青の静風

作者:崎田航輝

 小川の流れる野原に、小さな花が咲いていた。
 仄かに微風に揺れるそれは、勿忘草。他の種の花が生っていないその一帯に、ぽつぽつと清らかな青色を点在させている。
 一面に植わっているから、おそらく少し前までは青色の絨毯が見られただろう。
 だが暑さに強くないその花は、春先からの温度の変化に耐えられなかったのか、既に半分以上が枯れている。
 人目を惹いたであろう青の絨毯の名残は少なく──道端から垣間見える位置にあっても、今では足を止める者もいなかった。
 残った花は、まるで忘れられまいとするかのように花弁を風に揺らがせる。それでもきっと、長い時間を置かず青色はなくなるだろう──と。
 そんな野原を見下ろす空から、ふと降ってくるものがある。
 ふわふわと漂ってくるそれは謎の胞子。咲いている勿忘草の一端に取り付くと、同化して俄に動き始めていた。
 巨大化した花弁に、鮮やかな程の青色を抱いて。道へ這い出た異形の勿忘草は──その色を目に焼き付けさせるかのように、大きく花を開いて人々へ喰らいかかっていった。

「集まって頂いてありがとうございます」
 イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロス達へ説明を始めていた。
「本日出現が予知されたのは攻性植物です」
 小川沿いに勿忘草の咲く一帯があるのだが、その中で発生してしまうようだ。
 現場は大阪市内。爆殖核爆砕戦の影響によって続いている事件の一つと言えるだろう。
 放置しておけば周囲の人々が危険だ。
「そこで、この敵の撃破をお願いしたいんです」
 戦場はすぐ近くの道。真っ直ぐに伸びる幅広い場所で、そこへ這い出てくる敵を、こちらは迎え討つ形となるだろう。
「周囲の人々は、警察や消防が避難をさせてくれます。皆さんが到着して戦闘を始める頃には、丁度無人状態となることでしょう」
 こちらは到着後、戦闘に集中すればいいと言った。
「敵の攻性植物ですが、夢のような幻を見せてくる能力を使うようです」
 それはこちらの忘れた思い出や、忘れられない思い出、忘れたい思い出……様々な記憶を刺激して惑わせてくるようなものらしい。
「それも含めて相応の戦闘力を持っていますので……警戒をしておくといいでしょう」
 決して悲劇を起こさぬように。
 健闘をお祈りしています、とイマジネイターは言葉を贈った。


参加者
ジョーイ・ガーシュイン(初対面以上知人未満の間柄・e00706)
目面・真(たてよみマジメちゃん・e01011)
キリクライシャ・セサンゴート(林檎割人形・e20513)
アイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548)
リュシエンヌ・ウルヴェーラ(陽だまり・e61400)
ラグエル・アポリュオン(慈悲深き霧氷の狂刃・e79547)
シルフィア・フレイ(黒き閃光・e85488)
兎波・紅葉(まったり紅葉・e85566)

■リプレイ

●青花
 そよ風に誘われて道を歩めば、小さな青色が見えてくる。
 清流のせせらぎの傍に、可憐に揺れるその花を見つけて──アイリス・フォウン(金科玉条を求め・e27548)は爛漫な笑みを浮かべていた。
「へええ、ワスレナグサってこんなお花なんだ!」
 数は減ったというが、それでも見渡せるほどに咲いていて。アイリスはくるんと踊るような足取りだ。
「小さくて、でもとっても色がキレイで可愛いね!」
「あの中の攻性植物が、厄介な技を使ってくるんだったな」
 と、ジョーイ・ガーシュイン(初対面以上知人未満の間柄・e00706)はその敵影を探しながら、識らされていた情報を反芻している。
 曰くその個体は、記憶を想起させ惑わすのだという。
 己の名を体現するが如く。
「忘れられない思い出に、忘れたい思い出、ねェ……なんかあったんだよなァ……」
 脳裏にあるものに意識をやりながら、ジョーイは呟いていた。それでも、首を振って花の間を見遣るのは──。
「まァいいや、今はブッ倒すことに集中しとくか」
 乱暴な眼光で見据える先に──蠢く影を発見していたからだ。
 道へゆらゆらと這い出てくるそれは、巨花と化した異形の勿忘草。
 人にも劣らぬ背丈に変貌した姿を、目面・真(たてよみマジメちゃん・e01011)はフムと見据えている。
「大阪城の影響を受け続けているせいか、ここは攻性植物の威勢がイイようだな」
「……ええ」
 キリクライシャ・セサンゴート(林檎割人形・e20513)も翠の瞳で花の流動を追う。その四体がつく位置は、高度に練られたかのような陣形を成していた。
「……役割を分ける、その利が彼らの中でも広まっているのね」
 或いは、多勢力との協力が成果として出ているのだろう。
 そうかもね、と。真は頷きながら、それでもこつりと歩み出す。
「近々その状況も解決するだろうが。それまでは面倒でも逐次対処しなければね」
 ならば力を注ぐことに変わりはないのだと。
 柔らかな翼を広げ戦いの姿勢を取れば──後方でリュシエンヌ・ウルヴェーラ(陽だまり・e61400)もこくりと肯いて。
「ムスターシュも気を付けていこうね!」
 いつもよりも頑張らないと、と。声をかければ、傍らの翼猫もやる気十分に鳴いていた。
 それを機にジョーイも冥刀を手に疾駆。
「さあ、とっとと片付けんぞ!」
 体に紅き陽炎の如きオーラを纏わせて。敵陣を縫うように中衛に肉迫して一撃、強烈な『鬼神の一太刀』を浴びせていく。
 巨花達は嘶きを上げて此方に敵意の鋒を向け始めた。
 が、その頃には既に真が羽撃き飛翔して。
「突撃する。ついて来れるか!」
 疾風が翔け抜けるが如き速度で廻転蹴撃。中衛二体の根元を斬り裂いてみせる。
 余りの剛速に、敵は真を捉えられないでいる──その間隙に木霊する蹄の音があった。地を蹴って直走る、シルフィア・フレイ(黒き閃光・e85488)。
「まずは動きを封じさせてもらうよ!」
 直後かつんと音を響かせて、陽光を隠すほどの高さへ跳躍。馬体を美しく翻し、蹴撃を直下へ突き下ろした。
 花弁の一端を裂かれた一体は動きを失う。それでも横の一体が反撃を目論んだ、が。
「させませんから……!」
 控えめな声音に前向きな意志を宿して。
 兎波・紅葉(まったり紅葉・e85566)が掌を差し伸べて、秋風を呼び込んでいた。
 桃色の髪をふわりと棚引かせながら、その気流で巨花を包み込むと──心に映させるのは非実在の夢幻。
「まどろみの世界へ誘う紅葉の舞を、ご覧下さいね」
 『メイプル・ダスク』──鮮やかな紅葉が一面に舞う景色を見た巨花は、時の感覚を乱されたように。一時的に混乱して正体を失ってゆく。
 ただ、敵も盾役の一体が攻撃態勢。青い花粉を巻き、此方の前衛の意識を蝕んだ。
 紅葉は視界を明滅させて、過日の記憶を見る。それは頑張ると決めて前に向くよりもずっと以前、家に籠もっていた時間の事。
(「あまり、思い出したくはありませんね──」)
 感覚がその頃に戻るようで、微かに体から力が抜ける実感があった。けれど──ほんの一瞬後にはリュシエンヌが治癒の光を瞬かせている。
「大丈夫です、少しだけ、待っていてくださいっ……!」
 鎖を絡めて、円環を作り上げて。癒やしの魔術を顕現させると、紅葉を包む幻を祓って仲間の防護も整えていた。
 ムスターシュが清浄な風を送り込めば、体力にも憂いはなく。紅葉はぺこりと頭を下げている。
「ありがとうございます……!」
「……私は後方を、守っておくわね」
 と、その間にキリクライシャは靭やかに林檎樹の枝を伸ばして。木漏れ日の耀く枝葉の屋根を成し──そこに耀ける果実を生らせていた。
 その滴る甘露と爽やかな香りが、清廉な加護を齎して。仲間の護りを十全に広げていく。
 この間にも敵の後衛が追撃を狙っていた、が。
「向こうは私に任せてもらうよ」
 涼やかにそれを見据えているのはラグエル・アポリュオン(慈悲深き霧氷の狂刃・e79547)。その手に艶めく氷のパズルを握っていた。
 かちりと嵌まり込んだその欠片は、眩い光を耀かせて。一直線に零下の雷を奔らせて、その一体を留まらせる。
「今のうちに」
「うん」
 応えたアイリスは、既に大きく翔び上がって光を纏っていた。
 そのまま高速で滑空して突撃。鮮烈な一撃で中衛の一体を下がらせれば──同時にラグエルはもう一体の中衛にも注意を注いでいる。
「大人しくしていてもらうよ」
 言いながら深い瘴気を籠めた魔弾を放ち生命を蝕んで、その巨花にも自由を許さない。
 そうなれば、弱った一体へとシルフィアが狙いを定めるのに不足はない。
 ──あなたに届け、金縛りの歌声よ。
 唇より紡がれる幽玄な声音は『呪言の歌声』。妖しくも美しく魂に這い寄って、虜にするように動きを封じていた。
 そこへ鎌を振り上げるのが、紅葉。
「この一撃で、氷漬けにしてあげますよ……!」
 その刃を止めるものは、もういない。鮮麗な冷気を抱いた斬撃が、違わず巨花を凍らせ、粉砕していった。

●記憶
 風に交じって、巨花の揺れる音が響く。
 敵数は三。戦力こそ減じたが──まるで何かを訴えるような、さざめきにも似たその音色は強くなるばかりで。
「勿忘草、花言葉は『私を忘れないで』……だったかな」
 その心を敵の中に感じるように、ラグエルは短く目を閉じていた。
「……確かに、忘れられるのは辛いからね」
 思うのは、実の弟のこと。幼き頃に生き別れたせいで、中々自分のことを認めて貰えず──辛かったなとラグエルは苦笑う。
 もし少しでも似た気持ちを抱いているなら、思うところはあるけれど──あくまでそれが敵であるが故に。
「手を抜くつもりは、ないけれどね」
「うん、行こう」
 と、弧を描いて奔り抜けてゆくのはシルフィア。敵陣の横合いを素早く取ると、盾役が守りに入ってくるよりも早く中衛に狙いをつけて。
「パズルに潜むドラゴンよ、雷光を放て!」
 淡い光を宿した輪を解いて、弾ける雷光を纏った竜を顕した。
 吼えながら繰り出された雷撃が一体の花弁を灼いていくと、後衛の花が回復を施そうとするが──ラグエルが吹き荒ぶ氷気に稲妻を伝わせて狙い撃ち、その企みを阻害する。
 その間に、真は風を泳いで標的を見下ろしていた。
「まだ動くか」
 弱り始めた巨花は、それでも未だ烈しく蠢いている。紛うことなき殺意の表れ──けれどそれは真が怯む理由にはならない。
「イイさ。植物なら新鮮なうちに冷凍したいからね」
 ──凍ってしまえ!
 真っ直ぐ伸ばした指から、蒼色渦巻く魔弾を飛ばして半身を凍結させた。
 狂花達は戦慄きながら、それでも戦意を収めずに。盾役の一体が再び花粉を撒いてくる。
 それに触れたシルフィアは、はっとする間もなく意識を朦朧とさせた。
 己の内奥からもたげて来るのは幼い記憶。
 嘗て英雄と謂われたセントールの、その血を引いた子供として生まれ育った時間は──決して順風満帆なものではなかった。
 思い出されるのは、自身を見る周りの奇異の目。
(「これは……」)
 だがそこに深い感情を持つ前に、視界が晴れ始める。リュシエンヌが清らかな白翼を広げて、世界を優しく覆うほどの光を編み出していた。
 この戦場には、敵にも癒し手がいるけれど。
「……回復では絶対負けないのよ!」
 心が眩さを生むように、十重二十重に重なる光が柔らかなヴェールとなって仲間を包む。
 暖かな心地にシルフィアが醒めれば、キリクライシャのテレビウム、バーミリオンも動画を視せて体力を万全にさせた。
「……これで、大丈夫」
「助かったよ、ありがとう」
 シルフィアが言って攻勢を再開すれば──キリクライシャもまた敵に向き直っている。
 瀕死の巨花は、抗おうと花を動かす。
 だが幻を見るまでもなく、キリクライシャは自身の記憶を強く自覚していた。
 忘れたくない思い出。それはきっと家に居た頃よりも増えた、と。
 恋人との時間は特に、思うほどに鮮やかで。
(「……愛している、と」)
 言ったことはないけれど、想いはずっと胸の中にあって。
(「……でも」)
 と、前を見据える。
「私の記憶と、あの人そのものは、全くの別物よ?」
 だからその惑わしを許せない。
 記憶を弄ぼうというのならば──キリクライシャは蔓に刃を添わせ『林檎割』。果実を割るかの如き鋭利な衝撃を与え、花を斬り分けて霧散させた。
 残る花は二体。形勢が傾き始めても、花は変わらぬ敵意で揺れ動いている。
 だからアイリスも、足を止めずに。
 とん、とん、とステップを踏むようにその傍まで跳んで。寄り添って踊るよう、靭やかに翻っていた。
 仕草は妖艶に美しく、心は何処までも純粋に。
 叩き込む斬撃で盾役の一体を大きく下がらせてゆく。
「次の攻撃、よろしく、よろしく!」
「ええ……!」
 頷く紅葉も間隙を作らず、至近に迫りながら低く跳躍していた。
「これで、焼き尽くしてあげますよ!」
 そのまま直上から吹き下ろすように焔を蹴り出して、全身を烈しく燃え上がらせてゆく。
 後衛の花が再びそこへ治癒に入ろうとする、が。
 真が空から冷静に見下ろしていた。
「やはりメディックは面倒だな」
 呟くと弓弦を引き絞り、仄かに耀く魔法矢の鏃を向けて。
「植物に心があるとは思えないが──貫け!」
 風を裂いて飛翔させた一矢で、違わず花弁を貫き心を惑わしていく。
 それでも盾役の花が、最後の抵抗とばかりに花粉を飛ばしていた。それを浴びるジョーイは一瞬だけ俯く、が。
「しゃあ! 思い出したァーーーッ!」
 記憶に触れたことで寧ろ引っかかりを解消したように。叫びを伴って自ら幻を吹き飛ばしていた。
 思い出したのは熊本城でドラゴンと戦った時のこと。
「あれは楽しかったなァ──まさしく忘れるべきじゃねェ思い出だ」
 乱雑に笑むと、それきりジョーイは一直線に駆け出して。
「思い出させてくれてサンキューな? こいつはその謝礼だ!」
 一刀両断、オーラを靡かせながら刃を振り下ろし、花を裂いて散らせていった。

●青風
 少しずつせせらぎの音が帰ってくる。
 残る狂花は僅か一体となっていた。守りも攻め手も失ったその花は、まずは自己を癒やし力を得る、が。
「翔之助、任せたぞ」
 真の声に翔んだ匣竜が真っ直ぐに体当たり。重い衝撃で加護を打ち砕いた。
 よろめく根元へ、ジョーイも疾駆。速度のままに赫く刺突を見舞って動きを縛っている。
「さァ、全員で攻めるぜ」
「そうさせてもらうよ」
 と、応えたラグエルも『氷華咲檻』。這い寄らせた氷で植物の躰を深く切り刻みながら──頼もしさを感じる心を、視線に乗せてキリクライシャを見遣った。
「次、行けるかな」
「……判ったわ」
 静やかに返すキリクライシャは、意に応えるように紅の魔弾で花弁を貫き破砕する。
 大きくふらつく敵へ、紅葉も瞳を向けていた。溺れさせるのは美貌の呪い。花の心すら囚えて離さずに。
「今です……!」
「了解だよ」
 生まれた隙にシルフィアが跳び上がって蹴り。流星の如き光を描いて一気に体力を奪い去っていた。
 横倒れになる巨花は、それでも己が運命を認めぬよう花粉を放つ。
 それを受けたアイリスは、瞬く視界に確かに過去を視た。
 それは忘れたい記憶。ヴァルキュリアとして、打擲されコギトエルゴスムになる瞬間。
 ほんの少し、締め付けられる思いを抱きながら。それでもアイリスは忘れたくない記憶も持っている。
 広がるそれは、コギトエルゴスムから復活し自由となった瞬間の空。
「──これでもう、平気ですっ!」
 と、リュシエンヌが光の風を吹かせて、その幻を消し去ると──ありがと、と伝えてからアイリスは花を見つめていた。
「そう言えばあの時の空の色は、あなたに似ているよ」
 そして今心に思うのは、勿忘草の花言葉。
「忘れないよ」
 優しく言って、アイリスは靴を鳴らす。
「忘れない為に。あなたの為に踊ってあげるからね」
 ひらりと廻って舞うのは『空の靴』。美しく、同時に鋭く。巡るターンが、異形の命を削ぎ取っていった。
 斃れゆく花へ、真は前傾に風を除けて加速する。
 与えるのは慈悲でも容赦でもなく、終わらせるための一撃。
「真っ二つに斬り裂いてくれる──破ッ!」
 零距離に入る瞬間、大きく翼を広げて縦の回転力をつけると『蹴剣』。脚で繰り出した斬閃で花を四散させた。

「オツカレサマ」
 涼やかな風の中、真は軽く息をついて振り返る。
 頷くジョーイは刀を納めて敵が散ったことを確認していた。
「終わったみてェだな」
「……皆、癒やしておくわね」
 と、キリクライシャは傷ついた仲間へヒールをかけて、全員を健常に保ってゆく。
 それに礼を言ったアイリスは、戦場跡を見つめてから──川沿いの花を視界に捉えた。異形となった花はもう消えてしまったけれど。
「残ってる花もあって、良かったよね」
「そうですね。後は、直せる部分だけでも、直しておきましょうか」
 頷いて紅葉が道を修復すると、シルフィアも手伝って。爽やかな晩春の美観を取り戻す。
「これで、綺麗になったね」
「せっかくだから小川を眺めて行こうか」
 真が歩み出すと、ラグエルも川沿いへ入りながら……弟のことを再び思った。
 時間はかかったけれど、最近はようやく心を開いてくれた。それが嬉しいから……もう二度と忘れられないようにと、勿忘草へ祈りたい気持ちになりながら。
 そんな面々に交じり、リュシエンヌもまた河原に下りていた。
「すてきなの……!」
 そこには沢山の青色があって、どれもが可愛らしくて。ムスターシュを連れて、リュシエンヌは暫しその花を摘むことにした。
 心に在るのは勿論、何より大切な人のこと。
「うりるさん、きっと喜んでくれるの」
 その顔が想像できるから、リュシエンヌは微笑んで。
 純な青色が美しい、その花を籠に入れると──穏やかな青空の下、帰路についていった。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年5月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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