オークは蘇りてエステサロンを襲う

作者:紫村雪乃


 闇の中、黒衣が揺れた。
 廃ビルの中。月明かりだけが差し込むその場所には二つの影があった。
 ひとつは、黒衣に身を包んだ女の姿をした死神でありーーもうひとつは、埃の積もった床に横たわるオークであった。ガラス玉のような目が虚ろに天を見つめている。
 そのオークの身に、死神は球根のような『死神の因子』を植え付けた。
「さあ、お行きなさい。そしてグラビティ・チェインを蓄え、ケルベロスに殺されるのです」
 豚の顔をもつ淫獣は、野へと解き放たれた。廃ビルを駆け抜け、路上へ。
 近くには女性専用のエステサロンがあった。オークの狙いはそこである。本能でオークは女性の存在を嗅ぎつけることが可能なのだった。
「ブヒヒ。女、を殺す」
 オークはニタリと笑った。


「死神によって『死神の因子』を埋め込まれたデウスエクスが暴走してしまう事件が起きることが分かりました」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)はいった。
「『死神の因子』を埋め込まれたのはオーク一体。死神が選んだだけあって、強力な個体のようです」
 オークが狙っているのは女性専用エステサロン。本能的にオークは女性が集まる場所を察知しているのだった。
「死神の因子を埋め込まれたデウスエクスは、大量のグラビティ・チェインを得るために、人間を虐殺しようとします」
 が、今回のオークには本能が残っていた。まずは女性に生殖行動を行い、その後、殺そうとするに違いなかった。
「殺戮が行われるより早く、デウスエクスを撃破してください」
 セリカはいった。
 今から行けばケルベロスの到着は襲撃直前となるだろう。二つの班に分け、一班が避難を、一班が足止めをするのが有効な作戦であった。
「オークの攻撃方法は?」
 問うたのは和泉・香蓮(サキュバスの鹵獲術士・en0013)という名のサキュバスであった。輝くような半裸の姿を惜しげもなくさらしている。
「触手です。背から十本生えており、それを鞭のように振るいます」
 それと、とセリカはケルベロス達を見た。
「この戦い、普通に戦うだけでは死神の思惑に乗ることとなります」
 このデウスエクスを倒すと、デウスエクスの死体から彼岸花のような花が咲き、どこかへ消えてしまうのだ。
「死神に回収されてしまうのです。ですが、デウスエクスの残り体力に対して過剰なダメージを与えて死亡させた場合は、死体は死神に回収されません」
 セリカはいった。それは体内の死神の因子が一緒に破壊されるからである。
「女性専用のエステサロンが襲われるのなら避難が必要ね」
「はい。オークが現れると同時に。先に避難を行うと予知が変わり、オークは別の場所を襲ってしまうでしょう」
「死神も面倒なことをしてくれるわね。でも、なんだか面白そう」
 くすり、と香蓮は楽しそうに笑った。


参加者
日柳・蒼眞(うにうにマスター・e00793)
ラインハルト・リッチモンド(紅の餓狼・e00956)
葛城・唯奈(銃弾と共に舞う・e02093)
空鳴・無月(宵星の蒼・e04245)
コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)
機理原・真理(フォートレスガール・e08508)
フォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345)
田中・瑠々(無気力系・e36314)

■リプレイ


「あん」
 濡れた声が響いた。
 エステサロン室内。声はマッサージされている女性が発していた。
 十八歳ほど。大きな瞳が可愛らしい少女であった。
 が、人間ではない。少女は狐のウェアライダーなのだった。名をフォルティ・レオナール(桃色キツネ・e29345)という。
「こんなに気持ちいいなんて」
 あまりの気持ち良さにフォルティの瞼が重くなる。うとうとし始めた。
 そのフォルティの艶っぽい声に、室外で、思わず足ととめた二人があった。日柳・蒼眞(うにうにマスター・e00793)とラインハルト・リッチモンド(紅の餓狼・e00956)だ。彼らはプラチナチケットを用い、関係者としてエステサロンに入り込んでいたのだった。
「通常のオークよりも危険だと聞いていますが…用心にこしたことはないですね」
 ラインハルトがいうと、ああ、と蒼眞は曖昧にこたえた。フォルティのことが気になって仕方ないらしい。
「こんな本格的なエステは初めてだね」
 別の部屋から声がした。葛城・唯奈(銃弾と共に舞う・e02093)という名の娘がベッドの上で仰向けになっている。
 布がかぶせられた胸のあたりが大きく隆起していた。溌剌とした容姿に似合わず、巨乳なのである。銃撃の邪魔になるからと本人は気にいってはいないのだが。
 そして、もう一人。ケルベロスの姿がエステサロン内にはあった。
 どこかぼんやりした美貌。持て余しそうなほどたわわに実った乳房。角があるだけでなく、香蓮と同じように色気が蜜のようにしたたり落ちているところからみて、サキュバスであろう。田中・瑠々(無気力系・e36314)であった。
「えっちするだけならわたしはいーけど、てゆーか主食だけど、そうじゃない人が襲われるのはよくないもんねえ」
 瑠々は欠伸を噛みころした。
「なーんて言うけど今回戦ってくれるのはナカマのみなさんで、わたしたちはいーことしつつ他の人が襲われないようにするのがおねむいのもがまんして、一生懸命えっちされるぞ、おー!」
 眠そうに瑠々が片腕を突き上げた。
 同じ頃。
「ええい、忌々しい」
 エステサロンの裏。コクマ・シヴァルス(ドヴェルグの賢者・e04813)は、その少年めいた顔を苛立たしそうにゆがめた。オークに嫉妬し、怒っているのである。
 その隣には竜種の娘が佇んでいた。華奢で、どこか遠くを見ているようで、幻想的な美しさがある。空鳴・無月(宵星の蒼・e04245)であった。
 その時だ。女性のものらしい悲鳴が響き渡った。


 入口のガラスドアをぶち破って、異形が飛び込んで来た。オークである。
「逃げてください!」
 突如、叫ぶ声がした。誰も気づかなかったが、一人の娘が立っている。機理原・真理(フォートレスガール・e08508)であった。
 冷然とした美貌に、瞳だけ爛と光らせ、真理は裏口を指し示した。脱出口はコクマが調べていたのだ。
 その時、ドアが開いた。姿をみせたのはフォルティと唯奈である。
 ごくりとオークは唾を飲み込んだ。唯奈は裸身にシーツを巻きつけているが、フォルティは輝くばかりの裸をさらしていたからだ。
 小ぶりだが、形の良い乳房。ピンク色の恥毛に覆われた女陰はすでにしとどに濡れているようだ。
「貴方もここに気持ち良くなりに来たの?」
 裸身を平然とさらしたまま、フォルティは訊いた。
 すると、慌てた様子で唯奈が逃げようとした。
 その瞬間だ。鞭のような唸りをたてて、何かが疾った。
 それは触手であった。唯奈の身体に蛇のように巻きつく。
「……死神の因子を埋め込まれて本来の目的を忘れてすら女性を犯したがるというのはある意味凄いな」
 呟き、蒼眞ははっと我に返った。
「にげるんだ」
 女性客と従業員にむかって叫ぶ。ラインハルトは裏口を指し示した。
「あっちです」
 ちら、と女たちを追ってオークの視線が動いた。
 その時、白光が流れた。日本刀の一閃だ。
 オークは容易くかわした。そして触手を日本刀の主である瑠々に巻きつかせた。
「早く!」
 真理が急かせた。すると裏口のドアが開いた。姿をみせたのはコクマと無月である。二人は邪魔の入らぬように立ち入り禁止テープを張り巡らせていたのだった。
 オークを見つめて無月が身構える。いつでも女性たちを庇うかまえだ。相変わらず淡々とした表情だ。コクマは女性たちを裏口から脱がしている。
 オークの注意が女性たちにむいた。そうとみてとったフォルティが淫らに微笑みかける。
「私はそうだよ。気持ち良くしてね」
 フォルティがねだった。するとオークがフォルティの腕を掴んで引き寄せた。背から生えている触手は唯奈と瑠々の手足を拘束し、肉体をなぶっている。
 オークの手がむき出しになったフォルティの両胸にのびた。柔らかな双丘を、つきたての餅を掴んでこねるように揉みしだく。
「ああん。すごい。おっぱい、とけちゃいそう!」
 フォルティは喘いだ。オークは嫌いというより、むしろ好きな方だ。久しぶりということもあって、秘肉が濡れ、愛液が太ももに伝い落ちている。
 オークがフォルティを抱き上げた。股間を広げる。サーモンピンクに濡れ光る女陰が露わとなった。
「あっ!」
 フォルティの口から悲鳴に似た声が発せられた。オークが屹立した肉棒を彼女の女陰に突き入れたのだ。
「あんっ……ああっ!」
 フォルティの背中が弓なりにそりかえった。自らの体重でより深く肉棒が突き刺さり、子宮にまで届いている。
 オークの首に腕をまわしてしがみつくと、喘ぎながらフォルティは訊いた。
「ね、ねえ、君って子を為せるの?」
「さあな」
 ニンマリすると、オークは腰の動きを速めた。
「はあん。いい。奥まで届いてる。お、お願い。子宮に精液注ぎ込んでぇ!」
 オークの身体に腕と足をまわし、フォルティは膣を締めた。たまらずオークが射精する。白濁液がフォルティの子宮を叩いた。
「一人でオーク十体相手したこともあるけど、今回のオークは一回死んでるから体力無尽蔵だったりするのかな~? 白濁液が無尽蔵だったりしてー?」
 夢見心地で呟くフォルティの下腹部の紋が青白く光った。

 犯されて感じているフォルティを見て、蒼眞は歯噛みした。
「オークにいい気になられるのも癪に障るな。男の一本の衝角が十本の触手に勝てない道理は無い」
 仲間を犯すために蒼眞が躍りかかった。が、ラインハルトが蒼眞を突き飛ばした。
 次の瞬間、蒼眞のいた空間を触手が薙いだ。ラインハルトが叫ぶ。
「もう少しで死ぬところでしたよ」
 そのとおりだ。男である蒼眞はオークにとってただの獲物である。生かしておくはずがなかった。
「お前を殺すのはあとだ」
 ニヤリとすると、オークはフォルティを引き剥がした。そして瑠々を引き寄せた。
「次はお前だ」
 仰向けの瑠々の身体の上にのしかかったオークは、彼女の唇に唇を重ねた。そして片手を彼女の胸に、もう片手は股間の割れ目へとのばす。
「あん。くすぐったい」
 瑠々がオークの背に腕をまわした。その美麗な顔に、一瞬、笑みが浮く。蛇が舌なめずりするような、それは淫らで妖しい笑みであった。
「ブヒヒ」
 瑠々の薄紅色の乳首にオークは顔を近づけ、舐めまわした。時折、甘噛みする。
「ひゃあっ、あっ……ああん」
 瑠々の肉体が、快感に痙攣した。が、オークの責めがそれで終わったわけではない。瑠々も、それで終わらせるつもりはなかった。
 オークが瑠々の足を広げた。唯々諾々として瑠々が従う。くぱあ、と開いた陰唇の間に、オークは猛り立った肉棒を沈めた。
「……ひゃんっ!」
 瑠々の口からたまらず甘い声がもれた。触発されたようにオークの腰の動きが速まる。
「ああん。こ、こんなの……はじめて……」
 瑠々がオークに抱きついた。膣から全身に快感が走り抜けていく。こんなに気持ちいい肉棒は久しぶりであった。
 オークは嗤うと、
「犯されて気持ちいいのか?」
「ああん。いい。レイプ、いいの。もっと犯してぇ!」
 瑠々がより強く抱きついた。刹那である。オークの肉棒から汚らわしき液体が噴出した。

 ぐったりとした瑠々を放り出し、三人めの獲物をオークは引きずり寄せた。唯奈である。
「だ、だめぇ」
 唯奈は抵抗の素振りを見せた。が、演技ではなく力がでない。今まで触手になぶられ、肉体が蕩けてしまっていたのだった。
 他の二人と同様に、オークは唯奈もまた胸から責めた。ぬらりとした舌で、唯奈のむっちりと大きな乳房の先端をねっとりと舐めまわす。
「ああん。乳首、弱いの。そんなにされたら、もう」
 唯奈は自らオークにキスした。口の中に舌を差し入れ、オークのものにからめる。唯奈が屈服した瞬間であった。
 いやらしく笑うと、オークは唯奈の秘肉に怒張した肉棒を押し当てた。恥毛がないため唯奈の陰唇は丸見えで、ぱっくりと開いているのがケルベロスたちからも良くわかった。
「ああ、挿入れてぇ。太くて硬いの、欲しいのぉ!」
 なりふり構わず唯奈はねだった。そして娼婦のように秘肉を押しつけた。
「あっ……あううっ」
 唯奈の口から悲鳴に似た声が発せられた。彼女の膣をオークの巨根が貫いたからだ。
「ああん。オークのが膣内に……」
「ブヒヒ。もっと欲しいか?」
「欲しい! 犯されてるのに、だめなのに、気持ちいいの! もっとしてぇ」
 狂いそうな快感に、唯奈は大きく身体をくねらせた。オークの肉棒の動きが速くなり、唯奈の膣内をこすりあげる。
「いくぅ! いっちゃうっ! あああ!」
 牝犬のように鳴き声をあげると、唯奈は絶頂を迎えた。


「すごい……ですね」
 ごくりと真理は唾を飲み込んだ。囮たちの痴態に見惚れてしまったのである。彼女が我に返ったのはライドキャリバーが攻撃を始めたからであった。
「避難が終わったのですね」
 真理が地を蹴った。稲妻の形に刃を変形させたナイフでオークの背を切り刻む。
「ブヒ」
 囮たちを放り出し、オークが触手を舞わせた。さすがに全てはかわしきれず、触手に打たれて真理が地に転がった。
「まだだ!」
 オークがさらに触手を舞わせた。が、その眼前にコクマの姿がある。背丈よりも巨大で無骨な鉄塊のごとき剣ーースルードゲルミルを振りかぶっていた。
「させん!」
 コクマがスルードゲルミルを振り下ろした。大地すら斬り裂くような豪宕の一撃に、さしものオークもよろけた。
「オークが使いつぶされるのは…別に可哀相とは思わないけど…だってオークだし…でも、人に被害を出させるわけには、いかないから…倒しちゃおう…」
 オークとはいえ、仮にもデウスエクスである。それなのに無月の表情に怯えや気負いはなかった。
 が、その一閃は鋭い。月輪のごとき弧を描いて流れた星刀『蒼龍』の刃がオークを斬り裂いた。ぽとり、と切断された触手が地に落ちる。
「やったな!」
 無月を狙ってオークが触手を唸らせた。反射的に無月が跳び退るものの、彼女の足に触手が巻きついた。
「まずいですね」
 こんな時でも淡々と無月は呟いた。
「逃がさんぞ。犯してから殺してやる」
「そうはさせません」
 ラインハルトの喰霊刀がひゅうと哭いた。怨霊を乗せた一閃が無月の足にからみついた触手を断ち切る。
「触手だけじゃすまさないぜ」
 叫ぶ声は空で響いた。仲間をレイプするという野心を邪魔された蒼眞である。憤怒を煌めきに代えてつま先にやどし、蒼眞は蹴りをオークにぶち込んだ。


「おのれ!」
 苦痛に身を折りつつ、オークは触手をしならせた。蹴りの反動で空にある蒼眞を捉え、地に叩きつける。蒼眞の口から鮮血がしぶいた。
「とどめだ!」
 オークが別の触手で蒼眞を打とうとした。が、その前にするすると滑り込んだ者がある。無月であった。腕を交差し、触手を受け止める。刃で切られたように無月の腕の肉が爆ぜる。
「すまん!」
 蒼眞が跳ね起きた。その時にはすでに超存在である御業を召喚し終えている。
 半透明の深淵から炎の塊が放たれた。オークが逆巻く炎の渦に飲み込まれる。
 続けて放たれたのはラインハルトの拳だ。が、オークの手ががっきとラインハルトの拳を掴む。バキリッと骨の砕ける嫌な音がした。
「その手をはなせ!」
 コクマが躍りかかった。独楽のように身を旋転。遠心力による加速度を加え、コクマは巨剣でオークを斬り下げた。
 肉と骨を断つ感触。勢い余ったコクマの巨剣が床を穿った時、血をしぶかせたオークが後退った。さらにライドキャリバーが回転、車体をぶつけ、オークが膝をつく。
 好機。
 そうみた真理の手から鞭のようなものが唸り飛んだ。攻性植物の蔓である。
 が、蔓は空でとまった。オークの触手が絡んでいる。
「ずにのるなよ、小娘!」
 オークがぐいと引いた。たまらず真理が引き寄せられる。いやーー。
 この場合、むしろ真理はオークの力を利用し、前に飛んだ。すでに高速演算によりオークの弱点は看破している。オークの呪的防護を砕き、真理の一撃は敵の肉体をえぐった。
「オークの分際で、よくも!」
 コクマの鉄塊剣が漆黒の火の粉を散らし、振り下ろされた。かろうじてオークがかわす。が、続けく無月の一撃をかわす余力をオークはもたなかった。
 無月の槍が疾った。迅雷の刺突である。オークですら視認することはかなわない。
 槍の穂先がオークの肉体を貫いた。切っ先にまとわりついた紫電が傷口から流入、オークの神経回路を断ち切った。
「まだ」
 オークを見据え、ラインハルトは喰霊刀の柄に手をかけた。
 すると、先に蒼眞が動いた。正確にオークの不死の肉体を霊力を帯びた刃でえぐる。オークの命の炎が揺らいだ。
 そうと見てとり、
「今だ」
 するするとラインハルトがオークに接近した。無造作とも見える足運びである。が、ラインハルトは容易くオークの懐に入り込んでいる。
 如月流奥義、無極。
 文字通り、無を極めたラインハルトの剣をかわすことは困難であった。ラインハルトが鞘走らせた刃がせまるのを見て、しかしオークにはどうしようもない。
 ラインハルトが納刀した時、ボトリとオークの首が落ちた。
「どのような罪深き者にも、死と安らぎは等しく訪れる…眠れ」
 拝むかのように右手をたて、ラインハルトはつぶやいた。


 戦いは終わった。が、辺りは惨憺たる有り様だ。囮の三人は喪神したようにぐったりしていた。
 が、中に一人、唯奈だけはまだ物足りないようである。それを蒼眞が見逃すはずがなかった。獣のように襲いかかる。
 そしてもう一人。真理はエステサロンの片隅で自らを慰めていた。囮の痴態に触発されてしまったのである。
「うむ…やはり昂っておる」
 真理を見つけ、コクマは欲望を満たすべく、彼もまた襲いかかった。
 その彼らの様子にーー。
 ラインハルトは目を吸い寄せられていた。が、我に返ったのか、顔に血をのぼらせると、ドギマギと人形のような足取りでエステサロンをあとにした。

作者:紫村雪乃 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年5月29日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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