寒路と甘露の月

作者:犬塚ひなこ

●時の巡り
 ――産まれて生きて、三十三年。
 気付けば三十路もまっしぐら。ドワーフであり少年めいた姿をしているが、遊星・ダイチ(戰医・en0062)も定命の者としてはそれなりの年月を生きてきた。
「……誕生日か」
 ダイチはカレンダーを眺め、今日が自分の生誕日であることに気付く。
 特に自身では誕生日など重視していないのだが、この日はそれを口実にして仲間を好きな所に誘えると認識している。ただの何でもない日であっても、快く付き合ってくれる者ばかりなのだと知っているが、それでもやはり誕生日であることに託けてみたかった。
 特別だとされる日に普通のことをする。そんなことをしてみたいのだ、と――。

●これからのために
 予報によると今宵はずっと晴れ。風も穏やかで過ごしやすい夜だという。
「ということで、月見に行かないか?」
 ダイチは仲間達を誘い、月を見るのに良い場所があるのだと告げる。それはこの時期らしい景色が広がる、ススキの高台なのだという。
 秋の名月の日は過ぎてしまったが、この季節の月は風情がある。何でもない夜ではあるが、それだからこそ良いと感じられるものがあるだろう。
「晩になると肌寒くなるからな、ちゃんとした防寒の格好をして来ると良い。温かいお茶を用意してきても良いな」
 風に揺れるススキを眺めて、月明かりの夜を楽しむ。
 ただそれだけでも十分に良い夜になる。ひとりきりで物思いに耽るのもよし、誰かと連れ立って自分らしいひとときを過ごすのもよし。
「そうだ、俺からの提案があってな。月見の共に、それぞれに何か甘いものや菓子をひとつ持ってくるのはどうだろう」
 ダイチ曰く、月は何だか甘そうに感じるのだという。
 それゆえに蜜や甘露が月見に合うと思うのだと語ったダイチは、良ければで構わないと告げて明るく笑った。
 きっとこれから、ケルベロスとしての戦いはより激しいものになっていく。
 そのための景気付けや、決意を固める場として訪れるのも良いだろう。この月の夜にどうやって過ごすかは自分次第。
「何気ない日々を守るために、俺達は戦っているからな」
 勿論、戦いのことなど忘れてゆったりと過ごすのも大切だ。どうか穏やかなひとときを、と願ったダイチは仲間達に穏やかな笑みを向けた。


■リプレイ

●月宵に語る
 静かな月夜の草原に秋風が吹き抜けていく。
 今宵は愛しい妻と、夫と共に過ごすひととき。
 ――月が綺麗ですね。
 戯れにそのような言葉を告げたくなるほどの、美しくて穏やかな月光と芒が二人を照らして包み込んでいた。
 秋の夜は少しばかり冷え込む。
 見晴らしのよい一角には風が通りやすいが、広げた敷物に二人で腰を下ろして毛布にくるまれば、肌寒さも心地よいものに変わっていく。
 空に雲は少なく、月と夜の色がはっきりとした明暗となっている。
 さくらはヴァルカンに寄り添い、彼もまたそっと彼女に身を寄せた。これを、とヴァルカンが取り出したのは栗きんとんと温かい緑茶。
「わぁ! 甘味と緑茶と毛布も完備で、お月見の特等席ね!」
 さくらはヴァルカンの用意してきた甘味に喜びの声をあげる。しかし、実はさくらも持ってきたものも栗関係のもので――。
「そっちは栗羊羹か」
「ふふ、栗だらけになっちゃったわね」
 しかし、秋らしくて良い。
 互いに甘味を交換しあった二人はぎゅっと毛布にくるまって、月を見上げた。
 あたたかいお茶がほんのりとした湯気を立てている。そうして彼らが話していくのは、たくさんのこと。
 互いの仕事のこと、最近に見たドラマの感想、テレビで見たイベントや、仕事の合間に見つけた美味しいお店。なんでもない普段の話を、他愛のない日常を、そっと語っていく二人は実に楽しげだ。
 特別なことでなくていい。普段のままで構わない。
 ヴァルカンもさくらも、それが何より得難い幸福だと知っている。
 今も何処かで戦いが起きているかもしれない世界であっても、いつか自分達がその戦いに赴くことになっても、今こうして過ごせる時間がある。
「それで、あの番組は……」
「あーっ! あの最終回、わたしまだ観てないから感想禁止!」
「そうか、分かった」
「見たら絶対に感想を言い合いましょう」
 そんな会話が巡るこのひとときが何よりも楽しい。ヴァルカンが月を見上げると、さくらはその横顔を見遣る。
 寄り添い、月とあなたを振り仰ぐ静かな時間。やっぱり其処に幸せを感じる。
 ふと、会話が途切れたことで訪れた沈黙。
 ヴァルカンはそれを合図にして、さくらの肩を抱く手に少しだけ力を込めた。其処に言葉はないが、ただ互いに寄り添うだけで心地好い。
 胸にあたたかな幸福が広がっていく。さくらはどうだ、とヴァルカン視線で問い掛ければ、彼女は淡い笑みを浮かべた。
 わたしも同じ気持ちよ、と頷けば、心に更なる温もりが灯った気がした。
 月は綺麗で、あなたが愛おしい。
 心地好い温もりに包まれて、何気ない時間を過ごして――。
 ほんの少しだけ、さくらがうとうとしかけてしまったのはちょっとした秘密。

●寄り添う気持ち
 ――誕生日おめでとう!
 プディングのような月の下で笑顔溢れる夜になるように。
 ダイチへの祝の言葉を告げ、それぞれに用意した甘味を渡してから、ラウルとシズネは月の丘を駆けていく。
 暖かくしろよと見送る声を背にして、二人は見晴らしの良い丘の上に陣取った。
 腰を下ろして、見上げた空には月が浮かんでいる。
 煌々と輝く光が大地を照らしている様はとても綺麗だと思えた。
「はい、シズネ!」
「ありがとな。ラウルも、ほら!」
 ラウルはまあるいお月様に似たシトロンマカロンをシズネにも差し出し、もう片手に水筒から注いだ温かな紅茶を持つ。
 シズネは月色カスタード入りのまんまるどら焼きを渡し、甘味の準備はこれで万端。
 あとはゆったりと月を眺めて、秋の夜を楽しんでいくだけ。静かで穏やかで、決して賑やかではないけれど贅沢な時間でもある。
 優しい月明かりと芒の音。
 さやさやと聞こえる風の音色は心地好いが、肌を撫でる感覚は少しだけ冷たい。シズネはふるりと身体を震わせ、ラウルの横顔を見つめた。
「寒いから傍に寄っていいか?」
「いいよ、風邪をひいたら大変だからね」
 ラウルから快く返ってきた頷きに、シズネは笑みを浮かべる。本当はただ彼の近くにいたいだけだけれど、今は寒さのせいにしてしまえばいい。
 縮まる距離は心地好く、ラウルも穏やかな微笑みを口元に宿した。
「兎、いるかな」
 シズネは紅茶をふうふうと冷ましながら、月を振り仰ぐ。
 熱心に見つめているのは夜空の満月――その中にいるらしい兎の姿。彼の声を聞き、その視線の先を見上げたラウルも月を暫し眺めていた。
「月の模様が兎に見えるんだよね」
「そうそう、でもどこが兎に見えるんだ!?」
 首を捻っても、横向きに見てみても、シズネにはどうしても兎模様に見えなかった。このままでは穴が開くほど見つめ続けて、月がドーナツになってしまいそうだ。
 それほどに兎探しに夢中なシズネの様子は可愛らしくて、ラウルは眦を緩める。
 そして、ふとラウルは或ることを思い立った。うんうんと唸っているシズネをもう少し見ていたくもあったが、そろそろ本当に兎に会わせてやりたくもあった。
「あ、見て。こんなところに兎が……!」
「え?」
 楽しげな声音と共にシズネの掌に乗せられたのは、兎型のマカロン。
「君が熱心に探すから、会いに来てくれたみたいだね」
「兎いた!!!」
 ラウルからの粋な計らいに喜び、シズネは月にマカロンを掲げてみた。月光を受けた真白なマカロンは何だかとても可愛らしくて、食べてしまうのが勿体ないくらいだ。
 シズネは嬉しくなり、満月のどら焼きを差し出した。
「それじゃラウルにももう一個!」
「ありがとう、月と兎が揃ったね」
 互いに分けあった甘さを堪能しつつ、二人は幸せを感じる。
 寄り添う身体から伝わる温もりも甘やかなもので――ラウルとシズネは微笑みを交わし、月を愛でていく。
 過ぎていくのは何気ないひととき。
 けれども、これもまた大切な想い出のひとつになってゆく。

●満月の眸
 月の丘の頂上には芒が揺れていた。
 清士朗とひさぎは月明かりに照らされた其処を目指し、ゆっくりと歩を進めていく。
 まだ秋とはいえ、夜になると気温も随分と低くなる。ひさぎはコート姿にストール巻いた、しっかりとした防寒対策をしている。とはいっても、脚を出しているのが彼女なりのお洒落ポイントだ。
 対する清士朗はというと、黒のハットにカーキのハーフコート。グレーのパンツに茶のトレッキングシューズをあわせたスタイルだ。
「清士朗さん、あの辺りでいい?」
「ああ、そうしよう」
 ひさぎが前方を指差すと、清士朗が頷く。それから月を眺めやすいようにセッティングをした二人は、これでいいとして腰を下ろした。
 そうして彼らはお月見を始める。
 ひさぎが持参した甘味は月見団子。焼き串で耳と目を描いたうさぎの形をしたものだ。
 清士朗に味見してもらいたいと告げ、ひさぎはそっと団子を手渡す。
 それは仮装にちなんだハロウィン用の試作。
 どう? と上目遣いで問いかける彼女に対して、清士朗は悪くないと答えた。
「も少し洋風の方がウケ良いかしら」
「和風も良いものだ。ほら、此方は……神戸の辺りでは三笠かな」
 そういって清士朗はひさぎに栗どら焼きを差し出す。彼なりに気遣って言ってくれたらしいが、ひさぎはくすくすとおかしげに笑う。
「あ、どら焼きで通じるんよ」
「……そうか」
 良かった、と感じた清士朗はアウトドア用のバーナーで湯を沸かしてから、珈琲を淹れていく。団子にどら焼きを珈琲で味わうのもまた乙なものだ。
 湯気が夜空に立ち昇る。
 空には雲は少なく、夜の色と月の光がはっきりとしたコントラストを作っていた。そんな景色を眺めて味わう甘味は格別だ。
 そうやってゆったりと時間が過ぎていく中、清士朗がふと口をひらいた。
「もう三年前か……お前と出掛けたな」
「ん、春のお出掛けやったね」
 ひさぎも懐かしそうに目を細める。あの猫は変わらず彼女の手の中にいて、もうそんなに時が過ぎたのかと思うほど。
 いろんな事があったね、とばかりに欠けた月を見上げるひさぎは遠い目をしている。
 すると清士朗はぽつり、ぽつりと思いを語っていく。
「あの時俺は、会うは別れの始まりと言った」
 うん、とひさぎが頷く。
 返事はそれだけに留め、彼の言葉を待った。
「だが今。……俺はもう二度と、この縁を手離したくはない」
「あなたが寂しがりだってのは知ってますし、泣かせる気もありません、けど……手放したくないものは、はじめから離さないでおくものなんよ?」
 ひさぎは静かに告げ、左手を差し出す。
 清士朗は真っ直ぐに向けられている彼女の瞳を見つめ返し、詩を諳んじた。
 ぬばたまの夜のふけゆけば、
 久木生ふる清き川原に千鳥しば鳴く。
 ひさぎが宿す満月のような金の瞳をじっと見て、清士朗は句の意味を語る。
「清き川原には久木が要る……でないと千鳥が泣いてしまうんだ」
 傍らの愛刀へ触れて笑い、彼は差し出されていた手を握り返した。それはほんのひと時の奇跡。さやかな芒の海原の最中で、手を取る温もり。
 芒が揺れて、二人は漂うような心地を抱いた。そうして、ひさぎは先程に紡がれた清士朗の言葉に自分の思いを返す。
「――うちだって、離しませんよ」
 耀く月はただ静かに、手を取り合う二人の姿を優しく見下ろしていた。

●贈る絵
「おーい、遊星ー!」
「ん?」
 月夜の丘に元気な声が響き、ダイチはそちらに振り返った。見れば懐かしい少年――今は年齢的に青年と呼ぶべきだろう理弥の姿が見える。
「理弥か、久しぶりだな」
「誕生日おめでとな! 一昨年の誕生日ぶりだっけ?」
「ああ、元気だったか。俺はこの通りだ」
 誕生日ごとに会っている二人のやりとりも懐かしいものだ。去年は忙しくてな、と話し始めた二人は丘の上を目指して並んで歩いていく。
 初めて会った時は大人会議をした。その次は理想の姿絵を描いた。最初から数えて、あれからもう三年も経つことが感慨深い。
「俺もついに来年は二十歳だぜ、大人の仲間入りだ!」
「大人は難しい、と言ったがついに理弥も二十か。ふふ、時は早いものだな」
 あと半年、と次の自分の誕生日を待ちわびる理弥に向け、ダイチは穏やかな笑みを浮かべた。そうして二人は月が眺めやすい場所に腰を下ろす。
「ダイチ! コーヒーは飲めるか?」
「大丈夫だ。もしかしてご馳走してくれるのか?」
「そう! 甘味の代わりに……つーのもあれだけどコーヒー淹れるよ」
 喫茶店でバイトをしているし、ソロキャンプにもハマっているのだと語った理弥はてきぱきと用意をしていく。
 そして、湯が沸いてから暫し。
「出来た! 店仕込みだからそれなりに美味いと思うぜ!」
「ありがとう、頂くぜ」
 カップから昇る湯気から薫るコーヒーの香りを楽しみ、ダイチと理弥はあたたかな心地に身を委ねた。何か特別なことをするわけではないが、このひとときこそ至福だ。
「そうそう、俺今年は芸術の秋にしようと思ってさ」
「それは良いな。何を描くんだ?」
「いい機会だからまたモデルになってくれよ」
「俺で良いのか? それなら、ぜひ協力させて貰おうか」
「やった!」
 そんなやりとりを交わし、理弥はあえて少し離れたところからスケッチを始める。水彩絵の具と色鉛筆で色付けされていく絵には、ススキが揺れる草原で月を眺めるダイチの後ろ姿が描かれていた。
「よく描けてるだろ? よかったら記念にもらってくれよな」
「ありがとう。実は前の絵も俺の息子が甚く気に入ってな、家に飾ってあるんだ」
「飾ってくれてるのか! 光栄ってやつだな!」
 会話が弾み、笑顔が溢れる。
 こうして過ぎ之く月夜の時間は未だ暫し、楽しく賑やかに続いていく。

●月夜に乾杯
 月の下で芒が風を受けて、さやさやと揺らいでいる。
 おめでとう。どうか良い一年を過ごせるように。綺麗な月明かりのように優しく、そして明るく照らされたものとなりますように。
 それぞれの祝いの言葉と思いを告げた後、環とアンセルム、エルムの三人は丘の頂上を目指して歩いていた。
「この辺りでしょうか?」
「ススキもあって良いかも」
「ではここにしましょう」
 腰を下ろすのに丁度いい場所を見つけ、一行は其処に落ち着くことにした。煌々と輝く月は静かに、何事もなかったかのように輝いている。
「月か……あそこに乗り込んで戦ってから、そろそろ一年になるのか」
 アンセルムはしみじみと呟くいた。
 色々なことがあってすっかり忘れていたけれど、昨年は彼処で熾烈な戦いが繰り広げられていたのだった。
 環も息を吐き、そっと月を見上げた。
「そっか、狂月病が落ち着き始めたのも一年前になるんですね。私はそこまで酷くありませんでしたけど、感慨深いものがありますー」
 何にせよ今このときは平穏そのもの。
 エルムはお月見を楽しもうと決め、事前にちゃんとどんなものか調べてきたのだと言って胸を張る。
「月にウサギさんはいませんでしたが……いえ、敵としてのウサギさんはいたようですが、さておき。お月見団子はしっかり食べるんですよね?」
 なのでこの通り、とエルムは重箱を取り出す。
 蔦屋敷で月見団子を作って、このお重に入れて持ってきたのだという。環は期待を抱き、自分が持ってきた水筒を荷物から出す。
「甘いお団子には緑茶も合いますよね。お茶と抹茶大福も少し持ってきましたー」
「ボクの方で日本酒も持ってきたから、お月見の準備は万端だよ」
 環とアンセルムが各々の持ち物を並べていく中、エルムは重箱を置いた。
「よいしょ」
 ――ズシン。
 エルムの掛け声と同時に重い音が響く。確実に重箱から聞こえてきたものだ。
「今なんだかすごい音が……」
「って、わぁ!? 今の音をお重で出しちゃうんですか!?」
「き、気のせいですよ。張り切って作りすぎちゃったんですよ」
 驚く二人に対してエルムは目を逸らす。
 一度は誤魔化そうとしたが、蓋を開ければどうしてもバレてしまう。三人で出掛けるのが久しぶりだったので、すごく楽しみになりすぎて張り切ってしまったのだ。
「大丈夫だよ、何とかなるよ」
「そうですね、楽しみな気持ちがお団子に込められているなら素敵ですー」
「はい、ワクワクしていたら作りすぎてしまったんです。お酒のツマミでもお夜食にでもいくらでもどうぞ」
「それじゃ月見酒をはじめようか。一回やってみたかったんだよね」
「日本酒! 月見酒! アンちゃんグッジョブですー!」
 わいわいと巡る会話の中で、微笑みと言葉が交わされる。お茶と大福、お酒とお団子。それぞれに好きなものを手にした三人は晩酌をはじめた。
「乾杯!」
「いただきます」
「お重にお団子がぎっしりですー」
 賑やかに飲んだり食べたりして、日頃の疲れを吹き飛ばせれば良い。
 お酒に安心できる雰囲気、それから綺麗なお月様。きっと酔いがまわるのも早そうだけれど、それもまた楽しい。
「綺麗なまんまるお月様に大好きな人たちとお酒。幸せです」
「ふふ。楽しい思い出になりそうだ」
「出来れば来年もこうして三人で過ごしたいですね」
「また来年も月見に行って『そう言えばそうだったね』って言い合いたいね」
 エルムとアンセルムが月を眺めて語り合う中、環は二人の盃にお酌をしていく。それなら、と笑みを湛えた環もまた、空の月をそうっと振り仰いだ。
「また来年も月見酒しちゃいましょー」
 次の年も、その次のこの季節にも、こうして過ごせる日が訪れると良い。
 それを叶えられる世界にするのが自分達の歩む道だとして、三人の間で再び誓いと約束にも似た乾杯が交わされた。

 月は耀く。
 明日へ、来年へ、更なる先へと導くように。
 続いていく日々を描いて、繋げていくのはきっと――未来を信じる者達の役目だ。

作者:犬塚ひなこ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年10月23日
難度:易しい
参加:10人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 0
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。