花魁人形は紫煙を纏わせて

作者:なちゅい

●迫り来るはどこかで見た人形
 日が落ち、1人の男性が街中から路地へと向かう。
 白く長い髪に白い翼を持ち、女性と見紛う容姿を持つ人派ドラゴニアン、椏古鵺・笙月(蒼キ黄昏ノ銀晶麗龍・e00768)。
 彼は用事を済ませ、帰宅の途に着こうとしているところだった。
 ケルベロスとしての依頼に、自らの旅団や他旅団に顔を出し、笙月なりに忙しい日々を送っているようだ。
 何か考えているのは、家族、それとも旅団メンバー、大切な仲間のことだろうか。
 しかし、彼は思考を止め、周囲を見回し始める。
「――何ざんしょう」
 突然、身を刺す様な殺気を感じた笙月は戦闘態勢をとって身構える。
 妖しげな紫煙を纏わせ、襲い来る敵。
 その強襲をなんとか避けた笙月は、相手の姿を注視する。
 それは、白い翼を持った花魁(おいらん)の姿をしていた。
 人と違わぬ容姿だが、よくよく見ると体の所々に継ぎ目が見られ、それが人形であることが分かる。
「…………覚悟」
 一言発したその人形は、再度笙月へと襲い掛かってくる。
「あの姿……」
 相手の存在に何か思うことがある笙月だが、身の危険を感じたこともあって応戦を開始したのだった。

 デウスエクスによる襲撃を受けるケルベロスがまた1人、予見された。
「今回、襲撃を受けるケルベロスの名前は、椏古鵺・笙月だよ」
 ヘリポートにて、リーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)がケルベロス達へとそう説明する。
 現在、この場に笙月は不在であり、連絡も取れない状態とのこと。
 すでに彼が事件に巻き込まれている可能性も高く、一刻の猶予も許さぬ状況だ。
 予知で確認されたデウスエクスはダモクレス、花魁乙女『あこや』。
 1体のみで現れるこの敵はクラッシャーとして立ち回り、螺旋の掌による張り手、周囲への衝撃波、妖しき紫煙を使って攻撃してくる。
「現場は、とある街中の路地だね」
 どうやら、彼は依頼か所属旅団巡りの帰り、路地を歩いている最中に襲われるらしい。
 ご丁寧にも、相手は現場近辺の人払いしてくれていることもあり、一般人の避難誘導を気にかける必要はない。
「できるだけ早く現場に介入して、笙月を支援しつつダモクレスの討伐へと当たってほしい」
 討伐後は戦場跡のヒールと襲われた笙月を気遣い、何か言葉をかけるとよいだろう。
 準備を整えた参加メンバーを見て、リーゼリットは出発できるかと確認をとる。
 問題ないと全員が頷いたのを確認し、彼女はヘリオンの扉を開く。
「それでは、行こう。彼の安否は皆にかかっていることを忘れないでね」


参加者
椏古鵺・笙月(蒼キ黄昏ノ銀晶麗龍・e00768)
戯・久遠(紫唐揚羽師団の胡散臭い白衣・e02253)
四辻・樒(黒の背反・e03880)
月篠・灯音(緋ノ宵・e04557)
癒月・和(繋いだその手を離さぬように・e05458)
鞘柄・奏過(曜変天目の光翼・e29532)
安海・藤子(終端の夢・e36211)
八刻・白黒(星屑で円舞る翼・e60916)

■リプレイ

●大切な仲間に囲まれて
 夜の街を行くケルベロス一行。
 彼らの目的は、デウスエクスに襲われる仲間の救援だ。
「宿敵ですか」
 モノクロ基調のドレスにヘッドドレスの帽子を被る、八刻・白黒(星屑で円舞る翼・e60916)は、デウスエクスがどのようにケルベロスを見つけて襲っているのだろうか考える。
 それが分かれば、被害は抑えられるのだろうか。そこまで考え、白黒は頭を振る。
「いえ、そんな簡単な問題ではないでしょうね」
「どうだかな。いずれにせよ、借りは返さねえとな」
 やや胡散臭いオーラを放つ、戯・久遠(紫唐揚羽師団の胡散臭い白衣・e02253)は柔軟し終え、いつでも臨戦態勢に入れるようにしていたようだ。

 とある路地を歩いていた女性に見紛う容姿の椏古鵺・笙月(蒼キ黄昏ノ銀晶麗龍・e00768)。
 初仕事で懐いている兄の救援に向かった愛娘のことを考えていた彼を奇襲してきたのは、紫煙を纏わせた花魁の人形……ダモクレスだった。
「どなた様でござうんしょう?」
「『あこや』でありんす」
 襲ってきた敵の一撃をやり過ごした笙月の問いに、本当に女性として作られた人形は応える。
 相手の出方を、見ていた彼は敵の姿に何かを感じて。
「あの姿……は、確か……」
 だが、敵も待ってはくれず、螺旋を込めた御業の掌を突き出し、笙月へと叩き付けて来たのだ。
 ただ、それは彼特有のグラビティのはず。本人すらも、相手がそのグラビティを使うことに驚きを隠せない。
「なに勝手に人の業使っているなんし!?」
「グラビティを使うのに、許可が要るのでありんすかぇ?」
 使う許可などしていないと笙月は反論するが、デウスエクスはまるで意に介した様子もない。
「……そういや、自らを着飾るために、優美な人形収集をするダモクレスがおったささんすな」
 それを想像することすら、本人はしたくはなかったようだが……。
 この人形師は自作の人形を操っており、笙月も幾度か座敷で見せてもらったことがあるという。
 彼は人形を練りながら愛を囁き、自分で囁いて煩悩のままに受け答えをしていた。
(「……ゾっとしなんすな」)
 その際は微笑み返したのだが、思い返した笙月は身震いしてしまう。
 確か、その人形師は人づてに『壊れた』と聞いていた。
「あんた様のことざんしかね?」
 目の前のダモクレスかと問う彼だが、それ以上、花魁人形『あこや』は答えず。
「……覚悟しなんし」
 紫煙を漂わせる敵が更なるグラビティを行使しようとしたところで、笙月の見知った顔がいくつもこの場に駆けつけてくる。
「よう、乙女チック。元気してるか?」
 軽口を叩く久遠は、随分と美人に襲われているなと茶化す。
 続く他メンバー達は、敵の姿に首を傾げて。
「あれ……、どこかで見たことあるような……」
 眼鏡をかけた戦闘医の鞘柄・奏過(曜変天目の光翼・e29532)はすぐ、相手の姿が笙月にそっくりだと認識する。
「……って、えっと……。ご家族の方、とか言わないでね?」
 医療の道を歩むアルマジロの人型ウェアライダー、癒月・和(繋いだその手を離さぬように・e05458)も相手と笙月を見比べ、冗談交じりに告げた。
 そして、赤い長髪の月篠・灯音(緋ノ宵・e04557)などは、長い茶飲み友達とダモクレスの両者をきょろきょろと見比べて。
「笙ちゃんが……二人いるのだっ。これはきっと二人とも偽物なのだ!」
 ドヤ顔で語る灯音だったが、本気で分からないのか相棒である四辻・樒(黒の背反・e03880)の腕にしがみついて。
「どっちが笙ちゃんか分からないのだ」
「椏古鵺の偽物?」
 そんな恋人の言葉に、退廃的な雰囲気を漂わせる樒は素っ気無く一言。一応、彼は偽物がダモクレスと認識はしていたようだが。
「正確には偽物じゃないのかもしれないが、まぁ、細かい事はいいか」
 すると、奏過が見極めの為にと帯を狙っての攻撃を提案する。
「まあまあ、よいではないか! よいではないか! ……と言うのがロマンってものですかねっ」
「時代劇で定番の奴だな。どれくらい回るものか試してみたかった」
「花のように美しい花魁さんなのだ。でもっ……、本物の笙ちゃんなら絶壁のはず!」
 それに、樒がのっかり、灯音も隙あらば、帯でくるくる攻撃の援護をと試してみるつもりらしい。
「まあ、あっしは男性、そいつ女性体ざんしな。本人より美人なのは、仕方ありんせん」
「性別が違うのは、これはこれで面白いな」
 ある程度相手の素性を確信していた笙月に告げると、樒が興味を見せる。
 その間、花魁人形はじっとこちらを見ている。ケルベロスの戦力分析と戦法について演算しているのかもしれない。
「笙ちゃんそっくりのお人形さん、ねぇ」
 ただ、安海・藤子(終端の夢・e36211)のように、その容姿にはすごく敏感なメンバーが多く。
「いや、知り合いそっくりな顔だからって容赦はしないけど、バラシて並べて研究したいわぁ」
 面で目元を覆う不思議系金髪美人の藤子は、構造の研究の為に相手を解剖したいと口元を吊り上げていた。
「背中を預けられる頼もしい仲間ばっかりだし、ね」
 そう告げて面を外す藤子の言葉に白黒が頷き、気を引き締める。
 相手もケルベロスをいかに攻めるか演算を完了し、紫煙を漂わせながら襲ってきたのだった。

●花魁乙女『あこや』
 迫り来る花魁風のダモクレスよりも、久遠が僅かに早く動く。
「さて、術式開始だ。……先ずは守りを固めるぜ」
 ライトニングロッドを手にした久遠は、前方へと雷の壁を構築していく。
「甘美なる夢想に沈みなんし」
 そこに紫煙を漂わせたダモクレスのあこやは、ケルベロス達へと甘美な夢を見せつけようとしてくる。
 だが、紫煙を吸いはしても、雷の壁によってその及ぼす効果から逃れた笙月は相手に叫ぶ。
「本物と偽物、違い魅せるざんしよ!」
 彼は詠唱して、素早く印を切る。
「麗かなる香り、清浄なる謳、苛烈なる燃ゆる想い、静謐なる静寂の刻印……汝、契約に従い、はるか時の歪『カルマ・カルラ』より招来せし給え」
 呼び出された巨獣……額に1本の角と大きな牙を持つ白虎は咆哮を上げ、あこやの動きを封じようとしていた。
「え、あぁ、そういう……」
 相手の姿やその攻撃を見た和はなんとも言えぬ表情をし、笙月に光の盾を張ってから苦笑する。
「これは、『どっちがより魅力的でSHOW』とか始めちゃう流れ……??」
 気合を入れて、「回復は任せるのだ」と仲間に癒しの雨を降らせる灯音などは、今なおどちらが笙月かと認識できていないようである。
「こらこら、何、勝手にSHOWになっているささんす!?」
「ま、お前さんからしたら、悪趣味だろうけどな」
「本物には、かなわないけどね☆」
 慌ててツッコミを入れる笙月を久遠が揶揄し、さらに和が楽しげにフォローしていた。
 改めて、戦いに主眼を置いて。
「封じさせてもらいます。……その武器を!」
 ダモクレスが両腕からグラビティを使うことに、奏過は着目していて。
 熟練の職人の如く奏過は淡々と冷静に雷にも似たグラビティを纏う鎖を操り、その両腕を縛りつけようとしていく。
「間違えて、椏古鵺を殴らないように気を付けないとな」
 無愛想な樒だが、今回は気の知れた仲間が多い依頼とあって、彼らとのやり取りも多い。
 攻撃を仕掛ける彼の顔が少し楽しげなのは、気のせいではないだろう。
「椏古鵺、覚悟。もとい椏古鵺っぽいそこの奴、覚悟」
 漆黒のナイフ『闇夜』の刀身に雷の霊力を纏わせ、樒はあこや目掛けて真っ直ぐ突き出した。
 白黒も続き、竜鎚から砲弾を撃ち出して動きを止めようとしていたが、あこやは多少グラビティを受けたところで、攻撃の手を止めたりはしない。
「させるかよ」
 面を外して素顔をさらした藤子は凛々しく告げ、次なる敵の攻撃に備えて黒い鎖を周囲に展開し、魔法陣を描いて前線の仲間達を守護していく。
 それに包まれる和のボクスドラゴン、元気な女の子のりかーが気合を入れて前線メンバーに属性注入していたようだ。
 直後、あこやは己の腕を硬質化して地面を殴りつける。
「唸れ、地龍よ……!」
 その一撃によって活性化した龍脈から、周囲へと衝撃波を起こす。
 それを浴びたケルベロス達は全身に傷を負いながらも、さらにあこやへと攻撃を繰り出していく。
「いっちょ、やってみますかね」
 金色の闘気を纏う久遠が戦篭手『空幻夢鋼』で殴りかかり、衝撃によって相手の体表面に薄く氷を張ると、笙月が相手が使ったグラビティに反応して。
「地龍爪檄波!」
 指輪『ユルング・カルマ』より光の剣を出現させ、彼は斬撃を放って自らの技を真似た一撃に対抗していたようだ。

 しばらく、戦場となる路地では激しい攻防が続く。
 縛霊手に地獄の炎を纏わせた藤子の一撃に、白黒の投げ付けたステッキ『classy』が相手の体を抉っていく。
 和は後方から仲間の状況を見て声がけしていたのだが、前方で仲間が怪しげな動きをしていて。
「樒っ、奏兄。援護するのだ!」
「椏古鵺と言えば、オウガメタル。やはりこれしかない」
「では、いってみましょうか」
 灯音が呼びかけると、樒、奏過がすぐさま反応して饅頭型のオウガメタルをすこーんと投げ飛ばす。その『オウガメタル投げ』は、笙月の得意技なのだ。
「……!?」
 その攻撃に驚くあこや。
 グラビティとして使われる技でない為、ダメージは期待できないが、仲間達の攻撃の合間に3人は態勢を整えて。
「本物の笙ちゃんなら絶壁のはず! 確かめさせてもらうのだっ、いざ!」
「月ちゃん、いいですよ」
「鞘柄に先を越される訳にはいかないな」
 一斉にあこやの花魁衣装へとつかみかかり、相手の帯を力一杯引っ張ってコマのように回転させていく。
「なっ、あああれえええええぇぇっ!!」
 刹那、その場で高速回転してしまうあこや。
 その際、灯音はしっかりと相手の体をチェックしたらしく、胸の膨らみを確認したらしい。
「やっぱり、こっちが偽物なのだ!」
 ようやく、彼女があこやへと狙いを定めたタイミング。
 竜鎚から轟竜砲を撃ち込む白黒があこやが態勢を整えたのを察して、仲間に呼びかける。
「注意してください」
「くるよ!」
 多少呆れもみせていた和もすぐに表情を引き締めて叫び、猛禽の鋭さに似た視線で相手を牽制する。
 あこやは次の瞬間、全身から紫煙を放ち、メンバー達を惑わせようとしてきた。
 何とか凌いだ藤子は攻撃の手を止め、煙によって体力を奪われる仲間の為に再度鎖で魔法陣を描いて癒しへと当たる。
「汝、我が盟約に応えよ」
 中盤、帯くるくるに夢中だった灯音も、宣言どおりに回復役として動く。
 顕現させた桜吹雪は仲間達を包み込み、あこやのもたらす衝撃波や紫煙で減った仲間の体力を幾分か癒す。
「優美で甘美な夢も良いが、やはり現実の灯の方が良いからな」
 すでに乱れてきていた相手の花魁衣装だが、樒はより煌びやかにデコレーションしようと、『闇夜』の刃でより大きく服を切り裂き、あこやの身体に傷をつけていく。
 ダモクレスの体から、血のような潤滑油が流れ出す。
 それが花魁衣装を染め、よりあこやを艶やかに見せていたのは気のせいだろうか。
「まだ……、まだ終わりんせん」
 そう呟くあこやだが、奏過が淡々と「鋼の鬼」と化したオウガメタルで殴りつけていくと、敵はさらに服を破かれたことで内部の基盤まで見え始めていた。
「あと一息だね」
 和は属性注入を行う箱竜りかーに甘噛みされつつも、アルマジロの腕で強くあこやを殴りつけて威圧する。
「幕引きが近いか? そんじゃ、俺が花道を作ってやるよ」
 盾役兼サブアタッカーとして、痺れ、氷と着実に相手を苛む攻撃を続けていた久遠。
 彼は再度、素早い蹴りを浴びせかけてあこやの動きを制すると、敵は御業を使おうとして身を硬直していたようだ。
 掌を突き出すような態勢のあこやへ、『ティンクルシオ』を纏った笙月が飛び込んで。
「龍顎破掌!」
 自らの技を真似るように、彼は己の掌を相手へと叩き込む。
「ここまで、ざんし……か……」
 腹部を砕かれた花魁人形は服を肌蹴させつつ、がっくりと地面へと崩れ落ちていく。
 その人形を見下ろし、一行は小さく息をついたのだった。

●すき焼きを食べに!
 襲撃してきたダモクレス、花魁乙女『あこや』を撃破したメンバー達。
 周囲を確認した久遠は戦いの爪跡を確認して。
「いやあ、派手にやったもんだね。まったく」
 その為、久遠は仲間の傷を含めて手当てをしようとするのだが。
「って、おいおい医者多すぎだろ」
 チーム半数がウィッチドクターという編成に今更気付き、久遠は苦笑いしてしまっていた。
 修復作業の中、白黒が人形の様子を確認しようとすると。
 こちらは、魔法陣を描いて周囲の補修に当たっていた藤子。
「笙ちゃんが無事でよかったけど、あのお人形、使い道あったかもしれないわよね」
 戦いが終わり、改めて面をつけていた彼女は倒したダモクレスをじっと見詰めていて。
「あれから、新しい武器とか術とか作れそうじゃない? ダメ?」
「安海さん、それを放置することで、どんな二次被害があるか分かりません」
 この場でのみの確認に留めるべきだと、白黒は促すのだが。
「うーん、でも……」
 それでも、藤子はダモクレスの構造解析が諦めきれないようだった。
「中々綺麗でしたが……、やはり、本物の方が……な気もしますね」
 周囲に薬液の雨を降らせていた奏過が笙月に声をかけるが、当の本人は愛娘のことが気がかりで仕方なかったようだ。
「なんや、おいしいものでも食べてかえろっか」
 光の盾を展開して修復に当たっていた和が気の知れた仲間達へと呼びかけると、奏過がふむと唸って。
「すき焼き……、よいものですね……」
「すき焼きー!」
「灯の言う通り、すき焼きは是非ともご馳走になりたい所だな」
 桜吹雪を舞わせていた灯音も樒と一緒に、笙月へとおねだりする。
「樒は私のお人形さんがでたら、どうするのだ?」
 樒の横へと戻った灯音はふと、気になったことを口に出す。
「ん、灯の人形が出たらか?」
 その場合、即確保して樒自身がしっかり管理するとのこと。
「他の誰かに、触らせる訳にはいかないからな」
 それに喜ぶ灯音は、気分よくはしゃいで。
「よーしっ。笙ちゃんの奢りで、牛肉がいいのだ。すき焼きなのだー!」
「では、行きんしょうか」
 笙月はやや気のない返事をしつつも、仲間達と共に専門店へと向かっていくのである。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年11月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 7
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