碧翠

作者:紫村雪乃


 その女は路地裏の暗がりに立っていた。
「うっ」
 一目見るなり、缶コーヒーを片手にした日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)は息をひいた。その女の玲瓏たる美しさ、そして衣服の上からでもわかるほどに豊満な肉体に心奪われて。
 女は十七、八歳ほどに見えた。翠色の髪が鮮やかな美少女である。
 少女は蒼眞には気づかなかったのか、暗がりから歩みでると蒼眞にぶつかった。缶からこぼれたコーヒーが蒼眞のズボンを濡らす。
 あっ、と二人は同時に声をあげた。それから少女は慌ててしゃがみ込むと、蒼眞の股間に碧瞳を向けた。
「ごめんなさい、わたしのせいで……」
 ハンカチを取り出すと。少女は濡れた蒼眞の股間を拭い始めた。蒼眞は気づかないが、少女の手は拭うだけでなく、微妙に蠢き、快感を蒼眞に送り込んでいる。
「まあ、大変!」
 少女が声をあげた。蒼眞の意思とは関係なく、彼の股間が膨らんでいる。
「腫れちゃってます。治療しないと」
「いや、それは」
 蒼眞の制止の声も聞こえないのか、少女はズボンのファスナーをおろし、下着をずりさげた。
 この時、神ならぬ蒼眞が気づくことはなかった。清純可憐な美貌の中、少女の碧瞳が妖しく光ったことに。


「日柳・蒼眞さんが、宿敵であるデウスエクスの襲撃を受けることが予知されました」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)がいった。
「急いで連絡を取ろうとしたのですが、連絡をつけることは出来ませんでした。一刻の猶予もありません。彼が無事なうちに救援に向かってください」
「宿敵はどんな相手なの?」
 凄艶な女が問うた。和泉・香蓮(サキュバスの鹵獲術士・en0013)である。
「名前は碧翠。楚々とした女性の姿をしていますが、正体は攻性植物です。男性と性交をすることで男性から精液と共にグラビティチェインを奪う。すべて奪い尽くされた時、男性は死んでしまうのです」
「攻撃方法は?」
「攻性植物のグラビティを使用します。さらには刃の傘も。威力は絶大です」
「強敵ね。けれど誰かが助けにいかなくては」
 香蓮はケルベロスたちを見回した。
「日柳さんを救い、攻性植物を撃破してちょうだい」


参加者
叢雲・蓮(無常迅速・e00144)
日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)
パトリシア・バラン(ヴァンプ不撓・e03793)
コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)
ステイン・カツオ(砕拳・e04948)
プラン・クラリス(愛玩の紫水晶・e28432)
巻島・菫(サキュバスの螺旋忍者・e35873)
 

■リプレイ


「襲撃されてる蒼眞兄を直ぐに助けに…行かないのだよ?」
 少女と見まがうばかりに美麗な少年が怪訝そうに首を傾げた。
 彼の名は叢雲・蓮(無常迅速・e00144)というのだが、不思議でたまらなかった。すでに現場近くに到着しているのに、救助対象である日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)のもとには駆けつけないというのだ。フクザツなオトナのジジョーがあるらしいのだが、訊いても誰も詳しいことは教えてくれないのであった。
「あなたには、まだ早いのです」
 謎めいた笑みをうかべてから、巻島・菫(サキュバスの螺旋忍者・e35873)は牛乳瓶の底のような眼鏡をきらりと光らせた。
「日柳さんが搾り取られる事件ですか」
「確かめたわけじゃないけれど、何かゆっくり来てほしいって日柳が言ってるイメージが浮かんだし、ゆっくりいこうか」
 透けるほどに白い肌の娘がくすりと笑った。可愛らしい顔立ちは可憐といっていいのだが、色気が蜜のように滴り落ちているのはどういうわけだろう。
 娘ーープラン・クラリス(愛玩の紫水晶・e28432)は蓮に聞こえぬように独語した。
「可愛い女の子とえっちして搾られたいみたいだし邪魔するのも野暮だよね。混ざって一緒に搾ってあげてもよかったけど近づいたら戦いになっちゃうみたい」
「あの」
 思いあまったとでもいうように、ステイン・カツオ(砕拳・e04948)はおずおずと口を開いた。
「本当に間に合わなくても良いのでしょうか…? いやまぁ、間に合わんでも恨まんだろうけど…」
「いいのだ」
 少年めいた顔立ちの男がしみじみといった様子で頷いた。コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)という名の男であるのだが、人間ではない。ステインと同じドワーフであった。
「いや、分かるのだ。奴の気持ちはな。極めて嫉妬を覚えるがだがそれを邪魔する気はないのだ」
 いうと、コクマは傍らの女を見やった。パトリシア・バラン(ヴァンプ不撓・e03793)である。
「様子はどうだ?」
「確認しまシタ」
 ゴッドサイト・デバイスを装着したパトリシアがこたえた。ゴッドサイト・デバイスは味方と敵の位置をおおまかではあるが捕捉することができる。
 この時、味方と敵が一人ずつ重なり合って捉えられた。おそらく蒼眞とデウスエクスだろう。
「離れる様子はないか?」
「まったくないデスネ」
「しかし」
 菫が苦笑した。
「日柳さんが搾り取られる事件をセリカさんの口から説明させるとは、罪作りですなあ。私だったら、はずかちくって口にできませんよ」
「実は」
 パトリシアもまた苦笑した。
「セリカさんが精液って言った時、ナンていうか……ソノ…下品ナンですが……コウフンしちゃいマシテネ……」
「現場近くに防犯カメラとかあるなら、あとで鑑賞会したいですな」
 本気なのか冗談なのかわからぬ口調でいうと、くく、と菫は笑った。


 ぶん、とはねあがった蒼眞の肉棒が少女ーー碧翠の顎を打った。驚いたように少女が瞠目する。
「赤黒くなって腫れてます。火傷しちゃったんですね」
 鳴きそうな顔で呟くと、碧翠はハンカチを肉棒に近づけーーとめた。
「ハンカチで拭いたら痛そうですね。うーん、どうすれはいいかな。そうだ!」
 碧翠の顔が輝いた。
「動物は傷を舐めて治すって聞いたことがあります。だから」
 碧翠はピンク色の濡れた舌をのばし、蒼眞の亀頭をれろれろと舐めまわした。
「くっ」
 肉棒を走り抜けるくすぐったさの混じった快感に蒼眞は息をつめた。それを痛みと勘違いしたか、碧翠は口を離すと、立ち上がった。そしてするすると衣服を脱ぎ始めた。
 現れた裸身ーー華奢でありながら、乳房や尻はしっかりと豊満な夜目にも鮮やかに白い肉体を前に、蒼眞は呆然とし、
「な、何を」
「お口よりも、もっと痛くないところで癒やしてあげます」
 恥ずかしそうにいうと、碧翠はついと蒼眞を押した。まるで子供のように蒼眞が横たわると、碧翠はその上にまたがった。
「今、気持ちよくしてあげますからね」
 妖しく笑うと、碧翠は自ら秘肉を指で開き、蒼眞の猛り立った肉棒に押し当てた。そして一気に尻を落とした。
「うっ」
 蒼眞は呻いた。熱いぬめりが彼の肉棒を包み込んだからだ。のみならず膣内の襞が微妙に蠢き、快感を送り込む。
 たまらず蒼眞は白濁した液をぶちまけた。すでにこの時、蒼眞は我を忘れている。碧翠を汚し尽くすことしか念頭にはなかった。
「ああん。なんて熱くて濃い生命力なの」
 嬉しそうに悶えると、碧翠は乳房をたぷんとゆらしながら尻を動かした。
「まだよ。もっと気持ちよくして搾り取ってあげる」
 碧翠が喘ぐと、蒼眞は眼前で揺れる乳房を揉みしだきーー再び射精した。

 敵が離れたことを察知したケルベロスたちは動いた。
「一介のケルベロスが腹上死なんて笑えねえよ……」
 ぼそりとステインが呟いた。
 駆けつけると、下半身裸の蒼眞が横たわっていた。息はあるようだが、戦える状態ではない。
「ちゃんと間に合わ…なかった感じなのだ…。フクザツなオトナのジジョーってなんだったんだろう…。謎なのだぜ…」
 蓮が首を傾げた。


 闇の奥にその姿はあった。背中しか見えないが、それでも玲瓏とした美しさを持っていることがわかる後ろ姿である。
「逃がさねえぜ!」
 叫ぶ声はステインのものだ。直後、光流が闇を裂いて疾った。
 瞬間、碧翠が振り返り、手の得物を横殴りに振った。それは傘のように見えた。ただし刃で組みたてられたような禍々しい鋼の傘である。はじかれた光流ーー光の矢が建物の壁を撃ち砕いた。
「やるじゃねえか」
 ステインがニヤリとした。
 刹那。
 地を蹴ったプランの細い躯体が、次の瞬間には閃光の如き素早さで何ものかの物体を蹴り抜いていた。渇いた音が弾けると共に、深い色をした蔓が宙を舞い、鈍い音を立てて大地に転がり落ちる。蹴りによって切り離されたそれは、まるで意思を持った生き物のようにのた打ち回り、やがて絶命したかのように静止した。
 その残滓を、振り返った背の主が踏みつけた。ーー碧翠である。
 眼前に佇むケルベロス達を見回すと、碧翠はその可憐な美貌に笑みを浮かべた。きゅうと唇の端を吊り上げた魔的な笑みは、紛れもない威嚇であった。
「ふん。ワシも搾り取ってほしい所だが貴様にその気はなさそうだな。ならば散れ。派手に散れ塵も残さず消し炭にしてくれる」
 コクマが巨剣ーースルードゲルミルの鉄塊のような剣身を敵に突きつけた。
 次の瞬間、コクマは地すら砕くような一撃を碧翠に浴びせた。傷を負った衝撃でぶるりと身を震わせた碧翠は、すぐさま蔓をしならせると、コクマの身体をしたたかに打ちつけてきた。鉄鞭で打たれたようにコクマの皮膚が爆ぜる。
「ほっ」
 パトリシアは嘆声をもらした。想像していたよりも敵が強力であると気づいたのである。コクマの膚を一閃したその一撃は、地を濡らす鮮血の量を見ても決してやさしいものではない事が窺える。けれどーー。
「人数の有利を生かして、じわじわと削ってイきマス。この人数では逃がさないし、焦る必要はナシ。倒れないように回復をこまめに行って討伐シマッショウ!」
 パトリシアは一気に碧翠の懐に踏み込んだ。
「日柳……。助けられなくてゴメンとは、言わないゼ」
 パトリシアの口から鮮やかな色彩の炎が噴出した。手で払った碧翠であるが、すぐにその顔色が変わった。手が燃えているからだ。パトリシアが放ったのは単なる炎ではなく、魔力を宿した可燃性の粘液であったのだ。
「日柳さんを本気にさせるそのカラダ。どこまで攻性植物で再現してるか……一度脱がせて、奥の奥まで広げて裏返してチェックしたいですな」
「そんな余裕はないみたいデスネ」
 パトリシアが菫にいった。
 敵はデウスエクス。対するに、こちらの戦力は六人だ。下手をすると、こちらが全滅する可能性があった。
「まあ、始末するのが先決ですか。残念」
 薄く笑うと、菫は仲間をちらりと見やった。蓮はまだしも、敵を裸にした場合、コクマがどうなってしまうかわからない。
「他の男の子達がそれ見て、搾り取られそうになったら大変。戦闘中に、ハメられる前にハメる訳にもいくまい。いよいよのときはそうも言えないけど」
 菫の手中の巨大なハンマーが折りたたまれ、再び展開した。形状変化したそれは、携行砲となっている。
 轟、と竜の咆哮のごとき響きが空間を震わせた。撃ち出された竜弾が着弾、碧翠を爆炎で包み込む。
 次の瞬間であった。爆炎を貫いて光が疾った。研ぎ澄まされた鋼傘の先端である。
 とーー。
 キン、と澄んだ涼やかな音が沈黙を呼んだ。
 引き抜かれたその刀ーー玉環国盛が水平に保たれ、超硬質な傘の先端を、まだ距離をとりきらぬパトリシアの寸前で抑え込んでいる。刀の主である蓮はニッとわらった。
「パトリシア姉ちゃんを傷つけさせはしないのだ」


「ありがとう、蓮。チャンスなのでいきマスネ!」
 再び敵の懐にもぐりこむと、パトリシアは人差し指で碧翠を突いた。わずかに突いたように見えたのに、碧翠の動きが凍結する。秘孔を突き、パトリシアは碧翠の気脈を一時的ではあるが切断したのである。
「ふん。実に羨ましいな。それに混じれぬというのであれば、叩き潰すのみだ」
 身を旋転させたコクマが巨剣を叩き込む。吹き飛ばされた碧翠がビルの壁面に激突、めり込んだ。
「やってくれますね」
 ニンマリすると、コンクリート片を散らして碧翠が飛び出した。軽々と宙を舞い、後衛に位置する菫の頭上に。
 反射的に菫は手を振った。飛んだのは雑巾手裏剣である。
 碧翠は傘を開き、盾として手裏剣を防いだ。そのまま落下。その身からのびた蔓が鞭のようにしなって菫に巻きついた。
 気味の悪い異音が響いた。菫の全身の骨が砕かれているのだ。
「菫!」
「姉ちゃん!」
 ほぼ同時に二人が動いた。プランと蓮である。
 プランの身から放散された薄桃色の霧ーー凝縮された快楽エネルギーが菫を包み込み、細胞を賦活化、治癒を促進させた。
 馳せ寄った蓮が放ったのは呪詛をのせた一閃である。刃が碧翠の身を切り裂く感触を覚えると同時に、蓮は横に跳んだ。
「綺麗な坊や。逃がしませんよ」
 蓮を追って同じ距離を、碧翠も緑血をしぶかせながら跳んだ。槍の穂先のような傘の先端を蓮めがけて繰り出しーー。
 傘の先端が肉と骨を貫いた。ステインの掌の。
「こっちは相討ちも覚悟してるんだ。させるかよ」
 血笑を浮かべると、ステインは身を限界までまでひねり、残された右腕をひいた。
「てめぇの相手なんざ腕一本ありゃ十分なんだよ!」
 叫びと共に、ステインは地すら砕く拳撃を碧翠の顔面にぶち込んだ。地を削りながら後退する碧翠。
 ペッ、と唾を吐き出すと、碧翠は口から滴る鮮血を手で拭った。唇が青緑色に染まる。
「よくも顔に傷をつけてくれましたね」
 碧翠の身からしなり飛んだ蔓が鞭のようにステインの首に巻きついた。べきりとへし折る。
 瞬間、またもや二人が同時に動いた。今度は蓮と菫である。
「きさまぁ!」
「ぬう」
 蓮が地を蹴った。菫は快楽エネルギーを放出する。
 薄桃色の霧がステインを包み込む前に、地を踏み砕いて馳せた蓮が間合いに飛び込んだ。
 おおん。
 二振りの喰霊刀ーー玉環国盛と弾正大疏元清を哭いた。暴走したのである。
 恐るべき破壊力を秘めた二刀が碧翠を切り裂いた時、薄桃色の霧がステインを包み終え、再生を完了させた。死なぬまでも、しかしすぐには動けない。
「くっ」
 鮮血をしぶかせる傷口を手で抑えつつ、碧翠は一瞬で間合いをとった蓮を睨みつけた。
 刹那、碧翠の手から傘が飛んだ。槍のように飛翔した傘が蓮を貫く。
「はははーー」
 碧翠の哄笑が凍りついた。凍てつく螺旋が撃ったからだ。
「力を叩きつけるのが好きなので、遠距離攻撃は……でも仕方ないデスネ」
 パトリシアが片目を瞑ってみせると、動けぬ碧翠をプランが抱擁した。
「サキュバスの真似なんて悪い子だね、悪い子は本物に襲われちゃうよ」
 可憐に妖しく笑うと、冷たい碧翠の唇をプランは熱いキスで塞いだ。手は胸元に差し入れ、乳首を摘まむ。さらに蒼眞の精液と碧翠の愛液で濡れそぼった膣に、プランは尾を挿入し、かき混ぜた。
「ああん」
 碧翠ほどの性技に長けた女が身悶えた。さすがはサキュバスというところか。いやーー。
 それにしても碧翠の絶頂が長すぎる。かつ凄まじすぎる。
 それも無理もなかった。犯されながら、碧翠は、今までプランが経験してきた全ての快楽を一瞬で全て追体験させられてしまったのだから。狂ってしまわなかったのが不思議なほどであった。
「貴様は本当に運が悪い。だが満たされ堪能したのだろう。ならば満足して果てよ」
 コクマがゆるりと巨剣を振り上げた。が、快感に酔い痺れる碧翠はそのことに気づかない。
「我が怒りが呼ぶは手にする事叶わぬ滅びの魔剣! 我が怒り! 我が慟哭! 我が怒号! その身に刻むがよい!」
 右腕の地獄から炎を吹きあがらせ、超巨大な炎の剣を具現化。コクマは一気に巨大な炎剣を振り下ろした。ぶちまけた地獄の炎が碧翠を斬り、灼く。
 それでもコクマの激情はとまらなかった。何度も、何度も、何度も、何度も何度も何度も何度も叩きつけ続ける。
 辺りは地獄の業火に燃え上がった。アスファルトの路面が溶解し、ビルが灼き崩れる。
 コクマが巨剣をとめた時、すでに碧翠の細胞一つその場には残ってはいなかった。
「ああ…満たされぬなぁ…」
 コクマは慨嘆した。


 パトリシアとプランは辺りの修復を始めた。が、パトリシアは蓮がじとりと見つめていることに気づくと、歩み寄り、ぎゅっと抱き締めた。
「さっきはありがとう、蓮」
「べ、別に褒めてほしいわけじゃないのだぜ」
 見えない蓮の尻尾がぶんぶんおどった。そしてーー。
 いまだ蒼眞は桃色の夢の中で微睡んでいた。

作者:紫村雪乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年11月14日
難度:普通
参加:7人
結果:成功!
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