チョコミントイベントに竜牙兵襲来!

作者:柊暮葉



 東京都、とあるカフェ--。
 夏が間近。大きなカフェでイベントが催される事となった。
『チョコミントイベント』。
 チョコミント味のあらゆるスイーツを食べ尽くそうというイベントである。
 土日にかけて行われる事となったイベントは、前々から告知していた事もあって、開始の土曜には大勢の客が殺到してきた。
 昼時となると大変な混み合いとなり、店内では客が捌ききれずに、行列が表の駐車場まで並ぶ事となった。
 そのカフェの上空に不穏な光が走る――。
 光は巨大な牙となって駐車場に落下した。驚愕に凍り付く人々の眼前で牙はたちまち鎧兜を纏った3体の骸骨兵士、竜牙兵となる。
「貴様ラハ、ドラゴン様ノ餌ニ過ギヌ!」
「大人シク、グラビティ・チェインヲ寄越セェ!」
 竜牙兵達は罪もない一般人達に襲いかかり、見るに堪えない虐殺を行うのであった。


 ソニア・サンダース(シャドウエルフのヘリオライダー・en0266)が集めたケルベロス達に説明を開始した。
 月宮・朔耶(天狼の黒魔女・e00132)は真面目な顔で話を聞いている。
「都内のカフェでチョコミントイベントを催しているところに竜牙兵が現れ、人々を殺戮することが予知されました。急ぎ、ヘリオンで現場に向かって、凶行を阻止してください。竜牙兵が出現する前に、周囲に避難勧告をすると、竜牙兵は他の場所に出現してしまう為、事件を阻止する事ができず、被害が大きくなってしまいます。皆さんが戦場に到着した後は、避難誘導は警察などに任せられるので、竜牙兵を撃破することに集中してください」


 ソニアは説明を続ける。
「出現する竜牙兵の数は、3体です。装備している武器はゾディアックソード、狙いは店の前の行列ですね」

 ゾディアックブレイク頑健近単斬撃+ブレイク星座の重力を剣に宿し、あらゆる守護を無効化する重い斬撃を放ちます。
 ゾディアックミラージュ理力遠列破壊+【氷】剣に宿した星座のオーラを飛ばします(例えばさそり座なら蠍、双子座なら双子)。
 スターサンクチュアリ頑健遠列ヒール+【BS耐性】地面に描いた守護星座が光り、仲間達を守護します。
 星天十字撃頑健近単魔法+【パラライズ】二つの星座の重力を同時に宿し、天地揺るがす超重力の十字斬りを叩き込みます。

「なお、竜牙兵は戦闘が開始されると敵に集中し、人々を襲ったり撤退するという事はありません。強さは我々ケルベロスと同程度と思われます」


 最後にソニアはこう言った。
「竜牙兵による虐殺を見過ごす訳には行きません。どうか、討伐をお願いします」


参加者
月宮・朔耶(天狼の黒魔女・e00132)
ヴィットリオ・ファルコニエーリ(残り火の戦場進行・e02033)
エリン・ウェントゥス(クローザーズフェイト・e38033)
陽月・空(陽はまた昇る・e45009)
七時雨・誉(小公子・e56544)
楽天堂・悪太(芥・e56645)
ペスカトーレ・カレッティエッラ(ポンコツフィッシング・e62528)

■リプレイ


 東京都のカフェを竜牙兵達が襲撃する――。
 その情報を得たケルベロス達は、ただちに行動を開始した。

(「チョコミントは食べた事が無いけど、美味しそう」)
 エリン・ウェントゥス(クローザーズフェイト・e38033)は、カフェの列に並びながら牙が刺さる予定の場所になるべく近い位置を取っている。
(「……これ助けたら、ケルベロス特権で優遇されないかな。この人の多さだと全てのスイーツを食べようと思っても時間が足りなさそう」)
 陽月・空(陽はまた昇る・e45009)もまた、チョコミントイベントの行列に並んでスイーツが待ち遠しそうな顔をしていた。
 他のケルベロスもまた行列に並んだり、カフェ近くの場所を選んだりして、竜牙兵の飛来を待っていた。

 チョコミントの人気は大変なもので昼時となると行列は長く道路の方まで伸び、店の中も外も大変な混み合いであった。暑い時期に甘く爽やかで可愛らしいスイーツを求める者は男女変わりがないようだ。無事に思い思いのチョコミントを手に入れた客はいい笑顔で笑っている。
 その楽しげなイベントの上空、梅雨の晴れ間の空に不穏な光が輝く。
 光は、『牙』であった。
 牙は恐ろしい勢いでカフェの駐車場のど真ん中に突き刺さった。
 呆気に取られる人々の前で、牙はみるみるうちに変身していく……鎧兜を纏った3体の骸骨兵士へと。

「貴様ラノ、グラビティ・チェインヲ、寄越セェ!」
「貴様ラハ、ドラゴン様ノ餌ナノダ!!」
 口々に勝手な罵詈雑言を喚きながら、竜牙兵達はそれぞれ、ゾディアックソードを振り上げて何の罪もない一般人達に斬りかかってきた。

 あらかじめ配備されていた警察官達が警笛を吹き鳴らしながら飛び出てくる。そしてパニックを起こしている人々に懸命に避難誘導を開始した。
「竜牙兵! 二時の方角に確認!」
 ヴォルフ・フェアレーター(闇狼・e00354)は、仲間達に竜牙兵の方角を指示しながら走り出る。
 そしてUnterwelt(ゲシュタルトグレイブ)を構えると、グレイブテンペストで一般人を襲う竜牙兵達を一気に吹き飛ばした。
「全く、楽しいイベントに何やってんだよ」
 月宮・朔耶(天狼の黒魔女・e00132)は、竜牙兵の接近を確認しながら周辺状況をよく見ておく。
 そして殺界形成を使用して一般人を現場から避難させていった。
「みなさん、警官の指示に従ってください」
 エリンは割り込みヴォイスで一般人達を誘導しながら竜牙兵の方へと接近していく。
(「初めてのチョコミントなのに、竜牙兵のせいで……複雑。依頼だから、仕方ないよね」)
 そんな事を考えている。
 他のケルベロス達も次々と一般人を背中に庇って前に飛び出て来た。
「さて、竜牙兵に火葬用の炎のデリバリーだよ。ありがたく受け取ってね。……あ、骨だしもう火葬の意味ないか。敵は3体だけだし、とっとと終わらせようか。スイーツを楽しみにしてる人達のためにも」
 ヴィットリオ・ファルコニエーリ(残り火の戦場進行・e02033)は、妖精弓を掲げながらそう言った。
「ドラゴン様の餌、ね。冗談じゃない。餌くらい自給自足しろってんです。私、この店まだ来てないチョコミンターなんで、腹立ってんですよね」
 七時雨・誉(小公子・e56544)は、本当に怒りを感じさせる口調である。
(「まだ、戦いは少し怖いけど、ケルベロスとしての役目だから。アッシュもいてくれるし、ケルベロスの仲間もいるし、やれる限りをやるよ」)
 楽天堂・悪太(芥・e56645)は、ウイングキャットを傍らに、前に出る。
「……よし……頑張ろうね、アッシュ」
 そう言ってウイングキャット、アッシュの翼を撫でた。
「これから美味いモン食おうって所にくだらネェコトをしやがル。見過ごせねえナ! まとめてラーメンの出汁にでもしてやるゼ! ……まずくなりそうだからやっぱやめヨ」
 ペスカトーレ・カレッティエッラ(ポンコツフィッシング・e62528)は竜牙兵達の骨の体を見てそう言った。
「竜牙兵さんはスイーツタイムどう? ……恐怖がスイーツだったりするのかな」
 空は首を傾げながらのんびりと言う。
 ケルベロス達は人々を背後にし、竜牙兵達の前方に立ちふさがった。警察官達はプロの手際で手早く人々を逃がしていく。

「貴様ラ、ケルベロスカ……」
「邪魔ヲスルナ!」
 竜牙兵達は口汚く罵りながらゾディアックソードを振り回して威嚇してくる。
 ケルベロス達も手に手に自分の武器を構え、竜牙兵との間合いを測った。
「竜の骨ならぬ馬の骨ってとこカヨ? いや、”凡骨”で十分ダナァ!」
 盾役のペスカトーレは挑発を行った。
「大人シク、ドラゴン様ノ餌ニナレ!」
 竜牙兵Cr1は、ゾディアックソードを力任せに振り回した。
 星座の重力を刃に宿した剣は唸り声を上げながら悪太へと襲いかかった。
 悪太は簒奪者の鎌を両手で持ち上げ柄でゾディアックソードを受け止めた。しかし正しくクラッシャーと言うべき攻撃力で、悪太の体は簒奪者の鎌ごと吹っ飛ばされアスファルトに叩きつけられた。
「死ネ!」
 Cr2もまた剣に星座の重力を宿すとゾディアックブレイクで近くにいたペスカトーレに斬りかかっていく。
 ペスカトーレはドラゴニックハンマーで対抗しようとするが、Cr2の攻撃力は凄まじく、ダメージを半減化したにも関わらずに大きく足が後退し、体がよろけて転びそうになる。
 Cr3は、ゾディアックソードで守護星座をアスファルトに描き、その輝きでもって自身と仲間達の耐性を上げていった。

「ゾディアックソードって、つくづく後衛向きな武器だよね」
 朔耶は攻性植物をうねらせ操る。
 攻性植物の先端に次々と黄金の果実が実る。その聖なる輝きが、傷ついた仲間達を癒やし、耐性の加護を与えた。
 彼女のオルトロス、リキは地獄の瘴気を竜牙兵達へ解き放った。
 空は爆破スイッチを押す。たちまちカラフルな爆炎が沸き起こり、仲間達の士気を高揚させていく。
『全てを焼き付くせ、燃え盛る炎の不死鳥よ!』
 ヴィットリオはフェニックス・ウィング(フェニックスドライヴ)を使った。
 敵の存在に宿った加護を打ち破る炎を具現化し、その破魔の力を味方に分け与えるとともに傷を癒す。その炎はまるで鳥の翼のように広がっていく。
 彼のライドキャリバー、ディートがガトリング掃射を行う。
「騎乗しながら矢を撃つの、日本では流鏑馬っていうんだっけ? まぁヒールだから狙うのは味方なんだけど」
 ヴィットリオはそんなことを言っている。
『これで一本釣りにしてやるゼェ!』
 ダウジングリトリーブを使うペスカトーレ。
 敵を探知する釣り針でフィッシング! 釣り針で挑戦状を叩きつけられたCr1は釣り針がかかった魚のように暴れまわる事となる。
「骨は土の下にでも埋まってルンダナ!」
 言い放つペスカトーレ。
 ちなみにリトリーブというのはキャストしたルアーをリールで巻き取ることである。
「力を返してもらうよ」
 悪太は尋常ではない怪力を発揮する。その怪力でもってCr1の骨の体を鷲づかみにして、骨くずへと砕くようにして溢れた生命エネルギーを啜り上げ自身を回復した。
 彼のアッシュは清浄の翼。
「お前が死ね」
 ヴォルフはUnterwelt(ゲシュタルトグレイブ)の穂先に稲妻を宿す。雷電の煌めきを放ちながら電光のごとく戦場を駆け抜けると、Cr1を神速で貫いた。神経回路から麻痺していくCr1。
「さっさとチョコミントの為に消えてくれるかな」
 エリンはドラゴニックハンマーを構えて砲撃形態へと変形させていく。そしてドラゴニック・パワーを充填し、竜砲弾をCr1へと撃ち出した。ややキレ気味である。
「人間は餌なんかじゃないんだよ!」
 誉はペイントブキを構えるとCr1へと次々と塗料をぶつけていった。塗料に追撃を受けてダメージを加えられるCr1。

「グッ……貴様ラ、ナマイキナッ……!!」
 骨の歯をカタカタと鳴らしながら怒るCr1。
「調子ニ乗ルナ!!」
 Cr2とCr3も、いきり立ちながら乱暴にゾディアックソードを振り上げる。
 Cr1は至近距離にいたヴォルフへと二振りのゾディアックソードを振り上げた。二振りの剣それぞれの星座の重力が宿る。その重量は天地さえも揺るがす勢いで、Cr1は怒りにまかせヴォルフへ十字斬りを行う。
 その刹那、ヴォルフを突き飛ばすようにして悪太がCr1の前に飛び出た。
 星天十字撃が悪太の体を切り裂いていく。それでもダメージを半減して耐える悪太。
 畳みかけるようにCr2が動く。
 Cr2はゾディアックソードに凍える守護星座のオーラを宿す。オーラは冷気を含んで膨れあがっていき、六月のアスファルトの熱気を吹き飛ばし、ケルベロス達へと襲いかかる。
 手指の先端から凍り付いていくケルベロスの前列。
「死ネェエ!」
 Cr3は、弱っている悪太へゾディアックブレイクで斬りかかろうとしたが、力任せの攻撃は精度が鈍く、悪太はアスファルトの上を転がってかわした。

 空は死霊魔法を用いる。
 彼はアスファルトの下、大地に塗り込められた「惨劇の記憶」の中から魔力を抽出すると、その悲しみの力で前列の仲間を癒やしていった。
「反撃するよ」
 悪太は簒奪者の鎌を構えると、その刃先に「虚」を纏い、鋭くCr1へと斬りかかる。「虚」の力でもってその生命力を吸収し、自分を回復させた。
 アッシュは清浄の翼。
「ってオレサマの毛皮がささくれるだろーガッ!?」
 ペスカトーレがバスターライフルを掲げると銃口に凄まじい光が充填されていく。敵を弱体化させる魔法の光線だ。撃ち放ちたれた光はCr1へと命中した。
 エリンは如意棒をヌンチャクのように華麗に操り、Cr1の攻撃を身軽にさばくと強烈な一撃を与えた。
 ヴォルフはバトルオーラを用い、音速を超えた突撃を行うと、その鉄拳でCr1を吹っ飛ばした。
 Cr1は宙を舞い、アスファルトへ叩きつけられる。そのままただの骨の屍と化した。
「キ、貴様ラッ! 餌ノ分際デ!!」
 残された竜牙兵達が喚き出す。
 しかしヴィットリオは有無を言わせずエアシューズでローラーダッシュを行うとその摩擦熱で巨大な火炎を巻き起こす。そしてその炎の回し蹴りをCr2へと炸裂させた。
 ディートのキャリバースピン。
「冷たいのはアイスだけで充分だよ!」
 誉は、九尾扇に体内の豊富なグラビティを破壊力へと変え、注入していく。そして破壊のグラビティを九尾扇に乗せてCr2へと叩きつけた。耐性の加護を打ち破られるCr2。
『解放……ポテさん、やっちゃってくださいっ!』
 月桜禽(ツキ)を行う朔耶。
 朔耶のPorte(ファミリアロッド)が一瞬にしてペットの梟へと姿を変える。朔耶はその梟へと自らの魔力をこめると、弾丸のように撃ち放った。
 魔法弾の攻撃を受けたCr2は、ダメージを受け、そのまま神経回路を麻痺させていく。
 リキはパイロキネシスでCr2を攻撃した。

「貴様ラ、調子ニ乗リヤガッテ……!」
 Cr2は様々な汚い言葉を喚きながらもゾディアックソードを振り上げて、力任せに突進してきた。
 悪太へとゾディアックブレイクが襲いかかるが、悪太はダメージを半減させて持ちこたえる。
「凍エ死ンデシマエ!!」
 Cr3は懲りずにゾディアックミラージュを行い、吹雪よりも寒い冷気をケルベロスの前列に叩きつけて来た。

「最近、同じような動きしかしてない気がする。楽で良いけど、スイーツはやくはやく」
 間髪入れずに空はゴーストヒールを行い、その死霊魔法の悲しみの力でもって仲間達を堂々と癒やしていった。
「ボクの力は……ボクのもの」
 悪太は素手でCr2を引き裂いた。竜牙兵は皮膚も肉も持たない。だから、骨を掴み、砕いて、その生命エネルギーを生き血のように啜り上げていく。
 アッシュは清浄の翼。
「赦すつもりはない」
 ヴォルフはLament(惨殺ナイフ)をジグザグに変形し、Cr2を回復不能の形へと斬り刻んでいく。それにより、それまでの傷のダメージを倍加していくCr2。
「これでどうだ!」
 朔耶が攻性植物をツルクサの茂みのように操ると、その蔓の触手でCr2へと絡みつき締め上げていった。
「ぐはっ……」
 骨の喉から乾いた呻きを放ち、Cr2は攻性植物に捕らえられたまま倒れ伏し、そのまま動かなくなった。
 リキがCr3へソードスラッシュで特攻。
「骨なんか釣れても嬉しかねぇガナ!」
 ペスカトーレはダウジングリトリーブで、Cr3を釣り上げその怒りと敵をこちらへと集中させる。
 その隙に、ケルベロス達は一気に畳みかけていった。
 ヴィットリオはエアシューズから流星の煌めきを放ちながら、重力を帯びた跳び蹴りをCr3へと炸裂させた。吹っ飛ぶCr3。
 ディートがデットヒートドライブ。
『我が剣、我がこの銀煌は護りたい者達に捧げる魂葬の斬撃!』
 エリンは銀煌の斬衝撃(フィニアスクライドヒム)を行う。
 ザナンの聖証。祠に封じられていた天魔の力をグラビティとして放つ。両手の両拳に銀色に煌く魔力の刃を纏うエリン。そのまま勇猛果敢な動きでCr3へと斬りつける。
『――砕け』
 誉は青翅(インビジブルブルー)を行う。
 宙に描いた青い蝶が羽ばたきで敵を撃つイメージ。
 黒く塗り潰された闇に対して、薄羽が触れるほどの抗いであっても。何度でも何度でも、そこに青い亀裂を入れ続ける。
 翅の追撃を受けて、Cr3はトドメを刺され、滅びた。


 戦闘後、ケルベロス達は周囲にヒールと片付けを行った。
 そうしている間に、警察官達が行列の人々を店の前に戻してきた。店は元のような賑わいとなった。
「ねえ皆さん。せっかくだからチョコミントイベント楽しんでいきませんか。この季節、アイスとか美味しいですよ!」
 誉がそう声をかけた。
「おサイ……もとい、義兄! お腹空いた!!」
 朔耶がそう言い、ヴォルフが苦笑いをしている。
「僕もせっかくだしイベントに参加させてもらおうかな」
 ヴィットリオがそう言った。
「チョコミントアイスも、少し、食べていきたいかな」
 悪太もそう答え、行列にみんなで並んだ。
「これだけ動けば甘ェモンが食いたくなる! とりあえず暑いし三段アイスダナ。いや四段いけるカ……?」
 ペスカトーレは、そんな事を言いながら並び、会計で結局四段チョコミントアイスを頼んで食べた。
 全種類のスイーツを味わうために、空も頑張って行列に並んだ。
 エリンも嬉しそうにアイスを頬張った。
「給料の殆どがこういう食べ歩きで無くなってる気がする……いいや。美味しいし」
 空はそんなことを言っていた。

 こうして事件は一件落着し、ケルベロス達は暑い中、チョコミントイベントを堪能することが出来たのであった。
 一般人と混ざり合いながら甘いものを食べて至福の時間。そんな一日があってもいいだろう。

作者:柊暮葉 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年6月25日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 2/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 0
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