催眠術で、えっちが出来る！

■リプレイ

●廃墟と化したビル
「催眠術はテレビで見た事がありますけど、本当に使える訳では無さそうですね」
　湯川・麻亜弥（大海原の守護者・e20324）は仲間達と共に、廃墟と化したビルにやってきた。
　このビルは以前までホテルとして利用されていたものの、バブルが弾けた頃から経営難に陥ってしまい、いくつかの企業に貸し出されていたようだ。
　しかし、その大半が詐欺集団であったため、悪い噂が広まってしまい、誰も買い手がつかなくなってしまったため、今では廃墟と化しているようである。
「催眠術なんてなくても、欲しいって言ってくれたら、いつでもえっちしてあげるのー！」
　そんな中、盟神探湯・ふわり（悪夢に彷徨う愛色の・e19466）が、能天気な笑みを浮かべた。
　おそらく、信者達もふわりの存在を知っていれば、わざわざビルシャナに催眠術を教わる事もなかっただろう。
　しかし、ふわりと出会うチャンスが無かったため、ビルシャナの誘いに乗って、間違った方向に爆進してしまったようである。
「そもそも、催眠術でしたくもない事をさせるとか、いけないと思いますっ」
　それとは対照的に赤堀・いちご（ないしょのお嬢様・e00103）がビルシャナの教義に、嫌悪感をあらわにした。
　ビルシャナ達にとって、催眠術は性欲を満たすための道具でしかなく、そこに相手の気持ちは含まれていない。
　例え、相手が嫌がったとしても、催眠術で言いなりにしてしまえばいいと思っているようだ。
「とにかく、手遅れになる前に倒しておかないとね」
　秋芳・結乃（栗色ハナミズキ・e01357）がビルを見上げ、拳をギュッと握りしめた。
　久しぶりにいちごと一緒の依頼に参加している事もあり、いつもと比べてハイテンション。
　そのため、催眠術など使わなくとも、愛を貫ける事を証明したいようである。
「……とは言え、過去のビルシャナ依頼の経験上、言葉の説得より、直接的な方法で無力化した方が効率も良いな」
　ミスラ・レンブラント（シャヘルの申し子・e03773）が覚悟を決めた様子で、仲間達に対して答えを返した。
　それはビルシャナ達にとって、都合のいい展開ではあるものの、信者達を説得するためには仕方のない事だった。
　そして、ケルベロス達は警戒した様子で、廃墟と化したビルに足を踏み入れた。

●ビル内
「いいか、お前ら！　催眠術さえ会得すれば何でも出来る！　あんな事や、こんな事……お前達が望めば思いのままだ！　お前達は本能の赴くまま、欲望を満たせばいい！」
　ビルの中ではビルシャナが信者達を前にして、自らの教義を語っていた。
　信者達は催眠術に使うため、五円玉を握り締めており、興奮した様子でビルシャナの言葉に耳を傾けていた。
「催眠術を掛ければエッチなことが出来ると仰いますけど、その催眠術を会得する為に、どれだけ勉強や修行が必要だと思いますか？　貴方たちの様な、一般の方々が数日や、そこらで催眠術の会得は無理だと思いますが……」
　そんな中、麻亜弥が疑いの眼差しを送り、ビルシャナ達の前に陣取った。
「それが出来るんだな、これが……。少なくとも、俺なら出来る！」
　ビルシャナが自信満々な様子で、えっへんと胸を張った。
　まわりにいた信者達も洗脳状態にあるため、ビルシャナの言葉を鵜呑みにしているようだった。
「例え、催眠術を掛ける事が出来たとしても、素人が遊び半分で催眠術を人に掛けるのは危険です。そんな危険を冒してまで催眠術を学ぶよりも、ナンパの方法とか、会話術を勉強した方が、よっぽど効率的だと思いますよ」
　麻亜弥が呆れた様子で、ビルシャナ達に答えを返した。
「確かに、中途半端な催眠術は、相手にとっても負担になる。だが、俺の催眠術は掛けられた事すら忘れてしまうほど強力なモノだ。嘘だと思うんだったら、お前達にかけてやろうか？」
　ビルシャナが含みのある笑みを浮かべ、麻亜弥に顔を近づけた。
「ふわりねー、催眠術でなんでも思い通りなのも楽しいけど、やっぱりえっちしてる人のビックリした顔とかー……予想外の事で嬉しそうになる顔も好きなの♪」
　その間に、ふわりが童顔の男性信者に飛びつき、勢いに身を任せて押し倒した。
「い、いきなり何を……！」
　童顔の男性信者が驚いた様子で悲鳴を上げようとしたものの、反り立ったモノをシゴき上げて、その声を掻き消した。
「こ、こら！　勝手な事をするな！」
　その事に腹を立てたビルシャナが、破廉恥ビームを放ち、ケルベロス達をイケない気持ちにした。
「わたしに催眠術なんて効かない！　お嬢さまに対する愛の前では、催眠術など無意味だから……！」
　結乃が破廉恥ビームをモロに浴び、険しい表情を浮かべた。
　普通であれば、ビルシャナ達に対して、好意を向けるところだが、結乃には効かなかった。
　いや、正確に言えば、ビルシャナ達には好意を向けず、いちごだけに愛情を向けていた。
「ば、馬鹿なっ！　催眠術が効かない……だと！？」
　それを目の当たりにしたビルシャナが、信じられない様子でクチバシを震わせた。
「真実の愛の前では、催眠なんて無駄無駄無駄ぁー！」
　結乃がいちごをギュッと抱きしめ、胸の谷間に埋めていった。
「はわわっ？！」
　その途端、いちごが動揺した様子で、目をパチクリさせた。
　だからと言って、この状況が嫌という訳ではないのだが、いきなりの事でビックリ。
　胸がドキドキと高鳴り、今にも飛び出しそうになった。
「そ、そもそもですね、催眠がどうこうっていうのは要するに、えっちなことがしたいだけ……なんですよね？　普通に好きな人とかにしてもらえばいいと、思いますよ……？」
　その動揺を誤魔化すようにして、いちごが自分なりの考えを述べた。
「そんな相手がいたら、とっくに頼んでいる！」
　その言葉を聞いたビルシャナ達が涙目になって、一斉に逆ギレした。
　この様子では、彼女いない歴＝年齢なのだろう。
　チェリー脳が肥大化し過ぎたせいで、下半身に支配権が移っているような感じであった。
「恥ずかしいですけど……これも人を救う大事な使命です……」
　そんな空気を察したミスラがスケベ女教師スタイルでハイヒールの音をカツンカツンと鳴らしながら、教卓に見立てた台の上で股を開いた。
　その途端、両方の穴を塞ぐようにして蠢く卑猥な玩具があらわになり、ビルシャナの視線がミスラの局部に集中した。
　その影響でミスラの身体が燃えるように熱くなり、湿り気を帯びた局部に挿入された卑猥な玩具が今にも飛び出しそうな勢いで、何度も出入りしていた。
「み、見えますか……？　これが女性のアソコです。此処に皆さんのモノを挿入して、一番奥にミルクを流し込んでください。それでは実践です。さあ、早く先生を孕ませて、ママにして……っ！」
　ミスラがナカを見せるようにして指で開き、ビルシャナ達を誘惑した。
　その拍子に卑猥な玩具が音を立てて床に落ち、それを合図にビルシャナ達が群がった。
「みんなも一緒にイイ事するのー！　それとも、催眠術に掛かってないと駄目なの？　だったら掛かったフリをしてあげるから、キモチイイ事するのー♪」
　そんな空気を察したふわりが自分の服を脱ぎながら、まわりにいた信者達を誘惑した。
「いや、フリじゃダメだ！」
　その行く手を阻むようにしてビルシャナが陣取ったものの、信者達はガン無視。
　自らの欲望を満たすため、ビルシャナを押し退け、ふわりに殺到した。
「結乃さんも……」
　その雰囲気に飲み込まれ、いちごも結乃の上着を脱がし、胸に吸いつき、その先端を舌で転がした。
　結乃も、いちごの敏感な部分を前も後ろも責め立て、互いに感情を昂らせた。
　その横で、ふわりが信者達もモノをシゴき、その体に舌を這わせ、敏感な部分を執拗に攻めた。
「あん、あんっ！　上手ですよ……そのまま、んっ……続けて……っ！　早くナカに……。ナカに出して！」
　ミスラも代わる代わる信者達のモノを受け入れ、激しくパンパンと音を響かせた。
「……ん……大好き、です」
　いちごも結乃の股間に顔を埋め、ぴちゃぴちゃと音を響かせ、互いの気持ちを確かめ合った。
「んくっ！　も、もう……」
　そんな中、信者達が次々と果てそうになり、ふわりにぶっ掛けようとした。
「まだダーメ、なの♪」
　それに気づいたふわりが信者達の股間を掴み、ヘアゴムで根元を縛って、ミルクの放出を阻止した。
「マ、マジか！？」
　スキンヘッドの男性信者が顔を真っ赤にしながら、ビクビクと体を震わせたものの、ヘアゴムで根元が縛ってあるせいで、イク事が出来ぬまま何度も跳ねた。
「そろそろイカせてあげるのー」
　その感情が最高潮に達したのと同時に、ふわりが指先をナイフに変え、次々と信者達の根元を縛りつけていたヘアゴムを切断した。
「うっ！」
　それと同時に信者達が痙攣したかのように体を震わせ、大量のミルクを噴水の如く放出し、そのままグッタリとして意識を失った。

●ビルシャナ
「そろそろ俺の番か」
　ビルシャナが反り立ったモノをシゴきながら、ケルベロス達の前に立った。
「……お断りします！」
　すぐさま、麻亜弥が達人の一撃を放ち、ビルシャナを牽制した。
　それに合わせて、ミスラが憐れみの賛歌（キリエ・エレイソン）を発動させ、祈りの言葉を紡いで、祝福を込めた力の加護を与えた。
「うぐぐっ！　ならば、もう一度……」
　ビルシャナがムッとした様子で、再び破廉恥光線を放とうとした。
「……同じ手を食うと思った？」
　その事に気づいた結乃がsix sense snipe（シックスセンススナイプ）を発動させ、ビルシャナの反り立ったモノを撃ち抜いた。
「ぐぎゃあああああああああ！　俺の股間がああああああああああ！」
　ビルシャナが内股になりながら、崩れ落ちるようにして座り込んだ。
「催眠術好きなら、自分でくらってみればいいんです！」
　その隙をつくようにして、いちごが催眠魔眼を発動させ、魔力を秘めた瞳でビルシャナを凝視した。
「か、身体が……」
　ビルシャナが怯えた様子で、激しく目を泳がせた。
「今のうちに攻撃なのー♪」
　それと同時に、ふわりが腕を巨大刀に変形させ、力任せにビルシャナをぶった斬った。
「その身を、焼き鳥にしてあげますよ」
　次の瞬間、麻亜弥がビルシャナを射程内に捉え、グラインドファイアを放って、ビルシャナを消し炭に変えた。
「あ、あの……その……」
　いちごが恥ずかしそうにしながら、結乃に何か言おうとした。
「お嬢さまへの愛が溢れそうっ。もう少しだけ、こうしていてね」
　その気持ちに気づいた結乃が、いちごをキュッと抱き締め、再び胸の谷間に埋めた。
「どうやら、まだまだ溜まっているようね」
　その途端、ミスラが信者達の反り立った股間に気づき、色々と察した様子で含みのある笑みを浮かべた。
　その気持ちを応えるようにして、信者達がミスラに群がった。

作者：ゆうきつかさ	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2019年12月16日 難度：普通 参加：5人 結果：成功！
得票：格好よかった 0／感動した 0／素敵だった 0／キャラが大事にされていた 1
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