甘き円環

作者:崎田航輝

 風が徐々に夏めいて、暖かくなる日。
 甘い香りと涼しさに誘われて、道行く人々が立ち寄る一軒の店があった。
 それはポップな色使いの店構えが可愛らしい、ドーナツの店。ひんやりとした温度が心地良い店の中で、人々が和やかに賑わいながら食を楽しんでいる。
 メニューは定番のチョコレートコーティングのドーナツや、生クリームたっぷりのドーナツ。さっくりとした生地のケーキドーナツに、軽い食感が快いクルーラーも勿論人気。
 ベーグルにチュロスなど幅広い品々に、訪れる人々は舌鼓を打って。涼みながらの一時の休憩を過ごしていた。
 と、そんな店に歩む人々のいる道に──踏み入る巨躯の男が居た。
「ハッ、何だ沢山集まって。飯の時間か?」
 だったら俺にも餌を狩らせてくれよ、と。
 愉しげな笑みに殺意を張り付けるそれは、罪人エインヘリアル。人々が悲鳴と共に散らばり始めると、尚愉快げに口の端を持ち上げて。
「いい余興じゃねえか。好きなだけ走ればいいさ──全部斬り裂いてやるよ」
 風音を響かせながら、一瞬で人々の背中に食らいつき──刃を振り下ろす。倒れゆく人々の姿を見下ろすと罪人は哄笑を上げて──凶行を続けていった。

「集まって頂きありがとうございます」
 イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達へと説明を始めていた。
「本日出現が予知されたのはエインヘリアルです」
 アスガルドで重罪を犯した犯罪者。コギトエルゴスム化の刑罰から解き放たれて送り込まれる、その新たな一人だろう。
 現場は市街の一角。人気のドーナツ店が近場にあり、人通りも多いのだという。
 エインヘリアルはそんな人々を襲おうとするだろう。
「人々の命を守るために。この敵の撃破をお願いしますね」
 戦場は店の前の道。
 真っ直ぐに伸びていて、障害物もなく戦いに苦労はしないはずだ。
 人々については、警察の協力で事前に避難が行われる。こちらが到着する頃には皆が逃げ終わっていることだろう。
 周囲の環境を傷つけずに倒すこともできるはずですから、とイマジネイターは続ける。
「無事勝利した暁には、皆さんもドーナツなど味わっていってはいかがでしょうか」
 飲み物も含め様々な種類があって、美味を楽しめるはずだ。
「そんな憩いのためにも是非、撃破を成功させてきてくださいね」
 イマジネイターはそう声音に力を込めた。


参加者
相馬・泰地(マッスル拳士・e00550)
スウ・ティー(爆弾魔・e01099)
花見里・綾奈(閃光の魔法剣士・e29677)
伊礼・慧子(花無き臺・e41144)
アクア・スフィア(ヴァルキュリアのブラックウィザード・e49743)
セナ・グランディオーソ(いつかどこかの・e84733)
山科・ことほ(幸を祈りし寿ぎの・e85678)
四季城・司(怜悧なる微笑み・e85764)

■リプレイ

●甘風
 青空に映えるパステルカラーの店構えに、甘やかな匂い。
 降り立った傍から、その魅力が十二分に感じられるから──アクア・スフィア(ヴァルキュリアのブラックウィザード・e49743)は道沿いに立つその店を見上げていた。
「ドーナツ、ですか」
「チェーン店には入ったりするけど……こういう専門店ってあんまり体験したことないかも!」
 言いながら、わくわくと覗き込むのは山科・ことほ(幸を祈りし寿ぎの・e85678)。藍玉の瞳を仄かに煌めかせ、声に期待を滲ませる。
 そこは確かに心を惹きつけるようで。
 深く被った帽子で目元を隠しながら、スウ・ティー(爆弾魔・e01099)もまたその看板を見やっていた。
「折角こうして来たんだし、楽しみたいところだねぇ」
「そうだね。とりま──その前に殲滅っしょ」
 と、ことほが言葉と共に振り返って見据える道の前方。その先に、乱暴な足取りで歩んでくる巨躯の姿がある。
 それは剣をゆらゆら揺らしながら獲物を探す罪人、エインヘリアル。
「ふーむふむ、なるほどなるほど、了解だ!」
 セナ・グランディオーソ(いつかどこかの・e84733)はその姿と、後ろの店を交互に見ながらこくこく頷いてみせていた。
「ドーナ……人々を、守れば良いのだな! あの敵を倒して! うむうむ大丈夫だ、要点は分かっているぞ、大丈夫大丈夫」
 言い直しつつ前へ歩き出す。ビハインドのルーナは少々、呆れ気味ではあったけれど──それでも戦う事に変わりはないからとセナについてった。
 皆もまた、続いて走り出し敵前へ立ちはだかる。すると此方に目を留めた罪人は笑みを浮かべながら剣を構えた。
「生きた餌が自分からやってきてくれるなんてな。戦士冥利に尽きるぜ」
 言うと地を踏みしめて戦意を見せる──けれどスウは、やれやれと肩を竦めて巨躯の足元へ視線を下ろしていた。
 そこには逃げた人々が落としたであろうドーナツやチュロスがあって。
「無粋な連中なのは知ってるけど……食い物も粗末にするなんて戦士が聞いて呆れるね」
「ほんとだねー。大体、生餌が欲しいとかわがままペットじゃん」
 と、ことほも言いながら声音に挑発の色を込めてみせる。
「あーだから捨てられたんだ、ふーんなるほど……」
「……馬鹿にしやがる」
 罪人は俄に怒りを浮かべると、走って刃を振り上げた。
「全員、斬り裂いてやる」
「させませんよ」
 けれど涼やかに声を返すのが伊礼・慧子(花無き臺・e41144)。細身の躰で滑り込むよう、懐へ入ってみせながら。
「ここで斃れて貰います。調理もせずにそのまま……というような野蛮な人種に、スイーツの至福のひと時を邪魔させるわけにはいきませんから」
 それから、あ、と小首を傾げて見上げる。
「調理って文化があるんですがご存じですか?」
「てめぇ──!」
 罪人は忿怒に刃を振るう。が、既に慧子が刀を抜き一閃、三日月を象る斬撃を見舞った。
 よろける巨躯の、背後側から強烈な爆破。スウが遠隔から起爆装置を作動させたのだ。
「捕まえた♪」
 今の内だよ、と視線を送れば──アクアが頷き水流の如き流体を畝らせて。
「スライムよ、敵を貫きなさい!」
 煌めくそれを鋭利に形作り腹部を穿つ。
 罪人はそれでも踏み止まって、嵐の如き剣風を放ってきた。が、その只中へも躊躇わず飛び込んでいくのが相馬・泰地(マッスル拳士・e00550)。
「このくらいで、下がりはしないぜ……!」
 半裸に裸足、鎧も着けぬ身一つで、膚を刻む痛みにも決して退かず。己の躰へグラビティを込めると淡い光を抱いている。
 そうして旋風の如く廻り、捻りを加えながら靭やかで強靭な回し蹴り。『旋風斬鉄脚』──眩い光の軌跡を描きながら鋭い一閃を加えていた。
 罪人が後退すると、その間にことほが治癒の光を棚引かせ──セナもまたルーナの力で植物に黄金を結実させ前衛を回復防護した。
 体力が保たれれば、ことほはライドキャリバーの藍を奔らせスピンで反撃の先陣。
 そのまま罪人が体勢を崩す間に──四季城・司(怜悧なる微笑み・e85764)はきらりと翼を明滅させ、美しく空へ飛翔していた。
「さあ、綾奈さん。僕達もいこうか」
「はい……!」
 小さく、けれどしかと応えた花見里・綾奈(閃光の魔法剣士・e29677)は、傍らの翼猫へと視線を注いで。
「行きますよ夢幻……サポートは、任せます……!」
 ひとつ鳴き声を返した夢幻は、清廉な翼から風を送って皆の防護を万全に整える。同時に綾奈自身は翼の一部となっていた流体から、無数の粒子を赫かせていた。
「超感覚を……覚醒させよ!」
 鮮烈な光は意識を研ぎ澄ますように、知覚力を増大させる。その恩恵に与る司は、高速で飛来しながらも違わず狙いを定めて。
「この飛び蹴りを、見切れるかな?」
 流れ星のように降下しながらの一撃を加えた。
 敵が傾いだところへ、光を連ねるように。綾奈もまた煌めく粒子と化して突撃し、巨体へ風穴を開けていく。

●決着
 血潮を零しながら罪人はふらつく。
 けれどそれでも斃れず殺意を見せる、その様相に……司は軽く息をついていた。
「殺戮しか頭にないエインヘリアルは厄介だね」
「ああ。それに……ホント尽きねえな罪人どもは……」
 泰地も呟き吐息する。
 こんな戦いが、自身が関わっただけでも優に三十五件。幾度繰り返されるかと思えば、憂いもする心持ちだった。
 無論、眼前の敵を討つことには迷いもないから、拳をがつっと合わせて。
「ま、虐殺は必ず阻止するぜ!」
「うん。早く倒して……ドーナツを頂いて楽しみたいからね」
 司が言えば、スウも頷く。
「そういうこと。血腥い話しか出来ない輩には、退場願おう」
「……こんな所で、死ぬか!」
 罪人は抗うように踏み込んできた、が。泰地が真正面から疾駆。振り下ろされた剣を手甲で弾いて逸らしてみせる。
「剣が相手だろうが──譲らないぜ!」
 そのまま横に回転し、手甲の刃を縦横に振るいながら連撃。巨躯の鎧を刻み、肉を抉り、無数の傷を刻みつけていった。
 巨躯は堪らず一歩退く、が。
 既にその周囲には、スウが浮かべるの透明な機雷が無数。
「あま~いプレゼント、欲しいんでしょ? 今更冗句では済まないよ」
「……!」
 罪人ははっとするが、遅い。『悪神の狡知』──発破された機雷が爆炎を連ねて巨体を激しく灼いていった。
 呻きながら、罪人は剣を振り回す。だがそれも綾奈が防御すると、セナがルーナから与えられた魔力で治癒の光蝶を顕現。
 同時にことほも癒やしの拳圧を飛ばして傷を吹き飛ばせば──。
「こっちは問題なさそうだよー」
「では反撃に移ります」
 慧子が艶めく漆黒の髪を美しく靡かせて前へ。烈風の如く、けれど静やかな影の如く──暗色の斬撃で罪人の命を削っていった。
 そこへセナも攻勢へ。『射通す彼方』──ルーナが矢を雨の如く注がせる中へ斬撃を重ねて巨躯の鎧を破砕する。
 蹈鞴を踏む罪人へ、綾奈もふわりと舞い降りながら戦斧を掲げ。眩い稲妻の力を宿すと一撃、強烈な打突を叩き込んでいた。
「あと、少しです……!」
「なら畳み掛けようか」
 声を継ぐ司は、綾奈の更に頭上から滑空してレイピアを抜いている。そのまま踊るように剣先を滑らせて。
「華麗なる薔薇の舞を、ご覧あれ」
 花咲くように、そして花が散るように。剣閃を踊らせ巨躯を斬り裂いた。
「後は、頼めるかな」
「ええ」
 頷くアクアは深い海を思わせる、美しい青のオーブをその手から浮かべている。斃れゆく罪人を見据え、零れる輝きを差し向けると。
「虚無球体よ、敵を飲み込み、消滅させよ!」
 瞬間、生まれるのは大波を切り取ったかの如き蒼闇色の球。投げ放たれたそれは全てを崩壊させて喰らうように、巨躯の命を飲み込んで跡形も残さなかった。

●円環
 静寂の中に賑わいが帰ってくる。
 戦いの後、番犬達は痕跡を癒やして人々を呼び戻していた。
 泰地も不安を感じさせぬよう、隣人力を以て警察へ報告に向かい──無事の通達がされて平穏が戻るまでを見届ける。
 それも済めば──。
「……ついでだからドーナツを食べようか」
 道に漂う甘い香りに気づき、営業再開された店へ向かってみることにした。
 店内は涼やかで、邪魔にならない程度のBGMが心地良く。メニューも多彩だから、暫し迷いつつ。
「じゃあ、チョコレートと……飲み物はコーヒーで」
 定番のチョコドーナツとホットコーヒーを注文した。
 早速ドーナツを齧ると──ぱりっとしたチョコの歯ごたえが快く、生地はふんわりしていて美味。
 その甘さに、ブラックの苦味が丁度良くマッチして。
「うん。美味いな──」
 疲れを癒やすよう、ふうと息を吐いて。泰地は暫し寛ぎの時間を過ごしていった。

「さて、と」
 和やかな笑顔が行き交う道を、スウも歩み始めていた。
 目的は勿論、ドーナツの店。頬を涼しい温度が撫ぜるのを感じながら中へ入ると──暫しメニューを眺める。
 彩り豊かな品々はどれも美味しそうで、そうだねぇと少々迷いつつ。
「それじゃこれと……これで」
 と、選んだのはナッツとキャラメルのかかったケーキドーナツ。プレーンとココアの二種類を買って、帰りしなに食べようと歩き出した。
 爽風の中、早速プレーンの一つを手に取ると……軽く頭上に放り投げ、口でキャッチ。
「んむっ」
 甘い香りが広がるのを感じながら、そのまま噛むと、ナッツの歯ごたえとさっくりとした生地が快く美味だ。
 何よりキャラメルの甘味が濃厚で。
「……ふふ、甘露だねぇ」
 軽く笑みつつ、ココアのドーナツもまた食べ進めて。甘味に芳しさを加えたその風味を楽しみながら、ゆっくりと歩んでいった。

 夏らしい陽射しに、人々の明るい笑顔がよく映えて。愉しげな空気の戻った道を、司は暫し眺めていた。
 それから小さく一息ついて、見回して。
「お疲れ様だったね」
「ええ。司さんも、それに綾奈さんも」
 と、傍らのアクアが柔く笑んで応えれば、隣の綾奈もまた頷いて──小さな仕草で、静々と店の方を指している。
「折角、ですから……。ご一緒にドーナツ店に、いかがですか?」
「良いですね。頂きましょうよ」
 アクアが並んで歩み出せば、司もに横に並んで同道。
「頑張った自分へのご褒美って事で、好きなだけ食べるとしようか」
 言うと二人も勿論と、早速店内へ。ひんやりとした冷房に快さを覚えつつ……メニューを見つめて選び始めた。
 定番に、色鮮やかなもの、変わり種。
 ドーナツと一口に言っても千差万別で。
「色んな種類のドーナツがあって、目移りしそうですね」
 アクアは濃紅の瞳をくりくり動かしながら、どれにしようかと逡巡する。
 と、その中で見つけたのはカラフルなスプリンクルに彩られた、可愛らしいチョコドーナツ。
「美味しそうですね、これにします」
「では、私はこちらで……」
 言いつつ綾奈が選んだのはきつね色のシュー生地が眩いクルーラー。
 そんな様子を横目にしながら、司が選んだのは定番のオールドファッション。砂糖がけのコーティングに惹かれて注文した。
 飲み物は三人共紅茶にして、早速実食。
 綾奈のクルーラーは、一口齧るとほろりとほどけて。たっぷりの粉砂糖が惜しみない甘味を感じさせて紅茶と相性抜群だ。
「とても美味しい、ですね」
「ん、こっちもだよ」
 司のドーナツは、コーティングがしゃりっと小気味好い音を立てて、生地もかりかりと硬めで何とも愉しい。
 アクアのドーナツもぱりぱり砕けるスプリンクルが快く。ふんだんにかかったチョコレートは甘さ控えめで、ふんわり生地の甘味と丁度良いバランスだった。
「紅茶と合いますね」
「うん。僕の、ひとつ食べるかい?」
 と、司が微笑んで二つ買ったうちの一つを差し出すと……アクアは頷いて。
「それなら私のもどうですか?」
「なら、私も……」
 そっと綾奈が言えば、それなら皆で少しずつ分け合おうという事になって。三つの甘味、それぞれを楽しみながら、三人は涼やかなひと時を送っていった。

 ことほは丁度、お店に入るところ。
 先ずは張り出されているメニューを見ようとして……そこであっと何かに気づく。近くに、慧子の姿を見つけたのだ。
 元々同じ旅団仲間でもあって、いつもぼーっとしてるけど大丈夫かな、と気にもかけていた相手。だから歩み寄ると腕を取って。
「慧子ちゃん! 一緒にドーナツ食べよー!」
「慧子……ちゃん……?」
 振り返る慧子は、二つの意味でびっくり。それに対してことほは頷いて、ぐいぐいと引っ張りながら。
「うん。敗退のやけ食いしよー!」
 言いつつカウンターまで移動していく。
(「3つほど上なんだけど……ま、いっかぁ」)
 慧子は思いつつも、ひとまずは引かれるままにして。脂っこいものじゃない方が良いと、シンプルなベーグルを選んだ。
 ことほはチョコチップ入りの、ハニードーナツ。黄金色のアイシングと香りに惹かれて購入する。
 それから二人でテーブルについて食事。
 慧子はベーグルを一口齧って、ん、と頷く。もっちりとした柔らかな食感に、焼いた生地の香りが含まれていて美味だ。
「美味しいですね」
「んー! 甘くておいしー」
 と、慧子もはちみつたっぷりの甘味と、アクセントのチョコに舌鼓。その美味しさに頬を押さえて笑みを浮かべていた。
「少しシェアするー?」
「いいですけど……」
 慧子は応じつつ、ことほとの慣れぬ距離感に多少の緊張も覚えつつ。それでも貰ったドーナツは美味で、お供の紅茶も一層楽しめる。
 ことほもベーグルを美味しそうに摘んで……食べ終えるとまた立ち上がって。
「それじゃ、次の注文しよっか」
 言って暫し、慧子と共に過ごすのだった。

 セナもルーナと共にドーナツ店へ。
 メニューに視線を彷徨わせつつも、前借りしたお小遣いにも限界があるので我慢して……クリームたっぷりのクルーラーだけを買う。
 ルーナは焼き目が食欲を唆るチュロスを購入し──二人で一緒に食べ始めた。
「いただきまーす!」
 セナのドーナツは、外だけでなく中にもクリームが挟まれていて。食べる程にほわほわの食感とあまあまな味がいっぱいに広がる。
 生地は軽く、その風味がまた甘さを引き立てて。
「甘味は良いなー……! なんというか、こう……良いなー!!」
 うまく言葉に出来ないけれど、とにかくとても美味しい。
 ルーナもチュロスのかりっとした歯ごたえとシナモンの風味を楽しんでいて、そこだけはセナに同意するように頷いていた。
 そんなルーナに、セナは振り向いて。
「ところでルーナ。おこづかいもうちょっと前借りして良い? ……ダメ?」
 ルーナはそこはしっかりと、首を振る。
 けれどチュロスは半分取ってあって。物欲しそうなセナを見ると──その口に入れて、食べさせてあげるのだった。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年7月2日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 2
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