光夜のサザンクロス

作者:崎田航輝

 空に満天の光が燦めく夜。
 小高い丘から吹き下ろされる優しい風に、甘い香りが揺蕩っている。
 傍を歩む人々がふと視線を上げると、その傾斜の上に建っているのは……一軒のカフェ。夜に始まるその店は丁度、数多の客を迎え入れるところだった。
 星明かりを望めるテラスで、提供されるメニューは星をモチーフにした甘味。
 ベリーが燦めくタルトに、フルーツソースとクリームが星空を描くムース。
 星を模ったショコラに、洋酒漬けの果実が艶めくフルーツケーキや、スパークリングのドリンクまで。
 甘さと眩さを愉しみながら、星空も共に眺めて。人々は涼やかな夜の時間を過ごしている。
 と──そんな夜天から、ふわりと降ってくるものがある。
 それは謎の胞子。
 丘の一角に咲くクロウエアの花に取り付くと、同化して動き出していた。
 ゆらりと蠢くそれは巨花となって、傾斜を登ってゆく。そのまま店へ入ろうとしていた人々を見つけると──獰猛に喰らいかかっていった。

「集まって頂きありがとうございます」
 イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達へ説明を始めていた。
「本日出現が予知されたのは、攻性植物です」
 星を眺めながら楽しめるスイーツ店があるのだが──その近くで咲く花が攻性植物となってしまうようだ。
「現場は大阪市内です。爆殖核爆砕戦の影響で続いている事件の一つと言えるでしょう」
 放置しておけば無論、人々が危険だ。皆さんにはこの敵の撃破をお願いしますと、イマジネイターは言った。
「戦場は丘の一角となるでしょう」
 丘の上へと這い上がってくる敵を、こちらは迎え討つ形となる。
「周辺の人々は警察が避難をさせてくれます。皆さんが到着する頃には、丁度無人状態となっていることでしょう」
 こちらは到着後、戦闘に集中すればいいと言った。
 お店にも被害を出さずに倒すことが出来るはずですから、とイマジネイターは続ける。
「無事勝利できた暁には、皆さんもお店に寄っていっては如何でしょうか」
 星をモチーフにしたスイーツが豊富に揃っているという。綺麗なメニューを見つけてみるのも愉しみのひとつになるかも知れません、と言った。
「その為にも、ぜひ撃破を成功させてきてくださいね」


参加者
フラッタリー・フラッタラー(絶対平常フラフラさん・e00172)
源・瑠璃(月光の貴公子・e05524)
レンカ・ブライトナー(黒き森のウェネーフィカ・e09465)
緋色・結衣(運命に背きし虚無の牙・e12652)
金元・樹壱(修行中魔導士・e34863)
カロン・レインズ(悪戯と嘘・e37629)
如月・沙耶(青薔薇の誓い・e67384)
キャルディム・ヴァレファール(黒猫は自由を求め天意に叛逆す・e84163)

■リプレイ

●夜影
 星の光が空を満たす眩い夜。
 丘の上に建つその店も、淡い星灯りに縁取られて。
 傾斜に降りたキャルディム・ヴァレファール(黒猫は自由を求め天意に叛逆す・e84163)は、思い出すように見上げていた。
「ここ前にも来たとこよね」
「ああ。また来る事になるとはな」
 緋色・結衣(運命に背きし虚無の牙・e12652)も頷き過日を想起する。味わった甘味も、斬った敵の事もまた。
「同じ場所で同じ花を斬る事になるとは、全くどんな因果か」
 と、呟いて見下ろす先。
 ゆらりと揺れる花の異形が垣間見えていた。
「なるほどー」
 フラッタリー・フラッタラー(絶対平常フラフラさん・e00172)はおっとりと黒髪を棚引かせて、戦いの立ち位置を定めながら──その姿を覗き込む。
「白い星が昇ってくるようですわねぇー。あるいは何となく動いてますしー、白ヒトデでしょうかー?」
「……クロウエア、か」
 源・瑠璃(月光の貴公子・e05524)は小さく花の名を紡ぐ。嘗ては美しかったはずのその見目を、心に描くように。
「南半球の花で、星のような形に咲くからサザンクロスの異名があるんだよね。星降るカフェに飾られたらとても綺麗だったろうけど──」
「そんなカフェの近くで攻性植物化するとは、皮肉なものですね」
 微かに目を伏せるのは如月・沙耶(青薔薇の誓い・e67384)。声音を静めながら、それでもすぐ後には真っ直ぐ敵影を見据えていた。
「星の花が血で染まる前に止めて上げることが、私達に出来ることでしょうか」
「そうだね。枯らしちゃうのは残念だけど。……沙耶さん、いこう」
 瑠璃が声音に力を込めれば──沙耶もまた凛然と肯いて。
「ええ、瑠璃、共に行きましょう」
 瞬間、杖先より冷気の月光を放ち白花達の根元を蝕む。直後には瑠璃が機龍槌から一撃、耀く砲撃で一体を足止めた。
 そこへ奔り出すのが、煌めく髪を靡かすカロン・レインズ(悪戯と嘘・e37629)。
「行こう、フォーマルハウト」
 夜風に溶ける声音で隣へ呼びかけると──傍の魔匣が応じて、きらきら煌めく黄金を振り撒いて。星空を眼前に広げるように花達を惑わした。
 その隙にカロン自身がひらりと跳んで一撃、流星の如き軽やかな蹴撃を一体へ見舞う。
「今の内です」
「判りました」
 この機をしかと活かします、と。
 翠を纏った如意棒を手に取るのは金元・樹壱(修行中魔導士・e34863)。
 くるりとそれを廻す所作は可憐。けれど内に秘める少年らしい力強さが、魔力を滾らせながら焔を燃え盛らせて。
「紅蓮の炎よ、敵を焼き払いなさい!」
 振り抜いた炎撃が花達を大きく薙ぎ払った。
 一体が反撃の光を放っても──そこへ手を伸ばすのがフラッタリー。
「幽キ邪nO光ハ、轟kU焔ヲ以tE消シ去rAン」
 前頭葉の地獄を活性化させ、緩やかな気配を消し去りながら。
 サークレットを展開し、金色瞳を開眼。狂笑を浮かべ──額に隠した弾痕から地獄を煌々と迸らせて。
 弾けた炎の奔流が、敵の光も仲間の傷も呑み込むように祓っていった。
 連撃を狙う敵には、既に白き魔女──レンカ・ブライトナー(黒き森のウェネーフィカ・e09465)が真っ直ぐ手を翳し。
「させねーさ」
 刃の形を成した影色の魔力を縦横に翔び抜けて、枝葉を鋭く刈り取ってゆく。
 側の二体は一層敵意を見せてくる、が。
「別の奴にも言ったけど、好き勝手に暴れられるのは嫌いなの」
 キャルディムが、すぅ、と小さく息を吸い込んで。
「わかったら、次に咲く花の栄養にでもなりなさい」
 刹那、空気が大きく撓む程の咆哮。わんわんと唸る残響で花の心を怯ませる。
 そこへ結衣が蛇腹の刃を引き絞っていた。
 地獄で形作られた剣は、躊躇わぬ攻撃の意志を長大な焔に具現する。直後、夜空を横切る紅蓮が三体を縛り付けていた。
「後は任せよう」
「ああ!」
 応えるレンカは魔力の陽炎を猟銃へと変容させる。
 まるで自分を咬もうとした狼へ、爛漫に遣り返してみせるように。『反撃の赤き少女』──放った一弾が花を激しく四散させた。

●静寂
 眩い星の光に、長い影が伸びている。
 二体の異形はゆらゆら蠢いて、未だ獰猛。その姿を、キャルディムは見つめていた。
「もう元の形とはだいぶ違うのね。うちの庭にも咲いてるけど」
 と、猫型リュックから取り出すのはデンドロビウムとクロウエアが共生する攻性植物。
「なんでかあたしが世話したのは変に元気になったけど……。言う事聞くしちょっと動く位なら、これでもかわいいもんよね」
 生きてて土もいらないから汚れないし、と。
 ゆるく畝らせてみれば、レンカも頷いた。
「ま、小さくて愛らしいトコロが魅力の一つだろーしな。なのにこんなにデカくなっちまって、それじゃ誰も愛でちゃくれねーぜ?」
 言って敵を見ながら、軽く息を吐く。
 巨花は強く嘶くと接近してくる、が、レンカは僅かも躊躇わずに。
「嘆いて悪さする前に、しっかり叩きのめしてやるよ」
 靴から旋風の魔力を奔らせ花弁を斬り刻む。
 キャルディムも燿く魔力弾をばら撒きながら、炎雷纏う隕石を落下させていた。『エクリプスミーティア』──魔力弾の誘爆と共に強大な爆風を生み出す。
 同時、結衣が炎を抱く魔剣を振るい、灼熱の剣閃を驟雨の如く注がせていた。
 何度、無辜の命だった花を斬ってきたろうか。この戦いのように、時には過去にも刃を振るった同じ場所で。
「……わかっているさ」
 遠慮なんてするつもりは毛頭無い。
 相手が何者であろうと、自分が敵に与えるものはいつでも同じだから。流星<見果てぬ真理>──収束した業火を火柱にして花を焼き尽くした。
 残る一体は抵抗の花刃を放つ。
 が、瑠璃がしかと受け止めてみせれば──。
「大丈夫です。すぐに、癒やしを」
 沙耶が優しく光を煌めかす。
 淡く眩く、美しく明滅するそれは月から降ろしたかのように清らかに。躰を包むと傷を祓い、苦痛を消してゆく。
 同時に樹壱が如意棒を纏う植物へ『新緑の祈り』を捧げて。
 ──大自然の緑よ、仲間を癒す力を与えよ。
 その声を聞き届けた翠が、清廉な祝福を齎して。爽やかな風を吹き抜けさせて体力を万全に保っていた。
 樹壱はそのまま如意棒を翳す。
 夜気には未だ、甘い香りが仄かに残っている。それを楽しみにもしているから。
「スイーツのためにも、人々に危害を加える攻性植物は倒させてもらいます。さあ──石化の光よ!」
 瞬間、放たれた光線が巨花の根を灰色に固めた。
 その間隙に、瑠璃が髪花を揺らがせながら跳躍すると──。
「沙耶さん……!」
「ええ──皇帝の権限にて、命じます!」
 沙耶が未来を引き寄せる占いの力を以て、『運命の導き「皇帝」』。その権能を具現するように蔓も葉も静止させる。
 そこへ瑠璃が一撃、旋風のを吹き下ろすかの如き蹴撃で半身を斬り裂いた。
 よろめく巨花は未だ抵抗姿勢、だが。
「さあ──空を見てごらん」
 そっと穏やかな声音で、カロンが視線を誘う。
 示す先には、無限の星灯り。
 触れられそうな程のその眩さに、心を囚えてしまうように。『望遠観測のポラリス』──花を仰がせて反撃すら忘れさせる。
 その頃には、獣の如く奔るフラッタリーが面前に迫っていた。
 轟々と瞬くのは獄炎の縄。その灼熱を投げ放つと、巨花の躰を捕らえて焦がす。
「地ニ根ヲ這ワsU星ヨ、何処ニ征ク?」
 狂乱の声で問う言葉に、異形はただ空を見上げるように藻掻くばかり。
 ならばとフラッタリーは巨花を持ち上げて。
「星ハ宙ニ、灰モ空ニ」
 南十字星を騙る星もどきを、焼き果てさせて天に還そうと。『梳イテ手繰ルLa frange』──地へ叩き付けて花を灰燼へ散らせていった。

●甘星
 星の下に和やかな賑わいが帰る。
 戦闘痕を癒やした後には平和が戻り、カフェにも客足が向いていた。番犬達も店に入る中──フラッタリーもその一角に座っている。
 早速メニューを開きながら……メニューに載る彩り豊かな品々にどこかアメリカンな雰囲気を感じつつ。
「これは中々にー、面白いものでー」
 頼んだフルーツケーキを、周りに倣って口に運んでみる。
 そうすると、やっぱり味は分からないから。
「確かにー、星に見立てているというのはよく判りますわねぇー」
 艷やかな見目を観察しては、おっとりと語りつつ。ひとまずは完食して、お持ち帰りも出来るのだと聞くと改めて品書きを眺めた。
「ではー、こちらにしましょうかー」
 選んだのは、自身も食べたフルーツケーキ。
 同居人へのお土産にと、綺麗に包んでもらうと──帰路へとついていくのだった。

 星灯りに淡く光って見える、テラス。
 そこへ瑠璃と沙耶は歩み出てきていた。
「沙耶さん、こっちに」
「ありがとうございます」
 瑠璃が招いた席に、沙耶は微笑んで座る。それから二人でお品書きを広げて──瑠璃は沙耶の好きそうなものを目に留めていた。
「スパーリングのドリンクと、タルトとムース……これでいい?」
「ええ。とても美味しそう」
 沙耶が応えると、瑠璃は頷き注文した。
 タルトは小さな果実が星のように艶めいて。ムースはベリーを使ったソースが深い青で夜空を映したようだ。
 それに瞳を煌めかす沙耶に、瑠璃は微笑ましげだ。
「沙耶さんはこういうスイーツに目がないからね」
「そうですね。こういったものは大好きでして──」
 早速頂きますをして実食。
 タルトは柔く弾ける果実と、芳ばしく焼き上がった生地が美味で……ムースは蕩ける食感が快くて。
「……幾らでも食べれますね。瑠璃も、食べるの付き合ってくれますか?」
「勿論」
 沙耶を見ていた瑠璃も、タルトとムースをはむりと食べて。その甘さに瞳を細めていた。
 故郷の壊滅で、過去には離れ離れになった。
 けれど多くの過程を経てきているから、今こうして二人で居られているのは事実だから。
 瑠璃は大切な人を護れる強い男になる、まだその途中だけれど。今はそのことにも充実感を覚えている。
 沙耶も、そんな瑠璃が好きだから。
「幸せ、ですね」
「うん、幸せだ」
 笑み合って、甘い時間は続いていく。

「さぁて、一仕事終えた後はご褒美の甘いモノ!」
 レンカは揚々と、テラス席へ座っているところ。
 声には期待を含め、顔には楽しみの笑みで。わくわくとお品書きを広げると──。
「Wunder!!」
 感嘆と共にきらりと目を光らせていた。
「どれもこれもキレーで可愛らしくて、乙女心をくすぐるメニューばかりじゃねーか!」
 視線を游ばせれば、どこを見ても光り輝くスイーツばかりで。
「キヒヒ、この店の店主はよっぽどのロマンチストだな……」
 嬉しげに、タルトとドリンクを注文していた。そうして品がやってくると、一層美しく見えたけれど──。
 これはあくまで食べるモノだと。
「見目ばかり気にしていても最終的に味が第一だからな」
 真面目な顔をしてタルトを一口、あむりと頂いてみる、と。
「Lecker!!」
 すぐに表情はころっと幸せな色に変わった。
 ブルーベリーとラズベリーの果汁が口の中に広がって、それがさっくりとした生地と相性抜群なのだ。
 しゅわりとしたドリンクも美味だから。
「──Sternの形してるとかロマンチックだったな。帰ったら図鑑を広げて探してみるか」
 星色の甘味に、ふと花達を思い出して。
 レンカは無数の星を眺めていた。

「このテラスも懐かしいな」
 キャルディムを連れて上ってきた結衣は、見回す。
 季節が違うからあの時とは違う星空ではある。けれど見た目も雰囲気もそのままで、記憶が蘇るようだ。
「まあ、それでも」
 キャルは空よりもメニューに夢中かな、と。
 見やればお楽しみの時間とばかり、キャルディムは尾を動かしながらメニューを覗き込んでいた。
「今日は何から食べようかしら……」
「好きなのを頼みな」
 結衣が言ってあげれば、キャルディムは頷いてフルーツケーキを注文する。
 そうして潤いを帯びた果実がふんだんに入った一品がやってくると……キャルディムは少し見つめていた。
「これ洋酒漬けらしいんだけど、酔う?」
 バレンタインのチョコでダウンしたことを思い出しつつ、ちょっと心配気味。なので、ひとかけを差し出して。
「ちょっと緋色先に食べてみて」
「ああ」
 応える結衣は、はむ、と頂いてみる。
 生地と合うよう濃密な甘味だが、酒の濃さはなかった。
「大丈夫だろう」
「そう。……」
 頷きつつもキャルディムはふと、んー、と思案して。
「ねえ。折角だし食べさせてくれない? いつも同じってのも、あれでしょ」
「構わないが。これでいいか?」
 と、結衣が一口分を切って近づける。彼女が自由だけれど我儘ではなく、難題を頼みはしてこないと知っているから、躊躇いもなく。
 するとキャルディムの方が寧ろ一瞬、止まってから。
「……ありがと」
 むぐむぐ食べつつ、少し照れを浮かべていた。恥ずかしくて味わかんなくなりそう、と小さく呟きながら。

 樹壱はテラス席でゆっくりとメニュー選び。
「どれも、美味しそうですね──」
 綺麗な品々に目が楽しくて、顔は柔らかな笑顔。勿論この中から選ぶとなると悩ましげではあったけれど。
「特に色鮮やかな、これにしましょう」
 言って選んだのはムース。
 ブルーベリーのソースが夜空の藍色で、そこに点々と乗せられたメレンゲが光の粒のように眩かった。
「本当に、星空を模ったようですね……」
 やってきたそれを眺めつつ、掬って食べると、ん、と頷いて。
「見た目も綺麗ですし、味も絶品ですね」
 甘酸っぱい風味がさらりと蕩けて心地良く。食べ進めるとミルクの層が混ざり、天の川のように模様が変化する。
「とても素敵な時間になりました」
 樹壱は満足の心持ちで……暫し本物の空も眺めていた。

「さあ、隣にきて」
 言葉に横の椅子につく、友人へ笑みを向けながら。
 カロンはテラスの席に座ってショコラを注文しているところだった。
 やって来た品は、白に青に紅。色も形も、星を象ったようで美しくも可愛らしく。カロンは早速一つを口に運んで──。
「美味しいよ」
 穏やかに言って、一つを隣に差し出す。
 するとフォーマルハウトはかぷりと食べて、満足げに蓋を動かしていた。
 白はミルク、青はベリー、紅は苺。それぞれの味をフォーマルハウトと一緒に一つずつ楽しみつつ──カロンは空を仰ぐ。
 この時間が何より楽しみだったから。
「綺麗だなあ」
 そうして図鑑を広げながら、星座を辿る。
 丘の上の、さらにテラスの上から見る空は、少しだけ近くて。
「春の星もまだ見える……」
 おおぐま座からの春の大曲線を見ることが出来て──同時にはくちょう座にわし座と、天の川に架かる夏の星座も望むことが可能で。
「今の時期だけの、空だね」
 星空はいつも特別だけれど、今日もまたそうだと改めて感じるように。フォーマルハウトと共に、煌めく初夏の星々を見つめていた。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年5月23日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 4
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。