魂の蒐集家

作者:崎田航輝

 角を曲がって開けた道に出ると、闊達な空気が流れていた。
「ここは賑わってるなあ……」
 柔らかな陽の下、都内の一角を瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)は歩んでいる。
 時折視界に映るのはアニメや漫画、ゲームのショップ。時間帯のせいでもあろうか、若い学生や女性の姿が多く垣間見え、愉しげな雰囲気だった。
 折角立ち寄ったのだしどこかを見ていくのもいいだろうかと、右院は見回していたが──そこでふと足を止める。
「……?」
 覚えたのは違和感だった。
 歩んでいる内に不思議とざわめきがなくなり、気づかぬ内に人の姿も見えなくなっている。路地のような狭い一角に入り込んだのは、知らぬ間に誘われたからだろうか。
 次に察知したのは、気配。
 はっとして右院が振り返ると──そこに一つの影が立っていた。
「瀬入・右院ね」
 かつりとブーツを鳴らし、逆光を浴びるそれは一人の女性。
 バッグに大量のキャラクターグッズを付けて、巨大な鍵にまでそれを結び付けている──ドリームイーター。
「……!」
 右院が警戒の態勢をとると、彼女は構わず歩み寄りながら、キーホルダーや缶バッジを山と取り出して見せる。
「人気キャラのグッズなら蒐集してみせるわ。そしてキャラを推したい思いや、愛ゆえの対抗心──自己顕示欲までもを」
 その障害となるケルベロスは討つ、と彼女は鍵を握り締めて。
「あなたには“推し”、居る……?」
 それも全て奪ってあげるわ、と。殺意の矛先を右院へと向けてきた。

「瀬入・右院さんが、デウスエクスに襲撃されることが判りました」
 イマジネイター・リコレクション(レプリカントのヘリオライダー・en0255)はケルベロスへ説明を始めていた。
「予知された未来はまだ訪れてはいません。それでも一刻の猶予もありません」
 右院は既に現場の市街にいる。
 こちらからの連絡は繋がらず、敵出現を防ぐ事もできないため、一対一で戦闘が始まるところまでは覆しようがないだろう。
「それでも、今から右院さんの元へ向かい加勢することは可能です」
 時間の遅れは多少出てしまうけれど、充分にその命を救うことはできる。だから皆さんの力を貸してください、と言った。
 現場は街の一角。
 敵も人払いをしているのだろう、周囲は無人状態。一般人の流入に関しては心配する必要はないだろう。
「皆さんはヘリオンで現場に到着後、戦闘に入ることに注力して下さい」
 周辺は静寂。右院を発見することは難しくないはずだ。
「敵はドリームイーターであることが判っています」
 その正体や目的に不明な点はあるが──放置しておけば右院の命が危険であることだけは確かだ。
 それでも右院を無事に救い出し、この敵を撃破することも不可能ではない。
「右院さんを助ける為に。さあ、行きましょう」


参加者
三和・悠仁(憎悪の種・e00349)
ハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣精・e11231)
朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)
瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)
霧山・和希(碧眼の渡鴉・e34973)
フェルディス・プローレット(すっとこどっこいシスター・e39720)
エリザベス・ナイツ(焔姫・e45135)
カーラ・バハル(ガジェッティア・e52477)

■リプレイ

●蒐集者
 ふわりと翼で風を掴まえ、飛び退る。
 振るわれた鍵の斬撃に掠められながらも、瀬入・右院(夕照の騎士・e34690)は目の前の敵から素早く間合いを取っていた。
「……突然襲撃されて、その言葉も行動も甘んじては受け入れられないよ」
「私を、否定するの」
 言って、その夢喰い──エンドレスコレクターは瞳を細める。
 声音は此方を訴求するかのようで。グッズをじゃらりと誇示する仕草には、自身の正義を疑わぬ心が滲んでいた。
「グッズがあるなら全てを集める。それが他の誰より愛を証明することになる」
 それで他の誰かから愛や対抗心を奪うことになるのなら、その人間の愛はそこまでだったということよ、と。
 彼女は心を発露して、空間を歪ませる程の圧力を生み出す。
 右院はとっさに護りを固めて回復と防備を兼ねた。だが強烈なまでのプレッシャーに大きく突き飛ばされる。
「うわっ……! もう、こういうのモヱさんが詳しそうだけど何で俺なのかなー!?」
 翼を広げて着地するも、圧は躰を蝕んだまま。
 敵の相貌に感じられるのは、執拗とも言える執着だった。
 それは覗いても底が見えぬ深淵。
(「ううーん、この子は愛をこじらせたりトレーディンググッズの暗黒面に堕ちてしまったのかな……」)
 そうしてアイデンティティを見失ってしまったのか。
 何にせよ、折り重なるグッズはスケイルメイルのようで防御力は高そうだが──と。
「……自分の方が危なさそうだ」
 右院はふらついて膝をつく。
 見れば夢喰いが彼方からグッズを集来させている。それは此方の命すら吸い取る、執着心の業だった。
「命も者も全て奪う。私の勝ちよ」
「……」
 右院は苦痛を感じながら、それでも肯かない。
 何故なら幾重もの攻撃を、こうして護りに終始することで受けきってきたから。
 そしてこの時間を耐え抜けば──助けに来てくれる仲間だっていると信じているから。
「瀬入さん無事ですかー!?」
 直後、青空によく似合う明朗な声が響き渡った。
 彼方から吹く風に、夢喰いははっとして周囲を見回す。その頭上から高々と跳躍してくる姿があった。
 まるで屋根を跳ぶ猫のようにくるりと廻り。陽を透かす流体をその手に凝集する、朱藤・環(飼い猫の爪・e22414)。
「お邪魔……しますよっ!」
 そのまま腕を突き出し、流動する煌めきを槍と成すと一撃。夢喰いの手元を穿っていた。
 衝撃に夢喰いが後ずさると──。
「間に合ったか。尤も、三分程度で倒されるとは思っていないが」
 ひらりと衣を棚引かせて奔り来るのがハル・エーヴィヒカイト(閃花の剣精・e11231)。右院を確認すると、視線を前にやって背に声を届けた。
「悠仁、エリザ。彼の治療は任せる」
「承りました。刃を研ぐはこちらの役目、どうか存分に攻撃手は反撃の剣を」
 応えながら、三和・悠仁(憎悪の種・e00349)は素早く右院の元へ駆け寄っている。
 同じく、エリザベス・ナイツ(焔姫・e45135)も合流しながらハルへ頷きを返していた。
「うん! こっちは任せて」
 すぐに治してみせるから、と。
 敵へ向かうハルを見届けながら、手を翳すと自身の気から澄んだ光を顕現。
 眩い程に燦めかせると、治癒の力を内包させて投擲。右院を温かく包み込むようにして体を蝕む悪しき傷を消失させてゆく。
 そこへ悠仁もエネルギーへ変えた地獄の業火を輝かせた。魂を震わせる程の力強き癒やしの祝福──『緋創』。浴びた右院の負傷を拭い去ってゆく。
 同時、霧山・和希(碧眼の渡鴉・e34973)が蒼光を帯びた霊力を広げれば──右院も万全だ。
「ご無事で何よりです、瀬入さん」
「ありがとうございます。来てくれたんですね……!」
「ええ……随分とご無沙汰していますが、少しは手助けになれればと思いまして」
 右院へと、和希は言った。
 自分とて右院が容易くやられるとは思っていない。それでも敵襲を心配したことに変わりはなく、静かな心に安堵を含めていた。
 頷く右院は見回す。
「皆さんも、助かりました」
「事情は知らないけどね。誰かを助けることに理由はいらないのさ!」
 ぐっと拳を握ってみせるのは、フェルディス・プローレット(すっとこどっこいシスター・e39720)。
 だから、と──祈りを上げて空から降らすのは『破壊のタライ』。
 ごわんと響く音で鼓舞するように皆の力を引き上げると、フェルディスは快活な笑みを見せて皆へ声をかけた。
「とっとと片付けて帰ろうよ」
「そうですね。なら──俺は護りを整えておきます」
 と、視線を奔らせて応えたのは、カーラ・バハル(ガジェッティア・e52477)。
 合流直後に垣間見えていた敵の攻撃から、その危険性は既に察知済み。
 故に右院に傷が残っていないのなら、重視すべきは防備と即断して。ガジェットを駆動させて特殊な霊力を放射する。
 仲間を包んだその輝きは加護となって身に宿り、魔へ抗うだけの耐性を獲得させていた。
「これで心配なさそうです」
「ならば反撃と行こう」
 改めて前線へ立ったハルは、右院へ視線を送る。
「元より、まだ余裕があるだろう?」
 右院はそれに頷いた。深い傷の蓄積も小さく、戦うに支障はない。
 ならば、と。ハルは先陣を切るように疾駆。白く変じた髪を靡かせながら、虚空より広げた領域より刃を抜き放ち一閃、残像すら作らぬ斬撃を見舞う。
「……っ」
 夢喰いが微かにたたらを踏むと、それを逃さず悠仁もライドキャリバーのウェッジを疾走させていた。
「止まらず、敵へ」
 受けた言葉に違わず、ウェッジが剛速の突撃を加えると──同時にフェルディスも踏み込んで。溜めた力を解放しながら聖槍で一撃、夢喰いへ深々と傷を刻んだ。

●愛
 細かなモザイクの破片を零しながら、エンドレスコレクターは後退する。
「皆が否定するというのね」
 吐く息は微かに浅く、形勢が既に有利ではないと理解したように。視線を右院だけでなく全員に向けていた。
「あなた達には推しがいないの? 無二のキャラクターを愛するこの心が、判らないの?」
「推し……?」
 と、不意に呟いてふらりと歩み出るのはエリザベスだ。
「勿論、いるよ。推しキャラクターを愛する気持ちはよくわかるよ……」
 悟りの境地の如き声音と共に、見つめる目には幸福が浮かんでいる。
「私の頭の中では何年も愛してるキャラクターがCV付きで色々、お話してくれるの。……うん、幸せ」
「……中々、話の判るケルベロスも居るようね」
 夢喰いは侮れぬという表情を作りながら、他の面々へ視線を移す。
「なら、私の気持ちも判るようになる筈。あなた達だって皆──」
「言いくるめようとしても、無駄ですよ!」
 環は首を振り、両手を広げていた。
「私も推しなら、既にいますし。ここにいる頼れる仲間みぃーんな最推しです! 何か問題でも?」
「……」
「大好きなものをいっぱい手元に集めたい気持ちはまだわかりますけど。その手段に関しては絶対認めませんから!」
 ここにいる大事な存在、その皆を傷つけるのならば容赦はしない、と。
 環が言えば、悠仁もなるほど、と呟いていた。
「そうですね。仲間が推し──私も同じです」
 それを決して奪わせぬと、断じて言い切る事ができるから。
「グッズはともかく、思いには蒐集し切れぬほどのものもあると教えてあげましょう」
「ああ」
 応えるハルは元より、誰の心も命も呉れてやる気はなく。既に夢喰いに迫っていた。
 彼女は鍵で受けようとする。
 が、ハルが新たな一振りを取り出すほうが疾い。
「君が無限に集めるのなら私はそれ以上の刃を繰り出そう」
 刹那、鎌鼬の如く踊らせた剣閃が夢喰いに無数の裂傷を残す。
 よろける敵の、一瞬の隙を逃すカーラではなく。ガジェットの銃口を向けて碧色に燿く魔力を収束させていた。
「逃しはしねェ!」
 弾けた光が宙に直線を描き、高速度で夢喰いに着弾する。高密度の魔力として膚に留まるその煌きは、夢喰いの足元を俄に石化させ鈍重にした。
「今です!」
「りょーかいです!」
 合わせるように、ひらり。環が翻って、撓る蹴撃で夢喰いを吹っ飛ばす。
 倒れ込んだ夢喰いは、それでもグッズを抱きしめていた。
「この愛だけは、誰にも負けないわ」
 思いを歪みに変え、超重力の如き圧力を生む。だが、直後には悠仁が仄かに色づく花吹雪を吹かせていた。
 悠仁はデウスエクスにも己にも、変わらぬ憎悪を持っていることは揺るぎない。
 それでも今は右院を、仲間を救う事こそを望むから。誰一人と倒れぬように、誰一人の刃も折れぬようにと──花風でその歪みを消し去った。
 右院も寂寞の旋律を奏で、自身を含めた仲間を癒やしていく。
「これでおおよそ、大丈夫でしょう」
「それじゃあ念を入れて」
 と、エリザベスは大地から魔力を引き上げ、僅かな不調すら残さず治癒すると──そのまま儀式剣を握り星の加護を降ろしていた。
 蒼空から舞った煌めきの群は、星座を成して護りを後方にまで広げる。そうして戦線に憂いがなくなれば。
「フェルちゃん!」
「うん!」
 エリザベスに応えたフェルディスが、ライドキャリバーのエルデラントを奔らせた。
「さあ、巻き込んじゃって!」
 唸る駆動音と共に加速したエルデラントは、地に車輪を咬ませてスピン。強烈な速度と摩擦で夢喰いの膚を削ってゆく。
 下がる敵へ、フェルディス自身は槍を引き絞り一閃。地を踏みつけながら刺突を見舞って腹部を慈悲なく抉った。
 小さく声を零す夢喰いは、それでも反撃を狙う。
 が、素早く跳んでいた和希がその頭上へと影をかけていた。
「──させはしない」
 静謐の瞳はどこまでも冷静な色を湛える。けれどそのずっと内奥に鋭い狂気を滲ませてもいた。
 瞬間、夢喰いが避けようと思わせる暇もなく、コンバットブーツで蹴り落とし。苛烈なまでの打力を与えてモザイクを散らせてゆく。

●決着
 エンドレスコレクターは覚束無い足を彷徨わす。
 既に体力は大幅に減じている。自身でも勝負の行く末を予見してか、ただ集めたグッズを掻き抱くようにしていた。
「それでも私の愛は本物……、他の誰かがこのキャラを愛すのも認めない……」
「同担拒否、か」
 右院は戦いの体勢は崩さぬまま、口を開く。
「それって茨の道だよね。たくさんの皆が好きな人を、独占しようとするんだから」
「……けれどそう願うのがファンでしょう? 自分だけのものになれば、と」
「叶わない夢だよ」
 夢喰いに対し、右院は静かに返してみせた。
 自身の方が沢山グッズを集めたから誰かより愛が重いのだと、攻撃的になる。そうして捻れて、思いを拗らせていく。
 そんな人の思いからこの存在は生まれたのだろうと右院は思った。叶わぬ願いを抱き、満たされないからこそのモザイクなのだろう、と。
 夢喰いはそれでも諦めぬよう、自己を回復する。
 が、即座にフェルディスが面前に飛び込んで、槍を大ぶりに振るっていた。
「無駄だよっ!」
 暴風の如き斬打は鋭利にして痛烈に加護を破砕する。
 同時、カーラが鞭を繰って夢喰いの体を捕らえ、引き寄せるように距離を詰め回し蹴り。相手がのけぞり無防備になったところへ『ZigZag弾』。着弾と同時にガジェットの回路が奔り、その体に刻まれた傷を広げた。
「この隙に次の攻撃を!」
「もちろんですっ!」
 応えた環は、吹き飛んできた敵の体を捕らえるように『地雷式・魔訶青蓮』。地雷のように忍ばせた、嘗て喰らった魂──それを撃ち出し冷気の竜巻を形成した。
 そこへ、環の視線を受けた和希が跳躍。
 身体に纏うオウガメタルから多数の刃を伸ばし『超鋼裂鞭剣』。夢喰いを絡め取るように切り刻み地へと叩きつけた。
 弱る夢喰いは、足掻くように鍵を振るう。けれどフェルディスが防御すれば、エリザベスが『夜明けの唄』を紡いでいた。
『──』
 清らかで、それでいて麗しい声音に乗った魔力が溶け込むことでフェルディスは回復。傷の残滓も残らない。
「では全力と行こう」
 静かに夢喰いを見据えたハルは、そっと手を伸ばして領域を広げ──そこに舞う無数の刃を一斉に発射していた。
 刃の雨と嵐を生むそれは『終の剣・久遠の刹那』。避ける隙間もなく、逃げる猶予もなく。切っ先が膚を破り、命を抉ってゆく。
 同時に自ら手にした一刀で斬撃を奔らせ、抵抗の力すら奪ってみせた。
「終わりだ。狙う相手を間違えたな、夢喰い。……右院!」
 それに頷き右院が奔ると、悠仁も七彩に燿く光の祝福で背中を後押しする。
「後は、任せます」
 その力も受け取って、右院は真っ直ぐ夢喰いの元へ。その手に刃を握り、水の霊気を帯びさせていた。
「これで最後にするよ」
 振り抜く斬撃は『水面に散る深紅の薔薇』。介錯は躊躇いなく、一刀の元に──その夢喰いの命を切り裂き消滅させた。

 道に穏やかな風と静寂が戻ると──フェルディスは振り返って皆へ笑む。
「よし、勝てたね!」
「ええ。みんな、無事ですか?」
 カーラは言いつつ武装を収めて、見渡していた。
 皆と共に頷きながら、和希は右院へ歩み寄る。
「瀬入さんも、怪我などは」
「大丈夫です。皆さんのお陰で助かりました」
 右院は皆を見て、それから改めて礼を述べていた。
 皆も大きな怪我は残らず、それぞれに健常を確認すると──後は周囲のヒールをする。それも済む頃には、徐々に人通りも戻り始めていた。
 エリザベスは帰路につこうとしつつ……ふと思い出すように戦場だった場を見つめる。
「あれだけ熱く語れるなんて、キャラクターへの愛は本物だったのかも」
 それから、キャラと言えば、と。
 ふと触発されたように熱を持って皆へ話し始めた。それは昔発売された歴史ドラマ風のRPGについてのことだ。
「当時は、まだボイスが実装されていなかったけど……こう、一人一人に声を当てて、人物を立てて……」
「声を当てて、ですか」
 悠仁の言葉にエリザベスは頷いて。
「そう。本編では語られていない歴史と歴史の隙間を考察して、楽しんでたよ……」
「考察……」
「うん」
 考察というより妄想……と言い換えても事実上は大差なく。
 悠仁は自身もゲームをやらないわけではないものの、そのエリザベスの熱に中々共感にたどり着けないでいた。最後には悩んでから──。
「その、想像力を鍛えるという面で、有用……です、ね?」
 そんなふうに応えていた。
 横で聞くハルもまた、ゲームは嗜むものの。
「この熱量は真似できんな」
「でもそんな楽しみ方があるなんて、初めて知りましたねー」
 と、顎に指を当てている環は無邪気で、素直に興味を抱いているのだった。
 その内に、辺りには本格的に人々が行き交い、賑わいが帰ってくる。そんな街並みを眺めつつ、右院も暫しエリザベス達と話をしながら。
「折角ですし、どこかに寄っていくのも良さそうですね」
 闊達な景色と店を見て、歩み出していた。

作者:崎田航輝 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年1月24日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 5/キャラが大事にされていた 1
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