別荘地の糸使い

作者:baron

 山間を巡って調査を行うケルベロス。
 家電が捨てられたり、7mサイズのダモクレスが封印されている可能性があるので、特段に不思議な事ではない。
「こんな所に大きな商店……いえ、お屋敷でありますか」
 テレサ・コール(黒白の双輪・e04242)は何時ものように調査を行っていた。
 街でも良かったのだが、万が一を考えて人が居無い場所を選んだだけだ。
「こういう所に出るとしたら7m級ではなく廃棄家電型でございましょうか」
『他にも可能性はありマス。例えばこんな風にデス』
 っ!?
 気が付くと周囲から糸が伸びて来た。
 テレサが咄嗟に回避すると、屋敷の敷地に誰かが居た。
 相手を確かめるべきか、それとも一度逃げるべきか。悩んでいる間に次の攻撃が来る。
「貴方は誰でありますか!?」
『っ! 死ぬが良いデス!』
 帰ってきた言葉は殺意で塗り固められていた。
 糸がテレサの体に絡みつき、あるいは周辺の物体を動かしていく……。


「テレサ・コールさんが宿敵であるデウスエクスの襲撃を受けることが予知されました」
 セリカ・リュミエールがパンフレットと地図を手に説明を始めた。
 そこはペンションというか屋敷と言うか、山間にある別荘などを紹介したものだ。
 リゾートが流行った時代の名残なのだろう。
「急いで連絡を取ろうとしたのですが、連絡をつけることは出来ませんでした。
 一刻の猶予もありません。テレサさんが無事なうちに、救援をお願いします」
「危険ですがテレサさんを放っておくわけにはいきませんしね」
「狙われたのは大変だろうけど、まあ民間人を巻き込まない場所なんだし、どうせ戦うなら楽で良いと思うさね」
 ケルベロス達はセリカの言葉に頷き、その説明を待った。
「場所は山間に面したお屋敷で、敵の姿はメイドさんの格好をしたダモクレスです」
「らしいといえば、らしいのかな」
「メイド型ダモクレス……テレサさんも大変ですね」
 セリカが地図を開くと、そこは相当な田舎だった。
 ヘリオンから広い場所に降下して移動するか、それとも早めに移動して道を歩くか。
 いずれにせよ面倒な場所だし、戦闘開始してから少し経つのは仕方がないだろう。
「相手の能力は糸を使って攻撃するようですね。硬化させて切り刻んだり、周囲の物を操ったりするようです」
「糸使いはロマンと言えばロマンだが……。あくまでグラビティだろうな」
「装甲を切り割いたり、催眠するタイプとかですかね? 厄介と言えば厄介な」
 セリカの説明にケルベロス達はなんとなく相手の力を想像する。
 あくまでダモクレスがグラビティで攻撃しているだけだ。
 何かの資料でも読んだか、設計者がそう意図したのかは別にして、類推は可能である。
「では行くか」
「テレサさんを宿敵から救いに行きましょう」
「ミッション・スタートですね」
「忍務開始」
 ケルベロス達が相談を始めるとセリカは静かに出発の準備に向かうのであった。


参加者
テレサ・コール(黒白の双輪・e04242)
ピコ・ピコ(ナノマシン特化型疑似螺旋忍者・e05564)
ティーシャ・マグノリア(殲滅の末妹・e05827)
イッパイアッテナ・ルドルフ(ドワーフの鎧装騎兵・e10770)
マーク・ナイン(取り残された戦闘マシン・e21176)
リティ・ニクソン(沈黙の魔女・e29710)

■リプレイ


 山の中のお屋敷で戦いが始まっていた。
 それは歪な二等辺三角形。三人居れば派閥ができると言うが、三つ目の存在が戦況を分けているのかもしれない。
「っ!? どうしたのでございますかテレーゼ?」
 テレサ・コール(黒白の双輪・e04242)はキャリバーであるテレーゼに守られつつ、狙い澄ませた攻撃でダモクレスと対抗していた。
 ……筈だった。だがしかし、突如としてテレーゼが敵ではなく自分を攻撃して来たのだ。
『既に全ては我が掌中なのデス。自ら滅びなさいデス』
「これはあなたの仕業でありますか!?」
 よく見れば敵が操る糸の内、幾本化がテレーゼや自分に結びついている。
 どうやらグラビティの糸を使って、テレーゼの方向を操ったに違いあるまい。
「短い時間にここまでの操作を……よく見れば足元にあるのでございます」
『貴女は我が攻防一体の戦陣に絡めとられた蜘蛛なのデス。我がルーチンにいささかのバグもありまセン』
 そう言えば最初に声を掛けられた時、宣戦布告されたような気がしたが攻撃はされなかった。
 よく考えたらダモクレスに無駄があるはずはないので、攻撃せずに戦陣を敷いたのであろう。
 そして今喋っているのも、催眠にも似た誘導効果を説明することで、テレサの戦術を制限しているのかもしれない。
 これではドローンの防御壁を使う訳にもいかない。間違って使ってしまうと、メイド型ダモクレスを守る羽目になるからだ。
『逆に貴女はコンマ五秒ほどルーチンワークに遅延が見られるのデス』
「見切られて……」
 何という事だろう。
 テレサはマインドリングを装備していたものの、偵察のつもりだったので技の準備をしていなかったのだ。
 パワー重視の戦術は見切られやすく、徐々に窮地に陥っていった。

 果たしてテレサの窮地にケルベロス達は間に合うのであろうか?
 ここで視点を救出班に切り替えてみよう。
「こっちです。ここから一気に抜けていけます」
「よし、先を急ぐぞ」
 イッパイアッテナ・ルドルフ(ドワーフの鎧装騎兵・e10770)が先導すると、マーク・ナイン(取り残された戦闘マシン・e21176)はダッシュローラーを回転させて先を急ぐ。
 一同はダモクレスを出し抜いてテレサを救助するため、事前に降下して森の中を抜けて移動していたのだ。
「またも用意周到なメイドダモクレス……でそうか? 息もつかせぬ頻度ですね」
「ホントに性懲りもないな……いずれにせよ殲滅する!」
 イッパイアッテナが溜息を洩らすとティーシャ・マグノリア(殲滅の末妹・e05827)がそう吐き捨てた。
 大切な仲間を狙うなら許さないのは当然だ。それに敵ならば倒すほかあるまい。
「しかし今回は妨害能力……それも他者操作能力を有すると予測されています。注意が必要かと」
「わたしが隙を作るわ。協力して救出しあいましょう」
 ピコ・ピコ(ナノマシン特化型疑似螺旋忍者・e05564)の懸念にリティ・ニクソン(沈黙の魔女・e29710)が援護すると口にした。
 敵は強大かもしれないが、みなで協力しあえば不可能ではない筈だ。
「そういう事だ。我らは一人ではない。一人では不可能なことも皆で当たれば何とでもできる」
「了解しました。コールさんを発見。治療を開始します。どの方法が確実か演算を開始します」
 マークの力強い声にピコは頷いた。
 無表情の裏でどう行動すれば救出できる確率を上げられるのか何度も計算していく。
「どうせなら救出後も考えておくと良いわよ。わたしはお茶会の予定。でも……敵は糸で他者を操るのなら……物陰や天井に身を潜めて、こちらも操ろうとするかも。操ってるテレサは注意を引くための囮かもしれない」
 リティも無表情ではあるが、テレサにお茶を入れてもらいつつ甘い物を食べたいと思い付いた。
 お屋敷とメイドは付き物だし……と考えたところで、敵もメイドであり、お屋敷での戦闘に思い至ったのだ。
「考慮します。……どちらも」
 ピコはどうして救出したら何を一緒にしようかを考えるのか少しだけ不思議だった。
 ソレをおかしいとは思わない自分もだ。考えてみれば一度すれば良い計算をこれほど繰り返すのかも不思議である。
 だから敵の脅威を計算しつつ、終わったらテレサと何を使用か考えておくことにした。
「見えまた! 間に合いました。絶対に助けましょう」
 そしてお屋敷の門が見えた時、イッパイアッテナは中に引きずり込まれながらも必死で交戦するテレサを見つける。
 味方であるはずのキャリバーにも攻撃される相当な苦戦にも関わらず、静かな顔で戦い続ける彼女の雄姿に暖かなな物を感じた。
「当然! このまま突っ込んで撃破する!」
 ティーシャは屋敷の敷地の中へへ飛び込み、吠えるのであった。

 その様子は耐えに耐えていたテレサの耳にも入った。
 ワザワザ視線を門に向けなくとも、仲間たちならば助けに来てくれるはずという確信があるので、声だけで判断ができる。
「来てくれたでありますね。ここでございます!」
 テレサは当たらないと判って、なお重砲撃を繰り返した。
 ただし、内心で技の切り替えを念頭に入れている。
 これまでは迂闊に速度型の攻撃を交えて見切りを避けてもテレーゼと殺し合いになりかねないので控えていただけだ。
『想定内デス。仕切り直しなのデス』
 そしてアイリスの方も色々と考えているようだ。
 周囲に糸を伸ばして色々な物を持ち上げ、あるいは糸を隠して、一度では切り裂かれないようにしておく。
『改めて死ぬが良いデス!』
「させんよ。……また来たのだな。しつこい奴らだ。SYSTEM COMBAT MODE」
 その指先がグラビティの糸を操ると、マークが飛び込みながら脚部の杭を地面に打ち付けた。
 装甲の一部が切断されていくが、自らのコアを中心にグラビティを燃やし始める。
「遠心防御開始」
 コア内部で2つの高密度グラビティチェインの塊を超高速で回転。
 遠心力を用いて抗グラビティフィールドを形成することで、結界を周囲に作り始めた。
 もし彼が操られていたら敵を守ることになる? そんなことは問題ない。なにしろその対策もまた同時に行うのだから。
「大丈夫ですか?」
「助かったのでございます」
 イッパイアッテナの声にテレサは頷くことで端的に無事であると示した。
 だがそれは彼女が自由に動けることを意味しない。
 視線を交わし合って、アイリスの厄介な特殊能力の事を知っているか、あるいは対策をしているかを確認し合う。
「大地の力を今ここに――顕れ出でよ!」
 イッパイアッテナは刃を大地に突き立てる。
 グラビティいよって疑似的にこの地と龍穴の次元を繋げ共鳴させる。それは大地に眠る清浄な力を呼び覚まし、仲間たちへの負荷を浄化する力を有しているのだ。

 こういった力は操られ、仮に相手に使用しても問題ない。
 時間制限がある7mサイズではないので、味方の掛けた負荷を消したとしても、時間をかけて何度も使用できるからだ。
「傷はともかく糸はまだ有るようだな。もう少し我慢して居ろ」
「申し訳ないでございます。テレーゼを回収し次第に総反撃であります」
 駆け付けてくれたティーシャに礼を言いつつ、まだまだ反撃は難しいとテレサは告げた。
 キュアはかなりの確率で負荷を消し去るのでグラビティの糸を切ってくれたが、逆に言えば全てを消してくれるわけではない。
 前もって雁字搦めにされていることもあり、厄介さを感じさせた。
「目の前の奴が本当に本体かしら? でもまあ良いわ。偽者だったら釣り出すまで」
 リティは大型で肉厚な装甲版を地面に打ち立て、その陰からドローンを射出した。
「ドローン各機、座標指定完了……レーザー発射と同時にグラビティフィールド展開。リソースはドローン軌道、レーザー反射角演算に回せ」
 リティはグラビティで光の屈折率を変え、光学迷彩でドローンを覆う。
 そしてそのドローンにレーザーを浴びせることで、屈折によって反射することにより、予測困難な嵐のようなレーザーの飽和攻撃を行うのだ。
 その間も周囲を確認し、敵がどの視点で避けているか、あるいは反撃を試みているかを確認する。
「対象のスキャン完了。これより治療を行います」
 ピコは戦場全体にナノマシンを散布。
 そしてまずはテレサのデータを確認し、その傷を治療することにした。
「ナノマシンの注入。並びに劣化部分との置換を行います。カウントダウン省略」
 ピコは散布したナノマシンの一部をテレサの外傷に付着させ、内部の見えない部分に送り込んだ。
 テレーゼが傷の一部を受け持ったこともあり、それほど傷がないのか、大方の傷が癒えた。

 しかしアイリスもメイドダモクレスの一体。
 この程度で遅れを取ることはない。むしろ想定通りなので、即座に次なる行動に移る。
『想定通りと申したのデス。零れた水は汲み直せば御盆に返ると昔の人も言ったのデス』
 アイリスの指先が空を舞うと、周囲にある糸と指先を繋ぎ直す。
 それらは再びテレサに迫るだけではなく、治療を施したピコたちにも迫る!
「いかん。喰い止めるぞ」
「はい!」
 そこへマークやイッパイアッテナ達が飛び込んだ。
 治療役が操られれば長期戦になるし、狙撃役ならば背中から撃たれてしまう!
 多少の傷など構うことなく、頭やコアだけを守りつつ糸の前に飛び出していく。
「敵能力は催眠に類似していますが、肉体操作によるものと推定。自己報告を推奨します」
 そういってピコは真顔で手を上げた。
 プシューっと処理落ちしそうだが仕方あるまい。髪の毛にベタベタと糸が張り付いて廃熱処理能力が落ちている。
「私達は大丈夫なようですが、サーヴァント陣が少し怪しいですね」
「攻撃を阻止される訳じゃない。先に倒すか糸を解除すれば問題ない!」
 イッパイアッテナが再び大地に力を注ぐためにグラビティを集め始めると、ティーシャは敵の様子を伺いながらいつでも攻撃できる態勢に移行する。
「そういう事だ。少し面倒になるが徐々に何とかすればいい」
「苦戦は続くのでありますが、山場は越えたのであります。これからはむしろ、ご恩を返す時でございます」
 マークがライフル構えてグラビティの糸を焼き切り始めると、テレサはグラビティを仲間に注いでいく。
「テレーゼの完全奪還前でございますが、何とか押し込むのであります」
「その意気よ。それはテレサの分。これはテレーゼの分」
 テレサはティーシャにエネルギーを注ぐと、偶にコンビ―ネーションが片輪攻撃になりながらも連続攻撃を仕掛ける。
 インカムで指示をテレサが出すと、ティーシャはグラビティを足元に固めてUターンしたりしながら攻撃を繰り返したのであった。
「そして私自身の怒りを」
 ティーシャは走行中に輪を外し、勢いよく蹴りを放った!
 そして敵からの反撃を受けないうちに、ハンマーを支えに立ち上がる。
「大丈夫?」
「ルーチンにおいて攻撃は下位ですので問題ありません。優先順位により解除・ロジックガードの作業を行います」
 リティが尋ねるとピコは無表情なままナノマシンに回復とウイルス対策を優先させる。
 そのあくまで機械的な処理に一抹の不安を抱えながらも、リティは敵に向けた鉄槌の周囲にグラビティを収束させた。
「その言葉信じるわよ。これでもくらいなさい!」
 リティは回復の援護に回るのではなく、槌に集めた重力波を放ち逆襲に移るのであった。

 それからの戦いは、徐々に盛り返していく戦いとなった。
 時折に仲間たちが操られ、敵を回復してしまったり、味方を攻撃してしまう。
 だが必ずしも操られる訳でもなく、予め解除手段を複数用意しているため最終的には無事反撃して追い詰めることに成功したのだ。
「あと少し。逃がさないように」
「了解よ。撤退ルートを塞ぎながら行きましょう」
 ティーシャが斧を構えて回り込むと、リティはライフル構えて追い込みに掛かった。
 ビームの砲撃が敵の周囲を薙ぎ、刃が打ち下ろされる。
「グラビティ・パターンを解析。ダミーで対抗します」
『こうなれば一人でも多く道連れをデス!』
 ピコはグラビティの糸に対し、ダミーのマーカーで防ぎ切った。
 攻撃そのものは貫通するが、操るための糸はナノマシン製のダミーが代わりに引っ付いて防いだのだ。
「これで最後だ」
 マークは重砲撃を敢行し、敵周囲を爆撃するかの如く炸裂させる。
「トドメはお任せします」
「これで最後でございます」
 イッパイアッテナは放置すると相手の体力が微妙に残りそうなので、攻撃を掛けた。
 精神力の剣が敵を切り裂いた後、テレサの砲撃がアイリスを仕留めた。

「終わったみたい?」
「そのようだな」
 ティーシャはマークがライフルを下げたことで、自身も斧を降ろした。
「では傷を治療していきましょうか。それとお屋敷も修復しないと」
 イッパイアッテナは一息吐いた後、治療や修復に取り掛かる。
「私は大丈夫よ。基本守ってもらえたし、運悪く当たったのも他の二人だったから」
 リティはそういうと薬剤の雨を降らせてヒールの列に加わる。
「こんなものでしょうか? みなさま、来援感謝でございます」
「今回は操作能力の分だけ危険でしたが、襲撃が単機で助かっていますね」
 ヒールが終わったところでテレサが感謝を伝えると、ピコは正直な感想を口にした。
「時にコールさん、心当たりのあるご親戚はあと何機いらっしゃるんです?」
「数が多いのは宿命みたいなものだな」
 ふとピコは戦闘が終わった後に聞くべきことを思い付いた。
 マークはその言葉に思わず苦笑する。レプリカントの元になった心無きダモクレスは無数に居る場合があるのだ。
「そういえばこちらも姉妹たちが居るしな」
「確証はありませんが……コードからアルファベットの数が予想されるのであります。……しかしどうしてここが襲撃されたのか」
 ティーシャも同様に頷くと、テレサは大真面目に答えた。
 もちろん失敗作の可能性や他のトームに撃破された可能性、あるいは量産を考えれば確実ではないのだが。
「はは……ゴホン。折角の貸別荘ですが、みなさん休まなくて大丈夫ですか?」
 話が暗くなりそうだったので、イッパイアッテナは一度気分を切り替えることにした。
 疑問そのものは伝わっているので、思索することは何時でもできるはずだ。
 テレサの静かな情熱ならばへこたれなどすまい。ならば今は休んでも良いはずだ。
「そういえばお茶と甘い物が欲しいわね。ちょっとした加工がしてあれば、市販品でも構わないけど」
「それでは何か用意いたしましょう。みなさまはいかがでございましょう?」
「いただこう」
「こちらは遠慮する」
 リティのリクエストでテレサがお茶会の準備を始めると、期間までの間それぞれのペースで愉しむことにした。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年6月30日
難度:普通
参加:6人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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