一足早い雪山に骨が来る

作者:baron

 一足早く降り積もる雪山に、人々が訪れた。
 見慣れたリフトを使うにはまだ早いのだが、此処には昔ながらの紐型リフトがある。
 これに掴まって雪山を滑る様にして上がり、痛んでも良い貸しスキーで一足早いスキーを愉しむのだ。
 草スキーと普通のスキーの中間みたいなものだが、意外と人気があるらしい。
「お父さん。何か落ちて来るよ?」
「誰か道を間違えたのか? ここは登り専用のはず……」
 父親と一緒に紐に掴まって、キャッキャと言ってた子供が上の方を指差した。
 そこには鎧兜を付けた骸骨が、こっちに向かって飛び込んで来たのだ。
 すれ違いざまに鎌や剣を振るえば、血で目の前が赤く染まっていく。
 リフトの周囲には血で赤い川が流れたと言う。


「雪山に竜牙兵が現れる摸様です。急ぎ、ヘリオンで現場に向かって、凶行を阻止してください」
 セリカ・リュミエールが地図を手に説明を始めた。
 そこは一足早く雪が積もり始めた場所で、スキー好きな観光客でにぎわっているらしい。
 普通のスキーの他にも、草スキーも楽しめるので、雪が積もって居なくても可能なのが人気だとか。
「竜牙兵が出現する前に、周囲に避難勧告をすると、竜牙兵は他の場所に出現してしまう為、事件を阻止する事ができず、被害が大きくなってしまいます。皆さんが戦場に到着した後は、避難誘導は警察などに任せられるので、竜牙兵を撃破することに集中してください」
「闘うのは慣れて来るけど、コレばっかりは慣れないね」
「予知を変えると大変だからな。仕方あるまい」
 ケルベロス達は肩をすくめながら説明の続きを待った。
「敵は鎌や剣を持った個体が三体ほど。数は少ないですがそれぞれに強いタイプですね。言うまでもないかもしれませんが、竜牙兵は骸骨ですけれどアンデッドではないので注意が必要です」
「えっと。この配置だとメディック居るのか。回復は面倒だね」
「とはいえディフェンダーも居る様だし、楽観視はできんな。ただ一度戦えば逃げないとか俺達を狙うと言うのはやり易いのは助かる」
 アンデッドは手近な相手を襲うだけの場合が多いが、竜牙兵はそうではない。
 連携して一人を狙ったり、回復や攻撃を手分けする事もあるのだ。
 とはいえ戦う為に居る存在であり、長期戦に備えて治療してまで、仲間を救うことは少ないらしいが。
「竜牙兵による虐殺を見過ごす訳には行きません。どうか、討伐をお願いします」
 セリカ乃言葉にケルベロス達は頷き、相談を始めるのであった。


参加者
カタリーナ・ラーズグリーズ(偽りの機械人形・e00366)
武田・克己(雷凰・e02613)
鏡月・空(ツキが最近ない・e04902)
ラギア・ファルクス(諸刃の盾・e12691)
天司・桜子(桜花絢爛・e20368)
香月・渚(群青聖女・e35380)
エリアス・アンカー(鬼録を連ねる・e50581)
リリベル・ホワイトレイン(堕落天・e66820)

■リプレイ


「来た来た」
 雪山の食堂から変転する空を見上げ、先行して居たエリアス・アンカー(鬼録を連ねる・e50581)が呟く。
 オデンの残りを腹に入れると、スキーではなく武装を片手に進み出る。
「ちょっくら警察に声掛けて来るぜ」
「了解。……それにしても雪山に竜牙兵ねぇ。全く、こんなのどかなところを襲うとか、風流が分かってねぇな」
 エリアスに続いて武田・克己(雷凰・e02613)が出て来る頃には、白い牙が地面に突き刺さり、彼方からヘリオンが飛来。
 竜牙兵が鎧兜をまとって現われ、仲間達が降下。多少の誤差はあるがタイミングにそれほどの差は無い。
「雪原に舞い降りた天使とは私の事だッ。悪しきデウスエクスを浄化しちゃうぞ」
 リリベル・ホワイトレイン(堕落天・e66820)は滑空を終えると、翼を畳みながら着地。
 格好を付けて見栄を切るのだが、終えた途端にブルブル震えだした。
「いやーそれにしても寒い。防寒着のレンタルってあったっけ? 全部終わったらちょっと遊んでから帰りたいんだけど」
「値段はアレだが……まあケルベロス相手なんだしちったあ安くしてくれるだろ」
 リリベルが首を傾げると、克己は手を振って心配すんなと答えた。
 そして食事は暖かったと教えてあげると……何それズルイだとか、だったらお前も先に来いとか他愛ない話を繰り広げた。
「折角だから、スキーも楽しむのも良いかもね。終わるまでその余裕はなさそうだけれど」
 天司・桜子(桜花絢爛・e20368)は登山靴の具合を確かめながら、コンコンと調子を合わせた。
 そして避難を始める人々を護るため、竜牙兵に立ち向かったのである。

 最初は人々を襲おうとした竜牙兵は、ケルベロスが見えるとこちらに向き直った。
 油断なく身構えて一触即発で攻め立てようとする。
『オノレ、邪魔者メガ!』
「どっちがだよ。せっかくの雪景色が台無しだ。さっさと駆逐するか」
 克己は準備万端なこともあり、刀を構えて突進。
 突き込むと足元で雪の飛沫があがった。だが手応えが堅く、柄で受けられた事もあってチっと舌打ちを入れる。
 こいつは盾役なので防がれたのは理解して居る、それよりこの態勢では反撃が来るだろう。
『何時モ何時モ……』
「よそ見してっとカチ割っちまうぜ!」
 大鎌を振りかざした竜牙兵に、エリアスは横入りして斧を頭へ叩きつけた。
 勢いに任せて体当たりも食らわせ、絡みあった処で蹴りをプレゼント。
「やっぱり、この状況だといきなり白兵戦は難しいねえ」
 一連の様子を眺めていたカタリーナ・ラーズグリーズ(偽りの機械人形・e00366)は、どうしたものかと思案顔。
 もちろん対処は最初から決まっているので、単に一休みして居る為のポーズである。
「さて、と。んんー! 久しぶりの戦いな気がするし、のんびりサクッとやっちゃいますか」
「よーしいくぞお……。あ、大丈夫大丈夫。私の代わりに代わりにシロハもやってくれる筈だからねっ」
 カタリーナがライフル構えて凍結光線を敵後方に浴びせると、リリベルは翼猫のシロハとオウガメタルの陰に隠れた。
 そのまま流体金属の膜を広げ、戦場を美しく覆っていく。
 狙った訳ではないが、そのことに気が付いたリリベルは、『わしが育てた』とばかりに薄い胸を反らしていたという。


『シネエ!』
「嫌だね! ゲレンデで染まる赤といえば、ロマンス芽生える初々しいカップルの顔と子供達のほっぺたで十分だ」
 ラギア・ファルクス(諸刃の盾・e12691)は雪化粧成らぬ銀化粧に染まりゆく戦場で、盾を構えて踏み留まった。
 これより後ろは子供達が滑る為の箱庭。
「夢を壊さない為にも、一歩として下がる訳にはいかない!」
 ラギアが棍を伸ばして先触れを放つ。
 それは皆の頭上を越えて、大きくしなると戦場を両断して敵後方へと襲い掛る。
「さぁ行くよドラちゃん、サポートは任せたからね!」
「スキーしたいし、パパっと倒しちゃわないとね!」
 香月・渚(群青聖女・e35380)は箱竜のドラちゃんに声を掛け、桜子は間合いを測りながら敵後方を目指す。
 現在、敵前衛はこちらの前衛が止めている。今がチャンスだろう。
「スキー場で寒いのは当たり前。さぁ、皆。元気を出すんだよ!」
 渚は生き生きとした元気な歌を唄い始める。
 子供は風の子、元気な子……と仲間を元気付けると共に負荷を跳ねのける力を付与。
 楽しく一日を終える為に活力を与える為に唄い続ける。
「それにしても、この寒い中でも、竜牙兵の脅威は絶える事が無いんだね」
「まあ。竜牙兵が襲ってくるのはいつも通りなんでしょうが、いつも通り過ぎてそれが逆に不気味ですね」
 渚の言葉に鏡月・空(ツキが最近ない・e04902)が頷く。
 竜牙兵は闘うだけの存在だが……放って居るドラゴンの方は、何を考えているのだろう?
 そんな事を空は思い、何らかの策略があるのではないかとすら思いを浮かべる。
「ともあれ、今は目の前の敵を何とかするとしましょう」
 空は鉄槌を掲げ、火山からマグマが吹きだすかの如く飛び上がった。
 そして一気に敵後方を目指すが、流石に敵前衛に阻まれる。
 仕方無いのでハンマーを振り降ろし、竜牙兵を灼き払うかの如く苛烈な一撃を放った。
「私は本当にボーボーいくよっ。桜の花々よ、紅き炎となりて、かの者を焼き尽くせ」
 桜子は花弁状のエナジーを無数に創造。
 雪が舞う中に桜色の花弁が散り、竜牙兵の周囲を取り囲む。
 ソレは取りついた瞬間に紅蓮の炎へと変化し、炎で赤く彩っていった。

 しかし竜牙兵は炎に臆することなく力を振るい続ける。
『小癪な連中メ。だがコノ程度!』
 しかも自身の炎を消すのではなく、前衛を回復し防壁を張る為に光の壁を作りあげたのだ。
 前衛はあくまで抑えられて居た程度、それゆえ掛けられていた負荷はそれほど多く無いので霧散してしまう。
『コロセ!』
「っち。せっかっく削ったんだがな」
「逆に言えば狙っている相手が自分を治療しなかったということです」
 エリアスは己の付けた傷が減って行くのことに舌打ちを入れたが、空はむしろ本命である敵の治療師が自分を放置して居ることに注目した。
 確かに攻撃と言う意味ではその能力は高くないが、戦闘に置いては重要な筈。
「ゲームじゃ、神官から落とせってのがセオリーなんだけどねぇ。まあ楽でいいんじゃない?」
 リリベルはそう言って利用すべきだと口にした。
 竜牙兵の消耗品らしいところなのだろうが(リリベルだったら狙われたくない)、今は突くべき弱点と言えるだろう。
 こうしてケルベロスと竜牙兵の戦いは佳境へと突入する。
「と言う訳で狙うからさ、なんとかしてくれる?」
「そうするしかないな。……おっと、そっちには行かせねぇよ。お前の相手は俺だ」
 カタリーナが重力弾を弾倉に込めながら軽口を叩くと、克己は肩をすくめて刀の周囲にグラビティを集中させた。
 直刀がまるで通常の日本刀の様に研ぎ澄まされ、敵を切り裂く為に力を蓄える。
「仕方ねえなあ。このまま前衛を抑えとくから、何とか頼むぜ。いくぞロキ!」
「元よりそのつもりだよ。ボクがこの炎で、焼き尽くしてあげるよー!」
 エリアスは渚が飛び込む場所を探すのを見て頷き、一足先に敵前衛に飛び蹴りを喰らわせた。
 それは翼猫のロキとは別々の対象を攻撃し、相手のカバーを止める為の行動だ。
「少し時間が掛りそうだけど、まあ何とかなるかな。このまま押し切るとしようか」
 ラギアは溜息つくと片手を上げてドローンを展開。
 長期戦に備えて戦いの準備は怠らない。仲間を庇い、治療し助けるのがケルベロスだ。
「じゃあそろそろ行こうか」
「了解だよ。みんなが期待してくれてるしね」
 カタリーナと渚はそう言うと、先行した仲間達に続いて敵後衛に狙いを定めて攻撃を解き放つのであった。
 最初は一列に相手の視線を遮る様に作られていた陣形は、いつしか分厚い長方形に移行しつつあった。


 それから数分が過ぎ、剣を持つ竜牙兵が崩れ落ちた。
「ふっ……。君の敗北は三ターン前から決まって居たんだよ。……なーんて、一度言ってみたかったんだよね」
 リリベルは科学者のこんなこともあろうかとに並ぶ、カードゲーマーの強者が口にするセリフを言って見た。
『ウヌ……』
「ひゃあ!? ヘールプ。治療してあげるからさ~」
「なんだかなー。まあいいけどねー」
 リリベルが途端に日寄ったので、桜子は苦笑しながらカバー入った。
 盾代わりにされると何だが、まあ最初からの予定なので構わない。あと、ムカつくよりなんだか微笑ましいのを感じるのは、お互いの性格もあるだろう。
「燃え上がれ、ケルベロス。立ち上がれケルベロス!」
 巨大なダモクレスやドラゴン倒せと、リリベルは唄う様に炎を浴びせた。
 ただし当てるのは御仲間、だって治癒用の技だからね。
「このまま二体目と逝きましょう。予定より遅くなりましたがその分……っと」
 空が刀を振るうと蒼き軌跡が戦場に一条の光を輝かせる。
 その炎を散らさんと、鎌が首を狩ろうと飛んで来た。
『許サンゾ!』
「これが憎悪の力ってやつか。まったくもって大したこと無いな! 引導を渡してやろう」
 ラギアはその刃を受け止めながら、グラビティを注ぎ込んで発射台に変えた。
 重力の弦が槍をクロスボウ代わりに使用し、地獄から氷の力を呼び寄せ矢に変える。
 至近距離で撃ち出す六本の氷柱が直撃し、竜牙兵はのけ反りながら怒りに燃える目を向けた。
「燃えちゃえ! 次はキミの時間ごと、凍結させてあげるよ!」
 ここで渚は再び摩擦熱で敵を燃え上がらせ、バックステップを掛けながら止めるべきポイントを見計らった。
 仲間達の猛攻に合わせて叩き込むつもりで狙いを定め、桜子と入れ替わる様に場所を譲る。
「桜の花びらの御代り! 私の次の必殺技はエネルギー光線だよ! って次回予告要らなかったし!」
 桜子は魔導書を掲げながら、桜色の炎を浴びせに掛った。
 そしてグラビティを集中し、いつでもビームが放てるように身構える。
 でもそれより先に、相手の攻撃を防がないとね。

 壁役達は僅かに歩を進め、緩やかに囲む様なU字状に変形。
 取り囲んで四方から攻め立てようとするケルベロスに、竜牙兵の反撃が見舞われる。
『ウヌ! ヤルゾ!』
『オウ!』
「何!?」
 竜牙兵たちが鎌を大地に突き立て、あるいは天を切り裂けば門を開くかのようだ。
 すると現われたのは怨霊達の大集団。百鬼夜行かそれともハロウィンのパレードか!?
「ロキぃー!」
「行かせないよ―」
 エリアスは翼猫のロキに指示を出し、桜子は仲間達と並んでバレーのブロック。
 そーれっと桜子ビンタで怨霊達を弾き返したのである。
「木は火を産み火は土を産み土は金を産み金は水を産む! 護行活殺術! 森羅万象神威!!」
 克己は大地の気を集めながら疾走し、役目を終え春を待って眠る草木や、降り積もる雪の力を呼び集めた。
 そして十文字に切りつけ集約させると、白い霧を巻き起こしながら爆発させた。
 その爆発、そして足元の草木や雪をかき分けながら何かが飛び出してくる。
「氷柱ってのは上から生えるもんだと思ってるか? たまに下からも生えるんだ……足元に気をつけな!」
 エリアスはグラビティで角の周囲に硬質化させた雪を纏わせると、それを無数に作り出し白い針山を演出した。
 これほどの量であれば穴の多い竜牙兵とてただでは済むまい、元から傷付いて居たこともありボロボロに砕け散っていく。
「最後の一体ですが、慈悲は要らないようで」
 空は竜牙兵をを蹴り飛ばし、吹き飛んだ相手の向こうに先回りして別の方向に蹴り飛ばす。
 何度も何度も繰り返した後、蒼い龍のオーラ纏った回転かかと落としを喰らわせて地面にめり込ませた。
 そこへ白い流星が訪れる。
「流星きたり、我らは闇夜に願いを謳う。誓り結びて黒穹を裂け」
 カタリーナは射撃位置を放棄すると、滑る様に走り出す。
 雪もまばらな戦場に、白い一筋の輝きが横断。流星の如く美しき刹那の軌跡を紡ぎ出したのだ。
「あとは殲滅するだけか、じゃ、さっさと終わらせようか」
「ああ。手早く敵を殲滅して最小限に抑え、一年間待ち侘びたみんなの楽しい時間を取り戻すぞ!」
 克己の言葉にラギアは頷き、冷気を纏う露草の如き斧を掲げた。
 それはレースの旗を振るかの如く。竜牙兵の装甲を切り裂き自らの闘志をかき立てる。
「「おー!」」
 その闘志に影響されたのか、それともスキーで遊ぶためか……。仲間達は気合いを入れ直して最後の竜牙兵に向かった。
 そいつは攻撃型であった上に、後衛を倒す間、既に傷付いていたこともある。それほどの時間は掛らないだろう。


「こんなものですかね。後は修復くらいでしょう」
「そうだねー。とりあえず警察に周辺の避難解除でも伝えて置くかな」
 空がトドメの確認ついでに残骸を運び始めると、カタリーナはネット経由で警察に連絡を入れた。
「じゃあ俺は避難した人達に伝えて来るね」
 ラギアが同様にロッジの方へ向かう。
 そこにはスキー中に避難した人々が、職員やら警察に誘導されてバスか何かを待って居る筈だ。
 今ならば十分に遊べるはずである。
「ヒール終わったら雪遊びでもするか! ロキも楽しみだろう」
「そうだね。子供達に草スキー習ってみようかな。安心してくれるといいんだけれど」
 エリアスがロキの傷を見ながら治療師を手招き。
 その話題を聞きながら、ラギアは子供達と一緒に草原を滑る姿を思い浮かべた。
 一人で空を飛ぶのも悪くないが、子供達と過ごすのも楽しいだろう。
「ヒール? ちょっと待っててね。遊ぶのも良いけど……これだけ寒いと暖かい物が食べたくなるなぁ」
「ちゃっかりしてやがる。とりあえずピザでもラーメンでもあるが、俺らはオデンにしたけどな」
 リリベルのおねだりにエリアスは仕方ねえと笑いながらヒールを任せた。
「軽食の中で一番地方色があったからな」
「練り物なら山の中でも関係ありませんし、子供も芋や野菜を食べますからね」
 克己が先行して食べていた物の話をすると、空がこの地方で採れる野菜の話をする。
「あーそういえばそだね。野菜嫌いの子供でも、不思議とオデンとか食べるよね」
「後は串焼きとかフォンデユもね。それよりボクもスキーの方が楽しそうかな」
 桜子と渚は笑って貸しスキーや防寒着の値段を確認する。
 最初から冬使用の桜子はともかく、渚は一式必要かもしれない。
「そっちはどうする?」
「面倒~。面白そうだったらやるかもね」
 渚が尋ねるとカタリーナは猫の様に暖房を探し始める。
 誰かと来ることもあるだろう、その時の予習になら良いかと言いながら……。
 こうしてケルベロスは竜牙兵を倒し、スキー場に平和を取り戻したのである。

作者:baron 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年12月26日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 3/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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