風を縫い、空気を掻き分ける。
走って奔って、速度を上げてゆく感覚が心地良く──シャムロック・ラン(セントールのガジェッティア・e85456)は今日も草原を駆けていく。
一歩前に踏みしめた地面は、次の瞬間にはずっと後方。
脚に伝わるリズム、快い感覚。蹄で音色を奏でるのが愉しくて、草の緑と空の蒼、二つが交わる地平へ向かっていた。
「今日の風は、一段と良いっすね」
髪を靡かせる涼しさが爽やかで、シャムロックは呟く。
ただ──同時に何か、不思議な気分を覚えてもいた。
何かに見られている気配。そしてその気配を、自分が見知っているかのような感覚。
その正体を探すように、シャムロックは見回し目を凝らす。と、それは──遥か前方の正面にいた。
美しい髪を風に棚引かせ、此方を真っ直ぐに見つめる姿。シャムロックは心臓を掴まれたような感覚に、地を滑るように速度を落とす。
一瞬後に相対した、彼女は──静かに口を開いていた。
「何処までも、何処までも。走って、何を目指すの」
声音には、敵意。捻れて燻ったような、恨みの感情。
「プラティア──」
シャムロックは声を零す。けれど彼女──エインヘリアルは、それに表情を変えない。
「私は貴方を、許さない」
地を蹴って、まるで風のような速度で。シャムロックへと奔り、殺意の矛先を向けた。
「シャムロック・ランさんが、デウスエクスに襲撃されることが分かりました」
静けさの降りるヘリポート。
イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達に説明を始めていた。
「予知された出来事はまだ起こってはいません。ですが、時間の余裕はないでしょう」
シャムロックに連絡は繋がらず、シャムロック自身も既に現場にいる。おそらく、敵と一対一で戦いが始まってしまうところまでは、覆すことは出来ないだろう。
「それでも今から急行し、戦いに加勢することは出来ます」
合流までは、時間の遅れはある程度生まれてしまうだろうが……戦いを五分に持ち込み、シャムロックを救うことは十分に可能だ。
「ですから、皆さんの力を貸してください」
現場は街と街の間に広がる草原。
周囲にはひとけは無い環境で、一般人については少なくとも心配は要らないだろう。
「敵はエインヘリアルのようです」
その正体や目的など、判明していることは多くはない。
ただ、シャムロックを狙ってやってきたことは事実。故にこそ猶予はないから、ヘリオンで到着後は、戦闘に入ることに注力して下さいと言った。
現場は静寂の中。シャムロックを発見すること自体は難しくないはずだ。
「シャムロックさんを助ける為に。さあ、急ぎましょう」
参加者 | |
---|---|
立花・恵(翠の流星・e01060) |
朱藤・環(飼い猫の爪・e22414) |
クローネ・ラヴクラフト(月風の魔法使い・e26671) |
ルフ・ソヘイル(嗤う朱兎・e37389) |
カロン・レインズ(悪戯と嘘・e37629) |
天雨・なご(かりう・e40251) |
シャムロック・ラン(セントールのガジェッティア・e85456) |
リリス・アスティ(機械人形の音楽家・e85781) |
●翠
その草原はどこまでも続く緑が美しかった。
吹く風は澄んでいて、快く。
けれどそのどこかで確かに邂逅が起こっていると、その気配も感じるから──降り立ったカロン・レインズ(悪戯と嘘・e37629)はゴッドサイト・デバイスで視線を巡らす。
「判りました、向こうです」
察知した距離は、遠くない。
闘争はすぐそこに。故に番犬達は奔り出していた。
「補助させて頂きますね」
同時にリリス・アスティ(機械人形の音楽家・e85781)はチェイスアート・デバイスを起動し皆を繋ぐ。
その恩恵も受けながら、天雨・なご(かりう・e40251)は遠方を見据えていた。
彼には、いっぱい遊んでもらってる。
今、危機にあるというのなら。
「助けに行かなきゃね」
皆は心同じく、頷いて駆けていく。その戦場が、視界に映ってくる。
シャムロック・ラン(セントールのガジェッティア・e85456)は放たれた蹴撃を紙一重で躱し、飛び退いていた。
「強くなったんだな」
「私はエインヘリアルだから」
眼前の敵──プラティア・ランは静かに返す。
その声音にあるのは冷たい殺意。
「役目として、倒すべき敵として貴方を倒す」
瞬間、疾駆し距離を詰めてくる。
シャムロックも弾かれるように走りながら──声を零した。
「恨んでいるんだな」
ああ、そうだ、と。彼女の瞳を見ると、その心が判る気がする。
「許されないとは判っていても、お前に全部押し付けて、好き勝手に走り回って。故郷と一族の危機にも駆け付けられなかった」
自由を求めるが余りの、悲劇だったのか。
「謝る」
言葉に、プラティアは微かに唇を震わす。
シャムロックはそれに瞳を逸らさなかった。
「……その上で。あの日、故郷やお前を守れなかったオレが、この星で得た経験、この星で見つけた宝物について語ろう」
風と蹄だけを伴奏に思いの丈を紡ぐ。
掛け替えのない存在、景色、時間。それはきっと、走らなければ得られなかったもの。
「これはオレだけの話じゃない」
誰だって、お前だって触れられるものなんだと。
「だからもしお前がこの星を、ほんの少しでも好きになれそうなら──地球で生きてみるつもりはないか?」
「──」
プラティアはほんの少し、それに感情を垣間見せたようだった。
けれどそれは、一瞬だ。
「全てはもう、遅いの」
あるべき忠誠に従うだけだと。直後には星の光を放ち爆発させた。
その衝撃に、シャムロックは地を滑る。
続く蹴りを受け流そうとこちらも足を伸ばすが──威力は向こうが上。後退したシャムロックは自己治癒を行うが、それでも完全に癒えはしなかった。
向けられるのは澱みなき殺意。
故にシャムロックは微かにだけ目を伏せる。
──けれど。
プラティアが蹴撃を畳み掛けようとするその一瞬。前面に滑り込む影があった。
クローネ・ラヴクラフト(月風の魔法使い・e26671)の傍らから走る、オルトロスのお師匠。壁となるよう蹴りを庇い受け、シャムロックを守っている。
「──!」
プラティアがはっとする、その上方には逆光を浴びて高々と跳躍する朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)の姿があった。
「はーい、兄妹水入らずのところお邪魔しまーす!」
爽風の中を身軽に廻り、掲げたハンマーへ溜め込んだ力を解放。苛烈な打力でプラティアを下がらせる。
よろけた所へ、銃口を煌めかすのが立花・恵(翠の流星・e01060)。
引き金を引いて白色のフラッシュを焚くと、放った弾丸が着弾と共に炸裂。弾けた氷気でプラティアを吹き飛ばす。
「シャムロック、無事か!?」
「お待たせ、助けに来たっすよ!」
その頃にはルフ・ソヘイル(嗤う朱兎・e37389)もまた傍まで駆けつけて。シャムロックを守れる位置についていた。
皆を見回すシャムロックは、頷いて。見せているのはもういつもの笑顔だった。
「大丈夫っす。助かったっす」
それに頷きを返すルフは、既に敵へと走り出している。
「向こうは抑えておくっす。治療は頼んだっすよ!」
「うん。任せて」
柔らかに応えるのはクローネ。
戻ったお師匠にありがとうね、と声をかけながら──ペンデュラムより生み出した光で美しい魔法円を描き、護りを高めながら傷を癒やしていく。
なごも治癒の魔力を折り重ね、温かで眩い光を体に溶け消えさせて。シャムロックへ癒やしと防護を与えていた。
「あと少しだよ」
「では、わたくしが」
そう引き取ったリリスは、清廉な旋律を奏でることで光を揺蕩わせ──前衛を加護で包みながら体力も万全に保っていく。
プラティアはようやく体勢を直して反撃を狙っていた、が。
それを見逃さず、カロンがミミックを奔らせていた。
「今だよ、フォーマルハウト」
応えるよう、プリズムの如き輝きを刃と成したフォーマルハウトは一閃、斬撃を刻みプラティアの動きを阻害してゆく。
そこへふわりと飛んだカロンも、光を纏う飛び蹴りを加えると──。
「畳み掛けるっすよ!」
ルフも朱の髪を蒼空に靡かせて、靭やかに跳んで。垂れ耳を揺らがせながら体を翻し、鋭い蹴りを打ち込んでゆく。
●星
後退したプラティアは、それでも斃れず此方を見据えている。
宿る殺意は尚も鋭い。それに恵は視線を返していた。
「なあ、いくら妹でもやっていいことと悪いことがあるぜ」
「護るべき役目のためにも、私は戦うべき戦いをするだけ」
返る言葉は、変わらない。
それは仇敵に向ける声以外の何物でもなくて。
(「家族との再会がこんな形なんてやりきれないな」)
恵は僅かにだけ俯く。きっと、あの時こうしてればよかったとか、いろいろ考えてしまうのだろうから。
声を聞きながら、クローネも心は同じだった。
きっとこれは誰も悪くない戦い。彼女が望んだ守護の形も、彼が追い求めた自由の形も、間違ってはいなかったと思うから。
けれど、だからこそ。どこかで少しだけすれ違って、捻れてしまったふたりの想いを──正しい形に戻せることを願いたい。
そんな視線を向けられた、シャムロックは──力強い瞳で頷きを返している。
それを目にするから、恵もまた迷いなく。
「どうしても戦うっていうなら、悪いけど俺はシャムロックの味方だ」
後悔もわだかまりも、形はどうあれ和らげられるなら協力したいから。
クローネも頷く。
おもいっきり、兄妹喧嘩をして。互いの想いを、全力で伝え合えるように。
「ぼく達も少しだけ、手伝わせてもらう、ね?」
「俺も最後まで力を貸すっすよ」
ルフも明るく、声音に心を込める。
ずっと一緒にいた相手との戦い。それはきっと辛いものなるのだろう。ならばこそ尚更、助けたいから。
環もぐっと、拳を握ってみせる。
「私もです」
完全に割り切れなくてもいい。それでもしなかった後悔を引きずるよりは、ずっとマシなはずだから。
全力で支えるから、全力でぶつかっておいで、と。
かけられた言葉に、シャムロックは一度目を閉じて。
「これが答えっす」
それからプラティアを見つめた。
「……」
「お前がエインヘリアルに忠誠を誓ったように、オレももう『草原を守護する一族』じゃない──地球の守護者、ケルベロスのシャムロック・ランだ!」
瞬間、走る速度は風の如く。支えてくれる仲間の存在を感じながら。
「ここにいる皆さんが、オレがこの星で見つけた宝物っすよ!」
「……っ!」
プラティアは唇を結びながらも、とっさに蹴りを打とうとする、が。
「させません……!」
カロンが一瞬疾く、杖を突き出していた。
眩く明滅するそれは、光の粒子を漂わせながらファミリアの姿へ戻ってゆく。そのまま高速で翔けるファミリアは、無数の斬撃を与えて牽制した。
同時にフォーマルハウトも、噛み付いて動きを押し留めれば──。
「今です、シャムロックさん」
「了解っす!」
応えたシャムロックが刺突を叩き込んでゆく。
そこへ恵が氣の弾丸で穿てば──環も零距離に迫り拳を見舞っていた。
苦痛を浮かべながら、プラティアも星の輝きを放つ。だが美しくも鋭いその衝撃を、盾役がしかと受け止めれば──。
「待っててね。すぐに治すから」
なごが攻性植物の蔓を撓らせていた。
鮮やかな翠を畝らせて、空間を覆う屋根のように成長したそれは──鮮烈な輝きを結実させていく。
その果実から降り注ぐ祝福はまるで優しい雨。前衛の膚に優しく触れながら、精神と肉体を蝕む懊悩を拭い祓っていった。
「次、お願いできるかな」
「うん」
応えるクローネも、仄かに踵を鳴らし、清らかな色彩の花吹雪を舞い踊らせて治癒を進めていく。
同時にリリスも優美なるヴァイオリンの音色を響かせていた。
するとメロディーに誘われるように、煌めく光の粒子が現出する。
風に融けるように薄らぐそれは、音律に乗って流れて、皆の体力を癒やしながら知覚をも研ぎ澄ませていった。
「これで問題はありませんわ」
「なら、反撃に移るっすよ」
応えるルフは既に槌を砲へと変じさせてその狙いをつけている。
プラティアは素早く飛び退こうとする、が、ルフの放つ射撃がその足元で爆破。薙ぐように体勢を崩させてみせた。
その間隙に、なごは植物を一層眩く耀かせ、後方の仲間も護っている。
「これで防御は整ったから。攻撃は、任せるね」
「ええ」
リリスも戦線の強化は充分と判じれば、攻勢へ。短い音色から生み出した光の塊を、そっと蹴り出して弾ける衝撃を見舞っていた。
プラティアはその中でも真っ直ぐ奔ろうとする、けれどクローネはその眼前から退かず、手元に月影の如き霊力を揺らめかせる。
「ごめんね」
尖すぎる勇猛を、少しだけ落ち着かせるように。放つ打突で静かに、けれど確かに勢いを削いでゆく。
●風
膝を折って揺らぐプラティアは、浅い息を繰り返す。
それでも消えぬ敵意。シャムロックはそこにずっと、純粋過ぎるものを感じ取っていた。聡明で、真っ直ぐ過ぎたのだと。
きっと彼女は、最後まで止まらない。
だからこそ。
「真面目で優しいお前が、エインヘリアルとしてこの星の誰かの命を奪うつもりならば──オレが今、全力で止める」
「……」
プラティアはほんの少しだけ、吐息をわななかす。
それでも自らの運命を全うするように、守護の意志を湛えて自己を癒やす、が。
リリスが星剣へメロディを共鳴させ、反響する旋律へ指向性を与えて注ぎ込み──与える衝撃で守りを砕く。
ふらついたプラティアへ、ルフもくるりと手元に握った銃を構えていた。
狙いは外さない。刹那、射撃を違わず命中させると──銀弾へ掘られていた口寄せの術が発動する。
──『白銀大蛇』。召喚されたその巨体は畝り、牙を烈しく膚へと突き立てた。
苦悶を含みながらもプラティアは蹴撃を放つ、が。
クローネが前面に出て庇い受けてみせれば──すぐになごがスチームアーマーを展開。魔力を溶解させた蒸気を噴出させて、クローネの傷を消滅させた。
「これでほとんど、癒せたはずだよ」
「ありがとう」
声を返したクローネは、前に向き直って。星の輝きを弾けさせて、目映く命を削り取ってゆく。
プラティアは掠れた声を零す。
「私は、負けない──」
「俺達だって、負けないさ」
恵は高く跳躍し、空から見下ろすように銃口を向ける。
「俺達のこと宝物なんて言ってくれた、あいつに報いないといけないからな!」
その思いに、全力で応えられるように。『スターダンス・メテオブレイク』──星が墜ちるような煌めきを伴って、弾丸で躰を貫いていった。
「次、頼む!」
「はい……!」
頷くカロンは空を望み、蒼空に夜空を覗かせた。
『望遠観測のポラリス』──無限の宝石が耀く夜空を、その思いを、今ここに顕現してみせるように。心を囚えて離さぬ光でプラティアの魂を浄化させてゆく。
それでもプラティアは、こちらに負けぬ星灯りを瞬かせようと手をのばした、が。
光が生まれたのはその足元。
環が喰らった魂を忍ばせて巻き起こす、『地雷式・魔訶青蓮』。竜巻の如く撃ち上げられた無数の衝撃が、刃の如く身を凍らせ、切り裂いていった。
「シャムロックさん」
同時に環は視線を向ける。
環の心にあるのは嘗て他人を見捨て、死に追いやってしまった過去。
消えぬ後悔は、長く引きずってしまう。だからそんな思いが残らぬよう、選んだ結末を全うして欲しいから。
クローネもまたそちらを見つめて。
「……彼女を止めるのは、きっと──彼女のお兄さんの役目、だから」
いつものきみらしく、走っておいで、と。
頷くシャムロックへ、恵も声を投げていた。
「さぁ行けシャムロック! お前の思い描いた通りに、走るんだ!」
蹄が鳴る。
風に追いつき、その速度に乗る。
皆の声に背中を押されて、シャムロックは真っ直ぐにプラティアへ迫っていた。
「プラティア。お前は、お前のやり方で、あの草原を守ろうとしたのだから。オレも、オレのやり方で──お前の誇りとこの星を、守る!」
草原の走者<feroce>。
蹄の奏者として、戦場の操者として、荒々しく駆ける。
──お前が忠誠を誓っても。
──あいつらが故郷を焼き、一族が滅んだことは、お前は最期まで知らなくて良い。
刹那、思いを込めた一閃は違いなくプラティアの命を貫いた。
「……」
兄さん、と。
呟きが聞こえたのは気のせいだろうか。
一瞬、安らかな表情を浮かべたプラティアは──星の光のように解けて、消滅していく。
草原を風が撫でている。
瞳を細めて、恵は銃を下げていた。
「終わったんだな」
「……うん」
クローネはそっと応える。
少しの光の残滓だけを置いて、プラティアは消え去っていた。
それを見つめていたシャムロックへ、カロンは声をかける。
「大丈夫、ですか……?」
「──勿論っすよ」
シャムロックは言って、皆へ振り返った。
それは健常な表情に見えた。その心の全部には触れようとはせず、ルフは口を開く。
「よく向き合えたね……シャムロック君は偉いよ」
「……皆さんのお陰っす」
そうシャムロックは応え、皆へ礼を言った。
なごは少しだけ、その様子を見つめている。
自分はケルベロスになる前、家族も知らない野良猫だった。もし自分も両親に会えたときに戦うことになったりしたら、と。
思うと少しだけ、シャムロックの気持ちが想像できる気がして。ただそっと、ねぎらいの言葉をかけていた。
「ありがとうございます──皆さんに、感謝っす」
シャムロックは応えて、また戦場だったそこを暫くの間見やる。
そこにはもう、二人分の蹄の音は響かない。
吹き抜ける秋の風は少しだけ、肌を刺すように冷たい。
けれど、翠を揺らすそれはとても透き通っていて。いつか浴びた風のように、柔らかな心地を運んでいた。
作者:崎田航輝 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2020年10月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 6
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