ミッション破壊作戦~甘美な夢は消え失せて

作者:坂本ピエロギ

「ジグラット・ウォーの勝利、見事であった。ドリームイーターの本星ジュエルジグラットを制圧できたことは大きな戦果と言えよう」
 ザイフリート王子(エインヘリアルのヘリオライダー)は、集まったケルベロスの戦功を称えると、さっそくで悪いのだがと本題を切り出した。
「戦争の勝利に伴い、敵ゲートの破壊を実行したことはお前たちも知っていると思う」
 本星の陥落とゲートの破壊によって、ドリームイーターの勢力は事実上壊滅。ミッション地域に存在した強襲型魔空回廊も消滅が確認されている。
 これにより、6つのミッション地域が確実に解放可能となったのだが――。
「魔空回廊の消失で戦力の補充こそ断たれたが、同地域には未だ多数の残党が残っている。そこでお前たちには、この残党勢力の鎮圧を頼みたい」
 王子によると、ミッション地域の敵は回廊を失って混乱状態にあるという。
 この状態が続けば、自暴自棄を起こした敵が周辺地域に攻め込まないとも限らない。そのような事態が起こる前に、敵の頭上からヘリオンを用いた降下を行い、敵首魁を討つこと。これが今回の作戦目標だ。
「首魁さえ討てれば、残った敵は烏合の衆。容易に殲滅が可能となろう」
 現在ドリームイーターが支配するミッション地域のうち、未解放のエリアは6つ。
 大阪生駒山、秋田県名不知集落、櫃原連続失踪事件、朱雀大路探索任務、幻影城魔鏡門、そしてグッドナイト城だ。
 いずれも強襲型魔空回廊は消滅しているため、今回の作戦ではグラディウスは使用せず、魂の叫びも必要ない。敵の首魁と真正面からぶつかり合う戦いになるだろう。
「戦争に敗北し、ゲートを失ったことで、他勢力との合流を図るドリームイーターも現れているようだ。これ以上敵に猶予を与えないよう、一つでも拠点を潰していって欲しい」
 そうして王子は説明を終えると、急ぎヘリオンの発進準備を進めるのだった。


参加者
カトレア・ベルローズ(紅薔薇の魔術師・e00568)
イッパイアッテナ・ルドルフ(ドワーフの鎧装騎兵・e10770)
小柳・玲央(剣扇・e26293)
北條・計都(凶兆の鋼鴉・e28570)
ゼー・フラクトゥール(篝火・e32448)
人首・ツグミ(絶対正義・e37943)
副島・二郎(不屈の破片・e56537)
リリエッタ・スノウ(小さな復讐鬼・e63102)

■リプレイ

●一
 冷たい海風が吹きすさぶ、富山県氷見市。
 その某所にある場所を目指し、ケルベロスたちはヘリオンに乗って飛んでいく。
「見えてきたね、お城」
 リリエッタ・スノウ(小さな復讐鬼・e63102)が、窓の外を見下ろして呟いた。視線の先に広がるのは、ぽっかりと口をあけて揺らめく空間だ。
 ミッション32-5、グッドナイト城――。
 夢喰いの手によって市内に出現した異空間は、いまだ地上にその姿を残していた。
「ここはまだ消滅してないみたいだね。残るミッション地域はあと5か所、さっさと取り戻させてもらうよ!」
「そうだな。夢喰いどもには残らず引導を渡してやろう」
 青い瞳に決意を秘めるリリエッタに、副島・二郎(不屈の破片・e56537)は小さく頷きを返すと、空間の奥を凝視する。
 ジグラット・ウォーによるゲート破壊の影響で、強襲型魔空回廊の姿は既にない。城へと続く異空間には、テレビのノイズを思わせる綻びがあちこちに生じている。いつ空間が消滅してもおかしくない、不穏な気配だった。
「ふむ。街中に奴等を攻め込ませるわけには行かんからのぅ」
 ゼー・フラクトゥール(篝火・e32448)が、白い顎髭をさすって呟く。
「城主『グッドナイト卿』は、頭部が欠落した夢喰いじゃ。生者の頭部を求める者どもが、モザイクを晴らそうと自暴自棄になるような事があれば……」
「惨劇は免れませんね。本星から逃げ延びた勢力と合流されても厄介ですし、まだまだ油断は禁物のようです」
 北條・計都(凶兆の鋼鴉・e28570)はそう言って気を引き締める。
 いつも精一杯・何にでも全力投球。自身に課したモットーに従って、今は夢喰いの根城を全力で叩き潰すのみだ。
「グッドナイト……ですか。奴らには夢を見たまま、永久に眠っていてもらいましょう」
「ええ、必ず勝ちましょう。ケルベロス・ウォーの戦果を無駄にしないためにも!」
 自信に満ちた表情で、カトレア・ベルローズ(紅薔薇の魔術師・e00568)が頷いた。
 先の戦争を生き延びた夢喰いの中には、他勢力と合流を図る者も出始めている。新たなる戦いは、もう始まっているのだ。
 小柳・玲央(剣扇・e26293)は準備を終え、あとは降下するのみ。今日は愛用の武器がお留守番とあって、ちょっぴり気持ちが落ち着かない。
「ううん……こんな感じで大丈夫かな」
 そう言って玲央はケルベロスチェインを領巾のようにして体に装着すると、鎖の先端を指で弄びながら、首魁のグッドナイト卿に思いを巡らせる。
 いったい、どんな剣技を用いるのだろう――。
 剣舞を極めることを生涯の目的とする彼女にとって、それは興味の対象だった。
 と、その時。
「どうやら、着いたようですねーぇ」
 降下ポイント到達のアナウンスを聞いた人首・ツグミ(絶対正義・e37943)は、待ちわびたように席を立った。
 人の頭部を集めるデウスエクス――それは絶対正義を標榜する彼女にとって、紛れもない悪そのもの。容赦の欠片も必要ない。
「尤も、元よりするつもりもありませんけどねーぇ」
 くふふと笑うツグミの横を、イッパイアッテナ・ルドルフ(ドワーフの鎧装騎兵・e10770)がミミックのザラキを連れて、ハッチへ移動していく。
「夢喰いは漏れなく侵略者、地球から排除します!」
 首なき城主にケルベロスの力を見せてやろう。
 必勝の誓いを胸に抱き、ドワーフの鎧装騎兵は仲間たちと大空へ身を躍らせた。
 常夜の城が鎮座する、氷見の街を奪還するために――。

●二
 数秒の降下の後、ケルベロスは異空間に突入していく。
 上下左右の感覚を喪失する感覚がしばし続き、気づけば8人は城の中にいた。
 濁った空気が漂う、無人の広間。不気味な装飾が施されたその空間は、地球上に存在するどんな場所にも似ていない。
「皆さん、無事ですか?」
「大丈夫ですよーぅ、揃ってますぅ」
 すぐに仲間の安否を確認する計都に、ツグミが言葉を返した。
 広間の中は薄暗いが、行動に支障はなさそうだ。万が一に備えて持ってきた照明器具も、使わずに済みそうなのはありがたい。
 と、その時――。
『来たか、ケルベロス』
 広間の奥から馬蹄の音を響かせて、真っ黒な鎧を着た夢喰いが現れた。
 城主グッドナイト卿。頭部を欠損した、人馬一体の夢喰いである。
『我が名はグッドナイト。ジュエルジグラット敗北の辱をすすがせてもらおう!』
 頭で迸るモザイクは、燃え盛る炎のごとく。それが城主の怒りを示すものであることを、リリエッタは即座に察した。
「グッドナイト卿。地球から出て行ってもらうよ!」
『無礼な番犬共め!』
 モザイクを迸らせたグッドナイト卿は、鍵を思わせる巨大な剣を高々と掲げると、地面を砕かんばかりの轟音と共に突撃してきた。前列のイッパイアッテナが瞬きすれば、もう敵は目の前だ。
(「……速い!」)
 速度と重量を込めた首狩りの斬撃が放たれた。反射的に玲央を庇ったイッパイアッテナの身体から、真っ赤な血が派手にしぶく。
 馬鹿馬鹿しい程に強烈な攻撃力。相手はクラッシャーだと瞬時に悟る。
「行きますよ。鎧装騎兵の力、お見せしましょう!」
 イッパイアッテナはオウガ粒子を前衛へと散布、自身ともども身体能力を強化していく。対するグッドナイト卿はザラキのガブリングにも動じることなく悠然と広間を駆け、次なる攻撃態勢へと入った。
『ハハハ……番犬よ、貴様らの恐怖する顔が見えるようだ!』
「負けないよ。みんな、どんどん攻撃するよ!」
 フェアリーブーツで星型オーラを蹴り込みながら、リリエッタが言った。小細工は無用、真正面から殴り合って勝つのみだ。
「カトレア、今だよ」
「承知ですわ。さあ、卓越した技術の一撃を受けなさい!」
 リリエッタのフォーチュンスターが城主の鎧を吹き飛ばした。続けざまにカトレアが鎧の隙間を狙い、達人の一撃を叩き込む。並のデウスエクスが受ければ怯むであろう攻撃にも、グッドナイト卿はまるで動じる様子がない。
「腐っても首魁、一筋縄では行きませんね。――なら、これでどうだ!!」
 ドラゴニックハンマーを担いだ計都は、まとう空気を一変させると、轟竜砲を発射。
 竜砲弾の砲撃で城主を捉えたところへライドキャリバーのこがらす丸を突撃させて、炎の体当たりで炎上させる。
「その綺麗な顔を吹っ飛ばして……あ、無いんだった」
 軽いノリで肩をすくめる計都。
 いっぽう玲央はオウガ粒子を散布し、二郎の幻夢幻朧影で増強させた妨害力で前衛を支援するが、なにぶん数が多い。完了には今しばらく時間がかかりそうだった。
「く……あの夢喰い、何という火力だ」
 首筋を狙って得物を振るい、馬と共に縦横無尽に突撃を繰り返すグッドナイト卿に二郎は唇を噛んだ。
 敵は状態異常の付与こそないが、一撃一撃が恐ろしく重い。
 小細工はない。絡め手もない。ひたすらシンプルに強い相手だ。
「これはもう、攻撃あるのみですねーぇ」
 ツグミは笑顔を浮かべたまま、グッドナイト卿の鎧を狙い定めて気咬弾を生成する。
 剣が振り下ろされるタイミングに合わせ、発射。鎧の胸部装甲めがけ自動追尾のオーラ弾が吸い込まれるように飛んで行く。
「折角ですから、全身穴だらけにしてあげますねーぇ♪」
 最前列から放った一撃が、頑丈な鎧を穿ち貫いた。モザイクをゆらめかせて呻きを漏らすグッドナイト卿。ツグミの狙いを振り払おうと黒馬の手綱を握ったその刹那、狙いすました竜砲弾が馬の首先で炸裂した。
「ふむ。そろそろ反撃の頃合かの」
 衝撃で暴れ狂う馬を眺めながら、轟竜砲を下ろしたゼーが呟く。
 目下の最優先は回復支援だ。リィーンリィーンに属性インストールで仲間の支援を命じ、ゼーは得物を妖精弓に持ち替えた。
(「首級なき将よ。ここを主の墓場とするが良い」)
 機を伺う双眸の光と共に、弓弦がゆっくりと引き絞られていく。

●三
『受けてみよ! 人馬一体の突撃を!』
 首無しの黒馬を駆り、グッドナイト卿はなおも暴れ続ける。
 人馬一体の夢喰いが広間を駆け巡り、二郎や計都のいる後衛めがけ突撃。縦横無尽の攻撃から仲間を庇ったイッパイアッテナが、ザラキやこがらす丸と共に吹き飛んでいく。
「まだ、倒れるわけには!」
 塞がらぬ傷口から走る激痛に耐えながら、ドワーフの鎧装騎兵は守護の言葉を唱えた。
 傷ついた仲間を護衛するように、彼が紡ぐのは闘志を奮い立たせる暗示の言葉。夢喰いの攻撃を少しでも凌ぐため、その守りを固めるのだ。
「全てを撥ね返す力を」
 体に保護を順応させて傷を癒すと、イッパイアッテナは再び仲間の守りに入る。
 同時にリリエッタが身軽な動きで跳躍。敵の斬撃を避けながら、スカートの裾が翻るのも構わずに馬の腹めがけて電光石火の蹴りを打ち込んだ。
「逃がさないよ。リリたちがあなたを倒すから!」
 声なき悲鳴をあげる首無し馬。カトレアは床を蹴り抜くように駆けだすと、手綱を取った城主の鎧めがけ、空の霊力を帯びた武器で斬りかかる。
「その身の傷口を、更に広げてあげますわよ。食らいなさい!」
 鍔本に薔薇を彫り込んだ日本刀が一閃。絶空斬が漆黒の鎧ともども、剣を握った城主の手を切り裂いた。次いで仕掛けた計都は達人の一撃を叩き込むと、いななきを上げる首無し馬の脚を、こがらす丸のキャリバースピンで払わせる。
「そちらが人馬一体で来るなら、こちらは人機一体で挑ませてもらおうか!」
『ふふ……賊にしては中々やる!』
「逃がしませんよーぅ?」
 ケルベロスの猛攻は止まらない。狙いと回避に精彩を欠き始めたグッドナイト卿めがけてツグミの旋刃脚が命中、電光石火の一撃にモザイクの飛沫が飛び散った。
「火力が高くても、動けなければ無意味。遠慮なく行かせてもらいますねーぇ?」
「剣舞が出来ないのが、もどかしいね……みんな、もう少し耐えて!」
 玲央はケルベロスチェインを展開、描き出した魔法陣で前衛の守りを固めていく。
 対するグッドナイト卿は、氷に包まれ、プレッシャーを受け、更にはジグザグで服破りと捕縛の傷を切り広げられ、次第に状態異常を積み重ねていく。
 だがグッドナイト卿はここを死地と定めたようにますます猛り狂う。その猛攻によって、ザラキとリィーンリィーンが立て続けに戦闘不能に陥って消滅した。
(「……まずいな。回復が追い付かない」)
 マインドシールドでイッパイアッテナを癒す二郎の額を、一筋の冷や汗が伝う。
 ゼーが妖精弓から放つホーミングアローを浴びながらも、グッドナイト卿はまるで戦意を衰えさせた様子がない。だが、守りは恥とばかりケルベロスへの攻撃を繰り返したことで、彼の体もまた浅くない傷を負っている。
(「あと1分が、勝負かのぅ」)
 負傷した体で戦場を俯瞰しながら、ゼーはそう結論付けた。
 残る盾役は、満身創痍のイッパイアッテナとこがらす丸のみ。彼ら二名が倒れれば、壁を失った隊列が崩壊するのに時間はかからないだろう。
 気が付けば、静かな地響きがグッドナイト城を包みつつあった。
 今この瞬間も空間は崩壊を続けているのだ。城主もまた、それを承知してか、己の全てをかけた突撃を敢行しようとしていた。
『ケルベロス、決着をつけようぞ!』
「皆さん。後は任せます」
 イッパイアッテナは顔の血を拭い、微笑む。
 剣を振りかざし、迫りくるグッドナイト卿。狙いは前衛のリリエッタだ。
「仲間は、守ってみせます……!」
 満身創痍の体を叱咤して、首狩りの斬撃を受けるイッパイアッテナ。
 首こそ無事だったが、致命打となるには十分すぎる一撃を受けた彼は、ゆっくりとその場に崩れ落ちた。
「奴を、必ず……」
「任せて。絶対に勝ってみせるよ」
 リリエッタが詠唱を開始すると、サキュバスの女性の残霊がワイルドスペースから出現した。リリエッタは残霊と手をつなぎ、循環させた魔力で荊棘の魔弾を形成、夢喰いの城主に狙いを定める。
「ルー、力を貸して! ――これで決めるよ、スパイク・バレット!」
 リリエッタが放つ一撃に耐え切れず、グッドナイト卿の鎧に大穴が開いた。どろりと溢れ出す血生臭いモザイク。カトレアはそこを狙い定め、達人の一撃を叩き込む。
「ここまでですわよ!」
『ぐ、ぐおおおおおおっ!!』
 それは首なき城主が初めて見せる、苦悶の雄叫びだった。
 続けて二郎が『裁く紺青』を発動。発射した青黒い混沌の水で敵を喰らい、計都とゼーに攻撃の合図を送る。
「好機だ。任せるぞ」
「了解! さあグッドナイト卿、永遠にグッドナイト!」
「露払いは引き受ける。愛弟子の分は返してやらんとのぅ」
 ゼーの轟竜砲が放物線を描いて飛び、黒い鎧を吹き飛ばした。
 グッドナイト卿は踏み止まり、計都の攻撃に備える。ここで直撃を浴びればさすがに後がない。避けるのだ。避けなければ、あの一撃を――。
 馬の足元で派手な火花が咲いたのは、その時だった。
『な……っ!?』
「釘付けにしてあげる♪」
 咲き乱れるのは、地獄の炎で作り上げた青の爆竹。玲央が放つ『炎祭・彩音煙舞』だ。
 頭部のない者さえも惹きつける魅惑の一撃。
 グッドナイト卿の動きが完全に静止した、その瞬間。
「これが! 俺達の精一杯だッ!!」
 天井すれすれまで跳躍した計都が、変形したこがらす丸を右足に装着。巨大な鴉の脚状の蹴撃を、夢喰いめがけ叩きつける。増幅させたグラビティ・チェインと共に!
『ぐ……う……!』
 直撃を浴びたグッドナイト卿は氷に身を刻まれるのも構わず、最後の力を振り絞って我が名を叫ぶ。己の証を残すように。
『私はグッドナイト城の城主! グッドナイト――』
「あなたはデウスエクスで、悪ですよーぉ? 存分にお休みなさい、グッドナイト」
 ツグミの右腕が漆黒の鎧を抉った。
 『悍ましき聖人の手』。捕食する機械の腕が、グッドナイト卿と呼ばれた夢喰いを馬もろとも貪り、喰い尽くしていく。肉体も、断末魔も、モザイクも、そのすべてを。
「あなたの全て。余さず残さず有効利用してあげますよーぅ♪」
『ウ……ウオオオーッ!!』
 城中に木霊するような絶叫を残し、グッドナイト卿は跡形もなく消滅した。

●四
「皆、時間がない。急ぐぞ」
 重傷を負ったイッパイアッテナを担ぎ、二郎は先頭を駆け出した。
 首魁を失った影響か、城は音を立てて崩壊を始めている。グッドナイト城と呼ばれたこの空間も遠からず、配下の夢喰い共々消滅することだろう。
「これで2つ。残る場所も解放したいね」
「ええ。この勢いでどんどん行きましょう」
 リリエッタに頷きを返し、計都が走る。
 残党を追撃している余裕はなさそうだ。城内を駆けることしばし、空間の綻びを見つけたケルベロスは一斉にそこを潜り抜けた。
 そして――異空間を脱した先、カトレアの視界を地球の朝日が照らす。
「皆さん、氷見の街ですわ!」
 2020年2月13日。
 この日、氷見市の解放に伴い、人々の悪夢は終わりを告げた。

作者:坂本ピエロギ 重傷:イッパイアッテナ・ルドルフ(ドワーフの鎧装騎兵・e10770) 
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年2月13日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 6/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 2
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。