肉の寿司など邪道なり!!

作者:柊透胡

 肉バル――端的に言えば、「肉料理とお酒が楽しめる場所」。肉を扱う飲食店といえば焼肉屋が一般的だが、もっとお洒落な場所、といったイメージか。
 兵庫県神戸市――元町にあるその店も、そんな「肉バル」の1つ。だが、店内は寧ろ和風で、板前さんと対面するカウンターの他に、掘りごたつ式のお座敷もある。
 饗されるのは、やはり神戸牛が主ながら。馬・豚・鳥肉と、国産の肉が様々に取り揃えられている。
 そして、店自慢のメニューと言えば――何と、寿司。繊細に焼き上げた牛肉のみならず、生食出来る馬肉、更には香ばしく焙った豚や鶏・合鴨をネタに、職人の手で握られた各種の寿司は正に絶品。実は、隠れメニューでフォアグラやイベリコ豚の寿司もあるらしい。
 アルコール類も豊富で、神戸の地ビールや地酒、ワインは勿論、焼酎も芋・麦・米と一通り揃う。生憎とまだ未成年だったりお酒に弱くても、ソフトドリンクも用意されているのでご安心を。
 という訳で、今日も繁盛している肉バルに……まさか、好からぬ客まで来るとは。
「肉の寿司など邪道なり!!」
 黄昏刻に、絶許明王の雄叫びが響き渡る――今日も、でっかいトリさんは元気です。
  
「肉のお寿司! これは是非とも、馳せ参じなければ!!」
「その前に仕事です」
 今にも(文字通りに)飛んで行かんばかりのセレネテアル・アノン(綿毛のような柔らか拳士・e12642)の行く手を遮り、都築・創(青謐のヘリオライダー・en0054)は粛々と集まったケルベロス達の方に向き直る。
「……定刻となりました。依頼の説明を始めましょう」
 個人的な主義主張によりビルシャナ化してしまった人間が、個人的に許せない場所を襲撃する事件が起こるという。
「今回のビルシャナの教義は『寿司のネタに肉は邪道』。という訳で、肉のお寿司を名物としているお店が襲われます」
 残念ながらビルシャナとなった人間はもう元に戻れないが、悟りを開いたばかりで信者は皆無だ。
「夕方、夜の営業時間が始まる頃合いに、店の前に現れますので、速やかに対処して下さい」
「ふふふふ……変わり種のお寿司を許せないビルシャナがいるに決まっていると踏んでました!! それもお肉ですよ、お肉! もう計算通り!!」
 上機嫌に翼をパッタパタさせるセレネテアルを横目に、ヘリオライダーは小さく溜息を吐いたようだが……まあ、『お仕事の後』に何しようが、そこまで関知はしない。
「……言うまでもありませんが、未成年者とドワーフの方は禁酒禁煙ですので」
 生真面目に別方向からも釘を刺して、ケルベロス達をヘリオンに案内する創であった。


参加者
モモ・ライジング(神薙桃龍・e01721)
瀧尾・千紘(唐紅の不忍狐・e03044)
進藤・隆治(獄翼持つ黒機竜・e04573)
セレネテアル・アノン(綿毛のような柔らか拳士・e12642)
小柳・玲央(剣扇・e26293)
武蔵野・大和(大魔神・e50884)
犬飼・志保(拳華嬢闘・e61383)

■リプレイ

●食前の運動は大事です。
 兵庫県神戸市――件の肉バルは元町駅からハーバーランド方面に行く途中。外観は隠れ家めいた小料理屋だ。
 メインは神戸牛であるが、様々な肉を揃えている。和風創作肉料理が中心で、肉のお寿司が看板メニューとか。
「今日はお腹いっぱい食べないとね、シュテルネ!」
 黄昏の橙の中、何だか浮き浮きした面持ちのローレライ・ウィッシュスター(白羊の盾・e00352)に、羊の着ぐるみのテレビウムはこっくりと。
「私のお肉が待ってるのよ!」
 甘いものと素甘と最愛の人お手製のえびふらいをこよなく愛するローレライだが、お肉は別腹。まあ、食欲旺盛なのは、彼女ばかりではない。
(「お肉のお寿司ねー。お酒は苦手だけど、楽しみね」)
 既に成人しているモモ・ライジング(神薙桃龍・e01721)だが、嗜好は寧ろ大いに甘党。今も、飴玉を口に放り込んでいる。
「肉の寿司、肉バル」
 ホォッと熱い吐息は、瀧尾・千紘(唐紅の不忍狐・e03044)からだ。そのフレーズだけで、甘美なホルモンで脳内が満たされてしまいそう。
「それに、洒落たお店ですわ」
 セレブリティなお嬢様風コーデをキメた甲斐があったというもの。
「……肉……肉の寿司。うむ、実に良いな」
 やはり進藤・隆治(獄翼持つ黒機竜・e04573)も、同様を呟いては重々しく肯いている。
「あの……お寿司って、お魚の刺身を酢飯の上に乗せるあれですよね? それをお肉で……どんな物なんだろう」
 定命化してまだ数年の武蔵野・大和(大魔神・e50884)にとって、肉の寿司は未知の料理か。想像するだに……お腹の虫が盛大に鳴るような。
「別に、魚が嫌いとかじゃないのだけれど。美味しいお肉を美味しいお寿司で食べる……そんな機会を邪魔させる訳がないよね?」
「さっさと倒して、堪能しましょうか」
 小柳・玲央(剣扇・e26293)の不敵な笑みに、犬飼・志保(拳華嬢闘・e61383)も強気に応じる。その周りを飛ぶのは、志保が信を寄せるウイングキャットのソラマルだ。
 ――そう、今、ここにケルベロス達が集う理由。まずは、人間大のトリ退治。
「食前の運動をしっかりしてから、思う存分お肉を頂きますよ~!」
 セレネテアル・アノン(綿毛のような柔らか拳士・e12642)がググッと握り締めるのは、パンパンのお財布だ。
「沢山食べられるように、お金の準備はバッチリですっ」
 実に本気も本気の、臨戦態勢だった。

●戦闘と書いて瞬殺と読むらしい。
「肉の寿司など邪道なり!!」
 果たして、初夏の夕暮れに轟く雄叫び。
「新しい物を否定するのは別に構わないが、それを受け入れている者を攻撃するのは良くないな」
 肉の寿司絶許明王の主張に律儀に応じた竜躯が、黄昏に天翔ける。
「という訳で、処されるといい」
 出会い頭のスターゲイザー。確かな手応えに灰の双眸を細め、隆治はチェーンソー剣を構える。
(「処されると良いけれど……多分、我輩以外がやってしまうのだろうな」)
 何せ、ヤル気満々のケルベロスの皆さんで、後がつかえていますので。
「人の食事を邪魔する事こそ邪道で外道です~!」
 綿毛のように、軽やかにビルシャナへ肉薄したセレネテアルは、両の掌で羽毛に触れる。
「食べないなら邪魔しないでくださいっ」
 片方の掌から氣を流し込むと同時、逆の掌から氣を吸い取る。「双掌氣輪・壊貫」なる技は、氣の循環を増幅し加速させる。敵の内から外へとダメージ著しい。
 グアァッ!
 仰け反ったビルシャナに、大和が瞬時に黄金の角を伸ばした跳び膝蹴りを繰り出せば、志保も勢いよく地を蹴る。
「あたし達の怒り、その身に焼き付けろ!」
 ソラマルの猫ひっかきと同時、全体重を乗せて、炎を纏った高角度の後ろ跳び回し蹴りを叩き込んだ。我流の喧嘩殺法は今日も切れが良い。
「邪魔! 邪魔だわ!」
 ビルシャナの反撃を遮るように、諸人、もとい諸鳥跪けとばかり、智天使の彫刻が施されたアームドフォートを構えるローレライ。
「魚も素敵だけど、お肉はもっと素敵なのよー! カルビ! 牛タン! もちろん鳥さんも豚さんも!」
 主砲一斉発射! こんがり焼き鳥……通り越し、消し炭の勢いを追って、シュテルネも凶器をフルスイング!
「……はっ、あなたも鳥よね……?」
「ではでは、あなたが、本日のおススメメ料理ですね」
 替わって、千紘がブスブスと燻ぶるビルシャナの顔を覗き込む。
「肉の寿司は邪道、素晴らしい教えです!」
 物騒な第一声はまあさて置いて。パチパチと拍手する千紘は笑み満面。
「う、うむ……」
「魚もタコもイカも、食する部位は『肉』なんです」
「う、うん……?」
 だが、ビルシャナが回復する隙を与えず、畳掛ける。
「『肉』を排除するって事は……妄想を握った酢飯を食べるなんて! 米推し稲荷の使いのキツネとして、千紘は感動致しました!」
「いや、それ、寿司じゃないし。只の握り飯だし」
 ビルシャナとて、元は関西人の子。思わず突っ込んでしまったのが運の尽き。
「……違うの? 騙したの?」
 一転、千紘は(一応)セレブちっくにガトリングガンをぶっ放す!
「稲荷心を弄ぶなんて!」
 優雅に爆炎メラメラと、おいしくなーれ♪
(「スターゲイザーは、最初に蹴り出されたし……フレイムグリードは、もう充分弱ってるし」)
 だったら、二足飛びにコアブラスターでトドメと行こうか――玲央の胸部より展開した発射口より、必殺のエネルギー光線が迸る。
「あれ、意外としぶとい」
 よろよろとまだ踏ん張るビルシャナに、戦闘でもリズムを大事にする玲央は、拍子を外された心地で眉根を寄せる。
「……やっぱり、今回はスリルの欠片も無さそうね」
 それでも敵は青息吐息で、モモは何処か気のない素振り。
「まあ、命を賭けるギャンブルは嫌いだけど」
 だが、冷徹に呟くや、彼女がビルシャナへ投げたのはリボルバー銃。
 ヘブゥッ――!?
 ビルシャナの気が銃に逸れた瞬間、その顔面を壁に叩き付け、開いた嘴に銃口を突っ込む。
「そんなに肉の寿司が許せないなら、銃弾でも食べてなさいよ」
 ――――!!
 容赦ない連射で、ありったけの弾丸を撃ち切った。
「……あ。やっちゃったわ」
 ずるりと倒れたビルシャナの向こう、鳥頭を貫通して店の壁を穿った弾痕を前に、モモは小さく肩を竦める。
「いいえ、この子達がいるから大丈夫♪」
 玲央の地獄の炎から飛び立つ青の蝶達が望むのは、本来は人に宿る悪しき毒。だが、今回は壁の弾痕1つ1つに留まり、時置かずして諸共に消える。軌跡に残る鱗粉は――雨あがりの空と同じ色。

●肉のお寿司だっていいじゃないか。
 さあ、待ちに待ったお楽しみの時間だ。
「まずは、肉寿司から頂きましょうか~!」
 おしぼりを置く手が早速、お品書きを開く。
「そうね、おすすめを順に出してもらう形で……あ、でも、普段食べない物は一通り入れてほしい気も。希望出していいかな?」
「迷ったら全部頼めばいいんですっ。ここのお寿司一通り下さい~!」
 板前の拘りを気遣う玲央の隣で、セレネテアルは最初からアクセル全開。まあ、千紘もメニューの端から端まで制覇の予定だし、ローレライはカルビ寿司が来てくれたら嬉しい。
 ともあれ、乾杯。未成年はローレライだけだが、セレネテアルも食に専念する心算でお冷だ。
「お酒は甘いのが好みだけど、寿司に合うのかな」
 玲央は米焼酎を1杯だけ。千紘はセレブらしく、上品に。
「おススメおねがいします♪」
 何でも、香り穏やかで深いコクと旨み重視の「純米吟醸酒」がお勧めらしい。
 という訳で、楽しく乾杯して間もなく、肉のお寿司が次々と卓上に並ぶ。
 赤身鮮やかな馬肉は刺身で。真っ白な部位はえんがわという。
「……」
 噛む程に広がる旨味に、玲央は暫く思考停止。
(「職人技を楽しめる時間は貴重だなあ……♪」)
 美味しいとあれこれと食べたくなってしまうから、体重的にもお財布的にも困ってしまう。
「大丈夫です! 毎日修行でめっちゃ燃焼しているので太りませんっ」
 パンパンのお財布を手に、断言してのけるセレネテアルの頼もしい事。
「そうね、食べ放題ではないとわかっているけど……美味しいしね!」
 神戸牛は軽く炙られている。玲央も感心してしまう程、どれも絶妙なレア加減だ。
(「寿司って、特に素人が手を出していいものじゃないし……ああ、でも、肉の焼き加減は参考に出来そうかな?」)
「わぁ! お稲荷さんですわ!」
 見た目に香りに味にと存分に味わい尽くすべく、薄味から濃い味へ、流れるように口に運んでいた千紘だが、こんがり焼き上げたお肉を乗せた稲荷寿司に、思わず歓声を上げてしまった。
「カルビの甘しょっぱいタレと、シャリの甘ずっぱいシャリが堪らないわ!」
 これは止まらない。早速、カルビのお寿司をお替りするローレライ。
「豚肉は……お塩で?」
 豚しゃぶのお寿司はスライスオニオンとあっさりと。味噌に漬け込んだ豚肉の押し寿司は酢飯ではなく、胡麻が香ばしい。カボスが目にも味わいにも良いアクセントだ。
 勿論、鶏肉だって負けていない。ふわふわの胸肉とササミはシャリと混然一体の繊細な味わい。上品な旨味が絶品だ。
「ん~! どれも堪らなく美味しいです~♪」
 嬉々として、幸せを堪能するセレネテアルだが、まだまだ序の口。
「そう言えば、裏メニューがあるって聞いたのだけれど?」
 ローレライの言葉に、大いに身を乗り出す。
「あっ、おすすめの裏メニューをお願いしますっ。苦手なお肉は無いので、クセのあるオススメでも大丈夫ですよ~!」
 さて、この店の裏メニューと言えば……。
「……え、溶ける!?」
 一見して色の薄いウニのような軍艦寿司。その正体は――世界三大珍味の1つ。
「……」
 フォアグラ軍艦を一口、恍惚な表情を浮かべる千紘。正に、舌の上で幸せホルモン大爆発! 余りの美味にテーブル叩きたいけど我慢我慢!!
「……」
 後は無の境地で、只管に箸と口を動かし続けている。それは他も同じく。思考は幸せお肉色。

 隣のお座敷は、モモと大和、志保の3人。お互い知己の間柄。
「見るからに高級店っぽい雰囲気ですね……」
「あれ? 志保さん、それ焼酎?」
 コーラを手に怪訝そうなモモに、志保はニンマリと。その実、焼酎好きの酒豪なのだ。
「では、乾杯しましょう!」
 高級そうな調度に囲まれた緊張感を、大和は烏龍茶と一緒に飲み下した。
「……うん、ここのお肉、かなり上質ね」
 最初は馬肉の寿司から。桜と呼ぶに相応しい紅とシャリの白が目にも鮮やか。肉の旨味とシャリの甘味が絶妙だ。
「あれ? 大和さん、どうしたの?」
 続いて、炙った馬肉の食感の変化を愉しむモモだが、未だに手を付けていない大和の様子に小首を傾げる。
「……僕、お寿司初めてなんです。どうやって食べればいいんですか?」
「そんなの、豪快に手掴みでいいじゃないのよ」
 ざっくばらんに言ってのけ、モモはお手本のように寿司を摘まむ。
「こうやって、ネタを醤油につけて、こうよ」
「お箸を使うなら……こうするとネタに醤油を付ける事も出来ますし、スマートですよ」
 一方、志保は寿司を箸で倒し、横から挟んで見せた。
(「えっと、手掴みとか、お箸とか……ネタを醤油に付ける?」)
 恐る恐る実践する大和。大事なのは、ネタとシャリを一緒に食べる事。一体の妙が寿司の醍醐味だろう。
「美味しい……」
「お肉とお米の相性がいいのは当然だけど、握り寿司って家庭で簡単に出来る物じゃないからね」
 大和の表情に笑みを浮かべ、モモも更にもう一貫。
(「やっぱり、プロが作る握りはひと味違うわね……」)
「すいません。神戸牛のお寿司をお願いしまーす」
「そうだ、ローストビーフというお肉ってありますか? もしあるなら、味わってみたいです!」
 ローストビーフ、というか、牛肉のタタキは表面を焙った神戸牛の塊肉に、ミョウガ、ニンニク、玉ねぎを薬味にたっぷりと。ポン酢やワサビはお好みで。そのまま食べても、寿司ネタでも絶品だ。
「……うん! 牛の脂の甘味にご飯の酸味、しょう油の塩味と混ざり合って、素晴らしいコクです!」
 すっかりお寿司にも慣れて、大和は大きな声で感動を表しながら健啖ぶりを発揮する。
「そういえば、隠れメニューもありましたね……すいません、コンビーフのお寿司ってありますか?」
 既にモモはシャーベットで後口をすっきりさせているが、志保はマイペースに手酌酒。
「……そう、肉の旨味に強烈な塩気。濃い味だけあって、お酒が進みますね」
 本来は賄いらしいコンビーフ寿司にご満悦。更に、お任せで肉のお寿司を握って貰いながら、あれこれとお酒の種類も増やしていく。
「コラッ……ほら、あんたも飲みなさいよ?」
 コンビーフ寿司を摘まみ食いしようとした左腕の攻性植物をチョップで牽制しながら、志保の視線はゆっくりと大和へ。ズズイと、酒瓶を突き付ける。
「いや、僕、お酒苦手なんで……」
「何言ってんの、オウガは宴会好きじゃないの」
「確かに、僕はオウガですけど……」
「まさか、飲めない? オウガが?」
「し、志保さん? ちょっと待って」

「まずは……自慢の寿司からいこうか」
 独りカウンター席で板前と差し向かい。隆治は、静かに夕餉を愉しむ。
(「チェーン店の寿司屋でも、肉の乗っている寿司はあるが……やはり、こういう所で出される肉はレベルが違うな……」)
 肉を味わい、杯を傾ける。灘五郷の酒なら間違いはない。
「あぁ、おすすめがあればそれも欲しいな」
 そう言えば、ノーベル賞公式行事で振舞われた日本酒も灘の蔵元であったような。
「さて、寿司以外は……」
 肉の寿司を存分に堪能して、板前にあれこれ尋ねる隆治。
(「ほぉ、イベリコ豚か。フォアグラまで……恐るべし」)
 メニュー全部頼みたいが、流石にそれは……。
「それとも何、私の勧めるお酒は飲めないのかしら!?」
「お、落ち着いて下さい、店内ですよ!?」
「志保さん……何杯飲んでるの!? 顔、真っ赤じゃない!?」
 賑々しい奥座敷に、続々と運ばれる料理の数々……自重しなくて良いような気がしてきた。
「よし、順番に全部頼もうか」
 こんな時は思い切りよく。その実、ケルベロス全員の会計も引き受ける気でいる隆治だが。
「エンジンがかかってきましたよ~! そろそろガッツリ行きましょうかっ!」
「じゃあ、まだ挑戦した事ないお肉、順に追加しちゃおう♪」
「板前さん……お寿司のフォアグラの量、2倍になりませんか?」
「塊肉の炭火焼きとか、和風アヒージョもいいですね~! あっ、つくねもくださいっ」
「……(ひたすら大食い。大食いったら大食い)……あ、お土産! 美味しい事と楽しい事はお裾分けしないとね!」
「締めもお肉でそぼろ茶漬けにしちゃいましょう~!」
 果たして、隆治が(外見年齢)最年長の威厳を示せたかどうかは……デウスエクスならぬ神のみぞ知る。

作者:柊透胡 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年5月11日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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