暴かれた地底の秘密、消えよ侵略者

作者:ほむらもやし

●序
 大阪城は大阪平野にある上町台地北部の先端に位置する。
 ――その地下。
 何も無いはずの沖積層の中で、水分を含んだものを吸い込むような振動が響く。
 昼か夜かも分からない。
 墨を溶かしたような真っ暗な空間。
 瞼を開けているのに、閉じているような錯覚を感じるほど。
 それでも空気の流れから其処に大きな空洞が出来ているのが分かる。
 が、バサバサと音を立てて天井が崩れ始める。
 沖積層からなる軟弱な地盤だ、瞬く間に埋まるかに思われたが。
 巨大なワームの中から現れた何本もの触手が、落ちてくる土砂を貪り食う。
 燐光を含んだ粘液がビチャビチャと飛び散って、崩落が止まり、新たに出来た空間が露わになる。
 周りでは蔦のようなものを纏った骸骨兵たちが、手を繋ぎあい、水を引いて開拓に励む喜びを表すように、脚を高く上げて踊っている。
 攻性植物勢力は、地下に巨大空洞を作り、ここから力を増強しようとしていた。

●露わになる
 長堀鶴見緑地線『大阪ビジネスパーク駅』は大阪城公園の北側、寝屋川と第二寝屋川の合流点近くにある。
 攻性植物勢力が実効支配している地域で、地下鉄のメンテナンスもされていない。
 ここで小さな陥没事故が発生した。かねてより地下鉄に注意を払っていた、君乃・眸(ブリキノ心臓・e22801)は、敵の新たな動きを見逃さなかった。
「大阪城の攻性植物勢力が巨大攻性植物『プラントワーム・ツーテール』を使い、地下からの拠点拡大を図っていることが分かった。早速だが対応を頼みたい」
 地下拠点は陥没の発生からも分かるように、軌道の真下にまで達しているとみられる。
 ケンジ・サルヴァトーレ(シャドウエルフのヘリオライダー・en0076)は厳しい表情で、大阪ビジネスパーク駅周辺地下の平面図の写しに記された地下鉄路線の一点を指し示す。
「今回の作戦では、地下鉄の路盤を爆破して下で作業中の敵に奇襲を掛ける」
 敵戦力は、拠点工事に特化した巨大デウスエクス、プラントワーム・ツーテール1体と、植性竜牙兵と呼ばれる護衛が多数。
「プラントワーム・ツーテールは20メートルに達する巨大デウスエクスだけど戦闘は不得手だ。護衛のデウスエクス、植性竜牙兵は戦闘にはこなれているようだけど、個々の能力は高くない」
 プラントワーム・ツーテールは地下拠点の拡張に特化した能力を持つ、稀少な攻性植物である。
 どんどん撃破されれば、地下拠点の拡張はいずれ出来なくなるだろう。
 戦いの音は未だ遠くても、それが聞こえる限り、敵はどこから襲ってくるか分からない。
「準備ができたら、すぐ行こう。攻める好機を見逃す手は無いよ!」
 かつては無限の力を行使できるかに見えたデウスエクスの力にも限界があることが知られてきた。
 人の力も有限だ。
 今、何が一番大切で、何がそれほどでもないか。見極める眼力は常に必要だ。


参加者
フラッタリー・フラッタラー(絶対平常フラフラさん・e00172)
シル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)
貴石・連(砂礫降る・e01343)
四辻・樒(黒の背反・e03880)
月篠・灯音(緋ノ宵・e04557)
渡羽・数汰(勇者候補生・e15313)
キリクライシャ・セサンゴート(林檎割人形・e20513)
ヴィクトル・ヴェルマン(ネズミ機兵・e44135)

■リプレイ

●奇襲
 ガゴンッ! と硬い物がぶつかり合うような音と揺れがトンネルを抜けた。
「開いた!」
「行くぞ」
 直径5メートルほどの大穴が見えた。指向性をコントロールしやすいプラスチック爆薬による爆破は地味だったが突入口を開く目的を完璧に果たす。
 ディフェンダーは前へ。
「光ってますわねぇー、踊ってますわねぇー」
 フラッタリー・フラッタラー(絶対平常フラフラさん・e00172)を先頭に、貴石・連(砂礫降る・e01343)とキリクライシャ・セサンゴート(林檎割人形・e20513)が続く。
「あたしだってやれるよ。役に立ってみせるから」
「私も。……リオンと共に」
「べつにこれが最終回ってわけじゃないよ。サッとあのデカブツを倒して帰ろう」
 仲間との力量差は肌で感じていた。だからといって引き受けたことを「できない」言い訳にはできない。
 守りの要であると同時に、最重要攻撃目標「プラントワーム・ツーテール」攻撃への道を拓く案内役としての仕事もある。空洞内には薄明かりがあり、爆破の地味さも手伝って、一行の侵入を気づかせなかった。
『ウシャヴテムマイムベッシャッソン――♪』
 4人が穴から降下を開始してなお、竜牙兵たちはのんきに踊っているように見えた。
 そしてキリクライシャはその時計回りの輪の動きが、マイムマイムにに似ていると気づく。
「え、どうして?」
 何か意図があるのか偶々気に入ってやっているのかは分からないが、不毛の地に水を引く意味があることだけは知っている。
「攻勢に切れ目を作るな――支援を要請する!」
 ヴィクトル・ヴェルマン(ネズミ機兵・e44135)の繰るガシェットが吐き出すネズミ獣人の幻影が、景気のよいかけ声と共に前を行く者たちを追いかけて行く。
「って、すごい。地下鉄の真下にこんなにだだっ広い空間が……!!?」
 20メートルもの巨体が作業できる空間だ。小さいはずは無かった。月篠・灯音(緋ノ宵・e04557)のばらまいたケミカルライトの灯りは心元なく、空洞の深さを知る手がかりぐらいにしかならない。
「何やら楽しそうな所恐縮ですがー、もーやーしーまーすーのー」
 ダブルジャンプで着地点を定めた、フラッタリーの声が響き渡り、同時に橙色の輝きが広がる。
 楔形の先の如き陣形をとるディフェンダーの3名とテレビウム『バーミリオン』がプラントワームを囲む植性竜牙兵の輪の一点を呆気なく突き崩した。
「中々に生理的な嫌悪感を掻き立てる姿だ。こんなものが足元を動き回るのはぞっとしないな」
 開かれた隙間を縫うようにして、四辻・樒(黒の背反・e03880)の放ったホーミングアローは飛び行き、プラントワームの巨体に突き刺さる。
「早めに倒してしまいたいものだな」
『イタイ、イタイ――アア、アアアーー』
 子どもが足の小指を角にぶつけたが如くに狂乱する巨体が地下空間を一瞬にして混沌とした状況に変える。
 しかし、場違いに明るい声がこだまする。
「なんだなんだ、若造? オレたちの力、貸して欲しいってか?」
「どれいっちょいくか」
「イヤッホゥゥー!!」
 前衛群の突進に追いついた、ネズミ獣人の――亡霊たちは歓喜し、この世にもどれた時間に歓喜する様に支援の力をばらいたが、呼び出された役目を終えると、その姿はすぐに透明になって痕跡も残さずに消えて行く。
「敵の体制が整う前に奇襲をかけ一気に殲滅する――んだよな」
 大きすぎる図体はハッキリ言えば、『いい的』に見えたので、渡羽・数汰(勇者候補生・e15313)は確認するように言った。そして、樒の放った矢の軌跡が、状況的に最優先に討つべき目標を示しているようにも見えた。
「先手を取れて良かった。わたしは後衛から狙ってゆくよ」
 奇襲は大成功。
 有利な状況に気を良くしながら、シル・ウィンディア(蒼風の精霊術士・e00695)は混乱する敵群の一画に狙いを定めて、星呑み彗竜と名付けたドラゴニックハンマーを薙いだ。
 巨大なヘッドに打ち据えられた竜牙兵の骨の身体が砕け散る――かに見えたが、身体に絡みついた蔦のおかげかギリギリで踏みとどまる。
 数汰は即座に後衛のへの攻撃を続けたいと思うが、混乱する敵群と射程の問題に阻まれる。
「こんな3K職場で昼夜問わずお仕事ごくろうさま、と言いたいところだが――性質の悪い地上げ屋どもにはさっさとこの大阪から出て言って貰おうか」
 まだ戦いは始まったばかり、Belzebuth――暴食の魔王の名を冠した得物を振るう。直後、撒き散らされた死と厄災は敵の中衛に大きなダメージをもたらす。
 瀕死に近いダメージを受けた敵も少なくなかったが、1体も倒せなかったことが災いして、その混乱の終息を早めた。

●拮抗
『イッタイドコカラ!』
『上ダ!』
 今にも崩れ落ちそうな骸骨たちが、己の役割を確認し合うように、エフェクトを振りまき合う。
 燃えさかっていた巨体と敵の前衛の炎が、たちまち消される様子を目にして、フラッタリーは不機嫌に眉を顰める。
「流レガ変ワリマシタ」
 腰の高さに構えた独鈷状の封印杖を、腕と腰の筋力を使って、力強く前に突き出す。
 瞬間、多量の火の玉が撃ち出されて、プラントワームと前衛の竜牙兵が炎に包まれて、橙色に輝く。
 ワームの巨体から伸びる触手を覆う粘液がジュワジュワと音を立てながら、ヘドロを焦がしたような異臭を漂わせる。
「ひどい臭いだ」
「まったくなの。あいつさえ倒せば帰れるのだけど……今は」
 樒は軽く応じたシル目線から、後衛ではなく、前衛の1体に狙いを変えたと気がつく。
「Vallop(ぶちかませ)!」
 訛りを感じさせるヴィクトルの声に続いて、背中側からカラフルな爆煙が吹き抜ける。
「やっぱり数も、減らさないとね」
 いくよ! と、シルは自身でも渇を入れて、敵の前に踏み込んで電光石火の蹴りを繰り出す。限界を超えるダメージを受けた骨の身体は呆気なくバラバラになり、塵となって爆散する。
 後には何も残らない。戦いの無情を感じながら、樒は即座に矢を放ち、前衛に残る竜牙兵を破壊した。
(「相変わらず、なかなかやるのだ 樒。月ちゃんも頑張るのだ」)
 灯音は心の中で思いながら、銀槍を掲げる。地下で目にするはずのない雨雲が、空洞の天井付近に漂い、癒力を孕んだ薬液雨を降らせ、バッドステータスを積み重ねられた前衛の苦痛を和らげる。
 未だ竜牙兵の数は多い。中衛を壊滅させるまでは、これを続けたほうが良さそうな気がした。
 次の瞬間、キリクライシャの腰に身を切らんばかりの激痛が走った。プラントワームの振るった触手の先端が払いのけようと動かした四枚の羽根の内、大きい方の二枚をへし折って、皮膚の表面に刺さっていた。
「痛っ、ですがこの程度なら」
 間合いを広げようと足先に力を込めると同時、触手の先についた牙がズブズブと肉に沈んで体内に侵入して行く。
「くっ、こんな――」
 硝子の破片を飲まされたような激痛が体内から沸き起こり、溢れ出した血が足元に黒い染みを広げる。
 それでも両脚を踏ん張って耐えるが、キリクライシャはもう立っているのがやっとの状態だった。
「オイ、アレミロヨ!」
 当然、弱みを見透かした竜牙兵が群れとなって向かってくる。その前に立ちはだかるテレビウムがサンドバッグよりもずっとひどく滅多打ちにされて、破壊されて行く。
 キリクライシャは噛みしめた口から、迫り上がって来た血の塊を吐き出して痛みを押しとどめる。
「あなたのようなバケモノに、いつまでも好き勝手、させるわけないでしょ」
 まずプラントワームの巨体に跳び乗った連が闇を纏った右腕で顔を殴り据える。
 次の瞬間巨体がぐらついて、刺さっていた触手が抜け、キリクライシャは身体の自由を取り戻す。
 だが、血が噴き上がる、咄嗟に傷口を手で押さえるもそれくらいで止まる筈が無い。視界に白と黒の砂嵐が飛び交って急速に意識が遠のき始める中、満身の力を込めてシャウトを発動する。
 直後、激昂の叫びと共に、巨大な治癒力が花開いた。
 それでも竜牙兵たちの狙いは変わらない。フラッタリーはキリクライシャの前に出ると、迫る竜牙兵の一体を押し戻した。
「さて、この辺からが、本番……だよな」
 ダメージを充分に重ねた手応えはある。だからこそ数汰は次の一手で戦況を変える確信を持っていた。
「終焉の角笛、今鳴り響く。死へと誘う鎮魂歌のなか汝の魂は冥府へと旅立つだろう」
 詠唱の響きに変換されたグラビティ――その破壊の力が、下卑た笑い声をあげる竜牙兵たちの聴覚を通じて体内に侵入する。直後、竜牙兵たちの身体に異変が現れる。
「「……アワ、アヴァワワワ!」」
 武器を手放し、頭の両脇を押さえて奇声上げる竜牙兵たち。間も無く身体を上下に震わせながらバラバラに崩れ去った。これをもって敵中衛は壊滅して果てた。
 ワームかそれとも残る後衛を狙うか、樒は刹那に逡巡する。
「まだ援軍の気配は無いな」
 今回は時間制限のある戦いではないが、ワームを倒しきれない状態で新手の来援を許せば、非常に苦しい戦いとなる。取り巻きへの攻撃をそこそこにしながら、同時に速攻でのワーム撃破を狙うにもワームの莫大な体力への懸念があった。
「煉獄ノ檻二入リ死骨供。灰マデ焼イテ微塵二砕ケヨ――」
 フラッタリーの握る十一焔が橙の輝きを纏い、放たれた火炎が敵群に襲いかかる。
 これまでにダメージを積み重ねてられていた、骨の身体は燃え上がる炎の熱に耐えきれず、輝きの中で3つの影が灰を散らしながら、消えて行った。

●終わりの始まり
 一撃は重く、受ければ、傷も深い。
 身体の大きさから潜在能力の高さは想像できたが、攻撃自体は思慮の浅い子どもが暴れるのと同じ、素人同然のデタラメなものであった。
 灯音は胸の前で手を組み祈りを捧げる。薄暗い空洞の上から癒力を孕んだ桜の花びらがちらちらと舞い始める。
「汝、我が盟約に応えよ」
 清らかな声と共に組んだ手に力を込める。吹雪の勢いは莫大な癒力と連動するように増して、視界を覆いつくす程に吹き荒れた。
「ここからは、さらに殲滅スピードあげて行くからねっ! 闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……」
 竜牙兵との戦いでの借金のように残っていたバッドステータスが今度こそ消え失せて、シルは身体が軽くなるのを感じた。同時に左手薬指に嵌めた約束の指輪の重みを再認識しながら、心の求めるままに、火・水・風・土の属性のエネルギーを繰り、それらを一点に収束させる。
「混じりて力となり、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
 瞬間、混じり合う色光は白光と変わり、光の塊は砲弾の如くに飛び行きプラントワームの巨体を焼く。
(「一体このワーム、どっから湧いて出てきたんだろ……」)
  援軍が繰る前に倒してみせる。背中に現れた一対の青白の翼を広げながら、続けて光の塊を撃ち放つ。
『イタイ、イターイグ、グワアアアアアー』
 いつも傍らにいたリオンが今はもう動かない。自身もまた癒やせないダメージに体力の上限を削りとられているために、不安な気持ちが沸き起こる。
「早く斃さないといけないわ」
 ローラーダッシュ火花からの生まれた炎を蹴りと共に叩き付けてから、キリクライシャはぽつりと呟いた。
 巨体に燃え移った炎の輝きが緑の瞳に映って金色に輝かせる。
「……Take zat you fiend(こいつでもくらっとけ)」
 ヴィクトルはただ、スイッチを押した。
 何も無い巨大なパイプのような胴体の表面で、予めそこに爆弾がセットされていたかのような大爆発が起こる。
『フギャアアアアー!』
 生温かい体液が噴水のように噴き出る。凄まじい臭気。距離を詰めていた樒はその体液を、もろに浴びながらも、ただ、切り裂くことにのみ意識の全てを集中した。
「ただ、全てを切り裂くのみ」
 理不尽への憎しみではない、殺された者への悲しみや、怒りからでもない。ただ純粋に道を極める、そこに山の頂があるから目指したくなるのと同じように、樒は刃を振るう。
 間近では壁のように巨大なプラントワームの胴に新たな傷が入る。それは牡丹の蕾が開く様に大きな濃緋の花が咲かせて、そこから千切れた長い胴の後ろ半分を失わせた。
「とにかく全部ぶっ潰す!」
 焦燥にも似た熱を孕んだ呟きを零し、連は輝く左手で触手のひとつを引き寄せる様にして跳び上がると、漆黒を纏う、闇色の右手で苦痛に泣き叫ぶ、プラントワームの顔らしき場所を殴りつけた。
 拳を通じて伝わってくる火のような熱さを感じながら、連もまた、いくら癒して貰っても、もう長くは戦い続けられないと直感していた。
 その連のほうに、皮膚に埋もれていた巨大な目玉のようなものがぎょろりと向けられる。
 見据えた女を贄として喰らって、その命と引き換えに、力を求めるような、身勝手な眼差し。
「底なしの体力も尽きて来たようだな。しかし、こんなバケモノどうやって生み出したんだか……」
 足元は、プラントワームから溢れ出た肉片の混じりの体液でぬかるみになっている。
 少し離れたシルの方に視線を送り、数汰が撃破を意識して、間合いを詰めようと足を踏み出す。
 シルが動き出した。
 既に攻撃動作に入っていた数汰は、それを意識して卓越した技量を発揮する。
 数汰の放った達人の一撃がプラントワームに命中すると同時、齎らされた凍気が、血と肉でぬかるんだ足場を固めた。
「これで終わり、よ」
 凍った地面を踏みしめて、速度を上げたシルが電光石火の蹴りで巨大な目玉のようなものを蹴り貫く。
 止めの一撃に相応しい鮮やかな一蹴りだった。
 肉体の緊張を失ったプラントワームの身体がどろどろと融けて崩れ始めると、空洞の壁や天井もまた支えを失ったように崩れ始める。
「このヒールもどれほど効果があるかは分かないわ。急いで出ましょう」
 写真を撮ろうとしているヴィクトルを急かすように、キリクライシャの声が飛び。
「いまが桜も満開だろう――ここを出れば、花見もゆっくりできるさ」
「そうなのだ。やっぱり花は青空の下で見たいのだ」
 飛行能力のあるキリクライシャに上から縄梯子を降ろしてもらい、或いは己の身体能力で崩れかけた壁や天井を忍者か蜘蛛のように進んで、一行は地下空洞を後にする。
 地上に戻ると、寒も戻りがあって肌寒かったが、空は青く、陽射しも明るい。
 満開の桜を観るには絶好の天気であった。

作者:ほむらもやし 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年3月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 5/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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