アレが小さくたってイイだろ！

■リプレイ

●廃墟と化したビルの前
「これは……何と言うか……深刻のようですね……」
　ミスラ・レンブラント（シャヘルの申し子・e03773）は仲間達と共にビルシャナが拠点にしているビルの前に立ち、事前に配られた資料に目を通した。
　資料には、男性信者達のモノが、イメージイラスト化されて添付されていたものの、あまりにもシュール過ぎるせいか、カブトムシの幼虫図鑑を見ているような錯覚に襲われた。
「ところで、アレが小さいとは、一体……。資料を見ても、沢山の幼虫が並んでいるだけで、まったく意味が分からないんだが……。うーむ……小さい事で悩みに繋がるもの、そして小ささを気にしない女性もいる……そうか、器か！　男性として器が小さい等と言われれば、傷付くのも道理だろう。なるほど、そう言う事か！」
　エメラルド・アルカディア（雷鳴の戦士・e24441）がハッとした表情を浮かべ、納得した様子で口を開いた。
　この様子では、資料に添付されていたモノが、あまりにも粗末すぎたせいで、全く別のモノに見えてしまったのだろう。
　それだけ標準サイズと比べてコンパクトであるため、そう思ってしまうのも仕方がない事だった。
「なんかモノが小せーのを気にしてるみてーだけどサァ、あたしとしちゃーデケェのはスパイスにゃなるけド、それが全てがじゃねーからナ♪」
　そんな中、除・神月（猛拳・e16846）が、自分なりの考えを述べた。
　だが、ビルシャナ達はサイズの事で馬鹿にされる事が多かったため、後ろ向きな考え方をするようになってしまい、間違った方向に突き進んでしまったようである。
「ま、小さいからって笑うつもりはねぇよ。人それぞれだろうしな。……だがまぁ、可笑しな洗脳から解放してやるためだ。ちったぁ心も鬼にするぜ、ってな」
　そう言って結城・勇（贋作勇者・e23059）が自分自身に気合を入れ、仲間達を連れて廃墟と化したビルに足を踏み入れた。

●ビルの中
「これからの時代、サイズより機能美だ！　故に、俺達の時代！　誰にも、その事を否定させねぇぞ。だから、泣くな！　泣くんじゃねえ！」
　ビルの中ではビルシャナが男性信者達を集め、自らの教義を語っていた。
　男性信者達は今にも折れそうな心を奮い立たせているものの、心の中に芽生えた不安が膨らんでいるせいで、洗脳が解け始めているようだった。
　そのたび、ビルシャナが男性信者達を洗脳し直しているようだが、それを上回るほどの不安な気持ちが、彼らの中で渦巻いているようだった。
「男性として器が小さいと言われれば、プライドが傷付くのも分かるよ。だが、それにめげる事無く、寛大に対応をして見せれば、君達への評価は、もっと素晴らしいものになるはずだ」
　そんな中、エメラルドがビルシャナ達の前に立ち、何やら察した様子で語り出した。
「……えっ？」
　その途端、ビルシャナ達が、まるで豆鉄砲を喰らったような表情を浮かべ、みんな真ん丸な目をしてキョトンとした。
「……何、違う？」
　その視線に気づいたエメラルドがビクッと体を震わせ、ビルシャナ達を見返した。
「ちょっと……違うな」
　ビルシャナが腰を引き気味にしながら、ぎこちない笑みを浮かべた。
　本音を言えば、此処で詳しく説明すべきところだが、自らのモノが粗末である事を認めるようなモノなので、なかなか口には出来ないようだ。
「皆さんはサイズに気を取られているようですが、医学的な観点から考えて、様々な危険がある事を自覚してください。最悪の場合は、皆さんのソレを切除……なんて事にもなりかねませんよ？」
　そんな空気を察したミスラが、医学的な観点から、男性信者達に対して、警鐘を鳴らした。
「……えっ？」
　その言葉を聞いたビルシャナ達が、思わずドン引き。
　反射的に自分の股間を見下ろし、『マジか、お前！？』と叫びそうになっていた。
「……あ、それの事か！　ま、まあ、私は別に小さくても気にしないよ。……要は相手の事をどれだけ愛しているか、愛されているか、だからな」
　エメラルドが納得した様子で、ビルシャナ達に答えを返した。
「そ、そんな事を言って口だけだろ！　俺達は騙されないからなッ！」
　ビルシャナが涙目になって、エメラルドを睨みつけた。
　この様子では、他の相手にも同じような事を言われ、そのたびショックを受けるような出来事に見舞われていたのだろう。
　その時のトラウマが蘇ってきたのか、みんなボロボロと涙を流していた。
「……安心して下さい。その悩み、私達で解決しましょう」
　そんな空気を察したミスラが、神月と一緒に服を脱ぎ、ビルシャナ達の前で全裸になった。
　そのため、ビルシャナ達のモノが、一斉にピコッと反り立った。
「アレが小さいからって悲観する必要はねーんだゼ？　女を満足させるだったラ、要はテクがねーと意味ねーからナ♪」
　神月が左手で自分の胸を揉みながら、右手で股間をイジッて、くちゅくちゅと音を響かせた。
　そのニオイと音に導かれるようにして、男性信者達がフラフラと神月のまわりに集まってきた。
　勇も自らの気持ちを昂らせ、反り立ったモノを、シゴき始めた。
「やっぱり、さっきの言葉……嘘だったのか」
　スキンヘッドの男性信者が殺気立った様子で、エメラルドをジロリと睨みつけた。
「……分かった、分かったよ！　見せれば満足なんだな。なら覚悟を決めてやろう」
　その視線に気づいたエメラルドが嫌々ながらも、ビキニアーマーのブラを外した。
　それを目の当たりにした男性信者達が、イタチの如く勢いで、一斉にひょこっと立ち上がった。
「……ちゃんと、大きいではないか」
　エメラルドが上目遣いで、傍にいた男性信者を見上げ、元気よく反り立ったモノを、飴のように転がして愛撫した。
「うっ！」
　その途端、男性信者がビクビクと体を震わせ、大量のミルクをぶち撒けた。
　それは予想に反して濃厚でコクがあり、熟成された味がした。
「デカさと勢いに感けてテクのねー奴も居るシ、あたしはスペックとかより全力で向かってくる男の方が好きだぜー？　なんなら玩具で補ってもいーしナ。お前らのテクと根性、あたしが試してやんヨ♪」
　神月もイケない玩具をチラつかせ、男性信者達に迫っていった。
　イケない玩具は種類も豊富で、棒状のモノから、装着型まで様々だった。
　男性信者達はそれに群がり、さっそく神月の身体を使って、色々と試し始めた。
「みんな随分と溜め込んでいたようだな」
　一方、エメラルドは男性信者達のミルクを代わる代わる浴び、顔中ミルクまみれになりながら、ハアハアと荒々しく息を吐き捨てた。
　男性信者達も興奮した様子で、大量のミルクを放出させ、満足した様子で呆けた表情を浮かべていた。
　その横で神月が男性信者の耳や胸に舌を這わせ、まるで息をするように蠢く卑猥な穴に舌を捩じり込んだ。
「ちょっ！」
　その途端、男性信者が恥ずかしそうに声を上げたものの、小さく反り立ったモノを指で摘まれ、搾り取るようにして大量のミルクを床にぶち撒けた。
「ん……もう、前戯は十分ですね……此処からが本番ですよ？」
　そんな中、ミスラが男性信者の小さなモノを根元まで咥え、何度も吸い上げて大きくすると、ビルシャナに見せつけるようにして、ゆっくりと跨った。
「んあっ！　んんっ！　んっ！」
　男性信者が恥ずかしそうに頬を染め、自らの感情を押し殺すようにして身体を強張らせた。
「気持ち良さそーな声出すジャン、もっとあたしに聞かせろヨ♪」
　その声を耳にしながら、神月が別の男性信者に跨ると、根元をキツく締め上げ、激しく腰を振り始めた。
「も、もう無理ッ！」
　それと同時に男性信者が腰を突き上げ、大量のミルクを神月のナカに注ぎ込んだ。
「さぁて、一通り終わったみてぇだな」
　勇が含みのある笑みを浮かべ、男性信者達に反り立ったモノを見せた。
「次はお前の番か」
　男性信者がスッキリとした表情を浮かべ、勇の顔をマジマジと見た。
「希望に満ちた言葉やら絶望的な状況とか、色々あっただろうけどよ――1つ、格言を教えてやらぁ」
　勇が品定めをするようにしながら、男性信者達のまわりを歩いた。
　その視線に危機感を覚えた男性信者達が、一斉にゴクンと唾を飲み込んだ。
「大は小を兼ねる、だぜ」
　すぐさま、勇が女顔で線の細い男性信者の背後に回り、鋼のように硬く反り立ったモノを突き立てた。
「えっ？　あの……うくっ！」
　その途端、男性信者が身体を強張らせたものの、そのせいで勇のモノをキツく締め上げてしまったため、余計に奥まで捩じり込まれた。
「はぁはあ……んん……んっ！」
　そのせいで、男性信者は息苦しそうにしながら、恥ずかしそうに爪を床に突き立て、必死に声を殺したものの、その気持ちに反して、勇を締め上げたモノは軟体生物の如く蠢き、ぬちょぬちょぬぷっと淫らな音を響かせた。
「随分と可愛い顔で、鳴くじゃねぇか！　だったら、加減する必要はねぇな」
　そのため、勇もさらに激しく腰を打ち付け、大量のミルクを容赦なくナカに流し込むのであった。

●ビルシャナ
「……と言うか、ちょっと待て！　何かおかしくないか？　冷静になって考えて見れば、さっきから俺だけ放置されているじゃねえか！　そんなのおかしいだろ！　絶対に不公平だって！　普通に考えたら、俺の相手を最優先にするべきだろ！　まぁ、だからと言って、男とやる趣味はねぇが……」
　その途端、ビルシャナが八つ当たり気味に、ケルベロス達を非難した。
「だったラ、相手をしてやるヨ！　これでイイんだロ？」
　その気持ちに応えるようにして、神月が一気に間合いを詰め、ビルシャナに降魔真拳を叩き込んだ。
「いや、これは……違う」
　その一撃を喰らったビルシャナが血反吐を吐き、信じられない様子で目をパチクリさせた。
　おそらく、ビルシャナが求めていたモノとは、まったく別の対応をされたため、完全に油断してしまったのだろう。
　先程まで元気よく起立していたモノが、深々と土下座をする勢いで、ションボリとしていた。
「まあ、そう強がるな。これを乗り越えれば、イイ事が待っているかも知れないぞ？」
　その隙をつくようにして、エメラルドが薔薇の剣戟を発動させ、幻の薔薇が舞う華麗な剣戟で、ビルシャナを幻惑した。
　それと同時に、ビルシャナは幻惑に惑わされ、誰もいない方向を見て、何やら文句を言っていた。
「俺も小さかったら同じ想いはしてただろうよ。ま、後はゆっくり眠りな」
　次の瞬間、勇が無貌の従属を発動させ、『混沌なる緑色の粘菌』を招来すると、ビルシャナの肉体に侵食させて悪夢を見せた。
「ち、小さくたって、機能なら誰にも……ウッ！」
　その影響でビルシャナが内股になりつつ、生まれ立ての小鹿の如く両足を震わせ、ブクブクと泡を吐きながら絶望の中で息絶えた。
「ほらほラ♪　まだ終わってやんねーゾー♪」
　その事を確認した後、神月が傍にいた男性信者の背後に回り、自分の胸を押しつけるようにして、ギュッと抱き着いた。
　それだけで男性信者もモノが、ちょこんと可愛らしく反り立った。
　他の男性信者達も、このチャンスを逃したら、次はないと思ったのか、自らのモノを反り立て、ジリジリと神月達に迫っていた。
「……これでは断る訳にも行きませんね」
　そんな空気を察したミスラが乾いた笑いを響かせ、観念した様子で男性信者達の気持ちを受け入れた。
　そして、男性信者達は数年にも及び溜め込んだ欲望をぶち撒ける勢いで、ミスラ達に襲い掛かるのであった。

作者：ゆうきつかさ	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2019年12月29日 難度：普通 参加：4人 結果：成功！
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