ブルー・フラワー

作者:麻人

 私さえいなければ、あの人は幸せになれるから。

「はぁ、はぁっ……」
 少女は逃げていた。
 まだ中学生のカヲリがこんな夜中に出歩いていればそれも当然で。ガラの悪い男たちは遊び半分でカヲリに声をかけ、嫌がって逃げるのを追い回してくる。
「だれか、だれか――」
 たすけて。
 まるでその声に呼ばれたかのように、それは現れたのだ。
「君をたすけてあげる」
「え?」
 まず目に入ったのは青い花。とてもきれいだ。心が洗われるような、遠くて高い天のような色だった。持っているのはぬいぐるみのような小動物のような不思議な生き物で、自分のことを『ソウ』と名乗った。
 ソウはカヲリに何か種のようなものを渡してこういったのだ。
「ほら、これを受け取って。目を閉じて祈るんだ。そしたら君もとっておきの魔草少女になれるよ」

「どうも、ダンテっす。ユグドラシル・ウォーの後、行方をくらませている『攻性植物の聖王女アンジェローゼ』が活動を始めたみたいっすね。目的は戦力の増強っす。配下を使って魔草少女を増そうとしてるっすよ」
 黒瀬・ダンテ(オラトリオのヘリオライダー・en0004)によれば、播種者ソウは新たに魔草少女にしたカヲリという中学生の子に人間を襲わせ、グラビティチェインを奪わせようとしているらしい。
「ま、家出した中学生に手を出そうとするような悪い奴らなんで自業自得っすけどね。だからといって見過ごすわけにもいかないんで、ちょっくらお願いできるっすか?」

 播種者ソウはまるでフードのようにカヲリの頭からうなじにかけてぴったりと掴まっており、それだけを攻撃するには『部位狙い』を成功させる必要がある。
「こいつがいる限り、皆さんの言葉はカヲリさんに届きません。説得するには先にこいつを倒す必要があるっす。この子を助けられなくても、依頼は成功になるっすけど……できれば助けてあげたいっすよね」
 どうやら、カヲリはたったひとりの家族である母親に遠慮して家を出たらしい。自分がいなければ母親は自由に生きられると、そう思い込んで。
「でも、そんなの誰も幸せになんかなれないっすよ。母親もそんなことは望んでないっす。にも関わらず、カヲリさんは自分が邪魔者だとすっかり思い込んでいるんすよね……」
 家出したいとまで思いつめたカヲリの気持ちを変えられない限り、種は彼女と深く同化して分離させることはできない。

「もし自分の手で人を殺してしまったら、戻れるもんも戻れなくなるっす。いまならまだ間に合うんで、急いで現場へ向かってもらえるっすか? 取り返しがつかなくなる前に、お願いするっすよ」


参加者
一式・要(狂咬突破・e01362)
端境・括(鎮守の二挺拳銃・e07288)
ジェミ・ニア(星喰・e23256)
イヴ・シュピルマン(自由身のセルウス・e34691)
浜本・英世(ドクター風・e34862)
エトヴァ・ヒンメルブラウエ(フェーラーノイズ・e39731)
ベルローズ・ボールドウィン(惨劇を視る魔女・e44755)
ティフ・スピュメイダー(セントールの零式忍者・e86764)

■リプレイ

●青い花
「いたいた、逃げなくてもいいだろ。行くとこないなら俺らと一緒にさ――」
 馬鹿な男たちがカヲリに手を伸ばした時、青い花嵐が吹いて行き場のない少女を魔草少女へと変えてしまう。
「――私、は」
「その契約、待った!」
 ティフ・スピュメイダー(セントールの零式忍者・e86764)の轟竜砲が迸り、カヲリの足元で爆ぜた。
「きゃあっ」
「なんだ、なんだ!?」
「……こ、これ以上の狼藉は許しません……!」
 イヴ・シュピルマン(自由身のセルウス・e34691)は懸命に両手を広げ仲間と共に男たちの前に割って入る。ジェミ・ニア(星喰・e23256)とエトヴァ・ヒンメルブラウエ(フェーラーノイズ・e39731)の身から自然と姿勢と正してしまうかの如き風圧が漂った。
「弱者、と軽んじれば手痛い報いを受けますよ……ですよネ、ジェミ?」
「そういうこと。女の子に嫌がらせするととんだ目にあうよ!」
 男たちは慌てて姿勢を正し、謝った。
「す、すみませんでした!」
「本当ですよ。しっかり反省して下さいね」
 ベルローズ・ボールドウィン(惨劇を視る魔女・e44755)がひと睨みすると男たちは情けない顔で頭を下げる。
「わかったならよし! 猛省しつつ、早く避難して!」
「はいっ!!」
 ジェミが追い払うように手を振るとすぐさま姿を消した。念のためベルローズは殺気を放ち不可侵の領域を築き上げる。
「これで、もう大丈夫です。邪魔者は去りました」
 全てはカヲリの手を穢させないため、だ。
「あ、実はですね。不届き者が中学生の子を追い回しているようで……はい。よろしくお願いします」
 浜本・英世(ドクター風・e34862)はアイズフォンを切り、軽く肩を竦めた。
「お灸を据えるのはそれを職務としている方々に任せよう。我らはデウスエクス専門だからね」
 呆気にとられているのはカヲリで、ソウは――無言でこちらを見つめている。
「あーあ、邪魔が入っちゃった。カヲリに魔草少女の力を試してもらいたかったのにおじゃんだよ」
 ――こいつ。
 ジェミは小さく唇を噛んだ。
「人の心につけこみやがって。絶対許しちゃいけないやつ……」
「斯様な、少女の真心に付け入らんとする者を手駒にしておいて、調停者たる聖王女を名乗る……アンジェローゼとは、果たしてどんな輩であるのやら」
 端境・括(鎮守の二挺拳銃・e07288)の呟きにソウがぴくりと反応する。

●誰が為の……
 辺りはしんと静まり返っていた。さっきの男たちの他にも人気はまるでなく、闇と夜風と電灯の頼りない灯りだけが在る。
 低く、ソウが言った。
「アンジェローゼさまの悪口は許さないよ」
「おや? 牙持たぬ少女を誑かしておいてよくもそんなことが言えるね」
 呆れたように英世は言い、さりげなくイヴを庇うようにマントを掴んだ右腕を広げる。
「誑かす……?」
 カヲリが眉をひそめた。
「どういうこと?」
「放ってはおけないという事だ」
「同意ね」
 一式・要(狂咬突破・e01362)が微笑み、真っ先にヒーリングパピヨンを発動。リボルバー銃を構える括の周囲に光り輝く蝶が舞った。
「うん。ソウをやっつけて彼女を説得するのよ!」
 連動するように、ティフの元からも蝶が舞い飛ぶ。鱗粉を纏ったエトヴァの気咬弾はソウだけを撃ち抜き、相手を怯ませる。
「当たった……!?」
「こちらからもゆくぞ!!」
 括の銃から放たれた気咬弾がソウを襲った。
「やばい、やられる……!! ほら、何してるんだよカヲリ。戦わなきゃ!!」
「う、うん……!!」
 カヲリは不器用に杖を振り、超高熱の怪光線で迎え撃つ。
「おっと、させないよ」
 ジェミはすかさず前衛の足元に円鎖を描き攻撃を阻んだ。英世は植物の蔦をしなやかに伸ばす。やがて実った果実から仄かな光が放たれた。
「ここは通しませんよ。カヲリさん、あなたの相手は私たちが引き受けます」
 漆黒のマントを翻し、立ち塞がるベルローズ。魔女のような出で立ちにカヲリははっと息を呑み、目をつむって滅茶苦茶に杖を振った。
 ジェミは自らにグラビティチェインの加護を纏わせ、凶暴な蔓や蔦を受け流す。戦意を高揚させる歌の調べはイヴによるものだ。
「皆さん……頑張って……!」
 時折、変調するかのように曲目を変えて仲間たちを守るために歌い続ける。
「助かりますわ」
 ベルローズは仲間の援護に護られて詠唱を続ける。甦った死霊たちは漆黒のオーラとなって括やエトヴァの武装に力を与えた。
「この、この、この……!!」
 カヲリが一生懸命に攻撃を続けてもケルベロスの布陣は崩れない。戦い慣れない身でありながら、泣きそうになりながら一心不乱に杖を振る姿は憐みすら誘った。
 それだけ頑張ろうとも勝てないものは勝てない。ベルローズの布石した光の盾が光線を跳ね返しティフのオウガ粒子が美しく戦場を舞った。
「雨――?」
 カヲリは思わず天を仰いだ。
「いいえ、天気はこれから変わるの」
 ティフの合図で雲間が晴れる。降り注ぐ虹の光が攻性植物の果実が放つそれを凌駕。受けた傷は見る間に塞がり、共鳴し合って技の威力を底上げる。
「あら? そっちは分が悪いみたいね」
 要はさらにジェミと英世、三人がかりで狙撃手の命中率を高めてゆく。光蝶は水の雫を鱗粉のように振り撒き夜の街を幻想的に彩った。
「ふ……ふん! やれるもんならやってみろ!」
 冷や汗をかいて強がりを言うソウへとお望み通りに集中する砲撃。エトヴァの放つ轟竜砲が直撃した途端カヲリにしがみついていたソウの前脚が離れた。
「今でス――!」
「この好機、逃さぬのじゃ!!」
 括はわざと隣の電灯を狙い、連続で弾丸を撃ち込んだ。――ほんの少しの辛抱じゃ。祈るように心の中でカヲリに語りかける。
「道は、きっと踏み違えさせぬ。歩みべき家路を、きっと示すからの」
 銃弾は電灯の軸を掠め、角度をつけて背後の塀から外壁へと数度に渡って跳弾を続けた。
 そして――、
「う、嘘だ……!? こんなの、なんかの間違いだ……!!」
 跳弾の末、弾丸は見事にソウのこめかみを貫いたのである。
「ソウ、ソウ!? 消えないで、ひとりにしないで!!」
 だが、呆気なくそれは消滅してゆく。魔草少女となったカヲリと青い花弁をひとひらだけ残して、ソウは倒されたのであった。

●近くて、遠くて
「ひとりにしないで!!」
 思わず青い花弁に向かって伸ばしたカヲリの指先を遮ったのは括の深い杜のような眼差しとハウリングフィストによる牽制。
「行ってはならぬよ、カヲリ。この道は行き止まりじゃおぬしは、戻らねばならぬ」
「いや! だって、私の居場所はもうそこにしかないんだもの。帰るとこなんてないんだもの!」
「本当にそうなのかしら?」
 要が首を傾げる。肌に浮かぶ呪紋が彼の身を人ならざるものへと変化させてゆく。頑ななカヲリの姿にかつての自分を見て、微かに苦笑して。
「お母さんの苦労を知ってるから、なるべく手間を掛けない良い子でいるうちに、自分を殺し過ぎちゃったのね」
「――ッ」
 カヲリは言葉を失った。
 大きくかぶりを振り、とっさに否定する。
「そ、そんな……そんなことない」
「いいえ、カヲリさん。あなたはお母さん想いの優しい人です」
 ぎゅっと両手を握り締め、イヴははっきりと告げた。
「そんなことない!」
 叫んで魔法を向けるカヲリだったが、イヴは瞬く間に仲間の受けた傷を手術で癒してしまう。
「あ……」
「何度傷つけようと、私が……癒します。だから、話を聞いて下さい。どうしてあなたは家を出るという選択肢を選んだのですか?」
 ごくりと、カヲリは喉を鳴らす。
「な、なぜって……だって、私がいるからお母さんは……」
「そう、お母さんが言ったのですか?」
 返答はない。
 やはりそうなのだ。イヴは確信する。実際に母親に何か言われたのではなくカヲリが一方的に自分が邪魔だと思い込んで先回りしてしまっただけなのだ。
「ワガママだと思われてでも、お母さんと話す時間を作れたはずです。それに……親というものは小さな事でもいいから子供がワガママを言ってくれた方が安心すると聞きました」
「そ、そんなの普通はそうかもしれないけど! うちは普通じゃないもん!! みんなとは違うんだもん!!」
 怪光線が炸裂する。カヲリの悲鳴にも似た叫びが激しい熱線となってケルベロスたちに襲いかかる。
 とっさに英世とベルローズが進み出て攻撃を薙ぎ払った。
「あっ――」
 杖を持つ手に蔦が絡みつき、光剣の輝きがカヲリの戦意に重圧を与える。よろけ、一歩下がった。
「私たちも……普通とは違うのですよ」
 ベルローズの言葉に、カヲリは「え?」と驚いた顔を上げた。
「あなたたち、も?」
「私も、母しかいないので」
 ベルローズは頷き、自分の身の上を語り始めた。場末のスナックで働きながら女手一つで育ててくれた母のこと……自分が居なくなれば母は楽になると考えて家出したこともあった。
「え? それって……」
「そう。まるっきりあなたと同じですね」
「それで、どうしたの?」
「その日はお店を閉めて、店員さんどころか常連さんまで巻き込んで、大変な騒ぎになっちゃって。見つかったときは、怒られると思ってたら……母に泣かれて」
 ベルローズの耳が赤く染まる。正直いって黒歴史である。父が生きていた頃はそれなりにいい暮らしをしていたそうだから、一気に転落して余計に苦労したのだろう。
「なんか、こっちまで泣いて。勝手な思い込みで、空回ってただけ」
 だから、とベルローズは言った。
「私みたいになっちゃ、だめですよ」
「……でも、でも……」
 否定する言葉とは裏腹にカヲリの攻撃は狙いが乱れ、だんだんと当たらなくなっていく。
「――カヲリさん!」
 ティフが叫んだ。
 自分とエトヴァ、ふたり分の轟竜砲が迸る中でもこの声が届くように。
「よく考えて。カヲリさんがいなくたってお母さんは生きるために働かないといけないんだよ!?」
 カヲリが怯んだ一瞬を逃さず、スターゲイザーで一気に距離を縮める。
「それどころか、年をとったら全然働けなくなるから将来はカヲリさんが支えてあげないと大変だよ!」
「そうさ。仕事が終わっても誰もいない真っ暗な家に帰るのはきっと心が渇いてしまう。待っていてくれる家族がいるって幸せな事じゃないかな」
 戦場を自在に蠢く御業と蛇の文様はジェミの操りし刻印の術だ。手首を絡めとられ、カヲリの手から杖が離れかける。
 ただひとつだけ、伝えたいことがある。
 家族だということに甘え、言わなくてもきっと伝わってる、わかってる――なんて思い込まないで。
「ちゃんと、話してみて? 会話が必要だと思うんだ。決めるのはそれからでも遅くない」
「――ッ」
 どうして、とカヲリが泣いた。
「どうしてお母さんと何も話せてないってわかるの……? なんで、なんで? だって、お母さん忙しいんだもん。話す時間なんてないんだよ!」
 最後の力を振り絞るようにカヲリの攻撃が再び激しさを増していった。彼女は気が付いていなかったが、その身に負った傷を癒す力が幾つも働いていたのだ。エトヴァの透き通った声色やイヴの手術などがその一例である。
「ええい、その聞き分けのなさっぷりをわしらにではなくてお母さんに向けてやらんかい!!」
「きゃっ……」
 げんこつ。
 それも頭に降ってくる全力の。けれどそれは痛いどころか心がすっきりとする一撃だった。驚いて身を見開くカヲリの傷を吹き飛ばした括は微笑んで彼女を諭した。その眼差しにあふれるのは人の望みを聞き届ける役目を過ごして来た者だからこその慈悲。
「なぜって、そう聞き及んでおるからじゃよ。おぬしは優しい子じゃの」
「聞いたって、誰に――」
 要は片目をつむり、内緒だよと言うかのように指先を唇に当てる。
「ケルベロスって、聞いたことない? 君をそそのかしたぬいぐるみは自分の使える人のために戦力が欲しくて、魔草少女っていう存在――今の君だね――を増やしていたんだ」
 その事実はカヲリに衝撃を与えた。自分を救ってくれると思っていた相手がまさか逆に利用しようとしていたなんて。
「大丈夫、泣かないで」
 要はカヲリを慰めようと優しく微笑んだ。
(「……あたしは、あんまり良い子じゃなかったけどね。その分、母も割と自由だったのはお互い様かしら。不公平さというか申し訳なさみたいものはいつまでも残るものね」)
 ただ、良い子は報われてほしいから。
「あなた自身がどうしたいかって、もう少し大事にしてもいいんじゃない? だってまだ若いんだもの」
 少し我儘なくらいでちょうどいいのだ。
「あっ!」
 カヲリの足が不意に動かなくなる。
「薔薇――!?」
「美しいだろう?」
 英世は隣のイヴに視線を向け、眼鏡を指先で押し上げる。誰かを慕うが故に重荷ではないかと思ってしまう……何となく覚えのある感情だ。
「君の歯がゆさは理解できる。けれど、君が母上に何も返せないのは、子供だからだろう。焦る必要はない。今はまだ、母上に甘えていいと思うよ」
 イヴも一生懸命に頷いた。
 心に甦るのはワガママを言わない自分を心配していた親代わりの人達。物心ついた頃から実の親のいなかったイヴを代わりに育ててくれたひと時だけの優しい思い出を忘れたことなどなかった。
「それに、あなたの存在は負担ではなくて支えにもなるはずです。多忙なお母さんの心を支えてあげられるのは……あなただけなのですから」
「そうさ。しっかりと学び、未来を歩む事が出来ればその時に返せばいい」
「そうだよ!」
 ティフが力説する。
「魔草少女になって世界を救っても、身近なお母さんを見捨てちゃうの?」
 ――虹がかかる。
 雨上がりに晴れ渡る、陽の光が優しく地上を照らして。
「さア、……勇気を出しテ」
 エトヴァが手を差し出した。
「カヲリ殿がお母君の幸せを願うように、お母君も、カヲリ殿に同じ気持ちを抱いているとしたラ?」
「そ、そんな……夢みたいな……」
「信じ難いかもですガ、親子ってそういうものらしいデス。本当の所、まずは確かめてみてはいかが? 大切なひととの絆を信じるのも、勇気デス」
 虹光を浴びるカヲリの頬にそれまでとは違う涙が一筋伝わり落ちていった。

●明日は来るから
「今じゃ!!」
 括はすかさず引き金を引き、
「お母さんの元へ戻るのじゃ、カヲリ。彼女の求むる幸せ、その願いを、きちんとその耳で、心で聞くために!」
「同感、っと」
 ふわりとカヲリの足元が浮き上がる。滑り込んだ要の足払いが体勢を崩し、続けざまに旋刃脚を叩き込んだのだ。
「大丈夫デス、次に目を開ける時にハ、きっト――」
 エトヴァが手を引くとカヲリの纏った魔草少女としての衣装が解けてゆく。愛情があればこそ、不安になるのが人の性で。いや、と首を振る。人でなくとも、だ。できることはただ精一杯愛情に応えること、自分も幸せであることこそが恩返しになるのだから。

作者:麻人 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2021年1月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 8/キャラが大事にされていた 0
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