茶園のアヤカシ

作者:baron

「もう少しで収穫ね」
 背の低い木が行儀よく立ち並ぶ中を、女の人が歩いていった。
 冬は根元を色んなもので覆っていたが、温かくなった今では取り外されている。
 この地方は温暖で四月から収穫できるため、もう直ぐ最初の収穫期であると言えた。
「今年のお茶はどんな塩梅……あら、こんな所に自生していたかしら?」
 今まで歩いていた区画を抜けて、端っこの方に来ると女の人は首を傾げた。
 茶の木は背が低いが、そうなるように育てているからだ。
 野生だと2mに及ぶこともあり、めったに見に来ない場所……そもそも担当が別だからか、気が付かなかった。
 だが、その女はよく考えるべきだったのだ。
「なに、この蔦……ヒッ!?」
 茶園であるこの場所の一角に、端っことはいえ野生の茶の木が生えてるわけはないと。
 そして、この木が攻性植物であることを……である。


「収穫を待つばかりの茶園に、攻性植物が出現します」
「なんと。あと少しの状況で荒らされるとは……」
 セリカ・リュミエールの言葉に嵯峨野・槐(目隠し鬼・e84290)が渋い顔をする。
 もちろん今呑んでいるお茶が問題なのではなく、彼女が集めた資料の一つから予知された情報だからだ。
「なんらかの胞子を受け入れた植物の株が、攻性植物に変化してしまったようですね。見回りに来た人を襲って宿主にしてしまったようです。今ならば間に合いますので、攻性植物を倒してください」
 セリカはそういうと、地図と茶園のパンフレットをテーブルの上に置いた。
「攻性植物は1体のみで、配下はいません。ですが取り込まれた人は攻性植物と一体化しており、普通に攻性植物を倒すと一緒に死んでしまいます」
「だが……。これまで何とかなったように、方法はある。そうだな?」
 セリカは槐の確認に頷いた。
「相手にヒールを掛けながら戦う事で、徐々に弱らせることが可能です。ヒールは傷を治しますが、その場で完全に治癒することは不可能ですのでそれを利用します」
 攻撃するたびにヒール不能なダメージが累積していく。
 それを利用して、徐々に弱らせながら攻撃するのだ。ある程度まで弱らせれば、女性を引き剥がすことが可能だろう。
「攻性植物に寄生されてしまった人を救うのは非常に難しいだろう。だが、もし可能ならば助けたい」
「はい。攻撃方法そのものはよく見られるものばかりです。粘り強く戦えば可能であると信じています」
「ならヒールをマシマシでいくか」
 ケルベロス達が相談を始めると、セリカはそっと出発の準備に向かうのであった。


参加者
三和・悠仁(人面樹心・e00349)
相馬・竜人(エッシャーの多爾袞・e01889)
ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)
瀬部・燐太郎(殺神グルメ・e23218)
九十九屋・幻(紅雷の戦鬼・e50360)
肥後守・鬼灯(度徳量力・e66615)
嵯峨野・槐(目隠し鬼・e84290)

■リプレイ


 その木は手入れと味を良くする為に、低く抑えられている。
 普通に立って見下ろせるだけにその様相は判り易かった。
「随分と立派な……大切にされてたのかな」
 茶畑というものを肥後守・鬼灯(度徳量力・e66615)は見たことがなかったが、一面の緑は鮮やかだ。
 等間隔で小道があり、その中を通って収穫しているのだと思われたが、そういった面も含めて庭の様に美しい。
「それにしても折角の芽吹きの季節だってのにな。デウスエクスに祟られちまうとは。ま、どんな時期でも許しちゃおけねえが」
「ふむ……この時期に攻性植物に目を付けられるとは運の無い」
 周囲を見渡しながらグレイン・シュリーフェン(森狼・e02868)が苦笑すると、九十九屋・幻(紅雷の戦鬼・e50360)が頷いた。
「八十八夜までは霜に気をつけろとは言うが、こういう場合もあるのか」
 嵯峨野・槐(目隠し鬼・e84290)は目を閉じてはいるが香りが良いのは判る。チラリと目を開けば零れる混沌と引き換えに、優しい色合いの緑が目に飛び込んで来た。
「茶園の被害は避けられないだろうが、命まで失わせる訳にはいくまい。なるべく茶園に被害を出さないよう、誘導したい所だが……」
「出来る限り茶園に被害が及ばないように頑張りたいですね」
 幻が何もない通路や近くの駐車場の方を向くと、鬼灯もそこならば戦闘になっても大丈夫でしょうと続けた。
「場所もとなると少し難しいかもしれませんね。ただ倒すだけならば簡単なのですが」
「だが困難ですが、それは諦める理由にはなりません」
 ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)の懸念に三和・悠仁(人面樹心・e00349)は断固として意見を口にした。
「ただ困難を乗り越えるだけで、救える道筋があるのならば……むしろ、望むところです」
 悠仁は無力だった過去を思い出し、努力すれば乗り越えられる現在を喜ばしく思う。
 どれだけ苦労しようとも、どの苦労は無駄にはならないのだ。それこそ汗をかき、自らが負傷する程度であれば幾らでも受け入れよう。
「気持ちは判ります。この辺りで採れるのはどんなお茶か聞いてみたいですから、無事に助け出し茶園も保護するとしましょうか」
 ミリムとしても守りたい気持ちは同じだ。
 みながそのつもりならば構わないだろうと頷いた。
「被害者最優先に、できりゃあ、この辺への被害も控えたいところだな」
 グレインもまた優先を付けた上でなら、茶園を気にするのも良いだろうと告げる。
 全てを守り切れれば良いのだが、それが難しいならば、せめて優先が上の存在を守るべきなのだ。

 ケルベロス達は目的の場所に向かった。
 幸いなのは茶園の端っこなので、向こう側には何もないとは言わないが、ちょっとした林程度である。
「おっ。居やがったな」
 相馬・竜人(エッシャーの多爾袞・e01889)は敵の姿を見つけると、拳をポキポキと鳴らしながら気合を入れ直す。
 テレビウムのマンデリンも同じく盾役なので、一同の前に出て行った。
「背は高いが確かにお茶の木だな。……さすがのお茶ッ葉も『摘まれる』だけでは飽き足りないってか?」
 瀬部・燐太郎(殺神グルメ・e23218)はその後ろに回り込み、盾役の影から攻撃する構えだ。
 回い込んでいる分だけ確認する余裕があるのだが、敵の姿は周囲にあるお茶の木と同様に見える。
 背を低くしていたはずの木に取りつき、一気に成長したのだと思われた。
「植物連中はまだこういう無駄な事やってんだなって悲しくなるわ。こっちがやり方確立してるってのを理解してねえらしい」
「それはそうだが、今は助かると思っておこうか」
 竜人の言葉に悠仁は頷きつつも、デウスエクスの被害そのものがなくなれば良いのにと思う。
 だがまずは救助しながらの戦闘であり、茶園を守る為の戦いが先である。
「今回もテメエらの企みは無駄に終わらせてやるよ。いい加減学べ。ぶちのめすぞ!」
「そうだな。お茶だけに、とっとと『しばいて』やるさ」
 竜人が走り出したところで燐太郎も加速し、一気に戦闘に突入した。


 2mを越える木はゆっくりと動き出し、蔦が足元から忍び寄る。
 だがその動きを見逃さず、ケルベロスの中でも盾役たちが動き出した。
「やらせねえっつーの! おい、いくぞ!」
 竜人は髑髏の仮面を装着しつつ、テレビウムのマンデリンに声をかけた。
 慣れているのか、いつも名前を呼ばないのか、テレビウムの方も左右に分かれるように仲間たちよりも一歩前に出る。
『っ!』
 その動きにつられたのか、蔦が一気に伸びてくる。
 だが先に動いたのは竜人の方であった。
「竜の血潮が聞こえるか? 生き延びたければ死に物狂いで挑んで来な!」
 竜人は自らの血を呼び覚まし、グラビティで竜の剛腕を再現し圧倒的なまでのパワーを具現化した。
 それは生命を脅かすものであり、ただ叩きつけるだけで猛威を振るう暴力である!
「では遠慮なく……って相手が違いますね。サクっといってみましょうか」
 ミリムは走りこんだまま白薔薇を模した美しい槍にしがみついた。
 全体重を掛けた刺突を繰り出し、そのまま抉る様に走り去っていく。
 ヒットアンドウェイの隙を塞ぐように、他の仲間たちが後に続いた。
「……まだ夏には早いが、準備はしておこう」
 槐は懐から団扇を取り出した。
 それは夏祭り……の一種に対して、かつて用意したモノである。
 その熱狂の力を借り、敵を打ち破る力を仲間たちに授けていく。
「これでも食らえ!」
 悠仁の激しい怒りは普段の口調すら改めさせる。
 憎しみと共に視線は果肉や蔦を絡めとり、燃やしこそしないが大いに苛んだ。
「……おあつらえ向きに向こうは普通の林か。こちらに来させなければ、被害を抑える目はあるな」
「なら何とかしてーところ……うおっと」
 幻が観察した言葉に反応を返そうとして、グレインは敵の攻撃にバックダッシュをかけた。
 彼がワンステップを掛けて回避し、盾役にカバーしてもらった間に幻は既に動いていた。
 いや、違うか……。
「もう既に斬った。……この刃にて、人に仇為す植物を刈り取るとしよう」
 紅い閃光が下から上に奔り抜けていた。
 その斬撃は蔦が巻き戻る動きの上に置かれるように、必然であるかのように放たれていたのだ。
「んー。先々動けば抑え込めるとはおもんだが、ま、今回はいっか」
 そう言ってグレインは星剣を掲げて仲間たちに加護を願った。
 牡牛座の力を借りて、敵の力を退ける結界を作り上げていく。
「今はまだ大丈夫そうですね」
「そうだな。だが油断はせずに行こう。判断が付きにくい時は、攻撃を放棄するくらいでちょうど良い」
 鬼灯と燐太郎は攻性植物を観察……特に捉われた女性職員を観察した。
 まだそれほど敵の体力を削っていないためか、取り込まれたままで悪影響は出ていないように見える。
 不必要に攻撃せずに、場合によっては敵に治療を施す。それが竜人が口にしていた、ケルベロスの確立した救助方法である。
「お前に、人の命を『摘ませ』はしないさ……。こういう時は、この『手』に限るってなもンだ」
 燐太郎もまたかつて救えなかった命と思い出がある。
 その時と同じ道を辿るわけにはいかぬと、燃え盛るグラビティは義骸の機構を激しく輪転させた。
 オーバーロードを始めた重力子加速器により、殴りつけた場所から地獄が溢れて極振動を奏で始める。
「まだ保つなら……。長期戦の準備かな。まずは動きを止めないと茶園がダメに成っちゃう」
 鬼灯は漆黒の魂を燃やし、自らの中に暗黒の太陽を浮かび上がらせる。
 それは攻性植物の端を焼き、近寄れば燃えるだけだと躊躇わせたのだ。
 こうしてケルベロス達は、なんとか茶園の端で留めようと悪戦苦闘しながら戦いを始めたのである。


 当初は推していたケルベロス達の攻撃が、目に見えて落ち始めた。
 猛攻と言って差し支えなかった攻撃が控えられ、回復が多めになって来ている。
 それというのも……。
「いい加減方法考えろよめんどくせえ!」
 竜人の手が熱線を受け止め、そのまま逆流するように攻性植物の元に引き返していく。
 だがその一撃は敵を傷つけるのではなく……むしろ『損傷を修復』していた。
 脈動する蔦が再生していく過程で、核付近に居た女の体が垂れ下がる。
「すまないな。私ではやり過ぎてしまうかもしれん」
「気にすんな。そういう役回りだ」
 槐が素早く竜人に向けて拳圧を放った。
 傍目から見れば竜人が裏切り、敵の側に付いたように見えるかもしれない。
 だがこれが必要以上に敵を痛めつけて中の女性を傷つけぬため、そして炎の洗礼を槐の拳圧で吹き飛ばす為である。
「まったくいつもながら面倒な相手ですね。徐々に食らってあげますよ」
「そうですね。まだまだ時間は掛かりますし、その能力に期待するとしましょう」
 ミリムと悠仁は相手に絡みつかせていたスライムを活性化させて、再び一部を食らわせ始めた。
 負の連鎖を開始して攻性植物を取り込もうと、徐々にその姿を拡大していく。
 幹に浸食し蔦を食らい……さすがに女性にだけは連鎖しないように制御していたけれども。長期戦においては有意義な能力であると言えた。
「……まだ良いか。敵にそれほど利しているわけではないし」
「前の回復が残ってるだけだからなー。俺とかがやると調整メンドイから、今んところ助かってるよ」
 幻の所見にグレインが同意する。
 攻性植物が一般人を取り込む方法を採った時、確かに回復しながら徐々に体力を削れば救出し易くなる。
 だがその際に誰が回復しても良いわけではなく、援護能力の高い者がやると相手を強化し過ぎてしまうのだ。

 ゆえに一同は回復する手段を複数揃えるか、あるいは解除能力を持つ攻撃手段を備えていたのである。
「では削り取る作業に戻るとするか。配置につくのを忘れるな」
 幻は高速の踏み込みで飛びこむと、思いっきり刃を叩きつけた。
 その間に仲間たちも移動しており、隙を付いて相手の動きよりも先に行動していく。
「動きを止めるぜ」
「ならばその間に、少し戻しておくか」
 グレインが回り込んで回し蹴りを放つと、燐太郎は気力を移して僅かに敵を回復させた。
 これまでの数人が与えたダメージを直すほどでは無く、程よく相手を回復して同調している職員の女性も回復しておく。
「……良かった。全力を出すと少し強力過ぎて心配だったんですよね」
 鬼灯はグラビティ・チェインを光に変換し、白銀の剣を作り上げた。
 この剣を振るえばそれだけで、光の刃が空を翔る。それだけではなく、攻性植物の動きをトレースして切り裂きながら追いかけるのだ。
 彼の持つ技の中では威力が強く、間違って女性を傷つけないか不安であった。ゆえに燐太郎が回復してくれてホっとしたのである。
『……』
 ここで再び攻性植物は攻撃を放つ。
 体の中に蓄えた毒素を滴らせ始め、周囲を汚染しようとしたのだ。
「やらせるか!」
「ちっ。いいからさっさと死んどけや、なぁッッ!!」
 燐太郎と竜人は壁を作るために飛び出し、仲間たちの盾になってどちらかが防ごうとしたのである。
 戦いは依然として予断を許さぬものの、徐々にケルベロスたちの思惑通り進行しつつあった。


 そして再度の変化が訪れた。
 それまど違うパターンに変化し、攻撃と回復がより慎重になっていく。
「……蒐も参加だ」
 槐はキャリバーの蒐と共に攻撃を行った。
 鉄拳を振るい群がる蔦を跳ね飛ばし、体当たりで道を変える。
「もう少しですね。削り過ぎそうなので回復にしますが、ウェッジが攻撃を」
 悠仁は敵の様子を確認し、自らは攻撃に参加せずキャリバーのウェッジに攻撃させた。
 攻撃役の彼が攻撃せず、先ほど槐が治療役なのに攻撃したことには意味がある。
 何しろようやく捉われた女性の姿が露わになり、後もう少しで蔦を剥がせそうだからだ。
「満たせ。例え逃れられずとも、立ち上がる事に意味はある」
 悠仁は地獄の炎とグラビティを練り合わせ、相手の力を補った。
 肉体を完全には回復させず、体力の身を補うように。
「これで秒読みだ」
「後は任せたぜ!」
 幻が何本かの蔦を切り裂き、グレインの手がそれらを打ち払っていく。
 次に突入した仲間は、攻撃も回復もしなかった。
「確保! もういいぞ!」
「僕は撤退を援護ます」
 燐太郎は女性を抱きかかえて脱出し、そこで鬼灯が暗黒の太陽で取り戻そうとする蔦を焼いていく。
「ぶち殺す! やっちまえ!」
「はい、トドメを……!」
 竜人が絡めとった蔦に直接振動を与えてカバーと同時に攻撃を浴びせると、ミリムが走り込んで息の根を止めた。
 槍が木の幹に突き刺さる姿は、まるで白薔薇を投げつけたかのようであったという。

「ひとまずここに置くぞ」
「こんなもんか? ったく。手を取らせやがって」
 燐太郎は女性を横たえ治療の準備に入り、竜人は肩を回して自分の手足が動くことだけ軽く確かめた。
 ここからは戦いではなくヒールのお時間だ。
「そっちはどんな塩梅だ?」
「この様子なら大丈夫そうか。細かいところはちゃんと確認した方が良いとは思うけどな」
 竜人の言葉に応えつつ、グレインも周囲の茶の木を確認する。
「気分などは、悪くないでしょうか?」
「ええ……それなりには」
 救出した女性は悠仁が様子を見て、厄災ごと祝福によって打ち払う。
「これで良いはずですが……」
「周辺の修復もありますし、ケアを兼ねて暫く様子でもみましょうか」
「そうだね。体力の回復もあるし、それも良いかもしれない」
 悠仁だけでなく鬼灯もその様子を伺っていたが、幻が残骸を静止り始めたのでヒールの列に加わった。
「早期に見つかって良かったですね。調査お疲れ様です、お手柄ですね」
「ありがとう。それもみなの協力があればこそだ」
 鬼灯が苦労をねぎらうと槐は頷いて茶の木を見た。
「せっかく訪れたのだ。みなでお茶でも飲んでいかないか?」
「もう飲めるならそれも良いですね」
 槐がお茶会に誘うとミリムたちはヒールが終わり次第と頷いた。
「いや、俺はこれで失礼するとしよう」
 燐太郎はさっさと帰るようだが、予定があるのかストイックなだけか分からないがそれも良いだろう。
「早い所はもうこれだけ育ってるんだな。たまには新茶も飲んでみるか」
「日本のお茶はこの時期辺りから収穫なのですね。どういうお茶でしょうか?」
「ここは九州ですから早いんですよ。それとお茶は澄んだ色合いでスッキリとした味わいになります」
 グレインとミリムの言葉に足す出された女性が答えてくれた。
 紅茶派やコーヒー派も多いが、せっかくなので緑茶を呑んでいくのも何かの縁である。
 こうして戦いは終わり無事に救助も終わったのだから……。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年3月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 2
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