ロデオマシン・ビフォア・ステーキ

作者:雨音瑛

●とある街のゴミ集積所にて
 昼近くになっても、その住宅街の粗大ゴミは回収されていなかった。ゴミ収集車が交通渋滞に巻き込まれているのか、はたまた他の箇所でのゴミ回収に手間取っているのか。
 置かれた粗大ゴミの種類はさまざま。大掃除の延長で出たものか、はたまた早めの引っ越しか。机や椅子、タンスや折りたたみベッド。そして――壊れたロデオマシン。
 ゴミ収集車は、まだ来ない。
 やがてロデオマシンの隙間に、蜘蛛のような足が生えたコギトエルゴスムが入り込む。そしてロデオマシンが一瞬だけ発光したかと思えば、機械でできた馬の頭と脚が生えた。
 ロデオマシンであったものは身を奮わせ、駆け出す。
 道行く人のグラビティ・チェインを奪うために。

●ヘリポートにて
 ある街のゴミ集積所に捨てられていたロデオマシンがダモクレスになってしまう事件が発生する事件が予知された。それは、ハンナ・カレン(トランスポーター・e16754)の警戒していたことでもある。
「現在、このダモクレスによる被害は出ていない。しかしこのまま放置すれば多くの人が虐殺され、グラビティ・チェインを奪われるのは免れないだろう」
 そう言って、ウィズ・ホライズン(レプリカントのヘリオライダー・en0158)はヘリポートに集まったケルベロスたちを見渡す。
「君たちにお願いしたいのは、ダモクレスの撃破だ。さて、まずは敵の情報だが――」
 戦闘となるダモクレスは1体のみで、ロデオマシンが変形した馬のロボットのような姿をしている。
「高い攻撃力を誇り、3つの攻撃を使い分けてくる。敵軍に飛び込み、武器を破壊して回る攻撃。強烈な蹴りをお見舞いする攻撃。超音波のようないななきを発して、相手の加護を破壊する攻撃だ」
 住宅街での戦闘となるが、特に戦闘の支障になるようなものはない。また、ダモクレスは無理にケルベロスを突破してまで一般人を襲うことはないだろうから、念入りな人避けも不要だろう。
 あとは、とウィズはタブレット端末の情報に目を留めた。
「付近にステーキハウスがあるようだ。ちょうど昼前の事件ということもあるし、無事に撃破したらこの店でランチを楽しんできてもいいかもしれないな」
「とっとと倒して、好みの焼き加減のステーキでも食うとするか」
 今のうちにソースを決めておくのも悪くないな、とハンナは付け足した。


参加者
アマルティア・ゾーリンゲン(フラットライン・e00119)
花道・リリ(合成の誤謬・e00200)
天矢・恵(武装花屋・e01330)
藤波・雨祈(雲遊萍寄・e01612)
天矢・和(幸福蒐集家・e01780)
分福・楽雲(笑うポンポコリン・e08036)
月井・未明(彼誰時・e30287)
斑鳩・眠兎(ヴァルキュリアのブラックウィザード・e45153)

■リプレイ

●急襲
 どこか上品な仕草で、斑鳩・眠兎(ヴァルキュリアのブラックウィザード・e45153)が首を傾げる。
「ふふ、依頼をこなせば沢山お金が貰えるのよね。どれくらいかしら?」
「眠兎ちゃんは、何か欲しいものでもあるのか?」
 問うのは、分福・楽雲(笑うポンポコリン・e08036)。眠兎は、満面の笑みで答える。
「チョコよ。両手一杯のチョコが買えると嬉しいわね」
 言いつつ、戦闘に巻き込まれそうな人がいないか、一応確認を。ざっと見た感じでは、人通りはないようだ。
 ダモクレスの出現地点まで、あと少し。藤波・雨祈(雲遊萍寄・e01612)は、戦闘に備えて後ろ髪を結った。普段は相棒に任せているが、自分で結うとやや雑な感じになる。雨祈としては、自身が不器用だとは思ってはいないのだが。
「ま、気合いが変わる訳じゃないからイイけどさ」
 と、小さく笑みを漏らして歩みを進めると、機械的ないななきが聞こえた。
 ケルベロスたちが道の角を曲がるや否や、馬のシルエットが覆い被さるように襲い掛かってくる。
 ロデオマシンが元となったダモクレスだと視認するまで、時間はかからなかった。ダモクレスはケルベロスたちの中に飛び込み、武器を破壊せんと動き回る。
 天矢・恵(武装花屋・e01330)は素早く回避し、そのまま跳び上がって強烈な蹴りを食らわせた。バランスを崩したダモクレスに、すかさず天矢・和(幸福蒐集家・e01780)が弾丸を撃ち込む。
「ロデオマシンかぁ……まぁ、確かに幅を利かせそうだ」
 ビハインド「愛し君」がダモクレスを金縛りにした後に続く弾丸は、オーラ製。一刻も早く戦闘を終えたい花道・リリ(合成の誤謬・e00200)によるものだ。
「諸事情でとても急いでいるの。だから、とっととくたばりなさい」
「早く終わらせたいのは山々だが、確実にな。まともに飯を食べられない体にされるのは――勘弁願いたいだろう?」
 いっそ男前の笑みを浮かべるのは、アマルティア・ゾーリンゲン(フラットライン・e00119)。敵を見据え、一気に距離を詰める。
「見た目の通り攻撃が強烈そうだが――私は自分の仕事をするだけだ。前にいる面子を信じるさ」
 加えた一撃で、いくつもの氷がダモクレスにまとわりつく。ボクスドラゴン「パフ」に癒された分福・楽雲(笑うポンポコリン・e08036)が、エクスカリバールを手にダモクレスの正面から挑む。
「オイラ健康優良ケルベロスだからね、朝飯はちゃーんと食っちまってるのよ。だから今回は朝飯前とは言わず昼飯前、ってな」
 自らの腹をぽんと叩いた後は、エクスカリバールの先端をダモクレスにめり込ませて。腹が鳴ったら少し恥ずかしいかもと思考すれば、薬液の雨が頭上から降り注ぎ、優しい風が頬を撫でてゆく。
 月井・未明(彼誰時・e30287)は、冴えた陽色の瞳でウイングキャット「梅太郎」と視線を交わした。
「役割を全うしていたなら、起こすのは筋違いというものだ。確りと此処で終わらせよう」
「だな。――刎ね飛べ、真火」
 雨祈は右手の五爪に蒼焔を灯し、無機の馬を示す。広げた指から飛ぶ5つの蒼焔は、まるで弾丸のよう。
「一体とはいえ油断大敵だしな。スッキリ片付けて肉を食おう」
「ううん……私、お肉は良いからパフェを食べたいわ……。でも、スッキリ片付けるのは賛成よ」
 眠兎は穏やかに微笑んで喰霊刀に無数の霊体を憑依させ、ダモクレスの脚を斬りつけた。

●ダイエットとは
 愛し君が残る粗大ゴミをぶつけると、アマルティアは炎のような赤色をしたポニーテールをなびかせてダモクレスの足元から襲い掛かる。
 左胸の奥に宿る地獄をオウガメタル「銀猫」にまとわせ、容赦なく叩き込んだ。
「さて、お前の焼き加減はウェルダンでいいな?」
「なるほど、賛成に一票だ」
 と、雨祈が仲間の与えた傷を斬り広げると、炎をはじめとした状態異常が一気に増える。
 パフの属性インストールを受けた楽雲は、ひときわ気合いを入れて。
「ありがとう、助かるよ。それじゃ声援にお答えして!」
 状態異常をジャブジャブ増やすのが、楽雲の目的。礼を言われて尾を子犬のように振るパフにいちど微笑み、楽雲は妖気――アヤカシオーラを手に集中する。
「何が飛び出すか、当ててみな!」
 殴りつけ、同時にオーラで創り出した氷獣が凍てつく狸の姿をとり、ダモクレスへと食らい付く。
「遠慮はしなさんな、すぐに気にならなくなるからな!」
「ヒヒィン!」
 悲鳴ともとれるダモクレスの悲鳴のあと、彼の者の胴体に氷がまとわりついた。
「よかった、機械の体であることを除けばちゃんとした馬だ。過去にユニコーンにひっでー目に合わされたからな……」
「そうなの? それは災難だったわね」
「うん、夢喰いだけどね」
 眠兎に応える楽雲の目は、どこか遠い。
「……よほど酷い目にあったのね」
 苦笑し、眠兎はダモクレスを音速の拳で殴りつける。するとダモクレスは頭を上げ、大きく息を吸い込むような動作をした。
「ヒヒィイイイイイィィィィィン!」
 さながら超音波のいななきに、和はうるさそうに耳をふさぐ。
「ひゃー、どっから声出てるの!?」
「下がってろ、親父」
 恵が和の前に立ち、竜語魔法を詠唱する。掌から現れた竜の幻影は、ダモクレスを包み込み、さらに炎を灯した。
「ロデオマシンダイエットという物があるらしいが蹴られるのは御免こうむりてぇな」
 和は、息子の言葉にふわふわした笑みを浮かべる。
「その瞬間、僕は恋に落ちた事を知った。そして、この気持ちから…もう、逃れられない事も」
 和が言の葉にするのは、一目ぼれの瞬間を集めた意欲作の一節。同時に打ち出すのは、どこまでも追尾する魔法の弾丸だ。
「ダイエットは適度な運動とバランスの良い食事からだ。ロデオマシンはなんというか、文明の利器という感じがすごいな」
 それに、と未明は付け足す。
「ここで暴れるのも本意ではないだろうし、最後に運動をして送ってやろう。……別にステーキのためだけではない。ないぞ」
 力図良くうなずき、空明を指先に。
「みえぬものこそ」
 対象は、和。梅太郎も念のためと清らかな風を後衛に送り込む。
 当たればそれでいいと、リリはガトリングガンを構えた。
「……気に食わないわね」
 住宅街に現れたことが、ではない。「ダイエット」を連想させるためだ。さらに、このダモクレスはステーキへの道を遮るものでもある。
「一切容赦しないわ」
 連射した弾丸は、ダモクレスの首に無数の穴を空けてゆく。

●肉への思い
 パフが封印箱に入り、ダモクレスに体当たりをした。それが合図であったかのように、アマルティアは詠唱を始める。
「来い、地獄。音を刻め、憤怒の炎を灯せ、咆哮せよ。――行くぞ?」
 アマルティアの瞳が深紅に染まり、左胸から小さな炎が溢れ出す。やがて全身を巡るに至った地獄で、アマルティアは自身の速度を加速させた。そこからの連続攻撃で、ダモクレスの体にまとわりついた氷がさらに増えてゆく。雨祈による強烈な打撃も、また氷を加えて。
「まだまだジャブジャブ増やすぜ」
 楽雲はエクスカリバールから釘を生やし、ダモクレスの頭部にフルスイングの一撃を叩き込んだ。
「みんなが増やした状態異常のおかげで、結構早く片付きそうね」
 それでも、最後まで気を引き締めて。眠兎は喰霊刀に呪詛を載せ、やわらかな軌跡でダモクレスに傷を刻む。
「回復は不要そうだな」
 未明の雷撃と梅太郎のひっかきも重なる。すると、リリの拳が強かにダモクレスを打つ。
「邪魔」
 べこん、と男を立ててダモクレスの胴体が大きくへこむ。早く肉を食べたいという、リリの思いはもはや最高潮だ。肉過激派、恐るべし。
 ダモクレスには、へこみやら弾痕やら刀傷やら、さまざまなダメージの痕が見える。
 愛し君がダモクレスを金縛り状態にすると、和は小さく息を吐いた。
「カウボーイ気分楽しませて貰ったよ」
 でも、と笑みを崩さずに和は続ける。
「これで仕舞にしようか」
 霊気の弾丸は、ダモクレスの頭部に命中した。
 ダモクレスは満身創痍だが、まるで怯むことなくケルベロスたちに立ち向かって来る。強烈な蹴りをかますべく、ダモクレスがアマルティアの眼前まで迫った。
「おっと、させないぜ」
 アマルティアを庇った楽雲は強烈な蹴りを食らい、たたらを踏む。
「助かった、感謝する」
「なんのこれしき。アマルティアちゃんが無事で何よりだ」
 楽雲が応える間に、恵はダモクレスの背後に迫った。右手で簒奪者の鎌を振りかぶる――そぶりをして、左手にいずこからか召喚した一振りの刀を握った。
「これで終わりだ」
 斬撃は、誰の目に留まるでもなく。気付けばダモクレスの胴体が真っ二つに割れていた。
 ダモクレスは横倒しになり、粒子となって消えてゆく。
 ケルベロスたちの勝利だ。
 しかし、仕事はまだ終わっていない。戦闘の余波で破壊された地面や壁面を修復すべく、ヒールグラビティを所持するケルベロスたちが手分けしてヒールする。
 特段高速で処理していくのは、リリ。一方で、未明は片付けも含めて丁寧な処理をする。
 やがてヒールを終えた未明は、幻想を含みながらも復元した現場を満足そうに見た。
「さて、これで憂いは一切ない」
「よーし、ヒール終了! ステーキだステーキ!」
 はしゃぐ楽雲をよそに、リリはツカツカとステーキハウスのある方へと歩き始める。
「はい、ステーキステーキ。藤波、はぐれんじゃないわよ」
 旅団員である雨祈が方向音痴であることを、リリはよく知っているのだ。とはいえ今リリに見えているのは肉だけ。振り返りもせずに肉へと邁進するのみ。
 さあ、あとは美味しく楽しくステーキをいただくだけだ。

●いざ、肉
 ステーキハウスに入店するや否や、リリは素早くカウンター席に座った。メニューを見る必要などない。
「極限のレアを岩塩で」
 口早に注文し、焼き上がりを待つ。
「ステーキはレアに限るわ。いっそ生でも……あぁ、ステーキだったわね」
 ぽつりつぶやけば、共に戦ったケルベロスたちも到着したようで。
「わぁいおっにくー。ソースたくさんあるんだねぇ……どうしようかなぁ……和風おろしにオニオン……わさびも気になる……けど、あっさり食べられそうな奴がいいなぁ。恵くん、どれがいいと思う?」
「あっさりがいいなら定番の和風ソースはどうだ。気になる味なら両方試せば良いだろ・ハーフメニュー、半分ずつソースを変えられねぇのか。変えられるならわさびも試してみてはどうだ。わさびは風邪予防にも良いぜ」
 恵の提案に、和は目を輝かせる。
「どうしよう……! うちの子天才すぎる……! ああ、風邪引いて原稿が遅れたら事だもんなぁ。じゃあ半々にしよ。半々出来る?」
「はい、大丈夫ですよ」
「じゃあ焼き加減はレアでー」
「俺はミディアムレアでソースはお勧めで。一番相性の良いソースを頼むぜ」
 和と恵の注文を伝票に書き付け、店員はうなずく。
「かしこまりました、ではレモンソースでお出ししますね。他の方はお決まりですか?」
 店員に言われ、アマルティアが小さく手を挙げた。
「焼き加減はミディアムレアぐらいで頼む。ビールも頼めるだろうか?」
「はい、ミディアムレアにビール、と……」
 続けて頼むのは、楽雲。
「焼き加減はレアで、ソースは……そうだなぁ。うん、俺もおすすめのレモンソースにしようかな」
 仲間の注文する様子を見ながら、眠兎は腕組みをして悩んでいた。
「……お肉は良いからパフェを食べたいわ……。あるのかしらパフェ、出来ればチョコレートが良いわね」
 なんて言いながらメニューを見る眠兎。パフェはなかったものの、チョコレートサンデーがあるようだ。
「うん、これにするわ。チョコレートサンデーをいただける?」
 店員が眠兎の注文を書き終えたのを見計らい、雨祈も注文する。
「俺はミディアムで、ソースは和風おろしでサッパリいただきたい気分だな」
 雨祈に続き、未明も注文を。ソースに迷っていた未明であったが、仲間の注文内容からおすすめを頼むことにした。
「レア、ソースはお勧めで。分量は500グラムで」
 未明は育ち盛り。都度消費すれば、多少のカロリーは問題ないとメニュー表を閉じた。
「レア以外を頼む奴の気が知れないわね」
 とは、肉過激派の言葉である。
 待つこと数分、店内に肉の焼ける音が響き、香ばしい香りが満ち始める。
 まずはレアを頼んだ者の前に、次いでミディアムレア、ミディアムを頼んだ者の前へ。
「わぁぁ! いっただっきまーす! うーん、ジューシィ……!」
 はふはふと幸せそうに食べる和。それを見守ったあとは、恵もステーキを一口。
「ああ、良い塩梅だ」
 肉を焼くのに使われた塩は、岩塩だろうか。黒こしょうはどうやら粗挽きのようだと、料理人として恵は思案する。そういえば、と恵は和を見た。
「生はあまり好きじゃねぇんだがレアは美味ぇのか?」
「レアはね、自分で一寸焼けるのがいいんだよ」
「なるほど育てるのか。食う以外に楽しみ方があるとは深ぇな」
「でしょ? 恵くんのソースもおいしそうだなぁ、ちょっと頂戴?」
「ああ、お勧めだけあって相性が良い」
 和は肉の切れ端をレモンソースにつけ、頬張る。
「ふぅ、お腹一杯だよ。夜だったら大きさも選べるのかなぁ? Tボーンとか1ポンドとか! まだまだ若い子には負けないんだよー!」
「夜といわねぇでおかわりしてもいいんだぜ? 量で価値が決まるわけじゃねぇ、美味く満足できるだけ食えればいいじゃねぇか。帰ったらメニューを組んでやるぜ」
 ダイエットメニューを思案し始める恵に、和はすすっと近寄って。
「ところでさ、……ロデオマシーンって効くと思う?」
 ささやき、お腹をぷにとつまむのだった。
 しかし今は美味しく頂く時間。肉を切り分け、口に入れる。口の中に広がる肉汁とソースの旨みに、誰もが思わず笑顔になる。眠兎もチョコレートサンデーにご満悦のようだ。
「一仕事キッチリ終えた後の美味しい肉は格別だな!」
「うん、おいしい。ソースがさっぱりしていていくらでも食べられそうだ」
「ああ、本当に美味しい。ビールも合うしな」
 雨祈の言葉に、未明とアマルティアが同意を示す。肉にうるさいドイツ人であるアマルティアも満足する味のようだ。
「……てか、レアの人多いな。アレか、血も滴るいい女ってやつか」
 雨祈がリリの方を見れば、唇を肉汁で滴らせながらひとり黙々と食べるのが目に入る。
「違うか。俺は肉には火が通ってる方が好みなんだけど、他人が食ってるの見ると美味そうに見える不思議」
「あげないわよ」
「え、いやいや、そんな……」
 否定されると同時に食べきったリリはナイフとフォークを置き、会計を済ませて店を出る。
「良い仕事だったわ」
 リリの口の端に残った、ほんの少し肉汁。それは陽光を受けて、きらりと輝いた。

作者:雨音瑛 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2018年1月27日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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