貧乳であっても、巨乳であっても揉むべきだ！

■リプレイ

●町外れの教会
「また自己中な鶏ですか……大菩薩がいなくなったら、こんなの増えましたね。そう考えると、大菩薩も一応役に立って……いませんね、あんなの」
　若生・めぐみ（めぐみんカワイイ・e04506）は深い溜息をもらしながら、仲間達と共にビルシャナが拠点にしている教会の前にやってきた。
「言ってること自体は別に良いと思うのです。一般人が言ってても……まぁ、大きな問題はないですし……って一瞬思っちゃったですけど、違うですよね！？　揉んじゃダメなのです！」
　機理原・真理（フォートレスガール・e08508）がハッとした表情を浮かべ、思わずツッコミを入れた。
「それニ、わざわざ言われる事でもねーよナァ？　男ってのは皆、胸が好きな生き物なんだからヨ♪」
　除・神月（猛拳・e16846）が、呆れた様子で口を開いた。
「……とは言え、普通は自分の好み以外を排除してる印象があるから、この鳥は珍しい感じがするわね。まあ、無条件に揉むのはダメだけど……」
　ノーヴェ・プレナイト（レアエネミー・e07864）が、ある程度の理解を示した。
「でも、今回の鳥は大きい人しか侍らせてないらしいけど……」
　ノノ・サーメティア（オラトリオの巫術士・e67737）が、気まずい様子で汗を流した。
　一言で言えば、言っている事と、やっている事が、まったく正反対なタイプ。
　口では綺麗事を言いつつ、実際には欲望全開まっしぐらなタイプのようである。
「まあ、わたしはないけど、ねー」
　秋芳・結乃（栗色ハナミズキ・e01357）が、乾いた笑いを響かせた。
「それでも、胸が小さくても大きくても揉むべきというところには賛成できる……。ただし、それは愛し合うふたりであってこそだけど……」
　チェリー・ブロッサム（桜花爛漫・e17323）が、自分なりの考えを述べた。
「いや胸に関しては同意するけどよ、一番大事なのはそんなんじゃねぇだろ。分かってねえな」
　そう言って柄倉・清春（大菩薩峠・e85251）が小さく首を振りながら、ビルシャナが拠点にしている教会に足を踏み入れた。

●教会の中では
「いいか、お前ら！　貧乳であっても、巨乳であっても、俺は差別しないッ！　おっぱいは、おっぱい！　俺にとっては夢いっぱいのモノだから！」
　教会の中ではビルシャナが信者達を集め、自らの教義を語っていた。
　ビルシャナにとって、優先すべきは、おっぱい。
　だが、ビルシャナの傍にいるのは、巨乳の女性信者だけだった。
「まあ、その考えはおっけーだと思うけど、公平を装っているくせに、自分のまわりは巨乳オンリーだよね？」
　そんな中、結乃が疑いの眼差しを送りながら、ビルシャナの顔色を窺った。
　これで巨乳しか認めないと訴えていたら、速攻でボコボコにしているところだが、いまのところは両方好き。
　その言葉が真実かどうか、確かめたくなったようである。
「そ、そんな訳ないだろ」
　しかし、ビルシャナはあからさまに動揺した様子で、激しく目を泳がせていた。
「でも、大きい胸の人しか側に置いてないじゃん。大きくても小さくても揉めばいいとか言ってるのに……。つまり、貧な人には揉む価値ないと行動で雄弁に語ってるって事でしょ？　そもそも、男が女の胸を揉むだけじゃなく、女性が女性の胸を揉むでも、別にいいじゃないのか？　そこら辺、何も言ってないんだし……。まぁ、そこを言ったら、女→男でも男→男でも良いと言えるかもだけど……」
　ノノがジト目でビルシャナを睨みつつ、自分なりの考えを述べた。
「もちろん、その通りだ！　なあ、お前ら！」
　ビルシャナが自らの動揺を隠すようにして、まわりにいた信者達に声を掛けた。
「は、はい！」
　その気持ちに応えるようにして、信者達が自分の胸をモミモミ。
　頭の中で『普段はこんな事しないのになぁ……』と思いつつ、自分の胸を揉んでいた。
「やっぱリ、おかしかねーカ？　パッと見、信者のまわりにいる奴等っテ、ボリュームが少ねーシ！」
　神月が男性信者のまわりにいる女性信者達の胸を見つめ、納得がいかない様子で口を開いた。
「そ、そんなの、偶然だろ！」
　ビルシャナが貧乳の女性信者を抱き寄せ、乱暴に胸を揉み始めた。
　その行為に戸惑いを覚えつつ、貧乳の女性信者が恥ずかしそうに頬を染めた。
「だからと言って、揉んじゃダメなのですよ！」
　それを目の当たりにした真理が、ビルシャナの腕を掴んだ。
「だったら、尚更おっきい皆さんだけで独占しちゃだめだと思いませんか？　今度はちっちゃい女性の番です」
　そんな空気を察しためぐみが、ビルシャナの前に立った。
「た、確かに、そうだな」
　ビルシャナがぎこちない笑みを浮かべ、めぐみの胸を……胸を……何処？
　一瞬、胸が何処かに落ちているかと思って足元を見てしまったが、何処にもない。
　そもそも、揉むほどの胸が……ない！
　それでも、物凄くイイ笑顔を浮かべて、胸を揉んでいるフリをしているものの、気分は電流鉄骨渡りッ！
　少しでも気を抜けば、その先に待っているのは、死であった。
（「絶壁ぺったんって、需要あるのかなぁ……」）
　そんな中、結乃が、わずかに火照った胸の先端をイジりながら、男性信者達に視線を向けた。
「……と言うか、『貧乳』とか言っちゃってる時点で、ぜんっぜん公平じゃないけどねー」
　そこに追い打ちを掛けるようにして、結乃がビルシャナに生暖かい視線を送った。
「そうじゃないなら、私の胸も揉んでください。私も大きい方ではありませんから、嘘でない証明になるはずです」
　真理が覚悟を決めた様子で、ビルシャナの手を自分の胸元に当てた。
「ちょっ！　あの……凄っ……こんなに、聞いてないです……！」
　その途端、真理が恥ずかしそうにしながら、声を出すまいと指を噛んだ。
　ビルシャナは無駄にテクニシャンで、揉むというよりも、胸を通じて局部をまさぐられているような感覚に陥った。
　しかも、仲間達が見ている前で、胸の先端をコリコリされているため、身体が熱く火照ってイケナイ気持ちになっていた。
　それを目の当たりにした男性信者達も、興奮した様子で自分のモノ慰め始めた。
「大小に優劣はねーとしてモ、ずっと同じ大きさじゃ飽きちまうんじゃねーノ♪　たまには味を変えてみねーとナァ？」
　そんな空気を察した神月が上半身裸になって、男性信者達に迫っていった。
「い、いや、俺達は……」
　眼鏡を掛けた男性信者が戸惑った様子で、ビルシャナを二度見した。
「おいおイ。この状況で迷う事なんテ、何もないだロ？　相手を交換しねー上に揉むだけの教祖サマよリ、あたしを崇めたら色んな事シてもいーんだゼー♪」
　神月が眼鏡を掛けた男性信者の手を掴み、手を重ね合わせるようにして、豊満な胸を揉ませた。
　それが引き金となって眼鏡を掛けた男性信者が、神月の胸にむしゃぶりつき、まるで赤子の如くチューチューと音を立てて吸い始めた。
「そうだ、別に迷い必要なんてない！　俺達は教義を守ろうとしているだけだ！」
　その途端、男性信者達が最高の言い訳に気づき、自分達を正当化しながら、ケルベロス達に覆い被さって胸を揉み始めた。
「ちょっ！」
　結乃が必死に抵抗しようとしたものの、ぺったんな胸を執拗に攻められ、腰を突き上げる勢いで、ビクンビクンと震えて果てた。
　それでも、男性信者達は執拗に胸だけを攻め、まわりにも見えるような恥ずかしいポーズのまま、何度も深く絶頂させた。
「んあっ！　んんっ！」
　ノーヴェも男性信者達に胸を吸われ、恥ずかしそうに頬を染めた。
　オークなどに散々吸われた事もあるためか、非常に胸が敏感になっている事もあり、それだけで何度も達してしまう程、身体が反応していた。
　それでも、男性信者達も胸をこね回すようにして揉んできたため、ノーヴェ自身も我慢が出来なくなって、胸の谷間で挟み込むようにして、次々とミルクを搾り取った。
「……ってコラ――！　なに揉んでんの！　ボクの胸を揉んで良いのは愛する人だけ！」
　そんな中、チェリーが不満げな様子で、男性信者達の手を払い除けた。
「だったら、余計に揉まなきゃならねぇ！　何故なら、それが愛だから！」
　髭面の男性信者がイケメンスマイルで、チェリーの胸を揉み始めた。
「そ、そうだったの！　それじゃ、ボクの胸を揉む人こそ、ボクが愛する人って事……！？」
　その言葉を真に受け、チェリーがほんのり頬を染めた。
　そのせいか、胸を揉む手すら愛おしく感じてしまい、股間から滴る恥ずかしい液体で、足元には水溜りが出来ていた。
　それだけでは満足できなくなってしまったのか、両足で挟み込むようにして傍にいた男性信者に抱き着き、自らのニオイをつけるようにして、身体を擦り始めた。
「む、胸だけのはずじゃ……」
　真理もビルシャナのモノを尻に挿れられてしまい、戸惑った様子で声を上げた。
　しかも、ビルシャナのモノはイボイボとしており、それが不規則に並んでいるせいで妙な気持ちになった。
「あん……っ！　それ、好きぃ……」
　ノーヴェも男性信者達の胸を揉まれながら吸われ、股間がびちゃびちゃになるほど反応しつつ、太股で挟み込むようにして、次々と彼らのミルクを搾り取った。
「あれ？　なんで、みんなこっちに来ないの？　ひょっとして、小さいからって馬鹿にして、私に喧嘩をうっているんだな？　だったら、利子を込めて買い取ってやらーっ」
　そんな空気を察したノノが男性信者を引き連れ、別室にイソイソと姿を消した。
　その途端、男性信者達が幸せそうに声を漏らし、何やら興奮しているようだった。
　そこで何が行われているのか分からなかったが、男性信者達が甘えた様子で声を震わせ、何度も達している事だけは分かった。
「……ん？　ちょっと待て！　何で信者達が好き勝手にやっているんだ！」
　その事に気づいたビルシャナが、真理の胸を吸いながら、不満げな表情を浮かべた。
　一方、真理はビルシャナの舌で何度も果て、小刻みに体が震えていた。
「少なくとも相手を選ぶ権利はあるんじゃない？」
　清春が女性信者達を侍らせながら、ビルシャナに対して答えを返した。
　女性信者達は清春に夢中なのか、身体を擦りつけながら、濃厚な口づけをかわしていた。
「例え、そうだとしても、だったら胸を揉むべきだろ！　何で股間に顔を埋めている信者がいるんだ！」
　ビルシャナが自分の事を棚に上げ、逆ギレした様子で叫び声を響かせた。
「……っていうか揉むべきって何よ？　そもそも、許した相手以外はダメでしょ。どんな根拠でも認めたくないわ」
　その答えを聞いたノーヴェがイラっとした様子で、ビルシャナを睨みつけた。
「ならば、俺の考えが間違っていない事を、その体に教え込んでやる！」
　そう言ってビルシャナがケモノのような叫び声を響かせ、ケルベロス達に襲い掛かってきた。

●ビルシャナの怒り
「そういや、胸に貴賎はねぇんだよなぁ？　当然、性別も関係ねぇよな」
　それを迎え撃つようにして、清春が一気に間合いを詰め、自分の胸をビルシャナに揉ませた。
　しかし、ビルシャナはテクニシャン。
　途端にふたりの瞳が煌めき、薔薇の花が咲き乱れ、めくるめく耽美の世界に……突入する事はなかった。
　咄嗟に清春がビルシャナを突き飛ばし、最悪の展開だけは回避した。
　だが、それでも……危うく禁断の世界に迷い込み、堀りつ、掘られつな関係になってしまったため、嫌な汗が止まらなかった。
　おそらく、これは黒歴史。
　故に、今すぐ忘れて、何もかも地の底に封じ込めたい衝動に襲われた。
「……と言うか、誰得なの！？」
　それを目の当たりにしたノーヴェが、トラウマボールを放ち、ビルシャナに悪夢を見せた。
「確かに……」
　ビルシャナも納得した様子で、どんよりとした空気を漂わせた。
　一瞬、禁断の世界の扉を開いてしまったせいもあり、そのダメージもデカく、まるで御通夜のような表情を浮かべていた。
「……と言うか、さっきからうるさいんだけど！　ひょっとして、ボク達の愛を邪魔する気？　だったら、許さないよ！」
　その途端、チェリーがイラついた様子で、ビルシャナを睨みつけ、問答無用で獣撃拳を叩き込んだ。
「あ、いや、俺は別に……」
　ビルシャナが動揺した様子で、言い訳をしようとした。
「もう、囀るな……」
　その言葉を遮るようにして、ノノが屠竜の構えから溜め斬りを仕掛け、ビルシャナの羽を斬り落とした。
「ぎゃああああああああ、俺は羽がああああああああ！」
　これにはビルシャナも悲鳴をあげ、その痛みから逃れるようにして、床を転がった。
「おいおイ、もう御終いカ？　いくら何でも早過ぎだロ？　それジャ、こっちと同じじゃねえカ」
　それに合わせて、神月がクイックドロウを仕掛け、ビルシャナのモノを素早くシゴいて、噴水の如くミルクを放出させた。
　そのミルクを全身に塗りたくりながら、神月が舌舐め擦りをした。
「つーか、俺は悪くねぇだろ！」
　すぐさま、ビルシャナが起き上がり、怒り狂った様子で、炎を放とうとした。
「ペタンこの怒りを思い知れ、鋼鉄の胸攻撃（ナイチチアタック）～～～！！！」
　それよりも速く、めぐみが鋼鉄の胸攻撃（ナイチチアタック）を仕掛け、ビルシャナめがけて体当たりを食らわせた。
　それはナイチチと言う言葉がふさわしく思える程の絶壁。
　あまりの痛さにビルシャナが涙目になったものの、めぐみも同じように涙目だった。
「巨乳が好きですと言ってみろぉ！」
　その間に、結乃が全裸のままビルシャナに迫り、その眉間に銃口を突きつけた。
「もちろん、巨乳も好きだが、貧乳も……」
　ビルシャナが最後の悪あがきとばかりに言い訳をしようとしたが、そんな空気でない事を悟ったのか、ただ一言……『巨乳が好きです』と答えを返した。
「来世では素直になれるよう祈ってるわ」
　そう言って結乃がビルシャナに別れを告げ、銃の引き金を容赦なく引いた。
　そのため、ビルシャナは悲鳴をあげる間もなく、脳天に風穴を開けて息絶えた。
「何か大切なモノを失った気が……」
　その途端、めぐみが自分の胸を押さえて、ションボリとした。
　結果的にビルシャナを倒す事が出来たものの、その以上に失ったモノは大きかった。
「はあはあ……、終わったんですか」
　そんな中、真理がハッと目を覚まし、慌てた様子で起き上がろうとした。
　だが、腰が抜ける程ビルシャナに攻められていたため、思うように体を動かす事が出来ず、代わりに泡立ったミルクがコポコポと音を立て、太股を伝って床に落ちた。
「ビルシャナも倒した事だし、しばらく休めばいいだろ。それじゃ、俺はちょっと野暮用があるから……」
　そう言って清春が嫌な事を忘れるため、女性信者達を引き連れ、奥の部屋に姿を消した。
　その場に残った者達も、悶々と気持ちを発散するため、イケない行為を再開するのであった。

作者：ゆうきつかさ	重傷：なし 死亡：なし 暴走：なし
種類： 公開：2019年11月19日 難度：普通 参加：8人 結果：成功！
得票：格好よかった 0／感動した 0／素敵だった 0／キャラが大事にされていた 2
あなたが購入した「複数ピンナップ（複数バトルピンナップ）」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。