尻こそ、すべて! 丸出しにすればイイ!

作者:ゆうきつかさ

●都内某所
「俺は常々思うんだ。尻こそ至高である、と! だって、そうだろ? 尻さえ見れば、何でも出来る! 自然と活力が湧いてくる! それが……尻だ! 尻であれば、何でもイイ! 老若男女どんな尻であっても、俺からすれば、ドンと来いだ! 例え、汚い尻であっても、そこには歴史がある、夢がある、希望がある! だからこそ、俺は言いたい! 尻こそ至高である、と!」
 ビルシャナが廃墟と化したビルに信者達を集め、自らの教義を語っていた。
 信者達はビルシャナによって洗脳されており、無類の尻好きと化していた。
 それ故に、尻を見ただけで、むしゃぶりつくほど危険な状態に陥っており、お互いの尻で自らの欲望を満たしつつ、禁断の世界にどっぷり浸かっていた。

●セリカからの依頼
「田中・祥子(歪んだ愛・e56491)さんが危惧していた通り、ビルシャナ大菩薩から飛び去った光の影響で、悟りを開きビルシャナになってしまう人間が出ているようです」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
 ビルシャナが拠点にしているのは、廃墟と化したビル。
 信者達はビルシャナによって洗脳されており、尻に飢えたケダモノと化しているようだ。
 そのため、尻を見ただけで興奮してしまうほど危険な状態に陥っており、普段は信者同士で丸出しにした尻を貪り合っているようだ。
「今回の目的は、悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事です。ただし、ビルシャナ化した人間は、周囲の人間に自分の考えを布教して、信者を増やしています。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、放っておくと一般人は信者になってしまうため、注意をしておきましょう。ここでビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が信者になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの信者となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば、元に戻るので、救出は可能ですが、信者が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」
 セリカがケルベロス達に対して、今回の資料を配っていく。
 どうやら信者達は洗脳によって、尻好きになっているようなので、実際にはそこまで尻に興味はない。
 逆に尻以外の部位に興味を持つ事を禁じられているため、説得する事は、それほど難しい事ではないだろう。
「また信者達を説得する事さえ出来れば、ビルシャナの戦力を大幅に削る事が出来るでしょう。とにかく、ビルシャナを倒せば問題が無いので、皆さんよろしくお願いします」
 そう言ってセリカがケルベロス達に対して、ビルシャナの退治を依頼するのであった。


参加者
秦野・清嗣(白金之翼・e41590)
彼者誰・落暉(ウィッチドクターと心霊治療士・e41593)
田中・祥子(歪んだ愛・e56491)
皇・露(スーパーヒロイン・e62807)

■リプレイ

●廃墟と化したビルの前
「どうやら、ここのようだが……。何やら妙な声が聞こえているな」
 彼者誰・落暉(ウィッチドクターと心霊治療士・e41593)は仲間達と共に、ビルシャナが拠点にしている廃墟と化したビルの前に立っていた。
 ビルの中からは信者達の甘い声が響いており、色々な意味で近寄り難い雰囲気が漂っていた。
「これって既に内部完結してない? 仲間内で自家発電してるよね……?」
 秦野・清嗣(白金之翼・e41590)が、何やら察した様子で汗を流した。
 ある意味、無限ループ状態。
 誰も傷つける事なく、自分達だけで完結しているため、エコ的な観点からもクリーンであった。
 この時点で何が何だか分からなくなっているため、自分の理性に身を任せて、回れ右をして帰るべきかも知れない。
 しかし、ビルシャナが絡んでいる以上、そう言う訳にも行かないと言うのが、現実であった。
「お尻丸出しって……そんなの馬鹿げてますわ! この露が、それを証明してみせますの!」
 その途端、皇・露(スーパーヒロイン・e62807)が、嫌悪感をあらわにした。
 おそらく、信者達は尻を丸出しにする事で、メリットしかないと思い込んでいるのだろう。
 だが、実際にはデメリットの方が多い事を、信者達は知らない。
 それ故に、信者達は無防備。
 逆に言えば、それが彼らの弱点でもあった。
「でも……、尻が好きなら……やり方は……ある……」
 そう言って田中・祥子(歪んだ愛・e56491)が拘束衣を着たまま、ピョンピョンと飛び跳ねながら、仲間達と共に廃墟と化したビルに入っていった。

●廃墟と化したビル内
「いいぞ、お前ら! やはり、尻はイイ! 最高だ!」
 ビルの中ではビルシャナ達が円陣を組むようにして、尻に顔を埋めていた。
 そのためか、今にも何かが召喚されそうな勢いで、不気味な雰囲気が漂っていた。
「あなた達! お尻丸出しにしたら、お尻の痛みが倍になりますわよ!」
 それを目の当たりにした露が、信者達に訴えながら、自分の尻を何度も叩いた。
 その音を聞くたび、信者達の感情が昂り、だんだん息を荒くなってきた。
 それはまるでケモノの息遣い。
 荒々しく息を吐きながら、露の尻をガン見であった。
「まあ、君らが尻を愛でるのは分かるけどさ。本当に尻だけで良いの?」
 清嗣が落暉と軽くポーズを決めた後、信者達に問いかけながら、ゆっくりと服を脱ぎ始めた。
 その流れで清嗣が落暉の胸に顔を埋め、ウットリとした表情を浮かべたまま、腕や腹や背中を撫で回した。
「ああ、もちろん! 何故なら、尻こそ至高! 尻がすべてであり、それに勝るモノなど、この世に存在していないからだ!」
 ビルシャナが躊躇う事なく、キッパリと答えを返した。
「尻こそ全て? それ……本気で言ってる? 例えば、そこの君! 貧乏で性格も意地悪で、運も悪く何をやっても鈍くさくて、尻を始め全身どこも褒める所が無く、おまけに顔も醜悪! それでも尻があれば良いというのかね?」
 落暉が信じられない様子で、傍にいた男性信者に問いかけた。
「も、もちろん」
 男性信者が激しく目を泳がせ、それを誤魔化すようにして力強く頷いた。
 そう言いつつも、腰は引き気味。
 おそらく、ビルシャナに洗脳されている影響で、頭の中では歓迎ムードだが、身体の方は全力で拒絶しているのだろう。
 それも、そのはず。
 先程まで男性信者が顔を埋めていたのは、汚尻と言う言葉が相応しいほど、ブツブツで、モジャモジャ。
 ここで詳しく描写したとしても、誰ひとりとして幸せになる事が出来ない程、アレなシロモノであった。
 それ故に、身体の方が全力で……拒否!
 その気持ちが腰に現れているようだった。
「人間誰しも尻はある……つまり、誰でも良い誰専と言う訳だ。さて……そこで医師として提案なのだが……。今一度、冷静になって、尻以外の魅力を知ってみるつもりはないかね?」
 そんな空気を察した落暉が含みのある笑みを浮かべ、ラブフェロモンを発動させ、ビキニパンツ姿になった。
 その途端、信者達の注目が集まったのは、落暉の……尻だった。
 みんなローアングルから尻を眺め、両目をギラギラさせていた。
「おいおい、まさか……この状況で尻だけ見ているのか? だったら、損をしているぞ? ほら……ご覧、この三角筋から上腕三角筋へのライン……美しいだろう? 良いんだよ、触れても」
 落暉も信者達をじらすようにしながら、自らの肉体美を相手の瞳に焼き付ける勢いで、次々とポーズを繰り出した。
「本音を言えば、何処が良いなんて……選べなくない?」
 清嗣が落暉と抱き合いながら、信者達の顔色を窺った。
 それでも、信者達はビルシャナによって洗脳されている影響で、様々なアングルから尻を眺め、興奮しているようだった。
「おやおや、清嗣。これでは胸筋の良さが伝わらないじゃないか」
 落暉が満更でもない様子で、清嗣を抱き寄せた。
 その間も、信者達は尻を眺めていたが、理性の留め金が危うい感じで外れそうな感じであった。
「本当に尻だけにしか興味がないんだねぇ。それじゃ、この良さも分からないか。それって随分と損をしているように思えるけど……」
 清嗣がボクスドラゴンの響銅に顔を埋め、幸せそうな表情を浮かべた。
 響銅の身体はもふもふで、ふわふわ。
 思わずギュッと抱き締めたいほど心地が良いため、時間を忘れて頬擦りしたい衝動に襲われた。
「みんな興味があるのは……ここでしょ? だったら……好きにして……いいのよ……」
 一方、祥子はパーフェクトボディと隣人力を駆使して、信者達の興味を引きながら自らの尻を突き出した。
 その途端、拘束衣の薄い生地越しに、ピッタリと張り付いた尻が強調され、信者達の視線が釘付けになった。
「やっぱり、尻だ! 尻しかねぇ!」
 それが引き金となって信者達が暴走し、ケルベロス達に襲い掛かると、傍にいた露のパンツを食い込むようにして引っ張り、剥き出しになった尻を何度も叩いた。
「痛い! 痛いですの! 子供みたいで恥ずかしいですわ!!」
 これには露も驚き、顔を真っ赤にしながら、恥ずかしそうに身体を強張らせた。
「みんな……本当に好きなのね……。でも……このままだと……不公平だから……、わたしからも……してあげるね」
 祥子が両手両足を封じられた状態のまま、男性信者に擦り寄り、その体に舌を這わせた。
 それだけで、男性信者の身体が敏感に反応したものの、ビルシャナに洗脳されている影響で、執拗に尻を突き出してきた。
「ま、まさか、みんな揃いも揃って、ドMですの!? はぁ……、仕方がありませんわね。そんな分からず屋は、お尻ペンペンのお仕置きですわ」
 それを目の当たりにした露が、ドン引きした様子で深い溜息を漏らした後、半ばヤケになりながら、手加減攻撃で信者達の尻を次々と叩いた。
 そのたび、信者達が恍惚とした表情を浮かべ、ビクビクと身体を震わせながら、次々と倒れていった。
「もう我慢できねぇ!」
 そんな中、ビルシャナが反り立ったモノを祥子の尻に挿入し、激しく腰を振り始めた。
 祥子の尻はビルシャナのモノを包み込むように締め付け、ナカでウネウネと動き、彼の心を虜にした。
 それだけでビルシャナが絶頂に達してしまい、逆流するほどの勢いで、祥子のナカに大量のミルクをぶち撒けるのであった。

●ビルシャナ
「も、もう勘弁してくれ」
 ビルシャナが身も心もヘトヘトになった様子で、大の字になって倒れ込んだ。
 あれから祥子と何度も行為を繰り返したせいか、干物の如くカラカラになっていた。
「まだ駄目……。だって……ここが……もっと欲しいって……おねだりしているもの……」
 それでも、祥子がビルシャナの顔面に騎乗しながら、反り立ったモノを根元から先端にかけて、丹念に舐め回した。
 そのため、ビルシャナのモノも敏感に反応し、祥子の気持ちに応えるようにして、ビクビクと脈打つほど反り立った。
「よほど、尻が好きなようだが、だったら自分の尻も当然好きって事だろう? ならば、俺が愛でてあげよう。但し、俺(サキュバス)の愛は少々激しいかも知れないが……」
 そんな中、落暉が舌舐め擦りをしながら、加虐的な笑みを浮かべ、手にしたケルベロスチェインをジャラリと意味ありげに鳴らした。
「ちょ、ちょっと待て! もう限界なんだ! だから、これ以上の刺激は……」
 その事に身の危険を感じたビルシャナが四つん這いになりながら、這うようにして逃げ出した。
 その途端、(*)があらわになっており、いかにも狙ってくださいとばかりになっていた。
「逝け、猟犬縛鎖……っ!」
 そんな空気を察した落暉が、ビルシャナの尻を狙い、猟犬縛鎖を仕掛けた。
 次の瞬間、鎖の先端が迷い事なく、ビルシャナの尻にズブリと突き刺さった。
「おお、これは……!」
 ビルシャナがヘブンスマイルを浮かべ、絶頂に達して恥ずかしいお漏らしをした。
「そんなにお尻が好きなら、お尻に潰されてしまいなさい!」
 それに合わせて、露が破纏撃(ハテンゲキ)を仕掛け、掌から発生させた高エネルギー体を、自らの尻に纏うと、そのままヒップアタックを繰り出し、ビルシャナの顔を押し潰した。
 そのため、ビルシャナは二つの意味で逝きながら、ビクビクビクンと身体を震わせ、物言わぬ肉の塊と化した。
「なんだ、この格好は! 一体、何がどうなっているんだ!?」
 それと同時に信者達が我に返り、丸出しになった尻を隠した。
「お尻丸出しって寒いでしょう?」
 その事に気づいた露が、信者達に下着とズボンを配っていった。
「どっちにしても、こう言うのは秘めてやらねばねぇ……。そこで提案なんだけど、ちょっと良い場所用意してるから、おじさんたちと、どう?」
 そう言って清嗣が男性信者達に声を掛けつつ、落暉と一緒にイイ笑顔を浮かべ、禁断の地に誘うのであった。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年1月17日
難度:普通
参加:4人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 2/キャラが大事にされていた 0
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。