「デウスエクスに制圧された鎌倉市周辺で強力なドリームエナジーの集中を確認したっす。もしかしたら完全にモザイク化されたドリームイーターの世界の一部が顕現する可能性も、あるかもしれないっす」
デウスエクスの大軍勢に鎌倉が制圧された、そう緊急連絡を受けてケルベロス達は集まり、ヘリオライダー、黒瀬・ダンテから詳しい話を聞いていた。
「その影響のせいか、鎌倉市内で他人には隠して知られないようにしている大きな夢を持った人達がその夢からドリームイーターを生み出しちまうってー事件が発生してるっすよ。現れたドリームイーターはモザイクを晴らすために手当たり次第市民に手をかけてるみたいで、放ってはおけないっすよね? これを阻止してもらうために皆さんに集まってもらったすよ。
鎌倉市の奥深くに潜入してもらう必要があるっすから、かなり危険な任務っすけど、皆さんなら大丈夫だと思うっすよ。目標を撃破して、無事帰ってきてほしいっす」
ダンテはニッと笑いながらケルベロス達に信頼の眼差しを向けて説明を続ける。
「目標は鎌倉市内の市街地に出没するようっす。それほど行動範囲は広くないみたいっすから地道に探すか、ドリームイーターが狙う夢を持つ人、ケルベロスを囮にして現れる可能性を上げるって手もあるっす」
そこまで説明して、ダンテはほんの少しだけ言いにくそうにして、不安げな表情を見せる。
「ただ、後者の方法、囮を使うのはちょっと難しいかもしれないっすね」
困ったように頭をかいてダンテが行った説明によると、どうやら今回現れたドリームイーターは普段は部活、勉学ともに優秀な男子高校生からの夢から生まれたドリームイーターらしいのだがその夢というのが少々曲者らしい。
「なんでも人に言えない趣味として女装、していたらしく。所謂男の娘ってやつですかね? 相当容姿はいいみたいっすけど、それでアイドルデビューするのが夢だったとかで。夢のケースが特別なんでかなり難易度高いかもしれないっすね。芸能人やアイドルなんかがいれば優先的に狙ってくると思うっすけど、ほぼ無差別に人をお襲撃すると思ったほうがいいっすね。
見た目としては可愛らしい容姿の十六歳くらいの女の子に見えるらしいっすけど、胸元と腰回りにモザイクがかかっているみたいっす。女性的な体つきでないことが欠けてるってことだと思うっすよ」
ダンテはそういうと資料としてドリームイーターの姿形を再現した画像をケルベロス達に掲示する。確かにダンテの言うとおり、美少女といっても差支えのない姿がそこには映し出されている。
「見た目こそ可愛らしいっすけど、油断するとかなり危険っすよ。主な攻撃方法としてはモザイクをハート形にして飛ばしてきて催眠をかけたり、心をえぐる鍵による物理攻撃とトラウマの発現、あとは、肩に乗ってるこの謎の小動物、こいつを杖に変化させて火の玉を放って炎で攻撃して来たりするっす」
一通り今回の目標についての説明を終えると、ダンテはケルベロス達にもう一度視線を向けて緊張を解すようにいつも通りの口調で語りかける。
「今現在鎌倉はデウスエクスに制圧されて非常に危険な状態っすけど、これ以上一般市民の被害を広げるわけにはいかないっす。全員で被害を食い止めてほしいっす。皆さんなら困難な状況でもドリームイーターから市民を守ってくれるって信じてるっすよ」
参加者 | |
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ウツロギ・アークエネミー(大敵カルナバル・e00901) |
パトリック・グッドフェロー(胡蝶の夢・e01239) |
チーディ・ロックビル(天上天下唯我最速・e01385) |
ピアディーナ・ポスポリア(ポスポリアキッド・e01919) |
ミルカ・アトリー(タイニーフォートレス・e04000) |
アインヘリアル・レーヴェン(欺瞞の坩堝・e07951) |
レフィス・トワイライト(夜明けを詠う者・e09257) |
フィオ・ルーシェル(炎嵐・e10156) |
●
デウスエクスに制圧された敵地、鎌倉市内。
まだ市民の残る市街地にドリームイーターが出現する。その予知を受けた八人のケルベロスが、危険な鎌倉市の奥まで潜入しその標的を捜していた。
人工的なビルと緑の繁る街並みの中を行くチーディ・ロックビル(天上天下唯我最速・e01385)は時折手元の猫柄のスマホを覗きながら、周囲に人の気配を感じるとおざなりながらも声をかけて避難するように指示を出していく。
「パンピーの避難とかめんどくせ……でもやんねぇとマスコミうっぜぇからなぁ」
口ではそうぼやきながらも、彼の鋭い獣の瞳は鋭く方々へと視線を飛ばし、敵の姿を探すことに余念がない。
「そう言うなよチーディ。ただでさえ市内はまずい状況なんだ、これ以上厄介な問題が増えても困るだろう?」
隣を歩く男装の麗人フィオ・ルーシェル(炎嵐・e10156)もまた、建物の暗がりや、日の届かない路地に視線を投げながら、敵であるドリームイーターの姿を捜していた。
「俺の脚をもってすりゃどんな相手だろうが関係ないだろうがよ、それにしたって相手がいねぇことにははじまんねぇな」
「一旦二手に別れるか?」
「だな、その前に一応別班に連絡は入れとくか」
●
チーディ達がいる場所とは離れた区画。こちらは背の高い建物の少ない雑貨屋や飲食店の並ぶ通り。
視界を遮られることのない上空からミルカ・アトリー(タイニーフォートレス・e04000)は敵の姿を捜していた。
そこで彼女の端末が震えた。
敵の発見報告かと焦り通話に出たものの、それはフィオ達が二手に分かれて捜索範囲を広げるという連絡であった。ミルカの方も現在捜索を終了した範囲を告げて一度地上へと降りる。
「今のうちに逃げてねー」
彼女が降り立ったその場所では、虚の字が書かれた大きな目隠しをした男、ウツロギ・アークエネミー(大敵カルナバル・e00901)が市民の避難を促していた。彼はミルカに気づくとすぐに近寄って声をかける。
「なにか進展でもあったのかな?」
首を横に振って否定したミルカは先ほどの連絡を簡潔にウツロギに説明する。
「なるほど、可愛らしい男の娘姿とのことだからすぐ見つかると思ったんだけどね」
「おとこのこ?」
ウツロギの言葉のイントネーションにミルカが少し首を傾げる。
「男の娘というのはだね――いや、今はやめておこう。しかしこれだけ捜してみつからないとなると。あちらに期待するしかないかな」
そう呟くと同時、通りをいくつも挟んだ区画から、かすかな旋律が耳へと届く。
「ちょうど、始まったかな」
ミルカが言葉とともに建物を隔てて遠く。仲間たちが敵をおびき寄せるために張った罠のほうへと視線を向ける。
●
二つの捜索班のちょうど中央付近にあたる大通り。そこには日常からかけ離れた特別な風景が広がっていた。
人払いのすんだ開けた通りの中心には簡単な機材と照明で作られた簡素なステージ。
その中央で甘い衣装に身を包み、歌い踊るのはピアディーナ・ポスポリア(ポスポリアキッド・e01919)と、アインヘリアル・レーヴェン(欺瞞の坩堝・e07951)の二人。
リズムに合わせ、スカートを翻し、歌い、笑顔を振りまく二人の姿は本物のアイドルに勝るとも劣らない。
女の子らしさを強調するピアディーナと、男の子らしさを残したアインヘリアル、二人を囮としてドリームイーターを誘い出す、それがケルベロス達の考えた作戦だった。
その様子を撮影するレフィス・トワイライト(夜明けを詠う者・e09257)と、道具箱の前に陣取りその様子を眺めているパトリック・グッドフェロー(胡蝶の夢・e01239)もまた、普段とは違う、はたから見て撮影関係者に見えるような衣服に身を包み、時を待っていた。
「これで敵さんが釣れてくれるでしょうか……?」
「なに、ダメならダメでPVにして奪還作戦の士気を上げるのに使えばいいさ」
澄んだ歌声が響く中、レフィスの心配そうな呟きにパトリックはそう返しながら周囲に視線を巡らせる。
一曲目が終わり、そのまま二曲目のイントロに入ろうかというところで、それは突然降ってきた。
上空、おそらくは背の高いビルより飛び降りた人型のそれは、簡易的なステージの前に音もなく華麗に着地を決める。
中性的な綺麗な顔立ち、可愛らしいチェックの衣装は胸元がモザイクに覆われ、スカートの代わりにはこちらもモザイクが翻っている。
一瞬だけその姿に息を飲んだケルベロス達であったが、それは、事前に聞かされていたドリームイーターの特徴に一致している。
彼らの作戦が功を奏したのだ。
「やっとお出ましか」
「此方囮班、ドリームイーターと遭遇しました。応援お願いします!」
パトリックは道具箱から武器とボクスドラゴンを取り出し、レフィスはカメラを置きつつ捜索班へ連絡しながら武器を構える。
そこでようやく、着地したままの態勢であったドリームイーターがゆっくりと立ち上がり、周囲をぐるりと見回す。
曲が流れ続ける中、ケルベロス達の視線はドリームイーターの挙動を注意深く観察している。
「もうライブは終わり? せっかく派手に登場したのに。ていうかオーディエンスがだぁれもいないじゃない。やぁっとあたしのこの美貌を周知する時が来たと思ったのに」
不満げにため息を吐き出して、ドリームイーターは視線をステージ上の二人へと向ける。
「それならそれでいいんだけどさ。なんかあたしのかんに触るっぽいのが二人ほどいるし。あたしの糧にしたげるからかかってきなさいよ」
どこからともなく取り出した金色の鍵を突き出すドリームイーターの姿に、アインヘリアルは可愛らしい顔立ちを歪めながら、笑う。
「ドリーム、イーター、ふふふ、そうですかそうですか……」
「なに、あんたからやるの?」
ドリームイーターの挑発に一歩を踏み出すアインヘリアルの足を、彼のサーヴァントであるツヴィンガーが止めようとするが、あっさりと振りほどかれる。
さらに距離を詰めようとしたと彼を、今度はピアディーナがその手に肩を置いて止める。
「いいえ、わたし達が相手よ。女の子の夢の卵として、ね。ドリームイーターッ!」
トレードマークのテンガロンハットのつばを上げた彼女が同時に銃を抜き撃っている。それが、開戦の狼煙となる。
●
ピアディーナの放った初撃は命中こそしたが、その戦闘能力を削ぎ落とすほどの効果はなかった。せいぜい、その衣装に穴をあけた程度のこと。
敵はお構いなしピアディーナに向けてまっすぐ突っ込んでいくが、アインヘリアルがその前に立ちはだかるが、ドリームイーターは構わず目の前のアインヘリアルに向かい鍵を振り下ろす。
しかし、アインは怯まない。足元に転がっていたツヴィンガーを蹴り上げ盾として攻撃を防ぐ。さすがのドリームイーターもその所業に驚愕し思わず動きを止める。
「隙だらけです」
言葉とともにアインヘリアルが黒色の魔力弾を撃ちだす。
ツヴィンガーが未だそこにいるというのに、まったく容赦のないその攻撃を受けてたまらずドリームイーターは距離をとる。
「ちょっと、あんたかわいそうだと思わないの?」
「いえちっとも、それよりいいんですか……?」
ドリームイーターが気づいた時には既に遅い。
「俺達のことも忘れてもらっちゃ困るぜ」
パトリックが両の手に構えた斬霊刀が冷気を帯びて、冷たく研ぎ澄まされていく。
「抜けば玉散る氷の刃!!」
咄嗟にドリームイーターはその攻撃を手にした鍵で受けるが、たまらずその華奢な体が宙に浮く。
「いでよ! 龍の幻影! 焼き尽くせッ! ドラゴニックミラージュ!」
畳みかけるようにレフィス掌から放たれたドラゴンの幻影がドリームイーターに襲いかかる。
「舐めるんじゃないわよ!」
鍵を一閃、幻影を打ち払い一連の攻防でボロボロになった自らの衣装を見下ろしてドリームイーターは苛立たしげに舌打ちをする。
「見た目と違ってやはり強いですね。注意しないと……」
レフィスの呟きのとおり、ドリームイーターは衣装こそ傷つきひどい有様になってはいるが、ダメージを受けているようには見えない。
「せっかくのチャンス、アタシはアタシの実力でもってこの場からアタシという存在を世に知らしめる、もっと完璧な体を手に入れたうえで、ね」
再び鍵を構え、ドリームイーターは目の前のケルベロス達を見据える。
「そのために、人を犠牲にしようってんなら……てめぇを鎖に繋ぎ止めるまでだ」
「やれるものならやってみなさいよ」
パトリックの言葉に返事を返しながら敵は地を蹴る。
モザイクのスカートが翻り、一瞬で間合いが詰まる。勢いを乗せた鍵を振り下ろす一撃はしかし、パトリックを捉える事はない。
「させないよ」
飛び込んできたウツロギの右手が流麗な動きで鍵をからめ取るように受け流し、ドリームイーターの体制を崩す。
「歯ぁ食いしばれ!」
その隙を逃すまいと、飛び掛かっていたチーディの放つ降魔の一撃が言葉よりも早くドリームイーターの頬を思い切り殴り飛ばす。
軽い体が吹き飛ばされていくのを見ながら、仲間達に合流したフィオは準備運動を済ますと、同じくちょうど合流したミルカとともに、何とか立ち上がった敵に向かって攻撃を仕掛ける。
咄嗟にドリームイーターは大きく飛びのいて二人から距離をとる。その動きは少々緩慢でぎこちない。ドリームイーターは頭を垂れて荒々しい呼吸を繰り返していたかと思うと、唐突に勢いよく顔を上げた。
●
「か弱い女の子の顔殴るとか、普通する!?」
頬を抑えるドリームイーターの声が大通りに木霊する。
「か弱い……?」
ピアディーナに続いてケルベロス達は次々に疑問の声を上げていく。
「そもそも男の娘だったのでは?」
「おとこのこ?」
「ドリームイーターに性別ってあんのか?」
「見た目としては素晴らしいしなんでもいいんじゃないかな」
「あんたら完全にアタシを舐めてるでしょ! 後悔させてやるから!」
自分を放っておいて勝手に話し合っているケルベロス達に向かってドリームイーターは怒り、構えをとる。
鍵による近接戦闘ではない。
肩に乗せた小動物を杖へと変化させ、その先から炎を放つ奇襲。
標的となったピアディーナとレフィスの体が炎に包まれる。
だが、熱波に襲われながらもピアディーナは怯まない。
揺らめく炎の中、冷静にバスターライフルの狙いを定め、ゆっくりと引き金を引き絞る。
銃口から放たれた光線は、寸分の狂いなく敵に着弾し、その熱を急激に奪い去る。
ピアディーナの集中力はそこで途切れる、たまらず膝をついたところにすぐさまレフィスが自らも含め治療を施そうと、歌声を上げる。
「響け、癒しの歌! 歌います! ブラッドスター!」
未だ流れ続ける曲に合わせるようにその歌声はあたりに響く。二人の傷が徐々に癒えていき、周囲を包んでいた炎もその火勢を弱めていく。
「ここが勝機と見ます……惨めに這いつくばって貰えますか?」
アインヘリアルの放った鎖がドリームイーターに絡みつき、その身をきつく締め上げ、捕縛する。
身動きを封じられた敵に、チーディが真っ直ぐに向かっていく。
その姿が誰の目からも一瞬掻き消えた。
「見えねぇだろ? てめぇは俺の歩みにすら追いつけねぇってこった!!」
ドリームイーターが気づいたときにはチーディの姿ははるか後方、同時にその体は炎の残る地面の上に倒れ伏している。
「ハッ、てめぇの体に胸張ることもできねぇやつに、俺が負けるわけがねぇんだよ!!」
その言葉に拘束されたままのドリームイーターは唇を噛み、体を震わせる。
「素材はいいんだからそのままでもいいと思うんだけどね僕は」
「女装しなくても、美形アイドルとか目指せばいいのに」
当人の夢から生まれた存在であるドリームイーターにそんな言葉を投げかけたところで、デウスエクスである彼らには到底無理な話だ。
それでも目の前のそれは、その言葉に対し、怒り、震え、再び立ち上がる。
「勝手なこと言ってんじゃないわよ!!」
鎖を力ずくで振りほどいたドリムイーターは歌うように叫ぶ。
「あんたらにアタシのなにがわかるっての!!」
感情に任せて叫ぶ声に合わせて地が揺れる。
「これはちょっとまずいかな?」
言葉とは裏腹にウツロギは普段の雰囲気を崩すこともなく敵に向かって蹴りを放つが、敵はその一撃を易々と回避する。
お返しとばかりに、胸元のモザイクをハート形に変化させ、それを傷の癒えきらないピアディーナへと向けて放つ。
この場でもっとも自身に適したドリームエナジーを喰らうことで逆転を狙う苦し紛れの一撃。
それをフィオは読んでいた。
「オラァッ! 吹き飛べッ!!」
モザイクを砕くように打ち出された一撃が、その体を言葉通り吹き飛ばす。
「聖なる暗黒見せてあげよう」
畳みかけるようにウツロギが吹き飛ばされるドリームイーターの体を光り輝く左手で引き寄せ、そして、漆黒の右手が胸の腰回りのモザイクを打ち砕く。
「後は頼んだよ」
「これで、終わりだ!」
もはや避ける体力のないドリームイーターに向けて、ミルカがアームドフォートの主砲を向ける。
「いずれ」
声を張り上げドリームイーターは叫ぶ。
「いずれまた、アタシと同じような存在が現れる。いつの時代のどんな場所でも抑圧された羞恥の夢は、強いわよ」
その叫びをかき消すように、アームドフォートの主砲が一斉に火を噴いた。
●
戦いが終わり、ささやかながら被害の出た街並みを癒し、仲間の傷がいえるとケルベロス達は撤収の準備を始める。
「もっと手応えのある敵だと思ったんだが、案外肩すかしだったなぁ」
「だな、もっとやべぇやつかと思ったんだけど」
チーディの言葉に同意するフィオ、二人ともまだまだ暴れたりないと言わんばかりに余力は十分に残っている。
「帰るまでは油断は禁物です……未だ鎌倉市は制圧されたままです」
アインヘリアルの言葉に他のケルベロス達も表情を引き締めて、人気のない街を眺める。
「帰ったら帰ったで、PVの編集もあるしな」
「あ、わたしも手伝いますよ」
疲れた顔で呟くパトリックを励ますようにピアディーナが申し出ると、「助かる」と短く返して彼は幾分表情を和らげる。
「前哨戦が終わって本番はこれからってわけだね」
「鎌倉奪還作戦……」
これから始まる大規模なケルベロスとデウスエクスの戦いに、どこか嬉々としているように見えるウツロギと緊張しながらも静かに闘志を滾らせるミルカ。他のケルベロス達もまた、既に想いは次の戦いへと向いている。
「なんにしろ今は無事に終わって良かったです。皆さんお疲れ様でしたー!」
レフィスの労いの言葉を素直に受け取り、ケルベロス達は一時の安らぎを享受する。
負ける事の許されない次の戦いは、もうすぐそこまで迫っている。
作者:雨乃香 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2015年9月16日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 7/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 6
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