涼風が穏やかに花を揺らし、そこに仄かな甘い香りを交えていく。
散歩道に色とりどりの花が咲き誇る庭園。淡いライトアップが景色を照らすそこは、夜でも映しい眺めを楽しめる。
園内に併設されたカフェにも、開けたテラス席があって──光に優しく輝く花々を眺めながら甘味を味わえると、訪れる人々も多かった。
と、そのカフェの建物の裏手。
資材庫となっている棟へと、外から入り込む小さな影がある。
かさりかさりと動くそれは、コギトエルゴスムに機械の脚が付いた小型ダモクレス。
窓の隙間から侵入し、庫内を這うと──古い電動式のフードプロセッサーの元へと辿り着いていた。
それは既に壊れていて、動きはしなかったが……ダモクレスはその内部に入り一体化。円筒形の体から四肢を生やすと、外へと歩み出していた。
そうして庭園の路へ出ると、カフェへと向かう人々の姿を見つけて──まるで本能に突き動かされるように、襲いかかってゆく。
「集まって頂いて、ありがとうございます」
夜のヘリポート。イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達へ説明を始めていた。
「本日はダモクレスの出現が予知されました」
曰く、とあるカフェの資材庫にて、古いフードプロセッサーがあったらしく──そこに小型ダモクレスが取り付いて変化してしまうようだ。
「このダモクレスは、人々を襲おうとするでしょう」
そうなる前に撃破をお願いします、と言った。
「戦場はカフェのある庭園となります」
ダモクレスはその散歩道の一角へ出てくるだろう。
こちらはそれを迎え討つ形となる。
「一般の人々については事前に避難がされます。皆さんは戦闘に集中できることでしょう」
景観も荒れずに済むでしょうから、とイマジネイターは続ける。
「無事勝利できましたら、皆さんも庭園で過ごしていってみてはいかがでしょうか」
美しく咲き誇る夏の花々に満ちた庭園だ。散歩道は灯りで淡く照らされており、明るい時分とは違った花の魅力が楽しめる。
「併設されてるカフェも、旬の果物のスイーツが美味しいらしいです」
今の時期、梨を使ったメニューが人気で……コンポートにソルベ、タルトタタンやパウンドケーキ、チーズケーキと品数も豊富だ。
「夏も後半ですが……おいしい食べ物に景色に、まだまだ季節の恵みを味わってみてもいいと思います」
そのためにも是非撃破成功を、とイマジネイターは声音に力を込めた。
参加者 | |
---|---|
三和・悠仁(人面樹心・e00349) |
カトレア・ベルローズ(紅薔薇の魔術師・e00568) |
ジョーイ・ガーシュイン(初対面以上知人未満の間柄・e00706) |
小鳥遊・涼香(サキュバスの鹵獲術士・e31920) |
笹月・氷花(夜明けの樹氷・e43390) |
綾崎・玲奈(アヤカシの剣・e46163) |
山科・ことほ(幸を祈りし寿ぎの・e85678) |
メロゥ・ジョーカー(君の切り札・e86450) |
●涼夜
仄かな光が花を照らし出し、夜影に色彩を浮かび上がらせる。
涼風が吹けば、揺れる花々が淡い香りを薫らせて。美観に見惚れるように、綾崎・玲奈(アヤカシの剣・e46163)は視線を巡らせていた。
「夜の庭園って、昼間とは違う趣がありますよね」
「ああ、確かに」
これは良いなぁ、と。
軽く靴音を鳴らし、メロゥ・ジョーカー(君の切り札・e86450)もくるりと回って花園を瞳に収める。
落ち着いた雰囲気だけでなく、花々の華やかさもあって。
「しっとりとしたマジックが合うかも。明る過ぎないのも種が見え辛く──、おっと」
と、そこでふと止まる。
それは道を踏む、機械の足音が響いたから。
「あちらですわね」
しゃらりと着物を靡かせて、後方に敵影を捉えたのはカトレア・ベルローズ(紅薔薇の魔術師・e00568)。
闇に立つその円筒形は──フードプロセッサーのダモクレス。
皆と共に、三和・悠仁(人面樹心・e00349)は立ちはだかるよう静かに歩み出る。
視線を今一度巡らせて、美しい花々を見遣って。この景観は確かに、荒らされたくないとそう思うから。
「……行きましょう」
「ああ、久々に暴れさせてもらうか!」
応えるジョーイ・ガーシュイン(初対面以上知人未満の間柄・e00706)は、掌を真っ直ぐに向けて赤々と輝くオーラを凝集。
瞬間、敵の眼前で炸裂させて強烈な初撃を見舞った。ただ、直撃とまでは至らず軽くぼやきを零す。
「チッ、やっぱ鈍ってんなァオイ」
「それでも、敵は怯んだみたい」
だから今の内に、と。
軽やかに駆け出すのは笹月・氷花(夜明けの樹氷・e43390)。
底の厚いブーツで石畳を踏んで、漆黒のナイフを握り締め。夏の中にも真冬を薫らせる程の鋭い冷気を伴って──『血祭りの輪舞』。
ひらりと踊るように、艶やかに舞うように。奔らす斬撃で機械の体に傷を刻む。
ダモクレスは此方へ強い敵意を向けてくる、が。
「カトレアさん」
「ええ」
頷くカトレアが優美な刀を抜き、喚び出した残霊と共に跳んでいた。
「その身に刻め、葬送の薔薇! ──バーテクルローズ!」
刹那、薔薇模様の剣閃で縦横に装甲を抉り、花弁を伴う爆破で体を吹き飛ばす。同時に視線を横に流して。
「お願いしますわね」
「判りました。さぁ、行きますよネオン。援護をお願いしますね」
玲奈が匣竜に光を注がせて守りを盤石にしながら──地を蹴って宙へ踊る。
「その素早い動きを、封じてあげますよ!」
瞬間、風を裂いて蹴撃。鋭利な一打でダモクレスを縫い止めた。
それでもダモクレスはその場から旋風を吹かせてくる、が。
「通さないからねー」
ひらりと跳んで前面に出るのが山科・ことほ(幸を祈りし寿ぎの・e85678)。風の暴力にこがねの髪を暴れさせながらも──痛みに斃れず衝撃を受けきる。
余波を受けた仲間もいたが、直後には小鳥遊・涼香(サキュバスの鹵獲術士・e31920)がしゃなりと涼やかに、花を咲かす蔓を波打たせていた。
「すぐに護るからね」
その意志に応ずるように、植物は煌めく果実を生らせてゆく。雫となって注ぐ甘露は優しく傷を拭って護りの加護を与えた。
同時、ことほ自身もプラズムを輝かせて治癒。
そこへ悠仁も闇色に明滅する光の雨を注がせて皆を万全とすれば──涼香は翼猫をぱたりと飛び立たせている。
「ねーさんは皆の補助をお願いね」
小さく鳴いて応えたねーさんは、柔らかな翼で爽風を送り戦線を強固に保ってゆく。
敵も次撃を狙ってきていたが──ことほが見逃さない。
「藍ちゃん!」
刹那、傍らのライドキャリバーが剛速で疾走。焔を纏った突撃でダモクレスを大きく突き飛ばした。
悠仁も自身のライドキャリバー、ウェッジを加速させ追撃を見舞わせると──その間隙にメロゥがシルクハットを頭から降ろしている。
すると、ひら、ひら、と。
中から光の蝶が翔んで出て、輝く鱗粉で知覚を研ぎ澄ませた。
「これで幾分、やりやすくなっただろう?」
「助かったぜ」
冥刀を握るジョーイは、澄明となった狙いを活かすよう疾駆。刃を高々と振り上げ『鬼神の一太刀』──裂帛の一閃で縦に深く円筒を斬り裂いた。
後退したダモクレスへ、既に悠仁が迫っている。
翳す刃に悪夢を照らして、敵を蝕む攻勢に慈悲はなく。
「逃しはしない」
まるでデウスエクスを斬ることで、己自身をも諸共に刻むように。深い憎悪を込めた斬撃で、機械の体を抉り裂く。
●決着
断続的な駆動音が響く。
ダモクレスは破損を進めながらも、未だ己の存在を誇示するよう回転数を上げていた。
「フードプロセッサー、かあ」
原形を強く残したその姿を、涼香は改めて見つめて呟く。
「洗うのは大変だけど使いこなせたら料理上手! って感じするな。……このコも元々は持ち主さんの元で頑張ってたコなのかな」
それが敵となってしまったことに憂いはあるけれど。
「でも、人を襲わせるわけにはいかないから」
「ええ。ここで斃します」
玲奈は柔らかに、けれど凛然と。手を伸ばし、眩く弾ける衝撃波で敵を宙へ煽った。
同時、巻髪を尾の如く靡かせながら、直上へ跳んだ氷花も紅蓮を滾らせて。
「炎よ、敵を焼き尽くしてしまえー!」
蹴り放った灼熱の焔で機械の体を叩き落とす。
「次、お願いするねー」
「承りましたわ」
返す声も嫋やかに、カトレアもまた肉迫して刃をきらりと反射させ──。
「華麗なる斬撃をその身に受けなさい!」
月から降ろすかのように、縦一閃の剣撃でダモクレスの腕を斬り飛ばした。
火花を零しながら、ダモクレスも体当たりを返す。けれどねーさんが果敢に防御してみせれば──。
「ありがとう、すぐ治すからね」
涼香が『暴』。邪を暴き浄化するように、烈しくも優しい風で撫ぜ上げ癒やした。
ことほが治癒の拳圧で残る傷を吹き飛ばせば体力は万全。
「これで大丈夫。皆はどんどん攻撃してねー」
「ではお言葉に甘えて」
と、メロゥはハットをくるり。
手元で回転させると、その中に火の粉を明滅させる。瞬間、無から生まれたように炎弾が閃いて、ダモクレスを貫いた。
よろける円筒の躰へ、悠仁は容赦を与えない。
『八針爾取辟久』──儀式を呪詛と地獄で呪法と成し、呪いを歪な草木へ顕して。鋭い枝と蔓で穿ち、苛んで、絡め取る。
「……次手は、任せます」
「よし」
叩き斬ってやる、と。
ジョーイは刃を下段に構え、膂力の全てを一刀に注ぐ。
刹那、掬い上げるよう放った斬撃は円弧を描き、強い衝撃音を伴ってダモクレスの半身を抉り取った。
ダモクレスは足掻くように騒音を鳴らす、が。
ことほが藍と共に壁となり後方の仲間を護ると──同時に『桜の樹の下』。大地の力を借りて樹を伸ばし、輝く桜吹雪で体力を保った。
「後は、畳み掛けてね」
「うん」
応える涼香が幻竜から焔を放てば──弾ける炎の中を、玲奈も素早く跳んで打突。爆破を伴った連撃でダモクレスを吹き飛ばす。
「最後は、譲りますね」
「ええ、行きますわよ」
「了解だよー!」
視線を合わせるのはカトレアと氷花。
宙で藻掻くダモクレスへ、カトレアが風を巻き込む無数の斬閃を浴びせれば──。
「これで貴方の身体を凍結してあげるよ」
氷花が魔氷の杭を直上から打ち込んで。機械の躰を凍らせながら、千々に粉砕し跡形も残さなかった。
●甘夜
柔らかな風に花が揺れている。
戦いの跡を癒やした番犬達は、人々へ無事を伝え平和を取り戻していた。そうして皆が各々の時間へ歩み出す中──悠仁も散歩道を進み始めている。
「……」
一歩歩むたび、視界に映るのは夏の花。
百日紅の桃色、ダリアの紅、梔子の白。濃いほどに鮮やかな色彩も、熱の漂う日中を抜け、夜の中に在れば──。
(「こうも涼やかに映るものか」)
それでいて、凛とした様は美しく。
花も命も、儚いとはよく言われるけれど。
「夏に生きる力強さもまた、一面なのでしょうね」
ただ、悠仁はふと目を伏せる。
花に、命に、力強さを見たのは紛わぬ本音。けれど己の生へ思う力強さは、それとは違うものだから。
詰まる所それは──より凄惨な死を迎えるための材料なのだと。
「……帰りましょうか」
今はただ、花の色彩ばかりを目に留めて。
悠仁は静かに、融けるように闇へ去ってゆく。
きょろきょろと見回すように、ジョーイは景色を眺めていた。
「場所が庭園なだけあって色んな花が咲いてんな」
光に浮かぶ色の数々。
それが魅力のあるものだとは否定しない、けれど。
「俺ァ、花を愛でるような面でも歳でもねェからなァ……」
このまま優雅に散策でもねェな、と。呟きながら、そのまま帰るのも何だと、足はカフェへ向いていた。
そうして静やかな雰囲気の店内に座ると、久しぶりに暴れて小腹が空いていたことも自覚されて。
「じゃあコイツとコイツと……」
タルトとソルベ、コーヒーを頼んで実食した。
「頑張った自分へのご褒美ってか? そんな柄じゃあねェだろ──」
自嘲気味にぼやきつつも、艶めくタルトは甘く、ソルベはひんやりと心地良く。
コーヒーもまた、フルシティローストの深い味わいで。美味に舌鼓を打って、暫しゆっくりと過ごしてゆく。
吹き抜ける花風は、夏の香りを抱きながらも肌に心地良くて。
「夏もそろそろ終わりだね」
伸びをしながら、景色を見回していた氷花はその実感に呟いていた。
ええ、と頷くのはカトレア。紅の髪先を、指で軽く撫ぜながら──。
「だからこそ、この景色を今のうちに楽しんでおきたいですわ」
「そうですね。一回りしていきましょうか?」
玲奈の提案に、二人は勿論賛成。散歩道を進み始めていく。
点在する灯りは決して花の色を邪魔せずに、標となりながらその美しさを映えさせている。
開けた一角で、広い花園を見た玲奈はわぁ、と声を上げて。
「壮観ですね」
「ええ。夏の花々──綺麗に咲いていて、素敵ですわ」
カトレアも足を止める。
ハイビスカスはより赤く、エーデルワイスはより可憐に、撫子はより清廉に。光を纏う花は、ドレスを着たように美しく。
「灯りで照らされた花って、普段と異なる魅力があって素敵だね」
氷花は道をとん、とん、と踊るよう進みながら愉しげ。カトレアと玲奈もその後ろについていきながら、存分に夏の景色を心に留めた。
そうして巡って来た後は、カフェへ。
園より少し明るくて、けれど景色を眺めるのに支障ない、丁度良い照明の中で──三人はテラス席についてメニューを広げる。
スイーツはどれもが魅力的で、カトレアはふむと顎に指をあてて考えるけれど。
「私はコンポートにしますわね」
「じゃあ、私はソルベ。美味しそうだから」
「では、私はチーズケーキを。ネオンも一緒に食べましょうね」
氷花と玲奈が決めると、ついでにネオンも鳴き声で応えて。皆で注文し、並んだ品を頂くことにした。
コンポートは透明感のある光沢が美しくて、仄かにしゃくっとした食感を残しつつも、つるりと滑らかで。
ワインも淡く香るから、カトレアはまぁ、と頬に手を当てる。
「自然の甘みが活かされていて、本当に美味しいですわ」
「こっちもすごく良さそう」
と、氷花が掬うソルベは、梨特有の白金色がシャーベット状になってきらきらと、まるで宝石のような煌めき。
口に運ぶとさらりと溶けて、快く甘味を運び。
「冷たくて美味しいなぁ!」
戦いの熱を冷ましてくれる温度に、笑顔も零れ出た。
玲奈のチーズケーキは、きめ細かいクリームチーズが綺麗な一品。シロップ漬けの果実のある層と一緒に食べると、淡い酸味と果汁の爽やかさが相性抜群で。
「程よい甘みに柔らかな口当たり、まさに絶品です」
小さく切られた部分を貰うネオンも、その美味に上機嫌な鳴き声を響かせる。
微笑みつつ、カトレアは外を見る。
「また、別の季節にも来てみたいですわね」
きっと違った美しさがあるだろうからと。二人も心同じく頷いて、夏の残り香を感じ取っていた。
「それじゃあ、カフェにいこうか、ねーさん」
涼香はねーさんと一緒にお店に入り、花園の見える席へ。
早速お品書きを見て──悩ましくなる。
「うーん、どうしようかな」
写真を見るとどれも美味しそうで、決めかねてしまう。
けれど、ここは欲張りにと店員さんを呼び止めて。
「パフェ、あったりします……か? ある? やったあ! ──あっ、ねーさんの為に、梨の皮を剥いてカットしたものもお願いします」
注文すると、アイス、クリーム、果実……沢山乗ったそれがやってきた。
パフェには夢がいっぱい詰まってる──。
そんな実感と共に、涼香は瞳を輝かせ実食。
アイスは爽風のような冷たさと食感を、コンポートは凝縮された果実の風味を楽しませてくれて。
瑞々しく、甘く。
「ねーさんもおいしい?」
顔を向けて応えるねーさんに瞳を細めつつ、また甘味を堪能した。
そうして寛ぐと、ふと風の涼しさに気付いて。
感じるのは、時の移ろい。
「もうすぐ、秋だね」
色彩が飾る道を、ことほは歩いていく。
「こうやって眺めると、綺麗だねー」
眺めると、花々は薄明かりを浴びて存在感を増し、一層彩度を高めているようだ。
トウワタに、紅葉葵にルコウソウ。夜でも生き生きと夏を感じさせるその花達を、ことほはスマホで撮って思い出に残す。
「うん。よく撮れたかも」
そうして満足すれば、楽しみにしていたカフェへ。
なにせ和梨も洋梨も好きだから、メニューを開いてうきうきと。
「季節の巡りって早いよねー、こないだは西瓜だとおもったらもう梨なんだもん。えっ……林檎も結構出回ってるの……!?」
と、林檎スイーツが始まっていることにも驚きつつ。
注文したのは梨尽くしのケーキ。薄緑の果実の煌めきと、クリームの彩りをまた写真に収め、SNSに上げて楽しみながら──。
「ん、おいしー!」
はむりと食べればその美味に瞳を細め、晩夏の時間を送っていく。
「さてさて、ここに合うマジックについてもう少し考えてみたいけれど……」
花の道で、メロゥは先刻の続きに勤しもうとしていた。
けれど、ふむと腕を組み。
「カフェ……スイーツか……考え事には糖分が必要だよね、間違いなく必要」
故に仕方なしというように。少しの後にはドアベルを鳴らし涼しい席でメニューを開いていた。
「とりあえずチーズケーキから!」
注文した逸品をフォークでひとかけ、あむりと口に運ぶ。
「あっ……ずるいなぁ、これは、とてもずるい味だ……」
目を閉じて、感嘆を零す。
(「まずチーズの濃厚さに目を向けさせといて──隠していた梨の爽やかな甘さをより強く表現して来るんだ……」)
ふくよかな風味と果実の新鮮さ。
二段で構成するマリアージュは──。
「例えるなら、そう、これは――味のミスディレクション!」
ならば他にも食べてみなくては、と。タルトにパウンドケーキにと、メロゥは夏の甘味を味わっていった。
作者:崎田航輝 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
公開:2020年9月5日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 1/キャラが大事にされていた 2
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