混浴は破廉恥だと破壊すようとする者たち

作者:塩田多弾砲

「ちょっと清香、スタイルいいじゃん」
「そ、そんな事……あるの、かな?」
 と、八叉清美は恥ずかしがりつつも照れる様子を見せていた。実際、彼女は肌も白く、清楚で可憐な雰囲気を有していた。
「てーかさー、あんたってばなんでモテるん? アタシなんかマジ男と続かねーし。マジ意味わかんない。エロさならアタシの方が上っぽいのに」
 清香の隣にいるのは、褐色に焼いた肌の、いかにも『遊んでます』な雰囲気を醸し出す少女、橘乙女。
「エロさって……でも乙女ちゃん、まだ『経験』ないでしょ?」
「……アンタって、見た目と違って、スゲー肉食系よね。オジサンから小学生までOKだっけ?」
「ち、ちがうよ! 下は中学生まで! 上は……お爺さんも、いいかな」
「……アンタ、なんでまたそうもオトコ食いまくってるわけ? エロいから?」
「そ、そうじゃなくて……男の人に求められると、つい、嬉しくて……。あ、でも色々な処理はちゃんとしてるよ?」
「……首筋、キスマーク付いてる」
「え? ほんと?」
 などと言いつつ、二人は服を脱ぎ、脱衣所から湯船へ。
 ここは『茶琉ノ湯』。
 いわゆる、露天風呂の温泉であり、『混浴』。家族連れが主な客層ではあったが……、
 女性の裸目当ての男性客、そして、男目当ての女性客も、それなりに存在していた。
 清美と乙女は、そういう男の目線を感じつつ、大きな銭湯の、湯船へと向かおうとしたが、
『許さん! 破廉恥だ!』
 ハゲコウ……ハゲタカ同様に、腐肉を食らうコウノトリの仲間……にそっくりなビルシャナが、囲いを押しのけその場に現れた。
 後ろには、十数人の信者たち。
「……な、何?」
「って、ちょっと! 何入り込んでんのよ!」
 いきなりで、タオルで隠す清美と乙女(しかし清美は見られて少し嬉しそう)。
『何、じゃない! 我々は破廉恥なる『混浴』というものを破壊しにきたものだ!』
 その後ろには、十数名の男女。
『他者に、それも異性に裸を見せ合うなどと、言語道断! この理由だけで、潰すにはじゅうぶんだ!』
 ハゲコウが喚き散らす言葉に、
『そうだそうだ! こんな破廉恥なものは、無くすに限る!』
『大体、混浴などというものがあるから、風紀が乱れるのよ!』
『他人に裸を見られて悦ぶ者などいない! いたらそいつは粛清されるべき破廉恥なやつだ!』
 と、後ろの男女も同意し、喚き散らす。
「な、何を……」
「あの、お客様。何を……」
 と、やってきた温泉の従業員を殴り飛ばしたハゲコウは、
『これより、混浴温泉なる悪の施設を破壊し! こんなものを利用した愚劣なるものどもを粛清する! かかれーっ!』

「ナース服を着せたいビルシャナ事件、こないだ湯上・伊織(ゆがみちゃんは歪みない・e24969)さんたちが解決した事件っスが……それと同じくらい、頭痛くなる事件が起こったッス」
 ダンテの顔は、これまた複雑な表情。
「今度のは、温泉に関するものッス。それも……混浴温泉は破廉恥だから、破壊するっつービルシャナッスね」
 つまりは、混浴反対。
「ま、いつものビルシャナの、一方的な思い込みッスから、ツッコミどころは満載ッスけどね。とはいえ、迷惑ッスし、なにより周囲に暴力振りまこうとしてるッスから、皆さんのお力で解決してほしいッス」
 現場となる『茶琉ノ湯』は、郊外にある温泉施設。結構前から……江戸かそれ以上前からあるもので、それなりに歴史のある温泉でもある。ただ、混浴ゆえに年頃の女性が肌を晒し、それを目当てに来るけしからん男性客が存在するのも事実。特にこの『茶琉ノ湯』は、女性の裸目当ての男性、そして裸を見せつける女性の、両方の客が少なくないらしい。
「んで、ビルシャナっスが。ハゲコウって鳥みたいな感じッス。素体の人間もハゲてますが、閃光と清めの光、経文を用いるみたいス」
 そのビルシャナが言うには、男女が裸で同じ空間にいる事自体、不健全かつ不潔で不健康だというのだ。
 混浴など、けしからん。異性の裸を強制的に見せるだけで、そこから劣情をもよおさせ、不健全な道に走らせる。故に無くして当然。だから強制的に消し去ってやると、そんな理屈。つまりは、異性の裸そのものが害悪だから見せるな……と、こういう理屈が根底にある様子。
 それに同意している信者たちの数は、大体十数名の男女。真面目かつ融通が利かない者たちらしく、上は50代くらいの男性、下は20代くらい。女性は30代から10代後半まで。多くが『規則を厳しく守らせようとして、煙たがられる委員長』みたいな印象だったとダンテは言った。
「なんつーか、規則破るような連中に対して、苦い思い出があったんだと思うッス。まあ、言ってる事はツッコミどころ満載ッスから、説得はそう難しくはないと思われるッス。ともかく……」
 この混浴温泉と、そこのお客たちを、どうか救っていただきたいッス。
 ダンテが君たちへ、そう締めくくった。


参加者
日柳・蒼眞(うにうにマスター・e00793)
ミスラ・レンブラント(シャヘルの申し子・e03773)
湯上・伊織(ゆがみちゃんは歪みない・e24969)
白焔・永代(今は気儘な自由人・e29586)
エル・ネフェル(ラストレスラスト・e30475)
草薙・美珠(退魔巫女・e33570)
秦野・清嗣(白金之翼・e41590)

■リプレイ

●混浴少女遊戯
「ちょっと清香、スタイルいいじゃん」
「そ、そんな事……あるの、かな?」
 などとやり取りしつつ、橘乙女と八叉清香が、露天風呂へと入って来た。
「……これは、また……」
 と、既に湯船に浸かっている日柳・蒼眞(うにうにマスター・e00793)は、その二人へと視線を。
「……二人とも、中々。清香って子は、色白だけど身体つきが肉感的だな。乙女って子の方は、日焼けしてるけどややスレンダーな感じか」
 などと、じっくり観察。
「おいおい蒼眞ちゃん、考えが声に出ちゃってる的な?」
 と、隣には、白焔・永代(今は気儘な自由人・e29586)。彼は純粋に、風呂を楽しんでいる様子。
「……そういう永代は、女体の観賞はしてなさげだが」
「俺は普通に、温泉を楽しんでるねん。ま、たまにはこういうのも良いものだよねん」
 確かに、前かがみになっている男性も少なからずいるし、異性をそういう目でちらちら見ている者も。しかし大抵の客は、さほど気にせず温泉を楽しんでいた。
「……ふう」
 ミスラ・レンブラント(シャヘルの申し子・e03773)もその一人。流石に恥ずかしいので、脱衣所にあった湯浴み着を着て入っていたが……、
 濡れて透け、かえって艶めかしさが強調されている事に気付かなかった。
 が、今回参加した女性ケルベロスは、ミスラの他は三人……、
 一人目。湯船に入っている、リフィルディード・ラクシュエル(刀乱剛呀・e25284)。彼女はタオルすらまとわず、その体を隠しもせずに堂々と見られているばかりか……、周囲に寄って来る中年男性たちと、何やら話している。
「あ、ん……今はまだダメ。……やだ、そんなとこ、触らないで……あんっ」
 その身体に手を伸ばされ、さわさわと弄られている様子。
 二人目。同じくエル・ネフェル(ラストレスラスト・e30475)もまた、タオルは甘えとばかりに全裸状態。しかもこちらは年齢層に幅のある十数名の男性たち、および女性らに囲まれ歓談している。
 が、時折聞こえてくる単語は『……見てますよ、露出のアレの方でしょ……』『……見られながらの……』『……大勢の目の前で……』『……全裸で露出……』といったもの。
 ついでに、左右の男性客に両足を持って広げさせていた。当然、その中心部も衆目に晒され、『おお~!』と歓声も。
 そして、三人目は。
「あ、あの……これだと、男性の前で、肌を晒す事に……」
 草薙・美珠(退魔巫女・e33570)、清楚で可憐な、白い肌を持つ巫女の少女。
 彼女の、裸を恥ずかしがるその反応は。前の二人と比較すると、当たり前かつ新鮮に見える。
「あら、混浴だから当然じゃない? それに……こうやって私が抱き寄せていれば、なかなか見えないものよ?」
 と、四人目の女性、しかも美少女……に見える彼、湯上・伊織(ゆがみちゃんは歪みない・e24969)が、湯船に浸かりながら美珠の肩を抱き寄せた。
 ミスラが視線を別に向けると、湯船の縁に、浅く腰かけている男性ケルベロスが。
 やはり彼も全裸。そして、周囲には知り合ったばかりなのか、同じ男性客が。
 彼……秦野・清嗣(白金之翼・e41590)は、毛玉のようなボクスドラゴン・響銅とともに、男性たちと言葉を交わしている。
「……昔に茶店がここにあって、裏に温泉が湧いたから……というのが、『茶琉ノ湯』という名前の由来なのか。……いろんな事、知ってるんだね」
 もっと、知りたいな。熱っぽく問うた清嗣が、一人と手を重ねた時に、
『許さん! 破廉恥だ!』
 周囲の囲いを押しのけ、ビルシャナ、およびその信者らが、その姿を現した。

「……な、何?」
「って、ちょっと! 何入り込んでんのよ!」
 清香と乙女が、そして他の温泉客が戸惑う中、
「皆さん! ケルベロスです、避難して下さい!」
 ミスラが立ち上がった。
 それとともに、エルとリフィルディードも立ち上がり、その裸を晒しながら、
「……皆さん、続きがご希望でしたら、落ち着いて避難して下さいね? さ、こちらに……」
「オジサンたち、後でね~。ほら、避難お願い」
 と、一般人を逃がし始めた。

●混浴少女日記
『他者に、それも異性に裸を見せ合うなどと、言語道断! この理由だけで、潰すにはじゅうぶんだ!』
 ビルシャナの喚きに、後ろの信者たちも同意。が、
『他人に裸を見られて悦ぶ者などいない! いたらそいつは粛清されるべき破廉恥なやつだ!』
 という言葉に、
「いや、それなりにいるんじゃないか? ……例えばボディビルダーの方とか。ヌードモデルだってそうだよな」
 蒼眞が反論した。
「そういう魅せる身体を作り上げているような方相手に、『裸身を晒すのは破廉恥だ』とかいうのは、かなり失礼だろうに……」
『黙れ! 破廉恥は破廉恥! 悪いものは悪いのだ! 故に消し去るべき!』
 と、『正しいのは自分たち。ゆえに反論も許さん』という口調の信者ら。
「悪いものは悪い? どんなふうに?」と、永代。
『常識だ! その程度の事もわからんのか!』
「うん。だから教えてよ」
『裸は破廉恥で不健全! 不健全と分かっているなら、その原因を潰せば全て解決する!』
『その程度の事もわからんのか! 莫迦者どもが!』
 と、得意げな信者たちだが、永代が、
「ん~、別に不健全な道に進むだけじゃないと思うよん? ほら、実際に今の俺は、特に劣情とかないし。あの子達とかも」
 と、伊織と美珠の方へと促した。
「……恋人同士でいちゃついてるだけで、それって健全なことでもあるっしょ?」
 永代の指摘に、信者たちは、
『……い、いちゃつくなどと……』
『そ、そんな事が……け、健全とは……』
 しかしその反論には、どこか『自分らには縁がない。ゆえに気に入らん。けど羨ましい』といった複雑な感情が、駄々洩れていた。
「……ふふっ、ほら美珠ちゃん。もっとくっついて」
 と湯船から半身を出して、美珠をぎゅっと抱きしめる伊織。
「で、でも……」
 それに対し、もじもじする美珠。
(「男性に肌を見せるのは破廉恥……た、確かにそんな気はしますが……」)
 裸を見られ恥ずかしがる彼女だが、
(「い、いえっ! 神様はそうではないと言っていましたっ! 愛する相手には肌を見せてもいいのだとっ!」)
 その神様の邪念に乗せられてる事に気づかぬまま、伊織に抱きつき、
「……りょ、両想いなら……問題ありません!」
 と、言い放った。
『や、やはり健全ではない! そんな事が健全なわけがない!』
 引っ込みがつかず、言い張る信者もいるが。しかし、
「……健全じゃない? なんだか、意見の押しつけみたい……いや、押し付けねー」
 リフィルディードが、呆れを隠さず言った。
「自分の思い通りにいかないと気が済まない。過去に何があったか知らないけど、自分の我を通そうとするなんて……」
 不良みたいな人達だね~。彼女のその言葉に、
『ち、違う! 不良なんかじゃ……』
『ルール守って生きて来たのに……なんで自分らの方が間違ってると言われるのよ!』
 今度はエルが、
「は? ルール? そのルールを逸脱してるのはどちらかしら」
 信者らへ、追い打ちをかけた。

●混浴では露出症?
「そもそも……ここに入ってる人たちはみな、同意の入浴ですし、強制ではないでしょう? 皆、ルールを守ってこの混浴風呂に入っているのですし」
『だ、だが……』
「だが、じゃないですよ」
 エルに続くは、ミスラ。
「そもそもついでに、混浴は『入浴場所』の選択肢の一つにすぎません。最初に『男湯』『女湯』という区切りが存在してる中で、口を挟むのはナンセンスです」
『い、いや、しかし……』
「それにですね、嫌悪するなら、入らなければいいだけです。選択の自由意思を侵害するあなた達の方が……道理に反していますよ」
 それから……と、湯浴みを脱ぎ、誘惑するミスラ。
「それでもあえて、この場に来たという事は……『そういうこと』も期待してたからでは?」
『だ、黙れ! これは犯罪だ! 猥褻物陳列罪になる! つまりは犯罪! それを無くして何が悪い!』
 もはや、根拠すら希薄な言いがかりに。
「犯罪? だとしたら……すでにあなたたちは犯罪者だね」
 その言いがかりへ、清嗣が進み出た。……股間を隠さずに(そしてそれを、響銅が隠す)。
「色々と思うところあるだろうけどね、それ以前に君らの行動は如何だろうかね」
『え? わ、我々は何も悪い事など……』
「いいや。『不法侵入』、『器物破損』、それに……『暴行』もあるかな? ここの銭湯の経営者や従業員、そしてお客は、何も悪い事をしていない。なのに……君らは破壊して侵入し、暴力を振るったよね?」
『そ、それは……』
「自分の意見を通さんがために、して良い事では無い。これでは……犯罪者と変わらないし、風紀を乱している行動だよね」
 もはや、反論も無い。
「……大体、誰であれ人間なら……ご両親が『異性の裸』に興味を持って、貴方方の言う不健全だか破廉恥だのという行為の結果、存在してるわけだろう?」
 止めを差すように、蒼眞が。
「節度は必要だとしても、その事実から目を背け、他者の意見に耳を貸さないってな態度の方が、よほど……破廉恥な行為だと思うぞ。で、それ以前に……」
 一息ついで、
「……風呂場で騒ぐな。温泉に入るなら、裸で入るべきだ。身体を隠すためだろうが、タオルを湯船に入れるのも、マナー違反だぞ」
 それが止めになり、信者たちは勢いを失い、力なくがっくりするか、ぐぬぬと歯噛みするかのどちらか。
『……なんで、裸を晒すのが正しいんだ……』
『……で、でも……裸を見たくない、わけでもない……』
 そんな信者らへ、
『お、お前ら! 何を言い負かされておる! 我々は正しい! 根拠も理屈も要らん! 感情的に自分が正しいと思えば、それで十分だ! 聞いてるのか!』
 が、なかなか納得しない様子。
「……ま、まだですか……」
 その様子を見て、美珠は心の中でやきもきしていた。
(「……裸を見られるのは、恥ずかしいんですっ……」)
 そんな事などつゆ知らず、信者らが美珠に視線を注ぐ。
『……両想い、なら……』
『そう、だな……両想いの相手と、なら……』
『あの美少女と美少年? あの二人みたいに……』
 信者らは改心しつつある。それは良いが……、
「あらあら、美珠ちゃん。見られてるわね」と、伊織が指摘。
「は、早く納得してくださいっ……」
 が、
『……おのれぇ! 貴様らから成敗してくれるっ!』
 と、ビルシャナが美珠らへ突撃してきた。
 素早く、間に合わない……、
 と思いきや。
「はーっ!」
 エルが全裸で、股間を見せつけつつ……蹴りによる破鎧衝を食らわせたのだ。
「……! すみませんっ!」
 その隙に、美珠は呪符を取り出し……、駆け出す。
「我が炎よ、邪悪を払い給え、清め給え!」
『熾炎業炎砲』の焔が、ビルシャナを包み込んだ。
 絶叫とともに、ビルシャナは……蒸発するように熔解し……滅した。
「いかがですかっ、草薙流退魔術は!」
 勝利した美珠。だが、
「……胸は小さめだけど、形はいいよな。先端も綺麗な桜色だし」と、蒼眞。
「……肌、きれい。お尻の形もかわいいわ」と、ミスラ。
「……足、スラッとしてる。太腿の肉付きも良いわね」と、リフィルディード。
「……大事なとこは、薄毛……というか、ほぼ無毛で清楚な感じだけど……かえっていやらしいわね」と、エル。
 永代と清嗣は、視線を外している。
 ついでに、元信者たちも、そして避難した者たちも、扉の隙間から視線を向けている。
「……美珠ちゃん、観られてるわよ」
 伊織に言われ、
「きゃああっ、裸なの忘れてましたっ」
 慌てて胸と股間を隠す美珠だった。

●混浴が超振動!
 その後。
 風呂をヒールした後、
「入り直しね。髪を……え? きゃあああっ!」
 と、頭を洗っていたミスラは、先刻から見ていた一般客に襲われた。
 興奮した中年男性たちが、彼女を押し倒し、胸を、お尻を、太腿を、大事な場所を乱暴に愛撫し、白濁を髪に放つ。
「やぁ……髪に臭いが……んむっ!」
 そのまま、臭うモノを口に突っ込まれ、両手に握らされ、そして……、
『此処も綺麗に洗ってやるよ』と誰かが言い、強引に下半身のそこへ……突き入れられた。
「んむうぅぅぅっ!」
 強引にかき回され、ビクビクっと痙攣するミスラ。
 離れた場所では、リフィルディードが、
「私の中……いっぱいにされるの、見て下さい……ああああっ!」
 自身が、先刻に避難させた中年男性らのものを咥え込む姿を、周囲の客に見せつけていた。
 その様子を見ながら、蒼眞は、
「くっ……腰の動きが……結構激しい、な……ああっ!」
「ああんっ! お、おっきい……ふあっ!」
 清香の誘いに乗り、床に座り込んで対面で交わっていた。
 そして。同じくリフィルディードを見つつ赤面し、集まった一般客たちに見られながら。美珠は、全裸で立ち……、
「んっ……んっ……あああっ!(びくっ」
「美珠ちゃん、可愛いわよ……」
 後ろに立たれた伊織から、胸を揉まれ、先端を指で摘ままれながら……同時に股間を愛撫されていた。耳も舐められ、甘噛みされる。
「くうっ!(びくびくっ」
 そのまま力が抜け、湯船に膝をつく。
「……それじゃ……」
「え? ああああっ!」
 そして、伊織とそのまま、湯の中で合体。
「あっ、あっ、あっ……あああああっ!」
 湯の中に粗相しつつ、絶頂。そのまま……、
「し、しっかり飲んでくるように……言われましたから……んむぅっ」
 周囲に見られつつ、伊織のモノを口に含むのだった。

 浴場の外、男子便所では。
「……風呂上がり……と言ったら、コレ、ですね……くっ……」
 エルは、男性たちに見られながら、全裸で……己を慰め、男たちの放尿を受け、飲み込み……自分も放尿し、
「……わたしの勝ちなので、全員で記念撮影です♪ ほら、動画撮影よろしく♪」
 全員からの愛撫を耐えきり、皆に手足を抱えさせ、開脚した。
 そして、先刻に自分に浣腸させた、大量の牛乳が……彼女の臨界点を突破し、
「……ああああああっ!」
 お尻から噴き出す音が、室内に響き渡った。

 温泉の外、温泉街では。
「改めてみたら、なかなかかわいこちゃんじゃーん」
「え? さっきのケルベロスのおにーさん? マジなんか用?」
 永代は、乙女に声をかけていた、
「いやー、俺のツレもだけど、君のツレもまだまだ時間かかるみたいだし。俺たちはその間、どっか遊びに行かない?」
「マジ? アタシでいいの? いいよ、行っても」
 と、乙女は腕を絡めて来た。
 そこから若干離れた場所では、清嗣が、
「……じゃ、今夜は……楽しもうか」
 新たな知り合い。清嗣の魅力に惹かれた、彼と同じ性癖を持つ男たちと歩いていた。
(「でも、あの手のビルシャナたち。なんとか……」)
 元に戻せないものか。響銅を連れながら、そんな事を思う清嗣だった。

作者:塩田多弾砲 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年7月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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