純白ワンピを汚す事こそ至高の行いである！

■リプレイ

●都内某所
「純白ワンピを汚すですか……。まあ、泥や墨汁や絵の具は当然として、ミルクも十分あり得そうですし、そこまでなら、優しく許してあげましょう」
　若生・めぐみ（めぐみんカワイイ・e04506）は仲間達と共に、ビルシャナが確認された施設にやってきた。
　ビルシャナは信者達を前にして、純白のワンピースを汚す事こそ思考であると訴え、信者達と一緒にイケない妄想を膨らませているようだ。
　そのためか、施設からは異様な気配が漂っており、風に乗ってケモノのニオイが鼻をくすぐった。
　それだけで施設内に行われている事が、容易に想像する事が出来てしまう程、濃厚なニオイ……。
　それ故に、近隣住民でさえ近づく事がなく、建物の存在自体を見て見ぬフリと言った感じであった。
「これって欲望一直線のよーな気がするけど……。そもそも純白のワンピース姿の子って、そんなに居ないと思うし……。まあ、居る居ないはともかくとして、それ以外の誘惑には耐えられるかな～？」
　ティーフォリア・ルキアノス（サキュバスの刀剣士・e28781）が布面積の少ない巫女服っぽい格好で、不思議そうに首を傾げた。
　そもそも欲望一直線の時点で、理性の留め金が外れているような状態なので、誘惑に打ち勝てる訳がない。
　おそらく、信者達は、その事を分かっていない。
　そして、歪んだ教義を掲げたビルシャナでさえ、その現実に気づいていない。
　そういった意味で、信者達を説得するのは、難しくない。
　そう思えてしまう程、ビルシャナ達の教義は、隙だらけであった。
「あー、わかるけど……わかるけどよ。何か違わねーか、これは……」
　柄倉・清春（大菩薩峠・e85251）が、複雑な気持ちになった。
　多少なりとも、ビルシャナの教義を理解しているつもりだが、それでも違和感を覚えてしまうほど、ビルシャナ達の考えは偏っている印象を受けた。
　その事実にビルシャナ達が気づいているのであれば、対応も違ってくるのであるが、現時点ではツッコミどころが満載の教義であった。
「何と言うか、思い込みが激しいよねぇー。自分達がそう思ってるだけで、実際は思った通りなんてないんだけど……。純白ワンピは純粋な物だと思ってるんだったら、その幻想を打ち砕くために、こっちから積極的に迫ってあげましょうか」
　リシュティア・アーキュリア（サキュバスのブラックウィザード・e28786）が純白ワンピース姿で、自分自身に気合を入れた。
　おそらく、ビルシャナ達が思い描いているのは、涙を浮かべて必死に抵抗するワンピース姿の女性……。
　それが妄想の産物である事を理解させるためにも、積極的に迫っていった方が効果的である。
「まあ、妙な事をするのであれば、トラウマを受けてもらいましょう」
　そう言って、めぐみが殺意のオーラを身に纏い、力強い足取りで施設に足を踏み入れた。

●施設内
「うわっ……、物凄いニオイ……」
　施設に足を踏み入れた途端、リシュティアが仰け反るほどの勢いで、全身に鳥肌を立たせた。
　ビルシャナ達は妄想ばかりしていたせいで、誤爆しまくっていたらしく、辺りがミルクまみれになっていた。
　それが原因で床がベチャベチャ、ヌルヌルとしており、色々な意味で近寄り難い雰囲気が漂っていた。
「クククククッ……、まさか純白ワンピの方から、俺達の前に現れるとはな。この日を待った甲斐があったという訳だ。おい、お前ら！　俺達の思いが通じ、純白ワンピの清純女子がやってきた。これは俺達に襲えと、天が叫んでいる証拠だ！　間違いない！　絶対に、そうだ！　そうに違いない！　アイツこそ、俺達に襲われるため、この世に遣わされた存在ッ！　絶対に、そうだ！　……間違いない！」
　その途端、ビルシャナ達が何かに取り憑かれた様子で、一斉にカッツポーズを決めた。
　頭の中はイケナイ事でいっぱい。
　『下半身が本体です』と言わんばかりに、大興奮ッ！
　今にも襲い掛かってきそうな勢いで、両手をワシャワシャさせながら、ジリジリと距離を縮めてきた。
「いや、怖ぇって！　そりゃカワイイ女の子が純白ワンピース着りゃ汚したくなるぜ？　けどな、そりゃカワイイ女の子の上にワンピースがのっかってんだよ。白ワンピが主役じゃねーわけ」
　清春が黒マントでスッポリと身を隠し、ビルシャナ達に語り掛けた。
「一体、何が言いたい……！」
　その言葉を聞いたのと同時に、ビルシャナ達がイラッとした表情を浮かべた。
「そんなに白ワンピが好きだって本気で言ってんなら……こいつならどうだ、あー？　おらおらっ、汚せるもんなら、やってみやがれ！」
　次の瞬間、清春が黒マントを脱ぎ捨て、純白のワンピース姿をビルシャナ達に見せつけた。
　その姿は、ビルシャナ達が思い描いていた姿と正反対のモノであったものの、女性信者達が大興奮ッ！
　まるで纏わりつくようにして清春に迫り、ネットリとした視線を浴びせてきた。
「あ、あれ……おかしいな。嬉しい状況のはずなのに、何故か……怖い。いや、そこは駄目だって！　ちょっ！　待……待て、待て、待てぇ！　落ち着け、お前ら！　鎮まれ、俺の下半身ッ！」
　清春が理性と煩悩の狭間で戸惑いながら、困った様子で悲鳴を上げた。
　だが、女性信者達は、おかまいなし。
　結果的に、清春の歪んだ性癖を拡張する勢いで、女性信者達が敏感な部分を執拗に攻め立て、純白ワンピースを有効に活用にしながら、イケナイ世界に導いた。
　それが清春にとって、幸福な事なのか、不幸な事なのか、現時点では何とも言えないが、とにかく幸せヘヴン顔。
　『この世の幸せ、独り占め！』と言わんばかりに、幸せそうだった。
　そんな中、ビハインドのきゃり子が、残念なナマモノを見るような感じで、清春を眺めていた。
　しかし、あまりにもショックが大きかったせいか、心ここに非ず。
　まるで現実逃避をしているかの如く、心が死んでいる様子であった。
「皆さん、張り切り過ぎです。そんな事をしたら、ダメですよ。……とは言え、言っても無駄ですね。この状況は……」
　めぐみが何かを悟ったような表情を浮かべ、女性信者達をクリーニングし始めた。
　その視界の隅で、清春がヘヴンなスマイルを浮かべて果ててものの、あえて……触れない事にした。
「それで、そっちはどうするの？　ほらほら、自分の思い通りにしたいんでしょ？　だったら、そこでボケっと見ている場合じゃないと思うけど……。もっと素直になろ？」
　リシュティアがラブフェロモンを発動させ、ビルシャナ達の顔色を窺った。
「あ、ああ……言われなくても、分かっている！」
　その言葉に反応したビルシャナが、怪しく瞳をギラつかせた。
　まわりにいた男性信者達も、ヤル気満々な様子で、リシュティアに迫っていった。
「だったら、私ともしてみない？」
　そのドサクサに紛れて、ティーフォリアが巫女服のミニスカートを揺らしながら、ラブフェロモンでビルシャナ達を誘惑した。
「いや、俺達は……興味ない」
　その途端、ビルシャナがハっと我に返って、キッパリと断言した。
　そう言いつつも、その目は激しく泳いでおり、下半身が敏感に反応している様子であった。
　おそらく、ビルシャナ的にはガッツポーズで大歓迎だったのだろう。
　だが、頭の片隅に教義がチラついていたため、本音が言えない様子であった。
　一方、男性信者達は『えっ？　マジ！？　やっちゃダメなの！？』と言わんばかりに、オロオロ。
　どうして、そこまでして純白ワンピースにこだわっているのか、分からなくなっているような感じであった。
「それじゃ、私は思ったままにしておくね」
　リシュティアが純白のワンピースを揺らしながら、男性信者達に迫っていった。
　よく見れば、純白のワンピースは薄っすらと透けており、綺麗な肌が見え隠れしていた。
「ねぇ、本当は汚してみたいんじゃないの？　無理をして嘘をつかなくてもいいのに……。私の中まで汚していいんだよ？」
　そこに追い打ちをかけるようにして、ティーフォリアが胸元や、下半身をチラつかせ、男性信者達の興味を引いた。
　その影響で男性信者達の思考回路がバグッてしまい、ティーフォリアも純白ワンピースを着ているような感じになった。
「あれ？　私を汚してくれるんじゃなかったの？　だいぶションボリしちゃっているようだけど、食べたら大きくなるかな？」
　リシュティアが含みのある笑みを浮かべ、男性信者のモノを咥え込んだ。
　それが引き金となって、男性信者達が群がり、大量のミルクが辺りに飛び交った。
「皆のミルク、いっぱい頂戴♪」
　ティーフォリアが男性信者のモノを胸で挟みながら、別の男性信者に腰を掴まれ、激しく腰を打ちつけられていた。
　男性信者達は何かに取り憑かれた様子で、腰を激しく動かすと、ビクビクと身体を震わせ、大量のミルクをぶち撒けた。
「貴方達のミルクで私の奥の奥まで汚してね♪」
　リシュティアも男性信者達に激しく腰を打ち付けられながら、小さな穴を押し広げられる勢いで、男性信者のモノを根元まで飲み込んだ。
「す、凄い……！　こんなにいっぱい出ているのに、まだ大きい……！　えっ？　また出ちゃう？　いっぱい出ちゃうの？　いいよ、沢山ナカに出して！」
　ティーフォリアも代わる代わる男性信者達に腰を打ち付けられながら、大量のミルクをナカに放出され、足元に恥ずかしい水溜りが出来ていた。
　それでも、男性信者達の腰は止まらず、一番奥まで捩じり込むようにして、反り立ったモノが暴れていた。

●ビルシャナ
「……と言うか、なんで俺が除け者になっているんだ、この野郎！」
　その途端、ビルシャナが驚いた様子で、男性信者達を叱りつけた。
　しかし、男性信者達は、ガン無視。
　まるでいないもののように、ビルシャナを無視していた。
「それは、あなたの教義が間違っているからです。そもそも、どんなに汚したところで、めぐみ達がクリーニングで綺麗にしてしまいますけどね」
　めぐみが勝ち誇った様子で、えっへんと胸を張った。
　その割には胸が小さ……と、らぶりんが横目でめぐみをチラリと見たものの、妙な殺気を感じてしまったため、何も言わずにその気持ちを飲み込んだ。
「つーか、変な性癖に目覚めちまったら、どうするんだ、この野郎！　だからと言って、反応したわけじゃねぇからな。さっきのは……アレだ。反応したのは、下半身であって、俺じゃねぇ！　だから、ノーカン。わかったら、さっさと逝きやがれ！」
　そんな中、清春が我に返って、純白のワンピースをヒラリとさせながら、ビルシャナにドラゴニックハンマーを振り下ろした。
「ちょっと待て！　これは俺が悪いのか！？　反応したのは、お前であって、俺じゃないだろ！　しかも、ビ……いや、スマン！　分かったから！　やめてくれぇ」
　ビルシャナが涙目になりつつ、清春から逃げていった。
　その間も、きゃり子はドン引き。
　純白ワンピース姿で、ドラゴニックハンマーを振り回す清春を見て、ドン引きしまくっていた。
「もう、いらないよね、これ……」
　その行く手を阻むようにして、ティーフォリアが雷刃突を仕掛け、ビルシャナのモノをスパッと切り落とした。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああ！」
　その一撃を喰らったビルシャナが悲鳴を響かせ、内股になって崩れ落ちるようにして座り込んだ。
「……と言うか、存在自体が不要だけど……。それじゃ、純白のワンピースを二度と汚す事が出来ないように、存在自体を消してあげるね」
　それに合わせて、リシュティアがディスインテグレートを発動させ、触れたもの全てを消滅させる不可視の虚無球体を放ち、ビルシャナの肉体を跡形も残さず消滅させた。
「さて……、頭の悪い鳥は消滅しましたが、このままでは気持ちが晴れないと思いますから、今から洋服を買いに行きませんか？」
　それと同時に、めぐみが女性信者達に駆け寄り、買い物に行く事を提案した。
　女性信者達の大半は戸惑っている様子であったが、ミルクまみれになった辺りの惨状に気づき、逃げるようにしてめぐみの後ろをついていった。
「これだけ出されたら、また……」
　そんな女性信者達を眺めながら、リシュティアが愛おしそうに自分の腹部を撫でた。
　だいぶミルクを注ぎ込まれてしまったため、妊娠していても、おかしくないような状況。
「確かに、あり得る話だね。むしろ、そうなっていると良いんだけど……」
　ティーフォリアが腹部を撫でつつ、物思いに耽るのであった。

作者：ゆうきつかさ	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2020年4月4日 難度：普通 参加：4人 結果：成功！
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