強化機械兵士ゼルドレイクMark-II

作者:紫村雪乃


「ベルベット・フロー」
 呼ぶ声がした。
 振り向いたのは美しい女であった。十七歳くらいに見える。
 が、その顔は偽骸であった。ドラグナーに顔を焼かれてしまったからだ。
「あっ」
 ベルベット・フロー(紅蓮嬢・e29652)と呼ばれた女は息をひいた。彼女を呼んだ者の正体を見とめた故である。
 夕陽を背に異形が立っていた。
 人間ではない。機械の身体をもつ機械兵士であった。しなやかと形容していい優美な外観をもっていて、俊敏そうに見える。
「久しぶりだな」
 機械兵士はいった。が、ベルベットは彼のことなど知らない。
「ゼルドレイクだ」
「!」
 ベルベットは息をひいた。ゼルドレイクを知っていたからだ。
 が、眼前の機械化兵士がゼルドレイクであるはずがなかった。ゼルドレイクはたおしたからだ。機体も彼女の知るゼルドレイクとは違っていた。
 それもそのはず、厳密な意味で彼はゼルドレイクではなかった。敗れた際にゼルドレイクの戦闘記録は基地に転送され、強化ボディを得て復活を果たしたのだ。
 熱暴走を防ぐ耐熱と軽量化を実現した機体。排熱の為に体内炉心が丸見えだが、回避性能が向上されていた。
「我はゼルドレイクMark-II。ベルベット。貴様をたおすためによみがえった強化機械兵士ゼルドレイクMark-IIだ!」
 ゼルドレイクMark-IIの腕に装備されたガトリングガンが火を噴いた。


「ベルベット・フローさんが、宿敵であるデウスエクスの襲撃を受けることが予知されました」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)がいった。
「急いで連絡を取ろうとしたのですが、連絡をつけることは出来ませんでした。一刻の猶予もありません。彼女が無事なうちに救援に向かってください」
「宿敵はどんな相手なの?」
 妖艶な女が問うた。和泉・香蓮(サキュバスの鹵獲術士・en0013)である。
「名前はゼルドレイクMark-II。ダモクレスです」
「かなりの強敵のようね」
 香蓮はいった。さすがにその艶然たる顔に余裕の笑みはない。
「だからこそ、誰かがいかないと。ベルベットさんを救い、宿敵を撃破しなければなりません」
 セリカはいった。


参加者
コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)
黒鉄・鋼(黒鉄の要塞・e13471)
マーク・ナイン(取り残された戦闘マシン・e21176)
ベルベット・フロー(紅蓮嬢・e29652)
バラフィール・アルシク(闇を照らす光の翼・e32965)
蘇芳・深緋(ダンジョンレア倉庫・e36553)
柴田・鬼太郎(オウガの猪武者・e50471)
 

■リプレイ


「ゼルドレイクってあの猪武者のオッサンロボ?」
 勝ち気そうな美少々が訝しげに眉をひそめた。美少女ーーベルベット・フロー(紅蓮嬢・e29652)は眼前のダモクレスに見覚えはない。たおしたはずのゼルドレイクはもっと武骨な機体であった。
「本当にそうなら、随分イメチェンしたのね……うん、いいよ。相手になったげる」
 ニッと笑むと、ベルベットは精緻な意匠をほどこした黄金に輝く戦槌ーー金梟槌・ルミエールマッシャーを肩に担ぎ上げた。
「でもあの時のアタシと思わないでよ。守るべき家族も頼りになる仲間も、いっぱいいっぱい増えたから、今のアタシは負ける気がしねえ!」
「その意気やよし」
 ゼルドレイクMark-IIは右手の人差し指をくいと曲げた。
「ならば見せてみろ。お前の成長した姿を」
「見せてやるよ。そして後悔させてやる!」
 金梟槌・ルミエールマッシャーがおりたたまれ、ついで展開した。形態変化させたそれは、まるで携行砲。竜の咆哮のごとき轟きを発して撃ち出された竜弾がゼルドレイクMark-Ⅱを火だるまとした。
「ふふふ。この俺をとらえることができるとはな。たいしたものだ」
 爆炎の中から笑いが響いた。
「だが、これしきのことでは俺には勝てん」
 愚直に告げると、ゼルドレイクMark-Ⅱな右腕をあげた。装備されたガトリングガンが火を噴く。撃ち出された無数の弾丸がベルベットをズタズタに引き裂いた。
「ああっ」
 無惨に血まみれとなってベルベットは地に転がった。驚くべきことに、たった一度の攻撃で半死状態になっている。
「哀れなるかな、人の子よ。ケルベロスなどと気取ろうとも、しょせん人の身でダモクレスには勝てぬのだ」
 とどめを刺すべく、ゼルドレイクMark-Ⅱがガトリングガンの砲口を倒れたままのベルベットにむけた。
「さらばだ」
 再びガトリングガンが死の炎を噴いた。ばらまかれる無数の弾丸が今度こそベルベットの肉体を四散させーーいや、ガトリングガンの弾丸はベルベットにはとどかなかった。彼女の前に男が立ちはだかったからだ。男は空から舞い降りてきたのであった。
「別れの挨拶をするには早い。ゴングは鳴ったばかりだぜ」
 男が血笑をごつい顔にうかべた。
 彼の名は柴田・鬼太郎(オウガの猪武者・e50471)。額には二本の角。オウガであった。


「ゼルドレイクとやら。悪いが、割り込ませて貰うぜ」
 鬼太郎は背後にちらりと目をむけた。
「そしてフロー殿、余計なおせっかいかもしれんが、助太刀させてくれや。知っちまったものを放っておけるほど器用な性分じゃあないんでね」
「おせっかいなんて……ありがとう」
 素直にベルベットは頭をさげた。もし仲間がきてくれなかったらどうなっていただろう。連続の攻撃に耐えきれず、死んでいたに違いなかった。
「お前たちがベルベットのいう頼りになる仲間か?」
 ゼルドレイクMark-Ⅱが問うた。すると白に霞むような玲瓏たる女ーーバラフィール・アルシク(闇を照らす光の翼・e32965)がそうですとこたえた。背後にラジコン飛行機型のレスキュードローン・デバイスを浮遊させて。
「まあ、頼りになるかどうかはわかりませんが。けれど」
 バラフィールの語気を強めると、続けた。
「この方には帰りを待つ子どもがたくさんいます。彼女を倒させる気はありませんし…あなたに負けることなどあり得ません」
「よくぞいった。そうでなくては面白くない」
 ゼルドレイクMark-Ⅱが笑った。するとバラフィールは『Cane der Erholung』の先端をベルベットにむけた。
「ベルベットさん、貴女の家族のためにも…助力させてくださいね」
 瞬間、雷杖の先端から紫電が迸り出た。一億ボルトにも達する高圧電流がベルベットを撃ち、彼女の細胞を電気的刺激により賦活化させる。
 翼猫ーーカッツェは清涼なる風を送った。さらにもう二体の翼猫ーービーストと虎もまた翼で風を送り、ベルベットと鬼太郎を癒した。
「今度は俺の番だ」
 ニヤリとする鬼太郎の装甲から銀光が噴いた。戦闘金属生命体が放ったそれはケルベロスたちに降り注ぎ、彼らの感覚を亜神域にまでおしおげた。
「待たせたな、これより加勢する。SYSTEM COMBAT MODE」
 マーク・ナイン(取り残された戦闘マシン・e21176)が宣言した。その姿は重武装の機械兵士といったところだ。
 その機械的な外観から、冷徹な知性の持ち主だと判断されがちなナインであるが、違う。かつてダモクレスの戦闘集団『307部隊』に所属する量産機の一機だった彼は、部隊に置き去りにされたことをがあった。その過去から、彼は誰も見捨てないという信条を持つに至ったのである。
「識別情報入力。攻撃目標設定。支援開始」
 ナインはレーザードローンを放った。空に展開したそれが灼熱光を乱舞させる。
「ふん…何という執念か。それが唯感情の真似事かどうかは知らんがな」
 忌々しげに鼻を鳴らすと、コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)鉄塊のごとき武骨な巨剣ーースルードゲルミルを手に地を蹴り奔り出した。敵へ距離を詰めると渾身の一撃を叩き込む。
 台地すら切り裂きかねぬ衝撃にゼルドレイクMark-Ⅱが地を削りながら後退した。すぐには動けない。
 そうとみてとり、全身を重厚な鎧でつつんだ男が動いた。レプリカントである彼は鎧の重さなど感じないかのように地を蹴り砕きながら接近。
「敵の耐久力は低い。短時間で押し切るのが良さそうだ」
 男ーー黒鉄・鋼(黒鉄の要塞・e13471)はドリルのように回転させた腕を繰り出した。空間すら噛み砕く一撃は、しかし空をうっている。高機動によりゼルドレイクMark-Ⅱがかわしたのであった。


「へえ」
 どこかとらえどころのない、野良猫のような印象の女が感嘆の声をもらした。
 彼女の名は蘇芳・深緋(ダンジョンレア倉庫・e36553)。七人めのケルベロスであった。
「あの攻撃をかわすとはね。攻撃阻止、なんて大口は叩けないけどさ。ま、ちょっかいぐらいはかけられるんじゃないかなー」
 無表情のまま、無造作に深緋はスイッチを押した。
 刹那である。深緋がばらまいた幾つもの爆弾が爆発した。爆煙にゼルドレイクMark-Ⅱの機体がおぼろとなる。
 深緋の表情がわすかにくもった。ゼルドレイクMark-Ⅱが全爆発を回避したと見とめたからである。
「あー、なーんかギターないと調子狂うなー。ま、歌もいけなくはないけどさ」
 深緋がごちた。するとゼルドレイクMark-Ⅱが嘲笑った。
「遅い。そのような攻撃で、この生まれ変わったゼルドレイクをとらえることはかなわぬぞ」
 ゼルドレイクMark-Ⅱのガトリングガンが吼え、嵐のように弾丸をばらまいた。がーー。
「通しはしない」
 ナインと鬼太郎、そしてカッツェが前に出た。踵のパイルバンカーを地面に打ち込み、ナインが防御態勢をとる。
 次の瞬間、凄まじい衝撃が二人と一匹を襲った。無数の弾丸が彼らの肉体を穿ち、えぐる。が、その衝撃に耐え抜いて、二人と一匹は後方に被害を及ばさなかった。
「りべんじまっち といったところかい? 死の間際の情報も含めて次の体に行けるってのは便利なもんだねえ。文字通り肉体改造もしてきたようだし、なかなか苦戦しそうだ。今度はこちらの番だぜ」
 鬼太郎がニヤリとすると、爆発が起こった。鮮やかな色彩の爆風が前衛のものたちに吹きつける。
 増大した力の躍動を確信しつつ、義骸をはずして地獄化した相貌から炎を噴き零れさせたベルベットが前進。金梟槌・ルミエールマッシャーを手にゼルドレイクMark-Ⅱの眼前に迫っていた。
「その硬い身体を叩き割ってあげるよ!」
 ゼルドレイクMark-Ⅱはとっさに後退を目論んだ。が、一瞬遅い。ベルベットなの鋭すぎる一撃が的確に金属の躰を抉り、鈍い音と共に亀裂を刻み込んだ。
「あなたたちは回復をお願いします!」
 バラフィールが翼猫に請うた。するとビーストと虎が癒しの風を送った。ナインたちの傷が完全ではないもののふさがっていく。
「わたしは」
 バラフィールの翼が天使のそれのように広がった。
「冒されぬよう…病魔よ、消え去りなさい」
 バラフィールの翼から銀光がほとばしり出た。それは輝く羽根と変じ、前衛に立つものたちを吹きくるむ。
「ああ苛立たしい」
 陰鬱にコクマは声をもらした。この戦場においては特に気晴らしすることも無さそうである。
「戦いが終わったら、いっそ香蓮の胸にダイブでもするか?」
 独語し、コクマは身を旋回。加速させた一撃を放った。が、巨剣の刃はゼルドレイクMark-Ⅱをかすめて過ぎたのみ。
「どーせ拒否られるか」
 攻撃をかわされたことより、むしろその予想にコクマはさらに不機嫌になった。
「今度は外さん」
 正面を避け、側面から鋼は接近した。狙いは的確に、放つ斬撃は鋭利に。瞬間、鋼が繰り出したナイフの一撃はゼルドレイクMark-Ⅱの腹部を無残に切り裂いていた。
「ガトリングガンでは負けぬつもりだ」
 ナインのM158が吼えた。マズルフラッシュが世界を灼き、怒涛のように撃ち出された弾丸がゼルドレイクMark-Ⅱの機体を確実に削る。M158から吐き出され、地にばらまかれたのは熱く灼けた薬莢であった。
「逃げそうにないけどね、敵さん。けど、あるものは使っとこー。楽できるし」
 あくび混じりのような声で独語してチェイスアート・デバイスを起動。さらに深緋は思念を凝縮させた。
 座標軸固定。次いで起爆。が、深緋が発生させた爆発を置き去りにして、ゼルドレイクMark-Ⅱは素早く移動してのけている。
「無駄だ。先ほど忠告したように、そのような攻撃は通用せんのだ」
「なら、こいつはどうかな」
 深緋の表情がかすかに動いた。笑ったようである。
「響かせよう、キミ(ボク)だけの詩(モノガタリ)を-」
「ぬっ」
 ゼルドレイクMark-Ⅱの動きがとまった。外からは窺い知れないが、彼の電子脳内部で情報の混乱が起こっている。
「お、おのれ!」
 フリーズを恐怖したか、ゼルドレイクMark-Ⅱはガトリングガンを装備した右腕をあげた。
 刹那である。ガトリングガンが粉砕された。
 愕然としたゼルドレイクMark -Ⅱの視線の先、ナインのガトリングガンの砲口から硝煙が立ち上っている。百戦錬磨のダモクレスさえ視認できぬ速さでナインが狙い撃ったのであった。
「まずは右のガトリングガンをもらった」
 ナインはいった。
「ううぬ。やってくれたな」
 ゼルドレイクMark-Ⅱが呻いた。その電子眼が赤光を放つ。
「まずい。くるぞ。さがれ!」
 叫ぶと、鬼太郎が飛び出した。その瞬間である。ゼルドレイクMark-Ⅱの胸部反応炉に直結した砲口から目も眩む白光が噴出した。


 爆発。規格外の衝撃波があたりを席巻し、周囲の建物を粉砕する。
 破壊の嵐が過ぎ去ったあと、地には巨大なクレーターが生じていた。その中心ではがくりと膝を折った鬼太郎の姿がある。
「どうやら俺はここまでのようだ。フロー殿、きっとたおせよ」
 ニッと笑むと、鬼太郎は倒れ伏した。
 こたえるようにカッツェが輪を飛ばした。虎は飛びつき、爪をたてる。
 が、ゼルドレイクMark-Ⅱは避ける様子もなかった。容赦なく案山子のように佇んだままのゼルドレイクMark-Ⅱが翼猫の攻撃に削られる。
「動かぬ者を斬るのは性にあわぬが、ともかく忌々しく腹立たしいのでな。気晴らしに付き合ってもらうぞ。我が怒りが呼ぶは手にする事叶わぬ滅びの魔剣! 我が怒り! 我が慟哭! 我が怒号! その身に刻むがよい!」
 スルードゲルミルが数倍化した巨大な炎の刃に包まれた。それはコクマが呼んだ地獄の炎である。
 紅蓮の奔流をコクマは薙ぎおろした。灼熱の刃が超硬度鋼を溶解させる。
 同時にそこへ滑り込んだビーストが爪をはしらせた。が、機動力を取り戻したゼルドレイクMark-Ⅱはするりとかわす。
「相変わらず速い。が、そこまでだ」
 ゼルドレイクMark-Ⅱが回避した先、鋼が待ち受けていた。さすがに避けもかわしもならぬゼルドレイクMark-Ⅱの機体に鋸状の刃を薙ぎつける。
 飛び散る雷火のごとき火花。その光に青白く染まりながら、鋼は思った。俺がここに来たのは誰の為でも無く、自分の『忠誠』の為だ、と。
 目的はダモクレスの名誉を守る事であった。ダモクレスの死を不名誉な物ではなく、戦いの中での名誉ある物とする事であった。最後までダモクレスの為に戦って死んだ、そういう形で終わらせる事であった。残骸は一片も残さず破壊し、情報流出を防ぐ事であった。
「それが心を得た裏切り者に出来る、唯一の『忠誠』だ!」
 慟哭とともに鋼はゼルドレイクMark-Ⅱを切り裂いた。
「ま、まだだ。このゼルドレイクMark-Ⅱ、まだ倒れはせん!」
 残る左腕のガトリングガンの砲口を鋼にむけた。がーー。
 上方に疾りぬけた脚がガトリングガンを蹴りあげた。脚がまとわせた炎が渦をまく。
「ベルベットさん、今です。さあ。とどめを!」
 純白の髪を翻らせて、バラフィールが叫んだ。その眼前、ゼルドレイクMark-Ⅱの機体がおよいでいる。
「わかったよ。すまない」
 ベルベットが竜のように躍りあがった。仲間から背けた顔から噴く業火がさらに燃え上がる。
「全ての力の源よ、我が身を覆いし紅蓮の炎よ。今こそ我が手に集い、宿怨を断ち切る刃となれ! ……【獄炎】!」
 ベルベットの顔から炎が消えた。現れたのは無残に焼け爛れた顔だ。額には奴隷の証たる焼き印が刻まれている。
 が、ベルベットにかえりみる様子はなかった。その手が燃える。すべての炎をあつめた手が。
「せっかく生まれ変わってまで来てくれたんだ。アタシのほんとの最大火力、特別に見せてあげるよ」
 がっしとベルベットの手がゼルドレイクMark-Ⅱの顔を掴んだ。その手の炎がさらに燃え盛り、小太陽が現出。瞬間最高温度千六百万度に及ぶ熱量がゼルドレイクMark-Ⅱの機体を溶解、爆破分解せしめた。


 戦いは終わった。義骸をつけて駆け寄ると、ベルベットは鬼太郎を抱き起こした。
「やったよ。皆のおかげで宿敵をたおすことができた」
「そいつはよかった」
 薄く目を開くと、鬼太郎がこつい顔に微笑みをうかべた。
「俺も仲間も身体をはった甲斐があるというもんだ」
「彼のことは私たちに任せて。さあ、ベルベットさんははやく帰ってあげてください。待っていますよ…きっと」
 バラフィールが促すと、ベルベットは大きくうなずいた。

「ああ忌々しい…腹立たしい。何もかも焼き尽くしてやるか…何もかも壊してやるか。いっそ一般のサキュバスを襲うか…? …ふん…想像ぐらいは好きにするとも」
 ベルベットを見送るコクマの顔には、しかし虚しさが翳を落としていた。

作者:紫村雪乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2021年5月4日
難度:普通
参加:7人
結果:成功!
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