃・e12330)もブローチに軽く触れてケルベロスコートを解除し、蒼き鎧装を展開。
そして一足早く、一同に先駆けて移動を開始した。
重力を操作しているのか、軽快に大地を滑って敵影に突進していく。
飛びかかろうとした時、彼女を追い抜いて雄たけびが周囲に響いた。
『声を張り上げな! てめえらの往く道に敵はねえ!』
翼を広げ、斧を旗の様に降りつつ吠える、マユの声がビリビリと周囲に響く。
開戦を告げる法螺貝、あるいはチェッカーフラッグであるかのようだ。
交差するように怨霊が後方より吐き出されるが、ヒメはその間を抜ける様にして飛び抜けた。
「死神の戦力補強……どうしても後手に回ってしまうけど。『好きにはさせない――』一手ずつであっても、対応はきちんとしておかなければね」
剣電弾雨の中をかき分けて、姫はダモクレスとすれ違い様に切りつける。
圧倒的な機動性で脇に回りつつ、速力を活かして一撃離脱を測った。
●
「ターゲット確認! 来いよ、ナマクラ!」
北條・計都(凶兆の鋼鴉・e28570)は輸送形態のキャリバーをパージすると、ヒメから僅かに遅れて突撃を掛けた。
そしてブースター吹かして軌道を修正し、体当たりを掛けながら零距離射撃に討って出る!
苦い思い出こそを弾倉に込め、精神力そのものを火薬の代わりに放ったのだ。
「そのまま抑えて居てくれ」
「了解です。しかし剣のダモクレスか……ああいう長物にはいい思い出が無いんですよね」
雅貴は計都たちが剣型のダモクレスに洗礼を浴びせた段階で、動きを封じたと見て怪魚に直行した。
刀を抜いて弧を描く軌道で斬りかかると、そのまま足を止めずに、斜めに抜けて行く。
敵も合わせてグルリと向き直るが、そこを計都や戦闘形態に変形したキャリバー達が抑える態勢だ。
「それにしても、なぜ釧路湿原なので……。いえ、今は人に仇なすデウスエクスは全て撃ち抜き蹴り砕くまでです!」
「そうですね。いずれにしても、策略は別として、敵の目的が目的なだけに、被害が出ないよう早々に倒さねばなりません」
計都が迷いを振り切る様に頭を振ると、カシオペア・ネレイス(秘密結社オリュンポスメイド長・e23468)が彼に頷く様にして飛び込んで来た。
そして刃で貫く一瞬の間だけ力を合わせると、口元と意識を引き締めて離れて行った。
こうしてケルベロス達は交互にダモクレスを牽制しながら、次々に本命である怪魚に向かって行ったのである。
「(ダモクレスも死神となったその姿は、忍びないものですね……。しかし、この姿を見るとどうしても……。今夜はブリ大根か、それともカレイの塩焼きか……)」
カシオペアは涼しい顔で敵を睨みながら、心の奥では所帯じみた事を考えて居た模様。
「飛び回られたり、後々厄介になっては困りますので、魚から捌いていくと致しましょう。まずは地引網と行きましょうか」
そして黄金の鎖を引き出すと、周囲に張り巡らせて行ったのである。
互いの陣形は、二匹の蛇が相手の尻尾を狙うかのようにグルグルと移動し続ける。
パっと目には互角、あえて言うならば、先に牽制を々足止め役が居るケルベロスが有利であろうか?
「見えたか。まずはこの辺りで行こう……燃え上がれ」
「援護しますっ!」
ヒルダガルデが三本目の足である杖を付くと、篶屋・もよぎ(遊桜・e13855)はその周囲に流体金属を散布した。
金属生命体のナビゲーションに従い、杖を支点にヒルダガルデは左足で蹴りあげる。
半回転する軌道が炎で青く染まり、袂を手繰って隠しておいたナイフを滑り落ちる途中で掴んだ。
「行きますよー、引っ掻いちゃいますよー。当たったら痛いですよー」
ここで環が宙をつ目で引っ掻いた。
十の真空光輪が、八つ裂きにすべく空を掛ける。
ぺちぺちぺちぺちシャボン玉のように弾け、うちの一体がグラリと態勢を崩した。
「ようやく一体目ですか……」
「牽制を入れた分だけ仕方無いな。さて、踊ろうじゃないか、ほら」
堕ち掛けながら、最後の一撃とばかりに噛みついてくる。
ここで計都が二丁拳銃で連射しながらカットイン、ヒルダガルデは悪いねと礼を言いながら、暗器のようにナイフの柄元を小さく握り込んで走り出した。
杖は着いても動きを損ねはしない、爪で抉るかのような軽快さでダモクレスを切り刻んで行く。
●
「しかし死神の操り人形ってのは、何度見ても胸糞悪ィな」
「こういうのはさくっと倒して、早く眠らせてあげるに限りますよね!」
雅貴の感想に環は付き合いながら、支援砲撃を展開した。
重砲が降り注ぎ始める中を雅貴は走り抜け、剣を脇に構えて引き絞る様な体勢。
当たった瞬間にバネを活かして踏み込み、雷光の如き一撃を繰り出した。
『キュオ……フィーン。PPPA』
剣の形をしたダモクレスは、何度目かの攻防の後、まるでノコギリ鮫のように優雅な軌道を描いた。
だがノコギリ鮫は奴のように物騒ではない、チェンジ! と誰かが叫んだ気がするが、確認するよりも早く飛来する。
今度は壁役をすり抜け、アタッカーの一人に喰らいついて行く。
「来ます、回避を!」
もよぎが警告の声を上げるが、叫ぶ暇も有らばこそ、ディフェンス陣がカバーし損ねたこともあって首周りの筋肉ごと食いちぎられた。
白い髪が舞って血飛沫が跳ね飛び、見えてはいけない骨までが見える。
「くっそ! 無茶苦茶だ! 合体呪で一気に治療すっゾ」
「死なせません! ……自来也さんゴメンナサイね、もしかしたら……」
マユが防壁を築いて治癒を開始すると、もえぎはデコイ替わりに分身掛けて一時的に前衛を増やしつつ、箱竜の自来也に一足早く謝る事にした。
直前の攻防で仲間をカバーしたこともあり、体力がすり減った状態であのレベルの攻撃を受けたら危険だろう。
「そっか、相棒だし見捨てたくはないけど、イザとなれば優先順位は決まってるよな。……ははっ、やるじゃねえか! あたしも負けてらんねえな!」
彼女だって自らのサーバントを危険な目に合わせたくは無いだろう。
だが、忍ゆえに冷静に行動するのだと知って、マユは感心すると同時に覚悟を決めた態度を見習う事にした。
「やっぱり油断ならないわね。偶然もあるだろうけど、ここは少しでも可能性を上げておこうかしら」
ヒメは仲間の援護を掛けて、機械仕掛けの妖精さん達を守備に着かせた。
彼女達は対列を維持し迎え討つことで、ケルベロス達を守るために行動する。
「油断したつもりはないが、もうちょっとで三途の川を渡るところだった。この借りはキッチリ取り立てることにしよう」
ヒルダガルデは軽口を叩き、拳を握ったり開いたりしながら力の入り具合を確かめる。
体は十分に動くようだ、治癒してもらった事もあって、復讐とばかりに殴りかかる事にした。
「髪が少減ったぞ、セット代金をどうしてくれる」
「冗談が言えるようなら安心ですね。万が一が起きない内に雑魚を蹴散らし全員で掛るとしましょうか」
怒りではなく炎を帯びて襲いかかるヒルダガルデに、カシオペアは一息ついた。
冗談が言えてる間は大丈夫だ……まあ、人によっては窮地であろうと冗談を口にする者も居はするが。
『――火器管制システムチャージ完了。セーフティ解除。全砲門一斉射撃開始します!』
次々と武装を取り替え、カシオペアは集中攻撃を開始する。
機構が焼けつくほどに連射して、全段射撃で二体目の怪魚を葬った。
●
「心配しましたよ、もー。今日はいつもより高めに撃ち出しちゃいますよっ! ヘソクリを奮発です」
環も口では心配しながら、駆けよるのではなく、次の敵に向かって攻撃を繰り出す。
共に戦う仲間を心配し続けるべきか? それよりも先に敵を減らすべきだと判断したのだ。
先ほどの攻撃で死んでいないなら、運悪く連続で襲われなければ大丈夫だろう。
逆に言えば、ここで倒さねば集中攻撃で誰か沈みかねない。
『足元がお留守ですよ?』
環が忍ばせた魂は、モグラのようなトビウオのような機雷と化して地中から突撃して行く。
ギュンギュンギュン! と高射砲のように元気よく撃ちだされて行った。
『01011……OP』
「おっと、そうはいくか。何度もやらせはせん。……そうだ、絶対に、絶対にだ!」
計都は光の剣と化し始めたダモクレスの前に飛び出し、立ち塞がった。
カバーできずに仲間が犠牲になりかけたことで、思わず自らの心の疵までが開きかけた。
胸は熱く血潮と共に燃え、古傷は雨でもないのに報復を訴えて咽び泣いた。
逆襲として、愛と怒りと憎しみの一撃が、恐るべき速度で敵に炸裂する。
「まだ行けますか……っ?『いたいの~、とんでけ~っ!』地方によっては、あびらうんけんそわか、です」
もよぎは全体ダメージの蓄積もあるが、仲間達に残る負荷の方を重視て、里に伝わる薬を投げ渡す。
本当は適量を自分の手で塗ってあげたいところだが、流石に戦場、そんな暇は無い。
オーバートゥースと知りながら、多めに投げて行った。
「もう少し……かしらね」
「いや、今終わった所だ。ったく、手を焼かせやがって『――――オヤスミ』だ。二度と覚めない夢を見るが良い」
ヒメが碧石を宿した刀で防御をかいくぐり、緋石を宿した刀で敵の懐を貫いたまま踊る。
彼女の推測を良い意味で裏切り、雅貴は三体目の怪魚型死神にトドメを刺した。
何時の間に……、と思った時には、誰にも気が付かない内に忍びより鋭い刃を突き立てて居たのだ。
「……テメーはとっくにお役御免なんだよ。血も涙も無い殺戮兵器は、もっぺん眠りに就きな」
雅貴が刃を引き抜いた時、怪魚は力なくドサリと崩れ落ちたのである。
そして、彼が剣型ダモクレスに啖呵を切った事で、ケルベロス達は最後の戦いに赴くことになった。
「よっしゃ。こっからは誰も落ちないように削ってく感じだな」
マユは治療が不要なことを見て取ると、斧を構えてシスタドレスを翻した。
叩きつけるように振り降ろし、結界があるなら壊れよとばかりにグラビティを集中させていく。
「さぁ、最後の刻だ。怯え給えよ」
ここでヒルダガルデは暗器のように握り込んでいたナイフの刀身を、全て見せつけた。
手品の様に伸びる刃は、敵の視線を跳ね返す鏡と成る。
雨にでも打たれたような仕草はダモクレスを倒した悪夢か単に酸性雨だろうか? とはいえ同情する気も無いのでその場で忘れることにした。
「いきますよー、ごーっつい、猫ろけっとはんまー!」
「はーい、冷たいの行きますよ~っ! 忍法猫洗い……なんちゃって」
環がハンマー担いで飛び出すと、もえぎはもう一人のメディックがサイン出したことで自分も攻撃に回る事にした。
凍結波を放って牽制し、環が無事に殴れるように誘導したのである。
「治療するより倒した方が早い状況ですし……アレで行きましょう」
「ボクの方は構いませんですよ。計都は?」
「俺も構わないです。誰が倒すかは恨みっこなしでいいですか? 譲る気はありませんし」
カシオペアとヒメが何やら話始めたので、計都も悪だくみに乗る事にした。
三人同時にブースターを吹かし、あるいは反重力で機動を仕掛け始めた。
互い違いに入れ替わり、次々に攻撃を叩き込んで行く。
「一つ、二つっと」
まずはヒメが両手の刀を突き立てて、グルリと半周。
負荷を帯びた場所を連結するように飛び抜けた。
「三枚卸しにしましょうか」
次にカシオペアが抜き手を放ち、内側から衝撃を放って装甲を剥離させる。
こうなれば、もはや満身創痍のダモクレスは御仕舞だろう。
「四つ! 俺はあの日誓ったんだ……! もう二度と!刃に屈しないってなあっ!! 五つ!」
計都は乱射しながら接近するキャリバーとドッキングを果たし、炎の翼を発動し急上昇からキリモミ回転しながら急降下。
迎え討とうとする刃に向かって、全身全霊の蹴りを放ったのであった。
「お疲れさん。怪我人は居ねーか?」
「俺は大丈夫だ。しかし何処も彼処も侵攻続きで油断なんねーな」
マユが確認すると雅貴は首振って他の仲間を優先してくれと口にした。
声には出さず、『……一つでも多くを護れるように、力を磨かねーと』と今日であったダモクレスの攻撃力に苦い笑いを浮かべる。
「釧路湿原からの死神の襲撃は度々起きていますが、一体何の意図があるのでしょうか。それともワザとこの地に注目させる為に……?」
「その辺も含めて調べてみないとだね」
カシオペアの疑問に環は首を振りながら、残骸やら周囲の探索を始めた。
「自来也さん……無事でしたけど。マフラーだけでなくお靴も準備した方が良かったですかね……」
そんな仲間達と共に、もえぎは最後に寒さでぐったりした箱竜を撫で撫でしつつ、帰還することにしたのである。
作者:baron |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2017年2月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 4/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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