
●
「ネトゲは悲しみしか生まない!」
廃寺でビルシャナが叫び、配下の10名が涙ながらに頷いた。
「ネトゲには、従来のゲームにはない様々な問題点がある! 確かに大勢と出来る楽しい遊びだが、それ故に人間関係が難しい! それだけではなく、回線問題、サーバー問題、ゲームバランス、チート、PK、課金、その他諸々……そうでなくても、中毒や依存症など、ネトゲは悲劇しか生まないのだ!!」
ビルシャナはもう言いたい放題であった。
そして、ネトゲに何かしら悲しい思い出を持っているだろう信者達は泣き伏してしまった。
「故に、従来のテレビゲームが最高! ゲームはオフラインでいい! ネトゲなどいらーんっ!!」
●
「ネトゲは悲しみしか生まないので、普通のゲームがいいという悟りを開いたビルシャナが発生しました。問題を解決してください」
セリカ・リュミエールが説明を開始した。
クラウディア・エーデルシュタイン(ノインテーター・e19863)はなんだっていいじゃんと思った。
「悟りを開いてビルシャナ化した人間とその配下と戦って、ビルシャナ化した人間を撃破する事が、今回の目的です。このビルシャナ化した人間が、周囲の人間に自分の考えを布教して、配下を増やそうとしている所に乗り込む事になります。ビルシャナ化している人間の言葉には強い説得力がある為、ほうっておくと一般人は配下になってしまいます。ここで、ビルシャナ化した人間の主張を覆すようなインパクトのある主張を行えば、周囲の人間が配下になる事を防ぐことができるかもしれません。ビルシャナの配下となった人間は、ビルシャナが撃破されるまでの間、ビルシャナのサーヴァントのような扱いとなり、戦闘に参加します。ビルシャナさえ倒せば元に戻るので、救出は可能ですが、配下が多くなれば、それだけ戦闘で不利になるでしょう」
●
「ビルシャナの能力は?」
クラウディアが質問すると、セリカはすぐに資料を広げてくれた。
ビルシャナ閃光……敵を退ける、破壊の光を放ちます。
八寒氷輪……氷の輪を飛ばし、敵を凍りつけさせます。
浄罪の鐘……鐘の音を鳴り響かせ、敵のトラウマを具現化させます。
以上の力で戦うらしい。
「今回のビルシャナは、自分が元々、ネトゲ廃人のようですね……。ネトゲの中では無敵だったんですが、リアルはニートで親のお荷物。そして35歳を過ぎた頃にリアルが確実に崩壊し、ネトゲの回線もつなげなくなり、追い詰められて最終的に悟りを開いた模様です」
クラウディアはどんな顔をしたらいいのか分からなかった。
「それもこれも原因は、ネトゲにあるのだ……と。それ故に、ネトゲで何かのトラブルがあった人間達を配下として集め、廃寺に寝泊まりしながらネトゲを攻撃する布教を繰り返している模様です」
「は、はあ」
「確かにネトゲは様々な問題を含んでいますが、……全員が、彼と同じ末路をたどるとは決まっていません。マナーを守って普通に遊んでいる分には楽しく健康的に過ごせます。全員がそうなる訳ではないんですから」
「そうですね」
「早く配下の人間には大きなインパクトを与えて正気に返し、ビルシャナは退治してください」
●
最後にセリカはこう締めくくった。
「教義を聞いている一般人は、ビルシャナの影響を受けているため、理屈だけでは説得することは出来ないでしょう。重要なのは、インパクトになるので、そのための演出を考えてみるのが良いかもしれませんね」
参加者 | |
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![]() 神城・瑞樹(廻る辰星・e01250) |
![]() 大首・領(秘密結社オリュンポスの大首領・e05082) |
![]() 外木・咒八(地球人のウィッチドクター・e07362) |
![]() クラウディア・エーデルシュタイン(ノインテーター・e19863) |
![]() 天霧・愛樹(明日から本気出すわよ・e19865) |
![]() 青木・杏奈(やかましかしましお喋り大好き・e30474) |
![]() ユエ・シュエファ(月雪花・e34170) |
![]() マリー・ビクトワール(ドワーフの鎧装騎兵・e36162) |
●
ケルベロス達は現場の廃寺に到着した。
「ネトゲは悲しみしか生まない!」
早速、本堂の方からはビルシャナと配下達の勝手な言い分が大声で聞こえて来る。ネトゲでの人間関係やら自爆人生やらその他諸々。
ケルベロス達は顔を見合わせた。
「どんな恨みがあるのかと思えば、完全に自業自得じゃねえか……ったく、めんどくせえけど騒ぎを起こされる方が面倒だ」
外木・咒八(地球人のウィッチドクター・e07362)は本当に面倒そうである。
「ったぁく。そんなん、どっちでも変わらないわよ。『人間関係がネトゲの悲劇』って『単に悲劇的な人間関係』なんじゃないの?」
クラウディア・エーデルシュタイン(ノインテーター・e19863)も、呆れて突っ込んでいる。
「ビルシャナの考え方はいつも効率が悪いですよね。ネットゲームくらいで騒ぎすぎではないでしょうか」
ユエ・シュエファ(月雪花・e34170)も冷静に指摘する。
「僕たち全員、ネットゲームをやっているようなものですし……」
それは言わないお約束である。
「本当にビルシャナって極端だよな」
神城・瑞樹(廻る辰星・e01250)は遠い目になっている。
「ネトゲも程々なら楽しいよな。ただ俺は決まった時間にログインとかできないからブラウザゲームとか、オンリープレイ中心だが。別に友達が居ないんじゃないんだ。ただ箱庭系が好きだし、共同作業が苦手なだけなんだ。だから課金含む廃人プレイはよくわからんよ。楽しいぞ、ひたすら廃坑洞窟探索するのとか、フリゲの農場経営とか」
瑞樹は一人でも楽しめるネトゲの良さを主張する。
「フハハハ……我が名は世界征服を企む悪の秘密結社オリュンポスが大首領! ネトゲ悲しみしか生まない……? 答えは否だ!」
大首・領(秘密結社オリュンポスの大首領・e05082)は胸を反らして笑っている。
「やれやれ……初陣がこんな明王とは運が無いのぅ……」
マリー・ビクトワール(ドワーフの鎧装騎兵・e36162)はため息をついた。
そしてケルベロス達は、天霧・愛樹(明日から本気出すわよ・e19865)、青木・杏奈(やかましかしましお喋り大好き・e30474)達も伴って、全員で本堂の方へと移動した。
本堂ではビルシャナが今まさに、ネトゲの欠点をあげつらっている。
「回線問題、サーバー問題、ゲームバランス、チート、PK、課金、その他諸々……そうでなくても、中毒や依存症など、ネトゲは悲劇しか生まないのだ! それにいかにゲーム内で無敵であっても、人間関係の難しさは、リアルよりも壮絶!」
もう言いたい放題のビルシャナに対してシュエファはため息をつき、ぎぎぃ~と錆びた引き戸を開けると本堂の中に入っていった。
不気味な音にぎょっとして、ビルシャナ達はケルベロス達を振り返った。
「僕達はケルベロスです。あなたたちを説得しに来ました」
「ケルベロスだと!?」
慌てて立ち上がるビルシャナを制してシュエファは言いたい事を言った。
「ゲームの中とは言え、他者を寄せ付けない程の無敵の強さを持っていたのならそれで良いではないですか。ネットゲームで知り合って結婚した者もいるのです。お前達は何だかモテないような雰囲気が出ていますからゲームの中だけでも充実した人生を歩んだ方が良いのでは?」
「な、何――!!」
絶句するビルシャナ。
「おのれ、キサマ、子供のくせに言うてはならんことを!!」
実際問題ネット浸けで、リアルがあまり楽しくない事になっている信者達は激昂。
続いて同じく十代のマリーが言う。
「お説教をしてやりたいのぅ。ゲームの中じゃ無敵じゃった? 自分の人生が崩壊したのはゲームのせい? なら、そのオフラインゲームとやらで更に悪化したらそのゲームのせい? で、更に自分が不都合になれば世の中が悪い! と言い出すじゃろうな。まあ、こんな風になったのはこやつの親も悪いわけじゃが…このクズが一番の原因じゃのぅ。ちとお灸をすえてやらんといけんじゃろうな」
うまくいかないことは何でも他人のせいや世間のせいにしなければ生きていけない大人もいる。はっきりと本当の事を言われてプルプルしているビルシャナ。
それからマリーは信者達に向き直る。
「おぬしらは親に負担をかけて引きこもって良いと思うのかのぅ? もし、良いと思ってるならおぬしらもクズじゃな。自分でお金を稼いで遊んで運命の人に出会って家庭を持つという事もあるじゃろう。引きこもらん限りじゃがな……おや? 言葉にするとまるでゲームじゃな。まるでオンラインゲームやらじゃな」
ビルシャナの配下信者達も言われたい放題でプルプル。
今にも爆発しそうなビルシャナ達を見て咒八が割って入った。
「ネトゲはそれまで全く接点のなかった人とも知り合えるから交友範囲が広がるんじゃねえか? 同じゲームが好きなわけだから、共通の話題もできる。加えて、従来のゲームだと複数人で遊ぼうと思えば予定を合わせてどこかに集まらなければいけないが、ネトゲなら気軽に自分の家で自分の都合のいい時間に遊ぶこともできる。大体、どんなゲームだろうと課金やら依存症やらは自分を制御できないのが悪いんだろうが」
咒八は、ただビルシャナ達を否定するだけではなくて、ネトゲの肯定的な面の方に目を向けさせた。その上で、課金や依存症についての意見も述べる。
「そうやってネットの見知らぬ人間と交友関係を広げたせいでトラブルが起こる事もあるんだ! ストーカーとか!」
ビルシャナが拳を振り上げて叫んだ。
「ストーカーするような人間は、何がきっかけだってストーカーになるだろ。さっき言った依存症と同じで、あくまで本人の問題だ。ネトゲのせいにすんな」
咒八は本当に面倒臭そうに言った。
「まず人間関係が難しいのはゲーム限らずリアルでも同じだろうが。課金に関してはフリゲを無課金でプレイする奴もいる。俺だが。回線とかそういうのってさ、ネトゲが悪いんじゃなくて個人の問題だと思うんだが」
続いて瑞樹が様々な点を冷静に指摘し始めた。
「最初は無課金でもいずれ課金して廃--」
ビルシャナが口を挟んだ。
「だから、それは、人による」
瑞樹は切り捨てて、説得を続けた。
「ネトゲの良さは遠方の人との関係が作れる事だ。従妹夫婦は実際オンラインで知り合い、そして結婚まで行ったカップルだ。しかも10歳年上の姉さん女房だぞ! 従妹本人は結婚諦めてた節があったが、年下旦那のすんごい押しで東北から東海に嫁いだぞ。つかそもそもひきこもるのはゲームが悪いんじゃなくて、やっぱり本人の問題じゃねーか」
「リア充爆発しろ!!」
途端にネトゲ廃人引きこもり35歳以上は怒鳴った。羽毛を逆立て、羽根をばっさばっさ言わせながら、
「リア充爆発しろ! リア充爆発しろ!」
と叫びまくって手がつけられない。つられて信者達もリア充爆破を叫んで暴れ始めた。
「だから、ネトゲの人間関係にもいい面があって……」
「今この瞬間、嫉みで人間関係崩壊!」
恐らく、廃人になるまでネトゲやっても縁が無かったであろうビルシャナは血の涙を流している。
「とある某秘密結社では、世界征服の名の下に、様々なジャンルのネトゲで活動しているぞ。ネタとロールプレイを前提に行う為、様々な問題からよくあるお困りの人間関係のトラブルがあっても幹部の蹴落とし合いさえも決められたお約束として処理される優れもの」
そこに領が入り込んで、何とか話題をそらした。
「何より、ネトゲがなければその組織は存在すらしていなかった。1つの目標に向かって集った縁というものは尊いものだ。そして……如何に後悔しないように動くかに全力を注いでいるので悲劇などない! そう……我が悪の秘密結社オリュンポスのようにな!!」
「悪の秘密結社じゃなくて正義の味方でネトゲ極めたい場合はどうすりゃいいんだよ!」
フハハと笑う領に向かってビルシャナが叫んだ。
「正義の味方の方が人間関係ドロドロで蹴落としあいが日常茶飯事ってどういうことだ! やっぱりネトゲ反対ー!」
「……正義の秘密結社作ったら?」
変なところで常識人の領はそう言ったがビルシャナは一人でヒートアップしていて聞いてなかった。そんなに辛かったか正義面しながらの泥沼人間関係。
「ネトゲ反対って……あら? アタシの場合、結構重宝してるわよ。特に共通言語として…でしょ、愛樹お姉ちゃんっ」
クラウディアは愛樹の腕に抱きつきながらそう言った。愛樹は面倒そうに頷いている。
愛樹とクララは現在、シェアハウスで一つ屋根の下に棲んでいるが、愛樹は偏屈ニートで部屋に籠もりがちなのである。最初はどう接するか悩んだものだった。
「ネトゲなかったら、結構アプローチ違うハズよねー。愛樹お姉ちゃんとコミュニケーションを取るために、一押しのゲームをやってみて、話題のとっかかりにしたのよ。今じゃ仲良し擬似姉妹だもんっ♪ だから悪い事ばっかじゃないわよ?結局は遊び方っ♪」
「ネトゲ以外に会話が出来ないような関係で姉妹を名乗るなーっ!」
ビルシャナは叫んだが、思い切りブーメランである。ネトゲヒッキー廃人に、ネトゲ以外の話題があるんだろうか。
「人の事言えるのか?」
咒八が無愛想に突っ込んだ。
「ネトゲで悲劇起きるのは、往々にして当人の問題よね。自分は悪くないって思いたいから、ネトゲのせいにしてるだけでしょ?」
愛樹がひんやりとした口調で言った。
「なによりネトゲは、出会いのキッカケでもあるのよ。私なんて、ネトゲで知り合った親友がいなかったら、アパート追い出された時にホームレスになってたからね。ネトゲの絆があればこそ、親友の家に転がり込めたのよ」
この物凄い顛末には、ビルシャナも信者も黙った。ネトゲがなけりゃホームレスって……。
「それにクララもね。転がり込んだ家の先住同居人で、できればあまりかかわらずに引き籠っていたかったんだけど、ネトゲ通じて仲良くなった結果、こうしてお姉ちゃんと呼ばれるようになったわけ。話のキッカケにもなるし、一緒に遊ぶことで親密にもなるし、やる人次第でむしろいいことずくめよ?」
ネトゲやっていて追い詰められ、ホームレス寸前のビルシャナVSネトゲやっていてホームレス回避した29歳アラサーニート愛樹は鋭く視線をかわして対峙した。
ホームレスの必然……正に、ネトゲはやっている本人次第という事であろうか。
「認めないっ、認めないぞっ! ネトゲやっていたから活路が開けたなどと……! それでは、ネトゲ廃人としてリアルオワタ状態の俺は、どうなってしまうんだ! 今更、リアルに立ち向かえと言うのかーっ!!」
血の涙を流して吠えた後に、ビルシャナは叫んだ。
「大体、ネトゲじゃなくて据え置きゲームだってなんだってあるだろうが! 引きこもりならそっちをやれよ! 他者を求めるなよ! 孤高を目指せーっ!」
そう、愛樹に向かって滅茶苦茶を言う。
そこで杏奈が進み出た。
「わかってない、わかってないですねみなさん……今や据え置きゲームすらもオンラインモードが実装されていてもはやほぼネトゲ! 完全オフラインでも攻略情報は全部ネットの上に書かれている! 攻略情報を交換して楽しめていたのは遥か昔、現代のオフライン据え置きゲーにあるのは没コミュニケーション……!」
杏奈は拳を振り上げ熱弁。
「精々がゲームのストーリーや設定について語り合えるぐらいですが、それだって宗教戦争に発展することすらあるんですからネトゲとほぼ変わりありません! むしろリアルPK(カツアゲ)とかリアルRMT(買い物)とかあるんですから現実の方がよっぽどネトゲですよ! ネトゲの中に生きながらネトゲをすることは何もおかしくありません! さあ、ログボを受け取るのです!!」
現実だって、ほぼネトゲ。
ネトゲが現実に追いついているのか、現実がネトゲ化してきているのか……。それは、非常に説得力のある事実であった。
「お、俺達の住む現実は、既にネトゲッ……!」
そのことに気づかされた信者達は、次々に膝を折ってその場に崩れ落ちた。
「ネトゲ、ネトゲの中に我々は生きているのか!」
「分かりましたか。さあ、ログボを受け取ったなら、さらに、大好きな某PBWにガンガン課金するんです。それで喰って行ける人もいれば丸く収まる企業だってあるんですからね、ネトゲという現実に貢献するんです」
シュエファが凄くメタな事を言った。
「認めないっ、これ以上、課金したら、俺の人生はリアルにアウト! そんな現実は認めないぞっ……!」
ビルシャナのみがケルベロス達に戦意を向けて刃向かう。ケルベロスたちは一斉に陣形を展開した。
●
瑞樹がサークリットチェインを張り巡らせて仲間を守る。
領は、轟竜砲を撃ち放ってビルシャナを足止めにした。続いて咒八がスターゲイザーで足止め。
クララが雷刃突でビルシャナに特攻し、羽根を毟る。
マリーもスピニングドワーフで羽根を毟る。
シュエファは熾炎業炎砲で炎を撃ち放ち、杏奈はトラウマボールをビルシャナに投げつけた。
……あんた、いつまでそんなことやってんの! 就職しなさい! 就職!……。
あの日の一幕が脳裏に込み上がってくるビルシャナ。そしてギルド内部やらリアルやらの人間関係の黒歴史がどっと頭に登ってくる。
「うがあああ!!」
ビルシャナはたまらずビルシャナ閃光をぶっ放す。間髪置かずに八寒氷輪。
凍り付いていく前衛。
大慌てで愛樹と杏奈のテレビウム達が応援動画を回し、主人の仲間達を回復する。
愛樹は優しい世界をのんびり投稿。少し間を置いてさらに投稿。
回復した瑞樹は螺旋掌でビルシャナに突撃。
クララもブレイズクラッシュで地獄の炎を叩きつける。
『わらわの必殺技受けてみるのじゃ!』
マリーはアックス・ター・ディストロイで自慢の斧を力いっぱい振り下ろす。
『無意味に足掻きなさい』
シュエファが絡絞樹で大樹の精霊の力を借り、その根でビルシャナを締め上げる。
『怖い 憧れ 感激 痺れて!』
杏奈がビリビリ!で痺れる気持ちで敵まで痺れさせた。
『安息に堕ちろ』
咒八が菫で紫の花を使い、安息へと誘う。
『全て我が掌の上だ!』
最後の領が、征服者ノ巨腕によって、ビルシャナを殴り飛ばし、トドメを刺した。
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戦闘後。
「愛樹お姉ちゃん、スイーツ買って帰りましょ。今夜は緊急レイド入るし、参戦中のおやつにね♪」
「いいわよ、早く帰りましょ」
擬似姉妹達は、廃寺へのヒールもそこそこに、ネトゲをしにさっさと帰った。実に楽しそうである。
ネトゲもネットもパソコンも広い意味では道具である。道具は全て人間の使い方次第。道具に『使われて』しまうと不幸が起きるのだろう。何はともあれ、クララと愛樹はネトゲで幸せそうである。
仲良きことは美しきかな。
作者:柊暮葉 |
重傷:なし 死亡:なし 暴走:なし |
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種類:
![]() 公開:2017年4月7日
難度:普通
参加:8人
結果:成功!
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得票:格好よかった 0/感動した 0/素敵だった 0/キャラが大事にされていた 3
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