おっぱいなっぷる! ぷーるぷる!

作者:地斬理々亜

●果実の誘惑
 『爆殖核爆砕戦』が終わってから、数ヶ月が過ぎた今。
 大阪に住まう人々は、大阪城に攻性植物が根付いているという現状に慣れてしまっていた。攻性植物に動きがなかったのだから、無理もない。
 そのために、彼らの日常の活動は、大阪城付近まで広げられ始めていた。
 そんな人々の一人……仕事帰りのサラリーマンが、雑木林の近くを通りかかった時のことだった。
「あはーん☆ うふーん☆」
 色っぽい声が聞こえてきたのだ!
「なんや?」
 不思議に思ったサラリーマンが近づいてみると、南国フルーツがたわわに実った木と!
 その木と一体化したような、すっぽんぽんに近い姿の女性が!
 でもって、その女性の体に実っている2つの果実。それは、まるでパイナップルのようにずっしりと重厚感がありながら、それでいてぷるんとした柔らかさがあって。
 そう、これぞまさしく!
「おっぱいなっぷるやー!!」
 サラリーマンは鼻の下を伸ばし、ふらふらと女性に近寄っていく。
 彼はやがて、色々なものを搾り取られて殺され、大事なものをブリーフからコンニチハさせた状態の情けない死体となって、木の下に埋められてしまうのであった。

●ヘリオライダーは語る
「『爆殖核爆砕戦』の後、大阪城に残った攻性植物達について調べていた、ミルラ・コンミフォラさん達からの新たな情報っす!」
 黒瀬・ダンテ(オラトリオのヘリオライダー・en0004)は話す。
「大阪城付近の雑木林などで、男を魅了する『たわわに実った果実』的な攻性植物、バナナイーターが現れているようっす。バナナイーターは、15歳以上の男性が近寄ると出現して、その果実の魅力で魅了し、絞り尽くして殺害することで、グラビティ・チェインを奪い尽くしてしまうっす。そのグラビティ・チェインを使って、何か新たな作戦でも行うつもりかもしれないっすね」
 ダンテは続ける。
「なので、皆さん、この出現するバナナイーターの撃破と、誘惑されてしまう犠牲者の救出をお願いするっすよ!」
 ダンテの説明によると、一般人のサラリーマンが攻性植物に出会う場所には、先回りが可能であるという。
「バナナイーターを出現させるには、そのままサラリーマンを誘惑させるか……もしくは、彼を避難させた上で、ケルベロスの男性が囮になる必要があるっす」
 ダンテは語る。
「バナナイーターは、攻性植物の拠点になっている大阪城から、地下茎を通じて送られているようっす。囮になった人数に応じた数の攻性植物が現れるっす。1体目以外は戦闘力が低いようっすから、ある程度数を出してまとめて倒すこともできるっすね。ただ……注意して欲しいことがあるっす」
 ダンテはあくまで真剣な眼差しでケルベロス達を見つめながら、言う。
「攻性植物が出現してから3分以内に攻撃してしまうと、地下茎を通ってすぐに逃げてしまうっす。つまり、囮となった男性は、3分ほど戦闘せずにバナナイーターと接触する必要があるっす。幸い、向こうも攻撃せずに誘惑してくるだけっすから、仮にサラリーマンを囮にする場合であっても、すぐに死んでしまうようなことはないっす」
 つまり、とダンテは口にした。
「3分間、おっぱいなっぷるに誘惑されているふりをする必要があるかもしれないっす」
 ケルベロス相手でもバナナイーターは獲物として扱ってくれるから、大丈夫!
 なおかつ、攻性植物の誘惑はケルベロスには効果はないから、大丈夫!!
「バナナイーターは、爆発する果実を投げる攻撃をしてくるっす。これが本当のパイナップルってことっすかね……。あと、自分で食べて回復することもできるっす。それと……その……たわわな2つのおっぱいなっぷるで挟み込む攻撃もしてくるっす」
 かあっと赤面しつつ説明するダンテ。
 まとめると、バトルオーラの三種のグラビティに似た能力で戦うらしい。ただし、回復の対象については、遠距離単体ではなく自分のみとなる。
 なお、ポジションはスナイパーのようだ。
「囮になる場合、色々大変かもしれないっすけど、頑張ってくださいっす! 自分、ケルベロスの皆さんなら、必ずバナナイーターをやっつけてくれるって知ってるっすから!」
 ダンテの瞳は、どこまでも澄み切り、キラキラと尊敬の輝きを宿していた。


参加者
日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)
目面・真(たてよみマジメちゃん・e01011)
アカツキ・イェーガー(木漏れ日を宿す黒狼・e02344)
小森・カナン(みどりかみのえれあ・e04847)
ユーフォルビア・レティクルス(フロストダイア・e04857)
善田・万造(命のもとから鉄拳治療・e11405)
鳳・小鳥(オラトリオの螺旋忍者・e35487)
ミン・クーワン(修羅道・e38007)

■リプレイ

●嵐の前の静けさ
「ケルベロスっす。この先にバケモノが出るから、回り道するっす」
「ほんまか!? おーきに!」
 小森・カナン(みどりかみのえれあ・e04847)の忠告を受け、サラリーマンは急ぎ足で立ち去ってゆく。
「彼については、これで安心、というわけだな」
 目面・真(たてよみマジメちゃん・e01011)は、サラリーマンの背を見送り、呟いた。
「それにしても、攻性植物も色事に出たんかぁ。なんてーか、やってることがアコギというか、姑息というか……」
 ユーフォルビア・レティクルス(フロストダイア・e04857)は、長い溜め息を一つ。
 直後、鳳・小鳥(オラトリオの螺旋忍者・e35487)が、ユーフォルビアの隣に綺麗な着地を決めた。電柱の上に直立していたのである。
「本当、卑猥な攻性植物……オークと殺し合って全滅すればいいのに……」
 己の前髪を指にくるくる巻きつけながら、小鳥は自分の考えを口にする。
 彼女にとって、ぶら下がった二つのものは、空を飛ぶのに錘になって邪魔なだけである。
 割とピリピリしている女性ケルベロス陣。そんな中。
(「カナンもおっぱいにダイブしてぷるんぷるんしたいって言える空気じゃないっすね……」)
 カナンは、少し居心地悪そうにしていた。
「あとなんでトマトは実ってないんだろうか?」
 続いた小鳥の疑問に、カナンはとっさに応じる。
「トマトはフルーツか野菜か微妙っすよ。どっちなのか、アメリカで最高裁まで争われたことがあるっす」
 ネットで得た知識を得意げにつらつらと述べるカナン。
「そうなのか、小森カナン」
 素直に感心した様子の小鳥であった。
「で、あとは……」
「囮をやってもらうんだったよね?」
 真とユーフォルビアが、少し離れた位置で待つ男性陣に目を向ける。
「痴態・醜態を晒さず、最年長者として威厳を持って戦いますぞ!」
 と、豪語したのは、善田・万造(命のもとから鉄拳治療・e11405)。
 バナナイーターとは2度にわたる対戦経験を積み、『チェリーじぃじ』であった自分の女性耐性も上がったはず……そう思っているようだ。
「ちゃんと囮役として務まるよう、精一杯頑張る」
 アカツキ・イェーガー(木漏れ日を宿す黒狼・e02344)は真剣な様子で頷く。
「おっぱいは任せろ」
 内心をそのままシンプルかつストレートに漏らしつつ、サムズアップしたのは、日柳・蒼眞(落ちる男・e00793)だ。
「楽しませてもらうよぉ?」
 ミン・クーワン(修羅道・e38007)は、笑う。
 彼は長い前髪から金の瞳を覗かせ、こう宣言した。
「男は獣だ。だからまあ、うん。楽しく愉快におっぱいを貪ろう!!」

●おっぱいなっぷる祭り、開幕!
「おっぱい! おっぱい! うおおおおおっ!!」
 姿を現した1体目のバナナイーターへと、蒼眞が猛ダッシュ。
 そのままおっぱいへと、勢いよくダイブ!
 ぱふっ……♪
 優しく柔らかく蒼眞の顔を左右から包み込むおっぱいなっぷる。
「んんっ……んうぅっ……」
 蒼眞が上げる声は、息苦しさによるうめき声ではなく、むしろ気持ち良さそうな声である。
 彼は両手で、左右のフルーツに手を伸ばした。
(「やりたいこととやるべきことが一致する時……今こそその時だ」)
 世界の声が聞こえるのだ。そう、もみもみぱふぱふタイムだ、と。
 たとえ志半ばで倒れようとも、蒼眞は何度でもたつことだろう。

(「わしの宿敵に負けるとも劣らぬ見事な美房……あ、いや美貌」)
 万造の視線は、自分の前にいるバナナイーターの個体の、女体フルーツに釘付けだ。
(「テクによっては、わし、今回も春の目覚めを……」)
 などと考えている万造へと、バナナイーターは手を伸ばして。
 人差し指で、つつっと。
「あ嫌っ、そこを気持ち良くされた経験はっ!!」
 くりくり……すりすり……。
「い、いかんのじゃ……わ、若い者の目もあるのに……か、か、か、か、快感フォ~~~ッ!」
 万造、昇天す(死んだわけではない)。

 熱に浮かされたふりをしながら、アカツキはバナナイーターに近づく。
「こんな間近で女性の胸を見たことはないなあ……大きくて柔らかそうだけど、触ってもいいのかな?」
 バナナイーターは、『どうぞ』と二つの果実を差し出すかのように、自分の両手で、たゆんと持ち上げてみせた。
 アカツキはそっとそれに手を伸ばし、触れて、ゆっくりと指に力を込めてみる。
 ふにっ……。
(「こんなに柔らかいなんて……」)
 育ての親の影響もあって、アカツキは女性に対する免疫がないに等しい。
 今、そんなアカツキの手の中にあるのは、異性の、上半身の、丸く柔らかな部分……。
(「このまま手を離せなくなりそうだ……」)

「あっははぁ? へぇ……すっごいねぇ? 攻性植物とヤるのもいいかも、なぁんて……」
 あまりに直球な発言をしつつ、ミンはバナナイーターへと歩み寄って、揉んだり摘まんだりし始めた。
 バナナイーターはやがて、頭を下へと下げる。
「そんなことまでしてくれるのぉ? でも俺はねぇ、早く君とヤり合いたいんだぁ……」
 バナナイーターの後頭部を、ミンはぐっと手で引き寄せる。
「……あはぁ」
 しばしの後、びくん、とミンの体が跳ねた。

 その頃、隠れて待機中の女性陣はというと。
「カナン、アダルティーなビデオを撮っている監督になった気分っす!」
 カナンは、興奮気味の表情で、ひたすらビデオカメラを回していた。男性陣のあれやこれやを録画していたのであった。
「うわぁー……あれ演技、演技? だよねぇ?」
 男性陣を見やるユーフォルビアは、そう信じたい様子。
 これ系の予知を見てしまう上、その内容を自分の口で説明するヘリオライダーが不憫じゃないのか……なんていう考えも、ユーフォルビアの頭をよぎる。
「空は良い……空は……」
 下ネタが苦手な小鳥は、恋人(自称)である空を見上げて、何も見なかったふり。
「まあ、あと少しの辛抱だ」
「おっと、そうっすね」
 真は用意したタイマーに、カナンはスマートフォンに、それぞれ視線を落とす。
 3分間のカウントダウンが、0に近づいていく。
 やがて、アラーム音が鳴り響いた。

●いざ、おっぱい退治
 蒼眞の顔を挟むバナナイーターの胸部は、柔らかさや形状はそのままに、人を死へ誘う凶器と化す。
「色々と目の毒だし、やっちゃおうか」
 飛び出したのはユーフォルビアだ。
「行きますよ……」
 まるで狼のごとく、ユーフォルビアは姿勢を低くした。そこから敵群へと飛び込み、流れるように切り裂いていく。『幻狼・重ね噛み』である。
「羽剣抜刀。剛針よ、大気を羽撃け!」
 真が、『銅翼(カプラム・フェザー)』で続いた。翼に隠されていた赤銅の羽軸が、羽ばたきと共に撃ち出され、バナナイーター達に突き刺さる。ナノナノの『煎兵衛』は、ハートの光線をバナナイーターの1体に撃ち込む。
 蒼眞はおっぱいなっぷるから顔を離さないまま、死天剣戟陣で無数の刀剣を天空より呼び出し、戦場へと解き放った。
「此処はカナンの領域っすよ……! 足を踏み入れたら終わりって事っす!」
 『vent・chaine・agrandisseme(ヴァン・シエーヌ・アグランディスマン)』。カナンが鎖状の風でバナナイーター達を絡め取っていく。
「おっぱいくんを風の鎖で縛るというこの絵面はアウトっすかね?」
 カナンの呟きの後に、シャーマンズゴーストの『ぶろっこりー』が炎を放つ。
 一方、バナナイーターにぱふぱふされていた万造は、その体勢のまま、リズミカルにステップし始めた。手には、『ライトニングペンシング』。文房具が仕込まれたライトニングロッドである。万造は歌い出す。
「♪アイハブ――」
 中略。
「――ペンパイパイ顔パイパイペン♪ からの~ライトニングコレダーじゃあ~~~!!」
 ロッドから雷を放ち、攻撃に転じた万造は、見得を切る。
「ゼンダマンZo只今参上!」
 そう、何事もなかったかのように。
「空に生き、空で育ったわしにかなうはずもあるまい!」
「見た目がどんな姿をしていても、人に仇なす輩は容赦しない!」
 戦場に降り注ぐ大量の螺旋手裏剣は、小鳥とアカツキによるシュリケンスコール。アカツキのボクスドラゴン『アイヴィー』が、ブレスを敵に吐き掛ける。
 続いて、後方に飛び退きつつ炎の息を吐いたのは、ミンだ。入れ替わるように前に出た彼のライドキャリバー『風天』は、激しいスピンと共に敵の足元へ攻撃していく。
 まだかろうじて生きている、バナナイーターの弱い個体3体。うち1体はアカツキへのおっぱいなっぷるサンドを行おうとしたが、ぶろっこりーが割って入り、庇った。
「ずるいっす。ぶろっこりー、そこ代わるっす」
 カナンの発言はかなり本気っぽい声音であった。

●おっぱいの行く末
「ああっ……どうしよう……ゾクゾクするよぉ!! ほーらぁ、その大っきくて立派なのをもっと見せてみなってぇ!!」
 継続する戦闘に、ミンの興奮は高まりつつあった。
「さぁて、イかせてあげる……! 八卦に凶、天には焔」
 ミンの体内に埋め込まれた魔導機構を根源として、詠唱の言葉を鍵に、バナナイーターの足元に灼熱の蒼き火柱が顕現した――『太極・通天神火柱』。
「あっはは、いきり立ってきたよぉ!」
 ミンは心の底から愉しげに笑う。火柱が収まる頃には、そこには何も残っていない。
 バナナイーターの弱い個体が倒れたのはこれで3体目、残りは最初に現れた強い個体だけとなった。これが、戦闘開始からさほど経たない内に起きた出来事であった。
 その後、強めのバナナイーターは頑張って抵抗した。
 例えば、もう一度、蒼眞におっぱいなっぷるサンドをしようとした。バナナイーターはパラライズによって動けなかったが、蒼眞は自分から胸に埋もれに行った。
 また、ミンの頭にパイナップルを投げもした。ミンは滴る液体を舐めつつゾクゾクしていたし、ミンが受けた負傷は万造がウィッチオペレーションですぐに治してしまった。
 言ってしまえば、バナナイーターはケルベロス達に手も足も出ない状況であった。
 列攻撃中心で弱い個体を一掃し、その後、単体攻撃中心に切り替えるというケルベロス達の作戦が、功を奏していたのだ。
「さ、その目の毒な果実も駆除させてもらうよ」
 刃物を振るうユーフォルビアは、植物相手なので容赦なし。
「この砕けぬ拳で吹き飛べ!」
 オウガメタル『汞身南蛮胴具足』を身に纏った真が、拳を敵の体に叩き込む。煎兵衛がめろめろハートの光線で追い打ちをかける。
「ランディの意志と力を今ここに!」
 蒼眞による、『終焉破壊者招来(サモン・エンドブレイカー!)』。彼は、冒険者ランディ・ブラックロッドの意志と能力の一端を借り受ける。二つの魂が交錯し、その想いが一つに。その力はかつてないほどに滾り――。
「おっぱい揉ませろおおぉぉ!!」
「なんとなくそうなる気がしてたっす」
 蒼眞の攻撃する様を眺め、再び風の鎖を作り上げて敵に絡ませながら、カナンが口にする。
「ソイヤッ!」
 万造が暴風を伴う回し蹴りを繰り出し、バナナイーターを薙ぎ払う。
 小鳥が、自分の胸元から、黒い折り紙を取り出した。折られたのは、鳥。
「これが、オラトリオの秘術と螺旋の奥義の合わせ技……」
 仮初の命を与えられた鳥は、螺旋の回廊を潜り抜け、敵に鋭い嘴の剣を突き立てた。忍法、『鵲(カササギ)』である。
「綺麗なものには気をつけろってな」
 アカツキが呼び出したのは、色鮮やかな蝶。舞うように飛んだそれは、バナナイーターへと魔力を放つ――『夢現を舞う蝶』。
「そろそろイっちゃいなよ?」
 ミンはアームドフォートの主砲を一斉発射する。次なるは、風天のキャリバースピン。
「うう……あ、あ……」
 バナナイーターは満身創痍。苦しげなかすれた声を出す。
 たまたま目が合ったユーフォルビアに、バナナイーターはおっぱいなっぷるサンド攻撃を仕掛けた。
 むぎゅ。
(「自慢というわけでもないが、自分もそれなりの持ってるしな」)
 あくまで冷静なユーフォルビアは、至近距離から破鎧衝をバナナイーターの腹部に思い切り叩き込む。
 バナナイーターはそのままぐったりと動かなくなった……戦いは終わったのだ。

●兵どもが夢の跡
「オツカレサマ」
 真は周辺へのヒールを始める。
「火責めで一気に処分できないものか……」
 ぶつぶつ言いながらも、小鳥は戦場の片づけを手伝う。
「素晴らしいおっぱいだった……ごちそうさまでした」
「あっははぁ、愉しかったねぇ」
 ぱん、と手を合わせる蒼眞と、満足げな様子のミン。
「今回が潮時じゃのぅ」
 万造は小さく呟く。バナナイーター依頼をこなすにつれて、愛娘の視線が冷たいものに変わってきているらしい。
 冷たい視線。それは、アイヴィーがアカツキに今現在向けているものも、そうであった。
「そ、それにしても強敵だったな……ってアイヴィー?」
 まだほんのり顔が赤いアカツキが、アイヴィーの様子に気づく。アイヴィーは、ぷいと顔を背けてみせた。不機嫌そうだ。
「おっぱいとぱいなっぽーが合わさって最強に見える、そんなおっぱいくんだったっす。カナンもあのたゆんたゆん揺れるお胸に挟まれたかったっす」
 カナンは言って、撮ったビデオをチェックし始める。
「……なんに使うんだろーかそれ……」
 ユーフォルビアが疑問を呈する。カナンがちらっとユーフォルビアを見た。
「知りたいっすか? ユーフォルビアくん」
「ううん、遠慮しておくよ……」
 多分、それが一番平和なのだろう。
 こうして、おっぱいなっぷる事件は終息したのであった。

作者:地斬理々亜 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年7月2日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 7
 あなたが購入した「複数ピンナップ(複数バトルピンナップ)」を、このシナリオの挿絵にして貰うよう、担当マスターに申請できます。
 シナリオの通常参加者は、掲載されている「自分の顔アイコン」を変更できます。