超高速情熱的営業活動

作者:木乃

●企業戦士の鏖殺営業
 ものの20分だった。
 山奥にある精密機器生産工場には作業員70人余りが配属されていた。
 しかし今は1名を除いて、全員が焼け焦げた惨死体と化し工場内は地獄と化している。
「素晴らしい性能だ、さすが我がブラックエンタープライズの誇る対人武装!」
 熱く叫ぶサラリーマン風のアンドロイドは返り血で赤く染まり、焼け爛れた臓腑の悪臭をまとっている。
「や、やめ、殺さないでぇぇ……」
 残る作業員は血塗れた営業マンを前に腰が抜けて動けない。
 その脚には排気筒付きの特別製ローラーシューズ。
 歯車に似た車輪は血と細かな肉片が付着し、常人ならば直視もはばかられる。
「ガッツが足りん奴め! 歯を食いしばれ!!」
 宣言と同時に飛来した極小丸鋸が頭蓋を砕き、ミキサーのように脳をかき混ぜ周囲を汚す。
 最後の一人も息絶え、生存者は0名になった。
「さぁ、次の『営業先』を探すか。業績は足で稼がないとな!」
 虐殺サラリーマンは窓を突き破ると、次なる標的を求めて山を駆け抜ける。
 ――彼はディザスター・キング軍団配下、社員。モデル・情熱型。
 業務内容は『グラビティ・チェイン強奪』である。
 
「指揮官型ダモクレスの侵攻はいまだ継続中、特にディザスター・キングの配下による被害は甚大です」
 飛び立つヘリオン内に響くオリヴィア・シャゼル(貞淑なヘリオライダー・en0098)のアナウンス。その強張った声にケルベロス達の顔つきも険しくなる。
 グラビティ・チェイン略奪を任務とする主力軍団は有力な配下を派遣して襲撃を繰り返し、今なお犠牲者を増やし続けていた。
「今回確認された『社員』と呼ばれるダモクレスは情熱型というモデルで、集団戦闘を想定した機体ですが、単体でも圧倒的な機動力を有していますわ。社員は機械工場の作業員70人近くを殺害してから、山中を猛スピードで移動しています」
 予知を以てしても、ディザスター・キングの指示を受けたダモクレスの襲撃を阻止することは難しい――ならば。
「標的を探して移動する最中なら、迎撃することは可能でしょう……このまま放置すればダモクレス勢力の戦力増強に繋がりますわよ。これ以上被害を増やさないためにも、全力で阻止して頂きたく存じます」
 オリヴィアが説明する途中、永喜多・エイジ(お気楽ガンスリンガー・en0105)は質問を投げかけた。
「目的がグラビティ・チェイン略奪なら、ケルベロスの相手をする気はないのかな」
「はい。略奪第一ですから、まず『相手を逃がさないような工夫』が必要ですわ。幸いにも侵攻ルートは山林地帯で木々が生い茂り、自慢の機動力も完全に発揮されていないようですわね。挟撃できるよう誘導すれば社員も無視できなくなります」
 地の利はケルベロスにあり、オリヴィアの声には確信があった。
「逃走が難しいと判断すれば、皆様を全力で排除しようと戦いを挑んでくるでしょう。絶対に逃がさないことが肝要ですわよ」
 オリヴィアは念を押して伝えると、敵について説明する。
「社員は1体で行動しています。武装はエアシューズと酷似していますが、性能は大幅に変化しています。排気筒から出す黒煙の熱で火傷を負わせたり、丸鋸状のローラーで斬ると同時に威圧感を与えてきますわ。さらに駆動部を意図的にオーバーヒートさせて威力を強化したりと、苦戦を強いられる可能性は十分あります」
 足止めする過程も練度の高い作戦が求められる、ケルベロスの連携は必須だろう。
 エイジも既に臨戦状態に入り、装弾したシリンダーを銃身に押し込めた。
「これ以上の好き勝手は許しちゃおけないさ、僕達の手で必ず止めてみせよう」
 気合の入ったエイジの表情を見て、ケルベロス達も気を引き締める。


参加者
相馬・泰地(マッスル拳士・e00550)
機理原・真理(フォートレスガール・e08508)
チェリー・ブロッサム(桜花爛漫・e17323)
山蘭・辛夷(キセルナイト・e23513)
暁・マヒロ(レクトウス・e24853)
ヨハネ・メルキオール(マギ・e31816)

■リプレイ

●追い込みは計画的に
 人の手が入らぬ山林地帯は枝葉が伸び放題で獣道よりも険しい。落ち葉の下に隠れる腐葉土に足をとられそうになりながら、ケルベロス達は悪路を進んでいく。
「70人も犠牲が出ちまうなんて……くそっ」
「急いで倒さなきゃ、だよね!」
 隠された森の小路で進路を開く相馬・泰地(マッスル拳士・e00550)は込み上げるくやしさに奥歯を食いしばり、同じように先頭を走るチェリー・ブロッサム(桜花爛漫・e17323)もうさ耳を揺らしながら跳ねるように抜けていく。
「俺が来たからにはこれ以上の犠牲など出させるつもりはない」
「勤労フリークのリーマン野郎にはアタシ等直々に『特別休暇』をくれてやろうじゃん!」
 静かに怒りを燃やすヨハネ・メルキオール(マギ・e31816)と気炎をあげるカルナ・アッシュファイア(炎迅・e26657)もやり場のない感情を叩きつけてやろうと拳に力が入る。
「侵攻ルートは予知で割れているが、地図では地形の詳細まで解らない。条件に合う場所は早めに見つけたほうがいいだろう」
 敵を見つけてから待機場所を定めていては誘導班の接敵が遅れてしまうからと、移動しながら暁・マヒロ(レクトウス・e24853)が提案すると周囲に最適な場所がないかとほうぼうに視線を巡らせる。
 遅れて機理原・真理(フォートレスガール・e08508)がライドキャリバーのプライド・ワンに騎乗しながら続くも思うように身動きが取れずにいた。
(「社員も地形で機動性が制限されてるのですから、こちらも同じ条件と言えるのですね」)
 ハイパーライダーを使用すれば気にする必要もなかっただろうが、誘導の際は降りた方が良さそうだと真理は感じた。
「あそこなんかどうだい?」
 山蘭・辛夷(キセルナイト・e23513)が指差す先には段差が突き出しており、長身のデュランダル・ヴァーミリオン(一意専心・e24983)の腰ほどある。
「落ち葉で崖上からは見えにくく、屈めば泰地でも隠れられそうだな」
 デュランダルも視認性の悪さを確かめ、ここを挟撃地点と定めることに。
「非常時はすぐに連絡してくれ、いつでも動けるようにする」
 ヨハネの要請に辛夷と真理は頷き返す。レプリカント3人のアイズフォンが連絡網だ、異常があれば同じ待伏せ班のカルナがすぐに察知するだろう。
 マヒロ達は迷彩柄のマントやコート、隠密気流を発して念入りに気配を隠して崖下に身を潜める。泰地達は社員の予測進路を目指して再び走りだす。
「あと何メートルだ!?」
「およそ300ってとこだよ。ネット経由で地図は見てるけど、東から来る敵を南西に誘導する感じになるねぇ」
 泰地の問いに辛夷がスーパーGPSで自身の現在地と方位磁石を確かめている間に迎撃予定地点まで辿り着く。チェリーと永喜多・エイジ(お気楽ガンスリンガー・en0105)が周囲を見渡す。
「誰もいない? 誰も来てない!? もしかして通り過ぎちゃった!!?」
「通った形跡はなさそうだけど……」
 チェリーが一人慌てていると、エンジン音が微かに聞こえた。
「心配は杞憂だったな」
 テアフライシューティアに手を伸ばしながら、ヴァーミリオンは音のほうを注視する――不自然な黒煙が左右に揺れていた。

「見つけたです。誘導を始めるです」
 真理がカルナ達に通信を送っていると、社員は目視可能距離まで接近していた。
 真新しい返り血にまみれたスーツ姿は異常性を本能的に理解させ、同時に強烈な嫌悪感を催させた。
「こっから先は行かせねぇぞ、ダモクレス!」
 社員の右側面に泰地が近づき、相手が何者であるか社員もすぐに察知して反対に逸れると、デュランダルと辛夷も泰地に続いて通路を塞ぐように回り込む。
「ケルベロスとの交戦は管轄外だ、他を当たるんだな!」
 社員の姿を模写した手配書を手にエイジも反対側に近づく。
「待て待てっ、逃がさないぞー!」
 チェリーがESPで木を歪曲させて通り道を作り、真理も随伴して後を追う。
 両サイドを塞ぐようにデュランダル達が3人一組で陣取ると、社員もあくまで『管轄外』と認識してか交戦姿勢を見せず突破を優先する。
 衝突を避けながら木々の間を疾走する途中、真理達の前を突っ切ろうと社員が方向転換を試みた。
「……絶対に逃がさないです」
 真理が照準を合わせアームドフォートから牽制の一射を放つ。
 射出された砲弾が社員の進行を妨げ、方向を変えた社員に今度はデュランダルが数多の光線をけしかける。
「なんだその狙いは? 俺の圧倒的機動力に追いつけないようだな!」
 両側から迫る攻撃をかわす内に社員の進路は自然と制限され、誘導されているとも知らぬ社員の様子に辛夷は愉快そうに笑む。
「こいつは笑えるねぇ、『そっち』まで200メートル切ったよ」
「いつでも行けるぜ」
 接近する銃声は既にカルナ達の耳にも入っている。崖の陰から覗き見ると林の向こうで砂塵が舞い上がっていた。
「一緒にここで食い止めるぞ」
 肩に乗る愛らしい白蛇をヨハネは一撫でしてから頬を再び引き締め、落ち葉を吹き飛ばしながら迫りくる社員にカルナより一瞬早くマヒロが飛び掛かった。
(「衝突してでも……!」)
 射殺さんばかりの視線を向けながら攻性植物を伸ばすマヒロに――けたたましい騒音をあげる丸鋸が牙を剥く。自分以外の、あるいは認証記録のない相手に社員が躊躇う理由はなかった。
 マヒロの薄い胸板を抉る嫌な音が響き、社員を新たな返り血で赤く濡らす。
「ぐ、ぁぁ……!?」
「んのやろぉ!!」
 バックフリップで着地する社員はすかさず間合いを取ると、カルナの拳は空を切る――マヒロの決死の行動は社員の足を完全に止めてみせた。
「さぁ、おいかけっこはおしまいだ」
 追いついたデュランダル組とチェリー組が三角状に囲んで逃走を阻むと社員はニタリを口元を歪める。
「業務外だと申告したというのに……では我がブラックエンタープライズの恐ろしさ、存分にプレゼンしてやろう!」

●熱血プレゼンテーションッ!
「情熱ッ! ヒィィィトアァップ!!」
 排気筒が赤く染まり火を吐くと落ち葉が燃えて焦げた臭いが漂う。
「行くぞぉ!」
 薄着を通り越して半裸に素足の泰地が焼ける枯葉も物ともせず突進し、土まみれの素足で社員の顔面を蹴りあげ、壮絶な蹴りの応酬が始まると無防備な背中めがけてチェリーが跳び蹴りを喰らわせる。
「がら空きだよっ」
 そのまま下段蹴りを仕掛けて動きを止めようとするが灼熱を帯びた黒煙が吹き出し、チェリーの皮膚を容赦なく焼いていく。
 6人とボクスドラゴンのラプラレプラが前衛に出る超攻撃型の布陣に威力は減少させられたが、その熱気は等しく肉体を蝕む。
「く、この熱気……意外と厄介だな」
 焼け爛れていく痛みを堪えながらデュランダルはライフルを構え、木々の間をすり抜ける社員が射線上に飛び込んだ瞬間に狙い撃つ。脇腹を射貫くと血液代わりに配線が顔を出した。
「70人も、殺したのですよね……許せないです」
「たった70人か、自慢するほどの成績ではないなぁ!」
 真理の怒りを込めた言葉に社員は不満をもらす。真理の内なる激昂に呼応して炎をまとったプライド・ワンが強烈なタックルをぶちかまし、自身も改造チェーンソーを勢いよく叩きつける。
「こんな大人数だと、回復も行き渡らないが……!」
 社員の飛び蹴りを警戒しながらヨハネは大きく息を吸って寂寞の調べを歌いだす。ロッドをタクトのように振るえば、呼び寄せられた魂は指揮を受けて辛夷達を緩やかに包み込む。
「食らいやがれ!」
 幹を駆け上がって頭上から飛び蹴りを浴びせたカルナ、そのままの勢いでハンマーを振り下ろすが社員は急速発進して避けると大槌の衝撃が地面を揺るがす。
「クラッシャーには違いないけど、とんだすばしっこさだ」
 苦々しく吐き出す辛夷もリンドヴルム・ムントを再装填させ、足止めを狙って木々もろとも砲弾を連続で放ち弾幕を形成する。衝撃と余波で周囲の木は音を立てて倒れ始め、死角外からの一発が社員を抑えた。
「いけるかい?」
 ラプラレプラとエイジが気弾をマヒロに放ち胸部の裂けた傷口を塞ぐ。マヒロも口の端から滴る血を拭いながら構え直すと交戦するヨハネ達に視線を向けた。
「安心しろ、見た目ほど酷くはない……永喜多も早く治療して回るんだ」
 大火力による短期決戦を狙うだけに、熱傷が増えれば致命傷につながりかねない。異常解除ができても多人数回復の効果がかなり薄い陣形だ、長期戦に持ち込まれるのは好ましくない。
 先を促してマヒロは攻性植物の具合を確かめると、接近してくる社員と再び間合いを詰める。
「ここから先へ進みたければ俺達を全滅させてから行け!」
 左手の日本刀で薙ぎ払うと社員は頭上を飛び越えようと跳ね上がるが本命は後手。追うように伸びる攻性植物が社員の右脚に絡みつき、強引に地べたに叩き落した。

 社員が段差を踏み台にして落下の勢いを乗せた踵落としがラプラレプラめがけて落とされると、落下と同時に姿が消えていき支援役が一人削られた。
「ボクの華麗な鎌捌きに惚れちゃだめだぞ!」
 BlackCherryを振り回すチェリーが一張羅を切り刻むと社員は上段蹴りで返礼して大木に強打させ、追撃を阻むように側面から迫る泰地の足刀が強引に押し退ける。
(「くそ、回復が追いつかねぇ!」)
 援護に回る泰地も倍の火傷と創傷を負い、エイジの治療を受けても6割まで削られている。過半数が前衛に回ったことで回復しようと攻め手を止まった隙に、社員も自己修復を始めてしまい戦局にも思わぬ影響を及ぼした。
 各々が回復するタイミングを意図的にズラすことも戦術のひとつだったと言える。
「抑えるだけでも!」
 黒煙の散布に負けじとエイジが声を張り上げ歌いだす。カルナ達の熱傷を抑えていると煙の中から飛来する陰がヨハネめがけて突撃をかける。
「パズソォォキィィィィィック!!」
 甲高い回転音と怪気炎を上げる社員の飛び蹴りを前に泰地が立ち塞がり、両腕でガードしながら受け止めると両腕の皮膚と肉が抉られ骨が軋む。好機とみたヨハネはブラックスライムを伸ばして頭上から食らいついた。
「さぁさ、集中砲火といこうかねぇ!」
 辛夷の頭上から四基の砲台が顔を出し捕縛された社員に向く。光の粒子が多数ある砲口に収束した直後、幾多の光弾がブラックスライムごと社員の装甲を削り取る。
 逃れた社員は咆哮をあげて再起動させる間にマヒロが闘気をまとった拳を振り上げる。
「回復に回る、攻撃は任せた」
 泰地の負傷を治療するマヒロを狙って社員が肉薄する間合いにプライド・ワンが受け止めにいき、強化された一撃に持ちこたえられず装甲を剥がされながら霧散していく。
「これ以上は、させない!」
 デュランダルがバトルオーラをまとった音速の拳で顔面を殴りつけると、勢いで人工皮膚が裂けて大きく歪む。人間ならば首が折れているだろうが、戦闘アンドロイドはあらぬ方向に向こうと気にも留めない。
「いまどき流行らない暑苦しい顔も見飽きた、情熱が欲しいなら燃やしてやるさ」
 ヨハネのロッドはだんだん速く、力強く振るわれるたびに目の前の炎光は輝きが増し――。
「光が強いほど闇が深くなるのは真理(しんり)、お前の罪は明白だ!」
 極小の太陽と化した光球をヨハネが放てば、吸い込まれるように社員に直撃してカルナも追い込みをかける。
「胸くそわりぃ真似しやがって、覚悟しな!!」
 重力を帯びた飛び蹴りから流れるように異空間から招来させた大型機関砲などの重武装をまとうと、周囲を巻き込んだ一斉砲撃で落ち葉と土が吹き上がった。
 白煙が収まりかけたときフラリと歩み寄る影が映る。
「わ、ワWA、レれ等、BUぶらッく、EんたぁぷPUぷラIsに、HAHAイぼくは、NAななないぃEEEッッ!!」
 顔半分は外骨格が露出し言語回路も破損したのか、音声の乱れが顕著にみられながらも社員は真理へ一気に詰め寄りながらドロップキックをしかけるが、間一髪で割り込んだ泰地が分厚い胸板で受け止め、新たに皮膚と肉がめくれ上がっていく。
「てめぇだけは、断じて許さねぇ……!!」
 ――こいつを倒せるならば喜んで受け止めてやる!
 生じた空白は背後に迫るうさ耳少女に引き継がれ、血で凝固した大口が開いていた。
「窮鼠猫噛……油断したね?」
 チェリーの凝血大牙が剥き出しになった配線を毟り取るように喰らい、真理の放つ光刃が社員の足先を穿ち強制的に解体させた。
「あなたに反省の色が全く感じられないです、だからこれ以上の発言は認めないです」
 ――『たった70人』と吐き捨てたこと、それは『犠牲者の冒涜』に他ならない!!
 零距離から放たれる無慈悲な一斉射は原形すら残すまいと断罪を下す。
 弔いの一戦は完膚なき制裁によって幕を閉じた。

 襲撃された工場へ向かいたいという者達の提案を尊重して、一行は地図を頼りに足を運んだ。
「あんな精巧な戦闘アンドロイドまで居たとはねぇ……さすがに私もたまげたよ」
 自分も人型だけに他人のことは言えないけど、と一言添えて辛夷は無人の工場を見上げる。
 工場内には手足が無造作に転がり、頭部の割れた死体も目につく……むせ返るほどの血と臓腑の臭いが現実だと真理とカルナに突きつけた。
「助けられなくて……ごめんなさい、です」
 せめてその眠りが穏やかであるように、カルナも唇を噛みしめて黙祷を捧げる。
「……アタシ、警察に通報してくる」
 足早に離れて行くカルナの背を見送って真理はもう一度室内を見つめる。
(「ブラックエンタープライズ……詳細が分からない以上、調べるしかないですね」)
 ダモクレスの侵攻はまだまだ続くだろう、後手に回ったとしても犠牲が増えることが無いように尽力するしかない。
 立ち止まっていられない、地球の未来を守る為にも――。

作者:木乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年2月21日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 5
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