超剛力で杭を打ち込む者

作者:塩田多弾砲

 そこには、大量のくず鉄や鋼材とともに、中型の重機が放置されていた。
 そこは、建設業を営む会社の重機置き場。かつては様々な工事を請け負い、ビルや建物を作ったり、それを破壊したりしていた。
 が、最近はとんと仕事がなく、やがて、
『忘れられた』。
 その中を、かさこそと小型ダモクレスが這い回り、その重機の内部に入り込んだ。
 そして、しばらくが経過。
「……遠藤君、ここかしら? あのデパートの子会社は」
 スーツを着た女性が、部下を引き連れて入って来た。
「はいです、近野先輩。元は、この会社が親会社だったようですが……」
 眼鏡の青年が、端末を確認しつつ答える。
「……ま、いいわ。この中のくず鉄と放置されてる重機やらなにやらを処理して、取り壊して更地に……」
 近野がそこまで言ったところ。工場の奥から何かが立ち上がった。
「え?」
 二人がそれに気づいた時には、既に遅かった。
 鋼材が、まるで槍か矢のように『何か』から発射されたのだ。
「……っ!」
 二人は、鋼材に貫かれ即死。
 そして、工場奥から立ち上がった大きな影は、
『……パイル、パイル、パイル……』
 悠々と、閉じた工場の巨大な扉に、やたらと巨大な片腕をあてがい、
『打ち込んだ』。
 ハンマーを連打するような打撃音が、ガドリング砲のように響き渡った。
 工場の壁が吹き飛び、そして……、
『……パイル、パイル、パイル……』
 杭打機を装備した重機……が変化したダモクレスが、その姿を露わにした。
 そいつは、目前の全てを破壊せんと、外の世界に這い出て来た。

「あの……ちょっと前に、バニーガールさんの事が好きなビルシャナの事件あったッスよね?」
 ダンテが君たちに訊ねた事件は、古いデパートの屋上で起こったもの。バニーガールが最高と主張する連中だったが、既にステイン・カツオ(砕拳・e04948)たちにより解決している。
「で、このデパート。建物が古いから建て替えが必要になって……こないだ閉店になったッス」
 ついでに言うと、経営している会社も倒産した。彼らは子会社も有していたが、数年前からそこも事実上の倒産状態だった。
 デパートは新しい会社が買い取り、建て替えの後にそこが経営するめどが立ったが。子会社……小規模の建設業の会社は、工場も、その施設や機器も、宙に浮いている状態だった。
「で、それを調べにいったんスが……その人たちが、ダモクレスに襲われて、殺されたんス」
 なので、これを防がねばならない。それも、早急に。
「で、皆さんに気を付けてほしいのは……このダモクレス、これがすっごく……『危険』なんス」
 素体は、『杭打機』を搭載した重機だという。なので『パワーパイル』と命名された。
『杭打機』とは、平たく言えば『建造物の基盤となる『杭』を、地盤に打ち込むための機械』。
 杭を支えて立たせ、上からハンマーで打ち込む『打撃系』、
 杭を油圧により打ち込む『圧入系』、
 スクリュー型ドリルやピットを回転させ削岩し、細長い穴をあけて杭を打ち込む『削岩系』、
 これらを組み合わせた『ハイブリッド系』、
 ……と、色々な方法がある。
 そしてこのダモクレス『パワーパイル』は、大まかな人型をしており、シオマネキのハサミのように……巨大な右腕を持っているという。
 下半身は、キャタピラで移動、大きな右腕がそのまま『杭打機』になっているというのだ。杭打機自体は、打撃系と圧力系のハイブリッドで、周囲にある鋼材をセットし、ボウガンのように発射したり、そのまま目標に対し、パンチ連打のごとく打撃を食らわすというのだ。
 ちなみに左腕はアーム状で、鋼材を掴み、右腕にセットできる。
「この機械が入っていた工場は、外の道に面してるッス。回りは、別の工場の資材置き場とか、重機置き場とかみたいで、人間の気配はないっスが……」
 その代わり、打ち込む杭代わりの鋼材や鉄骨は周囲に無数にある。
「このダモクレス、動きが鈍い事くらいしか弱点が無いッス。鋼材ボウガンで遠くの相手に、杭打ち打撃で近くの相手に攻撃できて、それもスゲー強いッスから……」
 下手に攻撃を受けたら、ケルベロスもただでは済まないだろう。
 幸い、このダモクレスは、一度に一方向、一体の相手にしか攻撃できず、しかも攻撃する時には動きを止め、爪を地面に食い込ませ、『体を固定』する必要がある。それを利用すれば、こちらの攻撃を当てる事も可能だろう。
 ただし、そう簡単にはいかないだろうし、持久戦になったら明らかにケルベロスに不利になる。その辺りをよく鑑みて、戦闘方法を練った方がいいだろうと、ダンテは付け加えた。
「でも、皆さんならこの杭打ち野郎もぶっ壊す事はできると思うッス! どうか皆さん、こいつをやっつけてほしいッス!」
 当然だ。こんな危険なマシンが暴走しているのなら、破壊しない手は無い。
 確実に破壊してやると心に決め、君たちは『パワーパイル』の攻略法を考え始めた。


参加者
燈家・陽葉(光響射て・e02459)
ステイン・カツオ(砕拳・e04948)
ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)
獅子谷・銀子(眠れる銀獅子・e29902)

■リプレイ

●杭を抜き取り復活した、吸血鬼のごとく
「遠藤君、ここかしら? あのデパートの子会社は」
 スーツを着た女性が、部下を引き連れて入って来た。
「はいです、近野先輩……って、あれ?」
 遠藤は、彼はずり落ちそうになった眼鏡を直した。誰もいないと聞いていたのに、先客が来ていたからだ。
「……あら、どちら様?」
「調査会社の、近野と申します。こちらは部下の遠藤。あの、それで……」
 近野は目前の女性に挨拶した。緑の瞳と銀髪が美しい、どこかの名家の令嬢、といった趣だ。
「これは失礼。私はミリム、ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)と申します」
 ミリムはちょうど、キープアウトテープを張り終えていた。
「あの、ウィアテストさん。我々はこれから仕事で、この工場の資産価値などの調査を……」
 ミリムの言葉に反論しかけた遠藤だが、
「それは存じてます。ですが……」
 ミリムに先に反論され、
「……これからしばらくの間、この場を離れてほしいのよ。犠牲者を出したくは無いからね」
 脇から現れた、もう一人の女性からそんな事を言われた。こちらは赤茶色の神に、やや逞しい身体つき。お腹や太腿も露わな、女忍者のような姿をしている。
「私は、獅子谷・銀子(眠れる銀獅子・e29902)。私たちはケルベロスです」
「ケルベロス? って事は、ここに何か怪物が出るのでしょうか? ……って、遠藤君、何鼻の下を伸ばしてんのよ」
「え? いや、立派な太腿……じゃなくて! ええと、我々は……その……」
「……とりあえず、場所を移して、詳しい話を聞かせてもらえるかしら?」
 近野が申し出て、
「お手数を取らせます。ミリムさん、二人は私が、安全な場所まで……」
「ええ、お願いしますね、銀子さん」
 銀子の付き添いで、二人はそのまま工場から離れていった。
 そして、それと入れ違うように、
「……そろそろ、出て来た感じかな?」
 白髪と金色の瞳の美少女、燈家・陽葉(光響射て・e02459)と、
「……ったく、どこからともなく現れやがりますね。それじゃあとっとと……終わらせる事にしましょう」
 色黒な肌を持つドワーフのメイド、ステイン・カツオ(砕拳・e04948)が、姿を現した。
 工場の奥からは、まるで待ちきれないとでも言っているかのように……、獣の唸り声にも聞こえる、重機の起動音が響いてくる。
 陽葉、ステイン、そしてミリム。
 キープアウトテープを乗り越えた三人は、工場の内部へと足を踏み入れた。

「……成程。そういう事でしたら、こちらの方は後日改めてという事で、出直しますね」
「ええ、お願いしますね……あの?」
 一区画ほど離れた場所で、近野と遠藤に事情を話した銀子は。
「……ほんと、いい太腿だなあ……え? あっはい! わかりました、出直します!」
「……遠藤君……ちょーっとお話ししようか? 打撃ありの肉体言語用いたやつを」
 自分へと熱っぽい視線を向けていた遠藤を、引っ張っていく近野を見送り、そして……、
「……さて、皆は……?」
 現場へと駆けつけた。
 そこでは、既に激戦が始まっていた。

●鋭き先端、再び打ち込まれん
 銀子が、二人を遠くへと連れて行った直後。
 三人は工場内に入り込み、そして、
 積まれた鋼材や資材を崩し、立ち上がった者の姿を認めた。
「……それじゃ、まずは……Music、Start!」
 陽葉が、構えるバイオレンスギター『夜明けの旋律』の弦を響かせる。ミュージックファイターである陽葉の歌が、『紅瞳覚醒』が、ミリムを奮起させた。
 続き、ステインが、
「……人を指差す事が失礼なのは、簡易的な『呪い』であるから……だそうですが……」
 拳銃のように、指先を目前のダモクレスへと向けていた。
 この場合は、本当の『呪い』と言えるもの。そして本当に呪いをかけられるのなら、目前の怪物にかかってほしい。
「……『掬え!』」
 彼女の指先から、凝縮された『悪意』が、弾丸となり放たれた。
 これぞ、『禍渦弾(マガウズダマ)』。放たれた悪意は、目標に命中し、黒の竜巻となりてまとわりつく。
 戸惑うかのように、目前の怪物……ダモクレス『パワーパイル』が暴れた。
 確かにこいつは、下半身は戦車のようなそれ、上半身は人間のような重機のそれで、左腕がクレーンやウインチ、またはマジックハンドに。
 そして右腕は、胴体には不釣り合いなほどに巨大な、レールを備えた巨大な『杭打機』。
 そして、既にその右腕には。数本の鋼材がセット済み。
 下半身から、大ぶりな固定用の爪がいきなり展開し、床に食い込むと、
『パイル! パイル! パイル!』
「……来ますっ!」
 ミリムの言葉通り、そいつ……『パワーパイル』の右腕から、鋼材が放たれた。
 それはボウガンから放たれた矢のごとく、宙を切り、そして……、
 三人のケルベロスらに、襲い掛かった!

 発射された『鋼材』は、もとより『打ち出す』ために作られたわけではない。
 しかし、L字の断面を持つ数本は、まるで槍投げの槍のように射出され、正確にケルベロスたちを襲った。
 すぐに三人は、横へと転がるようにして鋼材を回避する。
 が、
「……的としては、小さいと思いますが……まさか、『当てる』とは……! 勘弁してくれよ……!」
 鋼材の一本が、ステインを掠った。掠った程度だが、それはステインを不自然なほどに回転させ、空中できりきり舞いさせると……、
「……『護って!』」
 陽葉の『防翼烏(ファミリア・ディフェンス・フェザー)』に救われた。
 彼女が持つファミリア・ロッド『清光』が、金色のカラスの姿に戻り、そこから生じた羽根と分身たちとが、ステインを救ったのだ。
 なんとか体勢を整えた三人は、そのまま立ち上がり、
 そして、戻って来た銀子は。射出された鋼材が、周囲に突き刺さるのを見ていた。
「これは……」
「銀子さん……! あの二人は?」
「大丈夫、安全な場所に移ってもらったわ。それより……」
 銀子が、ミリムに駆け寄る。
「……なかなか、手強そうな相手ね。『パワーパイル』!」
「ええ、その分……倒しがいがあるというものです」
 ミリムは不敵につぶやき、立ち上がる。その手に握るは、バスタードソード。その銘は『ブルーフレイムラズワルブレイド』
「行きます!」
 騎士よろしく、ミリムは剣を眼前に立て、真っすぐ振り下ろし、水平に振ると……、
 悪魔を討ち取る勇者のように、『パワーパイル』へ向かっていった。
「私らも、行くでございますよ!」
 ステインが、散開して『パワーパイル』の右側に、
「僕はこっちから!」
 陽葉は、左側に回り込んだ。
「じゃあ、私は……」
 陽葉とともに回り込み、クローラーで進み出て来たダモクレスの、
 真後ろへと付いた。
 四方を囲まれた『パワーパイル』は、
『……パイル!』
 左手で太い鋼材を掴み、正面に攻め込んできたミリムに殴り掛かった。
「……その程度!」
 普通の人間なら、その鋼材を受ける事も、避ける事も不可能だろう。しかし、ケルベロスならば無問題。
 剣が空を切り、鋼材を薙ぎ、切断した。
 そのまま、胴体に接近し、刃を食い込ませる。
「次は、私が!」
 ミリムに続き、ステインもまた接近し、今度は『螺旋掌』を。掌底による内部破壊の攻撃が、鋼鉄の怪物の動きを更に鈍らせ、その身に新たなダメージを食らわせた。
「僕も行くよ!」
 ステインと同時に、陽葉のクイックドロウが放たれる。ダモクレスの鋼鉄の身体を攻撃が穿ち、更なるダメージが蓄積された。
 爆炎が『パワーパイル』を彩った。
 が、まるで怒りを覚えたかのように、
『パワーパイル』は、その動きを止めた。

●深く、しっかりと打ち込まん
「……! 来ますっ!」
 銀子の叫びが、その場に響く。身体を固定する爪の音も聞こえた。
 敵のパイル攻撃の合図。しかしそれは、動きを止める僅かな隙ができる事でもある。
 この時に、カウンターを狙い、一斉攻撃……、
 そう想定していた銀子だったが、『パワーパイル』の次なる攻撃に、完全に不意を突かれてしまった。
「!?」
 真後ろのポジションに付いていた銀子は、固定した状態で、『パワーパイル』が上半身を半回転させ、自分の方を向いた事に驚愕した。
 続き、その左腕が別の鋼材を握っており、それで回転した勢いのまま、横殴りしてくることも予想外。
 それを飛び越えてかわした銀子だが、そのかわした先は、
『パワーパイル』の右腕の、杭打機の射線上だった。
『……パイル!』
 次の瞬間。
 銀子の世界が、振動した。世界そのものが、地球そのものが、空間そのものが、強大にして強烈な、剛力の塊で連続連打されるのを、銀子はその身を以て感じ取ったのだ。
(「……ぐっ……はぁ……!」)
 叫び声を上げる暇など無かった、あまりに痛みが強すぎて、感覚が『無』になり、空白になり、自分自身がこの世界から弾き飛ばされたような、そんな錯覚すら覚えてしまった。
「銀子さん!」
「な……なんて……」
「なんて威力ッ………!」
 陽葉は叫び、ステインは動けず、ミリムは驚愕するのみ。
 周囲の鋼材が、頑丈な鉄の塊が、不自然にひしゃげるのを目撃した。
『パワーパイル』の、この杭打機攻撃。
 まず間違いなく……『まともに喰らっていたら』、銀子は無事では済まず、その身体は原形をとどめず、赤黒い肉塊に……否、『染み』に、変貌していた事だろう。
『……パイル!』
 しかし、この攻撃は『掠っただけ』だった。そればかりか、『パワーパイル』の身体も、回転しつつ……工場内の壁に激突し、鋼材をひしゃげさせ、数本をその身体に突き刺す……という結果をもたらしていた。
「……先刻、固定用の『爪』の部位破壊が成功してたのが、功を奏しやがりましたねっ!」
 ステインの言う通り、先刻に彼女の放った攻撃が、『爪』に命中していたのだ。
『爪』の完全破壊は無理だったが、杭打機の攻撃の反動はすさまじく……ダメージを受けた爪を吹き飛ばすには十分だったのだ。
 反動は、更に銀子を射線から外し、直撃を避けさせる事にも成功していた。
「大丈夫っ!?」
 先刻のステインよろしく、陽葉は銀子を『防翼烏』で救っていた。銀子は自身を『全身防御』で耐えていたが……それでも、体中に青痣が痛々しい。
「……大丈夫、よ。ふふっ……」
 喋るだけで、その身体に激痛が走る銀子。今、こうして息をしているだけでも、絶叫したくなるほどの激痛が苛んでいるのに……あまりの激痛は、脳内からアドレナリンを過多供給させ、痛覚を麻痺させているかのようだった。
 同時に、『楽しさ』に血をたぎらせる。陽葉のヒールで回復し、改めて激痛を感じ取るが、それすらも血のたぎりに比べれば……ささいなもの。
 立ち上がった銀子は、
 その手に、エクスカリバールを握っていた。
『パイ……ル! パイル! パ……イル!』
『パワーパイル』は、ふたたびクローラーを動かし、向かってくるが。その動きには精彩さを欠いていた。
 精彩さを欠いたまま、再び右腕の『杭打機』を放つ。が、今度は簡単に避けられ、固定されていないボディは再び、回転しつつ壁に激突した。
「好き勝手に暴れてくれやがって……だが、もうお得意の杭打機は使えないようでやがりますね。……なら、おとなしく壊されろってんだよ!」
 再三、四方に散開したケルベロス四名。正面から向かったステインは、
「……『熾炎業炎砲』!」
 強烈な火炎弾が、『パワーパイル』を包み込む。
「風槍よ! 穿て!」
 炎の次は、風。
 ミリムの放ったのは、『紋章「女王騎士の五本槍」(クイーンランサー)』。
 実体化した女王騎士の槍、五本のランサーを紋章から取り出し、その鋭き先端で、『パワーパイル』を突く。
 龍殺しの騎士が、戦馬とともにランスを抱え突進するかのように。ミリムの放った槍は……『パワーパイル』を穿った。
「とどめ食らえ! はーっ!」
 そして、槍の次に突き刺さるは、銀子の両手に持つ二つのカリバール。
 それらに宿すは、黄金の雷。それらを振るい、銀子は……、
『パワーパイル』の表面装甲を『X』の文字に切り裂き、その文字を刻み付けた。
 これぞ、『ファイナルカリバール』。
 炎と、槍と、エクスカリバール。
 これらの強力な攻撃を、立て続けに三度受けた『パワーパイル』は、
『パイ……ルゥゥゥウウウゥゥゥゥッ!』
 力尽きたかのように、断末魔の悲鳴を上げ……爆発し、果てた。

●悔い改めよ、杭の怪物よ
「……大変な敵、だったね」
 事後に、ひと段落した後。
 陽葉は一言、やれやれとばかりにため息交じりでそう言った。
「……まったくでやがりますね。はぁっ、それにしても『杭打機』とは……厄介な奴でした」
 緊張から解放され、ステインもそんな事を。
「そうね。でも……」
「倒せた事は、僥倖だったわ」
 ミリムと銀子は、『パワーパイル』の残骸を見て、呟いた。
 これからも、このダモクレスと同じか、それ以上に手強く、強く、倒す事に困難を伴う敵は出てくるだろう。
 その全てに、勝てるとは限らない。ひょっとしたら、敗北を味合わされるかもしれない。
 しかしそれでも、負けるつもりはないし、負けるわけにはいかない。
 この鋼鉄の怪物どもによる新たな犠牲者を出さぬよう、自分たちも強くあらねばならない。
『パワーパイル』の残骸へ、四人は……沈黙を以て語り掛け、改めて誓った。
 どんな敵が攻めてこようが、どんな敵が相手だろうと、私たちは決して負けない、と。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年8月14日
難度:普通
参加:4人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 1
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