毎年チョコレートがもらえないのが許せない!

作者:baron

 今年もあの季節がやって来る。
 バレンタインに向けてお菓子コーナーは盛況。
 このスーパーなどは店先で業務用で安価なチョコレートを格安で売っていた。
 それも一応はシングルな人に配慮して飾っていない武骨な配置だ。
 だが奥の方では、子供用に駄菓子系チョコレートの量り売りコーナーを設置。好きな人は居るが手作り派ではない子用などに少し豪華な物を売っている念の入れようだった。
『ええい! うっとおしい! どうせ俺たちには関係ないんだ!』
『そうだ。我々の悲哀と怒りと憎しみを知るまい!』
 そこへビルシャナに率いられた信者たちが現れ、ワゴンや屋台を倒して行く。
 チョコレート飲料やパンに付けるチョコクリームまで台無しにしたのである。


「ショップの戦略のせいか、それともメーカーのせいか。迷惑と言えば迷惑なのです」
「そうらしいな」
 ピヨリ・コットンハート(ぴょこぴょん・e28330)のド正論にザイフリート王子は真顔で答えた。正直言って王子はもらうことがあっても、ピンと来ない話だろう。元の文化圏が違う上に、チョコレートは保存食として戦士には有用である。必要ならば自分で手に入れる事にも躊躇いがあるとは思えなかった。
「しかしビルシャナを放置するわけにもいくまい。奴らの感染力は危険だからな」
「信者が問題なのです」
「あいつらこっちの攻撃を庇いやがるからな」
 いつものことだが、ビルシャは戦闘面ではそれほど恐ろしい敵ではない。
 なんでも炎や氷を使うそうだが、火力が高いわけではないようだ。
 だがその良く分からない教義に感心を持った人間を、洗脳して信者に変えるのが面倒だ。
 サーヴァントのように教祖であるビルシャナを守ろうとするため、下手に攻撃すると殺してしまうのだ。
「とはいえ無茶な理論をグラビティによる洗脳で補強しているだけだ。インパクトのある言葉であれば説得が可能だ。何も一度に全員を説得する必要もないし、残った者がいれば気絶させてしまえば良いだろう」
 多少強引な展開と乱暴な方法ではあるが、インパクトのある言葉は有効だ。
 全員で理論武装した流れを作っても良いし、数人がそれぞれ話しても良い。
 何人か残るかもしれないが、数が減れば気絶させることも簡単になる。
「それでは奴らを頼んだぞ」
「場所は判っていますし、少し早くいって買い物でもして待っていればいいでしょう」
「そうね。大きなスーパーなら喫茶店もあるでしょうし、自分が欲しいのを買っていても良いもの」
 王子が出発の準備に向かうと、女の子たちはついで買いやご褒美チョコレートでも買おうかと言いながら相談を始め、男子も多少気後れしながらも会議に参加するのであった。


参加者
空飛・空牙(空望む流浪人・e03810)
神薙・灯(正々堂々真正面からの不意打ち・e05369)
ミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)
颯・ちはる(寸鉄殺人・e18841)
細咲・つらら(煌剣の氷柱・e24964)
ピヨリ・コットンハート(ぴょこぴょん・e28330)
エレス・ビルゴドレアム(揺蕩う幻影・e36308)
那磁霧・摩琴(医女神の万能箱・e42383)

■リプレイ


 積み上げられたチョコ、熱気あふれるその売り場。
 そしてやって来るのは……。
「この季節がやってきた!」
 那磁霧・摩琴(医女神の万能箱・e42383)たちケルベロスは、店先のワゴンを眺め始めた。
「うーん、バレンタインが嫌いなビルシャナさん……」
「なんで毎年出てくるんだろうな、しかも感染するし……」
 細咲・つらら(煌剣の氷柱・e24964)と神薙・灯(正々堂々真正面からの不意打ち・e05369)は鳥人間ことビルシャナの行動に苦笑せざるを得ない。
 その教義も理解できないが、どうして毎年のように同じ時期に現れる奴がいるのか。
(「毎年同じ時期の感染症。鳥……ビルシャナ・インフルエンザ……」)
 などとどうでもいいこと考えながら、灯はチョコを無視して飲料の方に向かう。
 ドリンクを購入して近くのベンチでちょっと一息だ。
「もはやこの季節の風物詩と化していますねっ。今のうちに買い物しちゃいましょうか。これこれっ、ちっちゃいのがたーくさんはいったヤツを!」
「そうですね。みなさんにはいつも買ってますが、ついでに一口チョコでも購入しておきましょう」
 つららはそのままワゴンで安売りのチョコを買い、エレス・ビルゴドレアム(揺蕩う幻影・e36308)も手頃なサイズのを買うことにした。
 昔は5円とか10円で小さかったが、近頃は20円くらいで手に馴染むサイズの物がある。なお、どういう意味で手頃かは聞いてはいけない。

 一方、ワゴンには試作コーナーもあり軽く練習してみたい人向けの場所もある。
 予約が必要だが場所を借りれるので、連絡しておいたのだ(先生は断った)。
「仕方ないなぁ……まったく、本当に仕方ないなぁ。駄菓子みたいなやつでも渡そうかと思ったけど……今回はちゃんとしたチョコ、作ってあげよっか」
「頑張ってねー。ボクの方はみんなにもしっかりしたのを作って来たんだから♪」
 颯・ちはる(寸鉄殺人・e18841)が材料として業務用チョコを買うのを見ながら、摩琴はケーキをデコるためのチョコやチョコ飲料をウインドウ・ショッピングすることにした。
「自分用のとー。あとは適当でいっかなー」
「この機に練習用であの辺はどう?」
 ちはるがお酒に合うと触れ鋳込みビターチョコと一緒に材料を買う中……。
 飲料コーナーを先に見ていたミリム・ウィアテスト(リベレーショントルーパー・e07815)もやって来た。
 そして指さしたのは、変わり種の手作りチョコだ。
「コーティングする奴なんだけど、お豆腐とかカキ・ピーとか混ぜるのだそうです」
 ミリムが示したのは歯応えを出してスナック感覚のカキ・ピー。
 面白いのは豆腐を入れると固まるのを邪魔するので、生チョコとチョコチップを混ぜたような感触になるそうである。
「こんなこともあろうかと、去年作った型を用意してきたのです」
 ピヨリ・コットンハート(ぴょこぴょん・e28330)はヒヨコ型を取り出す。
 あとはこれに流し込むだけなので、湯煎で業務用チョコレートを溶かしていく。
「消毒用のアルコールから何から揃ってるのは楽ちんですね。家でもこうだと良いのですが」
「さすがに……それは誰かと一緒に分担しないと、難しいような気もしますけどね」
 身もふたもないピヨリの言葉にエレスが苦笑する。
 確かに大型スーパーでやってるチョコの作り方講座なのだから、揃っていて当然なのだが……。
 逆に言うと無い物も多い。邪魔も多いので、こだわるためにはむしろよろしくない環境と言えた。
(「アウェーだ……でもまあ、偶にゃあ、良いもんだな」)
 ホットココアに入ったマシュマロをつつきながら、空飛・空牙(空望む流浪人・e03810)は椅子に座って女性陣を眺めていた。
 ハッキリいって料理男子やオトコノコでもなければ、こんな場所で居心地が良いわけではない。
 だが恋人が彼のためにチョコを作ってくれているのを見れた上、数日前までは『今年もくれるのかなー?』なんて思っていた不安が消えたことで気分は悪くない。
「む……」
「どうした? ようやく来たか!」
 灯が言葉少なに無言で態勢を整えるのを見て、空牙は楽しそうに立ち上がった。
 面倒な時間はさっさと済ませるに限るし、良い物を見させてもらったのだ、苦しまずに済ませてやるのがせめてもの礼という物であろう!


 大型スーパーの軒先に妙な連中がやって来た。
「あ、来た来た。みんな、準備はいい?」
「あんな連中に用はありませんが、準備はできてますよ」
 それは言わずと知れたビルシャナと信者たちである。
 摩琴の言葉にピヨリは表情を変えず、迎撃の用意はあると告げた。
『ええい! うっとおしい! どうせ俺たちには関係ないんだ!』
 ビルシャナたちは駐車場に面して設置された、屋台やワゴンに向かっていった。
『我々の悲哀と、怒りと、憎しみを知るがいい!!』
 そして積み上げられたチョコなどの食材や、チョコレート飲料などをひっくり返していく。
 そこにはチョコ以外の材料もあったり、キャラメル飲料にコーヒーなども含まれるのに……だ。
「チョコ以外にまで被害出してんじゃねぇよ」
 空牙は颯爽と正々堂々とした抗議を始める。
 恋人であるミリムが見ていたら、惚れ直してしまうこと請け合いである。
「チョコが貰えねぇからってワゴンだのその他飲料だのまでひっくり返してんじゃねぇよ。怒りと憎しみ語んならチョコだけピンポイントにぶち抜きやがれ!」
『これだけあるのに、区別していられるか!』
 啖呵を切る空牙に対し、ビルシャナはノータイムで言い返した。
 その様子に、少し離れた場所から見守る者がいる。
(「ヨコが嫌いとは言っていない……要はチョコ欲しいということですよね? それなら……」)
 ミリムは言葉には出さず、内心で様子を観察していた。
 格好いいなあもう……ゲフンゲフン。
 今はまだ、その時ではない!
『これだけ、これだけあっても俺たちはもらえないんだ!! それなのに他人の幸せを見せつけられる!』
 最初はただ、羨ましいだけだった。
 自分も欲しい、どうして自分はもらえないのだろう。
(「やがてその心は燃え上がり、嫉妬の炎はメラメラと燃えて……だったか。どこかで見たな」)
 かつて見た光景を思い出す。
 灯もまた静かにその光景を見ながら、以前に戦ったビルシャナ事件を思い出した。
「そういう行動がチョコもらえない原因だと思う……」
『なんだと!?』
 灯は正論で武装しながら、ビルシャナ迷惑だなーと数々の事件を思い出していた。
 この手の事件に限りはないのだ。モテてもモテなくても、なにがしかの事件が巻き起こる。

 いずれにせよケルベロスたちは、ここで暴力に訴えることに待ったをかけた。
 そして少しずつ、話を逸らせ、入れ替えていく。
「キャラメルやコーヒーに罪はない。テメェ等の悲哀はその程度か!」
「えっと。バレンタインなんて関係なくチョコレートのお好きな方もいますのに、なんでバレンタインには関係ない売り場まで壊しちゃうんですっ?」
 空牙のよく分からない主張に乗っかりつつ、つららは元に戻る道を塞ごうとした。
「ひょっとしてもしかして、チョコレート自体お嫌いですかっ?」
『一口では語れぬ思いがある! とだけ言っておこう!』
 つららの言葉に対し、連中の言葉は微妙だった。
 これは否定でも肯定でもない?
(「彼らはチョコを特定の誰かから貰いたかったのでしょうか……? 何となく、誰でもいいからください的なニュアンスは感じ取れます」)
(「要はチョコ欲しいということですよね? それなら……」)
 ピヨリとミリムは小声で話しながら、手元に用意したチョコレートを構えた。
 適度に状況が動いたところで、女の子最大の武器の出番である。
 二人は続くはずのつららの言葉、そして反応を見守ることにした。
「みなさん、バレンタインにチョコレートが欲しいのかと思って、つららちゃん張り切ってお買い物したのですけど……売り場を壊しちゃうくらいチョコレートがお嫌いなら仕方ないですね……」
『えっ……。もらえるならば、なあ?』
『あ、ああ……。お菓子会社の陰謀に怒りはあるが、ちょ、チョコに罪はないしなあ』
 いきなり日和った!?
 つららは思わず二度見した。
 ビルシャナを始めとして、信者たちがいきなり挙動不審である。
「そろそろ出番でしょうか。ええと、買い物が無駄にならなくてよかったというか、狐につままれたようですが」
「……うん、まーそうだよね。せっかくの武器は使わないとね」
 エレスが胸元に『得物』を装填したのを、ちはるは生暖かい目で見ていた。
 本来ならばもっと早くに装備しても良かったのだが、溶けないように配慮したのである。
 ちはるは思うのだ。『持っている人』は二物も三物も持ってるなーと我が胸元を顧みる。平たい胸族、いとあはれ。


「欲するならば暴れる前に自ら声を上げよとは思いますが。もしかして何もしなかったのですか?」
『い、いや……出会いが……な』
 そんな雰囲気を無視して切り出したピヨリには容赦がない。
 何気ない真実は時として人を傷つける!
「だいたい、チョコが欲しいならこの時期にやさぐれアピールしてねぇでもっと前もってフラグ立てとけよ」
『おのれ、このイケメンが!』
 なんという男女差別化だろうか。
 空牙の指摘に対しては、信者たちは真っ向から睨んで来る! まあ気持ちは判るけどな。
『嫉妬で人が殺せたら!』
(「やっぱりこうなったか」)
 灯は内心で苦笑しながら、周囲を見渡して開戦した場合に備えた。
 なんというかモテようがモテまいが、第三者にとってこいつらは迷惑である。まだ一般人が見える範囲に居るので、イザとなれば動くほかあるまい。
「我らには関係ない? いいや! 今年は関係ありありです!」
 ミリムは言う。『毎年貰えていない可哀想なあなた達の為に!』今回私が真剣になって作って用意したと。
「この手作りチョコが目に入りませんか! 貰えないのが許せないのであって貰いたくないってわけじゃあ無いんでしょう!」
『ごふっ!?』
 目がー目がー!?
 ミリムの一撃で、信者たちが目が溶けそうになった。
 あんなにも望んだチョコが此処にある! その影響か、ミリムがえらく早口なのにも気が付かなかった。
「もうしないって約束してくれたら、ぷれぜんとふぉーゆーっ!」
『貴女たちが神か!!』
 頭が一杯いっぱいになって来たことで、つららは考えるのをやめた。
 ハイテンションの赴くままに、魔法の呪文を心の中で唱える。
 もう、どうにでもな~れ♪。

 信者たちの雰囲気が目に見えて変わっていくのが判る。
 本来は見えない筈の殺気が、漫画の様に霧散する様子が伺えるようだ。
「これをあげるから頭を冷やしてください。1/1scaleの手作りチョコピヨコです」
『ヒョコ型のチョコ?』
 去年の力作は良い出来だったが、型枠を使うというアイデアは定番だがやはり素晴らしい。
 同じ労力を払わずに済むし、一目でピヨコがモデルと判るデザインなのだ。
『チョコ。チョ……』
「頭から一思いに食べてくださいね。味は私の好みで大分甘めです」
 嬉しいと思うべきか、それとも怒るべきか悩む信者にピヨリは追撃の言葉を投げかけた。
 丸の鳥の形をしているのだ。ガブっとやっちゃうのが礼儀であろう。
『え? 頭……から?』
「ほら、チョコには罪はないんだから勿体ない事しちゃダメだよ? 『もらえない』じゃなくて『手に入らない』人もいるんだから」
 摩琴は世界を巡っていた頃を思い出す。
 デウスエクスはグラビティの集まる日本にやって来るから迎撃しているが、以前は世界中の孤児院や難民キャンプを回った物だ。
 そこには食べる事すらままならぬ人々が居り、それなのに互いに分け合って暮らしていた。
「ほらほら、食べて! 真剣に作ったんだから♪」
『う、うむ…』
 ビルシャナにも渡しているソレはカカオ豆から作り出し、一度固めたチョコをもう一度湯煎し、異なる温度で固め直したもの。
 二度手間だがこの手順によって、脂が浮いたり白く成り難い、美味しいチョコに生まれ変わるのだ。
「チョコが自分の意思で君たちのとこに行かないわけじゃないんだから……ね?」
 ちはるは怒りと嫉妬の意思が薄れ始めた信者たちを眺め、なお抵抗する者に近づいていく。
 その中で比較的に説得へ応じそうな者に、上目遣いで見つめてあげる。
「行くか行かないかは人の意思って。ことで、はい! ちはるちゃんからのバレンタインだよー」
『ゆ、夢にまで見たチョコが!』
『だまされるな。こんなに都合の良い子とが……はっ!?』
 ちはるのアザと可愛い仕草に対し、その信者は陥落。
 最後に残った信者が止めようとするが、飛んでくる何かに気が付いた。
「チョコを貰うには男の覚悟を見せる事も重要……だそうです? では、欲しい方は受け止めてみて下さいね」
『見える。俺にも見えるぞ!』
 エレスが胸元に装填されたチョコを取り出しダイナミック、いやダイナマイトな投球フォームで力一杯に放り投げた!
「そんじゃ、その嫉妬狩らせて貰うぜ? 悪いが悪く思うなよ!」
「よし、こいつでしまいだな」
 その一撃で信者は昏倒し、最後に残ったビルシャナは……。
 空牙や灯たちが片つけたという。


『ちょこは……ラーブリー♪』
「終わったねー。ヒールして……あ、っぶなー。チョコ溶けるところだったよ」
 ビルシャナは謎の奇声を上げながら昇天した。
 ちふゆはキャリバーのちふゆに任せていたチョコが温くなっているのに気が付き、早めに終わって良かったと思った。
「チョコ買って帰るかなぁ折角来たんだし」
「ボクも勉強の為にもちょっと見ていこうかな」
 灯や摩琴は駄菓子コーナーやら珍しいチョコを探して歩くことにした。
 中には昔懐かしい物や欧州のチョコもある。
「ならば、ここはみんなでチョコ交換です。なんと八倍お得」
 言葉に便乗してピヨリは欲望全開の口を開いた。
 何だか甘いチョコが食べたくなったので、自作のチョコをガブリとやりながら、どれを買おうか物色している。
「それも悪くはありませんね。みなさんどうされます?」
「そうですね。お土産を買って帰ろうかと思いますが……あちらはもう少し、様子を見て差し上げましょうか」
 つららが声を掛けようとすると、エレスは口元に指をあてて、しーっと囁いた。
 奥の方では恋人たちが、甘い一時を過ごしていたのだ。
「はい。これ。ついで……ではありませんからね」
「おう。いつも真剣に作ってくれてありがとな」
 ミリムの早口を空牙はしっかり聞いていたようだ。
 真っ赤になる恋人にお礼を伝え、一緒に食べようとか言い出すのであった。
 末永く爆発しろと祝われながら事件は幕を閉じた。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年2月14日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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