露出度の高い制服を無理やり勧める者

作者:塩田多弾砲

「……あの、これなんかどうでしょう」
「いや、こっちの方がカッコいい」
「いやいや、断然これだわ」
 喧々囂々な話合いが行われているのは、私立・新伊那高等学校。
 経営難から閉鎖しかけたが、ある資産家の娘からの資金援助により、存続が決定。その際、制服が無かったこの学校に、制服を作る事に。
 ではあるが、その制服を決めるにあたり、旧伊奈高校時の生徒会が決める事となったのだが……なかなか決まらない。この生徒会には20名近くが在籍しており、皆から意見を募ったはいいものの、バラバラでまとまらなかったのだ。
「やはりブレザーを!」「いやいや、セーラー服でしょ」「スカートは長め!」「短いほうがいいって!寒いとタイツ履けばいいし」
 そして、共学なので男子の制服も決めねばならない。
「学ランでいいのでは?」「ブレザーにするならこちらもブレザーで!」「もっと実用的なものにすべきでは?」「色は黒でしょ」「紺色がいいなあ」「白のガクラン着てみてーなあ」
 と、こちらも決まらない。
 色々あって、鹿鳴館みたいなのやペンギンの着ぐるみみたいなものも提案される始末。
 ともかく、話合いが続いた結果。ようやく無難なものに落ち着きつつあったが、
『あらー、そんなのダメよ!』
 その落としどころを否定する者たちが、いきなり室内に乱入してきた。
「……誰ですか!」
『小生は、カッコいい制服を勧める者よ! 見なさい、彼と彼女のこの姿を!』
 その、カツオドリに酷似したビルシャナは、後ろに控えさせていた二人を見せた。
 そこにいたのは、男女の生徒。二人とも制服を着てはいたが……布面積が、あまりにも少ないそれだった。
『学生服ってのはね、若い頃しか着られないモノ! そして若い頃の肌は、美しいモノ! ゆえに……『露出度』が超高い方が、超イケてるのよ!』
 その、訳の分からない理屈に合わせたのか。その男女は二人とも……、ほぼ『裸』と言っても差し支えない姿だった。胸部や腰部など、ほんの僅かを布が覆っているのみ。正直、『痴漢』『痴女』にしか見えないし、いわゆる『そういうプレイ』をしているようにしか見えないが、
『さーあなたたちも! このイケてる露出制服を制定しなさい! しない時には、わかってるわねっ!? ていうかあなた達も着るの!着ろ!』
 ビルシャナが、そう言いつつ迫って来た。

「三月ほど前ですが、全裸でボディペイントを良しとするビルシャナの事を覚えておいででしょうか? シフカ・ヴェルランド(シルバーフォックス・e11532)さんたちが解決した事案ですが」
 セリカが言うには、今度の事案もそれに似たようなものだと言う。
「今回の現場は、閉校しかけた高校です。寄付により存続が決定し、良い機会だからと『制服』を作ろうとしたそうですが……」
 しかし、今回出現したビルシャナ、カツオドリにも似た嘴を持つそいつは、元は旧伊奈高校の、田中山元生徒会長との事。
「かなりいいかげんで無責任な人間のようですが、この人は男女問わずに生徒に手を出しかけて、警察の御用になる前に、転校したようです」
 学校を潰しかけたのも、彼の行動が原因の一つらしい。
「まあ、それでビルシャナ化してこうなったわけですが。今回はこの人の言う『イケてる制服』……すなわち、露出した制服を無理に勧めているので、止めなければなりません」
 もとより伊奈高校は指定制服がない、私服で通学する高校。が、それを独断と偏見、そして己の好みでビルシャナは決めようとしている。こんな事は止めねばなるまい。
 現場は、新伊那高等学校の校舎内、その生徒会室兼会議室。元は小ホールなので、机と椅子以外は無く、丸く、扉が四方にある。
 ゆえに、広さと避難経路は十分。しかし生徒会の会長や役員は二十人以上いるため、若干避難に時間がかかるかもしれない。
 田中山元生徒会長の推奨する『イケてる制服』とは、要は露出度が高い、肌を出しまくっているいかがわしい制服。
 女子はパンツにミニスカ、上は胸をブラが覆うが、腕や肩、お腹は丸出し。当然、足も太腿が露わ。
 男子の方も、短パンにタンクトップ。それらのサイズも小さ目で、こちらもお腹や腕、足が、可能な限り露出するように。
「こんなのでは、当然『冬はどうする』って話になりますが。『若いんだから我慢しろ』みたいな事を言っているようです。まったく、よくこんな人が校長になれたものです」
 ビルシャナの能力は、氷輪と孔雀炎と経文。
 そして十数人以上いる、信者たちも同じく。彼ら彼女らは、半数が生徒で、半数が2~30代の、制服フェチらしい男女。ほぼ全員が『イケてる制服』を着ているが……。
「中には、その。体型的にちょっとアレな方も少なからず居りまして。少々見苦しさもあるようですね」
 彼ら、彼女らもまた、異性(ついでに同性)の、肌多めな制服が見られてラッキー♪ その為ならば信者になるぜイエーイ! といったノリが多い、との事。
「……ですので、正論を用いてもよし、暴論や極論で抑え込んでもよしです。とにかく、『こんな制服のどこがイケてるのか』という事を、完膚なきまでに叩き潰して……もとい、説得して下さい」
 そして……と、セリカは付け加えた。
「……こういう色々な意味でふざけた制服を着せるようなセクハラな相手は、放置するわけにはいきません! というわけで、とっととやっつけて下さい!」
 放置すると、教育的にも倫理的にも、色々まずかろう。
 かくして君たちは、このビルシャナの露出制服のイケてなさを説得するために、色々と考えを巡らせるのであった。


参加者
日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)
アリア・ハーティレイヴ(武と術を学ぶ竜人・e01659)
斎藤・斎(修羅・e04127)
湯上・伊織(ゆがみちゃんは歪みない・e24969)
弓月・永凛(サキュバスのウィッチドクター・e26019)
草薙・美珠(退魔巫女・e33570)
風陽射・錆次郎(戦うロボメディックさん・e34376)
ステラ・セレスティア(星の聖女・e45159)

■リプレイ

●R(露出)が好きです
「……ふう」
 学校側に事情を話し、制服の業者として生徒会に参加した斎藤・斎(修羅・e04127)は、会議を観察していた。
「では。このデザインで決定という事で……」
 そして、
『あらー、そんなのダメよ!』
 ビルシャナと、十数名の信者たちが、その場に現れた。
「……誰ですか!」
『小生は、カッコいい制服を勧める者よ! 見なさい……』
 彼が口を開いたその瞬間。
「いやこれ駄目でしょう。服じゃないですこんなの。裸でしょ。でなきゃ下着か水着でしょ。制服は更衣室やプールで着るんじゃない。分からないのですか?」
 立ちはだかった斎は、いきなり有無を言わさぬ態度で、畳みかける。
『え? な、何よいきなり!』
「それはこっちのセリフです。というかそっちこそいきなり現れてそんな主義主張をまくしたてるなんて無礼千万じゃあないですか違います? 違いませんよね?」
「……みんな、こっちだよ!」
 斎が畳みかけるその隙に、反対側の扉が開き、風陽射・錆次郎(戦うロボメディックさん・e34376)がその姿を現した。
「あ、あの……?」
「僕らはケルベロス! あの鳥たちの事を知ってね、待ち伏せてたんだよ。さ、早く逃げて」
 彼の指示に従い、ぞろぞろと避難していく生徒会の皆。
『ええい黙れ! 若いうちの美しい肌を見せて何が悪いの! 若い肌を見せつける尊さを知らないとは、無粋な奴ね!』
『そーだそーだ!』
『露出を見たいと思って何が悪い! どーせアンタも異性の肌見たいくせに!』
 ビルシャナとその信者らがいきり立つが。
「はぁ~? 若いうちの美しい肌? 羽毛生やして何言ってるんですか。てか、皮膚病とか怪我とかで肌を見せられない子への対応は? それに今時期は寒いんです、ほぼ裸で歩いてる人見たらこちらまで鳥肌です。わかってんですか? わかってないですよね? アホなんですねそうですね」
 それに対し、返答しまくる斎。
 錆次郎はそれを横目に、生徒たちを全員、室外へと避難させていた。
「よしみんな。マジに危ないから、早く逃げてね」
 日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)……廊下の奥から現れた彼が、生徒らを誘導していく。
「ありがと。他の皆は?」錆次郎が問う。
「ああ、もう来てる。奴は今、斎が説得を?」
「うん。今のところは、圧倒してるようだけど……」
 その時。扉越しに室内から、嬌声めいた声が響いた。
「……生徒たちを安全な場所へ。俺は斎の援護を」
 蒼眞はそう言うと、扉を開いた。

●露出クロニクル
 斎は錆次郎が、生徒たちを避難させたのを確認していた。
「人は進化の過程で保温機能のある体毛を失い、代わりに衣服を獲得しました。裸でいられる期間が短いのは年齢より気候が原因なんです」
 そんな彼女を、信者らが囲む。
『だ、だから何よ!』
「だから何よ? 私が何枚重ね着してると思ってるんですか寒いからですよ。厚手ジーンズもヒートテックも寒いからですよ。トイレの都度大変なのは覚悟の上ですよわかりましたか……ひあああっ!」
 が、信者らは、彼女を押さえつけた。
『皆さん……その女性は寒いそうですから、身体を熱くしてやんなさい!』
 ビルシャナの命を、信者らは素早く実行。押さえつけられた斎の両足を固定、ジーンズの股部分に切れ目を入れ……太めのバイブを、そこに突っ込んだのだ。
(「な、なにこれ……あああっ!」)
 振動に声が漏れそうになる。信者らはそんな彼女をあざ笑うかのように、丈夫な革製のベルトで上から固定。留め金をロックしてしまった。
『外してほしい? なら、これに着替える事ね』
 差し出してきたのは、ほぼ裸の……制服と言えないもの。
「そんな……あっ……ものに……くうっ……着替えるつもりは……あああっ!」
 極太のバイブが更に強く振動し、強制的に斎に快感を送り込んだ。羞恥と快感に腰が抜け、座り込んだ斎は……、
「……あっ! あああああっ!」
 バイブを押し込む体勢になってしまい、絶頂。
『気に入ったのなら、そのままつけっぱなしでも構わないわよ』
 ビルシャナは、斎を見下しつつ言い放つ。
 斎は、
「や、やめ……あっ、ああっ……」
 快感で、動けない。
 しかし、
「おい、何やってんだ」
「「「「ちょーっと、待ったーっ!」」」」
 蒼眞が扉の一つを開け放つと同時に、室内の別の扉を開け放った四人が。
 シスター服姿の、ステラ・セレスティア(星の聖女・e45159)と、湯上・伊織(ゆがみちゃんは歪みない・e24969)が、
 ちょっとした『制服』に身を包んだ、草薙・美珠(退魔巫女・e33570)と、アリア・ハーティレイヴ(武と術を学ぶ竜人・e01659)が、
 それぞれ、室内に入り込む。
「あら、乗り遅れちゃったかしら?」
 その四人を、扉の影から。弓月・永凛(サキュバスのウィッチドクター・e26019)が、様子をうかがっていた。

●露出のハレンチ
「斎さんから離れなさい。聖王女の使徒として、異性に肌を見せるべきでない事を説明しましょう」
 清楚可憐な雰囲気の少女、ステラが進み出た。その服装は、露出の少ないシスター服。
「そも、『露出度の高い制服』などという教義は許せません。なので……あっ? ゆ、湯上さん?」
 ステラは、伊織にお尻を撫でられ、思わず声が裏返る。
「ほら、続き」
「あっ、はい……と、とにかく、肌をさらすなど、はしたない行為は……ひゃああっ!」
 伊織に後ろから抱きつかれたステラは。小さめな胸も……、服の上から揉まれ始める。
「ゆ、湯上さん……だ、だめです……こんなこと……あああっ」
 ステラは、身体をびくびくと痙攣させる。その様子を見た美珠は、
「す、ステラさん? ……ええと、こ、これから、露出度の高い制服が、いかに不便かを実演しますねっ!……って、きゃあっ! 下着がっ!」
 身構えたが、自身のパンツが丸見えになり、裾を抑える。
(「か、神様。本当に、なんなんですかこの制服はっ!?」)
 美珠は事前に制服を賜っていた。が、その制服は露出度が高め。上半身は薄手の生地ゆえに、透けてしまったり。
 なにより、スカートの丈が短く、動くたびにパンツが丸見え。
 こんな制服では、普通に動いただけで下着を見せつけているようにしか見えない。が……、
 制服に同封されたメモには、神様からの指示が書かれていた。そして美珠は、それに素直に従ってしまっていた。
「こ、こういう不便があるのですっ! ……あのっ、見ないで下さいっ!」
 と、見られつつ叫ぶ美珠。
「……なあ、その……丸見え、だぜ」
 と、言わんでもいいのに蒼眞が指摘し、
「わ、わかってますっ! ……ひゃっ! お、お尻が丸見えです!」
 お尻を隠す美珠だった。
「はあっ、はあっ、……くっ、ああっ!」
 そして斎は、貞操帯を外そうとしつつ。座り込み、またも軽く絶頂。
 その間、ステラの方も。
 伊織に唇を奪われ、胸やお尻を服の上から揉まれ、前の方へと手をやられ、
「んうっ! んむぅっ! ……んっ、んぅっ!」
 よがり、身体をくねらせ、快感に耐えていた。
『……な、なんだよ。あのシスター……可愛いじゃん!』
『露出、ほとんど、無いのに……』
『い……色気があるんだな』
 その様子に、信者らの多くが前かがみに。
 美珠にも、
「……あ、あの……アリアさん? ……ひゃあっ!」
 アリアが後ろから、胸をさわさわ、お尻をさすさす。
「……ま、信者諸君。このように露出が過ぎると……誘われてるって思われるものだ。で……」
 そのままアリアは、美珠の胸とお尻をもみもみ。
「あ、あの……あっ! あうっ! ……ふああっ!」
 戸惑い、更に反応する美珠を見せつけつつ、
「……誘われたら、こうやって襲われるかもね? ……こんな風に、ブラやショーツをズラされて……」
「あっ!? や、だめっ……あああっ!」
 直接、美珠の身体の敏感な部分を愛撫すると、更に反応が激しくなる。
『あっちの娘も……可愛いだろ!』
『……わ、私たちより、露出は少な目なのに……』
『な、なぜ……色気がマシマシなわけ?』
 信者らはもはや、じっくりと美少女たちの痴態を観察しつつあった。

●露出リスペクト
「ま、『全裸』なら美しいものだとは思うけど……変に露出髙い服は、品がないと思うにゃー」
 と、ステラを愛撫しつつ、伊織は語る。
「あっ……あっ……」
「というかむしろエロくないっ、中途半端だしね。それくらいなら……」
「だ、だめ……湯上さ……あひっ!」
 伊織はステラの耳元で囁き、
「……だめよ、ステラちゃん。説得のためなんだから、恥ずかしいのは我慢。でも、声は出してもいいし、感じてね?」
 そのスカートをめくり……パンツを横にずらし、
「え? ……んんんんっ! ……ああっ!」
 そこにそそり立った自分自身を、後ろから……突き込んだ。
 ステラはびくびくしつつ、必死にこらえる。
 角度的に、局部は信者らには見えないが、ステラの顔は真っ赤に。
「……ふふ、信者のみなさん。『見えない』からこそ、想像力がかきたてられるでしょ? この薄絹一枚に隠された、『女体』のライン……想像してごらんなさい?」
 そう問いかける伊織の言葉に、返答はなかった。が、信者らの様子を見ると、とっくり想像している様子。
「見えないからこそのエロさ、感じてくれたかにゃ?」
『『『『はいっ!』』』』
 半数以上の信者たちが即答。
「あ、アリアさん。何を……ひゃああっ!」
 横目で見ていた美珠もまた。
「……くっ……きつ……」
 濡れ透けたパンツを横にずらされ、アリアの太めのそれを……立ったまま後ろから打ち込まれた。
 見られまいと、必死にスカートの裾を下げているため、ぎりぎり見えるか見えないかといった状況。上半身は布地で隠れたままだが、ブラが外され、両胸が薄手の布地越しにうっすら見えてしまっている。
「ひゃあんっ! んっ! くぅっ!」
 立ったまま後ろから貫かれ、感じている様子をしっかり見られている。それでも我慢する美珠だが……それはかえって扇情的で刺激的に。
 そして、ステラと美珠は、
「「……っ! あああああああっ!」」
 背中を反り返させつつ、立ったまま、
 伊織とアリアに絶頂させられ、放出したものを体内で受け取り、果てた。
 美珠は粗相し、部屋の床を汚す。
『ぐ、ぐぬぬ。い、いや! やはり露出しない事には!』
 ビルシャナと残り信者らはなおも抵抗の意を見せるが、
「あら、だったら露出してる私から一言良いかしら」
 扉の影から、永凛が。
 その横には、制服に身を包みつつ……恥ずかしそうにもじもじしている麗奈の姿。
「露出度が高い制服は、私にとってはご褒美ね。けど、押し付けは愚かしいわよ」
『……って、愚かしいですと?』
 永凛は教師のように、説明を始める。
「まず……これから寒くなります。その寒さに、普通の高校生が耐えられるとは思えないわね。風邪引いて欠席者が多くなったら、『イケてる制服』とやらを着ている姿も見られなくなって、本末転倒じゃないかしら?」
『そ、そんなのは根性で! ……っくしょん!』
「羽毛に覆われてても、風邪ひき始めのようね。それに……ほら、麗奈ちゃん。お願い」
「は、はい……」
 麗奈が進み出た。そのスカートを、彼女自身にめくらせると、
「……は、恥ずかしい、です……」
 そこに、下着はなかった。一糸まとわぬその場所を、羞恥とともに見せつける。
 永凛は微笑みつつ、言葉を続けた。
「露出の尊さは『羞恥』にあり、羞恥は『日常とのギャップ』から生まれるもの。故に……日常の象徴たる制服は清楚であるべき。違うかしら?」
 その言葉通り、衣服をきちんと着ている麗奈には、淫乱さなど見られない。
 なのに、スカートをめくり、大事な個所を丸見えにさせているその状況は……落差があり、より淫靡さを深めていた。
『……そ、そうね』
『綺麗……私達が求めてた「露出」って、これだったのね』
『常時出してればいいってものではない。参考になったわ!』
 残りの信者全員が、麗奈を見つつ脱落。
『そ、それじゃあ、自分が今まで勧めてた露出とはっ!?』
 落ち込むビルシャナに、
「……そんなもん知らん!わかってんですかブレイズクラッシュ!」
 ベルトの金具を壊し、バイブを抜き取った斎が。ブレイズクラッシュを直撃させていた。
 かくして田中山元生徒会長は、色々な意味で昇天するのだった。

●やっぱりR(露出)が好き
 事後。ヒールとクリーニングを行い、後始末は完了。
「……まあ、僕も一応自衛官だし、制服には拘りはあるよ」
 生徒会会議室では、錆次郎が制服を語っていた。
「……制服ってのは『同一の服を着る事』で規律を守り、組織への所属の意識を生む為にも使われてるんだよ。そういうデザインの中から『清楚な萌』を醸し出すのが、女子制服の最大の魅力なんだ」
 元信者や生徒たちは、
「な、なるほどー!」「確かにそうだ!」
 感心し、聞き入っていた。
「そこに、露出を付け足すのは、極上の料理にソースをぶちまけるかのごとき暴挙だよ。……で、それを一つ一つ脱がしていくのが、最高なんじゃないか」
「そッスね! 勉強になります、風陽射先輩!」
「師匠と呼ばせてください!」「っていうか、もっと聞きたいわ!」
 男女問わずにそんな事を言われ、ちょいとテレる錆次郎だった。

 同時刻。学校からやや離れた場所に建つ、いわゆる大人の休憩所では。
「だ、だめです……はしたな……あひぃぃっ!」
「か、神様……あんな格好していたら、こうやってご奉仕することに……あんっ……なるのですね……あああっ!」
 全裸のステラと美珠が、大きな同じベッドで横になりつつ、交差するようにして互いに貫かれていた。
 伊織とアリアは向き合い、腰を動かしている。
「ふふっ、ステラちゃん、とってもいいわ……あっ……」
「美珠も……きゅうっと締め付けて……くっ……」
 そう言われたシスターと巫女の美少女は……相手の胸に顔を寄せ、お互いの胸の先端に勃っている、敏感な桃色に吸付くのだった。

「わ、私たちの制服……どう……ですか……ああああっ!」
 別室では、元信者の少女を三人ほど引き連れた、蒼眞の姿もあった。
「……普通にしてるだけで、十分かわいいぜ……」
 もう少し遊んでいくかなと思いつつ、時間延長を決めた蒼眞だった。

「ふふっ、見られて気持ちよかった?」
「し、知りません!」
 永凛は。麗奈を自分と同じような姿にして、屋外に居た。裸の身体に、マフラーを纏わせ……屋外を歩いている。
「……あらあら、私の事、嫌いになっちゃった?」
「……ううん、大好きです。でも……」
 そのまま、永凛は少女が抱きついてきた事を知った。
「……寒くなってきたから……少しだけ、こうしててもいいですか? いいですよね?」
「ふふっ、甘えんぼさんね」
 冬の風が、二人に吹付ける。しかし、彼女たちの身体は……互いを感じつつ、熱さを帯び続けていた。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年11月26日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
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