気に入った相手は手段を選ばず!

作者:ゆうきつかさ

●都内某所
「いいか、お前ら! 力こそ正義ッ! だから、気に入ったモノは奪え! 手段を選ぶな! お前達だって、欲しいモノがあるだろ? それは、何だ!」
 ビルシャナが廃墟と化したビルに信者達を集め、興奮した様子で問いかけた。
「女だあああああああああああああああ!」
 それに応えるようにして、信者達が声を合わせて叫ぶ。
 その言葉に宿っていたのは、欲望。
 まるで纏わりつくようにして漂う彼らの欲望だった。
「ならば、奪え! 力ずくで奪え! ヒャッハアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
 そう言ってビルシャナがモヒカン風の鶏冠を整え、ケモノのような叫び声を響かせた。

●セリカからの依頼
「中村・真菜(ノスタルジア・e63219)さんが危惧していた通り、ビルシャナ大菩薩から飛び去った光の影響で、悟りを開きビルシャナになってしまう人間が出ているようです」
 セリカ・リュミエール(シャドウエルフのヘリオライダー・en0002)が、教室ほどの大きさがある部屋にケルベロス達を集め、今回の依頼を説明し始めた。
 ビルシャナが拠点にしているのは、廃墟と化したビル。
 信者達はみんな洗脳されており、世紀末スタイルで、ヒャッハー状態。
 自分と敵対する相手は、みんな纏めて、デストロイ。
 それこそ真理とばかりに、興奮状態。
 そのため、ムカムカ、イライラ。
 迂闊な事を言えば、速攻で襲い掛かってくるようである。
「今回の目的は、悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事です。ただし、ビルシャナ化した人間は、周囲の人間に自分の考えを布教して、信者を増やしています。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、放っておくと一般人は信者になってしまうため、注意をしておきましょう。ここでビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が信者になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの信者となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば、元に戻るので、救出は可能ですが、信者が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」
 セリカがケルベロス達に対して、今回の資料を配っていく。
 どうやら信者達は拒絶される事を前提に行動しているため、それ以外の対応をされるとオロオロしてしまうようである。
「また信者達を説得する事さえ出来れば、ビルシャナの戦力を大幅に削る事が出来るでしょう。とにかく、ビルシャナを倒せば問題が無いので、皆さんよろしくお願いします」
 そう言ってセリカがケルベロス達に対して、ビルシャナの退治を依頼するのであった。


参加者
ティーフォリア・ルキアノス(サキュバスの刀剣士・e28781)
リシュティア・アーキュリア(サキュバスのブラックウィザード・e28786)
レフィーナ・ロックウィル(押して駄目なら破壊しちゃえ・e84701)
ルクティリア・スナイプシス(アイスエルフの妖剣士・e84715)

■リプレイ

●世紀末なセカイ
「……世紀末なヒャッハースタイルねー。おそらく、モテない男性が変化したのか、単に無理強いが好きな男性が鳥に変わってしまったのか、そのどちらかだと思うけど……。まぁ、そういた考察は別にいいか。ヤることは変わらずにしそうだし……」
 リシュティア・アーキュリア(サキュバスのブラックウィザード・e28786)は途中で考える事を止め、ビルシャナが拠点にしている廃墟と化したビルの前にやってきた。
 廃墟と化したビルは、日本がバブル景気に浮かれた頃に建てられたモノだったが、今では見る影もないほどボロボロになっていた。
 そのせいで、遠くから見ると巨大な墓標が建っているのではないかと錯覚するほど、不気味な雰囲気が漂っていた。
「いまのところ、ターゲットは女性に限定されてるみたいだけど……。ようは何でも奪っちゃえーって、思考?」
 ティーフォリア・ルキアノス(サキュバスの刀剣士・e28781)が、不思議そうに首を傾げた。
 事前に配られた資料を見る限り、ビルシャナ達の教義は『力こそ正義ッ! 欲しければ、すべて奪え!』と言った感じのモノ。
 そんな事をすれば、間違いなく痛い目に遭うのだが、ビルシャナ達は自分達の力を過信しているため、自分達が法の番人であるかの如く振舞いをしているようだ。
 それ故に、ヒャッハー!
 みんな揃ってモヒカンスタイルで、大暴れと言った感じのようである。
「つまり、暴力に訴えるってことでいいのかな? 割と自分に近いかもしれない……?」
 レフィーナ・ロックウィル(押して駄目なら破壊しちゃえ・e84701)は、ある程度の理解を示した様子で口を開く。
 そういった意味で、何も考えず本能の赴くまま行動した方が、何となく上手く行きそうな感じであった。
「それ以前に、世紀末だとかヒャッハースタイルだとか、もう見ただけで避けられる人達になってるのに、この人達って気づかないのかしら……? まあ、避けられやすいのは判り易くていいのですが……」
 そんな中、ルクティリア・スナイプシス(アイスエルフの妖剣士・e84715)が、複雑な気持ちになった。
 そのためか、まるで巨大な化け物が口を開いているような感じで、ビルの入り口に無数の鉄筋が突き出していた。
「とりあえず、こっちが拒絶前提のようだから、見ただけで受け入れるって事が分かるようにしてみようか」
 リシュティアが覚悟を決めた様子で、ササッと服を脱ぎ捨てた。
 そこに迷いはなく、一糸纏わぬ姿で、ポージング。
 普通であれば、通行人が驚いて二度見するような状況ではあるものの、場所が場所だけあって、辺りにはまったく人気がなかった。
「……え? 脱ぐの!? 私も!?」
 ルクティリアが驚いた様子で、目をパチクリさせた。
 一瞬、何を言っているのか分からなかったが、問答無用で、すっぽんぽん。
 裸が普段着と言わんばかりの勢いで、スルスルスルッと服を脱がされた。
「あ、そうだ、ビル入る前に一ついいかな?」
 レフィーナも全裸姿になると、仲間達をビルの前に建たせ、記念撮影をし始めた。
「と、とにかく入りますよ!」
 そして、ルクティリアが顔を真っ赤にしながら、仲間達と共に廃墟と化したビルに足を踏み入れた。

●廃墟と化したビルの中で
「みんなでヤられに来たわよー」
 すぐさま、ティーフォリアが全裸のまま、堂々とした態度で、ビルシャナ達の前に陣取った。
「私に沢山してくださいな」
 リシュティアも同じようにポーズを決め、ビルシャナ達に対してイイ笑顔を浮かべた。
「なん……だと!?」
 そのため、ビルシャナ達は、唖然ッ!
 みんなハトが豆鉄砲を喰らったような表情を浮かべ、フリーズ状態。
 まったく事態を飲み込む事が出来ないのか、同じように全裸でポーズを決めたケルベロス達をガン見であった。
「股間が、おっき……」
 その途端、ルクティリアが驚いた様子で、反射的に視線を落とした。
 ビルシャナ達のモノは大きく反り立っており、今にもはち切れんばかりに、ビクビクと脈打っていた。
「こ、これは……その……」
 ビルシャナがビクッと震わせ、クイッと前屈みになった。
 普段であれば、強気にヒャッハーと行くのだが、あまりにも予想外の展開だったため、激しく動揺しているようである。
 まわりにいた信者達も、同じような気持ちに陥っているらしく、どう対応していいのか分からず、戸惑っているような感じであった。
「一体、どうしたの? 随分とここが、はち切れそうになってるけど……?」
 それに気づいたレフィーナが思わせぶりな態度で、ビルシャナ達の股間に視線を落とした。
 そのたび、ビルシャナ達のモノがビクビクと反応し、下着を突き破りそうな勢いで大きくなった。
「もう……じれったいな。こっちからしちゃうよ?」
 ティーフォリアが痺れを切らした様子で、傍にいた男性信者に跨った。
「んあ……ちょっ!」
 その途端、男性信者が慌てた様子で、間の抜けた声を上げた。
「今は孕んでるし、中に出しまくっても問題ないから……」
 だが、ティーフォリアはまったく気にせず、激しく腰を動かした。
「んあ、あああ!」
 そのため、男性信者が険しい表情を浮かべ、我慢の限界と言わんばかりに、ビクビクと体を震わせ、大量のミルクをティーフォリアのナカにぶち撒けた。
「私も孕んでるから、中に出してもいいですよ?」
 リシュティアも棒立ちになっていた男性信者をその場に寝かせ、躊躇う事なく跨った。
 これには男性信者も動揺したが、自らの本能には逆らう事が出来ないのか、自然と腰が動いていた。
「す、凄い……」
 そんな中、ルクティリアが、そこかしこで卑猥な音が響くに戸惑い、視線のやり場に困って頬を赤らめた。
「お、お前もイイよな!」
 それに気づいた緑モヒカンの男性信者が、興奮した様子でルクティリアに押し倒した。
 そのまわりを囲むようにして、男性信者達が集まり、ルクティリアをオカズにして、自らのモノをシゴき始めた。
「……え? あ? え? 私……も?」
 それを目の当たりにしたルクティリアが、激しく動揺したものの、男性信者達は躊躇う事なくスマホを向けた。
 それと同時に、男性信者達の視線が、シャワーの如く集中し、恥ずかしい気持ちに包まれながら、あられもない姿を写真に撮られた。
「この様子じゃ、拒否権はなさそうね」
 レフィーナも半ば諦めた様子で、傍にいた男性信者に跨り、一心不乱に腰を振り始めた。
「うく……これは……!」
 その途端、男性信者が激しい締め付けに戸惑い、険しい表情を浮かべた。
 しかし、レフィーナはまったく気にせず、男性信者のモノを飲み込む勢いで、深々と腰を落として奥深くまで感じていた。
「だったら、私達も……」
 それまで大人しく、その状況を眺めていた女性信者達も、我慢が出来なくなった様子で内股を濡らし、まるで吸い込まれるようにして宴に加わった。
「お口やお尻でもいいなら……どうぞ?」
 リシュティアも他の信者を誘うようにして、自ら尻を突きあげ、思わせぶりに口を開けた。
 それが引き金となって、男性信者が群がり、リシュティアの小さめの胸を揉み始めた。
 その拍子に母乳が垂れ落ちてきたため、男性信者達が興奮した様子で舌を這わせ、リシュティアの口や尻に代わる代わる突っ込んだ。
「んああ……んんっ!」
 その横でティーフォリアが、男性信者達によって大量のミルクをぶち撒けられ、全身真っ白になりながら母乳を噴出させ、胸の谷間で男性信者のモノを挟みながら、その先端を愛でるようにしてチロチロと舌を這わせていた。
 それだけで男性信者のモノが敏感に反応していたものの、そこに追い打ちを掛けるようにして、ティーフォリアが喉の奥に届きそうな勢いで咥え込んできたため、間の抜けた声と共に大量のミルクが噴出した。
「とにかく、自分の身に降りかかった火の粉だけでも払っておかないと……。結局、暴力で解決する事になるけど、むこうもそんな教義なんだし、構わないよね……」
 そんな中、ルクティリアが男性信者達の手やモノを払い除け、手加減攻撃で次々と意識を奪っていった。
 突然の出来事に男性信者達は抵抗する事さえ出来ず、間の抜けた声を上げて崩れ落ちた。

●ビルシャナ吠える
「はぁはぁ……もういいや……。もう散々好き勝手してたんだし、いいでしょ?」
 ルクティリアが荒々しく息を吐きながら、ビルシャナをジロリと睨みつけた。
 まわりには男性信者達が倒れており、先程まで宴に加わっていた女性信者達が、部屋の隅でカタプルと震えていた。
「……と言うか、俺はまだだあああああああああああ!」
 その途端、ビルシャナが逆ギレした様子で、ケモノの如く叫び声を響かせた。
 自らの欲望を満たすため、順番待ちをしていたまでは良かったが、自分の番が来た時には、既に受付終了。
 瞬時にデストロイタイムに移行したため、イライラが止まらない様子であった。
 もちろん、何度かチャンスはあった。
 だが、『信者達であれば、順番を譲ってくれるはず』と言う考えがあったため、余計に出遅れてしまったようである。
「その割には、満足しているようだけど……。ヤる事もヤったんだから、もう充分でしょ?」
 ティーフォリアが色々と察した様子で、ビルシャナの股間に視線を落とした。
「あ、いや、それは……その……」
 ビルシャナが激しく動揺した様子で、ションボリとした股間を隠した。
 おそらく、待ち時間の間に一人遊びをした結果、勝手に果ててしまったのだろう。
 モノ自身も『えっ? ボクが悪いの?』と言わんばかりに戸惑っているように見えた。
「まあ、どうせ倒すから、関係ないけど……」
 そんな中、ルクティリアが氷の吐息を吐きかけ、ビルシャナの身体を凍り付かせた。
 それに合わせて、ティーフォリアがトラウマボールを放ち、ビルシャナに悪夢を見せた。
「確かに、そろそろサヨナラの時間ね」
 続いて、レフィーナが一気に間合いを詰め、ビルシャナにオウガナックルを叩き込んだ。
 そのため、ビルシャナは反撃する事さえ出来ず、大きく目を見開いたまま、クチバシをパクパクさせた。
「それじゃ、このまま消えてもらいましょうか」
 次の瞬間、リシュティアがディスインティグレートを仕掛け、ビルシャナの身体を跡形もなく消滅させた。
「何だか、ちょっと疲れちゃった」
 それを確認した後、レフィーナがホッとした様子で、ルクティリアを押し倒した。
 その拍子に豊かな胸に顔が挟み込まれてしまったため、そのまま甘えるようにして胸の先端を吸い始めた。
「あ、ちょっ、待っ! 変な刺激を与えてこないで―っ」
 これにはルクティリアも驚き、困った様子で悲鳴を上げたものの、イケないニオイに導かれるようにして、女性信者達まで加わってしまったため、まったく抵抗する事が出来なくなった。
 それに加えて、女性信者達が身体のあちこちに舌を這わせてきたため、ルクティリアの意識は、快楽の海に飲み込まれるようにして、ブクブクと沈んでいった。
「それにしても、お互いお腹が目立ってきたわね」
 一方、ティーフォリアはポッコリ膨らんだ腹を、愛おしそうに撫でていた。
「そうねー、お互いお腹が出て来たわね? 男の精を受け入れ続けたから、そうなるのも当然だけど……」
 リシュティアも自分の腹を眺めながら、愛おしそうに撫でるのだった。

作者:ゆうきつかさ 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2019年10月21日
難度:普通
参加:4人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。