白黒テレビロボ現る!

作者:なちゅい

●前世紀の遺物に……
 白黒テレビといえば。
 20世紀中期に発売された受信器だが、10数年後にはカラーテレビの発売を機に姿をなくしていった。
 今となっては、製造もされることもなくなった白黒テレビ。時代は変わり、アナログ放送が終了した為にそのままでは使えないが、そのレトロな見た目に愛着を抱き、わざわざチューナーをしようしてまで利用する人もいるのだとか。
 そんなふうに大切にされた物でも、必要なくなれば廃棄される。処分が面倒なのか、山に積み上げられた廃棄品の山へと放棄されることもあるから嘆かわしいことだ。
 群馬県のとある山。
 この場所にも、悲しいかな、とある場所には廃棄された電化製品がごろごろと転がっている。古くなった家電の中でも、一層古い白黒テレビは目立つ。
 そんな白黒テレビへと、小さなダモクレスが歩いていく。握りこぶし程の大きさのコギトエルゴスムに、機械で出来た蜘蛛の足のようなものだ。
 それが筐体の中に入り込むと……、少しして、その全体が光り輝き始めた。
 壊れた箇所が修復されていき、さらに大型化。機体から太い手足が生え、ロボットのような見た目を取る。
「モノオオオクロオオオオオオム!!」
 頭すらないのに、声を上げた白黒テレビ。ダモクレスと成り果てたそれは胴体の画面で何やら怒りの表情を表しながら、いずこともなく歩いていくのだった。

 とあるビルの屋上でケルベロスの来訪を待っていたリーゼリット・クローナ(ほんわかヘリオライダー・en0039)。彼女はスマートフォンで受信した映像などで、各地の状況などをチェックしていたようだ。
「皆、お疲れ様。依頼の話だね」
「白黒TVのダモクレスが現れるそうだな」
 ゼノア・クロイツェル(死噛ミノ尻尾・e04597)がそんな話を持ちかける。
 そのダモクレスはカラフルさを憎むという話もあったようだが、それは敵がモノクロ風のデザインで具現化しているからそう見えるだけで、実際は見境なく人々を襲っているようだ。
「現場は、群馬県のとある山中だね」
 放棄された家電の山にあった白黒テレビがダモクレスに成り果て、山道を下りてきている。目指すは山間にある町だろう。
 幸い、まだ被害は出ていないものの、ダモクレスを放置すれば、多くの人々が虐殺されてグラビティ・チェインを奪われてしまうのが間違いない。
「その前に、このダモクレスの撃破を頼みたいんだ」
 その白黒テレビはダモクレスになったことでモノクロ調の手足が生え、全長3メートルのロボットの姿となっている。
「グラビティはテレビウムのように光を発したり、画面からエネルギー光線を放ってきたり……あとは、直接モノクロ調の腕から拳を振り下ろしてくるようだね」
 ケルベロスの現場到着時には、ダモクレスはすでに人里を求めて一般道を歩いている。ダモクレスの歩くペースで数十分ほどかかると見られているが、早々に撃破して近辺に住む住人を安心させたいところだ。
 状況は以上と、一度話を止めたリーゼリットは一息入れた後でさらに告げる。
「相手はかなりレトロな電化機器が元になっているとはいえ、ダモクレスとしての力を与えられて強さが変わることはないよ」
 事後は、敵の現れた廃棄家電の山は掃除しておくといいかもしれない。新たなダモクレスが発生する可能性を断っておくことも、長い目で見ればダモクレスの侵攻を防ぐことに繋がるかもしれないのだ。
「それでは、よろしく頼んだよ」
 リーゼリットはケルベロス達へと頭を下げ、改めて事態の解決を願うのだった。


参加者
ハンナ・リヒテンベルク(聖寵のカタリナ・e00447)
ロナ・レグニス(微睡む宝石姫・e00513)
ガーネット・レイランサー(桜華葬紅・e00557)
阿守・真尋(アンビギュアス・e03410)
ゼノア・クロイツェル(死噛ミノ尻尾・e04597)
ハジメ・セントラル(ウェアライダーの降魔拳士・e04943)
ニュニル・ベルクローネス(ミスティックテラー・e09758)
メドラウテ・マッカーサー(雷鳴の憤怒・e13102)

■リプレイ

●白黒テレビとダモクレス
 群馬県上空に差し掛かるヘリオン。
 降下の準備を始めるケルベロス達は、ダモクレスの元となった白黒テレビについて語り始める。
「……白黒。あの手のモニターは、普通色つきでは? 何、半世紀前の話?」
「白黒テレビなんて、カラーテレビ 番組内でしか 見たことない、わ」
 中性的な見た目の赤い髪と瞳の少年、ガーネット・レイランサー(桜華葬紅・e00557)は仲間の言葉に気のない相槌を返す。ぼんやりした雰囲気のオラトリオ、ハンナもまたたどたどしい口調で語った。
「白黒のテレビって、わいが生まれる一昔前やと思うんやけど、今のと比べモンにならんぐらい丈夫やからな」
 わいも人の事は言えんがなとのんびり語る、チーム内最年長のハジメ。無精鬚に渋さをかもし出す彼よりも、白黒テレビの歴史は古い。
 黒猫ウェアに身を包むゼノア・クロイツェル(死噛ミノ尻尾・e04597)はふと、そばのロナ・レグニス(微睡む宝石姫・e00513)へと問いかける。
「……白黒テレビ。見たことあるか? 箱の中に特殊な妖精がいて、そいつが映像を映しているという話だ」
「え、え……みて、みたい……! ニル、ニル……しって、た……?」
「特に聞いたことは……」
 ゼノアの話に、ロナは薔薇尖晶石の瞳を丸くして妹のように思う友人に問うが、ニュニル・ベルクローネス(ミスティックテラー・e09758)は縦ロールを揺らしつつ首を横に振る。実際はニュニルのほうが年下だが、こうしていると天真爛漫なロナの方が妹っぽく見えてしまう。
 それならとロナはテレビを探すが、生憎とヘリオン内に前世紀の遺物があろうはずもなく。
「冗談というか、都市伝説だが」
 苦笑するゼノアに、ロナは「ないの?」と首を傾げる。
 そんな2人の様子に、ハンナ・リヒテンベルク(聖寵のカタリナ・e00447)が少しだけ悲しげに顔を伏せ、ニュニルもまた友人達と仲良くするゼノアに少しだけやきもちを焼いてしまうのである。

 現地に着地したケルベロス達。
 メンバー達は山の麓に降り、ダモクレスの出現地点を目指す形で山を登っていく。
「本当に道具はきちんと使って、きちんと処理してくれないと困るわね」
 薄着の装束でスタイルの良い身体を惜しげもなく晒すメドラウテ・マッカーサー(雷鳴の憤怒・e13102)は、不法投棄する人を暗に示して悪態づく。
 不意の遭遇に気をつけて進んでいたメドラウテだったが、正面から現れたそれにすぐ、身構えることとなる。
「なんていうか。でかいんだが、なんだかな……」
 ハジメ・セントラル(ウェアライダーの降魔拳士・e04943)はその姿に、しばし呆気にとられる。
 現れたダモクレスは、胴体に古いモノクロテレビを持つ。胴体のモニターは顔も兼ねるのだろうか。さらに、その左右と下部からはモノトーンの四肢が生えていた。
「随分レトロな電化のダモクレス……ていうか、このご時勢に箱型テレビかよ。いつの時代だ」
「よく残っていたものだな。どこかに眠っていたのだろうか」
 この手のダモクレスは、壊れた家電に小型のダモクレスが入り込んで機体を修復した上で大型化させるというが、それにしても、半世紀前の家電がこうして姿を現せば、ゼノア、ガーネットでなくとも驚いてしまう。
「ずっとここに? さみしくなかった、かしら……」
 あの白黒テレビは、いつから放棄されていたのだろうか。それを考えるハンナは少し物悲しさを覚えていたようだ。
 ともあれ、新たにこの近辺に人が現れぬようにと、ロナ、ニュニルが殺界を発動し、戦場想定地点の人払いを行う。
「わたし、いろんなダモクレス……たたかってきた、けど」
 殺界の形成を終えたロナは、改めて前方から迫り来るダモクレスを見て、言葉を続ける。
「……やっぱり、さみしい……から、ひとをきずつけたり、……する、のかな」
 捨てられるのは、寂しいこと。ロナもまた少しだけしんみりしてしまう。
「不法投棄さえ無ければこのダモクレスも生まれなかったのかもと思うと、人の業を感じてしまうけれど……。確り倒さなければね」
 ダークアッシュの髪をセミロングにした阿守・真尋(アンビギュアス・e03410)。男装することもある彼女だが、今日は女性の気分らしく、シックながらも優雅なドレスでこの戦いに臨む。
(「文明が発達すればするほど、レトロチックな物品の訴求力も高まるというもの」)
 そう考えるニュニルは、手にするピンクのクマぐるみのマルコへと呼びかける。
「白黒テレビ、戦いの中でもじっくりその魅力を見せて貰いたいな。ね、マルコ?」
 彼女はにっこりと微笑み、リボンでマルコを腰にくくりつけていく。
 その間に、ダモクレスはケルベロス達へと迫ってくる。白黒のテレビ画面に何やら憤怒の表情を浮かべ、殴りかかってくるではないか。
「ほな、足止めはどないかするんで、よろしくな」
 ハジメは戦闘態勢に入るべく、ホッキョクグマの獣人へと姿を変える。
 同じく、ガーネットは耳からアンテナを起こし、装着したゴーグルの中から瞳を輝かせ、戦闘スタイルに移行する。
「目標捕捉。殲滅を開始する」
「白黒テレビさんは私達が適切に処理してあげるわ」
 荒ぶるダモクレスを前に、メドラウテは楽しげに口元を吊り上げて見せたのだった。

●レトロロボとの戦い
 迫り来る白黒テレビのダモクレスを前にしたケルベロス達。
 敵の初動が遅いと見て、中央に布陣したガーネットはドローンを飛ばし、仲間の盾になるよう展開していく。
(「無力、だけど……これくらいは……」)
 後方にいたロナは前線に立つゼノアを護りたいと、その身に降ろした御業から炎弾を発する。
 ニュニルも連携するように後ろから敵へと攻め入った。余裕すら感じられる優雅な所作で立ち振る舞う彼女は、縛霊手をはめた腕で殴りかかる。
 網状の霊力が敵を縛り付けている隙に、ニュニルはボクスドラゴンのスクァーノを前線に残し、自らは後方へと一旦下がっていく。
 さらに、メドラウテが砲撃形態としたドラゴニックハンマーの照準を敵に合わせ、竜砲弾を叩き込む。
 しかし、ダモクレスはビクともしない。
「頑丈そうね。昭和の機器は耐久年数が素晴らしいですからね」
 やや精密さには欠けるのは仕方ないとしながらも、メドラウテはその素晴らしい部分を褒める。
 とはいえ、悠長に褒めてばかりもいられない。モノクロ調の拳で殴りかかってくるダモクレス。それを、真尋のライドキャリバー、ダジリタが受け止めた。
 機体をきしませるほどの威力の一撃にも、ダジリタはガトリング弾を掃射し、真尋も精神を集中させ、敵のメイン武器ともなる白黒のテレビ画面を爆発する。
「女に護らせるのは複雑だが……、仕事だからな。任せたぞ」
 ゼノアは盾役を真尋に任せつつ、同じく火力として攻め入るハンナに視線を送った。
「……行くぞ、ハンナ。剣の腕が鈍ってないか、間近で見てやろう」
 先にゼノアが仕掛け、袖口から鎖状のエネルギーが飛び出す。それは蛇のように動き、ダモクレスの体を締め上げ、食らいついていく。
「……そういう、あなたは。以前より動き、遅いんじゃ、ない?」
 ハンナは全身にバトルオーラ「ChristSoul」を纏う。それは、ゼノアと聖夜に共に見た東京タワーツリーの輝き。彼女はその上に雷を帯びさせて敵へと拳を突き出す。
 ハジメはウイングキャットのどあらに仲間の回復を任せ、自らは敵の動きを見極め、間合いを読む。柔道の体術を思わせる動きで敵に近づくハジメは側面から敵へと仕掛け、降魔の拳で殴りかかる。
「とりあえず、猟友会の連中が来る前にどないかせんとな!」
 この白熊の姿では、猟師の的になるのではないか。そんな危惧を抱くハジメの姿に、後方のニュニルは面白いおじさんだなあと顔を微笑むのである。

 戦いにおいてダモクレスは古風な様子を感じさせず、その力を発揮してくる。
 顔も兼ねている白黒テレビから閃光を発して相手を威嚇し、さらにダモクレスとしての武装も備え、画面からエネルギー光線を発してきていた。
「ううん、あまりエレガントじゃないね」
 後方でその攻撃を見ていたニュニルは、白黒テレビならではの攻撃があってほしいといまいちその攻撃がお気に召さない様子。もっとも、遠方にまで及ぶ敵のエネルギー光線は油断できぬ為、敵の挙動には警戒を怠らない。
 前に立つケルベロスやサーヴァントが、ダモクレスの攻撃を代わる代わる受け止める。真尋もその一人だが、彼女はそこで歌姫としての一面も見せた。
「もし願うのなら 願うのなら 引き金を引いてみせてよ……」
 真尋の歌声は自身を含め、戦う仲間を癒していく。
 そうして敵の攻撃に堪える仲間の背後から、任務に使命感を燃やすガーネットがアクロバティックに躍り出てダモクレスを狙う。
「ブレード、1番から8番までパージ……行けッ!!」
 背面に装備されたブレードがガーネットの指示で一斉に分離し、射出される。
「散滅せよ! ダモクレス!」
 ブレードは敵の周囲を跳び回り、その動きを封じようと斬撃を繰り出していく。ロナもまたタイミングを見計らって流星の蹴りを浴びせ、敵の動きを止めていた。
 さらに、ニュニルが薔薇の花を舞わせながら、影の弾丸を撃ち放つ。
 それを、猫さながらのしなやかな動きで、敵に炎の蹴りを見舞ったゼノアが間近で見つめる。
「……相変わらず、カラフルで派手な演出だな。あんまり見せつけ過ぎるとあいつが嫉妬するぞ」
「嫉妬の味もまた美味也ってね。なに、ボクが倒れたらゼノに抱っこして帰って貰うさ」
 ニュニルは余裕の表情で、ゼノアへと言葉を返して見せた。
 さて、連携の取れた布陣と攻撃でダモクレスへと攻撃を続けるケルベロス。次第に、敵の体へとヒビが入っていき、動作も少しずつ鈍ってくる。
「中々に好戦的な相手だけれど、こうなるともう形無しかしら」
 型落ちした家電だけにと、バスターライフルを携えたメドラウテは楽しそうにテレビ画面を狙って凍結光線を撃ち出す。
 敵の体が凍ったところへ、ハジメが襲い掛かり、獣の拳に重力を込め、重量感のある一撃でダモクレスの体を薙ぎ払う。
 ただ、敵はまだ戦意がなくなったわけではない。モノトーンの拳を振るってくるダモクレスに対し、ハジメは身体を反らして受け流そうとする。
 いくら弱ってきていても、下手にくらえばあっさり倒れかねない。ハジメは終始柔道の動きを意識し、敵と距離を図りながら組み合いを繰り返していた。
 そこに、ガーネットが跳躍して飛び込んでくる。
「微塵に砕けろ!」
 グラビティを纏わせた惨殺ナイフを縦横無尽に振るう。ついに、そのガーネットの連撃でダモクレスの体が崩壊し始める。
 それに続き、ハンナが仲間へと一声かけて、百合の聖杖を手にして詠唱を始めた。
「雪白の羽根が誘うは 紅き月夜の幻想世界 さあ……眸を閉じて 愛の彼方へ往きましょう」
 杖に込められた魔力と、彼女の翼に宿るグラビティ・チェインが呼応して。次第にダモクレスは穏やかな眠りへと誘われていく。
「……おやすみなさい。頑張った、ね」
 そうして、意識を落としたダモクレスは力を失い、身体を収縮させて元の白黒テレビへと戻ってしまう。
「状況完了。戦闘行動を終了する」
 武装解除するガーネットの傍らで、ハンナは傷ついたテレビを慈しむようにそっと撫でる。どんなものにでも神様が宿るという日本人の考え方を聞いていたハンナは十字を切った。
「お疲れさま……」
 彼女はしばし、長い間稼動していた白黒テレビに祈りを捧げていたのだった。

●皆で楽しくお片づけ
 無事、ダモクレスを倒したケルベロス一行。
 ロナが魔法の木の葉を戦場となった山道に舞わせ、幻想交じりに修復していく。
「お疲れ様。けれど、もう一仕事あるわよね」
 真尋が仲間達に、山道に放棄された廃棄品の片づけがあることを示す。皆、そこまで考えていたようで、早速ダモクレスの足跡を辿る形で向かう。
 現場は木々の合間に、ごろごろと壊れた家電が転がっている。
 それを目にしたガーネットは思わず、嘆息してしまう。
「爆処理というわけにもいかないか。仕方がない」
 メドラウテもまた、面白くなさそうにゴミと向き合う。
 ただ、メドラウテは作業には真面目に取り組んでいたようで、再利用できる者は運び出し、雨風によって金属が錆びたりして壊れたものは射撃武器で粉砕していく。
「これは何だったかしら?」
 時に、古い型の家電を目にし、メドラウテは何に使う物だったかと思案する。ちなみにそれは、旧式のラジオだったようだ。
「ほら見て見て、すごい古いラジオに、こっちは黒電話だよ。裏猫に持って帰って飾っておかない?」
 ニュニルは片付けそっちのけで物品漁り。最初はロナもお姉さんらしくたしなめていたが、テレビを発見したロナはゼノアの言葉を思い出し、じっとそのモニターを見つめていたようである。
「まだ……使えそうな子たちも、いる、わ」
 ハンナは転がっていた懐中時計を手に取り、気力を撃ち出す。
 それは、オルゴールつきのもの。ヒールによって輝きを取り戻した黄金に、薔薇と月の刻印。
「……わたしといっしょに、くる?」
 小夜鳴鳥の名を持つ懐中時計へ、ハンナは問いかける。カチカチと時を刻み出したその音が彼女には了承の返事に聞こえた。
「おぅ、お疲れさん。……大体は片付いたか?」
 仲間達が片づけしている間、トラックを借りてきたハジメは山道に止めてやってきていた。
「ハジメ、ハジメ……これ、つかえそ……?」
 なんとなく、ハジメは家電に詳しそうと考え、ロナが問いかける。古い炊飯器だったが、使えなくはなさそうだ。
「女連中が多いので、俺とハジメがやらんとな。……運ぶときに腰壊すなよハジメ?」
 ゼノアがそう声をかけ、重そうな冷蔵庫を持ち上げようとする。運び出した家電は、リサイクルショップにと真尋が提案していた。
「……また、つかってくれるひと……いるといい、ね」
 ロナはにっこりと微笑み、仲間と共に願う。……新たな持ち主に愛されますように、と。

作者:なちゅい 重傷:なし
死亡:なし
暴走:なし
種類:
公開:2017年5月3日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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