星満ちる湖で日の出を迎えよう

作者:そうすけ


 ゼノ・モルス(サキュバスのヘリオライダー・en0206)は毎年、銀面に落ちた星の光を見ながら年を越し、誕生日を迎えてきた。
 ヘリオライダーになってからは、数人のケルベロスたちと一緒に雪合戦をしたり、露天掘りの温泉に入ったりして一年の終わりと始まりの日を過ごした。
 誰かに誕生日を祝ってもらえるのはとても嬉しいことだ。
「だけど……今年はどうしようかな?」
 ケルベロスたちの活躍めざましく、今年はとても熱い一年だった。
 そのせい、というわけではないだろうが、いつもなら凍っているはずの湖に氷が張っていない。まわりに雪も積もってない。
 去年セルベリア・ブランシュ(シャドウエルフの鎧装騎兵・en0017)が掘って作った露天温泉はあるが、ただそれだけ。辺鄙な山奥に忙しいケルベロスたちを誘うのも気が引ける。
 今年はのんびり家ですごそうか、と考えていると、玄関からセルベリア賑やかな声が聞こえて来た。
「ゼノ―、もちろん今年も山の湖に行くんだろ?」
「今年は……って、気が早いよセルベリア……」
 振り返ると、脇にしっかり風呂桶を挟んだセルベリアが立っていた。桶の中にはタオルと黄色のアヒル隊長が入っている。
「む? ケルベロスたるものいつでも出撃できるように準備しておくべし、だぞ。で、『今年は』とはなんだ?」
「出撃って……」
 ゼノは今年は冬に入っても気温が高かったせいで、珍しく湖が凍っていないことを説明した。
「だから? 別にいいではないか。ゼノ、お前の誕生日と新年の祝いが目的なのだ。温泉があるし、なんなら湖にボートを浮かべて遊んでもいい。そうだ、焼肉パーティーもしよう!」
 焼肉はセルベリアが食べたいだけなのでは。そう思ったが、口には出さない。いうと口を尖らせて拗ねるか、ぷんすか怒りだすからだ。そうなったらご機嫌取りが大変である。
(「セルベリアもデウスエクスのゲートを破壊するケルベロスの一人なんだよなぁ……子どもみたいなところがあるけど」)
「ゼノ、行かないのか? 行くのか? どっちなんだ。これからみんなに声をかけなきゃならない私の身にもなれ」
「……い、行くよ。ところでさ、いまちょっと思っていたことがあるんだけど」
「なんだ」
「デウスエクスのゲートって、あと幾つ残っていたっけ? ええっと、いままでに壊したのは……」
 指を折りながら数えだしたが、すぐに止まってしまった。
「ヘリオライダーのくせにそんなこともわからんのか?」
「すみません。教えてくださいブランシュ隊長」
「う、うむ。残っているのは……あ、こんなことをしている場合ではない。すぐにみんなと連絡を取らなくては!!」
 慌てて家を出ていくセルベリアを見て、逃げたな、と思ったゼノであった。


■リプレイ


 ヘリオンに乗り込む際、イッパイアッテナ・ルドルフはセルベリアにそっと耳打ちした。
「残るゲートは六つ……オウガさん達のもの残っているかな? まだまだデウスエクスとの戦いは続きそうですな、隊長どの」
「六……教えてくれて、感謝する。よし、出発だ!」
 雪ひとつないはずの山に行ったら、なぜか雪が降ってきた。スキーができるほどの降雪量ではないものの、寒い、寒い。
 リーズレット・ヴィッセンシャフトは、ヘリオンの外へ出るなり肩を抱いて震えた。
「ものすごく寒いんだけど……あ、雪!?」
 鍔鳴・奏はリーズレットの肩に防寒着をかけた。
「すぐにやむよ」
 降ってきたのはさらさらの雪で、まったく水気がなく軽い。土の上に落ちてもすぐに風に飛ばされていく。
 フアフアした『モラ』と『響』の毛の上に落ちても、すぐに崩れて消えるほどだ。
「女性はヘリオンの中で着替えだよ。さ、戻って」
「奏くんたちは? 何処で水着に着替えるの?」
「野外の簡易脱衣所。いまから立て直すんだってさ」
 男女混浴の露天風呂は水着着用だ。誘いを受けた時、真冬にリーズレットの水着姿を見られるなんてラッキーと、奏は心の中で拳を握った。
 口元をゆるませた夫の胸を、リーズレットが拳で軽く叩く。
「じゃ、あとで」
 淡島・死狼は、ゼノと一緒に簡易脱衣所を作りはじめた。去年のものは、夏の間に森の動物が壊したらしく、バラバラになっていた。
「脱衣所に使えないものは、焚き火にくべる薪にしましよう」
 イッパイアッテナがより分けた木片を、『相箱のザラキ』がエクトプラズムで作った斧で割っていく。
「ゼノさん、焼肉に使う炭は……」
「あるよ。セルベリアが張りきって、紀州産のいいやつを取り寄せた」
 苦笑いするゼノの横で、死狼が釘を打つ。
「ゼノ、しっかり板を固定して。釘が打てないよ」
「足板を失くせば三方向囲めるんだけどなぁ……」
「目隠しになればいいだけから、これでいいよ。と、雪が止んだね」
 そこへ奏がロコ・エピカとジョニー・シルヴァー、シャムロック・ランを連れてやってきた。
「手伝うぜ……といっても、あまり手伝えることはなさそうだな」
 ジョニーはタオルを入れた籠を持って、板の後ろへ回り込んだ。着替えているところが見えない、というだけでほとんど野ざらしだ。
「まあ、こんなものかな」
「じゃあ、僕たちは暖をとる焚き火でも起こすか」とロコ。肩の横に浮かぶ『セイディ』へ首を捻る。
「焚き木に火つけてくれる?」
 箱竜はキュッ、とひと鳴きして翼を翻すと、『相箱のザラキ』が山にした焚き木に火を吐いた。
「自分は焼肉の用意をするっすよ」
 シャムロックはバーベキューグリルを組み立てた。炭起こしは『セイディ』に頼む。
 ヘリオンの中から女性陣が出てきた。
 水着姿のリーズレットを見て、奏がヒューと口笛を吹く。
 ミリム・ウィアテストは箸と取り分け皿を、胡・春燕は切った野菜と肉を、グリルの横に設えられた台に置いた。
 ミリムは飯盒(はんごう)を持ってウロウロする死狼に声をかけた。
「タレはどこかしら?」
「タレならヘリオンの中に……いろいろ持ってきたよ。取ってくる」
「シロー、私も行く。ミリム、肉を頼むぞ!」
 了解しました、とミリムはセルベリアに敬礼を返した。
 春燕は串に肉を手際よく刺していきながら、炭の様子を見るシャムロックに声をかける。
「もう焼いてもいい? お腹ペコペコ」
「さっき火をつけたばかりだから、まだ火力が足りないっす。もう少し待つっすよ」
 両手で口を囲み、アミの上から炭に息を吹きかける。炭が輝き、真っ赤な炎の色がさらに明るさを増した。
 どれ、と火おこしの様子を見にきたロコが、立ち昇る煙をまともに吸い込んで咳をする。
 ロイス・メーガンが手袋をした手で背をバシバシ叩いた。
「ロロくん息してる!? 大丈夫?」
「大丈夫。あ、シャムロックも気にしないで……と、ロイス。その恰好は?」
 ロイスは首にマフラーを巻き、重ね着でモコモコになっていた。
「うん、この格好ね。……お祝い兼ねて湖の上の星を見に行こうぜ! それで、つきましてはロロくんにお願いが!」、と顔の前で手を合わせる。
 お願いごとを聞いたロコは、腕を組んだ。
 空から日の出が見たい、と駄々をこねるサキュバスなんて初めてだ。はぁ、と長く息を吐きだす。
「火の粉で燃えても知らないよ」
「えっ!」
 あわてて焚き火のそばを離れたロイスをみて、イッパイアッテナが笑い声をあげた。
「注意するのは焚き火じゃなくて、初日の出。そうですよね、ロコさん。まあ、気をつけていってらっしゃい」
 にこにこと手を振るイッパイアッテナの後ろで、青いビキニの上に純白のバスタオルを羽織ったシャイン・ルーヴェンが板の向こうにいる夫に声をかける。
「ジョニー?」
「こっちだよ。ごめん、待たせたね……」
 ふたりは腕を絡めて、露天風呂へ向かった。


 湯につかりながら夜空を見あげる。闇の天空に星の群れがひしめいていた。
「お湯が凄く気持ちいい……ジョニーと一緒だから余計に、かな?」
 シャインはほうっとため息をつく。
 湯から上の肌に冷たい風に当たり、長い耳の先から胸元にかけてさっと朱が広がった。
「うん、良い湯だねぇ……あー」
 ジョニーはシャインの横に腰を下ろした。湯の温かさに蕩けた顔を愛しい妻へ向ける。
「俺もシャインと一緒に入ってるからかな、落ち着くよ」
 後ろでは焼肉パーティーが盛り上がっている。
 和気あいあいとした会話の間に、パチパチと、炭の爆ぜる心地の良い音が聞こえる。
 ジョニーは腕を伸ばし、敷き詰められた石底から湧き出している、すばらしくやわらかいお湯をゆっくりとかいた。
「……くしゅっ」
「寒いのかい?」
「ううん。でもこうしたら……もっと暖かくなるよね……」
 シャインはジョニーの肩に頭をよりかからせた。
「……あのね、ジョニー……大好き……。夫婦……家族になっても恋人みたいに過ごそうね」
 ジョニーは細い腰に軽く腕を回して抱き寄せると、おとなしく体を自分に預けているシャインの、ほんのりと赤く染まったおでこにキスをした。
「今日のシャインは甘えん坊で可愛いね。万年新婚カップルでも、俺は大歓迎さ」
「あ、甘えん坊じゃないよ……」
 頬を赤くした妻の手を取り、湯の中で優しく傷跡をさする。
 シャインが手の傷を気にして隠したことを、ジョニーはちゃんと気づいていたのだ。
「戦いで残った傷跡……ウェディングドレス、私に似合わないんじゃないかと不安だった」
「似合っていたよ、シャインのウェディングドレス姿に誰よりも見惚れた俺が保証する。世界の誰よりも美しく、女神のように見えた」
「ありがとう、最愛の人……」
「ふふふ、どう致しまして」
 湯気のベールが唇を重ねた二人を隠した。

 反対側ではリーズレットたち湯に浸っていた。湯気に包まれた露天風呂はまるで夢の中の世界のようだ。
「お、おぅ……中々に積極的ですな、嫁さん」
 奏は膝の上に座った妻の腰に腕を回す。
 早くも湯に当てられたのか、頬が熱い。熱いといえば別のところも……。
「そうでしょ? 年越しと言う特別な日に大事な人に甘えながら過ごすって凄い贅沢だなって思ってな?」
 もそもそと足を動かす奏の変化を知ってか知らずか、リーズレットはご機嫌で鼻歌を歌う。
「そういや露天風呂で良かったの?」
「私は奏くんと一緒ならなんだって楽しいからなぁ。どれを選んでも結果楽しくなると思うし、露天風呂でも全然問題なし!」
 体を捻り、気遣いは無用だよ、と指で夫の鼻をちょこんと叩いた。
「そっか。だったら安心」
 妻の体をしっかりと抱きしめ、頬を寄せる。
「ん、今年はお世話になりました。来年も宜しくお願いしますね、嫁さん」
「こちらこそ、今年もお世話になりました。来年はもっともっと宜しくな? 旦那様♪」
 イタズラめいた微笑みを浮かべ、くりゅくりゅと尻を動かして男をくすぐる。
 奏はぎゅっと腰を抱いて、罪な動きを封じた。柔らかく温かに湿った湯気の中で、リーズレットの耳にささやく。
「まだ二人の時間を大切にしたいなー」
 熱く火照った頬にキスをされ、リーズレットは照れ隠しにバシャバシャと顔にお湯をかけた。


 死狼は目の片隅で火にかけた飯盒を気にしながら肉を焼いていた。
「雪山の上にも焼肉セットを簡単に持って行けるのは、ケルベロスやっててよかった点だよね」
 串を回しながらミリムが相槌をうつ。
「ほんとうに。ゼノさん、セルベリアさん、お誘いありがとう」
 頬を膨らませたセルベリアが、両手に肉と野菜を刺した串を持って振り返る。
「ほうひたひまひて……あひっ、あひっ!」
「セルベリア!」
 死狼はあわててセルベリアに駆け寄った。
「イッパイアッテナ、飲み物はどこ? セルベリアが火傷したかも……冷たいやつもある?」
「もちろん! 用意してきていますよ。ほら、ここに」
 イッパイアッテナは『相箱のザラキ』のなかに手を入れ、水筒を取りだした。
「オレンジジュースです。デザート代わりに、と思いまして。あ、温かい飲み物もちゃんと持って来ていますよ」
「あら、偶然。私も水筒を持ってきています。山頂で日の出を迎えようと思って」
「いいですね。私と『相箱のザラキ』もご一緒していいでしょうか?」
「もちろん。みなさんもどう?」
 いいね、とゼノが親指を立てる。
 死狼はジュースを入れた水筒の蓋を受け取ると、両手が塞がったセルベリアの口にあてて飲ませた。
「セルベリア、串を置いて自分で飲みなよ。ほんと、食いしん坊なんだから」
 呆れかえるゼノの横でミリムがセルベリアを気遣う。
「大丈夫ですか?」
「う、うむ。ちょっと焦った……デウスエクスの攻撃もこんなに私を焦らせたことはないぞ」
 シャムロックと春燕が、なかよく声を揃えて笑う。
「がっつかなくても、お肉はいっぱいあるっすよ」
「野菜も食べてね、セルベリアさん」
 焚き火の灯りと笑い声だけに彩られた至福の空間が、波のごとく死狼を包み込む。
(「ケルベロスとしての戦いが始まってから、こういう年越しが多いな。けど悪くない」)
 しみじみと思っていると、セルベリアが寄ってきた。
「シロー、さっきから肉を焼いてばかりでちっとも食べていないではないか」
 はい、と差し出された皿を片手で受けとる。だがトングは手離さなかった。
 焼肉はそうそう気楽なもんじゃない、常に焼き具合に目を配る必要があるのだ。
「焼肉と言えば、お米は外せないと思うけど、セルベリアはお米いけるの?」
「いけるもなにも、大好きだぞ。そういえば、さっきからご飯のいい匂いが――」
 死狼は、あ、と叫ぶと、皿とトングをセルベリアに渡し、泡を吹く飯盒を見に行った。

「焼肉ってタレも大事よね、何を付けようかしら」
 春燕は醤油の小瓶を手に取った。小皿に垂らし、柚子胡椒と花椒を加える。
 香ばしく焼けた串からお肉を抜きとり、特製のタレにつけてパクリ。口の中に広がる肉汁のうまみ、鼻腔を抜けていく爽やかな香り――。
「脂の多いお肉もサッパリ食べられるわ。シャムロックは何を付けるの?」
「自分のオススメは、こってりなら味噌ダレ、あっさりなら醤油ダレに大根おろしっすかね」
 春燕はシャムロックにタレの交換をもちかけた。
「いいっすね。未知の味には興味津々なんで自分も春燕さんのタレ、やってみるっす!」
 肉を頬張りながら、むふふ、と至福の時を過ごす。
「大自然の中で焼き肉ってのも良いモンっすよね」
「ほんとね。ところで私、これが日本に来て初めての年越しなの。来年はたくさん遊びに行きたいわ。お花見も海水浴もまだだもの」
 自分も、とシャムロックは頷いた。
「まだ地球にきて一ヶ月程ですが、楽しい事や素敵な出会いが山ほどあったんで来年も楽しみっす。春燕さんの言うお花見や海水浴もしてみたいっすよ」
 春燕は持ってきたお餅をアミに乗せた。
「まずは初日の出ね、きっと綺麗に見えるわ」
「お互い素敵な一年になると良いっすね」

 膨らんだお餅の向こうでは、ミリムが出撃ならぬ出発準備を整えていた。焼いた肉を覚まし、切ったパンにはさんでいく。
「イッパイアッテナさん、そろそろ行きましょうか……あら、おにぎり?」
「はい。そちらは焼肉サンドですか。おいしそうですね」
「ありがとう。イッパイアッテナさんのおにぎりもおいしそうね。山の上で食べましょう。ところで、ゼノさんたちは?」
 セルベリアが手を拭きながら、死狼はヘリオンに毛布を取りに戻ったという。
 そこへ、露天風呂に入っていた四人を連れてゼノが戻ってきた。ほどなく毛布を抱えた死狼も戻る。
 ミリムはお弁当ボックスを腕に下げると、タオルで髪を乾かす四人に火のお守を頼んだ。
「それではみなさん、よいお年を」
 夜空に浮かぶロイスたちに手を振って、ミリムたちは湖畔の草原を出発した。薄闇に隠された小路を見つけ、最短距離で登頂する。山頂から湖と日の出を臨める絶景のベストポジションを見つけ、地面に毛布を敷いた。朝日が昇る方角に体を向け、並んで座る。
 じわり、地平線に明かりが滲みだした。
 新年あけましておめでしとう。
 ゼノ、誕生日おめでとう。
 初日の出が湖面に反射し、さざなみの陰影をはっきりと刻んだ。濃紺に彩られた湖上でそこだけが橙色に輝いている。
「頂きから初日の出を眺めたら綺麗だと思ってたんですよ」

 その頃。
 ロコの小脇に抱えられて空を飛ぶロイスはふくれっ面をしていた。
 思っていたのと何か違う。僕は悪くないというロロくんはいうけれど、乙女の扱い、酷くない?
「星と日の出は綺麗かい。土産に写真を撮るんだろう?」
「凄く綺麗だよ。だけど……」
 ロイスはもそもそとポケットからカメラを取りだした。
「めちゃ寒い……」
「そりゃ、寒いだろうね。ところで、どうしてボートじゃ駄目だったの?」
「この景色はボートじゃ無理だろ?」
 ああ、とロコは納得した。たしかに、この絶景は空の上からでないと。
「出来れば次は、好いた相手と来るといい」
「あー……好きな相手ねぇ……」
 語尾を風に流し、フラットな声で続ける。
「ゼノちゃん見たらお祝い言おうねぇ」
 シャッターを切った音が、明けはじめの空に響く。
「よし満足! 湖の写真をお土産に撮って帰るよぉ。帰りはこのまま送ってね!」
「御来光は満足した? 送迎は了解したよ」
 ロコは小脇に抱えていたロイスを体の前にまわして、お姫さま抱っこした。朝日に照らされた顔にとびきりの笑顔を落とす。
(「……あ、これは告るシチュ?」)
 ロイスの新年初の告白は、どストレートに。照れ隠しを添えて。
「さて、どうするかな」
「くっ……ブレないロロくん。華麗にスルーか。だけど、負けない。今年の抱負はガンガンいこうぜ、だな!」
「『呪文つかうな』の方が良いんじゃない?」
 抗議の声に少し笑って、ロコは昇る日を背に広げた翼で風を切った。

作者:そうすけ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2020年1月8日
難度:易しい
参加:11人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 3/キャラが大事にされていた 3
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