焚火のごとき炊飯器

作者:baron

 まるでキャンプファイヤーの様に炎が吹きあがった。
 グツグツと煮えたぎる中身が瞬時に炊き上がり、ナニカが放出されていく。
『炊・飯・ジャー!』
 ぼふっ! と音を立てて無数のナニカが飛び出ていく。
 そのナニカにぶつかったものは、パンパンパン! と小さな爆発が連鎖的に起きて広範囲が吹き飛んだ。
 その場所は谷底であり、周囲に人がいないことを理解すると……ダモクレスである炊飯器は街を目指していく。
『グラビティの収集を開始』
 グツグツと闘志ならぬ中身を煮えたぎらせながら、ダモクレスは道へと上がり込んでそのまま県道を進んでいった。


「谷底に不法投棄されていた家電製品の一つが、ダモクレスになってしまう事件が発生するようです」
 セリカ・リュミエールの言葉にまたかとウンザリするケルベロスも居た。
 いっこうに不法投棄が無くならないというか、既に捨てられたものも多い。
 ダモクレス勢力にとっても再生が安価なのか、それとも他の勢力の犯罪者を地球に向かわせるようなものなのか、行い易い作戦らしく留まることがない。
「みなさん思うことはあるでしょうが、ひとまず目の前の敵を倒しましょう。このダモクレスは炊飯器の形状をしており、無数の爆薬を放出したり、円盤状のナニカや炎を飛ばして攻撃してきます」
「遠距離攻撃ばかり? でもまあ得意にしてる程度なら格闘戦もあり得るか」
「コードでなぐr地付けたり首を絞めたりとかね?」
 熟練のケルベロスたちはいろいろと想像しながら対策を考え、新人たちはそれを参考に早くも作戦を立て始める。実際に詳しく相談するのはメンバーが決まってからだが、その辺も踏まえて経験の差なのだろう。
「捨てられた家電製品に罪はありませんが、人々を虐殺するデウスエクスは放置できません。よろしくお願いしますね」
 セリカが出発の準備に向かうとケルベロス達はメンバーを決めながら詳しく相談を始めるのであった。


参加者
シヴィル・カジャス(太陽の騎士・e00374)
カトレア・ベルローズ(紅薔薇の魔術師・e00568)
祟・イミナ(祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟・e10083)
颯・ちはる(寸鉄殺人・e18841)
七隈・綴(断罪鉄拳・e20400)
今・日和(形象拳猫之形皆伝者・e44484)
天月・悠姫(導きの月夜・e67360)
紺野・雅雪(緋桜の吹雪・e76839)

■リプレイ


 その谷間は車がチェーンを巻いたり助走をつけて雪に対策する場所の目の前だった。
 あまり視界が効かない為、心無い人々が色々捨てるという。
「こりゃあ捨てたくなるよね。ダモクレスから見ればそこらに落ちてるものを利用できる作戦なんだもん、そりゃあガンガン実行するよね……ちはるちゃんでもそうする……」
 ゴミ箱にしては大きいなあと、テープで道を封鎖してきた颯・ちはる(寸鉄殺人・e18841)は思う。
 大自然を冒涜している気はないが、ちょっと覗き込んだだけでも色々見えるのだ。
 郊外なので人通りもないし、あのゴミを見たら自分も捨てたくなっても仕方がない。いっその事、厳罰にするしかないのだろうか? まあそれでも棄てる人は棄てるんだろうけどね。
「はーー……もう、パンケーキでも食べないとやってらんないなぁ」
「そういえば攻撃にパンケーキ状の何かを使うと聞いた。炊飯器とパンケーキの間には、いったいどんな関連性があるというのだ?」
 ちはるはキャリバーのちふゆに荷物を入れながら愚痴を呟くが、シヴィル・カジャス(太陽の騎士・e00374)が首を傾げる。
 依頼の情報にあったが、なぜなのか皆目見当がつかない。
「ちょっと良い炊飯器は何時の頃からか色々作れるようになったんですよ」
「季節の炊き飯とかじゃなくて? 炊飯器でパンケーキを作るとは、初耳だわね。最近の炊飯器は進歩しているのね」
 七隈・綴(断罪鉄拳・e20400)の言葉に今度は天月・悠姫(導きの月夜・e67360)が首を傾げた。
 出汁を入れたり具材を入れ、炊き飯を作るならばまだ判る。しかし……。
「なんと。パンケーキを作ることもできるのか。パンケーキといえばフライパンで作るものだと思ってばかりいたが、最近の炊飯器はずいぶんと高性能なのだな」
「最近の炊飯器はいろんな機能がありますわね」
 シヴィルほどではないが驚くのも無理はない。
 同じようにカトレア・ベルローズ(紅薔薇の魔術師・e00568)も技術の進歩に目を見張るばかりだ。
 捨てられている以上、最近といってもそれなりに古いはずだ。
「色んな機能が搭載されている炊飯器は便利だな。……だが、人々に危険が加わるなら見過ごすわけには行かないな」
「そうね。街に被害を出させるわけには行かないわ」
 その時、どこからか音が聞こえ紺野・雅雪(緋桜の吹雪・e76839)と悠姫は頷き合った。

 谷間から崖を上る様に現れたのは、変異強化されたであろう炊飯器だ。
『グラビティの収集を開始』
 炎を噴き上げる姿はまるで地獄の大釜かもしれない。
 だがメタリックな色合いは装甲の様で、データを計測する様は確かに機械を思わせた。
「……毎度のことながら、寄生ダモクレスはマイペースにご苦労なことだ」
 その姿を見て祟・イミナ(祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟祟・e10083)は無表情なまま呟く。
 顔色が分かり難いので、傍目には判らなかっただろうけれど苦笑したのかもしれない。
「……だが、ゴミはゴミのままにあらねばならない。……故に祟る」
 祟るという言葉からすると、捨てられた器物がツクモガミのように人々を祟るという意味を思わせる。
 しかしイミナにとっては自身のなすこと、むしろ倒すという意味なのかもしれない。
 いずれにせよソレは感情の薄い彼女にとって数少ない衝動の表れだ。
「捨てられて悲しいのは分かるけど、暴れて解決するコトはナイから。その感情が操られているって教えてあげないとね!」
 チームメイトゆえにそのことを知っているのか、今・日和(形象拳猫之形皆伝者・e44484)は笑顔のまま頷いた。
「ボク達も炊飯器クンもキレイに解決できるように、とにかく戦うだけだよ」
「ともあれ、人に危害が加わる前に倒してしましましょう」
 日和とカトレアは左右に分かれ、盾役の仲間を回り込みながら敵の攻撃に備えた。
 先制できるかと思ったが、敵の方が一瞬速い。炎が吹き上り周囲を赤く染める。
『炊・飯・ジャー!』
「炊飯器が爆薬や炎を飛ばしてくるとか、危ないですね。放っておくと危険ですので、早めに倒しましょう」
 その業火を見ながら、綴もまた身構えるのであった。
 こうしてケルベロスとダモクレスの戦いが始まったのである。


 炎がケルベロスを包んだ。
 巻き込まれた盾役たちだが、蒸気と煙が晴れるにつれ無事な姿が確認できる。
「太陽の騎士シヴィル・カジャス、ここに見参! 力なき人々を守る盾である騎士として、邪悪なるデウスエクスどもを討ち果たしてくれよう!」
 炎で火傷を負いながらもシヴィルは宣戦を布告。
 地面にドッシリ構えるダモクレスを睨んだ。
「炊飯器は炎が出るような家電ではなかったと思うのだが……」
「単に壊れて火花が出始めたのを、攻撃と認識したのではなくて? いずれにせよ、倒してしまえば同じですわ」
 しかし、炊飯器から炎が出るというのはいったいどういう理屈なのだろう。
 そう思うシヴィルの気持ち判るが、今はそんなことを考える時間ではないとカトレアは返しておいた。
「美しき刀の舞を受けてみなさい」
 そして彼の脇を潜り抜け、下段から上段へと至る剣の舞を踊り始める。
 弧を描いた剣閃は実に美しく鮮やかだ。カトレアのドレスとも相まって戦場へ赤い花が咲いたかに見える。
「その身を、氷漬けにしてあげますよ!」
 綴はスーっと息を吸い込みながら凍気を足にまとった。
 炊飯器にミドルキックを浴びせて、氷を食らわせる。
「少し出遅れたか。まあいい。百菓繚乱、ハロウィンフラワー!」
 シヴィルはカボチャ型のドローンを無数に射出し、それぞれから大小さまざまな花火を打ち上げる。
 その花火に紛れて色とりどりのお菓子を降らせた。
「ありがとうね! そこだっ、えいっ!」
 その一つをキャッチした日和は、お口の中に放り込んでモグモグ。
 ラムネとグミだったので次はチョコとマシュマロにチャレンジしようと思いつつ、炊飯器に後ろ回し蹴りを浴びせた。
「いくよ、ちふゆちゃん!」
 ちはるはキャリバーと並走していたが、地面を抉るほどの勢いでグラビティを足に集めて加速する。
 アスファルトが砕けてダモクレスを覆い、そこへわずかに遅れてキャリバーが体当たりを掛けた。
「……何処に目が付いているのか定かではないが、この呪われた貌を見ろ」
 イミナはシヴィルと逆方向に移動しながら日本の指で額に掛かった髪の毛をより分ける。
 普段は毛で見え難い彼女の素顔が露わになると、炊飯器の動きが静まり始めた。
「……効いたか。このまま……抑える」
 そうしてイミナはビハインドの蝕影鬼、そしてシヴィルを合わせてダモクレスを包囲するように陣を組む。
「炎の勢いはそれほどでもないが……聖なる実りよ、仲間にその神秘の力を与え給え!」
 雅雪は果実を掲げると、黄金の光を灯して仲間たちをその加護で守る。
 この敵は負荷の強度こそ強くないものの、侮れない能力を持っている。念のために対策しておいて損はない。
「エクトプラズムよ、敵の動きを止めなさい!」
 そして悠姫が霊力を固めて砲弾として放ち、相手の動きを固定。
 戦いの趨勢はまだまだ分からないが、ケルベロス達の陣は今のところ順調であった。


 ダモクレスは地獄の釜の様だが、地獄はケルベロスにとって第二の故郷のようなもの。
 窯の蓋が開いて何が出て来ようが、ひるみなどしない。
『特選! ウルトラ米! シュワっシュワっ!』
「……蝕影鬼、共に祟り往くぞ」
 米を振りまくような、小粒の爆薬が降り注ぐ。
 だがイミナにとって祝福された米の方が苦手であり、爆発程度は気にもしない。
 ビハインドや他の盾役と共にグラビティを展開し、仲間への爆風を防ぐことに成功。
「私でも、やれば出来るのです!」
「その心意気、応援いたします。傷口を、更に広げてあげますわ!」
 綴は今度は拳に凍気を集めて鉄拳制裁。
 そこへカトレアが飛び込んで、斬撃による風で冷気を煽った。
「フレーフレーって感じだねっ」
「褒めても何も出ませんよ? 帰ったらチョコレートくらいなら作れますけど」
 日和の笑顔に綴は無表情で答えながらも、思考はいつかのチョコレートパーティに及んでいる。
「ならライスチョコとか? ここ、スキだらけだよ!」
 さすがに炊飯器じゃ作れないよねーとか言いつつ、日和は棍を伸ばしてダモクレスの関節部を狙った。
 炊飯器に関節とか何言ってるんだと思われるかもしれないが、蓋を本体に止めている部分のことだ。ヒンジとか蝶番ともいうが、そこをぶっ叩いて壊そうと目論んだのである。
「攻撃したかったが範囲攻撃の連発はキツイか。私も治療に回ろう」
「傷はそこまで深くないけれど、さすがに人数がね」
 シヴィルは雅雪と顔を見合わせると、回復を手分けすべく気力を補充する。
 自らに手を当て火傷を治療し、その後に備えるためだ。
「ちはちふペア、大回転です! じってん・じってん・じってん!」
 ちはるはちふゆと一緒になってクルクルと回転し始めた。
 ただし、ちはるは縦方向。ちふゆは横方向に回転しながら突撃を掛ける。
 そして敵を跳ね飛ばした後、左右を入れ替えて元の位置まで戻っていく。
「……癒す必要はない。攻撃を続行する」
 イミナは火傷を放置し、むしろ祟る力を増すのだと指先に凍気を集めて逆襲に出た。
 蝕影鬼に動きを止めさせたこともあり、もし食らったのが人だったらホラーに感じたかもしれない。
「よしっ。このまま回復すれば包囲網を維持できる」
 雅雪は光を翼から放ちながら周囲を確認。
 陣形は機能しており、飛び出さない限りは大丈夫だろう。
「とはいえ谷間に逃げられたら大火事だ。もうちょっと食い止めてくれ」
「了解よ! わたしの狙撃からは、逃れられないわよ!」
 雅雪の言葉に悠姫は頷くと、ガジェットを変形させて特殊弾頭を装填した。
 それはダモクレスの命令系統に侵入し、誤動作で動きを麻痺させに掛かる。
 敵はまだ健在ゆえに油断は禁物ではあるものの、徐々に敵を押し始めた。


 最初はそれほどでもなかった効果も、繰り返せば大きく変わってくる。
 戦いが終盤に差し掛かる中、炊飯器の留め金はボロボロになっていた。
「もうひとつ!」
 日和の棍が直撃し、射出のために絞っていた蓋が随分と頼りない。
 彼女の攻撃や仲間たちの援護もあり、グラグラになっているのだろう。
「これでちょっとは威力が落ちてればいーんだけどね」
「なら少し間合いを開けてみるか。予想できる攻撃ならば対処しやすいはずだ」
 日和の言葉にシヴィルはマスケット銃を構えて、遠間からビームを放った。
 遠距離攻撃は火力が低いものだし、撃ち合いになれば圧力が弱ってい分だけ戦い易いかもしれない。
「……祟る祟る祟祟祟……」
 その昔、京を追放された菅公は雷神として復讐したという。
 イミナはパズルを開いて雷を落とし、これまでの復讐を始める。
「おいで、有象無象。餌の時間だよ。――忍法・五体剥離の術」
 古代に絶えたという術の中に、蟲毒というものがある。
 虫同士を食らい合わせたとも、ソレを使う特殊な行者を雇うとも言う。
 早い話が忍者の祖である神仙道に関わるのだが、ちはるちゃんは良くわからないのでとりあえず召喚の術を直接にダモクレスに書き込んだ。
「倒した方が早いかもしれえないが……さすがに無理か。なら治療だな。自然を廻る霊達よ、人々の傍で見守る霊達よ。我が声に応え、その治癒の力を与え給え!」
 ダモクレスは既に中から火を噴いている状態だが、雅雪は倒しきれないと判断。
 怪我した仲間を癒すため周囲の精霊たちに声を掛け、癒しの力を集めていった。
 そして最も傷ついた仲間を治療し、最後の攻撃に備えておく。
「魔導石化弾よ、その身を石に変えてあげるわ!」
 悠姫は弾頭を石化弾に変えると、敵が逃げ出さないように固定することにした。
 もちろん浮遊するなりすれば移動できるかもしれないが、相手は回復もしないので、逃げれないとすればルーチンそのまま攻撃する可能性が高いと踏んだのだ。
『モードを変更します。スイッチを入れて順番に材料を……』
「また来たか! その程度の攻撃で!」
 ブルブルとダモクレスが振動を始め、戦いの中で使ったことのあるパンケーキ状の円盤をまた使用するようだ。
 シヴィルは剣を構えて立ち塞がり、仲間たちの元へ飛ぶ前に一閃。
 強烈な衝撃を受けたものの、切り捨てることに成功した。それも日和たちのおかげで、以前ほどのダメージではない。
「気脈を見切りました、この一刺しを受けなさい!」
 綴は貫手を食らわせた後、仲間の方へ放り投げるようにして刺さった指を引き抜いた。
「トドメはお任せします!」
「これで最後です。その身に刻め、葬送の薔薇! バーテクルローズ!」
 最後にカトレアが薔薇を刻む剣舞の果てに、闘気を撃ち込んで花びら思わせる爆発を起こした。

 ゴロゴロと転がる炊飯器だが、それっきり動かなくなる。
「ふぇーっ、疲れたーっ。オツカレサマーッ!」
「……お疲れ様」
 日和が汗をぬぐうと、イミナがこくりと頷いた。
 周囲は炎で焙られ、アスファルトやガードレールは爆発して、戦いの激しさを語っている。
「皆、お疲れ様。怪我をした人とかいないかな?」
「怪我というほど大げさではないがな」
 悠姫が声を掛けると、シヴィルが片手をあげて痺れる腕を見せる。
「それじゃあ、さっさとヒールして解散と行こうか」
「そうですね。手分けして修復しましょうか」
 雅雪が光をもたらしてガードレールを元に戻すと、綴が自らを巡る気を水と混ぜ合わせて雨を降らせる。
 熱気が冷めていき、アスファルトが滑らかになっていった。
「ヒールヒールー……遠っと。あー、疲れたし甘いパンケーキ食べたいなぁ。誰か買って来てくれないかなぁ。誰かぁ、買って来てぇ、くれないかなぁ」
 ちはるは歌うように分身を作りあげ、変異した部分を砕いたり元に戻していく。
 その間、ちふゆの方へチラチラっと視線を這わせる。
 最初にテープを張っている間、荷物と一緒にお金を入れておいたので、準備は万端だ。
「パンケーキが食べられなかったのが残念ですが、帰り道にスイーツ店に寄ってみましょうか?」
 だがしかし、カトレアがこんなことを言い出したので雲行きが怪しくなる。
「良いですね」
「パンケーキがあるかは別にして、峠に喫茶店があったわよ」
 綴や悠姫が賛成する展開になり、準備は無駄になりそうだった。
 もちろん買いに行かせても良いのだが、持ち帰りよりも、その場で食べたほうが美味しいのは定番だ。
「もちろん食べに行くけど……ウチの炊飯器もパンケーキ焼けるのかな。試してみよっと!」
 なお日和は食べた上で、自宅で作って二重取り。
 まさしく美味しいところを持っていったといえる。
 ちなみにこの日のパンケーキにジャムで『祟』と書いてあったかはご想像にお任せしよう。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年11月30日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 1/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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